※この作品はR-18です。

黒ティルと僕と   作:やす、

95 / 201
ティル奪還作戦その5

せい! せい! せい!

 

 

太陽が登り始めたと同時に起きて剣の素振り,朝日と汗が目に染みる

 

 

こんなもんかな?

 

 

切り株に腰掛けて煙草に火をつける、少しでも早く強くならないと、と思い今日から早朝のトレーニングを始めた

 

 

そういえばティルは操られているのか?それとも自分の意思なのか,操られているならまだ分かるけど自分の意思なら女性不信になりそうだ

 

 

えへへマスター♪

 

 

ティルの笑顔を思い浮かべる,笑顔の裏は腹黒だったのか…変な事を考えるのはやめよう,部屋に戻るか

 

 

ガサッ

 

 

誰だ!?

 

 

帰ろうときた時に草が揺れる,風は無い

 

 

気づくなんてやるじゃない

 

 

そう言いながら現れる青い髪の少女

 

 

そりゃガサッっていったし

 

 

はい,差し入れ

 

 

っと

 

 

投げ渡された缶コーヒー

 

 

せんきゅ

 

 

本当に一人で行く気なの?

 

 

そうだけど?

 

 

私だってティルフィングだって言って貰えれば手伝うのに

 

 

 

それが一番楽なんだけどさ,自分の力でなんとかしたいんだよ

 

 

なんでそんな無茶するのよ

 

 

さぁー?なんでだろ?

 

 

あんたって本当に変わってるわね

 

 

アルマスに言われたくないかな

 

 

なんでよ

 

 

アルマスもだいぶ無茶な事してきたろ?それはなんで?

 

 

千年王国を奪還するって目標があったし仲間を傷つける奴は許せなかったから

 

 

僕もそんな感じかな,ティルを奪還するんだよ、そのためなら片腕ぐらいくれてやるさ

 

 

私達似たもの同士かもね

 

 

アルマスと一緒は嫌かな?

 

 

絶・ムカつくんですけど

 

 

じょーだん、じょーだん,アルマスはデウス・エクス・マキナの力があるんだっけ?

 

 

そーだけど

 

 

じゃあ僕が死にそうになったら助けに来てよ,もちろんそんな予定は無いけど

 

 

分かったわ,ユウがそうなったら助けに行ってあげる,その予定は無いけど

 

 

ん,ありがとう

 

 

別に,ティルと戦ってみたいだけよ

 

 

アルマスと喋っていたら結構時間が経っていた

 

 

そろそろ部屋に戻るよ,リルティルが起こしに来るからさ

 

 

城の方に歩いてゆくとアルマスもついてきた

 

 

あんた自分で起きれないの?

 

 

起きれるさ,でも、誰かに起こされるのは良いぞ?

 

 

うーん,ティニに起こされるけど私はまだ寝ていたいわ

 

 

それは知りません

 

 

なによ,教えなさいよ

 

 

人を好きになればきっと分かるさ,きっとね

 

 

答えになってないわよ!

 

 

僕からは以上です

 

 

ちょっと!まだ話の途中よ!

 

 

 

静かに部屋の扉を閉める,この答えに気づく時が彼女には来るのだろうか?

 

 

アルマスに貰ったコーヒーを飲もうと缶を見ると炭酸入りコーヒーだった、好奇心でプルタブを起こし一口

 

 

まっず

 

 

頂いたものは残さない,僕の信念が歪んだ瞬間だった

 

 

 

 

 

………………………………………………………

 

 

ユウ,起きて下さい

 

 

おはよーリルティル

 

 

おはようございます、朝食ができてますよ

 

 

いつもありがとね

 

 

いえ,気にしないで下さい,そのコーヒーはなんですか?

 

 

机に置かれた缶コーヒーをリルティルが指差す

 

 

これ?朝アルマスに貰ったんだ,飲む?

 

 

では頂きます まっず

 

 

でしょ?どこで買ってきたんだろね?

 

 

僕も改めて一口飲む まっず

 

 

あっ

 

 

どした?

 

 

いえ,なんでもありません

 

 

変なリルティル

 

 

早く朝食を食べましょう

 

 

そだね

 

 

朝ご飯を食べながら今日の予定を聞く,4カ国の会談があるから自主練みたいだ

 

 

とりあえずティルヘルムからハルモニアまでランニングでもしようかな,あっ神令の仮面返しに行かないと

 

 

気をつけて行ってきて下さい

 

 

ユウも無理しないようにお願いします

留守を任せたぞ

 

 

リルティルとオベロン様を見送り大穴まで走っていき木の根を伝い降りてゆく

 

 

コォーーーーーー

 

 

またマスコットだ,戦ったら勝てるのだろうか?

 

 

逃げるのをやめて剣を構える,相手は一人だ

 

 

剣を構え音もなく接近するマスコット,まだ対応出来ない速さでは無かった

 

鍔迫り合い,剣を弾く,前より戦えてる

 

 

コォーーーーーー

 

 

相手の気配を感じとり動きを予測する,次の攻撃は右手を狙った一突き

 

 

シュンと空を切る右手をカウンターで叩き切る,その勢いで一回転しそのまま首を斬り落とす

 

 

ゴロリと倒れるマスコットを見下ろす,良かった,中に人は入っていないようだ

 

 

 

ちょっと疲れたので手ごろな岩に座り一服,彼女達が居る広場まで後半分ぐらいかな?

 

 

コォーーーーーー

 

 

またマスコットか

 

 

気配を感じ、そう思いながら振り向くとなんかデカイマスコットがいた

 

 

動きは遅そうだけど力は強そうだ、煙草を投げ捨てデカマスと対峙する

 

 

コォーーーーー

 

 

デカマスが拳を振り下ろすと轟音と共に地面が揺れる

 

 

大丈夫,相手の動きをよく見ろ,拳を振り上げた瞬間を狙え

 

 

 

自分に言い聞かせジワジワと距離を詰めてゆく

 

 

コォォォーーーーーー

 

 

今だ

 

 

拳を振り上げた瞬間にバックステップで距離を取りそのまま背後を取ろうとした時だった

 

 

景色が閃光の様に流れる,なにが起きた?

 

 

ドンッという衝撃の後にゴロゴロと地面を転がりそのまま何かに叩きつけられて気を失ってしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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