※この作品はR-18です。

黒ティルと僕と   作:やす、

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ティル奪還作戦その0

朝、目覚ましで目を覚ました。そうだ、今日から仕事か…気怠い身体でベッドから起き上がり身体を伸ばした。とりあえず煙草でも吸おうか。

 

 

寝ぼけた頭でベランダに出て煙草をふかす,朝日がだんだんと意識を覚醒させてゆく。

 

 

…そろそろ教会に行こう。

 

 

早々と着替えて玄関を出る,通い慣れた道を歩き教会に行きいつもの喫茶店へ。

 

 

 

おはよー

 

おはよー

 

 

店員に挨拶を済ませしばらく待っているといつものコーヒーセットが何故か二つ運ばれてきた。

 

 

おじさん,僕一人しかいないよ

 

あれ?そうだよな,お代はいいから食べなよ

 

ありがと

 

サンドイッチをかじりコーヒーをいただく。一つはブラックコーヒー,もう一つはカフェオレ,飲めない事は無いから良いけど。

 

 

いつもより苦しいお腹で任務を聞きに受付へ。今日の任務はサフランの街のゴミ拾い。任務を聞いた後に再び喫茶店へ。

 

 

おじさん,サフランの街のゴミ拾いだって

 

それはユウの仕事だろ

 

あれ?

 

なんで僕は出口と反対の喫茶店に?

 

お互いうっかりな日だな

 

そうだね

 

 

気を取り直して指定された所にゴミを拾いにいく事に。のんびりとそこへ向かうとすでに係の人が待っていた。

 

 

この範囲のゴミを拾ってここに集めて下さい

 

了解です

 

 

爽やかな秋空の下ゴミを拾う,こんなに綺麗に見える街でもよく見るとゴミは落ちているのだ。

 

 

一つ,二つ,ゴミ袋の山ができてゆく,こんなもんか

 

 

すいませーん確認お願いします

 

はい,大丈夫です,お疲れ様でした

 

はーい

 

 

思ったより早く終わらせる事ができた。帰っても暇だし今日は家の掃除でもしようかな。

 

 

キッチンにリビングにトイレと掃除してシャワー浴びるついでにお風呂を掃除する事に。排水溝の蓋を開けると長い髪の毛が出てきた。

 

 

なんだこれ?

 

 

よく見ると桃色の髪の毛だ、こんな髪色の女の人なんていたかな?

 

 

…………………ー

 

 

なんだ今の?何かが脳裏をよぎった。まぁ良いか。

 

 

お風呂上がりに水を飲もうと棚からコップを取り出す,戸棚を見るとお揃いのグラスがあった、僕は一人暮らしなのになぜお揃いのグラス?

 

 

…………………ター

 

 

まただ,なんなんだ本当に

 

 

とりあえず水を飲んでベッドでゴロゴロしていると人形が目についた。

 

 

なんか間抜けな人形だな,こんな人形なんてあったっけ?持ち上げて札を見てみる事に。なになに?デュリン?

 

 

………………スター

 

 

はぁ…まただ、幻聴?疲れてんのかな?ポロリと人形を手放し天井を見上げた。

 

 

ん?

 

 

ベットの上の壁にかかっている星型の何かが二つ。

 

 

こんなのあったっけ?

 

 

思わず起き上がり手に取る,ネックレスか、、、

 

 

…二人の大事な夏の思い出を閉じ込めた星型のネックレス。

 

 

 

 

………………………マスター

 

 

今,浮かんだ!長い桃色の髪の毛の女の人!名前は思い出せないけど確かに覚えがある。

 

 

…………………煙草でも吸うか

 

 

ベランダに出て煙草,手すりにもたれて紫煙を見つめる,ふと頬を伝う涙に気づいた。なんで僕泣いているんだろ?さっきの女の人に原因があるのか?

 

 

少しだけ記憶が紐解けてくる、まだ夜まで時間がある,記憶を辿ろう。

 

 

気づくと玄関を抜けて外へ出ていた

 

 

ぼんやりと浮かぶ風景,居酒屋の横の宿、そこに行ってみよう

 

 

小走りにそこへ向かう,たどり着くと普通の宿だった。受付の人に聞いてみれば何か分かるかもしれない。少し恥ずかしいけど聞いてみよう。

 

 

すいませーん

 

はーい,ご予約の方ですか?

 

いえ,僕ってここの宿に泊まってましたか?

 

…失礼ですがお名前を

 

ユウです

 

ユウ様,ユウ様…ありました,二週間前まで泊まっていらっしゃいました

 

ここに泊まっていたのは僕のだけですか?

 

すいません,代表者の名前しか書いていないので人数までは分かりません

 

そうですか…ありがとうございました

 

 

確かに僕はここに泊まっていた。一人じゃなかったはず、、、記憶を辿れ,何かを思い出せ,手がかりは…

 

 

考えながら歩いていると誰かに声をかけられた。

 

 

おぅ、ユウ,元気だったか?

 

ショウ,久しぶり,今日は一人なの?

 

何言ってんだ,俺は昔から一人だぞ

 

あれ?そうだっけ?

 

なんか変なんでも食ったか?

 

そんなはずは無いんだけど

 

それよりお前今から暇か?

 

暇だよ

 

飲み行こうぜ

 

ショウの奢りな

 

しゃーねーな

 

 

宿の近くの居酒屋へ、ついでに夕飯もここで食べるとしよう。

 

 

とりあえず生二つー

 

ショウって旅に出たんじゃ無いの?

 

出てたけどなんか帰って来たんだよ,一人で旅しててもつまらないからな

 

ショウ,一人、

 

 

お前本当に今日は変だな

 

 

えっ?

 

 

ボーッとしてたぞ

 

 

なんか今日変なんだよ,幻聴も聞こえるし

 

 

幻聴?

 

 

なんかマスターって

 

 

マスター?なんだそれ

 

 

さぁ?たまに頭の中に響くんだよ

 

 

それ病院行ってきた方が良いんじゃね?

 

 

かなぁ?ショウはそういう事無い?

 

 

俺は無いぞ?

 

 

お待たせしましたー

 

 

運ばれてきた大量の料理

 

 

ショウ頼みすぎだろ

 

 

お前たくさん食べたろ?

 

 

僕はそんなに食べないぞ?

 

 

あれ?勘違いか?

 

 

どーすんだよこの料理

 

 

他の客にあげるか

 

 

そーしようか

 

 

適当な客に料理を配る事に

 

 

なんか今日僕達変だね

 

 

お前のが移ったんだよ,こんな日は早く帰ろうぜ

 

 

そーしよか

 

 

その後適当に飲んで居酒屋から出る

 

 

じゃあまたなユウ

 

 

ショウごちそーさん

 

 

 

なんか今日は変な一日だった,何が頭に引っかかっているのだろう?

 

 

考え事をしながら歩いて居ると誰かにぶつかってしまった

 

 

あっすいません,大丈夫ですか?

 

 

いてて…気をつけてよ

 

 

なんだ,ハナ奏官か

 

 

なんだってなによ,ユウ奏官

 

 

ほら,手貸してあげる

 

 

もう

 

 

なんで僕達って奏官って呼んでるんだ?

 

 

なんでって昔からでしょ?

 

 

奏官ってなんだ?

 

 

奏官は奏官でしょ?

 

 

そうだけど…ハナ奏官はなんか変な事とか無い?

 

 

えっ?無いけど?

 

 

なら良いんだ

 

 

気になるじゃない,なんかあったの?

 

 

いや,頭の中からマスターって聞こえるんだ

 

 

なにそれ,病院行ったら?

 

 

それショウにも言われた

 

 

考えすぎよ,じゃ私行くね

 

 

ん,ありがとね

 

 

ハナ奏官と別れて家に辿り着く

 

 

はぁ,なんか変だな

 

 

ぼんやりと考える

 

 

マスターと奏官は一緒なのか?何故僕とハナは奏官と呼んでいるのか,そもそも奏官とはなんなのか?

 

 

気づいたら眠りに落ちていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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