中学生の兵藤健二は兄の女達を寝取る事にした。 作:チェーンソーで戦うお坊さん
「よーし! お疲れぇ!!」
演奏の最終調整が終わって高月洋介がスティックを掲げて労う。
明日は遂に文化祭。演奏の練習で失敗無く完走したことに小さな達成感を全員が感じていた。
「誰かに聴かせても恥ずかしくないくらいには完成したな。短い期間で! 特に健二!」
「あはは……大変だったよ」
健二だけズブの素人に毛の生えた程度の力量で周りに追い付くのに毎日家で練習した。
自室が防音部屋で無ければこうはならなかっただろう。
「後は、明日の本番だけか……七塚さんは俺たちの演奏を聴いて、感想あるか?」
この中で聴き役である七塚ひとみに春日山智也が問う。
「ミスは無くなったし、音の合わせも変なところはなかったわ。この調子なら、明日も大丈夫って保証する」
この僅かな間に大分態度が軟化したひとみ。いや、素で接してくれるようになった、という方が正しいか。
そんなひとみに笠堀依子が言う。
「それよりもひとみ。兵藤くんに、言うことあるでしょう?」
「う……」
「?」
依子にせっつかれて、少し気まずそうにもじもじさせてから、何かを決めた顔で健二に謝罪した。
「依子をバンドに誘ったとき、酷いこと言ってゴメン……」
「あ……」
依子をバンドに誘うために話しかけた時に、一誠のやったことで辛辣なことを口にした。
そのことに対する謝罪だ
「ううん。そもそも、兄さんが原因だから」
「でも、兵藤くんは関係ないんでしょ? 勝手に決めつけて傷つけるようなこと言ったから。だからずっと、ちゃんと謝りたかったのよ」
「……七塚さんはすごいね」
「バカにしてる?」
健二の返しにひとみは不機嫌そうな顔になった。
「違うから。そうだよね。悪いことをしたら、ちゃんと謝らないと、だよね」
夏休みを終えて、自分がやってしまったことを振り返る。
夢とはいえ、あんなことをされたと伝えたら、あの人たちはどう思うだろう?
信じないか。それとも怒るのか。軽蔑されるかもしれない。
それでも────。
(謝らないと、ダメだよね……)
神妙な顔付きになる健二に洋介が後ろから羽交い締めしてくる。
「なーに、重っ苦しいツラしてんだよ! せっかくの晴れ舞台だろうが!」
「イタッ! 痛いって!」
腕を外されると、洋介は手を腰に当てる。
「とにかく! 本番でミスらないのは大事だが、それ以上に文化祭を全力で楽しむぞ、お前らー!!」
『おー!』
グーを掲げた洋介に倣って皆が同じテンションで拳を掲げた。
健二の通う中学の文化祭は一般の客が入れることもあり、ちょっとした縁日状態だった。
「これが文化祭か……」
校門から入り、その光景を眺めるとゼノヴィアがポツリと呟く。
「駒王の学園祭はもっと大規模になるけど、学生がお店をするっていう基本は一緒よ。挨拶が終わったらそれぞれ見て回りましょう。お義父さまやお義母さまももう来ている筈だし」
「ところで、イッセーさまはどうして今日来られないのですか?」
イッセーたちが京都から帰って来てすぐに此方へ来たレイヴェル・フェニックスが疑問を口にする。
既に兵藤家に挨拶を済ませて同居しており、健二の兄である一誠がこの場に来られないことに首をかしげていた。
そのことをリアスが説明する。
「あの子がこの学校に在学してた頃に色々と問題を起こしたらしくて、入れないのよ。その事は後で説明するわ。まぁ、一誠も京都で大変だった……みたいだし……? 今日は休んでもらいましょう」
途中で京都へ召喚されたときのことを思いだし、リアスの眉が僅かに動くが、すぐに忘れることにした。
「それで部長。先ずは健二くんのクラスですか?」
「そうだけど、ちょっと待って。来たわ」
木場の質問に答えると自分たちに近づいてくる銀髪の女性。その人物は、リアスに近づくとペコリと頭を下げた。
「お待ちしておりました、リアスお嬢さま」
「その呼び方はやめてちょうだい。貴女は、グレモリー家に仕えている訳ではないのだから」
苦笑するリアスの横でアーシアが呟く。
「グレイフィア、さん……?」
髪の長さは大分違うが顔立ちはグレイフィアとよく似ている。
「違うわ、アーシア。彼女はグレイフィアの親戚よ。そのツテから健二の護衛役としてこの中学に教師として入って貰ってる────」
「ルーベット・ルキフグスと申します。戦闘は得意ではありませんが、幻術系や認識阻害を始めとする情報操作等の裏方仕事には自信があります。以後、お見知りおきを」
「謙遜することはないわ。貴女の実力はグレイフィアが保証済み。それにしても、この会話を聞かれない為に自然と術を行使するのは流石ね」
ルーベットはリアスたちと会話を始めた瞬間、周りに会話の内容がうまく聞き取れないように術を使っていた。
リアスたちの容姿は目立つため、こちら側の話をするためには当然の配慮だった。
「あの……健二くんの護衛って」
「赤龍帝の弟である彼を狙う理由は充分。いえ、リアスさまの眷属の身内というだけでも何かしらの行動を移す輩が現れないとも限りませんので」
「この学校だけじゃないわ。お義父さまの会社にも人材を派遣してあるの。念のためにね」
必要なことだから、と言うリアス。
そこまで話してルーベットが一礼した。
「すみませんが、そろそろ。彼も今日の為に相当頑張っていたようですので、応援してあげて下さい」
「そのつもりよ」
リアスの答えにルーベットは笑みを浮かべた。
「今日はきっと、忘れられない日になりますわ」
「ヤッホー。健二くん、きたわよ!」
「イリナさん。皆さんも、ようこそ」
クラスでエプロンを着用し、ドーナツを揚げていた健二を呼ぶとクラスメイトに頼んで代わってもらう。
プレーンとチョコにドライフルーツを混ぜた3種類の中からそれぞれ購入した。
「父さんと母さんはさっき来ました。バンド、がんばれって」
「午後からでしたよね? 私たちも応援してますから!」
健二の手を握って応援するアーシアを始めに他の面々もエールを贈る。
流石に目立ち始めたので仕事に戻る為に会話を切る。
別れ際に健二から話を切り出した。
「あの……」
「どうしたの?」
「今日、文化祭が終わって家に帰ったら、時間を頂いても良いですか? お話したいことがあるので」
「ここではダメなのですか?」
アーシアの疑問に健二は頷く。
「はい。出来れば家で」
「……分かったわ。でも、話をするのにそんなに畏まらなくてもいいのよ。それと、肘は痛むの?」
捲っている右袖の肘にはサポーターが付けられているのを見てリアスが心配そうに訊くと、健二は首を横に振る。
「これはただのファッションですよ、格好いいかなって」
「あら。そうなの?」
返答に安堵しつつ、去っていくリアスたちに手を振ると洋介が肩を強く掴んできた。
「おい、健二。何だよあの美人揃いは! 女の人がたくさん同居してるつってたけど、まさか全員が……」
「うん、まぁ……」
健二の返事に洋介が衝撃を受けたようなオーバーアクションを取る。
「なんだそれ、羨ましい!? 1人くらい紹介してくれよ! 特にあの黒髪の人とか!」
「朱乃さん? あの人が兄さんにベッタリなんだよなぁ……」
「なんでだよ!? お前の兄貴ってあの人だよな? え? あの女の敵みたいな人に? それももしかしてあの人たち全員?」
「全員かどうかは分からないけど、仲は良いと思うよ」
まぁ、新しく来たレイヴェルも兄に気があるのは傍目から見て分かるのだが。
健二の言葉に洋介は両頬に手を当てる。
「うそだ……何かが間違ってる。どんな弱味を握ってるんだ」
信じられないとばかりにぶつぶつと呟く。
話を聞いていたひとみがポツリと呟いた。
「あの人たち、男の趣味わる……」
その言葉に健二は苦笑してやり過ごした。
午後になり体育館の舞台で4人の生徒が舞台に立っている。
ドラムの洋介が前に出て、スピーチを始めた。
『え~。今日は、○○中学校の文化祭に来てくれてありがとうございます。この日の為に俺たちはバンドの練習に励んで来ました。3年の前座ですが、楽しんでくれるように頑張ります。バンド名は~あれ?』
そこでマイクから口を離して後ろに居るメンバーに話しかける。
「バンド名って決めてたっけ?」
「いや、知らないよ。初めて聞いた」
「いつの間に決めたんだと思ったぞ」
健二と智也が言うと、素で忘れていたのだろう、洋介が破れかぶれに言う。
『バ、バンド名は、1年2組です!』
それ僕たちのクラスじゃん! と同じクラスの生徒から言葉が飛び、体育館に小さな笑いが起きた。
『それじゃあ、始めます!』
ドラムの位置に着いた洋介がそういうと演奏が始まった。
弟のバンド発表を聴き終えた一誠は屋台で出ていた小さなフランクフルトを食べていた。
演奏の曲は3曲で、どれも有名な曲で、青春を思わせる曲選びだった。
それを真剣かつ楽しそうにベースを弾く弟。
「アイツのあんな生き生きとした
食べ終わったフランクフルトの串を備え付けられているゴミ箱に捨てて呟く。
いつの頃からか、どんよりとした眼で自分を見るようになった健二。
「久しぶりに、腰を据えて話してみるかな……」
家では見せないその表情に一誠が思案しているとドライグが話しかけてくる。
『相棒。そろそろ帰ったらどうだ? リアス・グレモリーたちに見つかると面倒なのだろう』
「なんだよドライグ。もう少しだけいいだろ。アザゼル先生から貰ったこのチョーカーがあるんだし。さっき、チラッと部長たちにもすれ違ったけど、何にもなかったし」
アザゼルは中級以上の力があるなら注意深く見なければバレないと言っていたが、それは上級悪魔でも同じらしい。
校門を通った時は中学時代に何かと自分たちを目の敵にしていた教師がいたが、まったく気付かれなかった。
チョーカーをくれたアザゼルには感謝である。
「もう少しだけ遊ばせてくれよ。せっかく母校の文化祭なんだぜ」
その言葉を聞いてドライグは息を吐いてなにも言わなくなった。
次は何処へ行こうかな、と思っていると、誰かが自分に話しかけてきた。
「そこの貴方」
話しかけてきた人物は奇妙な格好だった。
秋とはいえ、まだ暑さが過ぎていない季節なのに、フードで顔を隠している。
声からしてたぶん大人の女性。
「えーと、なんですか?」
場違いな格好の相手に一誠は警戒して相手の言葉を待つ。
「久しぶりね、赤龍帝」
赤龍帝、と呼んだすぐ後に相手はフードを僅かにずらしてその顔を見せた。
その素顔に一誠は後ずさった。
「なん、で……アンタが……」
褐色の肌に眼鏡をかけた秘書とかが似合いそうな知的美人。
三大勢力の会談で襲撃をかけてきた旧魔王の子孫。
「カテレア・レヴィアタン……!」
「場所を移して話をしましょう。赤龍帝。もしも断ったら、この場にいる人質たちの安全は保証しないわ」
演奏を終えてトイレに行って戻ってきた健二は依子が居ないことを訊いた。
「笠堀さんは?」
「ルキフグス先生に呼ばれて行ったぞ。どうした?」
「うん。残り時間、一緒に回る約束してたんだけど」
「なんだよ。兄貴みたいにお前もモテ期か?」
「なに言ってるの」
洋介の言葉に健二は呆れた顔を返した。
智也が提案する。
「話はすぐに終わるらしいから職員室に行ったらどうだ? 入れ違いになったら、携帯で連絡するが」
「うん、ありがとう。そうさせてもらうね」
健二は職員室へと急いだ。
校内でそこそこの広さにも関わらず人気のない場所。おそらくは人除け術が使われているのだろう。
カテレアが足を止めると唐突な提案をしてきた。
「腹の探り合いは無しで言うわ。赤龍帝、私と共に真なる魔王の下へ来なさい。そうすれば、シャルバを殺した件については不問にしましょう」
「なに言ってんだ? アンタ」
「シャルバを倒した貴方の成長は目を見張る物があるわ。こちらに付けば、それ相応の待遇を保証しましょう。魔王、レヴィアタンの名に懸けて」
「馬鹿言うんじゃねぇよ」
旧魔王派。禍の団に付くということはリアスたちを裏切るということだ。
どれだけ対価を積まれても、そんな誘いに乗る理由はない。
そう吐き捨てながらも一誠はカテレアの言動に違和感を覚えていた。
(プライドの塊であるこいつらが、仲間を殺した俺を誘いにくるか?)
同じ魔王の子孫を殺した一誠を誘ってくることを不自然に感じていると、カテレアは残念そうに息を吐く。
「そう。ならば、これ以上力を付ける前に貴方を殺すしか無いわね」
腕を上げるカテレアに一誠は即座に禁手化する。
首のチョーカーが切れて落ち、修学旅行で習得した新しい三形態のうち、スピードに特化した龍星の騎士の鎧を纏う。
(とにかく、触れさえすれば
一気に間合いを詰めて、カテレアに触れるようにタッチした。
あまりの手応えの無さに違和感が強まるが、これで準備は整った。
そこで何かに気付いたドライグが叫ぶ。
『待て、相棒!』
「
パチンと指を鳴らすとカテレアの衣服が破壊され────。
「え?」
カテレアの姿が一瞬テレビのノイズのようにブレたかと思えば、全然別の人物に変わっていた。
「笠堀ちゃん!? 健二の友達の!」
笠堀依子が制服をビリビリに破かれて地面に倒れた。
どういうことか分からずに一瞬呆けたが、すぐに禁手化を解いて依子に駆け寄った。
幸いにも息はあり、命に別状は無さそうだが、一誠では細かなことは分からない。
仕方なくリアスに連絡しようとすると、ザッと足が止まる音がした。
「兄、さん……?」
現れた健二は、一誠と素っ裸で気絶している依子を交互に見ると信じられないと言った様子で固まっている。
この状況を見られてマズイと思った一誠が弁明に入った。
「ち、違うからな健二!! これには訳が……!」
一誠の声を聞くと、健二は右手を開いたり閉じたりしながら唇を噛み、憤怒の表情に変わっていく。
『ごめんね。もう、兵藤くんと話したらダメってお母さんが……』
そう言われて話すことが出来なくなった友達がいた。
酷い決めつけをされたことがあった。
ある時期を境に、近所から陰口を言われるようになった。
謂れの無い暴力を受けたことがあった。
それは、目の前の兄の所為で
どうしてこの人は自分の世界を傷付けて壊そうとするのだろう?
いつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもっ!!
もう、僕の世界から────。
瞬間、彼の中に潜んでいた赤龍神帝の力が反応した。
「健、二……?」
突然膨大なオーラが健二を包んだかと思えば、現れたその姿に一誠は茫然となった。
両の肘と膝から先が人の物ではなく、ドラゴンの手足に変化し、蜥蜴のように地面を這っている。顔の右半分が赤い鱗になっていた。
背中には小さいが赤い翼が生え、脊椎が飛び出たかのような骨の尾が揺れていた。
そして、その両目は、爬虫類を思わせる眼球に変化している。
三大勢力会談の時にアルビオンは言った。
純粋で強い感情が最もドラゴンの力を引き出すと。
数年分蓄積された鬱憤が爆発し、本来なら処理しきれずに失神してもおかしくない感情の嵐を全て赤龍神帝の力に注いでいた。
「ハァ……ガァ……────ッ!!」
人の物ではない咆哮を発して、健二の四肢が動いた。
ルキフグス先生の名前はルーベットに決まりました。
Vガンダムのルペ・シノとマーベットから取って。
文化祭で演奏した曲。
いきものがかりの『YELL』
スキマスイッチの『全力少年』
ZONEの「secret base~君がくれたもの~」
のイメージです。
次のエロは誰が良いですか?
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