ナツメはやけくそになりジムに戻る
第十四話
彼女は頭を冷やすためにジムの奥の自分の部屋に入ろうとした
しかし彼女のエスパー能力がなにかを知らせた、この部屋の奥にはなにか自分より強いなにかが居ると感じた
「フーディン」ナツメはフーディンを出して部屋の扉の前で構える
するとドアが勝手に開いた
(ごめんなさいおじゃましてます。敵意はないので安心してください、これはつまらないものですが)
強力なテレパシーを送って来たミュウツーは正座をしながらお土産を差し出した
あっけにとられるナツメとフーディン
(その、勝手に上がってごめんなさい。実はどうしてもお願いしたいことがありまして)
話を続けるミュウツー
「ちょっと待って、貴方フジ老人とオーキドが作ったミュウツーよね?何故ここに?まさか復讐?」
混乱するナツメ
(いえ、生まれただけでもありがたい事だと想います。確かに若い頃はやんちゃしましたけど、、)
「、、、頼みたい事って?」
(エスパー使いのジムリーダー、貴方に鍛えて欲しいのです。そして倒したい相手方いまして)
「あら?誰なの?」
(黒い髪の男と金の髪の女、訳がありまして。)
「、、そう」少しひきつるナツメ
「一応聞くわ、何のために倒したいの?」
(その、わたくしエスパー能力が強く必要以上に心の声を拾ってしまって、)
「バカップルの喘ぎ声とかってこと?」
、
、
(はい)
ナツメは更にひきつった
フーディンもひきつった
「ようはこらしめるためにバトルで勝ちたいのね」
(そうです、ついでに声漏れてると忠告を)
「残念だけど多分百年修行してもバトルで勝つのは無理よ」
(そうですか、、)
「あたしが伝えとくわ」
(感謝します)
(あ、そういえばわたくしも小さい男の子は好きです)
お礼と余計な一言を言うとミュウツーは扉を静かに閉じどこかへいった
ナツメはなんとなく恥ずかしがりつつ、長年の親友に出会ったような気がした
明日にでもジムに挑んできそうなブラックになにかこらしめる方法はないかと、ついでに食べる方法はないのかと。考える
「考えても考えても思いつかないわ!」
諦めたナツメは完全犯罪路線に切り替えた
(催眠術をうまく当てられれば~モルフォンのねむりごなをあらかじめ撒いておけば~)
なんて考えていると挑戦者が来たことを知らせるブザーが鳴った
「誰かしら」まさかと思いモニターを見る
そのまさかだった
「1日位置いてあげれば?」とシロナ
「なんか寒気がしたから、早めに挑戦しとこうと思った」ブルッとするブラック
「ちっ!!」控え室で舌打ちをするナツメ
こんなことならミュウツーと共に戦えば少しは完全犯罪ができたかもと、考えるナツメ(協力するかは分からないが)
30分後にはバッチを手に入れブラックとシロナは出ていった
「くっっ!」声にもならない息を吐くナツメ
大袈裟に手を地面に打ち付けていると、また挑戦者が来たことを知らせるブザーが鳴った
モニターに映ったのは
よだれを垂らしたナツメはモルフォンにあらかじめ[ねむりごな]を撒くよう指示した
モルフォンは普段の主人と同一人物とは思えないような、鬼気迫る表情をしていたのでしぶしぶ撒いて撒いて撒きまくった
しばらくするとグリーンが最後の部屋の前に来る
「ここも楽勝だな!」
「ピジョッッ」一番手のピジョットもうなずく
グリーンは部屋に勢い良く入った
一瞬ガスマスクをした誰かと、霧の様に立ち込める粉まみれの部屋が目に映ったが次の瞬間には意識は途絶えた
その日からグリーンは一週間連絡が途絶えたらしい
「うわっここどこだ?!」
「フーディン催眠術」謎の女性の声