中学生の兵藤健二は兄の女達を寝取る事にした。 作:チェーンソーで戦うお坊さん
投稿が遅れたことや今回の話で、ロスヴァイセとレイヴェルファンの方々はごめんなさい。
「兄さん……」
突然一誠が一回り大きくなり、鎧が禍々しい物に変化していく。
その姿に、ゼノヴィアがデュランダルを構えてやれやれと息を吐く。
「健二の文化祭の時と逆になってしまったな。しかし……」
あの時とは威圧感が段違いだと口が動く。
文化祭の時の健二は、実力的に殺す事なら出来た相手だった。
だが今の一誠のこの威圧感。気を緩めればこっちが殺される。
「フーッ! フーッ!!」
憤怒で荒くなった呼吸。
ただそれだけで攻撃的なオーラが撒き散らせれ、威圧感が圧しかかった。
四肢を地につけて、獣のように予備動作に入る。
「来るよ!」
木場の警告と同時に一誠が動く。
「あわわ! 僕の魔眼が全然効きません!?」
ギャスパーの神器による停止がまったく効果なく、慌てふためく。
目標の健二に真っ直ぐと突っ込んでくる。
「させるか!」
ゼノヴィアがエクス・デュランダルを盾のように扱い、健二を守る。
止められた、という事実にゼノヴィア自身が驚く。
(思わず割って入ったが、覇龍化してこんな物か?)
おかしい、と思いつつも対処出来そうな一誠の力に困惑と同時に安堵するゼノヴィア。
「イッセー!」
一誠から僅かに距離を取り、横薙ぎに大剣を振るうと、跳躍で躱される。
ゼノヴィアを跳び越える際に肩の部分を蹴り飛ばした。
そしめその瞬間、ゼノヴィアが着ていた戦闘服が不自然に破ける。
「
執念なのか覇龍化しても捨て切れない本能なのか。
どう見ても理性がかっ飛んでいるくせに、こういう技は忘れないらしい。
ゼノヴィアを遠ざけた後に健二の目では追い切れない速さで殴り飛ばす。
何度かバウンドして壁に叩きつけられる健二。
一誠に殴られた箇所の肉が飛び散る。
「健二くんっ!?」
アーシアが悲鳴のような声で健二の名を叫ぶと、一誠がそちらに走る。
「イッセーくん、ダメ!」
「……行かせません!」
イリナと小猫が一誠の進路を阻むが、2人の間を通り過ぎると同時にゼノヴィアと同じように衣服がバラバラに破け散る。
アーシアのところまで辿り着いた一誠は彼女を押し倒す。
服がバラバラに弾けて倒れるアーシア。
「アーシアッ!? 一誠やめなさい!!」
リアスがそう叫びつつ滅びの魔力を手に近付く。
しかし、アーシアを気にして放った滅びの魔力は一誠のオーラだけで掻き消された。
「くっ!」
このままではアーシアが殺されてしまう。
その事実にリアスの心臓が一気に凍りついた気がした。
しかし、振り上げたその拳はいつまでも振り下ろされない。
『うぐ……ア、ア……アーシ、ア……』
覇龍の鎧を纏い、これまでとは比べ物にならない力を有しているというのに、その声は迷子の子供のように頼りなかった。
それを見たアーシアは、一誠の胸に手で触れる。
「ごめんなさいイッセーさん」
自分の選択を、謝るべきではないと思いつつも謝罪してしまう。
「健二くんと関係を持ってしまったこと。イッセーさんが生きてるって信じなかったこと」
アーシア・アルジェントに初めて手を差し伸べてくれたのは兵藤一誠なのは紛れもない事実。
なのに、その手を浅はかにも自分から離してしまった。
「イッセーさん。私は、イッセーさんのことが大好きでした……だけど、ごめんなさい……」
お別れの言葉をはっきりと告げる。
覇龍の件は関係なく、もう一誠の気持ちに寄り添わない事への。
アーシアの言葉をどう受け取ったのか、身体を震わせた一誠がその腕を振り下ろそうとする。
しかし、その手は幻影によって掻き消えた。
「にぶいにゃん、赤龍帝ちん。お喋りしてる間、助けさせて貰ったにゃん」
アーシアは黒歌によって抱きかかえられて出来る限り距離を置く。
動きが停止した一誠に、ゼノヴィアとイリナがコンビネーションを仕掛ける。
天使の光力を連発し、出来るだけその場に縫い付けると、ゼノヴィアがエクス・デュランダルの全力を叩き込む。
「イッセーくんは子供の頃の私をずっと男の子だと思ってたよね! アレ、実は結構ショックだったよ!」
アーシアに続くようにイリナが一誠に攻撃を加えながら、自分の気持ちを吐き出す。
「でも一生懸命強くなろうと頑張ってるイッセーくんはカッコいいと思ったよ! でもね────ひゃいっ!?」
飛んできたドラゴンショットを必死になって空中を飛び回り回避する。
「健二くんのことは、昔から弟みたいに思ってて、あんな人とドラゴンがゴチャ混ぜになったみたいな姿が可哀想だなって思ったの! でも、お姉ちゃんって呼んでくれて、歪かもしれないけど、本当の姉弟になったみたいで嬉しかった! だからこれ以上健二くんを傷つけるのは、本当のお兄ちゃんでも許さないだからっ!!」
極大の光力で編んだ槍を投げる。
しかし、それは今の一誠には大したダメージにはならない。
まだイリナを狙う一誠をゼノヴィアと祐斗が追撃をかける。
「イッセー覚えているか? 私が君に身体の関係を迫った時のことを……!」
拳を剣で受け止めるも、少しでも集中力を乱し、肉体の力を抜けば殺されてしまいそうだ。
「君はそう受け取らなかったかもしれないが、アレはね、私の精一杯のプロポーズだったんだ! この国には据え膳食わぬは男の恥という言葉があるだろう? 君は私のプロポーズから逃げたんだ! だから健二とどんな関係になろうと責められる謂れはない!」
祐斗が撹乱してくれてる間に、ゼノヴィアが全力の振り下ろしをイッセーに叩きつける。
それによって、僅かに覇龍の鎧に罅が入った。
(これも健二に抱かれた効果か……!)
健二の精にはその者の潜在能力を引き出す効果があるとアザゼルは推測していた。
だからこそ思った程の出力ではないとはいえ、覇龍となった一誠と戦いになっている。
戦闘を観戦していたオーフィスが足を前に進めた。
「我、イッセーの友達……だから、助ける……」
覇龍になって破滅しかなかろうが、関係ない。
オーフィスは初めての友達の為に、友達の敵を排除すると決めた。
その後に、リゼヴィムに一誠を救う方法を訊けばいい。
「先ずそれには……」
覇龍の引鉄となった原因。
一誠がこの場で唯一明確に殺したいと思っている健二を殺すべきだと判断し、オーフィスは健二が殴り飛ばされた場所まで移動しようとする。
遠目で見てみると、殴られた腹に拳ほどの穴が空いていた。
既に虫の息の健二にとどめを刺そうとする。
「ダメ」
集めたオーラを解放しようとした瞬間、オーフィスと瓜二つで、少しだけ見た目の年齢が上の少女が健二を抱き締める。
「健二はリリスのつがい。攻撃するの、許さない」
「……」
表情にこそ出さないが、オーフィスは困惑しながら自分と瓜二つの存在を見つめた。
「イッセーくん! 皆さんと比べて過ごした時間は短いですが、あなたは私の生徒です! ですが、これ以上は見過ごせません!」
ロスヴァイセが攻撃魔術を休みなく叩き込み続ける。
それを援護する形でレイヴェルも炎を放つ。
「イッセーさま! 私、本当にあなたをマネージャーとして支えたいと思っておりましたのよ。もっともっとイッセーさまのことが知りたかったですわ!」
目尻に涙を溜めて攻撃を繰り返すレイヴェル。
その2人の遠距離攻撃の隙間を縫って小猫が接近する。
「……夏休みのレーティングゲームで、イッセー先輩が励ましてくれなかったら、私はまだ仙術に対して忌避感を抱えたままだったかもしれません」
もしもあの時から成長してなかったら、伸び代に悩んだままに皆の足手まといか、禍の団との戦闘で命を落としていたかもしれない。
「……ありがとうございます、イッセー先輩」
ありったけの仙気を込めて掌打で突く。
通った1割の仙気が一誠の内蔵を損傷させた。
「……つぅ、あっ!?」
腕を引こうとしたと、一誠が小猫の腕を掴む。
本人にはそのつもりがないのかもしれないが力加減の出来ず、本能で動く一誠の握力に小猫の腕が潰れようとしていた。
そこで雷光で生み出された龍が一誠を襲う。
雷光の龍が小猫と一誠を引き離した。
「イッセーくん……私、ずっと待ってたんですのよ?」
朱乃の攻撃を打ち消した一誠に朱乃が哀しそうに呟く。
「イッセーくんが帰って来るのを。ずっとずっと信じて。どうしてすぐに帰って来てくれなかったんですの?」
最終的に健二を選んだ事実を今更後悔しないが、もしももっと早く帰って来てくれたなら。
その時はきっと自分は兵藤一誠の味方をしただろうと思う。
全ては遅かったのだ。
「さようなら、私の大好きだった人……」
せめてこれ以上はと、シンプルかつ最大の雷光を一誠に降らせた。
朱乃の雷光から脱出した一誠が朱乃に向かって飛ぶとリアスの滅びの魔力が邪魔をする。
「……」
もうリアスには、一誠にかける言葉はない。
言いたい事。言うべき事も覇龍発動前に全て口にしたつもりだ。
「貴方の元主として、誰かを殺す前に葬ってあげる。それがせめてもの……」
リアス・グレモリーVersion
滅びの魔力を集めるリアスの手の甲に爬虫類のような皮膚の手が重なる。
「健二……」
さっき一誠に殴り飛ばされた健二の手だった。
リアスの滅びの魔力に健二は夢幻の力を混ぜる。
健二がリアスの滅びの魔力を使えるようになったのと同じ。
逆にリアスも健二から夢幻の力を借りる事が出来る。
滅び魔力の大きさは変わらない。しかしその力の密度は比べ物にならない。
「いいのね?」
これを放ち
最終確認を行う。
「兄さんとは、もうずっと……」
話が通じていなかったと頷く健二。
だだ、心に痼があるとすれば。
「ごめん、父さん母さん……」
あの二人は兄を愛していた。
両親の初めての大切な子供を殺す事に罪悪感が募る。
「……ありったけの力をちょうだい。イッセーは私が滅ぼすわ」
「……」
リアスの宣言をどう受け取ったのか、健二は全ての力をリアスに送り込む。
「終わらせましょう、イッセー」
高密度の滅びの魔力が一誠に放たれた。
アーシア・アルジェントVersion
「ゲホ……ッ!?」
吐血と共に健二は意識を取り戻す。
「健二くん……良かった……」
目を覚ました健二にアーシアが安堵する。
体を起こすがまだ目の焦点が合っておらず、少しだけ視界がぼやけていた。
「兄さんは……」
視界が完全に戻るとリアス達が一誠を全力が戦っているのが見えるが、厄介なのは戦闘力だけではなく、受けたダメージもすぐに治っていく。
寿命売り飛ばして得られる破滅の力。
それを見た健二は。
「兄さんを止めます。力を貸してくれますか?」
「……はい。私にできることはありますか?」
頷き、健二はアーシアに自分の考えを述べた。
それを聞いたアーシアは悲しそうに腕を組む。
目尻から一筋の涙が流れた。
「分かりました。イッセーさんをお願いします」
アーシアがそう言った瞬間に一誠が健二を狙ってやってくる。
まるで俺のアーシアに触れるなとでも言うように。
健二の首を掴んで地面に叩きつけてくる。
だけどそれも好都合。
「とっととくたばれクソ兄貴……!」
握った拳が一誠の胸を穿ち、小さな傷を与えただけ。
しかしそれで充分。
アーシアの治癒能力を流し込み、強制的に過剰治癒を施す。
生物の肉体はゲームとは違う。
完全回復したからと言って、それで治療を止めなければ、過剰に治ろうとする。
その果ての細胞の崩壊。
それを一誠に打ち込んだのだ。
姫島朱乃Version
「このままでは……っ!」
全員で頑張って戦っているが、次第に追い込まれてきている。
朱乃の雷光を含めて遠距離からの攻撃も段々と効かなくなってきていた。
疲労により威力が落ちているのもある。
(だけど、それより……)
未だにどこか、一誠を助けられないか未練がましく考えている自分がいた。
もうどうしようもないと断ち切ろうしても、イッセーの笑顔が頭の中で甦る。
そんな迷いに気付いたのか、攻撃が緩くなった朱乃に一誠が攻撃を仕掛けてくる。
ドラゴンショットを撃ってきた。
最初の1発は回避するも連発してくる。
空中を動き回りながらどうにか回避を続けるが、すぐに回避が難しくなり、一誠の砲撃が朱乃を捉えた。
これは避けられないと目を瞑るが、誰かが無理やり引っ張って外させた。
「大丈夫ですか……!」
「健二くんっ!?」
朱乃を抱きしめる形で一誠の攻撃から外させた健二。
そのタイミングでゼノヴィアや祐斗とイリナが足止めに入ってくれた。
健二は朱乃の体を離すと、すぐに一誠に視線を向ける。
「兄を、討ちます。力を貸してください」
断言する健二に朱乃は心臓が止まりそうになる。
「朱乃さんを
覇龍である以上、すぐに一誠の寿命という限界は来る。
ただその前にこちらが全滅する可能性が高いという事。
朱乃は健二を後ろから抱き締め、手の甲に触れる。
「本当は……イッセーが戻って来てくれる。そんな甘い夢を見てたの」
「……」
「これが終わったら、健二くんがあの人を忘れさせて。責任、取ってくれる?」
「はい。必ず」
その返事に朱乃は自分の力を健二に送る。
雷光の力を最大まで膨らませる。
「さよなら、イッセー」
朱乃の言葉と共に極大の雷光が落ちた。
塔城小猫Version
再び一誠に向かって踏み込もうとした小猫は肩を掴まれて止められた。
「……姉さま」
「このまま闇雲に戦ってもダメにゃん。もうちょい頭使おうねー」
そう言って首根っこ掴んでいた健二から手を離す。
「……分かってます。けど、どうすれば……」
「外側からダメージを与えるのは難しい……なら内側から壊してみるしかないにゃん」
黒歌のアドバイスに小猫が首を横に振る。
「……私の仙気では、今のイッセー先輩に通すのは難しいです」
「だから、この子が要るんでしょ?」
「僕だと力を通すのが雑みたいで」
「でも、白音だとまだ赤龍帝ちんに気を通せる程のパワーがない。なら、答えは1つにゃん」
黒歌が口元に人差し指を当てる。
「作戦って程じゃないけど、やってみるにゃん?」
暴れる一誠の前に憎い弟が無謀にも向かってきた。
────ぶっ殺してやる!
思考ではなく本能でそう判断し、拳を振るう。
しかし、その拳は空を切る。
当たってもそれが幻影だけ。
次々と現れる健二を1つずつ殴り消していく。
「そろそろいいかにゃん?」
黒歌が指をパチンと鳴らすと、健二の幻影は全て消え去り、代わりに妖術の拘束を受ける。
だが、この程度の拘束など、今の一誠には大した効果はない。
5秒────いや、3秒もあれば拘束を力押しで壊せる。
黒歌のかけた拘束を破壊しようと力を込めると、小猫が一誠の胸に手を当ててきた。
小猫の肩に健二が手を当てて気を送っていた。
その全てを、一誠の心臓に叩き込む。
「……さようならです。イッセー先輩」
呼吸と共に小猫はイッセーの心臓を爆発させた。
ゼノヴィアVersion
(失敗したな……!)
一誠の拳をデュランダル越しに受けたゼノヴィア。
弾き飛ばされた際に左腕が折れた。
「流石に片腕でデュランダルを振るうのは難しいが……」
今この時に自分がここ離れれば、間違いなく崩されて全滅する。
しかし、こんな状態で戦っても足を引っ張る可能性が高い。
ゼノヴィアの怪我に気付いてか、こちらをターゲットにしてくる一誠。
「まったく。こんな積極性は要らないんだが……!」
その積極性が、男女の関係で発揮されていたら、こんな状況にはなっていなかったかもしれない。
向かってくる一誠にカウンターで突きを喰らわせようと構える。
「貸してください!!」
その直前に、健二がデュランダルを奪い取って一誠に斬りかかった。
「オォオオオオオオッ!!」
野球打者のようにデュランダルを振るって一誠を下がらせる。
距離が出来ると、健二が一誠から視線を外さないままゼノヴィアに言う。
「アーシアさんの治療を受けてください! それまで守ります!」
自分を守ると剣を構えるまだ小さな背中。
それがゼノヴィアには嬉しかった。
「いや。ここで決めよう。どの道、これ以上はみんなが保たない」
デュランダルを握っている左右の手の間に自分の右手を差し込む。
「全てのオーラをエクス・デュランダルに込めろ。最大の一撃で一誠を斬る。タイミングは私が誘導する。君はただ、私を信じて力を委ねてくれればいい。できるか?」
「はい! もちろん!」
一切の間を空けずに答える健二にゼノヴィアは後ろから頬を緩める。
大きく息を吸って一誠に向かって叫ぶ。
「イッセー! 私は君の弟! 健二のことが好きだ! この子の子供を産みたいと思ってるくらいに! イッセーがあの時に私を拒絶したせいだ! 最後のチャンスは君が自分で棒に振ったんだぞ! それが納得できないなら……全力で私達を否定してみろ!!」
一誠を挑発しだすゼノヴィア。
それを聞いてか、一誠の唸り声が更に大きくなり、地面を蹴って高速で突っ込んできた。
エクス・デュランダルを振り下ろし構えを取る。
「終わりだ、イッセー」
これ以上ないというタイミングでゼノヴィアはエクス・デュランダルを振り下ろした。
紫藤イリナVersion
「あーもう! イッセーくんのバカァ!!」
ショックだったのは判るが、まさか覇龍まで発動する事態になるのは完璧に想定外。
光力を日本刀型に固めてゼノヴィアや祐斗、小猫と協力してどうにか暴れる一誠を抑え込む。
掠めただけで死ぬかもしれない恐怖。
一誠の動きが単調だから一定の距離で戦えているだけだ。
(1回でも判断ミスしたら死んじゃうよね!)
そんな事を過ぎっていると、一誠がイリナを狙ってきた。
「しま……っ!?」
拳が突き出される瞬間、傷を治療した健二が割って入り、ガードする。
「お、ねぇちゃんに、さ、わんなぁっ!!」
顎に向かって思いっきり頭突きを喰らわせるが、微動だにすらしない。
そのまま健二の頭を掴んで地面に叩きつける。
それも、1度だけでなく、何度も。
「健二くん!? やめてったら!!」
光力を放ち、意識を逸らそうとすると、健二をイリナに向けて投げつけてきた。
健二をキャッチしながらどうにか空中で踏み止まる。
頭を振って健二は意識を保たせる。
「ごめんなさい」
「ううん! それより怪我は!」
「それは大丈夫。それより兄さんを……」
早く止めないと、と再び向かって行こうとする。
しかし、それをイリナが制止した。
「……ねぇ。今の健二くんって私達の
「? はい。皆さんが来る前は、なんとかそれで兄さんと戦ってました」
「じゃあさ、ちょっと耳貸して」
イリナの提案に健二が瞬きする。
ドラゴン化で大きくなった健二の手の平にイリナは自分の手を添える。
天使の光力とリアスの滅びの魔力を混ぜ合わせる。
聖と魔の融合。
祐斗の聖魔剣のように、相反する2つの性質の力をかけ合わせれば、瞬発的に大きな力が生まれるのではないかとぶっつけ本番で試す。
さっきの一誠との戦いで滅びの魔力と雷光を合わせたが、あれは2本の糸を螺旋状に巻いたような物。
今回は2つの飲み物を混ぜるに行為。
それをドラゴンのオーラで包むイメージ。
「わ! 成功した!」
なにか表現し難いヤバそうな音が球体の力から発せられる。
その力の強力さと危険性がヒシヒシと本能に伝えてくる。
「と、とにかく! これで正気に戻りなさいイッセーくん!!」
球体をイッセーに向かって投げる。
投げた力は一誠の胸に吸い込まれ、内側から激しい爆発が発生し、彼の肉体を包んだ。
「グッ……ク、ハァ……クソッ!?」
最後の攻撃を喰らった一誠からは鎧が完全に消失し、地面に手を付く。
鎧の下の肉体は外傷よりも、内側からひび割れている方が多く見えた。
息も絶え絶えな一誠にドライグが呟く。
『中途半端な覇龍の発動が不幸中の幸いだったな、相棒。完全に呑まれていたら、オーフィスを除くこの場には誰も残らなかったぞ』
瞬発的に覇龍の制限が外れたが、外れ方が酷く中途半端だった。
故に力の解放が緩やかで完全に封が解かれる前にボコボコにされて消耗したが故に、元に戻る事が出来た。
もっとも、その代償までは回避できなかったが
ドライグの呟きに一誠が悔しそうに奥歯を噛む。
「なに、が……不幸中の幸い、だよ……クソ……」
一誠が健二を見る。
リアス達に守られるような位置で女の肩を借りて立っている弟に怒りと憎しみが沸き上がってくる。
もしも今、立っている立場が逆だったなら、あんな守られるようなところに立ってない。
みんなを守れるように前に出ていた筈なのだ。
だから、リアス・グレモリーの兵士に相応しいのは。
「返せよ……おれの、居場所、を……」
よろよろと立ち上がって手を伸ばす。
そこで、一誠を中心に魔法陣を展開した。
「な、なんだよこれ!」
「アレは、転移魔法!?」
一誠の疑問をリアスが口にする。
すると何処からともなくこの場に声が響いた。
『いやー! 予想外の連続で楽しませて貰ったよ〜!』
「リゼヴィムさん!?」
男の声だった。それに一誠がリゼヴィムと呼ぶ。
健二はその声に聞き覚えがあるような気がしたが、思い出せない。
しかしリアスにはその名に覚えがあった。
「リゼヴィム? リゼヴィム・リヴァン・ルシファー!? お兄さまにルシファーの名を奪われた……!」
この戦いが誰によって仕組まれたのか知る。
笑い声と共にリゼヴィムの言葉が届く。
『本当なら赤龍帝くんにやられた
「ふざけないで!」
決別する形になったが、それはそれ。これはこれだ。敵に塩を送るつもりはない。
転移の魔法陣を破壊して一誠を救い出そうとする。
しかし、その前に動いた存在がいた。
「ん」
ぴょん、と一誠のところまで跳ぶオーフィス。
「一誠は友達。だから我が助ける」
オーフィスが一誠の首根っこを掴むと同時に光で視界が塞がれた。
視力が回復すると、そこにはもう2人の姿はなかった。
『ギリギリで座標をイジられたか。しゃーねーなぁ。ま、いいか。今回のショーだけでおつりが来るしな。じゃあな。次も楽しませてくれよ? 特賞くん』
「待ちなさい!」
遠退いて行くのを感じてリアスは声を張り上げるが、最初からこの場に居ない者を呼び止める事などできる筈もない。
色々と予想外の連続だったが、生き残った。後の事は後で考えよう。
「あう……」
緊張の糸が切れてか。既に限界を越えていた健二が地面に倒れる。
一瞬焦ったが、規則正しい寝息を立てていた。
その様子に安堵する。
「頑張ったわね、健二……」
リアスは健二の頭を撫でた。
一応説明しておきますが、途中Version表記は選んだヒロインによって一誠討伐展開の変化です。好きな展開を楽しんで下さい的な。
ロスヴァイセとレイヴェルVersionに関してはどうしても纏まらず、先に結末の方を書いてダラダラと時間だけが経ってしまったのでやめました。申し訳ありません。
次のエロは誰が良いですか?
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リアス・グレモリー
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アーシア・アルジェント
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姫島朱乃
-
塔城小猫
-
ゼノヴィア
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紫藤イリナ
-
ロスヴァイセ
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レイヴェル・フェニックス
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黒歌
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リリス