※この作品はR-18です。

黒ティルと僕と   作:やす、

198 / 201
キル姫コラボ第六だん!スプラトゥーン3×フライシュッツです!

原作の雰囲気をそのままに混ざり込んだフライシュッツをお楽しみ下さい。


※原作ヒーローモードクリア後のお話となっていますがネタバレ等はございませんので安心してください。


フライシュッツ「スプラトゥーン3キル姫エディション」

 

「ごめんねーお姉さんのせいでまた負けちゃった」

 

 

背もたれに背を深く預けながらフライシュッツが呟くとイヤホンから三人の声が。

 

 

「気にすんなシュツさん」

 

「次勝てば良いでござるよ!」

 

「どんまい。それはそれとしてギアはどうしてる?」

 

「お姉さんギアの事よく分からないから何にもしてないんだー」

 

「ん、、。一回試してみなよ。そうすれば今より強くなれると思う」

 

「後で見てみるー今日はもう落ちるね。ありがとねーガレヴァくん鬼火ちゃんくんリンカさん」

 

 

三人の返事を聞いた後電源を落とし深いため息を一つ。フライシュッツがプレイしているゲームはスプラトゥーン3。初めの頃はソロプレイをしていたのだが仲良くなったフレンド三人と今では電話を繋ぎながらプレイする程に。

 

そこまでは良かったのだが初心者のフライシュッツが仲良くなった三人はガチ勢と呼ばれる方々でありフライシュッツとの実力は雲泥の差。そのため初心者のフライシュッツが混ざる事によりチームは接戦を強いられ勝率は三割を下回っている。それでも付き合ってくれる三人には感謝しかないのだが。

 

 

 

「ふぁ〜〜あぁっ、、、お姉さんがゲームの世界に入れたらなー」

 

 

背後に浮かぶ陶酔銃・コマンド・フリッグを見つめる。フライシュッツ・コマンド・フリッグが得手とするこの銃は当然ゲームで使えるはずもなく苦戦を強いられているのだが。

 

 

大きなあくびを一つした後三人に追い付くために机の上に置いたSwitchの電源ボタンを押し眠た眠たしながらゲームを再開する事に。

 

 

 

 

 

 

 

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現在バンカラ街では異常な事態が起きていた。それは、、、。

 

 

 

「スリミ連合がお伝えするバンカララジオの時間じゃ!」

 

「今日もスミまでずずずい〜っと塗ってみせやしょう!」

 

「えぃ!」(始まるよ〜!)

 

「・・・えぇい!なんやこの閲覧数の少なさは!」

 

 

スリミ連合頭のフウカが吠える。それもそのはず、バンカララジオの全盛期に比べ今や閲覧数は一桁を指す。全盛期なら窓から見れば沢山の観客が居たのに今は誰一人としておらず。

 

 

「えぃ!」(みんなサーモンランに行っちゃってるからね)

 

「仕方のない事や」

 

 

ウツホ、マンタローがフウカを静めるが怒りは収まらず。

 

 

「なーにがクマサン商会じゃ!後から来た癖にうちらに挨拶も無しに地場を荒らしよって!」

 

 

少し前までこの街のワカモノの遊びと言えば手に持つ武器でインクを塗り合うナワバリバトルしか無くバンカラ街はナワバリバトルを好むワカモノが集まりできた街。しかしそこにクマサン商会というライバルが現れたのだ。

 

 

クマサン商会が提案した新しい遊び。それは本来立ち入り禁止エリアである海に行きシャケを倒し金イクラを取ってくるというもの。

 

 

「やぁ、良く来てくれたね。バイトの説明はいるかな?うん、初心者にもヤサシク教えてあげるよ.,.....」

 

 

習うより慣れろのナワバリバトルとは違いクマサン商会のバイト、サーモンランは初心者をクマサンが全面的にサポートしある程度の実力が付くまで面倒を見てくれるのだ。

 

そしてバイトに慣れるまではシャケの数が少ないエリアでバイトをさせてくれるのだ。これは階級分けされているとはいえガチ勢による初心者狩りを受け心を折られる心配が無く初心者でもバイトに励みやすくなっている。

 

その為ナワバリバトルに飽き始めていた街のワカモノ達は新しい遊びに飛び付き離れないのである。

 

そして一度捕まえたワカモノを離さない工夫も凝らされている。クマサン商会は捕獲した金イクラの数に応じて報酬を与えるのだ。そしてサーモンランの様子は街に設置された大型モニターで誰もが閲覧できるようになっている。

 

サーモンランで成果を上げれば富と名声が手に入りカツヤクの様子は街で放送されバイトから帰ってくると街人から声援を受ける。そして何よりエキサイティングなサーモンランに街のワカモノ達はナワバリバトルを離れサーモンランに夢中になっているのだ。

 

 

「まぁサーモンランの楽しさは分からんでもないが」

 

「そうじゃなぁ、、確かにあれは熱くなれる」

 

 

スリミ連合のメンバー、フウカ、ウツホも何度かサーモンランを行った事があるのだが確かに面白い。ナワバリバトルでは一人強い人が居れば場を盛り返す事が可能だがサーモンランは参加する四人の結束が勝利の鍵となる。そして何より報酬が美味いのだ。

 

 

「えぃ!」(あれ?ボク誘われてないけど、、、)

 

 

バンカララジオの放送内容はナワバリバトルが主でありサーモンランに夢中なワカモノ達がバンカララジオを聞く事は無くなってしまったのだ。

 

 

「このままバンカララジオ離れが進めばうちらはここを追い出され、、、」

 

「無職になってしまう、、。」

 

「えぃ!」(ボクは海に帰ろうかな)

 

 

バンカララジオのスポンサーはエゾッコやホッコリーなどのナワバリバトルの衣服メーカーなのだがワカモノのナワバリバトル離れにより倒産の危機に瀕しているのだ。その為このままナワバリバトル離れが進んでしまうとスポンサーがナワバリバトルを捨ててしまう。そうなれば必然的にバンカララジオも終了となりスリミ連合は解散せざるを得ないのだ。

 

 

「えぃ!」(あっ!これは!)

 

「マンタロー!降りてきたのか!」

 

「よし!カミサマ!ナワバリバトルを再び盛り上げる様なお題を頼んだ!」

 

 

バンカラ街、もといこの世界は海面上昇が進み哺乳類が絶滅してしまった世界であり今マンタローが受信したのは過去にこの世界に生息していたニンゲンが未来に向かい放ったメッセージ。それをお題としナワバリバトルのフェスを行うのだ。フェスとなればサーモンランに居るイカやタコも戻ってくるだろうと考え三人の期待も高まる。

 

 

「えぃ!」(くるよくるよー)

 

「まだかまだか!」

 

「こんなにお題が楽しみなのは初めてじゃ!」

 

 

三人が楽しみに待っているとマンタローの上に誰かが落ちてきた。

 

 

「「・・・・・はっ?」」

 

「えぃ!」(今回のお題は重たいね!)

 

「いったーーーい、、、ここはー?どこー?」

 

 

二人が唖然と見ているのはマンタローの上に乗っている者。薄紫の長髪の、それまでは良いのだがイカやタコでもないし。

 

 

「お、お前はなんじゃーー!?」

 

「カメラを止めるんや!」

 

「あっ!フウカくんにウツホくんだー♪お姉さん二人の大ファンなんだ♪いつもスキップせずに放送みているよー♪」

 

「おぉ、わしらの大ファンじゃと!?」

 

「なら歓迎せねばならんな」

 

「えぃ!」(誰か助けて、、、)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「なるほどな。シュッツはナワバリバトルをしにここに来たのか」

 

「うん、来たっていうかなんていうかだけど」

 

「よし!それならこのスリミ連合がシュッツの面倒を見てやろうではないか」

 

「えぃ!」(よっ、ホオジロウ屋!)

 

「ええのかフウカ。そんな事を言って」

 

(ウツホ。お前にはシュッツの容姿が分からんのか)

 

 

そう言われて笑顔を浮かべているフライシュッツへと視線を向けた。

 

 

(悔しいがシュッツはうちらよりちっとだけ可愛い。そうなればうちらスリミ連合とシュッツがナワバリバトルの相手をすればうちらの可愛さに釣られてこっちに人が戻ってくるとの算段よ)

 

(おぉー!なるほどフウカは賢いな!)

 

(ふふふ。これでうちらの地位も安泰や)

 

「えぃ!」(あれ?ボクには話してくれないの?)

 

 

手に持つ扇子を広げ顔を仰ぐ。

 

 

こうしてスリミ連合によるナワバリバトルの人気復活をかけたプロジェクトが開始された。まず第一としてフライシュッツの可愛さを全面に押し出す事から始まってゆく。

 

 

「これを持って街を歩けば良いんだね?」

 

「そうじゃ。そしてわしらの後ろを付いてくるのじゃ」

 

 

ラジオの閲覧数が少ない為街を四人で歩く事に。フライシュッツが待たされた物はスリミ連合と書かれたのぼり。街の住民達は目立つ姿で歩く四人へと目線を向ける。すると。

 

 

「お姉さんはフライシュッツって言うんだー♪今日からナワバリバトルで頑張るからよろしくねー♪」

 

 

旗を持つ見知らぬ女の子へと目が行くのだ。イカかタコなのかは分からないがとにかく可愛い女の子。それがナワバリバトルをプレイすると。

 

瞬く間に噂は街を駆け巡りスリミ連合に一人新しい子が増えた。しかも可愛いと。噂は噂を呼び又聞きで聞いた噂には尾ヒレが付きナワバリバトルをすれば可愛い彼女ができるとまで。

 

 

「お前達!シュッツの登場時間は決まっておるからな!」

 

「朝と昼と夜の3回じゃ!詳しい情報はラジオで流すから聞き流すなよ」

 

「えぃ!」(それぞれ一時間だけだから気を付けてね!)

 

「お姉さん、待ってるからねー♪」

 

 

こうして街を凱旋した後に行ったラジオ放送は久々の三桁台の閲覧数を叩き出し窓を見ればフライシュッツの姿を一目見ようと集まったワカモノ達の姿が。

 

 

「くぅ、、、これや!この刺す様な視線!」

 

「久々に感じるのじゃ!」

 

「えぃ!」(二人はあまり見られていないような、、、)

 

「それで、いつになったらお姉さんにナワバリバトルを教えてくれるのかなー?」

 

「そうやった。ならまずシュツの実力を見せてもらおうかい」

 

 

 

そんな訳で四人が移動した先はキンメダイ美術館である。フィールドの両端に回転台がありかなりの広さを誇るステージなのだが。

 

 

「えぃ!」(がんばろうね!)

 

「うん♪お姉さん頑張っちゃうからね♪」

 

 

本来ナワバリバトルとは四対四で行う試合なのだがニ対ニに分かれ行う事に。相手チームはフウカとウツホでありこちらはフライシュッツとマンタローだ。

 

 

「えぃ!」(シュッツさんはどんなブキを使うの?)

 

「お姉さんは、、、あっ!これが使える♪」

 

 

フライシュッツの背に浮かぶのはフライシュッツの得手である陶酔銃。これに魔力の代わりにインクを装填してナワバリバトルに挑むのだが。

 

 

「行くぞウツホ!先輩としての威厳を見せつけるんや!」

 

「もちろんじゃ!」

 

 

塗りを捨てフライシュッツを倒す事を目的とした二人は進む道のみ塗りながらフライシュッツの元へと走る。そしてステージ中央でフライシュッツとガチ合う。

 

 

「あっみーつけた♪じゃあ勝負だよー♪」

 

 

フライシュッツの背に浮かぶ陶酔銃は四つに分かれておりそれぞれからインクが発射される。それはフライシュッツの意思で自由自在に動き回る。

 

 

「おぉ!?」

 

「なんじゃこれは!」

 

 

フライシュッツの持つ銃から発射されるインクは塗り性能こそ低いが射程距離はラインマーカーと同等。そして一撃の威力はリッター4Kすら凌ぐ。

 

そして手に持たず浮かび上がる事により挙動が分かりづらくセンプクしていようと探し出され確実に撃ち抜かれるのだ。

 

 

「くそぅ、、。こうなったら塗ってスペシャルをお見舞いしてやる!」

 

「フウカ!あれ!」

 

 

やられた事によりステージ開始位置に戻された二人の前には陶酔銃の姿が。そこにフライシュッツの姿はなく銃自体が独立して動いている。

 

つまりフライシュッツを相手にすると射程距離無限のリッター4Kを超える威力のラインマーカーが無数に飛んでくるのだ。もちろん二人に勝ち目はなく10キルを超えた辺りからイカスポーンから降りて来なくなり楽しそうに塗り広げてゆくマンタローを悔しそうに眺めていた。

 

 

「やったー♪お姉さん達の勝利だよ♪」

 

「えぃ!」(やったねシュッツさん!)

 

「なんじゃあのチート武器は、、、」

 

「悔しいという感情すら起きんわい。だが味方であるのならこれほど心強いものは無い」

 

 

フライシュッツの実力を実感したところで四人はイベントに参加する事に。

 

 

イベントの内容としてフライシュッツを加えたスリミ連合の四人とナワバリバトルができるというもの。普段はメインパーソナリティであるスリミ連合と戦える事と新しく加わったフライシュッツを一眼見ようと沢山のワカモノがロビーへと詰めかけナワバリバトルへ参加して行く。

 

 

しかし、フライシュッツの持つ陶酔銃のチートさに心を折られサーモンランに戻ってゆくのだが、、、。

 

 

それでもフライシュッツを倒す者が現れたのだ。

 

 

まず一人目が赤スパ使いのガレヴァ。ギアをイカ速に全振りしフライシュッツの狙いを猛スピードで掻い潜りステージ中央に居るフライシュッツへと王手を指したのだ。

 

 

二人目がリッター4K使いであるリンカ。彼は陶酔銃の射程を完全に把握しチャージキープを使いフライシュッツを撃ち抜いたのだ。

 

 

そして三人目が鬼火ちゃん。ハイドラントを扱うのだが人速度にギアを全振りしハイドラントの鈍重さをカバーしフライシュッツを染め上げた。

 

 

「三人共強いねー♪じゃあハグしてあげる♪」

 

 

フライシュッツを倒した報酬としてフライシュッツからのハグを受ける。それはバンカラ街中央広場で行われ見ているワカモノ達の視線を浴びながらのハグである。こうする事によりワカモノ達にハグされたい欲を煽りフライシュッツに勝つ為にナワバリバトルに励ませるのだ。

 

 

そしてフライシュッツを倒したという事実は瞬く間に街中に広がり三人のブキや服を真似する為にワカモノはブキチや服屋を訪れ買い物をし売り上げに大きく貢献してゆく。

 

 

しかし三人の勝利は実力の高さゆえでありブキやギアを真似したところで勝てるはずはないのだが。

 

 

そしてブキや服の売れ行きに目を付けたスリミ連合は更なる作戦を実行してゆく。

 

 

「服を三着買えばフライシュッツと握手ができるのじゃ!」

 

「五着でハグや!ブキなら二つやぞ」

 

「えぃ!」(さぁ買った買った!)

 

 

フライシュッツの可愛さを活かし握手会を開催したのだ。もちろん服を買うと付いてくるチケットと引き換えに。これはフライシュッツに勝てないワカモノへの救済である。

 

 

「チケットいっぱい集めてくれたんだねー♪じゃあお姉さんとハグだよー♪」

 

 

フライシュッツに神令されたフリッグは愛と豊穣の女神でありフライシュッツの可愛さを引き出し一度握手したワカモノの心を掴み離さない。

 

 

これによりバンカラ街はフライシュッツフィーバーを引き起こしクマサン商会からワカモノを取り返し再びナワバリバトルの熱狂へと巻き込んでゆく。

 

 

「このブキはがががががが!!」

 

「ブキチがオーバーヒートしたぞ!」

 

「えい!」(水をかけてあげて!)

 

 

ナワバリバトルで使う武器を作るブキチは一つ一つのブキに深い愛を持ち一つ一つ丁寧すぎる説明を行なってくれる。それは誰だけお客が来ようと、突然の来客の増加に丁寧すぎる接客を行った結果ストレスが限界を超え入院してしまうのだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ふむ、これは困ったね.....」

 

 

クマサン商会本部の片隅で木彫りのクマがつぶやく。このクマこそがクマサン商会の社長である。前回地球に再び哺乳類を戻す為世界を相手にしたのだがシオカラーズ、スリミ連合に敗れ現在は木彫りのクマの姿となってしまっているのだが。

 

しかし姿は変われどクマサンの野望の火が消えたわけではない。熊視眈々と世界を再び哺乳類の楽園にする為の策を練っている。その策がこのサーモンランである。

 

 

海に生息するシャケは大きく二つに分かれておりコジャケとオオモノジャケかだ。分類は二つだが種類は多く存在しコジャケは三種類、オオモノジャケの種類は11種となる。

 

そしてクマサン商会が行うサーモンラン。つまりバイトはシャケの生息エリアに行きシャケを倒す事だ。

 

何故シャケを倒すのか。それはシャケを倒すと落とす金イクラを集める為である。

 

 

通常のイクラと違い金イクラは高い生命エネルギーを秘めておりサマザマな事に利用する事ができる。需要が高い金イクラを集める事によりクマサン商会は多額の報酬を得る。その為クマサン商会は高い報酬をバイト代として支払う事ができるのだ。

 

そして安全を考慮されているナワバリバトルと違いサーモンランは命懸けである。肉食であるシャケの元へ四人一組で行くのだが一歩間違えればシャケに食われ死んでしまう。その為サーモンランで命を落としたワカモノは少なくは無い。危険度が高いからこそ多額の報酬が出るのだが。

 

 

しかしそれはバイトが居てこそ成り立つ商売でありナワバリバトルにワカモノを取られた今クマサン商会に金イクラを取る術は無く地団駄を踏む。

 

 

「何か考えないといけないね。しかし......」

 

 

同じバンカラ街にクマサン商会はあるのでフライシュッツの噂はクマサンの耳にも届いていた。クマサンもフライシュッツを一度見た事があるのだがその時無性に懐かしさを感じていたのだ。

 

 

「フライシュッツか......」

 

 

どうにかしてフライシュッツを此方に引き込みたい。クマサンの心に現れたもう一つの野望。

 

 

 

 

 

 

 

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次の日フライシュッツは一人街を散策する事に。広場を歩いても路地裏を見てもここは画面越しに何度も見た事があるバンカラ街。バンカラ街にワープした事よりもこうしてバンカラ街を歩ける事が嬉しくて鼻歌混じりに街を歩む。

 

 

「やっほーみんなー♪」

 

 

そしてフライシュッツに視線を向けるワカモノ達に笑顔で手を振るのだ。元々爛漫な性格のフライシュッツは無自覚でファンサービスを行ってゆく。

 

 

「あっそうだー」

 

 

フライシュッツはある事を思い出しその場所を探す事に。それはクマサン商会である。これは電話しながらゲームをしている時に鬼火ちゃんくんが言っていた事だ。

 

 

「拙者はクマサンの社畜でござる」

 

 

この言葉の意味はその頃のフライシュッツには分からなかったのだがナワバリバトルに詰まり気分転換に鬼火ちゃんくんと共にサーモンランを行いその言葉の意味を知った。

 

この街がバンカラ街であるならクマサン商会があるはず。そう思いながらフライシュッツは街を歩く。

 

 

そしてロビーの右側にあるクマサン商会を見つけドアを開き中へと入ってゆく。

 

 

「お邪魔しまーす♪」

 

「やぁ、良くきてくれたね.......」

 

「クマサンだぁー♪」

 

 

扉の先にあるバイト受付口に置いてある木彫りのクマを楽しそうに撫でてゆく。

 

 

「あまり触られるのは好ましくないよ.........」

 

「ごめんねー♪

 

 

誤りながらも手はクマサンを撫で続けるのだが。

 

 

「君がフライシュッツだね.........噂は聞いているよ」

 

「お姉さんの事知ってくれてるんだー♪じゃあハグだよハグー♪」

 

 

木彫りのクマサンを抱きしめるフライシュッツ。この時クマサンはカクシンした。フライシュッツはイカやタコと違い哺乳類である事に。その証拠として豊かに実る乳房にギョカイと違い体温がある事、そしてお腹にあるおへそを見たのだ。おへそこそ哺乳類の特徴でありギョカイとの大きな違いである。

 

 

「フライシュッツ。君に相談がある......」

 

「うん♪じゃあお姉さんに命令して?お話を聞いて下さいって」

 

「ありがとう。じゃあ話を聞いてもらえるかな.....」

 

 

 

クマサンの話を聞きフライシュッツは三人の元へと帰ってゆく。

 

 

「ふふふ。私の計画の邪魔はさせないよ......」

 

 

受け付けに置かれた木彫りのクマは不敵に笑う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「なんやと、あのクマサンがワシらに話があるじゃと?」

 

「ふん、どうせ客をうちらに取られた事の抗議やろ。行く気にならへんな」

 

「それに向こうから来るべきじゃ!なぜワシらがわざわざ出向かなければならないのじゃ!」

 

「えぃ!」(まぁまぁそう言わずに)

 

「でもクマサンすっごく元気がなさそうだったよーこのままにしておくのは可哀想だよ、、、」

 

「シュッツが言うのなら仕方ない。ちと顔をだしてやるか」

 

「えぃ!」(早く行こうよ)

 

 

 

 

フライシュッツの話を聞いた三人はフライシュッツと共にクマサン商会を訪れていた。

 

 

「やぁ、良く来てくれたね。まずは君達に許可を得ず商売を行った事を謝らせてもらうよ.........」

 

 

 

集まった四人にまずクマサンが行ったのは謝罪である。これによりフウカとウツホは気を良くしクマサンの話を聞いてゆく。

 

 

「私は見ての通り動けなくてね.....これは言い訳だね。本来なら真っ先に君達に挨拶を行うべきだったよ」

 

「まっ謝ると言うのなら話を聞いてやらん事もない。で、要件はなんどすか」

 

「私が行っているサーモンランとナワバリバトルのコラボを行いたいんだ....もちろん君達に利益が出る様にはするよ」

 

 

クマサンの話はサーモンランの衣装の変更である。本来サーモンランはクマサンが支給する制服を着用して行うのだが独自生産である制服をホッコリーやシグレニに委託するという事。これによりバイトでもギアが扱える様になりバイトの効率化と生存率の上昇、メーカーへの需要を上げるというもの。

 

そしてブキも支給から持ち込みに変更するという。今まではブキは持ち込まずランダムでブキを渡されていた。それを持ち込みに変更する事により不得意なブキでバイトを行う事を無くしたのだ。

 

さらに宣伝をバンカララジオで行って貰い宣伝を図る。

 

 

「もちろん報酬は出す。こうする事によりお互いにメリットが生まれるはずだ.....あれは前金として渡しておくよ」

 

 

クマサンが指す方には大きなカバン一杯に詰まったお金が。

 

 

「えらい景気が良い話どすなぁ。それで、美味い話には裏があるちゅーのがこの世の真理どすが」

 

「裏なんて無いよ、私は商売人でね。利益を産まない事はする気は無いよ......」

 

「えぃ!」(ここはクマサンを信じてみようよ!同じ街のひと同士で喧嘩する必要もないし)

 

「マンタローの言う通りじゃ。ここは一つクマサンの案に乗っかってみるのはどうじゃ?」

 

「うーーーん」

 

「それともう一つ。フライシュッツをクマサン商会の広告塔にしたいんだ.......もちろんこれについても報酬を支払うよ」

 

 

クマサンが指す方には大きなカバンが。

 

 

「どうかな.....悪い話では無いと思うのだが」

 

「これだけのお金があれば、、、」

 

「フード食べ放題じゃ♪」

 

「えぃ!」(お腹いっぱい食べれるね!)

 

「それとマンタロークンにお願いがある...,張拳(ハリケーン)ゴーアヘッドを作詞作曲したキミにね.....」

 

「えぃ!」(何かな?)

 

「キミにクマサン商会のBGMを作ってもらいたくてね。無音は味気なくてね.....,」

 

 

スリミ連合がフェスを盛り上げる曲、張拳ゴーアヘッドはマンタローの手によるもの。それに目を付けたクマサンからの提案。

 

 

「えぃ!」(分かったよ、頑張ってみる!)

 

 

こうしてクマサン商会のBGMが制作された。あのクマサン商会で流れるコミカルなBGMはマンタローによるものだ。

 

 

「ありがとう。これは報酬だよ........」

 

「えぃ!」(やったー!)

 

 

こうしてスリミ連合とクマサン商会は手を組みバンカラ街はナワバリバトル、サーモンランの熱狂に包まれてゆく。

 

 

「ふふふ。これで.........」

 

 

 

静かにクマサンの野望が燃え盛ってゆく。これに誰一人として気付く者はいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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次の日からバンカララジオの内容が変更された。普段はナワバリバトルのステージの紹介と雑談であったがそこにサーモンランのステージ紹介が追加されたのだ。

 

あらかじめクマサンに教えてもらったステージの攻略法話すのだがこれにより今まで行くまで分からなかったステージを事前に知る事ができ対策を練る事ができる様になったのだ。

 

 

「よっしゃ!うちらも行くでー!」

 

「「「おぉーーー」」」

 

 

そしてスリミ連合もサーモンランへ参加する様になったのだ。以前はお忍びでの参加であったが今日から公の場で堂々とバイトへ参加してゆく。もちろんこれもクマサンからの提案である。

 

 

「あははー♪たのしーね♪」

 

 

スリミ連合のバイトの様子は街にある大型モニターで映し出されてゆく。それを知っている四人はサーモンランの楽しさを広める為に楽しくバイトを行ってゆく。これによりバイトは辛い、しんどいというイメージを塗り替えてゆくのだ。

 

 

「ありがとう......これは報酬だよ」

 

 

クマサン商会の報酬もナワバリバトルで使えるギアのかけらを追加した。これによりナワバリバトルで強くなる為にサーモンランを行うワカモノが増え始めた。

 

そしてワカモノ達は報酬でブキや服を買う事により街の経済は活性化してゆきバンカラ街はナワバリバトル、サーモンランの街として栄えてゆく。

 

 

 

「シュッツのおかげや、ほんま感謝しとるで」

 

 

四人はロビーにある食堂へと来ていた。そこで夕食を食べているのだが。

 

 

「シュッツが居なかったらワシらは今頃解散して路頭に迷っていたのじゃ」

 

「えぃ!」(ありがとうシュッツさん!)

 

「えへへ♪お姉さんもみんなの役に立てて嬉しいよ♪」

 

 

フライシュッツもこの街の生活にすっかりと慣れラジオの出演やナワバリバトル、サーモンランに忙しい日々を過ごしていた。これにより着実にウデマエは上がり以前より強くなっていた。

 

 

「クマサンもええ人やったし街も栄えて万々歳やな」

 

 

目線の先にはロビーにある練習場に向けられている。そこには沢山のワカモノがブキの練習をする姿が。

 

 

「たまにはみんなで遊びに行くのはどうじゃ?仕事ばかりじゃつまらんからのぉ」

 

「さんせーい♪お姉さんスメーシーワールドに行ってみたいなー♪」

 

「えぃ!」(そうと決まれば明日にでも行こうよ!)

 

 

和気藹々と明日の予定を決め笑い合う四人。そこに憎悪の視線が突き刺さる。

 

 

 

 

 

 

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バンカラ街に住むイカやタコは元々は海に生息していた。はるか昔今のイカやタコの先祖は海を捨て陸に上がる事を選んだ。この子孫が今のワカモノ達だ。

 

その為海はシャケの楽園となっている。陸に上がる事を選んだイカやタコと違いシャケ達は海で生きる事を選び互いに接触する事は無かった。

 

そしてバンカラ街には古くから伝わる規律がありイカやタコは海に近付いてはならないという事。この規律はバンカラ街の歴史と共に歩んでいた。

 

 

しかしクマサン商会がシャケ達が持つ金イクラに目を付けた事により事態は急変する。イカやタコ達が規律を破りシャケの棲家を荒らしに来るようになってしまったのだ。

 

ナワバリを荒らされたシャケ達はイカ、タコを追い払う為攻撃を仕掛けてゆくのだが未知なるブキを持つイカ、タコになす術を持たず次々と狩られてゆく。

 

だが何度も敗北を繰り返す事により徐々に対応する術を得てゆく。

 

 

シャケの種類は前述の通り三種類、オオモノジャケは11種類なのだがこれらはシャケが力を手にした姿と言える。

 

コジャケ、シャケ、ドスコイ達がイカタコに対抗する姿がオオモノジャケなのだ。

 

 

そしてシャケ達はある計画を打ち立ててゆく。それはビックランと呼ばれる計画。

 

 

月が新円を描く時海面は重力に引っ張られ上昇する。その時にバンカラ街へ攻め込むという計画だ。

 

 

「シャケ!!!」(散っていった同胞達の魂に永遠の安寧を!この為には憎きナンタイセイブツを喰らい尽くし世界を我らのモノに!)

 

「シャケ!!」(シャケ族の力を見せる時だ!!)

 

 

バンカラ街に最も近いエリア、難破船ドン・ブラコに集結したシャケ達が夜空を見上げる。見上げた月は後数日で新円を描くだろう。

 

そしてバンカラ街で最も海に近いエリア、スメーシーワールドに立つタワーをへし折ると誓いを立ててゆく。全ては無惨に殺された同胞の恨みを晴らす為に。規律に背いたイカタコ達に復讐する為に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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そんなシャケ達の恨みなど知らずに四人はスメーシーワールドへと遊びに来ていた。

 

スメーシーワールドについて簡単に説明を行うとバンカラ街の海岸沿いにある遊園地だ。そこで疲れを癒すべく一日中遊び呆けてゆく。

 

 

ジェットコースターから始まりメリーゴーランド、ゴーカートを楽しみ最後に観覧車に乗り景色を楽しんでいた。

 

 

「一日楽しかったねー♪またみんなで遊びにこようよ♪」

 

「たまにのオフも良いものやな。また来ましょか」

 

「このままクサヤ温泉に行くのはどうじゃ?あそこの温泉に浸かれば疲れも吹き飛ぶのじゃ」

 

「えぃ!」(それだとボクだけ一人になるよね?)

 

「温泉も良いねー♪」

 

 

そう言いながら景色を見たフライシュッツは海に沈みかける船を見つけた。

 

 

「ねぇ、あの船はなにかな?」

 

「あれは難破船ドン・ブラコや。はるか昔に沈没して放置されておる」

 

「そうなんだーあそこに遊びには行けないの?」

 

「行けん事はないが、、、」

 

「えぃ!」(ボクの背に乗れば連れてってあげるよ!)

 

「このまま難破船観光も洒落ておるな。よし、参ろうか」

 

 

観覧車を降りた四人はマンタローの背に乗り難破船ドン・ブラコへと向かう。そこで四人が目にした光景は無数に集まるシャケ達の姿。あまりの数の多さに四人の背筋が凍り付き上陸したのは良いものの探索を諦め帰ろうとしていた。

 

 

「えぃ!」(ハクション!!)

 

「このあほー!!!」

 

 

しかしマンタローの盛大なくしゃみにより存在を気付かれ瞬く間に四人はシャケに囲まれてしまう。

 

 

「シャケ!」(貴様らこの難破船に何の様だ!)

 

「シャケ!」(ここに居る姿を見られたからには生かしておけん!)

 

「えぃ!」(ボク達はたまたまここに来ただけで、、、すぐ帰るから見逃して!)

 

 

マンタローの説得も虚しくシャケ達は攻撃態勢へ。

 

 

「やるなら相手になるで」

 

「舐められるわけにはいかんのじゃ!」

 

「えぃ!」(やめなよ二人とも!)

 

「お姉さんも争いは反対かなーでも、来るのならやっちゃうよ」

 

「えぃ!」(シュッツさんまで!)

 

「ジャケ!」(やめんか)

 

 

一触即発の雰囲気の中一際大きな声が響く。そして難破船ドン・ブラコと変わらない程の大きさのシャケが姿を現した。

 

 

「あっ、あれは!」

 

「何ということじゃ!」

 

「えぃ!」(怖いよ!)

 

 

四人の前に姿を見せたのはオカシラシャケ、ヨコヅナである。ヨコヅナの登場により一気に緊張が増す。

 

 

「ジャケ!」(今は時期では無い。あと少し待つのだ)

 

「シャケ!」(しかしこいつらは、、。)

 

「ジャケ!」(構わぬ、知ったところで何もできん)

 

「えぃ!」(一体なにをするつもりだ!?)

 

「ジャケ!」(お前達に殺された同胞達の弔いをするのだ。月が新円を描く時我らはバンカラ街に攻め込む、ビックランを決行する!)

 

「えぃ!」(な、なんだって!?)

 

「シャケ!」(忘れたとは言わせぬぞ!規律を破り我らの領地に攻め込んだのはお前達だからな!)

 

「ジャケ!」(ナンタイセイブツを全て喰らい尽くし再び海に平穏を取り戻すのだ!)

 

「えぃ!」(そんな事をしたら街は滅んでしまう!!やめてくれ!)

 

「ジャケ!」(黙れ!!好き勝手に我々の領域を荒らしよって!我らは止まらぬ!必ずビックランを決行し世界をシャケの物に!)

 

 

ヨコヅナの言葉の後シャケ達は海へと姿を消してゆく。そこには言葉を失った四人が残されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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バンカララジオへと帰った四人はクマサン商会へと。

 

 

「おんどりゃ!クマ公!お前のせいじゃぞ!!」

 

「はて、なんの事かな.......」

 

「落ち着くんやフウカ。って訳なんや」

 

 

クマサンに説明を行ってゆく。サーモンランにより狩られたシャケ達が報復の準備をしていると。もうすぐビッグランを行いバンカラ街へと攻めてくると。

 

 

「分かった。共に対策を考えようじゃないか......」

 

 

そして五人により対策会議が行われてゆく。そして出た結論は。

 

 

「シャケ達が集まっているのならバイトを行い狩れば良いのだよ。そうすれば金イクラも集める事ができるしシャケの数を減らす事ができる......」

 

「そうすれば攻めてきたとしても返り討ちにできるということじゃな!」

 

「そうだね。集まっている場所が分かるならこちらが有利だよ.......」

 

「なら早速ラジオで放送せねばならんな」

 

「えぃ!」(でも本当にそれで大丈夫なのかな?)

 

「なんとかして仲良くはできないのかなー?」

 

 

心配する二人を差し置き話は作戦は実行へと移る。次の日の朝の放送でナワバリバトルをやめサーモンランへ回る様通達を出したのだ。

 

それによりワカモノ達はサーモンランへと謹んでゆく。

 

 

「やぁ、よく来てくれたね。今回のバイトは危ないから報酬はいつもより多く出すよ.......,」

 

 

クマサン商会も金イクラの収穫を多く見越し収穫量の上限を上げより多くの報酬を出すように。そしてバイトのルールを変更し四人一組だったのを八人で一組とした。これはドン・ブラコに集まっているシャケの多さを考慮してだ。

 

ただでさえバイトの中でも高難易度エリアであるドン・ブラコにシャケが密集する。知っている人ならバイトの参加を躊躇ってしまうだろう。

 

しかし吊り上げられた報酬にバイトメンバーの増加、さらにギアの装着と得意なブキでバイトに行けるという慢心がワカモノ達をドン・ブラコへと足を運ばせてゆく。

 

 

「シャケ!」(バカどもが!!)

 

 

シャケ達も負けてはいない。普段なら海全域に生息しているシャケ達はビックランを控えドン・ブラコに集結しているのだ。これによりドン・ブラコは地獄と化す。

 

 

「シャケ!」(やれタワー!!)

 

「ターーーワーーーー!!」(砲撃開始!!)

 

 

タワーと呼ばれる独自の進化を遂げたオオモノシャケをドン・ブラコを囲うように配置し四方八方よりインクをレーザーのように放ってゆく。ただでさえ広くタワーの処理が難しいドン・ブラコを貫通性能を持つレーザーが逃げ場無く張り巡らされてゆく。

 

 

「テッキュ!」(砲弾発射!)

 

 

さらに追い討ちをかけるようにテッキュウと呼ばれるシャケの攻撃も加わる。海岸から砲弾を発射し衝撃波を発生させるテッキュウの攻撃がタワーのレーザーに加わる事により移動を制限されイカやタコ達はなす術も無くやられてゆく。

 

 

「ヘープミーーー!!」

 

 

やられてしまったイカやタコは浮き輪の中に身を潜め仲間にインクをかけてもらえれば復活する事ができる。しかしビッグランを控え凶暴性を増したシャケ達は無情にも抵抗ができないイカタコを狙う。

 

 

ピピピピピ、、、、。パクッーーーッ!!

 

 

それがモグラと呼ばれるシャケである。モグラは素早くインクを塗り広げながら接近し地面に身を潜めイカタコを喰らうシャケだ。イカタコ状態ならインクを塗り逃げる事が可能なのだが浮き輪に身を潜めているとゆっくりにしか動く事はできない。その為次々にモグラに捕食されてゆく。

 

 

「ゼンメツしてしまったね......」

 

 

これにより次々とバイトに向かうワカモノ達だがバイトから帰ってくる者が減って行き次第に誰もバイトから帰ってくる者はいなくなってしまった。

 

先発が帰ってこない事を悟り後発組はクマサン商会から逃げ出しバイトを行う者は居なくなってしまった。

 

 

「どーするんや!このままやとバンカラ街が壊滅してしまう!」

 

 

バイト現場の悲惨な情報は五人の耳にも届きフウカは抗議の声を上げる。

 

 

「私達が今できる事はこれが精一杯だよ.....ビッグランまでまだ時間はある。対策を考えよう」

 

「わしらも対策を考えるのじゃ。一度戻ろう」

 

「ビックランの事をラジオで放送するのはやめておいて欲しい。事実を知ったら街人がパニックを起こしてしまうからね........」

 

 

 

クマサンの言葉を聞きながら四人はラジオステーションへと戻ってゆく。

 

 

「こうなったらドンパチやったろやないか!」

 

「せや!シャケ共がなんじゃ!返り討ちにしてやる!」

 

「「………………」」

 

 

フウカ、ウツホが闘志を燃やす中二人はなんとも言えない表情をしていた。

 

 

「ちょっと外の風に当たってくるね」

 

「えぃ!」(ボクも行くよ!)

 

 

二人して外へ行き風に当たる。時刻は夕刻を迎え夕焼けがバンカラ街を照らしている。

 

 

「えぃ!」(どうなるんだろうねバンカラ街、、)

 

「うーん、、お姉さんの銃に魔力を入れれたら良いんだけど、、、」

 

 

フライシュッツの持つ陶酔銃は何故が魔弾を放つ事ができず。背に浮かぶ陶酔銃に目線を向けるが答えは分からず。

 

 

「はぁ、、みんなが来てくれたらな」

 

「えぃ!」(みんな?)

 

「うん、お姉さんの仲間。みんなが居てくれたらシャケくん達なんて敵じゃないよ」

 

「えぃ!」(ひっ、、)

 

 

夕焼けに照らされるフライシュッツの横顔を見たマンタローは異質な何かを感じ背を強張らせた。もしフライシュッツの仲間達が居ればシャケ達を壊滅させてくれる。そんな気すら浮かぶ。

 

 

「でもお姉さんしか居ないから、お姉さんが頑張るしかないよね」

 

 

そう言ってマンタローに向かい微笑むフライシュッツに先ほどの異質な狂気は無く思い違いかと。

 

 

「えぃ!」(そうだ。ボク達も仲間を作ればいいんだよ!)

 

「?」

 

 

次の日、四人はマンタローの提案によりビッグランで戦う戦士をスカウトする事に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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マンタローが目を付けたのはナワバリバトルのイベントでフライシュッツを倒した三人。初見でフライシュッツを倒す実力者であるなら大丈夫だろうと考えて。

 

まず一人目の戦士のところへと向かう。

 

 

一人目の戦士はリンカ。リッター4Kによる狙撃を得意とし優れた戦眼から逃れられる者は居らず。例えイカ忍者を使い息を潜めようと勘で狙撃される。例え狙撃を掻い潜り接近できたとしても高度なインファイト技術により塗り替えされる。そんな彼を見たワカモノ達は口々に「リンカさん怖い」と怯え相手チームにリンカが居るだけで逃げ出すワカモノも居るとか。

 

 

二人目は鬼火ちゃんくん。

 

 

本名はONBなのだがハイドラントから放たれるインクの閃光が鬼火焚きに見える事から鬼火ちゃんと呼ばれている。あまりに鬼火ちゃんが強すぎる為鬼火ちゃんくんと敬称を二つ付けられてしまっており本人は困り果てている。自称クマサン商会の社蓄でありバイトチームに彼が居れば勝利は確定と呼ばれる程の実力者である。

 

 

三人目はガレヴァ。

 

 

赤スパとイカ速に全振りした特攻スタイルを得意とするワカモノ。彼の猛進を止められるのは上述の二人でもちょっとツラい。ステージを閃光の如く駆け抜けてくる姿から閃光のガレヴァと呼ばれ恐れられている。そしてレーヴァテイン愛は誰よりも深く一時期レヴァ愛をHMにしていたほど。

 

 

 

「みなはん集まりいただきほんまおおきに。挨拶はこれぐらいにして本題へとはいりましょか」

 

 

フウカにより集められた理由を説明されてゆく。明日にはシャケ達のビックランが行われこの街にシャケが攻め込んでくると。このままではこの街、この世界はシャケに支配されてしまうと。

 

 

「要件は分かったっすけどメンバーこれだけっすか?」

 

 

海中にいるシャケ達と戦うというのにここにいるメンバーは七人のみ。どう考えてもこれだけのメンバーでシャケ達と戦えるはずが無い。

 

 

「ここに集められたメンバーは精鋭中の精鋭じゃ!それにもう一人呼んであるぞ」

 

 

ウツホの声により部屋に入ってきたのはこないだ退院したばかりのブキチ。

 

 

「この事は聞いているでし!君たちの使うブキはしっかりとチューニングさせてもらうでし!」

 

 

笑顔のブキチが三人からブキを回収してゆく。

 

 

「バイトなら拙者に任せるでござる!必ず勝利を社長に届けようぞ!」

 

「勝利より生き残る方が大変そうだが」

 

 

机に頬杖を付きため息を一つ。その目線の先にはフライシュッツが。

 

 

「シュッツさんってイカ?タコ?」

 

「お姉さんはキル姫だからイカでもタコでもないよ?」

 

「キル姫!」

 

「ガレヴァくんキル姫の事知ってるの?」

 

「もちろんっす!あの、レーヴァテインって知らないっすか!?」

 

「知ってるよー♪レヴァくんがどうかしたの?」

 

「俺レヴァに会いたいっす!」

 

「うーん、、、じゃあ頑張ってシャケと戦ってくれたら一緒にティルヘルムに行こっか♪」

 

「おっしゃぁ!」

 

 

立ち上がり歓喜するガレヴァに冷たい目線が向けられてゆく。

 

 

「それでクマサンはなんて言っているんだ?元を辿ればクマサンがサーモンランを始めたからこうなってるんだろ?」

 

「そうやな、、後であのクマにも話を聞いとかなあかんな」

 

「拙者はバイトに慎めるから良いでござるよ?」

 

「ポジティブだな、、、ところでシュッツさんギアは何付けてる?」

 

「お姉さんギアの事分からないから、、、もしかしてリンカさんってお姉さんのフレンドになってくれてる人かなー?」

 

「……もしかして初心者のシュッツさん?」

 

「そうだよー♪いつも一緒にゲームしてくれてありがとー♪じゃあ鬼火ちゃんくんもガレヴァくんも?」

 

「なんやあんたら知り合いやったんか?」

 

「えぃ!」(さすが世界中の人と遊べるゲームだね!)

 

 

 

 

 

 

 

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それからしばらく談笑ののちビッグランの対策を練る事に。

 

 

「リンカさんと拙者で援護、ガレヴァさんとシュッツさんでシャケの殲滅を任せるっぴ!」

 

「了解。あとはブキチがどう改造してくれるか気になるっすね」

 

「ブキチなら大丈夫でしょ。それで明日の何時頃にビッグランが来るんだ?」

 

「えぃ!」(待っててね、、、午前四時に満潮だからこの時間に来ると思うよ!)

 

「えらい朝早くからくるんやなぁ、ならスメーシーワールドに客も居らへんし好都合やな」

 

「明日に備えて今日は体を休めるのじゃ!明日午前三時にここに集合じゃな」

 

 

フウカの言葉により解散となる。そして時は流れ午前三時へ、、。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「みんな集まったな。これより飯や」

 

「飯かよ、、」

 

「腹が減ってはなんとやらと言うのじゃ。好きなだけ食って良いぞ」

 

「えぃ!」(おかわりもいいよ!)

 

「勝負飯と言えばカツって昔から決まってるでござる!」

 

「じゃあお姉さんは味噌カツにしよっかなー?」

 

「マスタートンカツ一つ」

 

「俺はカツ丼で」

 

「拙者はアゲアゲバサミサンドを」

 

「カツどこいったよ」

 

「これを食べればバトル後のお金が二倍もらえるでござるよ」

 

 

ジト目を受けながらも気にする事なくアゲアゲバサミサンドをパクり。

 

 

「えぃ!」(次はブキを取りに行こう!)

 

 

食事後一行はブキチの元へ。もちろん長々と説明を受けるのだが、、。

 

 

 

「よく来たでし!しっかり改造は終わってるでしよ!」

 

 

「まずこれはリンカさんのでし!これはリッター10K!見た目は通常のリッター4Kと変わらないでしが超超ジュラルミンを削り出し強度を保ちつつ軽量化してあるでし!さらに過給圧を高める事によりチャージ速度は竹と同等で超超超射程をマークしてるでし!さらにブキにもギアを取り付ける事により装填数はタンク満タンで五発!リッターをこよなく愛するリンカさん専用でし!」

 

「続いてこれが鬼火ちゃん専用のハイドラントXT(エクストラチューン)!本体設計の見直しから始めて軽量化はもちろんチャージ時間の短縮に成功してるでし!さらに過給圧を高め射程距離は通常のハイドラントの二倍でし!さらにチャージ速度はスプラスピナーと変わらず火を吹くでし!XTを施したハイドラントを可愛がって欲しいでし!」

 

「そしてこれがガレヴァさん専用の赤スパ9でし!赤スパの弱点であるステップ後の硬直を軽量化する事により軽減し射程距離と威力を増したでし!さらにガレヴァさんの為にチェイスボムをサブで復活させたでし!そしてブキにギアを取り付ける事によりインクの消費量を軽減しエリアを自由自在に駆け回れるでし!ガレヴァさん専用の赤スパ9を可愛がって欲しいでし!」

 

「最後にシュッツさんのブキはボクには改良できなかったでしがこれを取り付けたでし!いざという時に使って欲しいでし!」

 

 

長々と説明を終えたあとブキチは床にうずくまりいびきを立て始めた。

 

 

「これで役者は揃ったちゅーもんや。行きましょかバンカラ街を守る戦いに!」

 

 

一行はスメーシーワールドへと。

 

 

 

 

 

 

 

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「やぁ、よく来てくれたね。待っていたよ.......」

 

 

スメーシーワールドにたどり着いた一行を待っていたのはクマサン。スメーシーワールド入り口に木彫りのクマが置かれていた。

 

 

「潮が来ないところにイクラ回収箱を置いておいたから回収をお願いするよ......」

 

「そんな事言っとる場合じゃないやろ!バンカラ街の危機やで!?」

 

「後30個金イクラがあれば......頼んだよ」

 

「社長が言うならしょうがないでござるよ。できる限り納品するでござる!」

 

「君は物分かりが良いね......今回は報酬もしっかりと用意してあるから健闘を祈っているよ.......」

 

 

 

一行は回収箱の前に立ちスメーシーワールドを見下ろす。早朝の張り詰める静けさを遠くから聞こえてくるさざなみの音がかき消してゆき時計が午前四時を告げる頃にはスメーシーワールドの大半は海の中へと沈んでいる。

 

 

「来る!」

 

 

誰かが叫んだ後鏡のような海面が沸騰の如く湧き立ちシャケが姿を見せた。

 

 

 

「ジャケ!」(時は満ちた!憎きナンタイセイブツに海の裁きを!!)

 

「シャケ!」(一匹残らず皆殺しだ!肉を裂け!喰らえ!海の裁きを!)

 

 

海面から姿を見せたシャケ達は憎しみを叫ぶ。そして動き始めた。

 

 

「テッキュ!」(砲撃開始!)

 

「ターーーワーーーー!!」(ビーム放射!)

 

「カタパッ!」(インクの海に沈め!)

 

「バクダッ!」(ヌヒヒヒヒヒヒ!)

 

 

遠距離からの攻撃を得意とするオオモノシャケ達が戦陣を切り残されたエリアをシャケインクに染め移動を制限しそこにカタパットのマルチミサイルが飛来してゆく。そしてオオモノシャケを守る為にシャケ達が前進。

 

 

「ガレヴァさんとシュッツさんは前進するでござる!進路は拙者とリンカさんで切り開く!」

 

 

バイトリーダーの鬼火ちゃんが叫びハイドラントXTのトリガーを引きインクを充填する。ブキチに言われた通りチャージ時間は大幅に短縮されており一瞬にしてカチリとチャージ完了を告げる。そして標準を向けトリガーを離す。

 

 

「!?」

 

 

高回転する銃身から通常のハイドラントを遥かに超えるインクが放たれてゆく。その威力はどっしりと構えているのに関わらず後ろに下がってしまうほど。

 

それでも標準を合わせ迫るシャケ達を薙ぎ倒して行く。

 

 

「狙撃は任せてもらうよ」

 

 

続いてリッター10kを構えるのはリンカ。標準ははるか先で頭の上にインクを貯めるバクダンに向けられる。

 

トリガーを引くと同時に過給音が響き瞬時にインク装填が完了しチャージャーの射線がバクダンの頭部へと伸びる。

 

 

「バクダッ!」(ヌヒヒヒヒヒヒ!)

 

 

射線に気付かず頭上にインクを貯め投げ放つ瞬間に轟音と共にバクダンかわ撃ち抜かれ爆発。辺りに赤いインクをぶち撒ける。

 

 

「じゃあガレヴァくん、行こっか!」

 

「背中は任せたっすよ!」

 

 

残された一本のインクの上を二人が走り敵陣へと駆ける。

 

 

「俺はタワーを狙うっす!シュッツさんはカタパットを頼んだっすよ!」

 

「お姉さんにお任せ、だよ♪」

 

 

 

海側に立つタワーに向かいガレヴァが走る。タワーを死守する為にシャケが立ちはだかるが。

 

 

「おせぇんだよ!」

 

 

迫るシャケ達の間をすり抜けタワーへと猛進する。その姿、閃光を超え神速の領域。そしてタワーのふもとへ辿り着くと両手に持つ赤スパ9が火を吹く。

 

 

両手に持つ赤スパ9は軽く自由自在に動き標的を確実にとらえる。そしてシャケに囲まれるが打破する突破力を持つ。

 

 

そんなガレヴァを狙いカタパットがマルチミサイルで迎撃しようとする。

 

 

「そんな事させないよー!今のお姉さんなら絶対に狙いは外さないから!」

 

 

自由自在に動く陶酔銃をミサイル収納庫へ飛ばし内部から粉砕し撃墜して行く。

 

 

「今のうちに金イクラを集めるんや!」

 

「ジャケ!」(させんぞ!)

 

 

ついにヨコヅナが動いた。ドン・ブラコ程ある巨体で飛び上がり押し潰し攻撃を仕掛けてゆく。

 

 

「えぃ!」(させないよ!)

 

 

ヨコヅナの着地地点で体を広げるマンタローの姿が。

 

 

「えぃ!」(引っ張って!!)

 

 

全員でマンタローを掴み引っ張るとその上にヨコヅナが落下しトランポリンの如くヨコヅナを跳ね返した。

 

 

「流石に無理あるだろ、、、」

 

「口を動かす暇があったらイクラを運ぶんや!」

 

「リレーで運搬するでござる!」

 

 

七人が一直線に並びイクラリレーが行われ次々に金イクラが運び込まれてゆき金イクラの数は目標の30に到達。

 

 

「良く頑張ってくれたね........お礼をあげるよ」

 

 

言い終わると同時に木彫りのクマが光を放つ。

 

 

「あ、あれは、、、、!」

 

「えぃ!」(なんて事だ!)

 

「屈辱だったよ。後一歩で地球を哺乳類の楽園にできるところだったのに。しかし、もう同じ手はくわないよ........」

 

 

光り輝く木彫りのクマは輝きを増し目を眩ませる。やがて光が止み目を開けるとそこには巨大なクマサンの姿が。

 

 

「君達がワタシの思考に気が付かなくて良かったよ。おかげでシャケとイカタコの数を減らす事ができた。そして再び元の姿に戻る事ができた.........」

 

「どうゆう事やクマ!」

 

「やはり頭が悪いようだね。君達に金イクラを集めてもらいワタシの復活のエネルギーにしたんだ.......頑張ってくれた君達に休暇をあげるよ。永遠にね」

 

「ジャケ!」(まさか!ナンタイセイブツに掟を破らせ金のイクラを集めさせたのはお前の仕業だったのか!!)

 

「あぁそうだよ........君達シャケも目障りだ。ここで終わらせてあげるよ」

 

「ジャケ!」(貴様ぁぁぁ!!!)

 

「そうだ。コジャケには随分と酷い目に遭わされたから先にシャケ達から始末させてもらうよ..........クマァ!!!」

 

 

クマサンが振り下ろした右手はヨコヅナを容易く吹き飛ばしスメーシーワールドのタワーへと直撃し崩壊したタワーの瓦礫はヨコヅナへと降り注いでゆく。

 

 

「シャケ!!」(ヨコヅナ〜〜!!!!)

 

「ワタシに勝てると思っているのかい?今のワタシは一万個分の金イクラパワーを秘めているのだよ...........抵抗をしなければ直ぐに休ませてあげるよ」

 

「ジャケ!」(ぐっ、、、!これ程とは、、、)

 

 

身動きの取れないヨコヅナを容赦なくクマサンが痛ぶってゆく。

 

 

「あかん!このままやとヨコヅナがやられてしまう!」

 

「こんな時アネゴ達が居てくれば、、、」

 

「えぃ!」(アネゴ達が居なくてもボク達にはみんなが居るよ!)

 

 

マンタローに言われ振り返る先には誰一人として諦める事なく立つ四人の姿。

 

 

「俺、クマサンに勝ったらレヴァと結婚するんだ、、、、」

 

「おい!フラグを立てるのやめろ!」

 

「フラグを回収させない為にも!」

 

「お姉さん達が頑張らないとねー♪」

 

「拙者達がクマサンを止めるでござる!その間にシュッツさんは準備を頼んだでござる!」

 

「りょうかーい♪お姉さん急ぐからみんな頑張っててね!」

 

「えぃ!」(ならこっちも準備をしておくね!)

 

「あのクマサンに一発かましたるんや!」

 

 

スリミ連合とフライシュッツは何処かへ。そしてクマサンを止める為に三人の戦士が動く。

 

 

「道は拙者が塗り広げるでござる!皆はこの上を猛進!」

 

 

鬼火ちゃんが塗り広げて行く道をリンカとガレヴァが駆けてゆく。

 

 

「ガレヴァ、行けるか」

 

「余裕っすよ!」

 

「道は私が作る!」

 

 

クマサンの足元でチャージャーを構えるリンカ。狙いは、、、。

 

 

「ぐっ!何処からだ.......」

 

 

足元よりクマサンの右目を撃ち抜いた。突然片目の視界を奪われヨコヅナから離れると目を擦る。

 

 

「もう一発!」

 

 

顔の前で交差すら腕の隙間を縫う弾丸が左目を撃ち抜く。これにより両目が塞がれよろめく。

 

 

「哺乳類はね、君達と違い鼻が効くのだよ..........!」

 

「その鼻は俺が塞ぐ!」

 

 

チャージャーによりクマサンの身体に付いたインクをイカノボルのはガレヴァ。凄まじい勢いでクマサンの顔へと登ると鼻の穴に赤スパ9を突っ込む。

 

 

「ぐおぉぉぉぉぉぉぉ..........!」

 

 

タンクが空になるまで注がれたインクは鼻を詰まらせ嗅覚を塞ぐ。目と鼻を封じられたクマサンがよろけヨコヅナから離れて行く。

 

 

「ジャケ!」(ふんっ!)

 

 

そこにヨコヅナの体当たり。大きくバランスを崩したクマサンが海へと沈んでゆく。

 

 

「ありがとう。おかげでインクが取れたよ.........」

 

 

沈んだと思われたクマサンは熊かきで泳ぎ陸地へと。そしてフライシュッツの姿を見た。

 

 

「準備完了だよー♪みんなの力、お姉さんに全部ちょうだい!」

 

 

両手を上げるフライシュッツの真上には輝く球が浮かぶ。クマサンの動きを封じている間にステージを塗り広げブキチに渡されたナイスダマを展開して行く。

 

 

 

「あんたらのナイス、シュッツに届けるんや!」

 

「ここが踏ん張り時じゃ!」

 

「えぃ!」(ナイスをシュッツさんに!)

 

「ジャケ!」(ナイス!)

 

「シャケ!!」(ナイス!)

 

「カタパッ!」(ナイス!)

 

「ターーーワーーーー!!」(ナイス!)

 

「テッキュ!」(ナイス!)

 

「バクダッ!」(ヌヒヒヒヒヒヒ)

 

「俺達も!」

 

「ナイス!」

 

「マーメーミ!」

 

 

投げられたナイスはフライシュッツに集まり黄金に輝く球は虹色へと。

 

 

「これだけのナイスがあれば、、、!虹色の輝き見せてあげちゃう!」

 

 

 

投げられた球は迷う事なくクマサンに直撃し一面にインクが撒き散らかされて行く。

 

 

 

「また、やられてしまったね。もうワタシには生きる希望は無くなってしまったよ.........」

 

 

インクが晴れるとそこには小さくなってしまったクマサンの姿が。力無く項垂れる姿が。

 

 

 

「ジャケ!」(こやつはドン・ブラコに沈めてやろう。そうすれば海に還る)

 

「待ってほしい、ワタシを殺すならフライシュッツの手で。最後は同じ哺乳類の手で..........」

 

「やったれシュッツ!」

 

「そうじゃ!クマからのご指名じゃ!」

 

「うーーん、、、」

 

 

項垂れるクマサンを見ているとそんな気にはなれず。そんな時フライシュッツの体が光に包まれて行く。

 

 

「あっ、みんながお姉さんを元の世界に戻そうとしてる、、、。そうだ、お姉さんの世界にクマサンを連れてっても良いかなー?」

 

「えぃ!」(シュッツさんにお任せするよ!)

 

「じゃあそうするね♪バイバイみんな♪」

 

「俺も行く!」

 

「あっ」

 

 

クマサンを抱き抱えたフライシュッツの光が強くなり眩く輝く。そんなフライシュッツにしがみ付いたガレヴァの姿も光の喪失と共に消えていた。

 

 

「これで一件落着やな」

 

「なんだが疲れたな」

 

「えぃ!」(よっ、ホウジロウ屋!)

 

「いや、もっと言う事あるだろ、、、」

 

「突っ込んだら負けでござるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

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「さぁさぁお立ち会い!バンカラ代表のイカした三人組がおくる」

 

「バンカララジオの時間じゃー!」

 

「えぃ!」(はじまるよー!)

 

「悪いニュースと良いニュースがあるんやがどっちから聞きたい?」

 

「なら悪いニュースからじゃ」

 

「えぃ!」(クマサン商会閉店のお知らせだよ!社長さんが行方不明で閉店しちゃったんだって)

 

「ええんかそんなんで」

 

「そうやぁシュッツは何処へ行ってしまったのじゃ?」

 

「えぃ!」(あっ!きたよきたよ!)

 

「なんやマンタローまだ良い方のニュースを伝えとらんのにお題が降りてきたんか」

 

「えぃ!」(お先にごめんね!)

 

「まぁお題をきいておこか」

 

「えぃ!」(んぎっ)

 

「ただいまーみんな♪お姉さん戻って来たよ♪」

 

「ふふふ、うちには分かっとったで!」

 

「おかえりシュッツ!」

 

「オベロン様に魔法でこの世界と繋いでもらったからいつでもお姉さんに会えるからね♪」

 

「って訳でシュッツフェスはまだまだ続くのじゃ!」

 

「そうやぁガレヴァとクマのやつはどうしたんや?」

 

「ガレヴァくんはレヴァくんのところに行ってるよー?クマサンはね、、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「これはこれで悪くないのかもしれないね............」

 

 

 

フライシュッツによりティルヘルムへと連れて帰られたクマサンは大きさと温かさからみんなの抱き枕として扱われていた。現在はクマサンに抱き付きラグナロクがお昼寝を楽しんでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「まぁええわ。今はこんなとこやな!」

 

「よっしゃ!またナワバリバトルでひと暴れじゃ!」

 

「えぃ!」(よっ、ホウジロウ屋!」

 

「みんないくでー!」

 

「はーい♪」

 

「「「ほな、カイサン!」」」

 

「えぃ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フライシュッツ「スプラトゥーン3キル姫エディション」完




ここまで目を通してもらいありがとうございます!


フォロワーさん三名の名前を借りて書くという初めての試みでしたが楽しく書けたので良かったです。

また次回もよろしくお願いします!
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