※この作品はR-18です。

黒ティルと僕と   作:やす、

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ティル奪還作戦その1

昨日の夜は全く寝れなかった,寝不足で頭がボーッとする,しかし、そこそこ考えをまとめることができた。とりあえず着替えて教会へ行こう。

 

 

マスター,奏官,桃色の髪。それを呪文のように唱えながら通い慣れた道を歩いていた、きっとこれがキーワードなんだろう。

 

 

おはよー

 

おはよう

 

 

そのままいつもの喫茶店へ。少し気になる事を店員に聞いてみる事に。

 

 

おじさん、この教会って何が祀られてるんだっけ?

 

そりゃキラーズの元になった伝説の宝具だろ?

 

キラーズ…………それってどこにあったっけ?

 

教会の一番奥の部屋だろ?なんでそんな事聞くんだ?

 

いや,何か引っかかって

 

ほら,まぁ食えよ

 

 

運ばれてくる二人分の朝食。

 

だから一人だって

 

おぉ,なんか癖だな

 

僕もそんな気がするよ

 

 

なんとか朝食を食べきり教会の奥の部屋へ,伝説の宝具が飾ってある部屋にやってきた。一人その部屋を見て回る事に。

 

 

 

レーヴァテイン,デュランダル,フライクーゲルにアロンダイト、ふむ何か違う。

 

 

アルテミス、草薙剣,ロンギヌスにパラシュ,これも違う。

 

 

一つずつ見ているがどれも違う、なにかピンとこない。

 

 

展示品の中央に八の字の形をした剣が置いてあるのを見つけた,これは?

 

 

それに導かれる様にそこに歩いてゆく。この剣の名は

 

 

「魔剣ティルフィング」

 

 

ティルフィング……

 

 

マスター♪

 

 

!?

 

 

僕の事を呼ぶ声が聞こえた気がして思わず振り返った。しかし誰も居なかった,でも今のでかなり思い出した,ワスレナの城に行こう。

 

 

急いで教会から出て指笛を吹く,ポチを呼ぶ合図だ。

 

 

ギャオーーーーーー!

 

 

大空から舞い降りた名前が不釣り合いな竜に跨り行き先を伝える。

 

 

ポチ、ワスレナのお城までよろしく

 

 

ギャオォ

 

 

舞い上がり凄まじいスピードで空を駆けるポチ,城まであっという間に着く事ができた。

 

 

ありがと,少し待っててね

 

 

ポチから降りて瓦礫となってしまっている城を眺めて居た,僕はここに誰かと来たはずだ。思い出せ、記憶を紐解くんだ。

 

 

[たまにはスキルを使おうと思って]

 

 

そうだ,ミノタウロスを倒した時の言葉だ,誰がミノタウロスを倒した?

 

 

…………………そこの記憶だけがスッポリと抜けていた。

 

 

ポチ,おじさんの家は分かる?

 

ギャ

 

うん,そこに連れてって

 

 

ワスレナに住んでいるおじさんの家に飛んでもらう,少し懐かしいおじさんの家だ。

 

 

おじさんーいる?

 

 

玄関を叩いてしばらく待っていると出てきてくれた。

 

 

おぉ久しぶりだな

 

久しぶり,おじさん,僕ってここに誰かと来たよね?

 

うーむ、そうだったか?

 

 

おじさんからも僕の欲しい答えは貰えなかった、それなら思っている事を聞いてみよう。

 

 

ならおじさんって誰かとここに住んでいたよね?

 

 

頭を抱えて少し考え込むおじさん。

 

 

………そうじゃな,誰かと住んでおった

 

その誰かって?

 

うーーーーむ、思い出せぬ…通りで最近朝が寂しいのか

 

朝?

 

何かの遠吠えで起きていたような気が…

 

遠吠え?

 

 

獣のような人のような遠吠えじゃ

 

遠吠え…

 

 

[それー花鳥風月ー]

 

 

………

 

 

ユウ?どうしたのだ?

 

 

えっあぁ,何かを思い出しかけたような気がして,おじさん,ありがと!また来るよ!

 

 

 

会話もそこそこにポチの所へ駆けてゆき次の目的地を告げる。

 

 

ポチ、次はハナ奏官と出会った村にお願い!

 

ギャオォ

 

 

羽ばたいてゆくポチ。もう少し,もう少しで思い出せる,そんな予感がする。

 

 

あっという間にハナ奏官と出会った村に辿り着きふらふらと思い出しながら歩いてゆく。

 

 

ええっと…ここの宿に泊まっててその夜に何かが起きたんだよね?

 

 

焼け焦げてしまった倉庫を眺めていた。

 

 

何が起きた?事件?事故?大事な所の記憶だけ思い出せない。

 

 

[私が本気なら五分もかかりません]

 

 

そうだ,何かがここで戦っていたんだ,何が戦っていた?なぜ?

 

 

後もう少しが出てこない…もう日も暮れそうだ,家に帰るか…

 

 

ポチに跨りサフランの街へ。

 

 

ありがとポチ,何か食べるかい?

 

ぎゃっぎゃぎゃ

 

 

うん,何言ってるかさっぱり分からん。

 

 

 

頭を撫でてやるとそのまま空に飛んでいってしまった,なんかごめんね

 

 

階段を登り玄関を開けようとすると一通の封筒が郵便受けから顔を出していた。

 

 

なになに?フォトスタジオトゥルース?

 

 

写真はいつも真実を写しますわ,これぞトゥルース!

 

 

部屋に入り開封して見ると何枚かの写真が入っていた。

 

 

紫の髪の毛をした少女を挟んでポーズを取るのは僕と,僕と…桃色の髪の毛の女の子。

 

 

 

[私もっと皇帝って心の広い人だと思ってました]

 

 

ティル?

 

 

誰だ?ティルって誰の事だ?なぜ僕はティルって言った?なんで,こんなにも思い出せないんだ?この溢れる涙の意味は…意味はなんだ!?

 

 

考えが纏まりそうで纏まらない。…少し落ち着こう,煙草でも吸うか

 

 

ベランダに出て煙を眺める,色々とピースが集まってきた,後はどう繋がるか…繋がり?キラーズとバイブス?

 

 

 

そうだ,これだ,キラーズとバイブスで僕とティルは繋がっていたはず,これを辿る事さえ出来れば…

 

 

煙草を揉み消し部屋に戻り目を閉じて集中,集中,しゅう中,しゅうちゅう,しゅう………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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