シンフォギアの消えた世界で H EROVer 作:現実の夢想者
……そんな子が、ドエロギアを展開出来るようになるんでしょうかね(汗
「何だかさ、こうしてるとあの日を思い出すな」
その言葉に腕の中のクリスが動く。向けられた表情にはいつの事だと書いてあった。
「クリスと一日中ラブホでスケベした日だよ。あの時も、最後は一緒に風呂に入ったじゃないか」
「っ……あ、あの時とはちょっと違うだろ」
恥ずかしそうに言うクリスが愛おしい。そう、あの時は繋がったままだった。少しでも一緒に、密着していたいと望むクリスに応えて俺がそうしていたからだ。
「別に今も同じにしてもいいけど?」
「だ、だからすぐスケベしようとすんな! 最後に会った時よりも猿になってねーかお前っ!」
否定はし辛い。何せ毎日のように彼女がやってきてくれるようなものなのだ。学生組は放課後やあるいは土日などを使って、アーティスト組はそれこそ不定期に、そしてセレナは定期的に、それぞれやってきては俺の色々な世話をしてくれる。
まぁ共通点が性欲処理というのはどうかと思わないでもないが、それぐらい今の俺は簡単に理性が飛ぶんだろうなぁ。
「……あたしが会わない間にどれだけスケベしてんだ、お前」
「本当にすまない。たった二か月程度で中学時代ぐらいまで性欲が戻ったらしい」
ジト目のクリスを見ていたら申し訳なさが急激にこみ上げた。本音を言えばクリスとも他の女性達同様何度も会う機会を設けたかったけど、それが物理的に難しかったために現状となっているんだよな。
けど、だからってクリスの心を沈ませていいはずがない。と、なれば、だ。今の俺に出来る事は一つしかない。
まずクリスを優しく抱き締め、耳元へ顔を寄せる。
「ごめんクリス。クリスが魅力的だからどうしてもエロい事ばかりしたくなるんだよ」
「そ、そうかもしれねぇけどな? も、もう少しムードとかさ」
囁かれてるからか動揺しているクリスに笑みが浮かぶ。ムード、か。考えてみればクリスとスケベした時って状況が状況だからムードを作るとか出来なかったな。
よし、ならちょっと頑張ってみましょう。クリスの機嫌を良くして、風呂上りに気分良くスケベしてもらえるようにしないと。
「ん、分かった。じゃあ……」
「ぁ……」
まずそっとクリスの首筋へキス。お湯であったまった肌にほんのり跡が残る程度にキスをする。
そこからゆっくりとキスを何度も繰り返しながら上昇し、頬へ到着すると同時に一旦切り上げてクリスの反応を確かめた。
「突然何だよ? く、くすぐったいっての……」
よし、悪くない。むしろ若干喜んでるようにも見える。
なので今度は逆側へ顔を移動させ、さっきとは正反対に頬から首筋へキスの雨を降らせる事に。で、それだけじゃ芸がないので今回はキスをする度に「大好きだよ」と囁く事に。
するとこれが効果覿面。クリスが見る見る真っ赤に、そしてしおらしくなっていくではないか。
「んんっ……ひ、仁志ぃ……あっ……」
更には今のような声も出してくれるように。あ~、本当に可愛いな。これが俺の彼女で奥さん予定ですと大声で叫びたいぐらいだ。
そうやって左右でキスの雨を降らせた結果……
「ひ、仁志……っ。い、今のズルいぞ……」
フニャフニャになったようなクリスが出来上がりました。きっとのぼせたからだけではないと思う。
探りを入れる意味合いも兼ねてそっとクリスの大きくて柔らかい胸を持ち上げる。相変わらず装者の中で一番柔らかいおっぱいだ。
「んっ」
「クリス、さっきのは俺の本音だ。信じられない?」
「そ、そういう訳じゃねーけど……」
「ちゃんと言葉にしないと伝わり難いだろ? こう言いたくないけどさ、スケベしたいってのも大好きだよって気持ちの伝え方の一つだし」
「だ、だからってなぁ……」
おっぱいを触ってる事へクリスが触れないので、そのままやわやわと揉み始める事にした。クリスはそれに怒る事もなく呆れる事もなく、ただされるがままだ。
乳首を触るとさすがに嫌がりそうだから、ここはじっくりいこう。と言う訳で、乳輪を優しく指でなぞるように触る事にする。
「あっ♡」
漏れた声には微かな、けれど確かな喜びの色が宿っていた。これ、いけるか?
そう思うもまだ乳首へは触れない。乳輪への刺激を続けながら触れるだけのキスで様子を見る。
「んっ♡ ん~っ♡」
すると、まるでもどかしいと言うようにクリスが俺のチンポを手コキし出したのだ。そう、そっちがそうくるならこっちも、って事だろう。どうやらある意味でムードを作る事に成功したらしい。クリスの体と心はもうスケベモードになったようだ。
「んだよこのガチガチの熱い肉棒はぁ♡ 結局スケベしたいんじゃねーか」
「ごめん。気を悪くしたなら先に出るよ」
フル勃起したチンポを撫でながら熱っぽい吐息をかけてくるクリスへ、俺はそう申し訳なさそうに告げる。これに対するクリスの対応で全てが分かるとそう思って。
「はっ、よく言うぜ。こんなにチンポおったててあたしをママにしたいって言ってるじゃねーか♡」
言いながらチンポを扱き出すクリス。うん、これはもう間違いない。クリスも出来上がってる。なら、いいか。そう思って今まで触れてこなかった乳首を弾くように触った。
「~~~~~っ♡♡」
「おっと」
その瞬間、クリスが大きく仰け反ったので驚いた。でもここで終わらせたらいけない。クリスは装者の中でも冷静さを秘めてる子だ。一度絶頂するとその後は大人しくなってしまうかもしれない。
そう思った俺は、自分の体を使ってクリスの体を受け止めつつ、両手を使ってトキトキになっていたクリスの可愛い蕾を扱く事にした。
「だ、だめぇっ♡ ち、ちくびぃ、しぎょきゅにゃぁぁぁ♡」
焦らしに焦らしたおかげですぐにクリスの呂律がおかしくなった。けれどまだ止めない。クリスの思考がドロドロに溶けてスケベ一色になるまで続ける。
俺のチンポを扱く手がさっきから止まっては動きを繰り返している。多分クリスの理性は既に息絶えているはずだ。
だが、それだけじゃダメなんだ。今まで響達が成し得てきたドエロギアやエロスドライブは、理性を持ったままでスケベを心から求める事で成功するはずだから。
クリスはチンポを握ったまま、俺にされるがままに胸を弄られていた。その表情は緩みに緩み、口元からは涎を、目元からは涙を、そしてきっとマンコからは愛液を流していた。
何故そう思うかって? もう俺の片手は乳首ではなくマンコを触っていたからだ。指を入れる事はしなかったが、軽く触れるだけで分かる程に勃起したクリトリスがその根拠だ。
「クリス、そろそろ出ようか」
くったりし出したクリスへ声をかけると力無く頷いた。
クリスが出た後で俺も風呂から出る。洗面所でそれぞれバスタオルで体を拭いていると、どうしてもクリスの体へ目がいく。しかも、引き寄せられるように視線は背中から下半身、もっと言えば尻へと向かう。
「……マジかよ」
マンコから明らかに粘性を持ったものが流れ落ちるのが見えたのだ。おかげでまたチンポがビンビンである。
「クリス」
「ん? っ!?」
チンポを反り返らせながらクリスを呼ぶと、振り返ったクリスが俺のチンポを見て息を呑むのが分かった。けど、その表情は恐れでも呆れでもなく……
「……何だよ?」
何かに期待するようなものだ。だから俺は思い切ってバスタオルを置いてあった場所へ戻し、ギアペンダントを手にしてクリスの体を抱き寄せるとその首元へそれをつけ、そのままチンポをマンコへ擦り付けながらクリスの愛液でチンポをコーティングしていく。
「何すんだよっ!? んんっ♡」
有無を言わせない為に裸のままでキスをして抱き合う。それだけでも非日常感が凄いのに、チンポをマンコへ擦り付ける事でそれにより拍車をかけたのだからクリスの反応は凄い。
チンポへ付着する愛液の量が明らかに増えている。これ、感じてるって事だけじゃない。興奮してるんだ、この状況と行為に。
なら、このまま挿入してみよう。丁度チンポも愛液コーティングで入れやすくなったしな。
「……クリス、行くよ」
「ふぇ? ふにゃんっ♡」
「よし、このまま移動しよう。クリス、俺の首に腕を回して」
「こ、このままって……っ♡」
「しっかり掴まってくれよ? っと……」
おおっ、さすがクリスだ。小柄だから俺でも何とか持ち上げられるぞ。駅弁するの初めてだが、これは完全に相手の反応を楽しむものだな。
今なんてクリスが快楽に表情を緩めながらも、落ちないように必死に腕へ力を込めている。けど、その表情は動く度に蕩けていき、チンポを包む温もりは力強さを増していく。
「さすがに二階までは無理かな?」
「む、むりとかむりじゃないってはなしじゃねぇ♡ んなことすんなぁ♡」
リビングへ戻ったところで一旦動きを止める。いや、いけない事もないけど一気には無理だと思ったのだ。なので一旦ソファで休憩してからにしよう。
「よいしょっと」
「~~~~~っ♡♡」
座った瞬間、クリスの膣奥をチンポがゴツンと捉えたらしい。クリスが両手両足へ力を入れてきたのが分かったからだ。
「どうしたんだクリス。もしかして痛かった?」
いけしゃあしゃあと何事もなかったかのように尋ねる。さて、クリスはどう返すかね?
そこからしばらくクリスは何も言わなかった。ただチンポを断続的に締め付ける膣の動きで意識はある事が分かる。
なのでクリスが何か反応するまで現状維持。そう思って俺はクリスの体を支え続ける。
「ひ、仁志……っ♡」
「クリス、大丈夫?」
「む、むりだってのぉ♡ し、子宮が揺れたような感じがしたんだぞぉ♡」
「そっかそっか。で、嫌だった?」
「っ♡」
ズルいぞって感じで睨んで……いや本人はきっとそのつもりなんだろうな。実際にはトロンとした目で見上げられてるだけだ。
「もし嫌だったなら今すぐ抜くけど」
「い、嫌じゃない……」
「え? なんだって?」
聞こえてきたけど敢えて聞こえなかった振りをする。するとクリスの顔が真っ赤になった。これ、小学生の頃にあった好きな子へ意地悪するってものに近いんだろうか。今のクリスの反応がとても可愛いからもっと見たくて意地悪したくなるんだが……。
今なんて顔を真っ赤にして懇願するかのように俺を見つめてきてる。でも俺は本当に聞こえてないよって感じで見つめ返した。
「う~……いっ、嫌じゃないっ! むしろもっとしっ!?」
聞きたかった言葉が出てきたので笑顔でその場から立ち上がると、クリスがまた仰け反るように動いた。チンポが何かにぶつかったような感覚があったので、おそらく子宮口へ当たったんだと思う。
てことはポルチオを刺激したのかな? だからさっきもクリスが意識を飛ばされそうになったのか。納得だ。
「お゛っ♡ お゛お゛んっ♡ いっ、いぎゅっ♡ お゛お゛お゛お゛っ♡♡」
ともあれだ。二階を目指して再び歩き出した俺は、クリスから聞こえる喘ぎというより呻きに近い声を聞きながら階段を上る。
「ふぅ、何とかなったな」
これまでの体力作りが功を奏したのか何とか寝室までクリスと繋がったまま移動完了。でも、これは小柄なクリスだから出来たんだろうな。
……いつかマリアや奏でも出来るようになりたい。いや、エロだけじゃなくいざって時に抱えて逃げたり出来るように。
新しく決意を抱きながら、俺はクリスを敷きっぱなしの布団へ寝かせると、こちらを見つめるクリスと目があった。驚くべき事に、その眼差しにはもう若干の冷静さが戻りつつあった。
「なぁ仁志、お前はあたしを、あたしらを本気でママにするつもりか?」
「いずれは、かな」
「…………もしそのつもりなら、最初にママにするのはあの子かあのバカにしとけ」
「両親がいる以上最初じゃないと話をし辛い?」
俺の言葉にクリスは無言で頷いた。響と未来だけが装者の中で両親が健在だ。残る七人は両親がいない。翼だけは血縁上の父はいるものの、あの人は書類上は祖父なので除外か。
「クリス、配慮してくれて、助言してくれてありがとう。でも、こればかりは絶対がないからね。それに、誰が最初に妊娠しても俺がすべき事は変わらないよ。だから……」
「ぁ……」
コツンとチンポを軽く突き出すとクリスの瞳が潤んで蕩けた。どうやら完全に子宮が降りてきてるらしい。
「クリスが最初に妊娠してみるか?」
「っ♡」
熱っぽい視線で俺を見つめるクリス。何も言葉を発する事はなかったけど、チンポを締め付ける力は強くなったのでその心の声は分かった。
だから俺もそれに応える事にする。それも全力だ。俺の感覚じゃそこまででもないけどクリスからすれば数か月ぶりの交わりだからな。
「クリス、一つだけ言わせてくれ。音楽留学、途中で止める羽目になったらごめん」
そう告げた瞬間、チンポの締め付けが今までで一番強くなって、こっちを見つめるクリスの眼差しに情欲の炎が灯ったように見えた……。
「ひっ、としぃ♡ も、もっとぉ♡ もっと抱き締めてっ♡ あたしに仁志を感じさせてくれよぉ♡」
口から勝手に言葉が出て行く。しかも、あたしが出した事のないような甘ったるい声だ。だけど、それに仁志は嬉しそうに微笑んで、あたしが言った通りにしてくれる。ちょっと見ない間に少しだけ逞しくなった気がする腕で、あたしの小さな体を力強く、だけどどっか優しく抱き締めてくれた。
初めてスケベした時はもっとガツガツしてた。二度目の時はもっとヌチャヌチャしてた。三回目は……若干今に近い感じもあった、気がする。
それが、今回はイチャイチャって言えばいいのか? 完全にあたしと一緒に繋がってる事を喜ぶって感じだ。正直ここまではかなり、その、スケベな感じだったけど今はそうじゃなくなってた。
相変わらず、ち、チンポはあたしの中に入ってるけど、それ以外には特にスケベな事はしてこない。
べ、別にそれが寂しいとか物足りないとかは思わねーけど、何となくそれに仁志がこういう事に慣れてる感じがして……何かヤダ。
ああっ! すっかりあたしも駄目な女って奴じゃねーかっ!
「重くないか?」
「だ、大丈夫……」
「そっか。なら良かった」
あたしの心を知ってか知らずか、仁志がこっちを気遣うような言葉をかけてきた。それにしても裸にぎ、ギアペンダントってよく考えると変態みてぇだよな。
「一ついいかい」
「何だ?」
「多分聞いてないと思うんだけど……」
そこで仁志が教えてくれたのは、ど、ドエロギアっていうとんでもない代物だった。しかも、セレナ以外の全員が既に使えるようになったらしい。発動条件は、仁志が言うには心の底からスケベしたいって思う事。
「そ、それをあたしにもやってみろって?」
「出来れば、かな。嫌なら別に無理強いはしないよ。正直さ、こうしてクリスと繋がれるだけでも例えようがない程の幸せなんだ」
「ぁ♡」
それが嘘じゃないって伝えるように仁志のチンポがあたしの中で動く。その力強さと熱さに思わず声が出た。
「でも、もしやってくれるなら……」
「く、くれるなら?」
「必ず泊まりでデート出来るように計画するよ。勿論二人きりで」
何て事言ってくるんだよ……。今のお前、嘘付けないんだぞ。あたしの中でピクンって動いたの、そういう事だろ? その泊まりのデートで、こういう風にしたいって事だろ?
あたしを、ママにする事、沢山したいって事だろ?
「……いつやってみればいいんだよ?」
「…………一回終わった後でお願い出来るか?」
一回終わった後、か。つ、つまりあたしの子宮に仁志の精液を出した後って事、だよな?
あの夜は、結構薄くなってた。でも今回は違う。きっとまだ仁志は一度も出してないはずだ。そんな濃いの出されたら……っ♡
「分かった。だから、その……っ♡」
グリって感じで仁志のチンポがあたしの子宮を揺らした♡ もうそれだけで軽くイっちまったぐらいの気持ち良さだ♡
見上げればそこには優しい笑顔であたしを見つめる仁志がいる。けど、その笑顔がどっか怖ぇ。
「嬉しいよクリス。だからお礼に沢山気持ち良くしてやるから」
「っ♡」
低い声で告げられた内容にあたしの何かが震えた。普段と違う仁志なのに、あたしが大好きな仁志だって分かったからかもしれない。あたしの知らない仁志を見せてもらえたって、そう思えるから嬉しいのかもな。
そっからあたしは仁志のおもちゃになった気分だった。だからって乱暴にされたとか雑に扱われたとかじゃねぇ。
「これぐらいなら平気?」
「だ、だいじょうぶっ♡ も、もう少し強くてもいいからぁ♡」
「これより少し強いぐらいが好き? じゃ……」
「あはっ♡ い、今のイイっ♡ も、もっと今のしてくれよぉ♡」
両乳首を摘まれて快感を与えられる。仁志はあたしの気持ちいい強さを知りたいのかと思って答えると、そういう事じゃないらしいとすぐ分かった。仁志はあたしが痛くないようにとしてくれてたと。
もっとしてとせがむあたしへ、仁志は小さく笑みを浮かべて調整するかのように乳首を刺激した。その手つきはあの夜に獣のようなエッチをした男と同じとは思えないぐらいの優しいものだった。
乳首を弄られて、そしたら次はまったく弄られずにその周囲ばかりを優しく触られ、ムズムズするような感覚が強くなって我慢出来なくなったところで乳首を触られと、完全に仁志のおもちゃだった。
だけど、それがまったく嫌じゃねぇ。あの頃……幼かった頃に味わった恐怖や悔しさを覚えた行為とは正反対だからかもしれねぇ。
仁志の行為には好意が、愛ってもんがあった。あたしを気持ち良くしたい。あたしに喜んで欲しい。そんな想いが宿ってた。だからきっとあたしは好き勝手されても喜んじまったんだ。
「クリス……」
「仁志……っ♡」
沢山胸を弄られて、焦らされて、乳首でイかされたあたしにトドメを刺そうと仁志はキスをしてきた。当然だがそれだけで終わるあたしじゃねぇ。でも、もう分かってた。今のあたしに、いや仁志に抱かれたあたしに勝ち目なんて最初からなかったって。
「んぅ♡」
キスされるだけで幸せな気持ちと声が生まれる♡ 仁志の大きくて、熱くて、硬いチンポがあたしの子宮を軽く揺らすからだ♡ すっかりあたしの体は完全降伏の孕み頃状態にされちまってる♡
危ない日じゃないけど、あたしの心と体はそんな感じにされちまったからなっ♡ あぁ、早くママにして欲しいっ♡ あたしをおっきな腹にして、仁志の嫁だって、妻だって名乗らせて欲しいっ♡
本気で留学止めないといけないようにして欲しいっ♡
あたしのその気持ちが届くようにと思って両手両足で仁志を抱き締める♡ それだけでチンポが跳ねて子宮が疼くのが分かるっ♡
それが伝わったのか仁志も腰を動かし始めたっ♡ ガツンガツンって感じであたしの子宮を揺らしてくるっ♡ こんな衝撃与えられたら卵巣がビックリして排卵しちまうかもしれねぇ♡ そしてそのまま仁志の濃い精子が見事に命中してママになっちまうんだぁ♡
「ひとしっ♡ ひとしぃ♡」
名前を呼ぶ事しかもう出来ない♡ だってよ、こんな立派なもんで子宮揺らされたらまともに考える事なんて出来ないっての♡ 女はマンコをチンポで攻撃されたら男に勝てない生き物って分かっちまったぁ♡ 大人しく俺の子を産んでママになれって言われてるみてぇなんだよ♡ お前は俺のもんだって教え込まれてるっ♡♡
「くっ……し、締め付けがどんどん強くなって……っ!」
「ちっ、ちんぽぉ、すげぇ♡ すっ……げぇきもっ、ちいいっ♡ ふにゃんっ♡ いっ、いきゅっ♡ またいきゅうっ♡」
初めてナマで繋がった時は色んな意味で余裕がなかったけど、エッチに慣れたからか今はよく分かる♡ チンポってこんなに硬くてぇ♡ 熱くてぇ♡ 気持ち良くなれるもんなんだってっ♡
ガツンガツンって感じだったチンポの攻撃がグリグリって抉るような感じに変わってたのに気付いたのは、あたしが無我夢中で仁志と舌を絡めるキスを繰り返しながら乳首を弄られて一回意識を飛ばした後だった。
「クリス、ごめん。少しやり過ぎた」
「……いいっての。その……凄く……気持ち、良かったから……」
恥ずかしいって思うよりも申し訳なさそうな仁志をどうにかしたいって気持ちが先走った。それと、ハッキリ自分の口で言葉にしたせいで余計快感を覚えたらしい。仁志のチンポをしっかり感じ取った、からな。
「そっか……」
「っ」
安心するように笑う仁志に胸がときめく。あたしが惚れた、笑顔だったからだ。
「でも一旦仕切り直そう」
「ぁ……んんっ♡」
ズルっとチンポが抜かれた。あったかくて逞しいものがあたしの中からいなくなって寂しささえ感じる。
だけど、抜けた瞬間にちょっとだけ気持ち良くなっちまったのが恥ずかしい。
そこから仁志は一旦下へ降りていった。部屋にはあたしだけが残される。
「……本気で気持ち良かったな、さっきの」
そっと下腹部を触る。さっきまで仁志がいた辺りを撫でると、勝手にマンコから愛液が流れてきた。やっぱ体はもう仁志の赤ちゃんを欲しがってる。
「いや、違うな。あたしが、欲しいんだ」
口に出すと下腹部がジュンっと熱くなる。排卵日じゃないのにまるでそうなったみたいな感覚だぜ。
っと、そうだ。ギア、展開してみて欲しいって言ってたな。今の気持ちでなら、仁志の望んでるギア、出来る気がする。
「…………いいよな? スケベするのにギア使っても」
誰に断ってるんだろうな、あたしは。帰ってくる答えなんてないって分かってるのに。
「今更、だよな。今のあたしは装者じゃねぇ……」
そっとギアペンダントを持ち上げる。その輝きは、心なしか普段よりも輝いてるような気がした。
「今のあたしは、ただの女で、ただのクリスで、只野クリスになりたい奴なんだからな」
言って思う。そう名乗れる日が来たら、あたしは仁志だけじゃなくて響達とも本当の意味で家族になるんだって。
「ははっ……あははっ! そっか……あたしら、仁志を中心に家族になるんだ」
いつか未来が言った言葉を思い出す。誤魔化しても壊れる絆があるが、誤魔化せば壊れない絆もある。あたしらはそっちだって、未来はクウガを見てた時に言ってたな。
それは、もしかしたらこういう事かもしれねぇ。みんながただの女になって、只野を名乗る事。それが誤魔化し切った後に待つもう壊れない絆、かもな。
「どう、だ?」
そう問いかけるクリスの姿は普段の赤が眩しいイチイバルのギアではなかった。全身を覆うように展開されたそれは、言うならばギアインナーと呼ばれる状態だ。けれど、一つだけ明らかな違いがある。
「……最高だよクリス。本気で嬉しい」
それは半透明と言っていい程の薄さである事。今も勃起した乳首やクリトリスが見える程なのだ。
その魅惑的な肢体をよりエロティックに見せる姿となったクリスを見つめ、仁志は興奮と感動を覚えていた。それを示すようにそのペニスは雄々しく屹立している。
そしてそれはドエロギアになった今のクリスには媚薬以外の何物でもない光景だった。
(あぁ……すっげぇ良い匂いがしやがる……っ♡ 仁志のチンポへ勝手に目が吸い寄せられるみてぇだ……)
男の匂い。雄の匂い。そう呼んでいいだろうカウパーの、俗に言う先走りの匂いも相まって、クリスの嗅覚は敏感にその匂いを感じ取り、その体をより深い発情状態へと誘っていく。
それを察したのか仁志はペニスを軽く動かしてみた。するとクリスが喉を鳴らしたのだ。先走りが流れ落ちたせいもあり、クリスはそれを味わいたいと思ったのである。
「クリス、頼みがあるんだけど……」
欲望が首をもたげた仁志は、今までやってこなかった事をクリスへ頼んだ。その内容を聞いたクリスは呆れる事もなく、むしろ嬉しそうに応じる。
布団の上に立膝状態となるクリス。その両手は大きな乳房を横から押さえつけるようにしている。しかも胸部に小さな裂け目のような部分を作り、そこへ仁志がペニスを差し込んでいたのだ。
「おぉ……これはすげぇ……」
「んっ♡ 熱いな……っ♡」
パイズリをしてもらった事はある仁志だが、今回のはこれまでとは少々異なる行為だった。クリスの大きな乳房でペニスを挟んでもらうのだが、今までは乳房に対して平行に抜き差ししていたのに対し、今回は垂直に抜き差しする事にしたのである。
「クリスのっ、おっぱいマンコっ、最高だよっ! 今日最初のっ、射精はここっ、でもいいかっ!」
「へへっ♡ 構わないぜ♡ んっ♡ あたしの胸で沢山出しやがれってんだ♡」
先走りがクリスの乳房を濡らしその滑りを良くしていく。それが更にペニスの動きをスムーズにさせと、ある意味のループが始まる中、クリスはドエロギアの持つ特性によってその思考を蕩けさせていた。
(すげぇ熱くて硬くて逞しいよなこのチンポ♡ あたしの胸が火傷すんじゃねーかって思うぐらいだ♡ このまま射精されたらどうなっちまうんだ……っ♡)
乳房をまるで女性器の代わりに、いやオナホール代わりに使う仁志。その行為にクリスは嫌悪感ではなく期待感を抱いていた。眼差しは熱を帯び、射精の瞬間を今か今かと待ちわびていた。
乳房を刺激し続けるペニスは硬さを増す一方で、射精が近付いている事を示すようにカウパーはインナーを変色させていく程分泌されていた。
「くっ、クリスっ……もうっ……出すよっ!」
「おうっ♡ 遠慮せず出しやがれ♡ あたしのおっぱいマンコでドピュドピュチンポミルク吐き出せっ♡」
「ああっ! 出るっ!」
一際大きく腰を突き出して仁志が震えると同時にクリスの乳房の谷間へ熱くネットリとした物が発射される。その熱と勢いをドエロギアが増幅し、クリスも大きくその身を震わせた。
「~~~~~っ♡」
(な、何だよこれぇ♡ ち、チンポミルク出されただけでイっちまったぁ♡ ドクンドクンってチンポがまだ脈打ってやがる……っ♡ あたしのおっぱいを精子塗れにしてんだ、よな、これ……)
普段以上の熱量。普段以上の感覚。それら全てがクリスの思考を揺らし、全てを子作りへと活かすように作用する。
引き抜かれたペニスにはまだ精液が付着したままになっていて、その匂いさえも今のクリスは過敏に嗅ぎ取ってしまった。その結果どうなるかと言えば……
「ぁ♡」
(良い匂いがする……っ♡)
もう思考がピンク色になっているクリスは、躊躇う事無く仁志のペニスへ顔を近付けていき……
「あむっ♡」
「く、クリス!?」
「~~~~~っ♡♡」
(う、うめぇ♡ チンポってこんな美味かったか? ずっと、ずっとしゃぶっていたい……♡♡)
ジュルルっと大きな音を立ててペニスを貪るようにしゃぶるクリス。それは空腹を覚えたサキュバスがやっと餌にあり付けたような様であった。
ペニスから精液の味がしなくなると、今度は強い味を求めてクリスの舌は陰茎から下へ、陰嚢へと移動を始める。陰毛が生えているのも構わず、クリスは一心不乱に陰嚢や睾丸を舌や口で愛撫し始めたのだ。
(へへっ、ここはここで美味いじゃねーか♡ しかもチンポミルクとは味が違うってのもいいな♡ それに匂いも堪らねぇ♡ 仁志の匂いが強くするぜ♡)
(おいおい、クリスの行動がここにきて過激になったぞ。これもドエロギアの影響か? だとしたら、今のクリスって性行為に対する拒絶や拒否がないんじゃないか?)
股間に顔を埋めるようなクリスの行為に仁志は内心驚きながらも更なる展開を期待して興奮を高める。そうなれば今のクリスが気付かぬはずもなく……
「あっ♡ んだよ仁志ぃ♡ チンポ舐められて喜んだのか?」
「ああ、クリスがとってもいやらしく熱心に奉仕してくれてるからさ」
「へへっ♡ どうだ? 気持ちいいか?」
「とっても。正直みんなの中で一番かもしれない」
「っ♡ ならもっとサービスしてやるよ♡」
言うなりクリスは口を大きく開けていやらしく舌を伸ばした。
「ふぉ~ら♡」
「……成程ね。口マンコならぬ口オナホか。じゃあ好きにさせてもらおうかな」
クリスの行動の意図を読み、仁志はペニスを大きく反り返らせると彼女の口へそれを差し込んだ。
「おぉ……これはこれで……」
「んふっ♡」
「おおっ! す、吸い込まれるみたいだっ!」
クリスによるひょっとこ顔からのバキュームフェラ。きっと普段の彼女であれば決してしないだろう行為だ。ペニスへの執着と愛情を隠す事無く行われるそれに、仁志は満足感を得ると同時に大興奮した。
そのクリスによるバキュームフェラは仁志を射精させようと熱心に、執拗に行われた。それ程にドエロギアの影響力は大きかったのだ。
(出せっ♡ 出しちまえっ♡ 美味いチンポミルクっ♡ あたしの口ん中にたんまり出して気持ち良くなれってのぉ♡)
今までドエロギアを展開させた中でもクリスの淫乱さは頭一つ抜き出ていた。家族というものへの関心が装者の中でもっとも強いためである。
響や未来、奏にマリアは家族というものを知っているし、切歌や調は親を知らず育った。セレナは親を知らぬものの姉がいたので家族を知っている。
ただクリスは家族を知っていたが、それを理不尽な形で奪われてしまった上に平行世界で再会してしまったのが大きかった。一度失った物をある意味で与えられた事でそれへの渇望や欲求が再燃してしまったのだ。
(仁志ともっと仲を深めてパパとママに紹介してやらねーとな♡ 留学も最悪中退になるけど別にいいっ♡ あたしにとって一番大事なのは仁志と家族になる事なんだっ♡)
ドエロギアの能力とクリス自身の願望。それらが重なり合って今のクリスにとって重要なのは、仁志を気持ち良くさせて自分へ少しでも夢中になってもらう事だった。
ドロドロとしたカウパーを味わうだけクリスの思考もドロドロになっていき、嬉しそうに仁志が頭を撫でるだけドエロギアが乳首やクリトリスを撫でるように振動する。
そうなれば当然クリスのヴァギナはトロトロと愛液を垂れ流して仁志を誘い、早くペニスを入れて欲しいと叫び出していた。
「クリスっ!」
「んぐっ♡」
両手でクリスの頭を押さえて仁志がペニスを突き出すように動く。
それが何を意味するかを分からぬクリスではない。直後その口内へ熱くて濃い粘液が放たれた。
(なっ、何だこれぇ♡ さっきよりもうめぇ♡ あったかくてぇ♡ 濃厚でぇ♡ ああっ、息苦しいのに幸せになるとかどうなってんだよぉ♡ チンポミルクってこんな味じゃなかったのに……このギアやべぇ……やべぇけど、封印なんて出来る訳ねぇ♡)
それは淫靡な毒。もうセレナ以外の装者達が知ってしまった、魔性の味。ドエロギアによって変えられた味覚と嗅覚による一種の麻薬。今のクリスにとって仁志の精液は媚薬にも等しくなっていたのだ。
「……クリス、ごめん。大丈夫か?」
「あ、あんにゃことしといてにゃにいってやがる……っ♡」
射精後の冷静さで最後の行動について謝る仁志へクリスは若干呂律が怪しくなりながらも笑顔を返す。その口の端からは仁志の出した白濁が名残のように流れ、それに気付いた彼はペニスを再び硬くした。
「でもな? あたしは、本気で嫌なら嫌って言えるっての♡ だから、抵抗しない時点で謝る必要ないんだよ、バ~カ♡」
「クリス……」
「それよりもほら、その物騒なもんを安全な状態にしてやるからさ……」
言ってクリスは布団へ寝転ぶ。勿論両足を広げるのも忘れずにだ。更に彼女はインナーの一部へ爪を立てて切れ目を作るや、両手で左右からインナーを引っ張った。そうなれば当然切れ目は広がっていき……
「ここ、使えよ♡」
「っ……」
仁志の視界にクリスの秘部が見えるようになった。愛液で濡れ、ペニスを誘う様にラピアをひくつかせるそこが。その淫らな光景に仁志が息を呑む。それを見たクリスは妖艶に微笑みながら両手でヴァギナを広げた。
「ほら、今更怖気づく事もねーだろ?」
「クリス……」
「遠慮なんていらねーからさ……えっと……来て♡」
「っ!」
照れを隠さず、けれど放たれた素直な誘いに仁志はクリスが辿るかもしれなかった可能性を思い出し、その愛らしさに獣の如く彼女へ覆いかぶさった。
荒々しいその行動にクリスは嫌がるのではなく笑みを浮かべた。すぐにその笑みは質を変え、淫らな色を宿す。けれど笑みは崩さない。快楽で笑顔になっているのか、あるいは繋がれている事で笑顔になっているのか、もしくはその両方だろうか。
とにかくクリスは仁志に抱かれている間笑みを浮かべ続けた。乱暴な抱かれ方をされても、むしろその笑みを深くする程だった。
(あぁ……すげぇ幸せだ……。誰かと繋がってるってあったけぇのは知ってたけど、こうして肉体的にもつながるとそれが余計強くなるんだって改めて分かったぜ……。今なら仁志に何されても喜んじまう自信がある……)
今、仁志は自分に夢中になっている。普段なら出来る配慮を出来ない程に入れ込んでいる。そう思ってしまう事でクリスは仁志からのやや乱暴な扱いも嬉しさに変換していたのだ。
それは、ドライディーヴァや学生組が陥った感覚と同じものだった。そしてこれは誰も知らない事ではあるが、かつて嗜虐心によって蹂躙された事が切っ掛けで、それらに関する行為へ拒絶にも似た感情を抱いていたクリスを調教したという快挙でもあった。
「んあっ♡ おっ、おっぱいが潰れちまうっ♡ んっ♡ へへっ♡ そうされるとでけぇ赤ん坊が出来たみたいだぜ……っ♡ ひゃんっ♡ 甘噛みすんなってのぉ♡ おおんっ♡ す、吸いながら乳首クリクリすんなぁ♡」
気付いているのだろうか。クリスは自分の口で実況する事で快感を覚え、より一層快楽へと溺れている事に。
いや、気付くはずはない。今の彼女はそれで自分の体へ起きる事よりも仁志のペニスの反応が大事なのだ。
仁志の両手はクリスの大きくて柔らかな胸を蹂躙し、ペニスはヴァギナを征服し、キスは思考を支配した。
激しく愛情を感じさせる交わりは、人との温もりに弱いクリスを完膚なきまでに粉砕し、新しい雪音クリスの一面を作り出させた。
「あっあっあっ♡ ひ、仁志ぃ♡ きっ、気持ちいいっ♡」
「どこが気持ちいいんだっ! 教えてくれっ!」
「お、オマンコぉ♡ オマンコの奥ぅ♡」
「何が気持ち良くしてるんだっ!」
「チンポぉぉぉぉぉっ♡♡」
淫語を恥ずかしげもなく叫びながらクリスは快楽を得る。仁志と繋がっている時だけ出せる、淫らなクリスの顔が生まれた瞬間だった。
「クリスっ! 欲しいかっ! 俺の精子っ! 欲しいかっ!」
「欲しっ、いっ♡」
「どこに欲しいっ!」
「子宮っ♡ しきゅうぅぅぅっ♡♡ あたしをっ、ママにっ、ママにしてぇぇぇっ♡♡」
懇願。その叫びはまさにクリスの嘘偽りない本音の吐露であった。この時のクリスに装者としての自覚や責任などなかった。あるのはただ一つ。初めて心から惚れた男の子を産みたいという本能からの欲望だけだった。
濁ったような水音が淫臭立ち込める部屋に響く。その音はやがて響く感覚を短くしていった。それに伴い獣が呻くような声も聞こえる頻度が増える。
(すげぇ気持ちいいっ♡ 本気で子作りってヤバい程気持ちいいっ♡ もうこのままずっとこうしていたい……っ♡)
(な、何て絡み付きだよ!? あの時よりも、き、キツイ……っ! それだけ射精を望んでるのか? 俺の子供を欲しいって事か? ああもうっ! 本当に可愛過ぎだろっ!)
全身で仁志を求めるクリス。その行動に仁志も応えるべく腰を振る。子を産みたい雌と子を産ませたい雄。それが番として繋がっている以上、もうそこに理性の入る隙間はなかった。
全身を絡ませながら仁志とクリスは求め合う。最後には動くのではなく舌を絡め合って互いを感じ合うようにじっとしていた。
二人が掻いた汗をまるで吸収するかのようにギアは光沢を放ち、その艶かしさを感じながら仁志は全身でクリスを感じるように抱き締める。
(あぁ……今、あたし、仁志と一つになってる……。このまま溶けちまいそうだ……)
(何だよこれ……。今まで感じた事のない感覚だ……。俺、このままクリスの中へ溶けてくのか……?)
ドエロギアでの性交自体は初めてではない仁志だが、相手と一対一でしかもここまで濃度の高い交わりは初めてと言えた。
実はその影響でクリスの気持ちを酌みドエロギアが彼女の体に排卵を行わせていた。今のクリスは見事に受精体勢となっている。勿論それを仁志どころかクリスさえも知る由もない。
そんな事はお構いなしに否応なく二人の体は終わりへと近付いていく。最早二人を止めるものも遮るものもない。後は気持ち良くなり、ドロドロに溶け合ってしまえばいいだけだった。
だからだろうか。その瞬間が来ても仁志とクリスは舌を絡め合って抱き合うだけだった。
((ぁ……今……))
仁志が激しく腰を打ち付けた訳でも、クリスが強く膣を締め付けた訳でもない。互いを求め合う想いに体が連動した結果、子宮口が亀頭に吸いつき、自然と射精を促しただけであった。
けれど、吐き出された仁志の遺伝子情報はクリスの遺伝子情報へと殺到していく。ドエロギアによって排卵された卵子へ、勢い良く大量の精子が向かって行ったのだ。
(あぁ……これヤバい……。あったかいもんをお腹の、子宮の中へ出されるのってこんなに幸せになっちまうんだな……)
自分の体で起きている一大事を知る由もなく、どこか幸せそうに下腹部を撫でるクリス。そんな彼女を見下ろす形で仁志が体を起こしていた。
「……可愛いよクリス。それにとても……」
「とても……何だよ?」
「とても、美しい」
「…………そっか。うん、ありがとう。その……嬉しいな」
そう言って微笑むクリスを見た仁志は思わず息を呑んだ。
(優しく笑うと本当にお母さんそっくりになるんだな……)
照れを乗せず微笑むクリスは、母親であるソフィアに瓜二つだった。そして仁志にはもう一つ重なるものがある。
(それに、あの別の可能性ともそっくりだ)
女性らしい振る舞いをする有り得たかもしれない可能性の雪音クリスを思い出し、仁志は気付くのだ。目の前の少女にも、女性らしい顔が眠っているのだと。今表に出ているのは幼少期の出来事が作った強がりの仮面の名残なのだと。
「……クリス」
「ん?」
だからこそ、仁志は決意した。
「いつか、いつかさ、本来あったはずの君の顔を出せるようにしたい」
「仁志……」
幼い日、両親の前で素直に笑っていた少女を、日の光の下へ出してやろうと。
その言葉にクリスが胸をときめかせたのと同時に一匹の精子が卵子へ到着し受精する。
「~~~~~っ♡♡♡」
「うおっ!? く、クリスっ!?」
するとその事を受けてドエロギアが反応。クリスへ強烈な多幸感と快感を与えたのである。
これを言葉にするのならまさしく“受精アクメ”であろう。その強く深い快楽にクリスは痙攣し、仁志はペニスを締め上げる彼女の反応に困惑した。
そしてトドメとばかりにクリスの体は仁志へ屈服したという証明を見せてしまうのだ。
「……マジかよ」
あまりの快感と幸福感で意識を飛ばされたクリスは、その体をブルリと大きく震わせると脱力し、仁志とその布団を温かい液体で濡らしていった。
普通であれば引いてしまうような状況だが、既に調で経験した事もあった仁志は動揺する事なくむしろ軽く苦笑さえ浮かべていた。
彼も直感的に察していたのだ。調やクリスがこうなっているのがどういう意味かを。それとは別にとある想いも抱いていた。
(これって、俺にこういう失態を見せても構わないって事かも。あるいは、全幅の信頼に近いものがあるのかもしれない)
体が降伏したのと同時に心もそうなっていると、そう仁志は考えて息を吐いた。
「後始末、しないとな」
意識を手放してしまったせいか全裸になったクリスを見つめ、仁志は呟くのだ。
――調には食事の世話で支払ってもらったけど、君にはどうしてもらおうかな?
意識を取り戻した時には全てが終わった後だった。あたしの体は仁志のだろうジャージを着せられ、こっちであたしが使ってた布団の中にいた。
横を向けば久しぶりに見る仁志の寝顔がある。木製の洒落た時計へ目をやれば、時刻は朝の八時近く。結構顔が寒いけど、このまま寝てる訳にもいかねぇな。
「う~っ、寒いな、マジで」
意を決して布団から出れば冬の名残りの寒さがお出迎えだ。出来るだけ静かに寝室を出て階段を下りる。玄関を通ってリビングへ入ると……
「あったけぇ……?」
何故かエアコンが動いてやがった。リモコンを見れば暖房が起動させられている。
「……タイマー予約か?」
おそらく仁志が毎日時間になったら動くようにセットしてるんだろうと察し、あたしはキッチンへ行こうとしてテーブルの上に置かれた紙に気付いた。
「何だ?」
そこには仁志の字でこう書いてあった。
――クリスへ。まずはおはよう。もしこれを読んでる時に昼過ぎだったら悪いけど俺を起こしてくれ。そうじゃないならせめて十時までは寝かせてくれると助かる。で、ここからが本題だ。君は覚えてないかもしれないけど、俺の布団の上で君は粗相をしちゃったんだよ。
「んなっ!?」
そこで一旦意識が紙から逸れる。あ、あたしが粗相? んな事した覚えは……
「……マジかよ」
思い出せないまま紙へ意識を向け直すと、あたしがそうなると仁志も読んでいたらしいのが分かった。
――けどいきなりそんな事を言われてもってなると思うから、証拠を洗面所に置いておく。それの洗濯代として今日もここに泊まる事。俺が起きたら車を出すから、コインランドリーへ行きがてら軽くデートしよう。
最後の文に思わず胸が弾むけど、それよりも先に一先ず洗面所へ行くか。どうせ顔を洗おうと思ってたし、な。
で着いてみれば、そこにはゴミ袋に入れられた仁志の布団が置いてあった。近付くと匂うアンモニア臭。間違いねぇ。これ、あたしが漏らしたんだな。
仁志がわざとこんな事をしてあたしをからかうはずはねーし、そもそもやる意味もねぇ。
「……あのギアのせい、かもな」
言いながらどこかでそれだけじゃないって自分で思う。きっと、あの時のあたしは仁志へ完全に全てを委ねてもいいって思ったんだ。だから恥ずかしい事や姿をやったり見せたり出来た。
ああ、そうだ。もうあたしは仁志に全てを委ねる事が出来るんだ。そう思うと納得出来た。あの留学に出発する前日に過ごした時間と空港で離れる直前のやり取り。あれであたしは仁志へ自分ってものを全部預ける事が出来るようになってたんだろうな。
冷たい水で顔を洗い、完全に目が覚めたところで仁志を起こしに行く事にする。あいつは十時まで寝かせてくれって書いたけど、二人きりでしかもスケベするようになってから初めてのドライブデートだ。ならすぐにでも動き出したい。
それに今なら布団をコインランドリーの洗濯機へぶち込んで朝飯を食いに行ける。なら善は急げだ。急いで二階へ戻って仁志を叩き起こそう。
「それで文句を言われたら……キスで黙らせてやるか」
そんな事を言えるぐらいに今のあたしは女になれた。そうだ、仁志といる時のあたしは女でいられるんだ。
「いつか、そんなあたしが普通にしてくれるんだよな。な? 仁志?」
階段を上りながらそう呟くと、何だか妙に心が弾んで表情が緩む気がした。あの日死んだはずの“雪音クリス”がゆっくりと目を開けていくような、そんな気がするのと共に……。
今回を読んだ方へ一つお詫びというか言い訳を。
妊娠というものには大きく分けて二つのプロセスが存在します。一つは受精。そしてもう一つが着床というものです。
今回のクリスはドエロギアの能力で強制的排卵を行い受精を完了しました。ただ、着床に至る前にギアが解除されてしまったので妊娠までギアの力を使えませんでした。
……察しの良い方はもうお分かりかもしれませんが“今回は”クリスは妊娠してません。
以上を御理解の上で今後の展開をお待ちくださいませ。