シンフォギアの消えた世界で H EROVer 作:現実の夢想者
名乗り口上も決まり、さて後は寝るだけとなったとそう思った。
だが、どうも様子がおかしい。いや、空気がおかしいと言うべきなんだろうか。
特にマリア、奏、翼のドライディーヴァが顕著だ。そわそわしているように思える。
視線を時々こっちへ向けるし、その流し目の妖艶な事と言ったらない。
「ししょー、ちょっといいデスか?」
そんな時に切歌が手を挙げた。まるで学校みたいだと思うも、そういえば彼女は現役学生だったと思い出して納得する。
「何だ?」
「えっとデスね。アタシ、ここでみんなと暮らしたいデス。そう、思っちゃうデス。これってダメな事ですか?」
投げかけられたのは答えに困る質問。
だけど、きっとどこかでみんなが思っているだろう質問だと感じた。
「……ダメなものか。平和に暮らしたい。変に注目されたりせず、楽しく幸せになりたいって言う欲求は、決して否定されていいはずないよ」
少なくてもこの世界のこの国では、と心の中で付け加える。
「仁志さん……」
響の名を呼ぶ声には一種の嬉しさみたいなものが滲んでるように聞こえた。
だから俺は笑みを浮かべる。切歌に対してだけど、これはみんなへ言うんだよって気持ちで。
「シンフォギアが必要だって君達の世界はなってるけど、それだって永遠じゃないと俺は思う。ただこれが難しいのは、永遠じゃないだろうけどそうじゃなくなるのがいつになるか分からないって事だ。千年後か明日なのか。こればかりは予想のしようがないからさ」
「アタシ達が装者じゃなくなる時も来る、デスか?」
「来るさ。絶対にくるよ。それが後継者が見つかってなのか、あるいは必要なくなってなのかはわからない。それでも、必ず来るんだよ。君達がシンフォギアをやらなくていい時は」
声を大きくするのではなくゆっくりとはっきりとそう言い切る。
ウルトラマンやライダーなどのヒーロー達は、こっちじゃ一年間や半年ぐらいで戦いから表向き解放される。
それは彼女達もそうだった。だけど、テレビの後も終わりじゃない。
彼らは彼女らは、俺が見てないところでも戦い続けてる。
それでも、いつか必ずそれが終わると信じているはずなんだ。それを、俺も支える力になりたい。
「だから切歌、君の気持ちは駄目じゃない。駄目なんかじゃない。思い続けていい。願い続けていい。その気持ちがいつかきっと形になる。俺も、その気持ちを持ってるから」
「ししょー……」
「君達が装者なんて役目から解放されていたあの頃を俺は良く知ってる。君達の戦士じゃない顔を、歌手でもない顔を知ってる。普通の、ただの人間となった時の君達を知ってる。あれを特別なものじゃなく、普段のものにしたいと俺は願ってる。そのためなら、出来る限りの事をするよ。だから、そっちも願っていて欲しい。大丈夫。止まない雨はないように、明けない夜もない。いつかは終わるよ。シンフォギアじゃないと駄目な事件も、出来事も」
「ししょぉ……」
切歌が俺の事を呼びながら抱き着いてくるので、それを優しく受け止めて頭を撫でる。
「えへへっ、ししょ~」
「切ちゃん……」
「ただ甘えたいだけじゃねーか」
調とクリスの若干冷たい声がする。
見ればマリア達も似たような感想なのか苦い顔をしてた。
「まぁまぁ、だけど切歌らしいと思うよ。あの頃の暮らしは色々不自由も多かったけど、それでもみんなイキイキしてたじゃないか」
「それは……まぁ」
「うん、楽しい日々だった。支え合いというのはこういう事だって、身を以って実感出来たし」
俺の言葉に反応してくれたのはツヴァイウィング。
二人ともに有名人だからだろう。こっちでは伸び伸びとしていたし、歌を唄う事も純粋に楽しんでくれていた。
「私も、まさかアルバイトなんて出来るとは思ってなかったわ」
「そうですよね。私達だってそう思ってたのに、マリアさんなんてそんな事する必要ない状況でしたもんね」
響の言葉にマリアは頷いて俺を見つめた。
「だからこそ良い経験になったわ。お弁当屋さんがあんなに大変なんてね。思ってる事と実際は違ってる事が多いって分かってはいたつもりだけど、その差は想像以上だったもの」
「今後はライブでのホットミールをもっと大事に食べる?」
「……そうね。ただ、もう持って帰る事はしないけど」
「もう必要ないからなぁ。切歌達も普通に生活してるし」
「ええ。それに、さすがにもうタッパーに詰めるなんて恥ずかしくって出来ないわ」
俺とマリアの会話に響達は首を傾げるが、切歌と調だけは何かを思い出したかのように揃って手を打っていた。
にしても、マリアも俺の問いかけだけで分かるんだなぁ。あのGの時にこっそりやったはずの行動を俺が知ってるって。
「でも、こっちで暮らすのなら、また陽子さんにお願いしてあのお店で働こうかしら?」
「いやいや、これだけ人数がいるのならいっそみんなで何か店をやった方がいいよ。家族経営じゃないけど、人件費ってものをあってないように出来る」
「みんなでお店かぁ……。何がいいと思う、クリスちゃん」
「そうだな……飲食は避けた方が無難かもな」
「どうして?」
「どうしても無駄が出来てしまうからだろう。廃棄コストが発生する」
「先輩の言う通りだ。てなると……」
「ちょっと待ちなよ。むしろあたしは飲食がいいと思うよ。それも食べ物をメインじゃなくて飲み物メイン」
「喫茶店?」
「そうそう。それなら多少廃棄も抑えられるし、軽食ならあたし達でも出来るだろ?」
ひょんな事から話題が思わぬ方向へ転がり始めた。
だけど、装者のみんなが経営する喫茶店かぁ……。
間違いなく主な客層は男性だ。女性も……ないとは言わないけど、男女比を半々には出来ないだろう。
ただ、その場合はこの街じゃなくて実家のある方がいいかもしれない。
「カウンター五席にテーブル席を三か所。で、椅子は結構良い物にして高級感を出そうよ」
「タバコは……禁止がいいわね」
「小さな子供がいても使える場所にしたいですね」
「なら余計酒は扱いたくないな。可能ならパフェなども出したくないが……」
「そこはむしろ売りにするべきとこだろ。ロスを出さないようにするのは大事だけどよ、それで売上が作れないなら意味がないぜ?」
「私もそれがいいと思います。季節のフルーツを使ったパフェって女性は嫌いな人いないはずだし」
「師匠、一ついい?」
「ん?」
割と真剣に話し合う年長組。その話を聞きながらちょこちょこと意見を挟む響と未来。
そんな中で調がこっそりと俺の隣へ近付いてきた。
「コンビニは駄目?」
「駄目ではないけど止めておいた方が無難かな。休み、ないよ?」
そう、喫茶店なら定休日を作れるがコンビニは基本年中無休。
俺が言いたい事を瞬時に理解して調は小さく頷いた。
「ししょーししょー、レンタルはどうデス?」
「あれは個人で出来る時代が終わったと言っても過言じゃないからなぁ」
「「どうして(デス)?」」
「初期投資が高すぎるんだよ。少なくても今のご時世個人でやれる商売じゃない」
同時に小首を傾げるザババコンビの頭をそっと撫でながら答えると、調が切歌へ顔を向けた。
「そうなの?」
「あー……言われてみればレジだけじゃなくて検索機もありましたし、そもそもDVDやCDもかなり沢山ありました」
「それに、新作が出たら入れない訳にもいかない。コンビニとは別の意味で大変なんだよ」
「「納得(デス)……」」
そう言いながらどうして調も抱き着いているんでしょうか?
まぁ、可愛いのでそのままにさせるけども。
でも、そろそろ店舗経営の話は止めるか。このままだと声が大きくなっていきそうだ。
「はい、店舗経営話はそこまで。こういう面白い話はエル達も含めてしようじゃないか」
きっとエルだけじゃなくセレナやキャロルも意見はあるはずだ。ヴェイグにもあるかもしれない。
こういう夢のある話は出来るだけみんなで共有したいと思った。
マリア達もそう思ってくれたらしく、揃って苦笑しながら頷いてくれた。
と、そこで響がこっちを見て少しだけ驚いた顔をする。
「あっ、いつの間にか調ちゃんまで仁志さんにくっついてる」
「抜け目ねぇ……」
クリスまでも響と似た顔をしてこっちを見つめる。
見つめられたザババコンビはそれで離れるのかなと思ったんだが……
「「ししょー(師匠)、大好き(デス)」」
むしろ羨ましいだろうと言わんばかりにもっと密着してきた。
異なる膨らみの感触が直に来るのは、ヤバい。思い返せば今はパジャマだ。そこで切歌と調が下着を着けるとは思えない。
「仁志さぁん……」
「表情緩んでんぞ」
「いや、これは……」
恨めしい視線を送る響とクリス。
そんな顔でさえどこか可愛いと思うのは惚れてるからなんだろうか。
「只野さん、切歌ちゃんと調ちゃんの胸が当たってるからですよね?」
そこへ投げ込まれる未来の鋭い指摘に俺は返す言葉に詰まり、ザババコンビ以外の目付きが吊り上る。
「成程ね。切歌、調、離れなさい」
「仁志先輩は言えないからあたし達が代わりに言うよ。離れな、二人共」
「い、いいじゃないデスか。ししょーは嫌がってないデス」
「師匠、私と切ちゃんがくっついてるの、嫌?」
「嫌じゃないけど……」
むしろもう嫌とは言えない。あの頃と違って悪意などいない今、俺は自分の性欲を抑えるのが難しくなってるのだから。
それを感じ取ったのか周囲の空気が変わった、気がした。ただ、これまでここにいる八人と割とエロい事をしているのでそれが根底にあるんだとは思うけど。
「仁志さん、その、こうは言いたくないけど、ある意味で悪意に操られてるみたいになってない?」
その翼の問いかけに俺は「あ~……」と声を出すしかなかった。
たしかに今の俺はかなり悪意というか性欲に操られてる。
あの頃は撥ね退けたものに、撥ね退けられたものに負けているという実感がある。
「切っ掛けは響と切歌ちゃんだよ」
「ですね」
未来と調がそう言った瞬間、俺は何となく察した。
この流れはある意味不味いものへ変わると。
いや、もう既に変わっていたのかもしれない。切歌に続いて調が抱き着いた辺りで。
「どういう事?」
「実は……」
未来の口から語られたのは、あの日俺がしていた事の一部だった。
響と切歌相手にディープキスをしていた事。
さすがに二人も胸を触られていた事は言わなかったらしいが、もうそれだけで十分な証拠であった。
そう、俺が自発的に響や切歌へいかがわしい行為をしていた。それがマリア達にも露見した瞬間である。
「……本当なの?」
全員を代表してのマリアからの問いかけは、本来あるべきはずの確かめるというものではなく、どこか探るようなものに聞こえた。
そう、これまで自分達がぶつけられてきた欲望。それを解放したいのか否かと。
「……そうだよ。俺は、もう大人よりも男になってしまうらしい」
諦めるようにそう返して、俺は大きくため息を吐いた。
正直響達四人へやった事でさえ行き過ぎていたと思ったのに、その後のマリアなんて一気に階段を飛ばしてしまった。
ツヴァイウィングなんかはもっとだろう。あの日仕事がなければ、俺はクリスに言ったような事は言えず、二人の歌姫にとんでもない声で歌わせていた。
「正直に言うよ。エルやセレナ、仕事がなかったらとっくに俺は獣になってた」
そう言うだけでそこにいた八人の女性が顔を赤くする。
何せここにいる八人それぞれで俺が何故最後までしないかを明確に分かっていたからだ。
そして、今挙げたその要因はある意味で除かれている。俺は今日明日と連休だし、エルにセレナ、キャロルまでも別室で寝ているのだ。
だから、ここは俺から踏み込むべきだと決断する。
「布団をリビングへ運ばないか? 人数分は無理だから……四組ぐらいでいいか。お願い出来る?」
その言葉に八人の女性が揃って頷いた。
こっちを見つめる表情に、静かな興奮と期待を滲ませて……。
深夜のリビングに布団が四組、横並びで敷かれていた。
こたつは一時の間片付けられ、リビングの隅に座布団などと一緒に置かれている。
「……これでいい。その内あったかくなるよ」
暖房を入れ直し、仁志はそう告げて布団の上に座っている八人の女性を見つめた。
誰もが言葉もなく、どこか期待に満ちた眼差しを彼へ向けていた。
一度とはいえ味わった女としての喜び。それを思い出しているからである。
性的な快楽に関して言えば、装者の女性達は体験した事などないと言えた。
無論一部は知識としてなら知ってはいたが、自発的にそういう行為へ手を出していたのは更にその一部である。
具体的には年長組と括られるリディアン生ではない者達だ。
彼女達は揃って仁志との秘め事を経験した後、その記憶と快感を思い出すように自慰行為へ手を出していた。
無論学生組もそういう行為へ手を出していない訳ではなかったが、年長組とは違い同じ部屋で暮らす以上どうしても気兼ねなくとはいかない。
そういう意味では学生組四人は欲求不満と言えた。だからこそ、彼女達も仁志の提案に反対する事無くリビングへと下りてきたのだから。
「えっと、布団をここに用意してもらったのは勿論そういう事のためでもあるんだけど……」
「他に何かあるのかよ?」
クリスの問いかけは声に出さぬがその場にいる女性全員のものだった。
それを仁志も分かっているのだろう。若干バツの悪そうな顔で頬を掻いた。
「あ~……その、初体験を衆人観衆、とまでは言わないけど仲間に見られているの、平気か?」
その瞬間、八つの赤い花が咲いた。
考えていなかった訳ではない。だが彼女達はそこまで想像が及んでいなかったのだ。
ただ惚れた男と、好きな男と結ばれる事だけで思考が停止していたのだから。
「多分平気じゃないと思う。まぁ仮に見られてもいいと思うとしても、見るのが嫌という事もあるしな。なので、初体験というか最初だけは風呂場でどうかな? シャワーの音で多少声なんかも掻き消せるし、風呂も湯を張っておくから簡単に温まれるから」
仁志の提案に赤くなったままの八人はただただ頷くしかなかった。
彼女達もそういう事への憧れや理想などは無い訳ではない。
だが、それでも今は仁志の踏み込んだ事へ応えたいと思っていたのだ。
何故なら、ここでそうしなければ他の女性に出し抜かれると読んだために。
仁志は意図していない事だったが、一気に複数の女性とそういう行為をしようと決意したかのように見える今回は、ある意味でハーレムを形成するにはもっとも効果的な行動だったと言える。
女性は協調性の生き物だ。仲間外れにされる事を恐れるし、自分達と意識を共有しようとしない相手を排除する傾向が男性よりも強い。
故にここで“初体験はせめて布団かベッドの上がいい”と言い出せばどうなるかを恐れたのだ。
更にもう一つ付け加えるのなら、仁志が意図せずしてマリアとセックスしようと考えた時も風呂場を選んだ。
それをマリアが口にだしたのである。無論、周囲への自慢として。
「それがいいと思うわ。私とセックスしようと暴走した時もそこで、だったものね」
「「「「「「「は(え)?」」」」」」」
そして当然ではあるが、そんな話をすれば黙っていないのが残る年長組三人である。
「ちょっと待ちな。あたしや翼だって仁志が勤務じゃなかったらとっくに女にされてたっての」
「そうだ。仁志さんは私に言ったんだ。仕事がなかったら私だけでなく奏も巻き込んで抱いていたと」
「それならあたしも言わせてもらうがな? エルとキャロルがサプライズで来なかったらあたしが仁志の童貞をもらってたんだよ」
もうこうなると響達四人も黙っていない。彼女達は仁志の口から聞いた訳ではないが感覚的に察していたのだ。
ちなみにここで童貞の正しい意味を感覚的に響、切歌、調の三人は理解した。
「私と切歌ちゃんだってエルちゃんがいなかったらエッチしてました」
「デスデス。ししょーのおちんちん、大きくなってたデス」
「私だってエルちゃんがいなかったら只野さんとえ、エッチしてたもの」
「私もです。師匠、おちんちんを大きくしてお腹に擦り付けてきてました」
顔を赤くしながらも“自分達も女として仁志に求められていた”と告げる様は、やはり響達も女性としてのプライドのようなものがあったのだろう。
そんな女同士の火花の散らし合いを見て仁志は……興奮していた。
(ヤバいなぁ、これ……。みんなして俺とセックスしたいって言ってるようなもんだろ?)
既に股間は膨らみ、彼も人生で経験する事はないだろうと一年前まで思っていた行為がもう確実となった事で理性が緩んできていた。
ただし、それでも彼らしさは失われてはいなかった。
その証拠に、仁志は心の中では嬉しく思いながらも、このままではいけないと八人の意識を自分へ向けさせるべく咳払いをした。
それに女性達が視線を動かした事で仁志は安堵するように小さく息を吐くと、変わらぬ自身の気持ちを告げたのだ。
「そこまでにしてくれないかな? 男冥利に尽きる話や展開だけど、それでもあまりみんながバチバチするのは好きじゃないんだ」
自分が原因だからこそ、かつての悪意が引き起こした事を思い出して仁志は仲裁に入った。
ただし、そこで彼はある意味で彼女達の意識を自慢や牽制から逸らす行動に出た。
「それと俺の気持ちは決まってるんだよ。これを見てくれ」
寝間着のズボンを突き破らんとするように勃起した男性器を外気に触れさせたのである。
その行動の意図はただ一つ。自分は今回止まるつもりはないという意思表示であった。
「「「「「「「「っ!?」」」」」」」」
それは八人の女性達の視界に入る。
見上げるような形で見せつけられた雄々しく屹立するそれは、当然マリア以外が初めて肉眼で見る勃起した男性器であった。
(あ、あれが仁志さんの……。お、思ってたよりもおっきいかも……。うわっ、ダメダメ! 濡れてきちゃうよぉ……)
(以前触った事はあったけど、あ、あれ程のものなんだ……。わ、私の中に入るのかな? さ、鞘にされちゃうんだよね? ……貴方の鞘になら喜んでなりますって、そう言ったら喜んでくれるかな? っ、不味い。パジャマに沁みが出来てしまうっ!)
(あ、あれをこの前仁志はあたしにぶちこもうと思ってた訳かよ……。あの時は頭がフワフワしてたから何て事ないって思ったが、こうして見るとホント肉の杭って感じだぜ……。ううっ……メチャクチャにしてくれていいからスケベしてくれよぉ……)
(あの時と変わらないわね。あれがどれだけ硬くて熱いかここにいる全員が知っている……。でも、きっと味までは知らないでしょう。……下腹部が疼いてきたわ)
(し、ししょーのおちんちんってあんなんデスか……。えっと、あれがアタシの中に入って赤ちゃんを作ってくれるデスよね? ……ぁ、今少しだけお腹の辺りがキュンってしたデス……)
(あれが師匠のおちんちん……。あれを、私はお腹に擦り付けられてたんだ。きっと私はお仕置きされちゃう。師匠のおちんちんで赤ちゃんの部屋をグリグリされちゃうんだ……。ぁ、今またお腹の下辺りがキュンキュンした……)
(た、只野さんってやっぱり色んな意味で思い切りが凄いな……。でも、うん、私も女なんだなって分かっちゃう。さっきからお腹の下辺りが疼くのって、子宮、だよね? 私、只野さんの赤ちゃん欲しいって思ってるんだ……)
(ホントに仁志って前から思ってたけど決めるべきとこを分かってるよね。まさかこういうエッチな事までそうとは思わなかったけどさ。……初めての相手、あたしにして欲しい。それが駄目ならせめて仁志の子を最初に産むのはあたしにして欲しい)
それぞれがそれぞれの想いで内に秘めたる欲望を大きくしていく。
もう彼女達を、そして彼を抑える枷はない。
装者という立場はそれになるのかもしれないが、ゲートリンクという物が出来た今、それだけでは膨れ上がる女の欲望を、本能を抑える事など叶わないのだ。
「相手は俺が選んでいいか?」
それが最後の確認だと察し、八匹の雌は揃って頷くのだった……。
選択肢が五つしかないのでこうするしかありませんでしたが、皆さんのご意見を教えてください。
只野はまだどういう形で初体験を迎えるか決めていませんので。