異世界ハメ撮りAV監督 ~妊娠確実!? 並行世界で母娘に種付け!~ 作:宮鞍ハルト
翌日。とある小学校の教室、お昼休みの時間。
教室の一角に集まっているのは、四人の仲良しグループ。その中に
「――それでね、目の前からパッと消えちゃったんだよ!」
「え~本当かぁ?」
「おっちょこちょいな
片方の肩を露出したワイルドファッションな格好をした少女と、「ですわ」口調の
どうやら
しかし、彼女たちの反応をみるかぎり、やはり信じてもらえなかったらしい。
「そもそもさ、本当に男の人だったわけ? ホストの人とかじゃなくて?」
「うん、間違いなく男の人だったよ!」
なお、この世界におけるホストとは、男装した女性が
本物の男性は貴重な存在であるため、痴情のもつれといったトラブルがあったり、反社会組織とつながりがある可能性を否定できない危険な職業には、社会が
「どうしてそう思ったのですの?」
「だって、おヒゲが生えていたから……」
「でもさ、男性ホルモン打っていれば、女の人でもひげが生えてくるって聞いたことあるぜ?」
「でも、なんかそうじゃなくて……とにかく! あれは絶対に女の子じゃなかったよ!」
すると、今まで黙っていた無口なメガネの女の子が口を開く。
「ま、まいちゃん……」
「さくらちゃん……?」
不安げな表情で、その子のほうへ振り向く
「あのね。わたしは、まいちゃんを信じるよ……?」
「さ、さくらちゃん……!!」
嬉しい援軍だ。
ただ、抱きしめられた無口少女のほうは若干苦しそうだった。
「――話は聞かせてもらったわ」
そんなこんなで小さな百合の花を咲かせていると、別の方向から声をかけられる。
教室の扉を開き、割って入ったのは知的でクールな印象の少女だ。そして、その隣にはそっくりな別の少女が
「あっ、るりちゃん、はりちゃん! お帰りなさい! 先生からの頼み事は大丈夫だった?」
「ええ、何も問題はないわ。それより、
「うん! そうだよ!」
「……ルリお姉さま。これはもしかして」
「ええ、ハリ。まさか、実在したなんて……!」
「るりちゃん! 何か知ってるの!?」
「確証はないわ。でも……」
「その男の人はもしかすると――『種付けおじさん』かもしれないわね」
「たねつけ……おじさん?」
妹のほうが口にした耳慣れない言葉に、首をかしげるその他四人の少女たち。
そんな彼女たちのために、双子は知りうる限りの知識を披露する。
「種付けおじさんとは、第三次世界大戦以前の日本で語られた都市伝説のひとつよ」
「この時代の都市伝説で他の有名どころと言えば、『口裂け女』や『人面犬』なんかが挙げられるわ」
種付けおじさんと同列に語られる口裂け女や人面犬も、たまったものではないだろう。しかも、微妙に時代が違う。
「都市伝説の中でも彼は特に逸話が多くて、呪いのビデオと対決したとか、見つけると幸運が訪れるとか……とにかく、数多くの伝説が残されているわね」
「全国どこででも目撃情報があり、その姿もバラバラ。共通している点は『成人以降の男性』であることのみ……一応、これが一番の特徴になるのかしら?」
要するにただのおじさんじゃないか――とツッコミが入りそうだが、この男性が希少すぎる世界だと、成人男性がただ外を出歩いているだけでも都市伝説級の事件なのである。
「言ってしまえば、外見は普通の男性よ。でも、見た目とは裏腹にかなり凶暴――でもないわね。『単なる暴漢ではなく比較的落ち着いた性格、そして何より精力旺盛、あるいは無尽蔵であることなどが特徴として挙げられます』……W〇KIにはそう書かれているわ」
「しかも、個体によっては超絶技巧や催眠・催淫などの明確な特殊能力を持っているらしいわね」
「とくしゅのうりょく……」
あまりにも非現実的な話。
普段の
「ええ。さらにその上には、強制的に相手の卵巣から卵子を生産させるなんて、とんでも超人まで存在していたそうよ」
「
「マジかよ……」
交互に双子が口を開き解説する。その内容に、ワイルドファッションの少女が驚きの声を漏らした――しかし、その驚きの内容は、かつての種付けおじさんに向けられたものとはだいぶ異なっているようだ。
「子供を作るのって、スゲェ金がかかるんだろ? しかも、
「
双子は野性味を感じる風貌の少女が勘違いしている点について訂正する。
「当時はまだ、子供を作るのに人工授精やフラスコベイビーは主流じゃなかったの」
「はぁ? じゃあどうやって子供を作るんだ?」
本気で分かっていない様子の野生味少女――もとい、
「五年生になれば保健体育の授業で習うはずだけど……その、種付けおじさんは……ぼ、勃起した、おチンチンで、直接膣内に精子を送り込んでくれるらしいわ……!」
言いながら少し顔を赤らめる双子の妹。さすがに女の子が「勃起したおチンチン」と口にするのは恥ずかしかったようだ。
「ぼ、ぼっき!?」
「卵子と精子も
「人工授精ではなく、いわゆる交尾……つまり、セ、
「セ、セセ、セックス!?」
「そう! だから、お金はおろか、専用の設備すら必要なかったと思うわ!」
「そ、そんなの、あり得ませんわ!」
あまりにも現実離れした話に、お嬢様風の少女は抗議の声を上げる。
「もし仮に、男性にそんな
そもそも、純正遺伝子の劣化により男女ともに子作りの能力が低下したこの世界では、子供を作るのにバイオテクノロジーの力を最大限に借りた人工授精を選ぶのが当たり前なのだ。
そして、人工授精には莫大な費用が掛かる――この世界において妊娠・出産とは、一部の上流階級か成功者の身に許された、究極の贅沢なのであった。
日本においても、それは例外ではない。
以前までは比較的誰でも妊娠することができたのだが……つい最近に法改正がなされ、数年前を境に費用が十数倍へと跳ね上がっており、大きな社会問題となっていた。
当然のことだが少子化は急加速し、人類は滅亡の危機に瀕している。
だが……政治家たちのほとんどは
一部のまともな者は頑張っているが……ここまで男性人口が少なくなって、さらに人工授精の技術力が上がらないのなら、もはや打つ手がないのも事実。
どうやら、人間という生き物の
皮肉なことに、ある意味昔から変わらない人類の
閑話休題。少女たちの話は種付けおじさんに戻る。
「種付けおじさんが居なくなった理由……それを説明するには、種付けおじさん迫害の歴史を語る必要が出てくるわね」
とは大げさに言うものの、種付けおじさんなんて、結局は架空のレイプ魔だ。ただのレイプ魔に対して『迫害の歴史』だなんて……なんとシュールなのだろう。
「迫害……まさか、フェミナチか!?」
「いいえ、フェミナチが台頭するのは第三次大戦以降よ。単純に、当時は同意なしの性行為が犯罪だったの」
「ああ~、そう言えば昔は、
「いぐざくとりぃ。その通り」
ちなみに現在では女性が男性に行うのが普通であり、貴重な遺伝子資源を永久に損失しかねない重犯罪として扱われている。
日本においては違うが、国によっては即死刑もありうると言えば、その罪の重さが伝わるだろうか?
「だから種付けおじさんは国家公安の手によって狩りつくされ、第三次世界大戦が始まるころには絶滅してしまっていたそうね」
「クソッ、なんてもったいないことを……!」
「え!? 待って!? じゃあ、あの男の人は、『種付けおじさん』の最後の生き残り……!?」
「いいえ。おそらく、また新しく発生した種付けおじさん――そう考えたほうが自然ね」
「かつての都市伝説が時代を越えて、再び現界したのだと思うわ」
一見すると真剣な表情だが、その口元は笑っている。ひょっとしたら、「不思議なものを目撃した」と主張する同級生を、からかっているだけなのかもしれない。
しかし、種付けおじさんの存在を一番本気にしたのは
「――保護しないといけませんわね!!」
突然声を張り上げたお嬢様風少女に視線が集まる。隣に居た無口少女の
「らぁらちゃん、いきなり大きな声出さないで……」
「あ、ごめんなさいですわ。でもこの
らぁらと呼ばれた
「もしここで彼を保護することができたら、世界的な精子不足の現状を打破できますわ! きっと彼こそが、この世界の救世主ですの!!」
「らぁらちゃん、お金に目がくらんでる……」
なお、健康な精子は本当に目玉が飛び出るほどの高額で取引されており、場合によっては非合法な組織が絡んでいることもあるとかないとか……。
「そ、そんなことはありませんですのよ!?
「でも、一理あるわ」
双子の姉のほうが静かに肯定した。その表情は、イタズラを思い付いた悪女(と表現するには幼すぎるが)に近しいそれだった。
「
「う、うん。
「貴方の家の前で現れたということは、おそらくあなたの家族、その誰かがターゲットよ」
「確率的には、お姉さんが一番有り得るでしょうね」
「さらに言うと、種付けおじさんは、一度狙った獲物に執着する習性もあるわ。だから、再びあなたの家の前に現れる可能性は高い」
「つまり、チャンスはまだあるということですわね! さあ、きらら姉妹! もっと情報を提供するんですの!」
暴走する
「やれやれ、
「まさか
そこに映っていたのは古い漫画――しかも、かつて同人誌と呼ばれた、十八禁のエロ漫画であった。
こんなものを学校指定のタブレット端末に入れてくるなんて、バレれば説教では済まないが――この双子の姉妹は、なかなかにアウトローなチャレンジャーである。
「ねぇ、これって……まさかエッチなまんがじゃ……学校に持ってきたら、ダメだと思う……」
「
「そして、放課後までに対策を練りましょう。幸いにも、午後の授業はポスターセッションのポスター作りよ。私たちの班は模造紙がほとんど埋まっているから、時間はたっぷりあるわ」
こうして、昼休みの小学校の片隅にて、六人のロリ少女たちによるエロ漫画鑑賞会が始まったのであった。
そして、なし崩し的に
今回の挿絵はキャラ紹介の意味合いが強いです。
ただ、この子たちが活躍するのはまだまだ先になりそう。
皆様の応援があれば励みになります。
今後の作品作りにおいていろいろと参考にしたいので、評価や感想をお待ちしています。
「挿絵なんていらない! とりあえず話を読みたい!」という方は、以下からpixivのほうで続きをご覧になれます。
pixiv:https://www.pixiv.net/novel/series/1328071
また、挿絵の修正控えめ版や、進捗報告などはFANBOXでFANTIAでも閲覧できます。
こちらには、特別編(エクストラエピソード)ほか、おまけも投稿していく予定ですので、支援・応援していただけたら幸いです。
……作者の生活のためにも(ボソッ)。
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FANTIA:https://fantia.jp/fanclubs/51668