余命幾ばくもない男の祈りの様な足掻きの話。
余命幾ばくもない男の祈りの様な足掻きの話。
――
こういう事をしだしたのは、僕の偽者の用意がほぼほぼ済んだ頃からだ。
残された時間はもう殆どない、だから。
――
今日のお役目が終わった。
愚かしい人間共が”預言者を見る目”を思い出す、不愉快で、失笑が漏れる。
ヴァンを連れ立って自室に戻る、部屋の前で待つ、愛しい僕のペット。
「イオン様!」
僕を見た瞬間、不安そうな顔が一気に華やぐ、愛しい子。
『ヴァン、人払いは任せた』
『はい、ごゆっくりと』
そうやってヴァンを部屋の前に立たせるのも、もう何度目か忘れてしまった。
どうでもいい事だ。
『アリエッタ、今日も言いつけ通り来てくれてありがとう』
「はい!イオン様の命ならなんでもします!」
そうして僕は彼女を部屋に招く、ヴァンには【どんな理由があっても絶対に誰も入れるな】と命じている。
――
愛しい僕のアリエッタが、ベッドに座る僕の前で立ち尽くす。
僕と彼女の行為は、必ずこういう事から始まる。
『アリエッタ、服を脱いで見せてくれ』
そう言うと、彼女は素直に臆面もなく服を脱ぎだす。
むしろ彼女からすると服を着ている方が変なのかもしれない。
こうして彼女が裸体になるのを黙って見ているのが、僕は好きだ。
服を脱ぎ終わると、僕は座ったまま彼女の裸体に頬擦りする、見た目には見えないが柔らかい身体に触れる。
彼女は毎回、ここで何かを悟るのか、今更恥ずかしがって、脚を固く閉じる。
優しく背中や尻を撫で、胸を吸うと顔を赤らめたアリエッタが吐息を漏らして見下ろしてくる。
とても愛しい。
しばらくして脚が開き始めたら手を入れる、相変わらずこの瞬間はお互い大きな息が出る。
表面を軽く撫でて湿りを感じたら、僕は言う。
『座って、僕のアリエッタ』
「はい、イオン様」
次は彼女が座り、僕が立つ。
まず乱暴に服を脱ぎ捨てる、下だけはまだ脱がない。
『ああ、アリエッタ、いいよ、脚を開いて』
「…」
言葉にならない顔で彼女は開脚してベッドの縁に座る、何をするのか分かってるし望んでいると言葉ではなく身体が示している。
そうして僕は彼女の性器を舐める、いつもの彼女の雌の臭いとラヴジュースの味に僕は夢中になって舌を入れる。
「んぅ…はぁっ…」
かわいい僕のアリエッタ、本当にかわいい。
そうして彼女の雌がトロトロ解けて来たら、指でいい所を押しながらクリトリスをねぶる。
「…ぅうん!!はぁッ!」
こうして彼女が甘く気を逝るまでが、僕と彼女の行為の第一段階だ。
彼女が横たわり息を荒くしてる間に下着を脱ぎ捨てる。
相変わらず僕の性器は立派とは言い難い、彼女を満たせているのかいつも心配になる。
そしてベッドに僕も入り、彼女の頭を撫で、熱く口づけを交わす。
そのまま軽く体を撫でたりしたら僕の口は一度離れ、言葉を紡ぐ。
『アリエッタ、挿入てもいいかい?』
「は、はい…こうえい、です…っ。」
幸いにも彼女が断った事は一度もない。
そして僕は硬くなった性器を彼女の中に挿入する、甘く、ゆっくりと味わい尽くす。
根元まで入った時、甘く絡む膣を感じながら僕は彼女の身体を上から下まで見る。
蕩けた顔、長い赤毛、幼さを残す身体。
何もかもがこの上なく愛しい。
『アリエッタ、』
「イオン様、」
僕らは甘く深く舌を絡めて、腰を動かす。
頭を撫でて、腰を触って、抱き着かれた彼女の体温と匂いを全身で感じながら、股間の甘い快楽に身を任せる。
そして、ばちゅんばちゅん、と音を立てながら激しく腰を振り、絶頂を感じる。
『アリエッタ、アリエッタ…僕の…っ!』
「イオンさまぁ!イオン様!」
こうして中に子種を出す、僕らはこれを限界まで繰り返すのだ。
――
営みが終わり、満ち足りた顔で眠る僕のアリエッタ、その腹を撫でながら微笑む僕。
こんな時間が、永遠に続いたらいいのに。
コンコン、ガチャ。
『イオン様、そろそろアリエッタを部屋に戻しませんと』
『…そうだな、頼むぞ』
『…あのう、これはお言葉なのですが』
『なんだ?』
『あまり毎日為さるのは、お体に障るかと…』
『それは、僕に時間がないと分かってて言ってるのか?』
『…失礼、出過ぎた事を申しました。では、私はこれで。』
ヴァンはそれ以上何も言わずアリエッタを抱いて立ち去った。
居なくなった一人分の体温を感じながら、僕は彼女の腹を撫でた感触を思い出しながら祈る。
もし、もし僕の子が君に宿ったら。
君は、僕の子と生きてくれるだろうか?
僕との子が、僕亡き後の君を護ってくれるだろうか?