パンパン、パチュンパチュンといった水気のある淫靡な乱打音が響く。
「さーて、トンプソンちゃん? いっしょにお勉強しましょうねー」
「……っ、うっ、ぅう゛♡ ハッ、ハァッ――♡」
仰向けで机の上に倒されたオナホ人形。トンプソンと名付けられたらしいその元戦術人形の喉元から、抑えられた媚声サウンドが漏れる。
俺も参加させろと言い出したバンダナは寝かせた状態にしたオナホの上部へと移動し、まるであやすように白濁に汚れた髪の毛を手梳き頭を撫でつける。その露出した下半身から伸びる逸物は既に臨戦態勢で、苛立ちを抑えるかのようにびくびくと脈打って、目の前の無機質な知性体を性的に脅している。
コイツ下半身の方に行かないのは、先約として俺が下の穴を未だに使用し続けているからである。
そんな絶賛継戦中の俺のピストン運動にゆさゆさと身体を揺らされ、反射じみた喘ぎサウンドが僅かに漏れる。
「ッフゥ、ハッ、ッ、ァァッ……♡」
「これがおちんぽだよー。お・ち・ん・ぽ。ほーら『命令』だよー、復唱してー?」
「ッ、ぐっ、ぅん♡ お、ち……っ♡」
意志薄弱。快楽信号で今にも崩れかけそうな意識レベルのまま、未だに抵抗を示し続けるメンタルモデル。バンダナはその苦悶の貌の上に跨り、自らの金玉を額に乗せて、その肉竿でぺちぺちと頬うを叩き催促をする。
一時間以上休みなしの快楽信号漬けに、堅固であったメンタルモデルはすっかり意気消沈。屈辱的な行為に反応すらしきれず、絶え間なく注ぎ込まれる淫楽ですっかり溺れかけて情けなくあっぷあっぷ。堅強な意思を宿していた眉根は八の字に傾いて弱り切って、もはや現役時代の凛々しかっただろう姿は見る影もない。まぁそんな時代見たことすらないし興味ないが。
「羞恥心とか自尊心とかいらないよー。オラ、ハキハキ復唱ー」
「おち、おちん、ァッ♡ んゃぁっ♡ ……お、ちんぽっ、おちんぽぉっ♡ おちん――――んぼぉっ♡」
「隅々まで堪能してしっかり覚えましょうねー。舐め回してー、溢さないよう啜ってー」
「んれっ、れる、れろぇろ……んじゅぅっ♡ じゅるっ、じゅずずっ♡……んぅっ」
「反応弱いよー、もっと強く強くー。あと出たのは全部飲もうねー」
「じゅっ、じゅちゅっ♡ ちぅちゅ……ん、ぐきゅっ」
ぺちゃぺちゃ。ちゅじゅっ。
無理やり口に挿し込まれた陰茎を拒絶せず。咥えさせられた怒張の先っぽを催促通りに舌で弱弱しく舐め回し、先口から漏れる我慢汁を啜り飲む。
今や強いとは言えない命令にさえ、気丈に反発しきるような余裕はない。どうにか意識を飛ばされそうにするのを抑えるので精一杯、といった様子だ。
その証拠に、ほとんど拘束していない両アームはカケラほどの抵抗もせず、ただただ床板の上でのたうち回っている。
打ち込まれる肉槍の抽送を上下の淫穴で涎を垂らして咥え込み、ボディ全体をひくつかせて胸部の巨大な肉毬を卑猥に跳ね回らせる。
そのピストン運動一回一回打ち込む毎に。着実に、確実に、"人形"が"オナホ"へと変化を遂げていくのがありありと伝わってくる。
徐々に成長を遂げていくその様には、すっかり愛着すら持ってしまっている。まったく、可愛い奴め。
無意識か否か、自ら腰をこちらにぐいぐい押し付けてきている姿を見せられては、流石にそう感じざるを得ない。
「んちゅ、ちゅ♡ んぅんん……」
「喉奥まで使って口全体でちゃぁんとしごくんだよー。歯を少しでも引っ掛けたら、その歯が全部無くなると思おうねー?」
人形のヘッドをすっぽりと両手で抱え込むバンダナは、素直な口淫に嬉しそうに腰を振るう。
あれこれといちゃもん付けていたが、どうやら気に入ったようで何よりである。
しかしあれだな……
「その、どうした……何か辛いことでもあったか?」
「オイ露骨に引いてんじゃねぇよてめぇ!?」
「んがぉごっっ!!?」
ずぼぉぉっっ、と。
リアクションで力が入ったか、オナホの喉を亀頭が抉った拍子にボディが強張り、下の穴がきゅきゅっと締まった。
「いやだって、そりゃあ突然男に猫なで声を出されたら……困惑するのは、まぁその、致し方ないだろう?」
「だから引いてんじゃねぇ! よっ! くそが! おらっ、おらぁ! 死ねっ!」
「んごぼっ♡ ぉぼっ、ごっ、んごぉんんぉおお♡」
気遣いは余計なお世話だったのか、バンダナは苛立ちをぶつけるかのように腰を大きく振り、抉り込むようにして喉奥まで怒張を叩き込む。
最適化されたオナホボディは、喉奥でも性感を得られるレベルにまですっかり出来上がっているようで、イラマチオレベルの強引な行為であってもぴゅっぴゅと股間から潮を吐き出して悦んだ。苦悶の喘ぎ声にも甘えるような濁音が混ざるようになり、芯から快感を享受していることが窺える。
苦戦したおかげか、随分と素直な反応をするようになったもんである。
おおえらいえらい、と痙攣を続ける腹筋を少し強めに撫でつけてやる。それだけでまたイッた。
「どうか破損せぬよう控えて頂きたく存じます……」
「お前さっき頑丈さは折り紙付きだとかなんとか語ってたろうがよ」
「いや如何にも脆弱そうな箇所ほじくられるとさすがに不安になるだろう」
俺たちにとってはなんだか原理不明なよくわからんロボッツどもだ。実際壊れようがどうなろうが構わないが、下手に触って爆発やら感電やらされたら堪ったものではない。
死因がオナホによる自慰が原因とか、まさしく俺たちこそが末代で恥だろう。
「こいつら呼吸しねーんだろ? なら思いっきり上の口埋めても何も問題ねー。それに飯食うらしい以上、ちんこで破れるような喉膜はしてねーだろ」
「まぁ、確かにそうだ。窒息しないから時間制限なしで遊べるってことか。固いもん喉通してすぐメンテ、なんて羽目になるから柔いわけもないか」
「そそ。つまりはこのまま奉仕の仕方教え込めば、上の口を性器化できっていう寸法よ」
「そういう楽しみ方もあるのか」
「んぼぉぁおっ♡ んお゛ぉっ♡ おお゛っ、ごぶぉぼぅぇええっっ♡!?」
本来の使用方法でない部位を使い込むことで改造していく。レザー製品を肌になじませていくようなものか。
女性とパートナーになって二人で逢瀬を重ねれば、お互い同士が専用の身体へと変化していくとの噂もある。その再現ということらしい。
二本の陰茎を上下の口で根本までずっぽりと入れ込み、ボディ全体を陸に上の魚のようにびくつかせるオナホは立派に入り口へと至っていたようだ。
その顔をこちらからは見えないのが少し惜しい。どんな表情をしているのかは、穴の様子で想像はできるが。
メスらしい脂肪分を縦の長さでバランス取りしたようなスマートさを感じさせる長身痩躯デカ乳デカ尻ボディを、そのまましばらく突いてこねて弄ぶ。
粘膜部位を暴力的に荒らされるマゾ性感にボディモデルは悦ぶように跳ね回り、卑猥に踊り狂って性感の喘ぎ声を張り上げた。
「しかし童貞丸出しのヤケクソピストンだったがよ。お前ぇの『最初に圧倒的な快楽を憶えこませて堕とす』ってのはそこそこ良さげな手段ではあるぜ?」
「そうだったのか。野生の……いや、狩猟本能の発露といったところか……」
「したり顔してんじゃねぇ。戦法は間違ってはいねぇってだけだわ」
「おっ♡ おぉっ♡ んおおぅ、おぉお゛っ♡♡ ほほぉぉおっ♡」
「調教ってのはよ。まぁいくらか手段はあるが、基本は段階を踏んで順に進んで行ったり、端から削ぎ落していくもんなんだよ」
「なるほど。ということはまずは指からか?」
「物理的にじゃねぇよ。自由意志を削いでいくって話をしてんの」
「そっちか。つまりはこうか」
「んぶぼっ♡ ぼお、ごごぉぉおっ、ごッ♡ ――――へひぉおおっ!?♡♡」
ぶるんぶるんと胸の上で円を描く両の桃色突起を指ではじいた。
「なぁ、確かこいつの弱点ってココだっけか?」
「そーだねー。まぁ耳とかも最初はよく反応してたし、もしかしたら他にも弱点はあるかもだけど、終始波形が激しかったのはそこだねー……」
部屋の隅にある椅子に力なく横になっているディナ。
ケーブルが修復不可能となってから、こちらも意気消沈といった様子だ。
日々コツコツと集めていたコレクションが壊されたのだから、その凹む気持ちはよくわかる。
「落ち込むなディナ。またいいケーブルを拾えるさ」
「慰めなんていらないよ……もうあの艶のある濁ったケミカル色の……愛しのビニルライン達の曲線美は戻ってこないんだ……」
その感性はわからん。
「彼らをリサイクルしてくるよ……気が向いたら戻ってくるね……」
とぼとぼと部屋を出ていくメカ担当少年。
使い物にならなくなったレアモノたちを懐に抱えるその背中は、とてつもなく悲しそうであった。
「可哀そうに……」
「いや、ケーブル数本くれぇで大げさだろ……」
「何を言うか。このご時世に俺たちが手に入れられるような美品は貴重なんだぞ」
「はいはい。童貞はそれよかちゃんとイカせるのに集中しろ」
ぱちゅばちゅ、ぐぽごぽと上下の穴から断続的に響くねばついた水音。
二本の肉棒によるピストン運動がひたすらに痙攣するオナホボディを責め立てる。
最奥を突き込む度に上がる喘ぎ声には、どこかすすり泣くような響きが混ざり始めていた。
「性感を強めるのは単純で、複数個所を同時に責めたり快感を身体に覚え込ませたりすればいい」
「今やってるようにか」
「そうだな。今は上と下の二箇所だが、さっきいったようにここなんかをだな」
そう言って頭部を掴み、器用に腰をくねり回し。
「ぐびぉぼごっ♡!?」
「複数箇所責めて、快感を連鎖的に身体に覚え込ませるとかよ」
しこりきった両乳首を引っ掴み、巨大な淫乳を思いっきり引き延ばした。
「むおぉぼぉ、ごぅぼぽぉ♡!?」
「つまり、更に穴の裏側や奥なんかをこんな風に責め立てればもっと良いというわけだな?」
「あぐぇぁぺっ、ぉごぽっ!?♡ んぼぉぁあおお――っっ♡♡」
竿を立てて、亀頭を狙った箇所に引っ掛けて擦ると、面白いほどの反応を示してくれる。
もはや練乳かと見まがうほどに白濁とした愛液を滴らせるオナホールは、愛撫への返事として尻尾を振る代わりに潮を吹く。
首筋も腹筋も引き攣ったようにひくひくと痙攣し、手足は爪先まで力の限りに突っ張って悦びを精一杯表現していた。
「おーおー、活きがいい活きがいい。喉も締まってっ……、いいじゃねぇの!」
「がぼぉっ♡ ぐごぽっ、じゅぽぼっ♡ っ、♡」
「出る出るっ……いいぜぇ、イくぜっ!」
「こちらも行くぞ……っ、さあ呑めっ!」
「んがごぉ、んぉおおぁ――――っ♡♡!? んおぉぉお゛お゛っ♡♡♡ お゛おぉぉぉぉおお゛お゛っっ♡♡♡」
昂りきった性感をほぼ同時にオナホール内にぶちまける。内部に無駄として吐き捨てられた白濁とした子胤。まるで啜り上げ絞り尽くすかのように愛おし気に抱き着いてくる肉壺内で十数秒を要する吐精を済ませ肉棒を引き抜くと、こぽりと音を立てて肉裂から精子が漏れ出した。穴奥にほとんどの精液を抱え込んで吐き出さない姿は、まったく優等生だと称賛せざるを得ない。
しばらく見えなかった凛々しくも端正な顔は、口から溢れた涎やら精液で無様かつ卑猥にデコレーションされていた。苦悶から解放され、性感に陶酔したかのような表情もグッド。
精液で出来た鼻提灯を膨らませ、ひくひくと微痙攣し快感の余韻にすっかり放心している様子。
「んおぉぽほぇ…………♡ へふぇぇ………♡」
「あー、オナホ相手だが久しぶりに出せて気分いいぜ。で、あとはどうする?」
「このままキリが良さそうなとこまで好きに泣かせる」
「っ、へひ、ひっ…………」
無慈悲な宣告にオナホールは力なく引き攣った笑みを見せる。
まさしくこの反応こそが手順通りの改造が進んでいる証拠なのだろう。
「なるほど。人らしい恐怖を道具にラーニングさせる、ということか」
「まぁそういう感じで。次は尻を使わせてもらうぞ」
「ひゃ、ぁゃっ……」
ぐい、と力任せにバンダナが組み伏せていると、入り口の扉が開かれてディナが顔を覗かせてきた。
どうやら戻ってきたらしい。
「どうした?」
「そういえば言ー忘れてたんだけど、君たち明日の朝も外の巡回無かったっけ?」
「あ」
「あー、あったわ」
「それだけ言ーに来ただけ。おやすみ」
当番制による隠れ家周辺の定期的な見回り。タイミング悪く、今日とは別の箇所での予定が既に組まれていたのを今思い出したのだった。
サボれば仲間内から非難轟々、手痛いペナルティが課される可能性がある。レアモノの没収なんかがよくある例だ。
「しゃーねぇ。早めに切り上げてあとでコレ洗うぞ」
「掃除すんのかこれ」
「そりゃそうだろ。オナホはちゃんと洗っとけ。粘膜突っ込むんだぞ」
確かに、と納得する。コレと形容された愛玩ですらない人形は、疲労しきった表情に僅かな安堵の色をにじませていた。
その態度を読み取ったバンダナが、その綺麗なへその上にしっかりと屹立した肉槍をべちりと叩きつけた。
「ま、あと一時間くらいは付き合ってもらうけどな?」
「は、はは……」
人間を真似て、オナホールはどこか諦観じみた泣き笑いをこぼした。
長身痩躯デカ乳デカ尻クールキャラのこういうシチュはたまらんものがある。仰向けイラマ最高だね。
半分に切ったやつなので終わりが雑なのは許して。
……半分に切ったのに5000文字あるのか。