私はワニ派です♪
暴走事件から夜が明けその被害が明らかとなっていた。
暴走に気づいたのが早かったから被害はそんなにひどくなかった。怪我人,死人は居らず燃えたのも使っていない倉庫だけで後は傷もはいっていない。
ティルフィングの怪我は大した事は無く回復薬を飲むだけで治ったようだ,あって良かった回復薬。
暴走した原因だが、暴走したバルムンクのマスターは教会で試験を受けておらずバイブスが不完全に共鳴していたのがバルムンクの負担となり暴走に至ったらしい。詳しい事は分からないけど。
水を掛けて暴走が本当に治ったのだろうか?
「ティルフィング,バルムンクの様子は?」
「まだ寝ているみたいです,暴走で体力を使い果たしたのでしょう」
バルムンクはマスターの家に寝かされているみたいだ
「暴走した姫って確か処分されたよね?」
「そうですが治まった場合はどうなんでしょうか?」
「さぁー?」
キル姫が暴走した場合は力尽きるのを待つか教会から奏官を派遣してもらい処理して貰うしかない、今回のパターンは聞いた事もないし前例はあるのだろうか?
とりあえず今回の事は帰ったら報告しておこうかな。
あのバルムンクのマスターはというとバルムンクが倒れてから町人達に謝り倒していたがみんなキル姫は暴走するという認識だったらしく気にはしていなさそうだった。それに、この町にはキル姫はバルムンク一人しか居らず異族を退治したり町の事を手伝ったりと普段の行いが良かったらしく、もし暴走が治まっているのであるなら処分はせずこの町に居てもらいたいんだって,日頃の行いの賜物だね。
「けっこう苦戦してたけど暴走してるキル姫ってそんなに強いの?」
「私が本気で相手をして良かったのなら負ける事はありません、仕留めるより生かして捕らえる方が難しいですから。もし殺しても良いので有れば五分も要りません」
「おぉーもしティルフィングが暴走したら?」
「分からないですが最低でも大陸の半分は焼け野原になると思います」
うーん,怖い。ティルフィングとバイブスはしっかり繋がっているのだろうか?,確認する術は無いけど。
「あのっ、ありがとうございました!」
女の子が走ってきて僕に深々と頭を下げてくれていた。
「僕にお礼を言うよりティルフィングにお礼を言ってあげてよ」
「ティルフィングさん,ありがとうございました!」
「そんな,私はただバルムンクの足止めをしただけですよ」
「それよりちゃんと教会に行ってマスター試験を受けてきなよ,紹介状書いとくからさ」
「はい!何から何までありがとうございます!」
「良いってことよ,それよりバルムンクの様子は?」
「さっき起きて会話はできていました。暴走は治ったと思いますけど…」
そう言いながら安心したような、不安なような顔をしていた。
「じゃあ大丈夫なのかな?バルムンクに声かけて出発しようか」
「そうですね」
そんな訳で三人で女の子のお家に向かう事に。部屋に入りベッドに横になっているバルムンクを見ていた。
「おはよ、体調はどう?」
「今の所はなんとか……頭がスッキリしませんけど、、」
顔を見てみるとその目は紅く無く普段の目をしている。普段どんな目をしているのか分からないけど。
「暴走した事は覚えている?」
「はい、なんとなくなら」
「しばらく安静にしてゆっくりしてなよ」
そう言うと俯いてしまっていた。
「あの、私処分されるのでしょうか、、。?」
「その様子だと暴走状態は完全に回復しているので大丈夫だと思いますよ」
「はぁ.....ありがとうございます」
「これからもこの町をよろしくお願いします、次は暴走してない時に手合わせお願いしますね」
「はい!ティルフィングさんありがとうございました」
「じゃあ行こうか,ティルフィング」
「はい!ありがとうございました!」
宿に戻り荷物を纏め馬車に乗せクレナイを目指して再び旅に出る事に。
「お馬さん,よろしくお願いします」
「ティルフィングが手綱を引くその荷台でのんびりと煙草を吸う事に。
「帰りにこの町に寄ってみようか」
「そうですね」