なんとなくじゃない?
朝,目覚ましの音で起きる,今日は異族を討伐しに行く日だ、が
お布団から出れない…
昨日は良かったけど部屋が冷え込みすぎて布団から出ることが困難である
ティル、起きて
おはようございます
ティルの方だけ布団をめくってみる
寒いです…
布団を奪い返し丸くなるティル
あぁー幸せ,お返しです!
奪い取られる布団
寒っっっ
慌てて布団をかぶり直す
分かった,せーので布団から出ようか
分かりました
せーの
ガバッと起き上がるティル,僕は布団の中だ
マスター!ズルいです!
寒いんだもん
起きてください!
さむぅっ!
剥ぎ取られる布団,諦めて起きることに
いつもの服装の上から防寒着を着込み食堂へ
随分早いんだね,おはよう
おはよー
おはようございます
朝食を作っているウコンバサラ
そういえば異族はどこにいるの?
ここから少し北に行った方にある洞窟にいるはずだよ
了解です
朝食を頂きながら装備を確認する、とくに問題は無さそうだ
コーヒーを飲みながら一服
マスターいつ出ます?
これ吸ったら行こうか
これだけ雪が積もっていると馬車は使えないから気をつけるんだよ
荷物の運搬はどうしましょう?
鞄に入るだけにしておこうか
じゃあ行ってきます
武運を祈っているよ
ウコンバサラに見送られて支部を出る
あーーーさっむっ
昨日降った雪が積もっている
そうですか?
いつのまにかニット帽と耳当てにマフラーを着けているティル,可愛い
そんなにモコモコしてて動けるの?
大丈夫ですよ?
ならいいけど?
キシャーーーー!!
はぁっ!
ギッ
雪に紛れて現れた異族を斬り倒す
何かこの異族へんですね
本当だね,いつもよりモコモコしているよね?
異族を調べると人間用の防寒着を着ていた,きっと誰かを殺して奪ったのだろう
異族も寒いんですかね?
みんな裸だしね
たまに迫りくる異族を蹴散らしながら進む,前はあまり気にならなかったけど雪で白いため異族の血の跡が目立つ
異族が多くなってきたからもうすぐ洞窟かな?
そんな気がしますね
でもそのようなものは見当たらないね?
マスター危ない!
ティルに突き飛ばされる,そのギリギリを青い魔弾のような物が飛んでいった
ティル!
この辺りに居ます!気をつけて下さい!
剣を構えるティル
しかし雪が舞い始め視界が悪くなる
くっ!どこからだ!?
………
慌てる僕とは違い集中するティル
雪の中一瞬何かが青く光った,その後に飛んでくる魔弾
あそこか?
ちょっと離れた所に何かが蠢いている
行きます!
ティルが駆け出すも雪に足を取られ上手く走れないようだ
くっ、滑る
それを狙うように飛んでくる魔弾
それを横に飛んで避ける
このままだと魔弾が当たるのも時間の問題だろう
マサムネ!技を借ります!
ティルが剣に魔力を込めると紅く輝いてゆく
黒式・一紅閃!
ティルの一振りで広範囲の雪が溶ける,かなりの熱を持っているのだろう
グォォォォォォォォ!
熱に耐えられなくなったのか姿を現した異族,あれはアクアディアブロか?
行きます!
ディアブロに向かって走るティル
それを迎え撃つように魔弾を放つディアブロ
そんなもの当たりません!
雪が溶けた地面をティルがジグザグに駆け抜ける
ティルがもう少しでディアブロに届く時にティルが滑って行く
わっわわわわわ!
スッーーと滑って行くティル,ディアブロの魔弾で地面が凍っているのか?
たぁっ!
地面に剣を刺しなんとか止まるティル
何か良い手は無いのか?
グォォォ!
しまっ!!
魔弾がティルを捕らえる
ティルっ!!!!
立ったまま氷漬けにされるティル
ギロリとディアブロが僕をみる,氷漬けで死ぬのは勘弁
ガァァ!
ひぃっ
魔弾をなんとか躱す,なんとかしてティルの所に行かなくては
ティルの方を見ると徐々に氷が溶けている,剣に魔力を込めているのか?
とにかくディアブロがティルに気付かないようにしなけれれば
やーーいよく見ると羊みたいな顔してる癖にーー
大声で悪口を叫ぶ
ガァっ!
怒ったのか魔弾を放ってくる
コラボでこっちに来たくせにメインエネミーみたいな雰囲気出しやがって!
ガァァァァァァッ!!!!
あっブチ切れました
次々と飛んでくる魔弾をなんとか躱す,一回でも当たったらヤバい
ツルん
あっ
氷に滑り転ぶ
いててっ
見上げると僕を見下ろすディアブロ
はーいお兄さん,調子はどうだい?
ディアブロの手に青い光が集まって行く
まぁ座りなよ,話せば分かり合えることもあるだろ?
光が集まった手を僕に向ける
もう,ダメそうです
マスター!!!!!離れて!
ティル!!
声の方を向くと紅く揺らめく剣を構えながら走ってくるティル
黒式・幻影紅!!!
ガァァァァァァ…
ティルの一閃で真っ二つにされるディアブロ,魔法陣のようなものに吸い込まれていき姿を消した
ありがとうティル、助かったよ,それで大丈夫なの?
マスター無茶しすぎです!なんとか大丈夫ですよ?
ティルならなんとかしてくれるって信じてたからね
もぅ…これがその異族だったんですね
強敵だったね
足元さえ良ければ負けませんよ?
本当かな?
本当です!へくちっ…
風邪引く前に帰ろうか
うぅ…溶けた氷で寒いです…
凍えるティルと下山,早く温泉に入ろう