※この作品はR-18です。

シンフォギアの消えた世界で H EROVer   作:現実の夢想者

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アナザーであったセレナとヴェイグだけのお泊り会です。


それは秘密のセレナーデ

「っと、これぐらいあれば足りるか?」

 

 弁当の蓋を皿代わりにして俺とセレナの弁当からご飯とおかずを移動させ、ある程度の量になったのでヴェイグへ尋ねてみる。

 ヴェイグは盛りつけられた量を見て、満足そうに一度だけ頷くとこっちへ顔を向けて笑みを見せた。

 

「ああ、十分だ」

「じゃあ食べましょうか。お兄ちゃん、お願い」

「よし。じゃ、手を合わせて……」

 

 そこでセレナやヴェイグの顔を見やってから……

 

「「「いただきます」」」

 

 声を揃えてそう告げ、俺達はあったかい弁当へと箸やフォークやスプーンを伸ばしていく。

 ヴェイグはまずフォークで生姜焼きを、セレナもフォークで唐揚げを、俺は箸で白米を口へと運ぶ。

 

「~~~っ! っはぁ、やっぱり美味いっ!」

「はい! 姉さんの唐揚げを思い出します!」

 

 嬉しそうに微笑む二人を見つめていると気分があの頃へと戻る。

 不器用ながらも父親もどきをやっていた、あの頃へと。

 

 ヴェイグは生姜焼きの次は白米へスプーンを伸ばし、セレナは白米を箸で掴んで食べ始める。

 その間俺は箸で生姜焼きやそのタレに染まった玉ねぎなどを白米と一緒に口へ運んでいく。

 箸の利点は上手く使えばフォークにもスプーンにも出来る事だろうか。

 まぁさすがに汁物をすくうのは無理だが、刺す、持ち上げる、すくい上げるを一つで出来るし。

 

 フォークでも似た事は可能かもしれないが、構造上箸よりもすくい上げる事が出来る物が減るし、スプーンは刺すのは適していない。

 だからだろう。セレナとヴェイグが俺の方をジッと見つめてくるのは。

 セレナはあの暮らしで箸が大分上手くなったから、おそらく俺の箸遣いに感心しているんだろうし、ヴェイグは単純に羨ましいんだろう。

 

「なぁタダノ、俺もやはり箸を使えた方がいいんだろうか?」

「う~ん……そうは言わないけど、もし使えるようになりたいって言うなら、ヴェイグの場合は手の大きさに合った箸を用意した方がいいな」

「そうか」

「今度来た時に一緒に買いに行こうな。で、練習しよう」

「頼む」

「お、お兄ちゃん、私はどうかな? 上手く使えてる?」

 

 言われて顔をセレナの方へ向ける。

 その手でセレナが何度か箸を動かすのを見て、キャロルより上手だと分かった。

 まぁ俺も人にあれこれ言える程上手だとは思わないんだけど、父さんのおかげで人並みには使えるようになったからな。セレナにも以前はちょこちょこと教えたっけ。

 

「ああ、上手になったよ。最初の頃とは別人レベルだ」

「あ、あの頃は忘れて!」

「エルの方がセレナよりも先に箸を使えるようになったからな」

「ヴェイグさんっ!」

 

 そう、箸はエルの方がセレナよりも使えるようになるのが早かった。

 とはいえ、その差もほんの十数分ぐらいの可愛いものだ。

 けど、こういうのは意外と当人は気にするものなんだよなぁ。

 

 そんな思い出話をしつつ、食事は楽しく明るく進む。

 ヴェイグは量もあって先に食べ終わり、満足そうにコップのお茶を飲み、俺とセレナはそんなヴェイグの笑顔に笑みを浮かべた。

 本当にヴェイグも丸くなったよな。けどこれがきっと本来のヴェイグなんだと思う。

 人の闇も光もよく知った今、ヴェイグはそれなら光を信じる事にしてくれたんだ。

 その理由がセレナであり、エルであり、俺であるのならこんなに嬉しく、また誇らしい事はない。

 

 食べ終わった後は少し休んでからヴェイグと二人で風呂掃除。

 セレナはといえば、何と洗い物をやってくれるとの事で、空になった弁当の容器を綺麗にして乾く様に流しへ立てかけてくれた。

 

 で、今は三人でリビングで雑談中。

 

「お兄ちゃん、マムにもウルトラマンを見せたいんだけどDVD貸してもらってもいい?」

「別にいいよ。でも、どうして?」

 

 その問いかけへのセレナの答えはいかにも彼女らしいものだった。

 ナスターシャさんへも人が光になれる事を知って欲しいとの事。

 最後に世界を守り、救うのは人の心の光だ。それをナスターシャさんにも見せたいのだそうだ。

 

 なので、そういう事ならと超ウルトラ8兄弟と、出来ればその前に見て欲しいと思ってメビウス&ウルトラ兄弟の二つを渡した。

 

「おおっ、懐かしいな」

「はい。きっとマムも気に入ってくれると思います」

「だといいね。何ならゴジラも持ってくかい?」

「あっ、うん! スペースゴジラだよね?」

「勿論。というかそれしか俺は持ってないからね」

 

 言いながらふと思う。いっそVSシリーズだけでも全部買ってしまおうかと。

 ビオランテからデストロイアまで名作ぞろいだし、ついでに平成ガメラ三部作も買ってみんなで鑑賞会もいいかも。

 

 その考えを二人へ話すと力強く見たいと言われたので購入を決意する。

 

 ……こ、購入資金は動画からでいいよ、な? みんなで見るためのものだし、きっと響達も見たいと言ってくれるだろうし、うん、いいよな!

 

 早速スマホで某通販サイトを呼び出してゴジラのVSシリーズや平成ガメラ三部作を検索。

 ついでにセレナが興味を持つかと思ってとあるアニメ作品を見せてみる事に。

 

「これは何だ?」

「のんのんびより?」

「まぁ簡単に言うとのんびりした作品だよ。基本ほのぼのとしていて、時々切なくなったりほんわかしたり、あるいは笑えるんだ。で、悪い奴なんかは出てこない」

「え?」

「正確には物語中にそういう存在の出番はない。勿論良くない事をするキャラはいるけど、それは悪人というよりちょっと魔が差したようなものだしね」

 

 そんな話をするとセレナは見てみたいと言ってくれたので、こちらはレンタルで用意する事に。

 いや、全部買っていたらきりがない。もしもこれでプリキュアなんて興味を持たれたら俺は間違いなく破産する。

 

 ……でも、プリキュアを見てみんながどんな感想を持つかは興味がある。

 俺も名前を知ってるだけで見た事はないに等しいし、新鮮な気持ちで見れるだろうしな。

 

 そうこうしている間に風呂の支度が終わり、まずはセレナに入ってもらう事にした。

 ヴェイグは今回俺と一緒に入ってもらおうと思ったのだ。男だけの裸の付き合いってやつである。

 

「じゃあ、先にお風呂入るね?」

「ああ、ごゆっくり」

「ヴェイグさん、お兄ちゃんとだからって体洗わないとかダメですよ?」

「分かってる」

 

 まるでヴェイグのお姉ちゃんかお母さんだな。

 そんな事を風呂場へ向かって歩いていくセレナの背中を見送りながら思う。

 あの暮らしでエル相手に姉を経験したおかげでセレナは精神的に成長を遂げた。

 最初の頃のような脆さや甘えはかなり消えたと思うし、何よりも笑顔に力強さが増した。

 

 ナスターシャさんもそれを感じ取ったからこそ、時間が停止していたなんてとんでもを信じる事が出来たんだろうし。

 

「タダノ」

「ん?」

 

 さてどうしようかと思った矢先、ヴェイグから呼びかけられた。

 顔を向ければそこにはこちらを見上げるヴェイグがいる。

 

「どうすればまたみんなで暮らす事が出来るんだろうな」

「……そうだなぁ」

 

 放たれたのは、思ったよりも重たい内容。けれど、ヴェイグの声は深刻なものじゃなくて軽い感じだ。

 きっとヴェイグなりの気遣いだろう。重たい内容を重たい声で言えば雰囲気が沈むから。

 

「きっとシンフォギアなんて必要ない世界になるのが、一番早いんだろうけど」

「ノイズやアルカ・ノイズなんかが出なくなる事か」

「それだけじゃないよ。シンフォギアよりも使用者を選ばないで、訓練次第で誰でも使える対ノイズ装備が出来ればいいんだ」

「みんなでヒーローになるのか?」

「うん。それが良いと思うんだ。誰かにヒーローを押し付けるんじゃなく、任せるんでもない。ヒーローになりたい人がなって、しかもそれは資格や資質に左右されないものであって欲しいからさ」

 

 理想論だろうけど、誰か一人、あるいは少数に世界や大勢の未来を託すのが間違ってるんだ。

 可能ならみんなでそれを担って、支え合っていくべきだろう。

 みんなが出来る限りの無理をする。それこそがヒーローなんていらない世界の第一歩な気がする。

 

 綺麗事だろうけど、だからこそそれが実現する世界になってほしい。

 現実を見ろと言う言葉には、俺はこう返してやる。それがどうした、と。

 俺はいつまでも賢い大人にはならない。青臭い事を信じるガキでいい。

 強かにはなる時もあるけど、賢くなって綺麗事を笑うぐらいなら、バカでもそれを夢見る方がいいから。

 

 そんな考えをヴェイグへ言うと、何故かヴェイグは大きく驚いたように目を見開いて黙り込んだ。

 

「えっと……ヴェイグ?」

 

 どうかしたのかと思って首を捻る。

 すると、ヴェイグはどこか眩しいものを見るような表情でこっちを見上げてきた。

 

「……タダノは、凄いな。俺はお前が昔の俺に似てると思ってたけど、やっぱり違う。タダノの方が強い」

「え?」

「俺は、俺はそんな風に思えなかった。綺麗事を信じ続ける事も、賢くならなくてもいいなんて思えなかった。俺は、早く賢くなりたかった。それが強さだと、そう思っていたからだ」

 

 ヴェイグの声には悔しさが滲んでいるように思えた。

 きっと、ヴェイグは仲間達を失っていく中で何度となく自分の無力さを突き付けられたんだろう。

 だから強くなりたいと願った。その強さとは、賢くなり、仲間達を支えられるようになる事だったはずだ。

 

「ヴェイグ、ありがとう。でも、これだけは言わせて欲しい。俺の方が強いんじゃないよ。俺も強くてヴェイグも強いんだ」

「俺も……?」

「ああ。強さってのはさ、誰かと比較するものじゃないんだ。いつだって戦うべきは自分だ。なら、俺の考えを聞いて強いって思えたヴェイグは、きっと前よりも強くなったはずだよ」

「タダノ……」

「一緒に強くなっていこう。異なる考えや見方を知って、それを自分なりに受け止めて、かみ砕いて、いいと思った事は受け入れて、違うなって思った事は残してさ」

「……ああっ!」

 

 力強く頷いてくれるヴェイグに俺は笑顔を浮かべて頷き返す。

 そう、俺は最初からこうだった訳じゃない。いくつものヒーロー達やそれを支える人達の考えなどが今の俺を作ってる。

 

 勿論そこにはヴェイグだっている。俺の強さは、多くの人達の強さや弱さを知る事で出来ているんだから。

 

 強さは愛だ。愛とは真心だ。なら、真っ直ぐな心でいる事こそが強い人の条件だろう。

 俺は、出来るだけ強い人でいたい。もう捻くれてなるものか。

 みんなの笑顔のために。まずは、そのみんなを自分の大事な人達に据えて頑張っていくんだ。

 

 自分の手の届く範囲だけでも、笑顔を守っていきたい。

 どこまでも届く手とは多くの人達と手を繋ぐ事だって、そう仮面ライダーオーズも気付いたように、俺の大事な人達と手を繋ぐ事で大きな人の輪が出来て未来を、笑顔を、希望を守る事が出来るはずだから。

 

 

 

 真っ暗なお部屋にヴェイグさんの寝息だけが聞こえる。

 二階には時計がないから時間は分からないけど、多分もうお布団へ入って三十分は経ったと思う。

 

「……お兄ちゃん、まだ起きてる?」

 

 もしここでお兄ちゃんが寝てたらちょっと困る、かな。

 私はまだ赤ちゃんを作る方法をよく知らないから。

 

「どうした? 寝れない?」

 

 聞こえてきたお兄ちゃんの声に心が弾む。良かった、起きててくれた。

 

「えっと、ちょっとお話ししたいんだけど、そっちにいってもいい?」

 

 するとお兄ちゃんは小さく笑ったみたいで、小さな声でヴェイグさんを起こさないようにねって言ってくれた。

 だから出来るだけお布団の中に冷たい風が入らないように出て、静かに枕を手にお兄ちゃんのお布団へ移動する。

 

「いらっしゃい」

「ふふっ、お邪魔します」

 

 お兄ちゃんのお布団に入るのはこれで二度目。

 あの頃は絶対ダメだったのに、こうやってしてもいいよってなったのは私をお兄ちゃんが大人として扱ってくれてるからだ。

 だから、この前はエッチなキスをしてくれた。でも、私はもうそれだけじゃやだ。もっと大人になりたい。ううん、お兄ちゃんの赤ちゃんが欲しい。

 

「ねぇお兄ちゃん」

「ん?」

 

 私の頭を優しく撫でてくれるお兄ちゃんだけど、そのあったかさに甘えて眠るつもりは今の私にはない。

 

「あの時の約束、覚えてる?」

「……あの時って、もしかして二人きりでってあれ?」

「うん。それ、今から果たして欲しいんだけど、だ、ダメ?」

 

 だってヴェイグさんがいるから本当は二人きりじゃない。

 それでも、今を逃したらまた当分お兄ちゃんとこう過ごせる時がないと思った。

 もう姉さん達はお兄ちゃんと赤ちゃんを作る練習をした。このままじゃ私だけおいていかれちゃう。

 

「……セレナ、枕を下へ運んでくれるか? 俺は布団を運ぶから」

「ぁ……うんっ」

 

 それが意味する事がすぐ分かった。

 今夜、私はお兄ちゃんと赤ちゃんを作る練習をするんだ。

 お兄ちゃんに先んじて枕を二つ持って階段を出来るだけ静かに降りる。

 ちょっと寒いのに、何故か顔が少しだけ熱い。だって、これから私はお兄ちゃんの前で裸になるんだって考えたから。

 

 リビングはすっかり冷えてて、このままじゃ裸になったら風邪を引いちゃうぐらい寒い。

 だから私は暖房をつける事にした。あの時もここは暖房で少しあったかくなってたのを思い出したからだ。

 

 そうしているとお兄ちゃんがお布団を敷いたと思うとリビングを出ようとする。

 

「お兄ちゃん、どこへ行くの?」

「ん? ああ、掛布団を持ってくるんだよ。敷布団だけじゃ、ね」

 

 そう言ってお兄ちゃんはまた階段を上って二階へ向かった。

 私はお兄ちゃんが戻ってくるまでお布団の上で座って待つ事に。

 

「……ちょ、ちょっと早いけど裸になった方がいいかな?」

 

 ドキドキしてくる鼓動に気持ちが急かされるような感じがして私はパジャマのボタンへ手をかける。

 

「…………やめよう。全部お兄ちゃんに教えてもらった方がいいはずだもん」

 

 勝手な事をすると怒られる事が多い。それに私はこれからする事を何も知らないし。

 そう思ってドキドキしながらお兄ちゃんを待つ。その間の時間が妙に長く感じて、ドクンドクンって心臓の音がうるさいぐらいだった。

 

「お待たせ」

 

 やっとお兄ちゃんが戻ってきてくれた時、私はそれだけで嬉しくなっちゃった。

 お兄ちゃんが掛布団を置いて私の前に座ると、何だか空気が変わった気がした。

 

「えっと、お、お兄ちゃん。これから、どうするの?」

「そうだなぁ……じゃあ、まずは」

「う、うん」

 

 すっとお兄ちゃんの手が伸びてきて、私の頬を優しく触る。

 何だろうと思ってると、お兄ちゃんは微笑んだ。

 

「セレナ、大好きだよ。いや、今夜はこう言おうか。愛してる」

「っ……お兄ちゃん……」

 

 愛してる。それは私を大人の女性って扱ってくれるって事だ。

 だから嬉しくて抱き着いた。そんな私をお兄ちゃんは優しく、だけど強く抱き締めてくれた。

 しばらくそうしてると、お兄ちゃんが私のあごをそっと触って顔を上向かせた。そこにはお兄ちゃんの笑顔があって、すぐにキスされた。

 

 最初は触れるだけのキスだったけど、段々舌を動かす大人のキスになって、気付いたら私はお兄ちゃんの大きな手で体を触られてた。

 何だか頭がフワフワして、お腹の下辺りが熱くなってきて、不思議な気持ちになってきた。

 お兄ちゃんの手は胸やお尻を触って来て、ちょっと恥ずかしいけど、何でか分からないけど嬉しくなっちゃう。

 

「お兄ちゃん……」

「セレナ、とっても可愛いよ。それに、今の君は色気もある」

「ホント? 今の私、大人っぽい?」

「ああ。おかげで……ほら、見てごらん」

 

 お兄ちゃんが指さす方へ顔を向けると、そこにはパジャマのズボンから顔を出してるオチンチンがいた。

 あんなに大きくなってるんだ。私と赤ちゃんを作りたいってお兄ちゃんが思ってくれてるんだ。

 

「……嬉しい」

「嬉しい?」

「うん。だって、これってお兄ちゃんが私に赤ちゃんを産んで欲しいって思ってるって事でしょ?」

「まぁ、そういう意味もあるけど……」

 

 若干困った顔で頬を掻くお兄ちゃん。うん、よく見るお兄ちゃんだ。

 でも、どこかいつもと違う。どこだろうと思ってよく見ると、答えはすぐ分かった。

 目付きが、少しだけいつもよりもギラギラしてる、気がする。

 

 い、今のお兄ちゃんに見られてると何だかお腹の下が熱くなってくる。

 それに、これ、あの時の変な汗が出てる感じがする。

 

「セレナ、大事にする」

 

 真剣な表情でそう言ってくれたお兄ちゃんに私は笑顔を返して頷いた。

 

「はい、大事にしてください」

 

 まるでプロポーズへの返事みたい。でも、それぐらいの雰囲気でお兄ちゃんは言ってくれたんだと思う。

 だから私もそれぐらいの気持ちで返した。そんな私へお兄ちゃんはそっとキスしてくれた。誓いのキスみたいで嬉しい。

 

 そこからお兄ちゃんは何度も何度もキスをしてくれた。最初は唇だったのが、段々首や頬っぺたへ変わって、気付いたらキスされながらパジャマの上着を脱がされてた。

 でも私はそんな事どうでもよかった。お兄ちゃんに私がもうお兄ちゃんのものだよってキスマークで証拠を付けられてるみたいだったから。

 

「やぁ……く、くすぐったいよお兄ちゃん」

「我慢して。赤ちゃんを作る行為は初めてする時だけ強い痛みがあるんだ。それを和らげるためにいっぱいセレナを幸せにしないといけないんだよ」

「そ、そうなんだ」

「ああ。っと、これでよし」

「ぁ」

 

 お兄ちゃんの手で私の上着が脱がされちゃった。その瞬間、お兄ちゃんの両手が私の胸を優しく触ってきた。

 

「ひゃんっ」

 

 へ、変な声が出ちゃった。お兄ちゃんの手が胸の先へ触れた瞬間、ビリビリって痺れるみたいな感覚が走ったから。

 

「痛い?」

「う、ううん。でも、何か変な感じ」

「変な、ね。じゃあ痛かったり嫌だったら教えてくれる?」

「うん、分かった」

 

 そこから私はお兄ちゃんにされるがままになった。

 まず背中をお兄ちゃんへ預けてキスをする。その間、私はお兄ちゃんのオチンチンをずっと触ってた。

 硬くて、熱くて、大きなそれを触ってる間、私はお兄ちゃんに言われた事をずっと考えて。

 

 これがいつか私をママにする。これが私に赤ちゃんを作ってくれる。これが私とお兄ちゃんを強く繋げてくれる。

 そう思って大事に大事に触り続けた。私の手の中で時々オチンチンが動くのはお兄ちゃんが喜んでくれてるからだって教えてもらったから、いっぱい動いて欲しくて沢山ナデナデした。

 

 オチンチンの先っぽから出てくる透明なヌルヌルしたものは、前に私が出した変な汗と同じようなもので赤ちゃんを作るための準備をしてるって証拠なんだって。

 だから全然嫌じゃなかった。むしろ嬉しくて笑顔になったぐらい。

 だってあの時私は今のお兄ちゃんと同じ気持ちだって分かったから。

 

 あの時私の体は赤ちゃんを作りたかったしたかったんだって、大人と同じ反応をしてたってそう分かったから!

 

「セレナ、ちょっとチンポから手を離してくれるか」

「どうしたの? 私、お兄ちゃんを喜ばせられなくなった?」

「違う違う。もう服を脱ごうと思ってね」

 

 苦笑してお兄ちゃんは私の耳へ顔を寄せてこう言ってくれた。

 

――それに、俺はセレナが傍にいてくれるだけで喜ぶし幸せだよ。

 

 その言葉で私は決意した。私も下を脱いじゃおうって。

 あの時姉さん達はそうだった。なら、私も大人の女の人としてお兄ちゃんに合わせよう。

 そうやって私がズボンを脱ぐとお兄ちゃんも裸になってた。

 

「わぁ……」

 

 オチンチンがあの時みたいに上を向いてて、とっても強そうな感じがする。

 その先っぽからは透明な液が出てて、何だか少しだけ変なの。でも見てるとドキドキしてくるから不思議。

 

「どうかした?」

「あ、うん。オチンチンってすごいなぁって。本当にこんなに大きな物が私の中に入るの?」

「考えてごらんセレナ。赤ちゃんって、チンポよりも小さい?」

「あっ……」

 

 言われて気付いた。たしかに赤ちゃんの方がオチンチンよりも大きいね。

 

「じゃあ、準備を続けよう。セレナ、布団に座って足を開いてくれるか?」

「うん」

 

 一体何をするんだろうと思いながら私はお布団へ座って両足を開いた。

 もうおしっこの出るところは、えっとおまんこはヌルヌルしてる。

 

「これでいい?」

「ああ。じゃあ……」

 

 そこからの事は、私の中で初めての事だらけだった。

 お兄ちゃんが私のおまんこへ顔を近付けて優しく、だけど丁寧になめてくれた。

 それはくすぐったかっただけだったけど、途中でお兄ちゃんが別の場所――後で教えてもらったら“クリトリス”って言うみたい――を軽く舌でツンってした時、全身に雷が落ちたみたいに体が震えた。

 それと頭の中が真っ白になっちゃって、それを何度も何度も経験した。

 それは“イク”って言うんだって教えてもらって、私は何度もお兄ちゃんにイかせてもらったんだ。

 

 女の人って、イクととってもフワフワした気持ちになって、幸せになれるんだって教えてもらった。

 エッチな事ってしちゃダメって言われるのは、これを好きじゃない人にされてもそうなっちゃうからだって分かった。

 

「あ~……気持ちいいよセレナ。その調子でお願い出来る?」

「ふぁ~い♡」

 

 で、今はお兄ちゃんの上に乗ってオチンチンをなめてる。ちょっとしょっぱいけど、それがお兄ちゃんの味だと思うと好きになれそう。

 それにしてもオチンチンって不思議。硬くて熱いけど、先っぽの辺りは柔らかい部分もあるし、透明なヌルヌルはなめてもなめてもドンドン出てくる。

 

 そして、そうしてると私のおまんこもヌルヌルが出てくるみたいで、お兄ちゃんが優しくペロペロしてくれるの。

 

「レロレロ……ぁ♡ お兄ちゃぁん、それ、もっとぉ♡」

 

 オチンチンをなめてるとおまんこの中へお兄ちゃんの舌が少し入ってきた。

 それがあったかくて、気持ち良くて、もっとして欲しいって思って腰を動かしておねだりする。

 

「してもいいけど、セレナにチンポを咥えて欲しいなぁ」

「くわえる?」

「そう。先っぽだけでいいから口に入れてペロペロしてくれるか?」

「うん、分かったぁ♡ 私、頑張るね♡」

 

 目の前にあるオチンチンを見つめ、その先っぽの透明なヌルヌルを出してる部分をあむっとお口の中へ入れる。

 お兄ちゃんが言ったようにそこだけをお口に入れて、後はそこを舌でなめてあげた。

 ヌルヌルの味がもっと強く感じられて、オチンチンの味がもっと分かったような気がした。

 

 でも、そんな風に思えたのは最初だけ。すぐにお兄ちゃんがおまんこへ舌を入れてペロペロしてくれて、私は気持ち良くってオチンチンから口を離しちゃった。

 

「セレナ、もうチンポを舐めてくれないのか?」

「そ、そんな事ないよぉ♡ でもぉ、お兄ちゃんのおまんこが気持ち良くって続けられないんだもん♡」

「じゃ、こっちはしないでおくか?」

「やだぁ♡ おまんこペロペロして欲しいよぉ♡」

「じゃあセレナもチンポペロペロ頑張ってくれるか?」

「うんっ♡ 私っ、頑張るっ♡ あむっ♡」

 

 お口の中にオチンチンをくわえて、いっぱいなめてあげる。すると透明なヌルヌルが沢山出てきて、お兄ちゃんが喜んでるって教えてくれた。

 もっとお兄ちゃんに喜んで欲しいと思ってなめてると、おまんこがあったかくなって、気持ち良くなってくる。

 

 ふふっ、お兄ちゃんにおまんこペロペロされると幸せになっちゃうね♡

 エッチな事ってこんなにあったかくって、気持ち良くって、幸せになれるんだ♡

 

「セレナ、そんなにフェラするの好きか?」

「んむぅ?」

 

 ふぇら? ふぇらって何だろう?

 もしかして、オチンチンをなめる事かな?

 

 じゃあそうだから頷いておこう♡

 

「うんっ♡ 私、ふぇら好き♡ だってお兄ちゃんが喜んでくれるもんっ♡」

 

 オチンチンから口を離してそう言うとお兄ちゃんが驚いた顔をした。

 でもすぐに笑顔になって嬉しそうに「そっか」って言っておまんこペロペロを再開してくれた。

 

 そこからしばらく会話はなかった。私はオチンチンをなめ続けて、お兄ちゃんはおまんこをなめ続けてくれた。

 その終わりは、お兄ちゃんが「もう……っ! 出る……っ!」って言った後に訪れた。

 

「~~~~~っ♡♡♡」

 

 お兄ちゃんの声が聞こえた少し後、私はお口の中へ出された熱い何かの匂いと味に声も出せず、ただ全身が痺れるような感じになった。

 そこから先の記憶はない。後で教えてもらったら、お兄ちゃんが射精をしたみたい。そこで出された精子って言う赤ちゃんの素で私は意識を失ったんだってそこで分かった。

 

 でも、その時私は無意識に精子を飲んでたんだって。

 そう目を覚ました時、お兄ちゃんが教えてくれたから……。

 

 

 

 深夜のリビング。そこで行われているのは、ある意味では非道徳的な行為だった。

 まだ初潮を迎えていない少女が、成人男性から性的な行為をされ、初めての口内射精によって絶頂を体験させられていたのだから。

 

 けれど、男はそれを無理矢理している訳ではなく、少女も嫌々それを受け入れている訳ではない。

 少女はやっと男に大人の女として見られ、扱われた事を嬉しく思い、男は未成熟な果実へ手を出す事の禁忌感を噛み締めながらも興奮を覚えていた。

 

「セレナ……大丈夫?」

「うん……まだちょっと口の中が変な感じで、頭がぼ~っとするけど大丈夫だよ」

 

 エアコンの駆動音が静かに聞こえる中、仁志とセレナは見つめ合いながら言葉を交わす。

 精液の強めの匂いや味で意識を飛ばしたセレナだったが、目を覚ました時に仁志の腕の中だった事でその気持ちは一気に幸福感で溢れていた。

 少女漫画さえ読んだ事のないセレナにとっても、目覚めた瞬間愛する男の腕の中というのは心ときめかせる状況だったのだ。

 

「そっか……。さて、どうしようか」

 

 仁志はそう言って頭を掻いた。

 セレナは性交をするにはまだ幾分幼いと言えた。そのため、仁志はその性器を丹念に、入念に解すように愛撫してきたのだが、自分のペニスを挿入するにはそれでも時期尚早だと理解していたのだ。

 

「どうしようって……どういう事?」

「ん? えっと、セレナにはさっき赤ちゃんの方がチンポより大きいって話をしたけどさ」

「うん」

「それは、体が大人として成長し切った後の話なんだ。そう考えると、まだセレナの体は若干成長し切ってない」

「……うん」

 

 会話の流れと内容でセレナは感じ取った。このままでは自分は仁志とセックス出来ない。子作りの練習をしてもらえないと。

 

「だから、ここは最後までしないでセレナの」

 

 体が子作り出来るようになるまで準備しよう。その言葉を仁志は最後まで言い切る事が出来なかった。

 セレナが強く彼の体へ抱き着き、その未成熟な胸を押し付けるようにしたからだ。

 

「……セレナ?」

「お兄ちゃん、お願い。最後までして?」

「でも、多分本来よりも痛みが凄いと思うし」

「それでもいい。だって、姉さん達はしたんでしょ? このままじゃ、私だけ仲間外れなままだから」

 

 その最後の一言が仁志の心を打った。

 それは彼があの頃から出来る限り避けるように心掛けていた事だったからだ。

 

「……ごめん。そうだな。セレナの気持ちは響達に負けてないんだった」

「うん、私も姉さん達に負けないぐらい、ううんそれ以上にお兄ちゃんの事が好きっ! だからお願いっ! 最後までして! 私もお兄ちゃんのお嫁さんになれるって証明してみせるからっ!」

「セレナ……」

 

 目に涙を浮かべながらの言葉は、セレナもまた女であると仁志へ強く感じさせた。

 そしてこうも思うのだ。この少女は、きっと尽くすタイプの女性だろうと。故にここで下手な心の傷を作れば、将来それがどういう風にセレナの人生を曲げてしまうか分からないとも。

 

(ちゃんと責任取らないとだな。俺と出会うまである意味温室育ちみたいなものだった訳だし)

 

 文字通りの箱入り娘だったセレナ。それが初めて深く関わった異性が自分なのだ。

 仁志はそう思って、セレナが自分から離れたいと思う時までしっかりと抱きしめる事を改めて誓った。

 

「分かった。じゃあ、出来るだけセレナが痛くないように俺も試してみるよ。それと、最悪の場合はセレナにチンポを一度入れただけで終わりにするからな?」

「……うん、分かった。お兄ちゃんは私を心配してくれてるんだもんね。なら、私もあまりワガママ言わない」

「ありがとう。じゃあ、セレナは布団に仰向けになってくれるか?」

「うん」

 

 言われるままセレナは布団へ寝転がって仁志を見上げる。

 すると、当然その視界には勃起したペニスが映り、その雄々しさにセレナの視線は自然と引き寄せられていく。

 

(やっぱり大きい……。オチンチンってみんなあんなに大きいのかな……?)

 

 見ているだけで下腹部が、子宮が疼く。だがそれをセレナは正しく理解はしていない。

 それでも勃起したペニスを見つめていると、思考がぼやけて、動悸が早くなる事は段々分かってきてはいた。

 

「ねぇお兄ちゃん」

「ん?」

「オチンチンって、みんなそんなに大きいの?」

 

 少女の純粋な疑問へ男は若干苦笑するとこう返した。

 

「女の人の胸と一緒だよって言えば分かる?」

「……大きい人もいれば小さい人もいる?」

「そういう事。それと、大きい人には大きい人なりの、小さい人には小さい人なりの悩みがあるって事もね」

「そうなんだ。うん、分かった。教えてくれてありがとう」

「どういたしまして」

 

 今からセックスをするとは思えない空気ではあるが、仁志はそれを好ましく思っていた。

 彼の初体験は本来であれば有り得ないような状況だった。

 それに比べると、今の状況こそが本来初体験で有り得そうな雰囲気だと思ったのである。

 

「まずはっと……」

「んっ……」

 

 仁志はペニスを掴んでセレナのヴァギナへ擦り付けるように動かす。

 それはカウパーを互いの性器へ塗り付け少しでも挿入をし易くするためでもあるが、同時にセレナを感じさせて少しでも破瓜の痛みを小さくしようという行為でもあった。

 

「んんっ……お、お兄ちゃん、何だか変な感じになってきた」

「どういう感じ?」

「えっとね、お腹の下辺りが熱いの。これって病気?」

「違うよ。それはセレナの体が早くチンポを入れてって言い出してるんだ」

「……うん、そうかも。私も早くオチンチン入れて欲しい」

「そっか。ああ、それとセレナ、痛かったら我慢はしないで教えてくれ。これが最後って訳じゃない。その、必ず今後も俺はセレナとこういう事出来る機会を設けるから。だから焦らないで欲しいんだ。いいかい?」

「お兄ちゃん……。うん、分かった。私、我慢しないで言うね」

 

 やり取りだけ聞けば何とも頭の痛い内容ではあった。

 けれど、セレナが我慢強く抱え込む性格と知っている仁志としては大事な事だったのだ。

 この機会が唯一無二と思ってもおかしくないセレナへ、そんな事はないと伝え、今後もこういう時間を設けると安心させるのは最悪の事態を避けるために必要だったのだから。

 

「あっ……んんっ……ひゃんっ!」

 

 愛らしい声を出しながら無意識に腰をくねらせるセレナ。

 それは挿入を誘う動きだ。未成熟でもその本能は男性器を求め出していたのである。

 

「いいよセレナ……っ。とっても可愛いよ。もっとその声を聞かせてくれ」

「う、うんっ! お、オチンチンがおまんこに擦れるの気持ちいいよぉ。ふわぁ……も、もっとそれしてぇ」

「ああ、その調子だ。セレナ、オマンコ気持ちいいって言い続けてごらん」

「お、おまんこ気持ちいいっ!」

 

 その瞬間、仁志がペニスをクリトリスへ擦り付ける。

 

「ああっ! おまんこ気持ちいいっ!」

「そうだ。セレナが気持ちいいって言うとホントにオマンコが気持ち良くなるんだよ。さぁ、もっと言うんだ」

「おまんこ気持ちいいっ! おまんこ気持ちいいよぉ!」

 

 仁志に言われるまま淫らな言葉を繰り返すセレナ。その体は言葉による一種の暗示作用もあってかより一層愛液を分泌させ、仁志のペニスによる愛撫の快感を向上させた。

 

(かなり濡れたな。これなら……)

 

 もう準備はいいだろうと仁志はそのままペニスをセレナのヴァギナへあてがう。

 今までそこへ侵入した事があるのは仁志の舌のみ。つまり、硬度を持った物が侵入するのは初めてであった。

 まだ成人していないセレナのそこは、異物の侵入を拒むように固かった。

 それでも、度重なる愛撫や絶頂による快楽で守りは幾分緩んでおり、仁志のペニスの先が侵入を果たす。

 

「ぁ……」

 

 それを感じ取ってセレナが無意識に声を漏らす。

 一方で仁志は声に出さないが若干迷いを生じていた。

 

(調の時の比じゃないな、これ。狭いなんてもんじゃない。本当に入れてもいいんだろうか……)

 

 そこへセレナが不思議そうに小首を傾げて声をかける。

 

「どうしたの? もうオチンチン全部入ったの?」

「あ、いや、まだ半分も入ってないよ」

「なら早く入れて? 私ね、もうさっきからお兄ちゃんのオチンチン入れて欲しくて仕方ないんだぁ」

「っ……」

 

 それは無意識だった。それは無作為だった。

 けれど、それは男を誘う女の表情だった。

 幼い少女が見せた、妖艶な誘い。仁志はそこに確かな雌の本能を感じ取った。

 

「分かった。じゃあ力を抜いて」

「うん」

 

 幼いながらも雌の本能に従って動くセレナに仁志も雄として応えるように覚悟を決めた。

 ただそれでも膣が急に柔らかくなる訳ではない。なので仁志はセレナへ顔を近付けるとそっとキスをした。

 

「んっ……お兄ちゃん? どうしたの?」

「ん? セレナとキスしたくなったんだよ。今のセレナはとっても綺麗だからさ」

「ホント?」

「ああ。だから……」

「んぅ……」

 

 もしセレナが十分成長し成人していれば今のキスが誤魔化しを兼ねていると気付いただろう。

 ただ、きっとそれでも今と対応は変わらなかっただろうが。

 幸せそうにキスを受け入れ、その幸福感に身を委ねる姿は成人してようと同じだったはずだ。

 誰かが言った。女はいくつになっても女だと。それで言うならセレナもその通りだった。

 

(お兄ちゃんとキスするの、好き……。それにオチンチンが入ってるとお兄ちゃんと深く繋がってるみたいで嬉しいな……)

 

 まだ先端部しか入っていないが全身で繋がっている事に変わりはない。

 だからセレナは喜びを仁志へ伝えるように両手を彼の首へと回した。

 まだ小さな体では仁志の背中までは手が届かなかったのだ。

 

(セレナの意識がチンポから俺へ向いてるな。これなら……っ)

 

 脱力ではないがいらぬ緊張をしていない事を察し、仁志はペニスを更に奥へと進ませた。

 

 その瞬間っ!

 

「~~~~~っ!!」

 

 セレナが声にならない声を出した。痛みに呻くようでもあり、快感に喘ぐようでもあるそれに、仁志は罪悪感と微かな嗜虐心を刺激されながら動きを止める。

 ただ、彼のペニスは萎えるどころかむしろ硬度を増していて、高校生でさえないセレナとの性交に興奮している事が窺えた。

 

「セレナ、大丈夫かい?」

「う、うん……。痛かったけど、お兄ちゃんと一つになれたって思ったら嬉しいの。ねぇお兄ちゃん。これで私、大人に近付いた?」

「……ああ、そうだね。昔だったら結婚を申し込んだぐらいだ」

「ふふっ、そっか。それはちょっと残念」

 

 そう言って笑う表情は痛みをこらえながらも嬉しそうな微笑みだった。

 そのどこか大人の女性らしさを思わせる笑みに仁志は見惚れた。

 

(綺麗だな……。とても子供とは思えないぞ……)

 

 たった少しの経験で、セレナはまた一つ大人へと近付いた。そう仁志は感じたのである。

 セレナはそんな仁志の表情と反応に不思議そうに小首を傾げる。

 

「お兄ちゃん?」

「っ……ごめん。セレナの微笑みがとても綺麗で見惚れてた」

「えっ?」

「とっても、その、綺麗だった。俺、こんな綺麗で可愛い子とエッチしてるんだと思うと幸せだよ」

「ぁ……」

 

 自分の中でピクンと跳ねるペニスでセレナは仁志の気持ちを感じ取った。

 鈍い痛みはあるが、それと共に微かな快感が走り、セレナの内面へ変化を与える。

 

(今の……何だろう? 痛かったけど、ちょっと気持ち良かった)

 

 もっと今のを感じてみたい。そう思ったセレナは仁志を潤んだ瞳で見つめて言葉をかける。

 

「お兄ちゃん、何だかね、さっき痛いんだけど気持ちいい感じがしたの。それ、もう一度感じてみたいんだけど、どうすればいいかな?」

 

 その問いかけはある意味で仁志を高ぶらせる一言だった。

 未熟な雌が口にした疑問と願い。それは意味を理解出来る仁志からすれば、もっと快楽を与えて欲しいという言葉に他ならないのだから。

 

「……じゃあ、少し動いてみるから。もし痛かったら言ってくれ」

「うん」

「よっと」

 

 この時、仁志はペニスを引き抜くのではなく押し込む事を選んだ。

 特に理由はない。強いてあげるのならセレナがマリアの妹であり、痛みと快感を同時に感じたと告げた事がどこかで頭の隅に残っていたからだろう。

 

 結果、仁志のペニスはセレナの膣奥まで到達。

 それによる刺激でセレナへ強烈な痛みと快感を与える事となったのだ。

 セレナはその際声を漏らさぬように両手で必死に口を押さえて自分の言葉にならぬ叫びを押し殺した。

 

「ここまで、か。セレナ、どうだい?」

 

 この時、セレナはまともな受け答えが出来る状態ではなかった。

 その頭の中は未知の刺激や経験によって乱れに乱れていたのである。

 

(何これ怖いっ! 痛いはずなのに! 嫌なはずなのにっ! どうしてこんなに嬉しいのっ!? 自分が怖いっ! 怖いよっ!)

 

 痛みというものを嫌う心の動きと、それを喜んでしまう体の反応。セレナの中にあるマゾヒスティックな面が顔を出し始めた証拠だった。

 とはいえ、それは奏のようなはっきりとしたものではなく、あくまでそういう面もある程度のものだ。

 ただ、それが今回はある意味で悪い方向へ働いていた。破瓜の痛みを快感に変え、まだ幼さの残るセレナへこう思わせていたのだから。

 

(私、もしかしてお兄ちゃんになら痛い事されても平気なのかな? だって、お兄ちゃんは私の事大好きで愛してくれてるから。だから絶対酷い事はしないし嫌な事もしないもの。今のだって、私が望んだからしてくれて、それで嬉しいって思えたんだしね)

 

 自分は仁志からなら痛みを与えられても平気な上、それを嬉しく思える人間なのだと思い込み始めたのだ。

 

 女性は、性行為をした相手へ無意識に好意を抱き易いという傾向がある。

 それは自分が体を許した相手を好きだったと思う事で心を守る防衛的な働きの一種だ。

 今回はそれが別の形でセレナへ働いた。痛みを気持ちいいと感じる事をおかしいと思うセレナは、それが愛する人だからそうなるのだと思い込む事で自分を正当化してしまったのだ。

 

 さてそんな事とは知らぬ仁志は、自分の問いかけに無反応なままのセレナを前にどうしたものかと困っていた。

 

(さすがに不味い事したかなぁ。裂けてはないみたいだし、十分解したからいけると思ったんだけど……)

 

 チラリと結合部を見れば、響達と同じく破瓜による出血はなく、仁志の陰部は色付いてはいなかった。

 シンフォギア装者として激しい戦いや訓練をしている内に彼女達は例外なく処女膜を破っていたのだろうと仁志は思っていた。

 名残のようなものは残っていたがそれらは出血をもたらす程ではなく、若干の抵抗感のみを残すのみとなっていたのだろうというのが仁志の読みだった。

 

 だからこそ、今のセレナの様子は仁志には意外だったのだ。

 てっきり何かしらの反応があると思っていたら無反応に近いものだったのだから。

 強烈な痛みで喋る事さえもままならないのかもしれないと、そう仁志が考えてまずはペニスを抜こうとしたその時だった。

 

「おにいちゃぁん……」

 

 甘えるような、蕩けた声でセレナが仁志へ声を発したのだ。

 

「セレナ? 大丈夫なのか?」

「うん、大丈夫だよぉ。それよりも、もっと動いてぇ」

「えっ!?」

 

 思いもよらぬ言葉に仁志が目を見開くと、セレナは緩んだ笑顔を浮かべてこう言った。

 

――私、お兄ちゃんとならどんな事も平気みたい。だから、お兄ちゃんのしたいようにして?

 

 その一言で、仁志の中の何かが切れた。

 何せセレナが浮かべていたのは、男を誘うメスの顔だったのだ。

 

――…………分かった。セレナ、もう俺以外の男なんか意識出来ないようにしてやるからな?

――大丈夫。それなら私、もうそうなってるもん。

 

 そこに、もう人間はいなかった。いるのは盛りの付いた雄と雌がいるのみだった……。

 

 

 

 ジュプジュプ音が聞こえる。どこから出てるんだろうって思ったけど、そんなものは一つしかないって思い出して小さく笑う。

 

「ん? 何か面白い事でもあった?」

「ううん、何でもないよお兄ちゃん♡」

「そっか」

 

 私の体を抱きかかえるみたいにして、お兄ちゃんは優しく頭を撫でてくれる。

 あの時からずっと私のおまんことお兄ちゃんのオチンチンは繋がったままだ。

 さっきの音はそこから聞こえる音。正確にはお兄ちゃんが私を愛そうとすると出る音。

 

「それにしても、人間の順応性は凄いなぁ。もう本当に痛くない?」

「うんっ♡ それよりも気持ちいいのっ♡ オチンチンでズンズンされると、頭の中がふわ~ってなって、とっても幸せになれるんだぁ♡」

 

 そう言ってる間にも私のおまんこが勝手にオチンチンをギュ~って抱き締める。

 

 それだけでまた気持ち良くなって、頭の中がフワフワしてくる♡

 もっと、もっとエッチしたい♡ スケベしたいよぉ♡ 私、もうこれがないと嫌だって思ってるんだからね、お兄ちゃん♡

 

 お腹の中にはお兄ちゃんが出してくれた赤ちゃんの素がいっぱい入ってる。

 熱くて、あったかくて、幸せにしてくれるそれをお腹に入れたまま、私はずっとお兄ちゃんのオチンチンで栓をしてもらってる。

 

 まだ私は赤ちゃんが産める体じゃないけど、いつかそうなれたらまたこうしてもらうんだ♡

 お兄ちゃんがそう約束してくれた♡ いつになるか分からないけど、絶対私に赤ちゃん産んでもらうからなって♡

 

「セレナ、何考えてるんだ?」

「ふぇ?」

「チンポ、締め上げてきてるんだけど?」

 

 ど、どうしよう♡ 私がエッチな事考えてたのお兄ちゃんにバレちゃった♡

 

「え、えっとね? 早くせいりこないかなぁって」

 

 せいりってのが始まったら、私はもう赤ちゃんを産める体になったよって事らしい。

 いつになるか分からないけど、早くそうなりたい。なったら、真っ先にお兄ちゃんへ教えるんだ。

 

 もう私、お兄ちゃんの赤ちゃん産めるようになったよって、そう言っておまんこ見せてエッチしてもらうために♡

 

「……そうなった時、慌てないようにな」

「うん、分かってる。ちゃんとマムや誰か女の人に言って助けてもらうから」

「そうしてくれ。けっして慌てないようにね」

「はーい♡」

 

 返事をしてキスをすると、お兄ちゃんがやれやれって感じで苦笑しながら抱き締めてくれる。

 それと同時にオチンチンがおまんこの中でピクンって動いて、お兄ちゃんがまだスケベしたいって教えてくれた。

 

 だから頑張っておまんこを締めてオチンチンをギュッてしてあげた♡

 私ももっとスケベしたいよって、セックスしたいよって伝えるように♡

 

「……セレナ?」

「お兄ちゃん、もっとスケベして? 私に沢山教えて欲しいの。赤ちゃんの作り方やお兄ちゃんに喜んでもらえる方法を。私、お兄ちゃんのお嫁さんになるんだよ? そのために今から勉強したいの」

「勉強か……」

「うんっ♡ エッチなお勉強っ♡」

 

 そう言ったら、オチンチンがまたおまんこの中で動いたっ♡

 

「セレナ、本当に一気にいやらしくなったな。今は妊娠出来ないからって中出しいっぱいされたいのか?」

「関係ないよぉ♡ 赤ちゃん出来ても出来なくても、お兄ちゃんのオチンチンミルクいっぱぁい欲しいからぁ♡」

 

 まただ♡ またオチンチンが動いた♡ お兄ちゃんに教えてもらった赤ちゃんの素のエッチな言い方をしたら、本当にお兄ちゃんが喜んでくれた♡

 

「ぐっ……ホントにたった少しで女の子ってやつは……」

 

 お兄ちゃんが少し辛そうな顔をした。でも、もう知ってる。これは射精っていう事を我慢してる時の顔だって。

 

「いいんだよお兄ちゃん♡ 我慢せずに私の中へオチンチンミルク出して♡」

「セレナ……っ」

 

 まただっ♡ オチンチンがピクンっピクンって動いてくれる♡

 

「だって、まだ私は赤ちゃん産めないんだよ? だからどれだけオチンチンミルク出してもへいき、へっちゃらなんだから♡」

「それは響の……」

「今の内にお兄ちゃんのオチンチンミルクの味、私のおまんこに覚えさせて? 沢山ごくごくして、赤ちゃん産めるようになったら、おまんこじゃなくて赤ちゃんのお部屋に飲ませてあげられるように♡」

「っ!」

 

 あっ♡ 今までで一番大きくオチンチンが動いた♡

 それとお兄ちゃんの目付きが何だか怖くて、でもおまんこがキュンキュンする感じになってく♡

 

「セレナ、気絶するまでチンポでいじめるからな? 覚悟しておくんだ」

「っ♡」

 

 背筋がゾクゾクってした♡ 初めて聞くお兄ちゃんの声に私は胸が高鳴った♡

 何をされるか分からないけど、私の体と心はお兄ちゃんのする事に期待してる♡

 

「あっ……」

 

 お布団へ背中をつける形で私はお兄ちゃんに押し倒された。

 オチンチンは抜けないようにお兄ちゃんがのしかかってきてて、それがちょっとだけ怖い。

 

「セレナ、これからするのは種付けプレスってやつだ」

「たねづけプレス……?」

 

 よく分からない私へお兄ちゃんが簡単に説明してくれた。

 たねづけって言うのは赤ちゃんを作る行為の事で、プレスはそのままの意味。

 つまり、これからするのは愛し合うセックスじゃなくて、子供を作る交尾って事みたい。

 

 そうやって説明した後、お兄ちゃんは私のおまんこを壊すんじゃないかって勢いでオチンチンを動かしてきた。

 

 お腹の中に残ってるオチンチンミルクごとおまんこの中を掻き回されてる……っ♡

 こ、これ凄いっ♡ 今まで一番気持ちいいよぉ♡

 

「お、お兄ちゃんっ♡ こ、これダメぇ♡ 私のおまんこ、壊れちゃうっ♡」

「ふんっ! それぐらいのっ! 気持ちでぇ! やってるからなっ!」

 

 ああっ♡ こ、声が動物さんみたいになっちゃうっ♡

 これが本気のお兄ちゃんなんだっ♡ オチンチンが本気出すと、女の人は絶対勝てないんだっ♡

 ううんっ♡ 勝ちたいなんて気持ち、無くなっちゃうんだぁ♡

 だって、今の私、もっとオチンチンに負けたいって思うもんっ♡ 降参したいもんっ♡

 

 だけど言葉が出せない。出せるのは動物さんみたいなうめき声だけ。

 頭の中真っ白になっちゃってとてもじゃないけど言葉にならない。

 だからせめて体の動きで私の気持ちをお兄ちゃんへ伝えたい。

 そう思って必死でお兄ちゃんへしがみついた。

 

「うおっ!? し、締め付けがキツク……っ! このドスケベロリめっ!」

「おおんっ♡」

 

 恥ずかしい声が出ちゃった。お兄ちゃんのオチンチンがおまんこの奥をゴリってしたからつい声が漏れちゃったよ。

 

「セレナがこんなに悪い子だとは思わなかったぞっ! チンポを美味しそうに咥え込んでっ! 締め付けてっ! その歳でチンポミルクをねだるなんてっ! なんていけないロリっ娘だっ!」

「ご、ごめんにゃしゃいっ♡ 悪い子でごめんにゃしゃいっ♡」

「違うっ! オチンポをオマンコでおしゃぶりしてごめんなさいだ!」

「きゃうんっ♡」

 

 ズンってお兄ちゃんのオチンチンがおまんこの奥を突いてきて、そのまま動きを止める。

 お兄ちゃんは私の事をジッと見つめて何かを待ってるみたいだった。

 きっと今の言葉を言いなさいって意味だと思って慌てて口を開いた。

 

「お、オチンポをおまんこでおしゃぶりしてごめんなさいっ♡」

「私はオチンポが大好きな悪い子です」

「わ、私はオチンポが大好きな悪い子ですっ♡」

「なので、これからはお兄ちゃん専属のロリオナホになります」

「なので、これからはお兄ちゃん専属のろりおなほになりますっ♡」

 

 そう言い終わると同時にオチンチンが、ううんオチンポが大きく動いた。

 するとお兄ちゃんが顔を耳元へ近付けてきて……

 

――オナホって言うのはね、チンポを射精させるためだけの道具の事なんだよ。つまりもうセレナは俺のチンポを気持ち良くさせるための存在だ。

 

 って、教えてくれた。

 

 それって、私はこれからお兄ちゃんオチンポを射精させるためだけのおなほって事?

 酷い、酷いよ……。私、道具になっちゃった。

 

――だから、一生傍にいてもらうからな。俺のチンポの事、ちゃんと面倒見てもらわないといけないからさ。

 

 沈む私へお兄ちゃんはそう続けて優しくキスをしてくれた。

 それだけで一気に私は気持ちが軽くなった。

 

 だって! さっきの言葉(ろりおなほ)はお兄ちゃんのお嫁さんって意味だって分かったからっ!

 

 こうして私はお兄ちゃんのオチンポでいっぱい愛してもらった。

 ちなみに初めて種付けプレスをされた調さんも、私と同じでお兄ちゃんにごめんなさいってさせられたって教えられて、今度会ったら絶対話そうと決めた。

 

 けど、困っちゃうな。ロリって意味は小さな女の子って事だもん。

 私が大人になったらロリじゃなくなるから、もうロリオナホじゃいられない。

 ううっ、大人になりたいのに大人になったら強みがなくなるなんて複雑です。

 

 そんな事をお風呂に入りながらお兄ちゃんに言ったら笑われた。

 気にせず大人になっていいって、そういつもの雰囲気で言ってくれた。

 それと、こんな事も言ってた。

 

――オナホっていうのは本気じゃないから。ああいう事を言わせると、男ってのは興奮するんだ。

 

 やっぱりスケベな事を言うとお兄ちゃんは喜んでくれるんだって分かって嬉しかった。

 今後もそういう言葉を教えてもらいたいって、そう言ったらお兄ちゃんのオチンポが大きくなったので正解みたい。

 

「はぁ……女の子の成長速度に体が震えてきそうだよ」

「ふふっ、でもこれはお兄ちゃんがそうしてるんだからね?」

「そうかもしれないけど……なぁ」

「お兄ちゃんを喜ばせる言葉、私だけじゃなくて切歌さんや調さんも知りたいと思うから、いつか勉強会、開いてね?」

「…………まずそっちで予定を合わせてくれ。それと、その時は出来れば泊まりの用意を」

「はい、先生」

 

 ちょっとふざけてそう言ったらオチンポが動いた。

 どうやら呼び方変えるとお兄ちゃんは喜んでくれるみたい。

 よし、この事をお二人にも教えよう。それで、三人一緒に愛してもらうんだ。

 

 あの頃は出来なかったエッチなお勉強会をした後に……ね。




……いまいちエロく出来なかった。ロリの魅力の引き出し方が分からない。
ちなみにセレナはこのすぐ後お赤飯を炊く事になります。まぁ文化が違うのであくまで例えですけど(苦笑

次回があるとすれば……ひびみくの制服エッチかな?
とか言いつつまったく別の話かもしれませんのであしからず(汗
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