シンフォギアの消えた世界で H EROVer 作:現実の夢想者
エロエロではなくイチャイチャを意識していく方向かもしれません。
「おかえりなさいませご主人様」
ドヴァリンと友人となって数日が経過したある日の事。いつものように夜勤を終えて帰宅するとメイド姿の調に出迎えられた。あまりの事に俺はその場で立ち尽くしてしまったが、調はそんな反応を想定していたのだろう、どこか楽しげに微笑むとリビングへのドアを開けた。
そこからは暖気が流れてきて、その熱で俺はやっと再起動。目の前の光景が幻ではなく現実だとしっかり理解させてくれた。
「し、調? どうしてここに? それにその格好は……」
「お答えしたいのはやまやまですが、まずはリビングへ。このままだとご主人様が風邪を引いてしまうので」
それもそうだなと思って靴を脱いでリビングへ。調はしっかり俺が入ってからリビングの中へ入ってドアを閉めていた。
にしてもメイドギアって思ってたよりも際どいんだな。調のスカート、ミニもミニの超ミニだ。あれじゃパンツ見えるぞ絶対。
「それで、一体どうして?」
「こういうのが男の人は好きって弓美先輩に教えてもらった」
「あ~、そういう事ね」
どうやら板場さん情報で男の好みを仕入れたようだ。まぁ実際間違ってはいないんだが、急にメイドが家にいたらビックリするんだな、やっぱり。
というか、それにしたってこんな早い時間にわざわざ俺のところへ来てくれた事が嬉しい。
そう告げると調はそう出来た理由を教えてくれた。何でも切歌はその板場さんの所有するアニメを鑑賞するためにお泊りに行ってるらしく、調はそれについて行かなかったそうだ。
「で、早起きしてここへ?」
「そう。ちなみにメイドの事を弓美先輩が教えてくれたのは切ちゃん経由」
「成程な。きっとメイドが出てくるアニメでも見たんだろうね」
「みたい」
「それで朝飯まで用意してくれるのか?」
テーブルの上に目をやればトースターが準備されてるし、おそらく後はパンを焼くだけなのだろう。
「当然。お疲れの師匠のために頑張る。簡単なものだけど待ってて」
「簡単なんてとんでもない。久々の調の手料理だ。有難くいただくよ」
久しぶりのまともな朝食だ。ウキウキする気持ちのままソファに座って待つ事に。が……
「あっ、そうだ。師匠、こっち来て」
「へ?」
小さく微笑んで調が先導するように歩き出すのでそれについていく事に。すると調が洗面所を指さして立ち止まった。
「お風呂、入れるから。待ってる間にどうぞ」
「おぉ……」
いつかのキャロルもしてくれたけど、これは嬉しい。二月も半ばを過ぎ、寒さが厳しくなってきたので帰宅して熱い湯にすぐ入れるのは助かるのだ。
なので着替えなどを準備して早速入浴する事にした。調にはさっさと出るからと言ったのだが、ちゃんと温まるようにと言われてしまったので心持ちゆっくり入る事にする。
「ちゃんと入らないとご飯作ってあげませんからね?」
「了解。しっかり体を温めてくるよ」
まるで本当にお抱えメイドみたいな調に送り出され、俺は一人風呂場へ向かう。
「それにしても……メイドかぁ」
まさか生きている間にこの目で実際見る事になるとは思わなかった。あれ、ギアだから戦闘力があるんだよなぁ。まさしく護衛まで可能な万能メイドだ。
もし許されるならこのまま住み込みで働いて欲しいぐらいだよ、なんてそう言ったら今の調だとやりかねない。いや、今はしなくても学院を卒業したら間違いなくそうするって言い出すな。なので口には出さないでおこうと思う。
「っと、こんなもんでいいか」
軽く体を洗って湯船に浸かると、少し熱めの湯がじんわりと体の芯まで温めてくれるような、そんな心地良さに包まれる。そうして目を閉じると聞こえてくる音がある。調が朝食を準備してくれてるのだろう調理音だ。
縁遠くなっていたそれらをBGMに贅沢な時間を過ごし、出来るだけ静かに風呂から上がる。理由は簡単。ちょっとしたエロい悪戯を調へするためだ。
まぁ正直風呂から出た事を気付かれてはいるだろうけど、こういうのは気分が大事なのだからこっそりと行動する。
「……よし、こっちに背を向けてるな」
寝間着に着替えて洗面所のドアからそ~っと様子を窺うと、調はフライパンでどうやら卵を焼いているらしく無防備な背中を見せていた。なのでさり気無く接近し背後を取る。
「調、お風呂ありがとな」
「ううん、師匠こそお疲れさま。もうすぐご飯出来るから」
「そっか。でも、その前に……」
声をかけながら片手を可愛いスカートへ伸ばす。まだ調はそれに気付いてないようで顔はフライパンへ固定されたまま。そこで満を持してスカートの上から小ぶりなお尻を触った。
「っ」
「頑張ってくれてる調を労いたいんだ」
「そ、そうなんだ……。でも、これは私がしたくてしてる事だから気にしないで」
さすがに一瞬ビクッとなったけど、すぐに何事もなかったかのように振舞う調に俺は内心で感心した。
ただ、こちらへ目を向けて少し恥じらいを見せたのはグッときたけど。
でもまだまだ。スケベなご主人様はこれぐらいじゃ満足できないのだ。お尻を撫でてる手を止める事無く、今度はその愛らしい桃尻を揉み始める。
「んっ……し、師匠? テーブルで待っててくれていいよ?」
「うん。でも俺はここで調の料理風景を見ていたいんだ。まぁ邪魔なら向こう行ってるけど?」
「じゃ、邪魔じゃないけど……」
お尻を愛撫され続けているからか調の顔がどんどん赤くなっていく。これは感じてるんじゃなくて恥ずかしさで赤面しているんだろう。
そこから俺は調子に乗って右手で尻を、左手で胸を優しく愛撫する事に。調の体は小さくて人形みたいだなと思いつつ、その柔らかな部分を慈しむように触ったのだ。
「んんっ……だ、ダメっ……オムレツ、失敗しちゃう……っ」
「焦げてもいいよ。崩れたっていいさ。調の作ってくれるものなら何でも嬉しいから」
「それはっ、ダメ。んっ……今の私はメイドさんだから、ちゃんとしたご飯を作らないとぉ」
何というか、メイドが快感を得ながらも赤面したまま作業を続けるって……イイネ、うん。そんな事を思いながら俺は数分に渡り調の体を堪能させてもらい、その後は朝食となった。
調が作ってくれたのは洋風な献立だった。プレーンオムレツにベーコンと野菜のスープ、そして厚切りトーストだ。
「これ、スープはいつ作ったんだ?」
たしか俺が見てる時にはスープなんて作ってなかったはずだ。それらしい鍋も見当たらなかったし。
「それは本部の食堂のスープ。スープ用の容器に入れてもってきた」
「成程。じゃ、これがS.O.N.Gの味か。嬉しいなぁ」
何というかそれはそれでテンション上がるなぁ。クリスの壮行会であっちの料理は食べたけど、あれはパーティー用の物だったから普段の物とは若干違うだろうし。
「そんな事で喜んでくれるなんて師匠らしい」
「まあね。さて、じゃあ食べようか」
「うん」
目の前にいるメイド姿の調にまだ違和感を感じつつ、久々の調お手製(一部例外あり)の朝食は美味しかった。で、食べ終わった後の片づけは俺が引き受けさせてもらった。調は「メイドさんがやる」と言ってくれたのだが、俺がされるだけじゃ申し訳ないと告げると渋々引き下がってくれたのだ。
「ご主人様、お疲れ様です」
「っと。調? どうした?」
そうやって後片付けを終えてリビングへ戻ると調が抱き着いてきた。しかも呼び方が出迎えた時のものへ戻ってる。
「私の代わりに片付けをしてくれた優しいご主人様への感謝の気持ちです」
どうやらメイドモードって事らしい。そうやって抱き着かれたままでいると、調がわざと体を押し付けている事に気付く。これは……そういう事だろうな。
「調、そろそろ寝たいんだが?」
「……その前にデザートはいかがですか?」
ほらきた。でもメイド調とのスケベなんて早々出来るもんじゃない。
なので喜んで食べさせてもらう事にする。すると調が俺の手を取り自分の胸へ当ててきた。不思議なものでギアなのに服の感触なんだよな、これ。
「んぅ……」
小ぶりな調っぱいを撫でるようにしながらキスをする。勿論もう片方の手は調の尻を撫でている。メイドギアのインナーはちゃんとした下着になってるらしく、触ってる感触がパンツのそれだ。
出来るだけ優しく調の体を愛撫する。服というかギアの上からだけどやはり不思議な感覚だ。それと、さりげなく調の手が俺の股間を優しく撫で始めている。
「調、奉仕してくれるかい?」
「はい、ご主人様。お任せください」
妖艶に微笑み、調がズボンを下げる。その瞬間勃起したチンポが飛び出して調の鼻を撫で上げた。
「ふわぁ……オチンポの匂いが……」
トロンとした顔でチンポを見つめる調に俺はもしやと息を呑む。
「調? もしかしてそれを展開する時、頭の中でスケベな事考えてた?」
いつかのギアインナーやドライディーヴァのアイドルギアのような状態にメイドギアもなってるのかもしれない。そう思っての問いかけに調は小さくコクンと頷いた。
うん、どうやら間違いない。これはメイドギアエロスドライブだ。だから余計に見た目が際どくなり、質感や触感がギアっぽくなかったんだろう。
「そうかそうか。つまり今の調は淫乱メイドって事だ」
「淫乱メイド?」
「そう。ご主人様にスケベをして欲しくて仕方ないメイドって事」
「……そうです。今の私はご主人様にドスケベセックスして欲しくて仕方ない淫乱メイドです。ご主人様のオチンポ様で私をしつけてください」
思わずゾクッときた。チンポに様付けもそうだけど、一番はそう言いながらチンポをフェザータッチで撫でてきた事だ。
けれどならばこちらもご主人様モードで対抗する。まず調をその場にしゃがませてフェラチオをさせる事にした。
「では、オチンポ様にご奉仕させていただきます」
「ああ、しっかり頼むよ調」
「はい、ご主人様」
熱っぽい吐息を吹きかけるようにチンポへ顔を近付け、調がその可愛らしい舌をチロっと見せる。
それがとても扇情的で、とても蠱惑的に見えるのはやはり調の内に秘めたる色気の成せる業なのかもしれない。
「レロッ……あぁ、オチンポ様美味しいです。この味、大好き……」
うっとりする調はやはり色気がある。俺が何も言わずただチンポを軽く動かすだけで調はそこから何かを察したかのように頷いた。
調の色気と軽く一舐めされたチンポは既にフル勃起。その硬くなった肉棒を見つめ、調はチュッとキスすると再びチンポへ舌を這わせ始める。
流れ出てくる我慢汁を嬉しそうに舐め取りながら、竿だけでなく玉も舐め、袋をしゃぶり、チンポをこれでもかとばかりに味わい尽くしていく様はまさしく淫乱メイド。
その淫乱さを褒めるように頭を撫でてやれば調の目が蕩けるように変わり、チンポをしゃぶる動きの熱量が上がっていくのが分かる。
「ご主人様ぁ♡ 私、ダメなメイドです♡ ちょっとオチンポ様にご奉仕しただけなのに、もうオマンコが疼いて堪らないんですっ♡」
チンポを唾液でコーティングし、テラテラと輝く状態にしてからの状況報告は中々エロい。だけどまだだ。焦らすために俺はチンポで調の頬を叩く。
「んっ♡ 熱くて硬くて立派なオチンポ様でほっぺたをペチペチされるの、好き……」
「頬を叩かれるだけでいいのか? もっとチンポでやって欲しい事があるんだろう?」
主人らしい雰囲気を意識してみる。俺の問いかけに調は喉を動かしてチンポへそっと手を添えた。
「はい……オチンポ様で私の事をいっぱいイジメて欲しいです」
「ゴム、どうする?」
「いりません。ご主人様の赤ちゃん、欲しいです」
あ~、本当にヤバい。これが俺を興奮させるための嘘ではなく本気だと分かってるから余計に。
まだ学生であり来年も通学しないといけない調。しかも装者としての役目もあり、産休など出来るかどうかも分からない。それを妊娠させるかもしれない。その事が与える興奮度と背徳感はかなりのものがある。
きっと、きっとこうなる前の俺ならどこかで踏み止まったか考え直しただろう。けど、今の俺にはもうそれが出来ない。
調を俺の奥さんにしたいと、おっきなお腹にして俺の女だと周囲に見せつけたいと、そういう欲望でいっぱいなのだ。
本当は口内射精をしたかったけど、グッと我慢して調と共に二階へ向かう。既に敷かれた布団を見て、調がエロスドライブになれた理由を強く感じ取って笑みが浮かぶ。
俺の布団を用意しながらここで抱かれる事を期待していたんだろう。あの学生組での乱交で四人の装者にエロの思考が染み付いたらしい。いや、俺が刻み付けただろうな。
しっかり中出しまで決めちゃったもんなぁ。あれ、響達全員して気に入ったらしいし。
――あったかいものどうも。
こっそりと二階へ戻ろうとした時、四人揃って妖艶な微笑みと共にそう言ってきたのを思い出す。
幸か不幸か妊娠してないようだが、このままだといずれ本当にそうしてしまう。しかも響達はそれを恐れていないというか望んできてるんだよなぁ。
「……じゃあ、今日は調に頑張ってもらおうか。俺は寝転がるから後は調が動くんだぞ」
「かしこまりましたご主人様」
俺も、違う意味で腹くくるか。収入を上げる方法、本格的に考えよう……。
「んっ……ああっ♡ ご主人様のオチンポ様凄いですっ♡ 硬くてっ♡ 熱くてぇ♡ 赤ちゃんの部屋ゴンゴンノックしてくれてますっ♡」
口からエッチな言葉を言うだけでオチンポをオマンコで感じちゃう♡
この前よりもオチンポが硬くなってる気がするのは、やっぱりメイド姿だからなのかな?
今、私はメイドギアを纏ったままで師匠の上に跨ってる。服を着たままするセックス、凄く感じる。それに、何だかお腹の下の辺りが、赤ちゃんのお部屋がある辺りが熱い。
「くっ……いい締め付けだよ調……っ。それでこそ俺の大好きな淫乱メイドだ……っ!」
っ!? 今、師匠が、ご主人様が大好きって言ってくれたっ♡ 私の事っ、大好きって言ってくれたっ!
「私もっ、私も大好きですっ! ずっとこうしてオマンコしていたいっ! ご主人様の傍でおさんどんしていたいっ!」
「調……」
心から思ってる事を口に出した瞬間、私のオマンコの中でオチンポがピクンって動いてくれた。これってご主人様が喜んでくれたって事、だよね?
私に傍にいて欲しいんだ……。ずっとオマンコしていたいんだ……。
そう思うと私まで嬉しくなってくる。そして嬉しくなるともっとオチンポ感じちゃう。
そんな事考えてるとご主人様が体を起こして抱き締めてくれた。
「調、嬉しいよ。学院卒業したらそうして欲しいぐらいだ」
「ご主人様……」
「そのためにも、俺も今より頑張らないといけないな。もっと稼いで、みんなが安心して子供を育てられるようにさ」
そう言って微笑む人は、私が初めて好きになった男の人だった。優しくて、時々意地悪で、だけどとってもあったかくて頼もしい人。
私を、大人として扱ってくれて、女性として大事にしてくれる人っ♡
「仁志さん、キスしてください」
気付いたら勝手に口が動いてた。久しぶりの、仁志さん呼び。それに仁志さんは驚いて、そしてすぐに優しく微笑んでキスをしてくれた。
舌を絡める事もしない、ただ触れ合うだけのキス。だけど、とっても心があったかくなるキスだ。私、このキスも好き。ううん、仁志さんと触れ合う事は何でも好き。
今なんてオチンポとオマンコでもキスしてる♡ 体全てで仁志さんと求め合って、繋がってるっ♡
時々オチンポが私の中でピクンって動くのがとても嬉しい♡ オチンポからも仁志さんの気持ちが伝わってくるのが本当に嬉しいっ♡
息継ぎをして普通ならそれでキスは終わり。なのに仁志さんはまたキスしてくれた。しかも今度は舌を絡める方でっ♡
だからいつもよりもいやらしくしてみた。頑張ってオマンコでオチンポを締め付けようって、下半身へ力を入れてみたんだけど、それが上手くいったみたい。オチンポがそうした瞬間何度もピクンピクンって動いてくれたから。
ゆっくり仁志さんが顔を離すと、エッチな糸が離れたくないって私の気持ちを伝えるように橋を作って静かに落ちた。
「調、今回のシチュエーションエッチはここで終わりにしよう。メイドとご主人様でのエッチはまた今度だ」
「うん、分かった」
苦笑しながらの提案は本来の自分達でエッチしようってものだった。それが仁志さんらしくて嬉しくなっちゃう。そう思うとオマンコが勝手にオチンポを抱き締めちゃった。
「……調、後で一緒に風呂入ってくれるか?」
「どうせなら添い寝までしたい」
本心を告げると仁志さんが苦笑して、そして優しくキスしてくれた。
「そりゃ嬉しいな。っと、聞いてなかったけど学院は?」
「今日は日曜日」
「なら何の問題もないか。調、夜まで離さないからな?」
低い声で囁かれた最後の言葉にオマンコだけじゃなくて心までキュンとした。帰さないじゃなくて離さない、だったから。
この後私はずっと繋がったままキスをされた。オチンポでガンガン突かれるんじゃなくて何も動かずキスを繰り返すだけ。なのに、それで私も仁志さんも気持ち良くなっちゃった。
でも、このエッチ好き、かも。仁志さんが教えてくれたけど、本来はオチンポを入れずにキスとかだけ繰り返して気持ちと体を盛り上げてするセックスがあるらしくて、今回はそれを意識したみたい。
ポリネシアンセックスって言うやり方だって。凄く気になる。今度調べてみよう。ただそれをやるにしても数日必要みたい。
……今はちょっと厳しい。冬休みになったら、だね。それまでは普通のドスケベセックスで我慢しよう。だってポリネシアンセックスって、凄く気持ちいいらしいから。
室内に響くは肉を打ち付けるような音と荒々しい息遣い。そして時折獣の呻き声のようなものが聞こえる。むせ返るような匂いは雄と雌が求め合っている故の淫臭。真冬の寒さを忘れる程の熱気が室内には存在していた。
「はぁ……っはぁ……」
「大丈夫かい調」
「う、うん……」
布団にうつ伏せになったままで答える調。前髪が汗で額に張り付き、力強く抱かれていたからかその肌も艶めいている。小ぶりな乳房はその先端の蕾がハッキリと主張しており、今はシーツに擦れて小さくない快楽を調へ与えていた。
一緒に仮眠を取った二人は、まず昼過ぎに調が、夕方前に仁志が目覚めた。そこから水分補給と食事を済ませた二人は風呂の準備を終わらせるやまた二階の寝室へと戻り、こうして交わっていたのだ。
朝とは違い、互いに全裸となって交わり、調は後背位の形で仁志に抱かれていた。
「……もう七時過ぎか」
二度目のセックスを始めて一時間になろうとしている。今回はただただ激しく交わるのではなく、調と初めての二人きりでの交わりともあり、仁志はじっくりと彼女を求め、愛し、感じさせていたのだ。
そのために慣れない感覚を味わった調は、全身を包む心地良い疲労に浸るように突っ伏していたのだから。
「仁志さん……もう止めちゃうの?」
未だ膣内に入ったままの硬くて熱いペニスを感じながら調は寂しさを滲ませる。まだ交われるだろう力強さを感じさせるペニスをその気にさせるように締め付けて。
そのまだ終わりたくないと言うような反応に仁志は笑みを浮かべ、調の小ぶりで魅力的な臀部を見つめる。若々しく瑞々しさに溢れるそこを優しく撫で回すと、仁志は両手を伸ばして調の乳房へ触れる。
「んっ……乳首、気持ちいい……」
「これだけトキトキならそうだろうね。調、体勢を変えるよ」
「体勢を……? きゃっ」
体を持ち上げられるようにされ、調の体勢が後背位から背面座位へと変わる。そうされる事で後ろから抱き締められる形となり、調の乳房を仁志が優しく愛撫し始めた。
きっと奏やマリアなら物足りないと感じるような、そんな優しい愛撫。それが調にはこの上なく嬉しく、また感じるものだった。
(あったかい……。今日の仁志さん、今までと違う……。優しくて、スケベって言うよりも愛してるよって感じるようなエッチ……。今までみたいなのも好きだけど、私は今日みたいな方が好きかも……)
包むように抱かれ、調は幸福感に浸っていた。この辺り調は翼に似ていた。激しく愛されるのも好きだが、一番は優しく甘えられる愛し方がいいという辺りが。
「仁志さん、出来れば顔が見たいです」
「ん。じゃあ、チンポを完全に抜かないように向きを変えてくれるかい?」
「オチンポを……やってみます」
言われるままに若干腰を浮かせて体の向きを変える調。その素直さに笑みを浮かべ、仁志は顔を向けた彼女の額へそっと口付けた。
「ふふっ、くすぐったい」
「嫌だった?」
「いえ、嬉しいです。こういうエッチも好きになりました」
「そっか。まぁエロエロもイチャイチャも根底にあるのは同じだからなぁ」
「同じ?」
小首を傾げる調に仁志は笑みを返すと頷いた。
「そうだよ。君が、お前が大好きだって想いさ」
「……納得です」
心から嬉しそうに微笑み、調は仁志に抱き着いてキスをした。それと同時に膣内もペニスを抱き締めるかのように締め付けたのだ。それに仁志は小さく苦笑した。
「そういえば、ふと気になったんだけどさ」
「何ですか?」
「この状態でギアを展開したらどうなるんだろう?」
「…………繋がったままでギアを纏う?」
「もしそうならギアって状況適応力高いなぁ」
「やってみますか?」
「興味はあるけど万が一が怖いからね。大人しく止めておくよ」
「そういえば今日は仕事じゃないんですか?」
「仕事だけど、折角調が来てくれてるんだからギリギリまで一緒にいたいって思っちゃダメかい?」
「仁志さん……嬉しい……」
密着したままで交わす会話には特別な何かはない。ただこれまで仁志と調がしてきたような会話でもなかった。それは恋人がするような空気感の会話。互いへの好意が滲む、そんなやり取りだった。
以前までの交わりは性欲が優先のものだったが、今日の交わりは愛情が優先のものになっている事もあるだろう。仁志もこれまでの経験で性欲ではなく愛情で動けるようになっているためだ。
そうして繋がったまま何するでもなく会話を続ける――かに思われた。だが、調のふとした一言がその流れを変えてしまう。
――そういえば、兄さんって呼ばれるのって興奮するんですか?
それはあの初夜の風呂でのやり取りで感じた事だった。切歌と調を妹のようだと思った仁志へ、二人が放った呼び方だ。その時仁志が喜んでいたのを覚えていたのである。
そしてこの問いかけが全てを決めた。
――呼んでごらん。
――えっと……兄さんの赤ちゃんが欲しいから私を妊娠させて?
その瞬間仁志の中の何かが切り替わったのだ。言うならばエロスイッチだろうか。それが入った仁志は調の体を布団へ寝かせるやすぐさま腰を激しく振り始めた。
「調は悪い子だっ! 兄をっ! 誘惑してぇ! しかも妊娠させてとかっ! このドスケベめっ!」
「ああっ! 悪い子でごめんなさいっ! 兄さんオチンポ大好きでごめんなさいっ!」
「っ! チンポが好きなのかっ!」
「好きぃっ!」
「チンポなら何でもいいのかっ!」
「兄さんオチンポだけぇ! 兄さん以外のオチンポなんて必要ないのぉっ!」
しがみつくように仁志へ腕も足も絡み付け、調は唐突に与えられた強い快感に震えて喜びの声を上げる。
それだけではなく、更に仁志の興奮を煽るような言葉まで告げた。実の兄妹で交わっていると思わせるように“兄さん”という呼び方を使って、だ。
(ああっ! 兄さんって仁志さんを呼んでエッチするといつもよりも感じてる気がするっ! 兄さんと子作り……っ♡ いけない事なのにっ♡ ダメなのにっ♡ 仁志さんを兄さんって思うと勝手にオマンコが気持ち良くなっちゃうよぉ♡)
その事で仁志だけでなく調自身も興奮していた。彼女も少なからずファミリーコンプレックスを抱えている。それが兄という存在として仁志を扱う事で刺激され、背徳感などで性的興奮へ繋げてしまっていたのだ。
「んぅ♡」
(今私、兄さんとキスしながら子作りしてるっ♡ 装者なのに、シンフォギア出来なくなるかもしれないのにっ♡)
少しも妊娠を嫌がる事もせず、むしろ望むように性器を密着させるように腕や足へ力を込める調。
それに仁志も応えるように力強く腰を打ち付け、ペニスを少しでも奥へ奥へと届かせるように突き入れた。
そのまま二人は動く事もせず、ただただキスを繰り返していた。その間も調の膣内は仁志のペニスを射精させるべく動き、それに呼応するように仁志の手が調の乳房を愛撫する。
「っはぁ……兄さん、もっとおっぱい触ってぇ♡ 私の小さな胸を大きくして?」
「大きくするならいい方法があるよ」
「何?」
「赤ちゃん産む事」
「ふふっ♡ じゃあ沢山産みたい♡ 最低でも二人は欲しいっ♡」
「男女一人ずつ?」
「……出来れば、かな。でも、姉妹でも兄弟でもいい」
じっと仁志の目を見つめての言葉は、それまでの浮かされていた熱のようなものが消えていた。けれど、それとは別の熱を秘めていたのだ。
だからか仁志も笑みを消し、真剣な表情で調を見つめ返した。刹那の間が生まれ、どちらからともなくキスをする。
「……一姫二太郎って知ってる?」
「聞いた事はあります」
「そっか。あれはね、子供を産むなら最初が女の子で、次が男の子がいいよって意味なんだ」
「そうなんだ……」
「そうなるといいよな」
「…………はい」
噛み締めるように返事をし、調は目を閉じて再び腕や脚に力を込めた。
「調?」
「もし、もし私が妊娠したら、仁志さんはどうするんですか?」
間違いなく仁志が息を呑んだ。だが、それでも彼は小さく息を吐いて……
――その時は覚悟を決めるよ。ただ、申し訳ないけど産むのはそっちの世界の方が安心だと思うからそっちでお願いするかな。
嘘偽りない言葉を述べたのだ。無責任な事はしないと明言し、凛々しい表情を見せる仁志に調は高鳴る胸のまま彼へ口付けた。
それが、合図だった。静かに仁志のペニスから熱い精液が放たれ調の子宮を揺らしたのだ。その熱に調は小さく震え、快楽と安心感に浸ってより深みに堕ちていく。
(あっ……あったかいものがじわ~って広がってる気がする……。やっぱりもうゴムなしじゃないとエッチ出来ない……。ううん、もうこうして仁志さんと定期的にエッチしないと嫌だ……)
包まれる感覚、感じる頼もしい温もり。父性を仁志に感じていた調は彼との時間に依存を始めていた。
いや、それは調だけではないかもしれない。装者とはある種の孤独を抱えている。奏やセレナは世界に一人だけの、響達でさえ両手の指で足りる数しかいない存在。
しかも人には中々話せぬ事情などもある。それらを知り、受け入れ、優しく癒してくれる異性が仁志だ。故にその温もりと存在は最早彼女達にとっては重要であった。本来の世界でそういう相手を見つける事が難しい事と、悪意との戦いで見せた彼の強さと頼もしさも相まって仁志以外の相手などもう装者の九人には考えられなくなっていたのだから。
「調、本当の形で中出しされた感想はどう?」
互いの吐息がかかる距離での問いかけ。それはある意味でとても淫らな問いかけだ。けれど……
「良かったです……。前にされた時よりも、今日の方が良かった……」
恍惚とした表情で、噛み締めるように調はそう答えて微笑むのだ。美しくも淫らな笑みで。
この後、調は自分の中から引き抜かれたペニスを無言でしゃぶり、綺麗にしたところで四つん這いとなって両手で尻肉を広げて再度の種付けを求めた。
そこに一切の会話はなかった。ただ無言で雄を求める雌に調はなっていたのである。勿論そんな行動に仁志も雄として応え、二人は再び交わる。
そこに、言葉はなかった。そこに、会話はなかった。あるのは荒い息遣いと時折漏れる喘ぎ声と呼ぶのも迷うような獣の如き鳴き声だけ。
雌は雄を高ぶらせるように喘ぎ、雄は雌を悦ばせるために腰を振る。ただし、雌はまだ十代半ばの若さに対し雄は三十を迎えた中年である。一回り以上離れた年齢差は一般的には眉をひそめられてしまうのだろう。
「んああっ♡ い、いぎゅっ♡ いぎゅうううっ♡♡」
普段の愛らしい声は鳴りを潜め、代わりにあまり聞き覚えのない濁った声を出す調。にも関わらず、その顔はとても幸せそうに笑っていた。笑いながら涙を流していたのだ。
仁志に見られていないからこそ出来る事だったが、ふとその顔を軽く振り向かされる。やったのは当然仁志であり、その目的はキスする事だったが……
「んっ?! ん~~~~~っ♡♡♡」
キスと同時に力強くペニスが膣奥へ突き入れられて子宮口をノックすると同時に射精したのだ。熱く濃い奔流が子宮目掛けて押し寄せ調の全てを焼き尽くす。
(ぁ……だめぇ……っ♡)
プツンと何かが切れるように。あるいはピシリと何かに亀裂が生じるように。そんな大事な何かが壊れてしまった感覚を覚えながら調はその場で失禁してしまった。
布団へ黄色い染みを作っていくように放尿は勢い良く続き、その間仁志はその飛沫で汚れるのも厭わず調を抱き締めるように繋がり続けた。
不幸中の幸いは今日はもう仁志が寝る事はなかった事と、他にも使える布団が豊富にある事だった。後始末を簡単に終え、二人はすぐに風呂へと向かった。
「……ごめんなさい」
そして、湯船の端で調が所在なさそうに膝を抱える事となったのだった。何せ仁志の布団は明日にもコインランドリーへ持って行き大型の洗濯機で洗わねばならない。夜勤明けの状態でそれをさせないといけない事に調は強い罪悪感を抱いていた。
「気にしないでいいよ。そもそも俺が悪いんだし」
「でも……」
「まぁ、調の性格的にそうなるよなぁ。じゃあ、こうしよう。あの布団を使えるようになるまでは調の布団を使わせてもらうよ。それと、可能な限り朝飯か晩飯を作りに来る事」
調にとっては罰でも何でもない内容だった。強いて挙げるなら朝食か夕食作りは大変というだけである。だがそれも仁志と一緒に食事出来ると考えれば罰にはならないと言えた。
「それだけでいいの?」
「十分だよ。だって、朝なら早起きが大変だし、夜なら切歌を説得しないといけないし」
「…………早起きはともかく切ちゃんの説得は大変そう」
そこで調は気付いたのだ。仁志は切歌を連れてくると二人きりじゃなくなるぞと暗に教えてくれたのだと。
もう調の気分は浮上を始めていた。少し狭い湯船で隣同士となっている相手の心に触れる事で。
「とりあえず飯の話は一週間でお願いするよ。ああ、分かってると思うけど」
「緊急事態があった時は無理しなくてもいい」
「そういう事。出来る範囲で構わないからって、こう言うとあの歌の歌詞みたいだなぁ」
「あの歌?」
仁志の口から出た言葉に調の好奇心が反応した。基本的に仁志が口にするのはヒーロー物やそれ関係だからだろう。ただし、今回に限ってはそうではなかった。
仁志が教えたのはとある名曲の事。“関白宣言”というそれを仁志は父親経由で知り、それを歌った歌手に興味を覚えて数曲聞いた事があったのだ。
そして調は“関白宣言”の歌詞を知り、胸を打たれてしまう。それは、夫となる男の、不器用な優しさが込められた歌だったからだ。
「仁志さん、その歌手の名前教えてもらえますか? 向こうで探して、あれば聞いてみたいんです」
「いいよ。エルがこっちの懐メロを知ってたぐらいだし、歌謡曲辺りはほとんど同じだと思うから多分調達の世界でも聞けるはずだ」
こうして調は九時前に自分の世界へ帰ると急いで寮へと戻り、簡単な夕食を食べただけの切歌が更なる食事を訴える前に帰りに買ってきた安売りのカップ麺を突き付け、一人PCを使って仁志から教えてもらった歌手で検索をかけたのだった。
「……これだ」
「調~、やっぱりカップ麺ばっかりじゃかなしーデスよぉ」
しっかりとやかんをコンロへかけた切歌が、後は湯を注ぐだけにカップ麺をしておきながら異なる食料を求めて調の後方へ現れる。と、その目が彼女が見ているものに止まり、不思議そうに小首を傾げた。
「ほえ? かん……しろ宣言? 何デスかこれ?」
「関白宣言。切ちゃん、ちゃんと勉強しないと卒業出来ないよ」
一切後ろを振り返る事もせず冷たくあしらう調だが、その目がとある部分で止まる。
「今から半世紀以上前の歌なんだ……」
「……ホントデスね。で、この古い歌がどうしたデスか?」
「うん、師匠から教えてもらったの。それで、ちょっと聞いてみたくて」
「おおっ、ししょーからデスか。じゃあじゃあアタシも聞いてみたいデス」
「なら一緒に聞こう。イヤホン片方どうぞ?」
「ありがとデス」
こうして二人は揃って“関白宣言”を聞き始め、聞き終わった時にはその瞳を潤ませていたのだ。
「染みる歌デス……」
「うん、優しい気持ちになれる歌だった……」
そこでタイミング良くやかんから沸騰を知らせる音が聞こえ、切歌が慌ててキッチンへと動き出す。その足音を聞きながら調はそっと呟くのだ。
――これから俺がお前の家、か……。私の家に、貴方はなってくれますか?
仁志にとっての懐メロは装者達には半世紀以上前の歌が確定しています。
本当にエルフナインはどうやってあの歌に出会ったんだ?