あのホタル鑑賞のあと、扶桑は豹馬と共に鎮守府へと戻ってきた。
戻ってきた、とは言ってもまだ誰にも会っていない。
この可愛い可愛い扶桑を豹馬は独り占めしたくて、隠れるように執務室へと連れ込んだのだ。
「……提督、ダメです……」
ソファーに押し倒された扶桑は、迫ってくる豹馬の胸板を力無く手で押さえる。
「どうして? 扶桑が嫌ならキスだけにするけど、俺は扶桑と繋がりたい」
切なそうに懇願してくる豹馬に、扶桑は思わず息が詰まった。
扶桑も正直に白状すれば繋がりたい。
しかし今、こんなに幸せな状態で繋がってしまったら……自分はめちゃくちゃに乱れてしまう。
扶桑はそれ程までに乱れる自分を愛する豹馬に見られたくなかったのだ。
それでも身体は正直なもので、
「……扶桑の脚は俺の腰をロックしてるんだけど?」
「……ああ……」
扶桑の白く引き締まった両脚はしっかりと豹馬を逃すまい、と腰に絡み付いてホールド中。
それが扶桑は恥ずかしく、暗い執務室の中でも分かるくらい顔を赤くさせた。
しかし豹馬にとっては愛おしいことこの上ない。
なので何度も何度も扶桑の頬に口づけを落として、彼女の気持ちを解きほぐす。
「て、提督……んっ、はぁんっ……やっ」
「本当に嫌?」
「……いじわるぅ……」
「ははは、可愛いからついな」
そう言って豹馬は今度は扶桑の唇を優しく吸い上げた。
吸い上げながら、扶桑の秘部へ手を伸ばせば、何だかんだ言いながら彼女も豹馬が触れやすいように腰を浮かせる。
「随分と濡れてる……」
「……提督のせいです……」
「嬉しいね」
「……もう」
何を言っても豹馬は優しく微笑む。なので扶桑は何とも言えない敗北感を感じた。
しかしその敗北感は惚れたことによる敗北感であり、自分がどれだけ豹馬を愛しているかの再確認になって、余計に扶桑の身体を火照らせる。
「挿れるよ?」
「……はい」
熱くなった自分の愚息を豹馬が扶桑の秘部へと押し当てると、瞬く間にそれを呑み込んでしまった。
とんっ、と亀頭が扶桑の子宮口へと到達すると、
「ひぅっ!!!!?」
膣肉がビクビクと痙攣し、そのせいで扶桑は大きく上半身を仰け反らせてしまう。
「扶桑?」
「あっ……ああっ、はぁはぁ……はぁはぁ……」
まさか挿れられただけで絶頂するとは扶桑も思っておらず、何がどうなったのか分からぬまま、ぎゅうっと豹馬に抱きつくので精一杯だった。
「……イッた?」
「は、はい……ふぅ、ふぅ……」
「扶桑って感じ易いよね」
「ご、ごめんなさい……」
「謝る必要はないよ。寧ろ嬉しい」
「うぅ、私ばかり気持ち良くなってるみたいで、恥ずかしいです……」
「俺もちゃんと気持ちいいよ。その証拠にビクビクしてるでしょ?」
そう言われて扶桑は確かに自分の中にいる愛する人の肉棒が動いているのを感じたが、意識すると余計にその動きも心地良くなり、また大きな波が押し寄せてきてしまう。
「て、提督、ぬ、抜いてくださいっ」
「どうして?」
「ま、また、来ちゃうんですっ」
「いいじゃん。何度来たって」
俺は嬉しいだけだ、と言いながら、また豹馬が軽く亀頭で子宮口をとんっと押せば―――
「ああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
―――また扶桑は絶頂を迎えて全身を痙攣させた。
まだ始まったばかりだが、扶桑は既に肩で息をしている。
絶頂をすれば、するだけ自分がいかに豹馬を愛しているかが分かり、扶桑の快楽は高まる一方。
「愛してるよ、扶桑」
「わ、私も、愛して、ます……ふぅふぅ……」
「動いていい?」
「は、はい……頑張り、ます……っ」
何とかそう言うが、豹馬が腰を引くだけで軽い絶頂が扶桑を襲い、再び豹馬が腰をぶつけてくると大きな絶頂が扶桑を襲う。
目の前がチカチカし出す扶桑であったが、何とか豹馬のことだけは見逃すまいと懸命に視線をやる。
それでも絶頂する度に扶桑の視界はグルンと天を仰ぐ。
「おっ、おっ、おうっ……て、てぇとく、ふぅっ!」
「扶桑の中、凄いよ……絞り取られそう……!」
度重なる絶頂で扶桑は呂律がおかしくなってきた。
それでも身体は離れたくないと言うように、密着度が増していく。
口づけし合い、更に密着度が増し、扶桑は幸せで幸せで頭がおかしくなりそうだった。
「ていとく……しゅきっ、しゅきぃっ! ああんっ、しゅきしゅきしゅきしゅきしゅきしゅきぃっ!」
「俺も大好きだ、扶桑っ!」
「ああああっ、しゅきぃっ!」
互いに愛を言い合いながら絶頂を迎え、豹馬の亀頭から濃厚な精液が扶桑の子宮へ注がれる。
すると扶桑は端なく舌を出し、その愛に酔いしれた。
膣肉は最後の一滴まで精液を搾り出すようにうごめき、豹馬はそのせいで射精が止まらない。
長い長い射精が止まると、豹馬は力尽きて扶桑の胸に頭を埋めた。
「……はぁはぁ、扶桑、凄かったね……」
「はぁはぁっ、はぁはぁっ、ひゃい……」
時間にすれば短い交わりだったはずなのに、二人はまるで長時間も交わっていたかのように疲れ果ている。
それだけお互いに愛を燃え上がらせた結果だろう。その証拠に二人の目には未だに相手のことしか映っていない。
「……愛してる、扶桑」
「私も、愛しています、あなた……」
快楽の余韻に浸りながら、二人は自然と口づけを交わす。
「もう少し、このままでいていいか?」
「私も同じ気持ちです……んっ」
「おい、また勃起しちまうよ」
「だ、だって……」
あなたがいっぱい愛してくれたから……等と涙ぐんで囁かれたら、男しては昂ぶってしまう。
「扶桑って怖いね。こんなに俺を夢中にさせてさ。可愛くて可愛くて仕方ないよ」
「ひぅっ!? な、何か、また硬く……」
「扶桑のせい」
「そんな……あっ、あああんっ」
こうして扶桑は豹馬の愛をこれでもかと注がれるのであった―――。
短めですが、内容は激甘ってことで!
読んで頂き本当にありがとうございました!