※この作品はR-18です。

黒ティルと僕と   作:やす、

84 / 201
そういえばティルってグリード感無くなったよね?


書き手の力不足じゃないですかね?


その9

馬の鳴き声で目を覚ます

 

 

何事かと思うとティルが馬のケアをしてくれていた

 

 

おはようございますマスター

 

 

おはよティル,朝からありがとね

 

 

この子達にもお世話になっていますから

 

 

それもそうだね

 

 

僕もブラッシングしようとするも露骨に嫌そうだったのでティルに任せる事に

 

 

エサと水は置いといてやるからな

 

 

周りを少し散歩しながら煙草をふかす

 

 

あの遠くに見えているのが僕の故郷,コーラル村だ,きっと昼頃には着く事ができるだろう

 

 

マスター,私たちもご飯にしますか?

 

 

そうだね

 

 

ご飯を食べながらお湯を沸かす

 

 

マスターってコーヒー好きですよね?

 

 

最初はなんとなく飲んでたけどいつのまにか習慣になったんだよ、ほら

 

 

お湯を注ぎコーヒーが完成する,インスタントも美味しいのだ

 

 

ありがとうございます

 

 

コーヒーを飲みながら煙草,煙が目に染みるがしょうがない

 

 

そろそろ行こうか,ティルお願い

 

 

任せてください

 

 

ティルに手綱を任せて荷台でのんびりする,特にする事もないからね

 

 

マスターは実家でやりたい事はあるのですか?

 

 

んーティルの紹介と猫をモフモフする事かな?

 

 

猫って可愛いのですか?

 

 

猫の可愛さを知らないな?

 

 

あまり触れる機会が無かったので

 

 

じゃあ堪能していきなよ,合う合わないがあると思うけど

 

 

はい♪

 

 

 

そうしているうちにコーラル村にたどり着いた,僕が出ていった時と変わらずに相変わらずの過疎化具合である

 

 

ええっと…あれだ,ティルそこを左にお願い

 

 

はい!

 

 

古い風車小屋の横の家,僕の実家だ,空き地に馬車を停めていざ参らん

 

 

ただいまー

お邪魔します

 

 

はーーい

 

 

パタパタと足音が聞こえる

 

 

ユウ!帰ってきたのね!おとーさーんユウが帰ってきたよー

 

 

ただいま,相棒のティルだよ

 

 

よろしくお願いします

 

 

あら,綺麗な子連れちゃって

 

 

ユウ,帰ってきたのか

 

 

父さんも出迎えに来てくれた

 

 

ただいま

お邪魔してます

 

 

立派な奏官になったんだな

 

 

 

まだボチボチだよ,それより上がるよ?

 

 

うん,散らかっててごめんね,今お茶出すから

 

 

ティルもおいで

 

 

はい

 

 

ティルを連れてリビングへ,机の上でくつろいでいる二匹の猫,あずきときなこだ

 

 

ほら,お前達もただいま,お客さんだぞ?

 

 

ニャーーー

 

ニャーーー

 

 

久々に頭を撫でてやる

 

 

可愛いでしょ?

 

 

マスター,モフモフってどうやってするんですか?

 

 

こうやって猫の背中に顔を埋めるんだ

 

 

ニャーーー

 

 

あずきの背中に顔を埋めて堪能する,柔らかな毛がたまらない

 

 

やってみなよ

 

 

はい

 

 

同じくきなこの背中に顔を埋めるティル

 

 

ニャーーーー

 

 

どう?

 

 

幸せを感じます

 

 

でしょ?それより部屋着貸すから着替えよっか

 

 

そうですね,ちょっと落ち着きませんし

 

 

父さん、まだ僕の服って残ってる?

 

 

捨ててないはずだぞ?

 

 

ちょっと着替えてくるね

 

 

うむ

 

 

二階にある僕の部屋でお着替え,何も変わっていない部屋に感動を覚える

 

 

ほら,ジャージだけど

 

 

ありがとうございます

 

 

二人で色違いのジャージを着る

 

 

………

 

 

どうしました?

 

 

いや,懐かしいなって,まだ出て行ってから三ヶ月ぐらいだけど

 

 

マスターがそんな顔するのも珍しいですね

 

 

どんな顔してた?

 

 

何か遠い目をしてましたよ?

 

 

感情に浸るって奴かな?そろそろ下に行こうか

 

 

はい!

 

 

下に降りるとお茶とお菓子が置いてあった,椅子に座ると母さんの質問攻め

 

 

それで奏官の仕事はどうなの?怪我してない?

 

 

大丈夫だって,ティルが守ってくれているからさ

 

 

うちの息子をいつもありがとうございます

 

 

そんな,私はキル姫としての役目を果たしているだけですよ

 

 

この子,たまに無茶するからしっかりお願いね?

 

 

はい,任せて下さい!

 

 

お茶をすする,うん,苦い

 

 

それでユウは恋人はできたの?

 

 

ん?ティルがそうだよ

 

 

ユウもそうなのね

 

 

なんで?

 

 

向かいの家の子もそんな事を言ってるって噂で聞いたのよ

 

 

そーなの?良い事じゃん

 

 

そうだけど…

 

 

母さん,これはユウの問題だ,口を出す事じゃないぞ

 

 

そそ,孫の顔は弟に頼んどいて,って弟は?

 

 

他の村に出稼ぎに行ってますよ

 

 

そうか,残念

 

 

気づけば日も傾き出していた

 

 

今日泊まってって良い?

 

 

良いわよ?

 

 

んじゃよろしく,ティル,少し散歩しに行こうか

 

 

はい!

 

 

ティルを連れてその辺をフラフラ

 

 

なんか私の事気にしてました?

 

 

そーかもね?でも僕がティルを選んだんだから気にしなくて良いよ

 

 

古びた風車小屋を見上げる,前よりも少し小さくなった気がする,気のせいだけど

 

 

ここでマスターは育ったんですね

 

 

何も無いところだけど自然が多いから退屈はしなかったよ,この風車小屋にも登ったりしてたし

 

 

登れるんですか?

 

 

そうだよ,ついて来て

 

 

小屋の裏にあるハシゴ,これを登れば上の小部屋に行ける,まだ大丈夫そうだな,行こうか

 

 

ハシゴを登り小部屋へ

 

 

どう?絶景でしょ?

 

 

素敵な眺めです

 

 

夕焼けに照らされる城壁,大聖堂,ユグドラシルの樹を一望する事ができる

 

 

昔はここからサフランを眺めて街に憧れたよ,行ってみたら人混みの街だったけどね

 

 

マスターは人混み嫌いですからね

 

 

こんな田舎で育ったからだよ、きっと

 

 

夕焼けが沈んでゆく

 

 

暗くなる前に帰ろうか

 

 

はい!

 

 

ハシゴを降りて実家へ,玄関を開けると美味しそうな匂いが漂ってくる

 

 

ほら,たくさん作ったから食べて,ティルさんも

 

 

いただきまーす

いただきます

 

 

久々の我が家の味,どんな美味しいご飯もこの味に勝つ事はできないだろう

 

 

ユウ,飲むか?

 

 

食後に瓶を取り出す父さん

 

 

じゃあ貰おうかな、ティルは?

 

 

いただきます

 

 

グラスに注がれるお酒

 

 

乾杯

 

 

このお酒美味しいです!

 

 

おっティルさん分かる人だね,これはこの村の特産品の芋を使ったお酒だよ,たくさんあるから好きなだけ飲んでくれ

 

 

ありがとうございます♪

 

 

いつもよりセーブして飲んでいるのかペースが遅い,流石である

 

 

ユウは飲まんのか?

 

 

ボチボチ飲むさ,そんなに強くないし

 

 

ティルさんの方が飲むんじゃないのか?

 

 

私は嗜む程度にしか飲めませんよ?

 

 

そう言いつつ二杯目を注いでいる

 

 

ティルさんお酒好きなの?

 

 

食器を洗い終えた母さんが混ざる

 

 

嗜む程度ですよ?

 

 

うちの子そんなに飲めないからお酒の相手嬉しいわ

 

 

そんなに飲めなくて悪かったな

 

 

ユウって奏官としてどうなの?私心配で

 

 

しっかりしてますよ?戦闘中も周りが見えてますし,指示も的確です

 

 

ほんと?良かった…

 

 

そんなに僕って心配?

 

 

奏官って危ない仕事でしょ?あんな化け物相手に

 

 

ティルが居るから大丈夫だよって

 

 

そんな感じで気づけば長い事飲んでいたみたいだ

 

 

そろそろ寝るわ,お風呂借りるよ

 

 

はーい

 

 

ティル先に入りなよ

 

 

ではお先に失礼します

 

 

のんびりとティルが出るのを待つ、しばらくしてティルが出てきた

 

 

お待たせしました

 

 

すぐ出るから待っててね

 

 

はい♪

 

 

シャワーで済ませてお風呂から出る

 

 

お待たせ,挨拶して寝よっか

 

 

はい♪

 

 

おやすみ

おやすみなさい

 

 

はーい

 

 

じゃあ部屋行こっか

 

 

階段を登り部屋のベッドへ

 

 

ちょっと狭いけど我慢してね

 

 

大丈夫ですよ?

 

 

ティルに腕枕をして抱きしめる,少し暖かい体温が眠気をさそう

 

 

おやすみティル

 

 

おやすみなさいマスター

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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