中学生の兵藤健二は兄の女達を寝取る事にした。 作:チェーンソーで戦うお坊さん
メリークリスマスゥ!!
「あ〜やっぱりまだ相手にならねーかー」
モニターを眺めながらリゼヴィムが頭を掻いていると、彼の部下が現れる。
「おールーベットちゃん、おかえり〜。特賞くんをこっちに跳ばすのごくろーさん」
「はい。リゼヴィムさま」
町を歩いていた健二と決闘場を術で繋げたのはルーベットである。
それをオーフィスが首根っこ掴んで引っ張った。
「なぜ、このタイミングで彼を呼び寄せたのですか?」
ルーベットの質問にリゼヴィムは、ん〜、と間を置く。
「俺としちゃあ、もうちょっと時間を置きたかったんだけどね〜。これ以上待たせると赤龍帝くんが飛び出して行きそうだし、オーフィスちゃんも居るからねー」
だったら好きなようにさせた方が良いと判断した。
「特賞くんが負けたら、出来るだけ生かして回収しちゃって。直接調べて見てーからさ」
もう兵藤健二の負けは確定したような物だ。
ならば、死ぬ直前で回収し、色々と調べた方が有意義だろう。
「しっかしタフだねぇ。もう意識が飛んでもおかしくなさそうだが……ん?」
そこでリゼヴィムは健二の変化に気付き、身を乗り出す。
「おいおいおい! 特賞くんに何が起こった〜!? まだ楽しませてくれるってのかよ!」
(
自分の傷を治しながら健二はアーシアの神器の治療に安らいでいた。
まるでアーシアがここで抱きしめてくれてるかのような安心感。
アーシアだけではなく、今はみんなとの繋がりを感じていた。
そこで兄の強い怒りが舌に乗って吐き出される。
「なんでお前がアーシアの神器を使ってんだよ……っ!!」
「さぁ? 兄さんには関係のないことだよ」
挑発も兼ねてはぐらかす健二。
兜で顔は見えない筈なのに、怒りで顔を引きつらせる一誠の表情が見えるようだった。
「コイツ……ッ! ふっざけんなぁ!!」
膝のバネで一気に健二のところまで跳ぶ一誠。
大振りの拳を振るってくる。
「こ、のっ!」
なんとか一誠の拳の直撃を避けて逆に横っ腹を掌打を叩き込んだ。
本来なら大したダメージにならない攻撃。
人間の拳で熊や象を殴るような物。
なのに────。
「つあ……っ!?」
一誠は苦しそうな声と共に腹を押さえて下がる。
「お前それ……小猫ちゃんの……!」
小猫が編み出した仙術の気を拳に乗せて敵の身体の内部を破壊する技。
「まだ……まだ!」
健二が腕を上げると光が集束し、1本の槍となる。
それは天使の光力で生み出された槍。
「喰らえっ!」
「喰らうかよっ!」
投げた光の槍を一誠は難なく躱し、健二に殴りかかる。
「なっ!?」
健二の姿をしたそれは一誠の拳をすり抜けた。
「幻!?」
妖術で作られた
動きを止めて周囲を見回すと、一誠を中心に炎が巻き起こり、渦ととなって包む。
フェニックスの炎と風。
しかしそれは一誠はオーラでダメージを防ぐ。
「健二、テメェ!!」
空中で距離を取っている健二。
炎の渦は攻撃ではなく拘束と目印。
次の手を打つ為の準備をしていた。
炎の渦その頭上にバチバチと音が鳴っている。
「落ちろっ!!」
健二が腕を振り下ろすと、雷光による巨大な落雷が一誠の頭上に落ちた。
落とした雷光の衝撃で地面大きく破壊される。
「はぁ……はぁ……」
慣れない力を使い、疲労から流れる汗を腕で拭う。
すると、落雷の中心から赤い鎧が一直線に飛んでくる。
「効くかぁあああっ!!」
爆発的な加速で突っ込んでくる一誠に、健二は北欧の術式を展開して迎撃に入る。
「効かねぇっつってんだろ!!」
構わず突っ込んだ一誠は健二の肋骨に強烈なフックを叩き込んで地面に落とした。
「どれもこれも見せかけだけなんだよ! そんなもんが通じるわけねぇだろ!」
所詮は借り物の力。
正確なところは分からないが、威力などは半分……いや、3分の1くらいかもしれない。
それでは当たっても禁手化した一誠に大したダメージにはならないだろう。
「そう、かもね……でもこれは、みんなが僕を受け入れてくれた証だから……」
おそらく身体を重ねたのをきっかけに精神とか魂とかが繋がっている。
そこから彼女らの
細かな理屈は解らないが、そう思う。そう感じる。
だけど、もしも彼女らが健二を心から拒絶しているのなら、その力は使えない。
「みんなが、僕を赦してくれたから……想ってくれているから力を借りられる……はは……っ。嬉しいなぁ」
あんなに酷い事をしたのに、想ってくれているのだと。その気持ちを疑わなくて良い事が涙が出るくらい嬉しい。
(流石に、自分の力を
アーシアの神器の治癒で傷を癒して立ち上がる。
その様子に一誠は苛立ちから奥歯を噛む。
「なにが想ってくれてるだ! お前が勝手にみんなの力を使ってるだけだろうが! たとえそうだとしても、グレートレッドの力でそう思わせてるだけだろうが……っ!」
吐き捨てる一誠。
リゼヴィムからそう聞いていた。
夢幻の力でリアス達の心を健二の都合の良い方向に向かせている可能性があると。
「そんな嘘っぱちな気持ちは、お前をぶっ飛ばしてみんなの目を覚まさせてやる!」
意気込む一誠。
健二も心の奥底ではそうかもしれないと思っている。
だけどそれは否定しなければならない。
「違う……」
言葉で。
態度で。
兵藤健二は彼女らに愛されているのだと胸を張らなければならない。
空間に穴が開く。
中にある物を健二は取り出した。
「お前、それ……!?」
デュランダル。
ゼノヴィアの相棒である聖剣を健二が握る。
「兄さんには、何も否定させないから……!」
今度は健二から一誠に近づき、デュランダルを振り回す。直前に回転し、遠心力を加えた攻撃を一誠は防御するが、鎧の籠手に喰い込んできた。
ヤバいと判断した一誠は、健二を蹴って距離を取る。
「ドラゴン・ショットッ!!」
撃ってきたドラゴン・ショットを急降下で回避する。
次々と仲間の力を使ってくる健二に苛立つ一誠。
「ふざけやがって……! お前なんかが、みんなを力をこれ見よがし使ってんじゃねぇよっ!」
高速で接近してくる一誠にデュランダルでカウンターの突きを繰り出すが、バレルロールして躱すと健二の顔に拳を突き出す動作に入る。
攻撃を避けられると同時に健二がデュランダルから右手を離す。
掌に生まれる黒い魔力が見え、一誠はギョッとする。
「滅びの────っ!?」
一誠の拳と健二が放った滅びの魔力が同時に直撃した。
殴られた健二は大勢いよく叩きつけられる。
滅びの魔力を喰らった一誠は兜の大きく破損し、左目から上が晒された。
晒された表情は明らかに憤怒に満ちている。
叩きつけられた痛みと衝撃に耐えて立ち上がる弟を睨む。
「テメェ……よりにもよって俺に
苛立ちが募る。
もしも再会した時に自分の非を認めて誠心誠意謝れば、何発か殴るだけで済ませたかもしれない。
だが健二は謝るどころかみんなの力を一誠に使ってきた。
それは、これまでの戦いで育んできた仲間との絆を穢させたような気がした。
(絶対に許さねぇっ!)
怒りで決意を新たにし、一誠は破壊された兜を復元し、健二を殴ろうと加速する。
迎撃する為に健二は滅びの魔力を撃つ。
「当たるかよ!」
当たったところで大したダメージにもならないが、これくらいなら余裕で避けられた。
近付いたところでデュランダルをバットのスイングみたいに大振りするも、それも身を低くして回避する。
地に足をつけ、腹に2発、顎にアッパーを入れ、体が浮いたところで回し蹴りを喰らわせた。
何度もバウンドして転がる健二。
動きには慣れた。
みんなの力を使っても自分には大したダメージも与えられない。
アーシアの力で神器の力で自分を癒しながら立ち上がる健二。
何を思ったのか、指でピストルの形を作る。
警戒の必要はない。徹底的に叩きのめすのみ。
「バン……」
小声で銃の発射音を呟くと同時に弾いたように腕を上に上げる。
「あっ……?」
突然太腿に痛みが走る。
見ると、赤龍帝の鎧が貫通し、一誠の左脚の太腿に小さな穴が空いていた。
「いってぇ……!?」
思わず太腿を押さえて下がる。
「なにしやがった、あいつ……!」
警戒する一誠。
対して健二の方はほくそ笑んでいた。
(上手くいった……)
健二がやったのは、別々の力のかけ合わせである。
滅びの魔力なら多少のダメージは通るが当たらない。
雷光なら当たるがダメージが通らない。
なら、雷光の速さで滅びの魔力を飛ばせないかと考えた。
だから朱乃の雷光────正確には雷と滅びの魔力を同時に発動させて撃った。
結果、滅びの力を宿した雷となって一誠を貫く事に成功。
(って言っても、これすごく集中力いる)
ただでさえ他の人の力を使うのにも慣れてないのに、2種の力を同時発動させたのだ。
一誠が健二を格下と侮って動きが止まっていたから当たったが、動き回られたら撃つ前に殴られる。
(でも、警戒させるくらいは出来たよね)
他にも色々と組み合わせられると思うが、考えている余裕がない。今はとにかくなんでもいいから一誠の集中力を削がないと。
警戒する一誠に健二はデュランダルを振るう。
流石にデュランダルの斬れ味に付き合う気は無いのか、回避を選択する。
すぐに反撃に移ろうとするが、健二の方から話しかけてきた。
「兄さん知ってるっ?」
「あん? と……っ!?」
突然声をかけられて動きが止まった一誠だが、健二は構わずデュランダルを振るう。
「アーシアさんの膣内って、すごく温かいんだよっ!」
「はぁっ!? なんだ突然っ!?」
「猥談だよ猥談! 好きでしょ? そういう話!」
一誠の冷静さを掻き乱しつつ、絶対に無視できない話題を口にする。
ついでに鬱憤晴らしと嫌がらせも兼ねて。
「エッチする時に恋人繋ぎとか抱きしめると、すごく安心した顔をするんだ! かわいいんだよ!」
「……っ!?」
映像で見せられた弟とアーシアのエッチを思い出して歯軋りする。
「小猫さんは、舌が猫みたいにザラザラしてて、舐めてくれると気持ちいいんだ! それに膣内は狭くて、入れ始めた時は苦しそうだけど、全部呑み込んだら、嬉しそうに笑って腰を動かしてくれる!」
あのエッチに厳しい小猫が健二相手に嬉しそうにセックスする。
それを想像して怒りで脳が沸騰しそうだった。
蹴りを出す一誠だが冷静さの欠いた攻撃は避けられ、逆にまた仙術による内部破壊の掌打を受ける。
「くっ!? ……このっ!」
「イリナさんはお姉ちゃんって甘えると喜んでくれて。色んなところを撫でたり舐めたりしてくれる! 僕もあの白い翼にキスしたり撫でたりすると気持ち良さそうにしてくれて!」
怯んだ隙に距離を取り、光力の槍を連射する。
もしかしたら悪魔の肉体だったら多少は影響を受けてたかもしれないが、オーフィスによって
子供の頃は男の子だと思っていた幼馴染み。
転生天使になったからか、エッチな事にはある意味小猫以上に厳しかった。
そんな幼馴染みが弟とデキていた。
その事実が怒りに変わり、神器の力になる。
鎧の強度と倍加が増し、さっきよりも速く動いた。
瞬きすら許さない拳打をデュランダルを盾にして防ぐ。
「ゼノヴィアさんは言ってくれたよ! 兄さんより、僕の方が好きだって! 最近ではホテルでエッチするんだから!」
前に必死になって抱いてくれと頼んできた少女。だけどその時は気後れして恥ずかしくて、応える事が出来なかった。
「普段から鍛えてるから、ゼノヴィアさんの身体は触ったり揉んだりすると、すごく気持ちいい!」
「うるせぇっ!!」
健二の声が煩わしくて殴って黙らせる。
「ハイエナみたいな真似しやがって! 最低だよお前はっ!!」
「知っ……てるよっ!」
デュランダルに炎を纏わせて振るう。
炎は健二と一誠の間に壁を作った。
「レイヴェルさんは……夢の中だけど、襲われたことを1番怒ってた!」
「あったりめぇだ!!」
炎の壁を突破した一誠はデュランダルごと健二を穿とうと突っ走る。
「でも赦してくれて、僕の龍のオーラを抜く手伝いをしてくれた! 小猫さんと3人でエッチすると、競うようにヤッてくれる!」
自身のマネージャーを買って出てくれた後輩が弟の毒牙にかかった。それを守れなかった自分の不甲斐無さに怨めしい。
「歯ぁ、食いしばれクズ野郎っ!!」
全力の拳を健二に打ち込むが、それは虚しく空振った。
「
視線を動かして周囲を探すと空を飛んだ健二がまた北欧の術式で狙っていた。
「黒歌さんには、振り回されることが多いけど、色んなことを教えてくれて、エッチでもいつもリードしてくれた!」
小猫の姉である黒歌。
自分と子作りしないかと誘ってくれた女性。
結局彼女のお眼鏡に叶うなら誰でも良かったのか。
数多く展開された北欧の術式から攻撃の雨が降る。
「ロスヴァイセ先生は、いつも勉強を見てくれて! エッチでも年上だからってリードしようとしてくれるけど、上手くいかなくて、終わったら落ち込むんだ! そのギャップがすごくかわいいっ!」
ロスヴァイセとは比較的付き合いが短い。
色々と迷惑をかけたけど嫌われてはなかったと思う。
攻撃の雨を強引に突っ切り、健二にその速度のまま頭突きを喰らわせる。
鼻血が出た弟の顔を掴んだまま地面に叩きつけた。
それでも健二は口を止めない。
「朱乃さんは1番長く、兄さんを想ってたよ」
黙らせようと振り上げた拳が止まる。
「だけど、待つのに疲れちゃったみたい。甲斐性なし」
馬鹿にするように笑う健二の腹を蹴る一誠。
「俺だって早く帰りたかったさ! でも帰れなくて……!」
次元の狭間で中々一誠の肉体が出来上がらず、帰る事が出来なかった。
「朱乃さん。ちょっとアブノーマルなエッチが好きみたい。少し乱暴にしたり、恥ずかしいことをさせると逆に喜ぶんだよ? エッチの時、ご主人さまって甘えてくるの」
そんなことしてもらったことないでしょ? と言わんばかりに優越感増々な表情をする健二。
ぶん殴ってやろうとすると、先に健二が掌打を打つ。
しかし、それは仙術の気ではなかった。
「つあ……っ!? テメ、なにを……」
一誠の身体の中に雷光を流して強制的に麻痺状態にしてやった。
掴んでいた手を離させ、兜を蹴って後ろに回り距離を取る。
そして再びデュランダルを構える。
「だい、たい……おまえ……こっちとは関係ねーだろ……中学の、やつら……」
「会えないよ……」
一誠の疑問に健二は寂しそうに返す。
「僕がこんな
その事を知らなかった一誠は瞬きを繰り返す。
「リアスさんが僕を悪魔にする時、必要としてくれるって言ってくれた。居場所をくれるって。だから────」
デュランダルに滅びの魔力を纏う。
そこには確かな殺意が乗っていた。
「リアス・グレモリーの
全力で跳び、滅びを纏った
まだ痺れが取れない一誠に避ける術は無くて。
後数cmで刃が届こうとした時、横から飛び出してきた存在に健二は蹴り飛ばされた。
「オーフィスッ!?」
この喧嘩が始まる前に手を出さないで欲しいと頼んでいた。
「我、イッセーの友達。だから助けた。ダメだった?」
「い、いや……面食らったけど助かったよ、オーフィス」
お礼を言われて心なしか満足そうに胸を張る。
完全に観客に徹していたオーフィスの存在を失念していた。
(マズいな)
今ので折れた腕を治しながら立ち上がる。
オーフィスの参戦は想定外。
一誠だけても手に余るのに、2人相手なんて確実に殺される。
それでもデュランダルを支えに立つ健二。
すると、背後から声が聞こえた。
────見つけたにゃん♪
「え」
後ろから誰かに抱きつかれる。
「空間を繋げるのにちょ〜っと時間かかったにゃん」
「黒歌さんっ!?」
「だけじゃないわよ?」
出来た空間の穴から次々と人が現れる。
リアス・グレモリーとその眷属が。
「部長……それに、みんな……」
「久しぶりね。イッセー……」
そう簡素な声をかけると、リアスは健二に側に寄る。
「無事ね、健二」
「はい。なんとか……」
安心から力の無い笑みを浮かべる健二にアーシアが治療を始める。
「どうして、ここ、痛っ!?」
分かったのかと質問するとゼノヴィアが健二の頭にグーを落とした。
「やはり健二が持っていたか。おかげで私は敵の悪魔を見つけた時にデュランダルが使えなくて大変だったぞ。返せ!」
と、健二が握っているデュランダルを取り上げる。
他にもみんなが健二のところに集まり、その傷を心配していた。
その光景を信じられないという表情で見ている。
どうしてアーシアは真っ先に健二の治療をしているのか。
どうして誰も自分の側に来ないのか。頭が理解を拒否している。
「まぁ、健二がデュランダルを抜いたおかげでここの特定が比較的早く済んだがな」
「えぇ。空間を繋げるのに少し手間取りましたが。よく頑張りましたね」
ロスヴァイセが健二の頭を撫でる。
そうしていると、リアスが再び一誠と向き合う。
「それでイッセー。これはどういうことかしら?」
「どういうって……」
まるで詰問するような強い口調で問いかけるリアスに一誠は動揺する。
「なぜ健二だけをここに連れ去ったの? 疚しいことが無いなら話してちょうだい」
どうしてそんな、責めるように声音なのか。
「俺は、みんなの為に……っ!?」
「私達の為……?」
「そうだよ! みんな、そいつに酷い目に遭わされた筈だろ! だから俺はみんなに代わって健二を────」
「余計なお世話よ」
一誠の言葉をリアスは切って捨てる。
リアス自身、ここまで冷たく返せたのが意外だった。
直接顔を合わせれば、もっと心が揺れると思っていたが。
「理由は色々とあるけど、私達は全員、自分の意志で健二と関係を持っている。それをイッセーにどうこう言われる筋合いは無いわ」
「そんな……」
毅然と返すリアスに一誠の動悸が速まる。
しかし首を振って反論した。
「違う! 部長達は健二にそう思わされてるんだよ! だっておかしいだろ! みんなが健二と当たり前みたいにエッチするなんて!」
おかしいと訴える一誠。
それに口を挟んだのは健二の治療を終えたアーシアだった。
「確かに、そうかもしれません。最初はドラゴンの姿になった健二くんを元に戻してあげたくて始めたことでした。同情からだったと言われれば否定はしません。それに、今はこれで良かったと思ってます。後悔はしてません」
「ア、アーシア……!?」
まさかアーシアからそんな事を言われるとは思ってなかった一誠は激しく動揺する。
心の何処かでずっと、顔を合わせればみんな、自分の味方だと。賛同してくれると思っていた。
なのに健二を守る為に自分を警戒している。
「イッセー。話を戻すけど、健二をここに連れ込んでどうするつもりだったの? まさか弟を殺して私の兵士に返り咲こうとしたの?」
「ちが……っ!?」
正直、そこまでは考えてなかった。
ただ健二に間違いを認めさせたくて。みんなの処女の仇を取りたかっただけ。
その浅はかな思考を察したのか、リアスな事務的にこれからの事を話す。
「イッセー。赤龍帝であり、これまで冥界の為に戦ってくれた貴方をお兄さまを始め、政府は無下にはしないわ。望むなら上級悪魔の資格を与えて悪魔の駒を渡し、独立も出来る筈よ。もちろん、今すぐに、とはいかないけど。貴方もそれを望んでいたでしょう?」
「ち、ちが……!?」
確かに一誠はいつか上級悪魔になって独立し、自分だけの眷属とハーレムを作るのを望んでいた。
しかしそれはこんな厄介払いのような形ではない。
もっと成長し、リアスの兵士として胸を張って独立する筈だった。
「お、俺は……! リアス・グレモリーの兵士です! そいつに部長の兵士は務まりません!」
「健二は私が選んだ兵士よ。まだ足りない部分は多いけど、必ず責任を持って育ててみせるわ」
もう一誠が口出しする事ではないと言うように睨む。
アザゼルはこれが最後の分水嶺だと言った。
しかしリアスからすれば健二を眷属にした時から答えは決まっていた。
一誠は他の仲間に問いかける。
「アーシア! 俺、アーシアのこと、幸せにするつもりで。みんなだって!!」
「……ありがとうございます。その言葉、もっと早くに聞きたかったです。ごめんなさい」
頭を下げるアーシア。
明確な拒否だった。
「朱乃さん! 小猫ちゃん! ゼノヴィア! イリナ! ロスヴァイセさん! レイヴェル! 木場! ギャスパー!」
1人1人顔を見合わせて叫ぶ。
しかしみんな、目を閉じるか、視線を逸らしたりと彼の望む答えは得られない。
ギャスパーもなんと言えば良いのか分からずオロオロとしている。
木場が口を開く。
「イッセーくん。僕はリアス・グレモリーの騎士だ。主の決断を尊重する。だけど残念だよ。君とは同じ主の下で切磋琢磨して肩を並べて戦いたかった」
遅かったのだと悔いるようは表情でそう言った。
「は、はは……」
ガラガラとこれまで信じていた絆が音を立てて崩れ落ちるのを聴いた。
たった数ヶ月でこんなにも変わり、あっさりと切られるのかと。
『落ち着け相棒! それ以上は!!』
「イッセー、ダメ……!」
ドライグとオーフィスが止めに入るが無理だった。
視界に健二が入る。
中心でぬくぬくと守られている弟。
本来自分が居る場所に居座っている穢らわしい簒奪者。
憎い憎い憎い。
怨めしい怨めしい怨めしい。
「────」
一誠が何かを呟くと同時にドライグがリアス達に警告した。
『気をつけろ! 相棒が覇龍になるぞ……!』
次回は兄弟喧嘩じゃなくて怪獣退治です。
次のエロは誰が良いですか?
-
リアス・グレモリー
-
アーシア・アルジェント
-
姫島朱乃
-
塔城小猫
-
ゼノヴィア
-
紫藤イリナ
-
ロスヴァイセ
-
レイヴェル・フェニックス
-
黒歌
-
リリス