※この作品はR-18です。

ハーレム王サイト   作:ライオン@5

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サイト強化したい、戦闘書いてみたい、伏線張りたい、エロ書きたい……等々、色々と思考が錯誤した結果、この長さです


『土くれ』と初仕事、そして

魔法学院から馬で二日ほど離れた郊外にある屋敷の前に俺はいた。

門を守る衛兵(多分、平民)は屋敷をじっと見つめる俺を訝しんだ眼差しでこちらを見てくる。

あぁ、なんでこんなことになったのだろうか?いや、ここにいるのは俺の意思だから仕方ないのだろうけど……どうしてもそんなことを思ってしまってしまう。

すると、背中にいるデルフリンガーがカチャカチャと話しかけてきた。

 

「相棒、いい加減に覚悟して殴り込みに行こうぜ。そろそろマチルダの姐さんが侵入する筈だ」

「大丈夫だよ、覚悟ならとっくに済んでる」

 

……責任を取るって決めたんだ。なら、こんなところで足踏みしているわけにはいかない。

俺はデルフの柄を握りると、屋敷へ向けて踏み出した。

 

 

 

事の始まりは四日ほど前、モンモランシーからハーレムを作らないか?と訪ねられた日の夜だった。

その日の夜、俺は中庭に作った五右衛門風呂に浸かりながら一人、悶々と考え事をしていた。

ハーレム……ハーレムかぁ。確かに、モンモランシー一人では俺の性欲を受け止めきれないのは自覚していた。

だけど、まさかモンモランシーからハーレムを作らないか?と提案されるのは予想外だった。

 

……正直な話をすると、モンモランシー以外の女の子に手を出したいと思ったことは何度もある。

とても綺麗で、でも性格はキツくて、たまに優しい俺のご主人様のルイズ。

多分、からかっているのだろうけど俺のことを好きだ、素敵だと言ってくれるキュルケ。

フリッグの舞踏会で踊った時、ドレス姿もあって大人っぽい色気を感じたタバサ。

理由は分からないが、俺のことをよく慕ってくれて、たまに夜食を作ってくれたり、洗濯や掃除を手伝ってくれるシエスタ。

キュルケには無い大人っぽさと色気、それに負けないくらい大きな胸を持つマチルダ。

他にも学院であった女の子の中には夜の相手してもらったらなぁ、と思った子は山ほどいる。

まぁ手を出したことはないけどね?俺にはモンモンいたし。

……でも。

 

「……どーすっかなぁ?」

 

浮気を公認されたからと言って、いきなり他の女の子に手を出すほど、俺はプレイボーイでもなんでもない。

元の世界ではナンパなんてしたこともないし、女の子とも付き合ったこともなかった極々普通の男子高校生だったのだ。

……そもそもどうやってそういう関係になればいいんだ?モンモンとはあっちから誘ってきて、自然と──。

 

「漸く見つけたよ、こんなところにいたのかい」

「ぶほぉっ!?」

 

突然、後ろから声をかけられ、驚いた俺は風呂の中で足を滑らせた。

 

「ごぼっ!?ごぼぼぼ……ぼほぉ!?」

 

ぜぇはぁぜぇはぁ……し、死ぬかと思った。

狭い風呂の中だからひっくり返ったら、体が詰まって戻るのに時間がかかった。

あと少しで風呂の中で溺死というアホみたいな死に方をするところだった。

 

「……大丈夫?あんた、スッゴい顔してるけど……」

「だ、だいじょう……ぶはぁっ!?」

 

俺の目に飛び込んできたのは、風呂のお湯がかかったのだろう濡れ鼠になっているマチルダの姿。

濡れたことで服がぴったりと張り付き、体のラインを浮かび上がらせていた。

しかも良い生地を使っているからなのか、うっすらと乳首の輪郭が浮かんでおり、それが余計にエロさを引き出している。

 

「ちょ、本当に大丈夫かい?鼻血出てるじゃない、頭でも打ったの?」

「えっ、あっ……マジだ」

 

鼻頭を触ってみると、そこには血がべっとりと着いていた。

多分、溺れた時に鼻の中を切ったか、打ったのだろうけど、まるで濡れたマチルダを見て興奮したみたいだな。

……それにしても。

 

「たくっ、あんたのせいでビショビショだよ。風呂入って、さっぱりしたってのに……」

 

──むくりっ

 

……こんなこというのもあれだが、やっぱエロい体してるな、マチルダ。

思わず、大きくなってしまった愚息を見えないように股の間に挟み、マチルダの方へと体を向ける。

 

「悪かったって……で、何のようだ?俺が風呂入ってるのを覗きにきたって訳じゃないだろ?」

「よく分かってるじゃないかい。……仕事について話があるから、風呂上がったら女子寮の私の部屋まで来な」

 

……っ、ついにか。覚悟はしていたが……こんなに早く仕事をすることになるとは。

でも新金貨3000枚を貰ったばかりだってのに、こんなに早く仕事をするだなんて……もしかしてマチルダの家って借金でも背負っている……とか?

てか。

 

「……マチルダも女子寮で寝泊まりしてたのか、全然知らなかった」

「まっ、寮長室なんて生徒でも滅多に来ないからね。知らなくても仕方ないわ」

 

マチルダって寮長だったのか、初耳だ。

 

「寮長室は一階の一番奥を右に曲がった突き当たりにあるよ、他よりも大きな部屋だから、まぁ直ぐに分かるだろう」

「りょーかい、風呂上がったらすぐ行くよ」

 

俺がそう伝えるとマチルダは踵を返して、来た道を戻る。

その後ろ姿は、前と同じくしっかりと濡れており、お尻のラインがはっきりと──はっきりと!?

えっ、マチルダ今パンツ履いてないの!?それともあれか?Tバックって奴なのかっ!?

 

「それじゃあ私は帰るよ、あんたに濡らされたお陰で着替えなきゃだしね」

「あ……あぁ」

 

マチルダ、ノーパン疑惑に夢中で上の空であった俺は流されるように返事をする。

彼女が俺の視線に気がつく様子はなく、彼女が見えなくなるまで俺はその大きな尻に目が離せなかった。

 

一人、風呂に入りながら俺はさっきのマチルダの姿を思い出していた。

出たところは出ていて、凹んでいる所はしっかりと凹んでいるモンモンとは明らかに違うしっかりとした女の体に、キュルケには無い大人の色気に俺はすっかりと魅了されていた。

……いや、冗談とか抜きでエロかった。モンモンである程度慣れてなかったら、骨抜きにされていたかもしれない。

 

「おっ?早速その気になったのか、相棒?」

「その気ってなんだよ」

「マチルダの姐さんを手込めにするつもりかってことだよ」

 

手込め?手込めって……なんだ?

 

「マチルダの姐さんを相棒の女にするつもりかって聞いてんだよ、娘っ子から他に女作るの許可されたんだろ?早速、やろうってのかい?」

 

あぁ手込めにするってそういう意味か。

正直、マチルダを俺のものにできたら……あの豊満な胸を、括れた腰を、大きな尻を自由に出来たら、それはそれは最高だろう。

でも。

 

「……許可貰ったって、早速こんなこと考えんのは男として最低すぎんだろ」

「そういうもんかねぇ?」

「そういうもんなんだよ、剣のお前には分からないかもしれないけど」

 

ばしゃり、と風呂から上がり、俺はいつもの服装へと着替えて、女子寮に足を向ける。

とりあえず愚息は落ち着いた、これならマチルダに俺がエロい目で見てたことは気付かれない……筈だ。

とっとと話を終わらせて、とっととモンモンの部屋に向かおう。……モンモンには失礼だろうけど、今日は色々と激しくなりそうだ。

 

 

 

……なんて思いましたが。

 

「漸く来たね、全く女をいつまで待たせるつもりだい?紳士としてなっていないわよ、坊や」

 

寮長室に入った俺の前に現れたのはベッドに座り、足を組んだネグリジェ姿のマチルダだった。

薄桃色のそれはうっすらとボディラインが浮かんでおり、下品ではない色っぽさを醸し出している。

 

「……ごくりっ」

 

初めて目の当たりにした……と言っても過言ではない大人の色気を前に俺の喉がなる。

も……もしかして、これって夜のお誘い……なんでしょうか?嫌でも、今日はモンモランシーと予定があるから困るというか……いや、でも一回くらいなら何とか。

 

「んじゃ、早速だけど仕事について話させてもらうよ」

「……うっす」

 

……やっぱりそうっすよね、期待するだけ俺が馬鹿でした。

マチルダは適当に掛けてくれ、と座るよう促してきたので適当に椅子を引っ張り出して座る。

俺が座るのを見ると、マチルダは枕元から一枚の地図のようなものを取り出すと、俺に見せてきた。

 

「これは……?」

「これは学院から馬で二日ほど走った所にある、とある貴族の別荘の地図だよ。今度のオセルの曜日、私達はここへ盗みに入る」

 

昨日がユルの曜日だから、今は確かエオーの曜日。で、マン、ラーグ、イング、オセルの曜日と続くから……四日後に盗みに入るのか。

馬で二日ほど走るってことは明日には出なきゃいけない筈だから……随分と急だな。

……ルイズになんて言い訳するか、そう考えているとマチルダは。

 

「安心しな、あんたのご主人様に根回しはしておくから数日学院を離れたくらいじゃ怪しまれないよ」

 

……マジでマチルダをこちら側に取り込んでよかったな。

多分、これからも根回しには世話になることだろうし(主にモンモランシーとの逢引とかで)、きちんとお礼しなくちゃな。

 

「……そういえば、もう仕事するのか?新金貨3000枚貰ったってのに、仕事するってことは……やっぱりマチルダん家って借金抱えてたり……?」

「借金なんて一銭も抱えてないよ。そりゃテファや村の子達のことを考えると仕送りは多ければ多いほどいいけど……今回はあんたが使えるかどうか確かめる為、仕事をするのさ」

 

俺が使えるかどうか……か。

確かにそれは重要だ、俺はガンダールヴのルーンのお陰で、そこら辺のメイジよりは強いし、勝てる自信もあるが……それは一対一の場合に限ってだ。

仕事をするのなら俺一人に、もしくはマチルダも加えて二人に対して、十数人、もしくは数十人の相手と戦うことになる。

その状況で俺がどれだけ戦えるか確認は必要だし、何より。

 

「あんた、元の世界では大方学生かなんかでしょ?使い魔のルーンで戦えるようになったかも知れないけど……確実に戦うような人間じゃない、そんなあんたが人を傷つけられるかどうか、試させてもらうよ」

 

……マチルダの指摘は事実だ。俺は確実に戦う人間ではない。

ゴーレムと対峙した時だってそうだ。あの時はモンモランシーの声援があったから戦えたが、もしも俺一人だったのなら……きっと逃げ出していた筈だ。

 

「……だから確実に対人戦をすることになるだろう盗みの仕事をするって訳か、案外性格悪いんだな、あんた」

「そりゃそうよ、私は天下の大怪盗『土くれ』のフーケ様なんだからね、性格くらい悪くなきゃやってられないわ」

「……分かった、やってやるさ。で?作戦はどうするんだ?」

 

にこりっ、と楽しそうに頬笑むマチルダ。

いったい、何があるのだろうと思っていると彼女は地図の……多分、玄関を指差すと続いて俺に向けて指を差した。

………まさか?

 

「あんたが正面から侵入して時間を稼ぐ、その間に私が屋敷に忍び込んで獲物を盗み出す。これが今回の作戦よ」

「作戦でもなんでもねーじゃん!?俺が突貫してるだけだろ、これ!?」

「仕方ないでしょ?あんたの実力を試すにはこれが一番なんだから。まっ、安心しな。まっ、メイジが出てくるとしてもラインかドットばかりだろうし、死ぬことはないと思うけど……万が一、死にそうになったら助けてやるわ」

 

いや、助けてくれるのはありがたいけどさ……マジで作戦でもなんでもねぇ。

本当に俺を試すだけの仕事なんだな、と実感を込めて……少しだけ不安を込めて地図を見つめていると。

 

「……くくくっ」

 

突然、マチルダは俺を見てケラケラと笑いだした。

いったい、なんだ?と思っていると。

 

「もしかしてあんた、童貞なのかい?」

「ど……童貞じゃないし、いやマジで」

 

いきなりそんなことを訪ねてきた。

色っぽくこちらを見つめてくるマチルダに緊張してどもってしまったが、マジで童貞ではない。

いったい、それが何の関係があるのだろうか?

 

「そ、なら心残りはないね。童貞なら思い残す無いようにって一晩、相手してやろうと思ったけどさ」

「ぐっ……」

「なんだい、後悔したって遅いよ?恨むのなら格好つけた自分を恨むんだね」

 

いや、別に恨んではいない。

ただ……うん、やっぱりちょっとだけ勿体無いかもと思ってしまった。

マチルダのような綺麗なお姉さんに相手してもらえる機会なんて、そうそう無いだろうし。

 

「……まっ、そういうことならきちんと返してやらないとね。モンモランシーの為にも、あんたがきっちり童貞捨てる為にもね?」

「だから!俺は童貞じゃねーって!」

 

 

 

仕事の話が終わり、俺はいつものようにモンモランシーの部屋に向かい、一晩過ごしていた。

十回戦目を終え、いつもならもう十回戦しよう……とするところなのだが、今日はここで愛し合うのをやめ、二人ベッドで横になっていた。

不服そうな顔をするモンモランシーの頭を撫でながら、俺達は会話を続ける。

 

「……今日は随分とする回数少ないじゃない、いつもなら後十回戦……サイトが元気なら三十回戦はする筈なのに、今日に限ってどうしたの?もしかして早速……」

「手を出してねぇよ、他の女には」

 

まだな、と付け加えて、俺は今日起きたことを話し始める。

マチルダに仕事を誘われたこと、一週間……正確に言えば、七日ほど(こっちの世界では一週間が八日の為)学園を離れることを伝えた。

すると、モンモランシーは驚いたような顔を見せ。

 

「……そういうことは早く言いなさいよ」

「ごめん、でも……その、なんというか」

「なんというか?」

 

今日は色々と興奮して……直ぐにでもモンモランシーとしたかったのだ。

マチルダに興奮して、性の捌け口としてモンモランシーを使った……と言ったら、言い方は最悪なので黙っておく。

……最低だ、俺って。

 

「やっぱ……なんでもないです、はい」

「……大方、マチルダに興奮して此の分の性欲を直ぐにでもセックスしたかったとか?」

 

……バレバレだったようだ。

 

「ごめんなちゃい、その通りです」

「ちゃいはやめなさい、気持ち悪い」

 

そういうとモンモランシーは怒った様子も見せず、ぎゅっと俺の頭を胸に抱き寄せ、優しく撫で始めた。

……モンモンの汗の匂いと、女の子独特の甘い香り、それにおっぱいからミルクみたいな匂いが香るような気がする。流石に、まだ妊娠してない筈なのに母乳の香りを感じるのは……何故だろう?俺の勘違い……とか?

 

「別にいいのよ、他の女に興奮して……私がその捌け口として使われても。だって、使われた分だけその子に注がれる筈だった貴方の愛を私が感じられるってことでしょ?なら別に私は構わないわ」

 

……口ではそう言っているものの、モンモランシーの手は震えている。

そうだよな、他に女を作ることを許可したとしてもモンモランシーだって女の子なんだ。他の女の代わりにって抱かれたらそりゃ不満も出る筈だ。

だって言うのに、無理して嫉妬に蓋をして。

 

──むくりっ

 

「ちょ……明日は朝早いんでしょ?だったらもうそろそろ寝た方が」

「こんなに可愛いモンモランシーを見たら寝れる筈ねぇだろ!後十回……ううん、二十回はするぞ!いいよな?」

 

マチルダに嫉妬するモンモランシーの可愛さを前にしたら俺の愚息が我慢できる筈ない。

モンモランシーのことを強く抱き締めて、俺は必死に彼女のことを求める。

 

「……馬鹿♥」

 

ぎゅっ、と抱き返してきたモンモランシーを熱を感じながら……俺達は更に愛を深め合うのであった。

 

 

 

太陽の光を浴びながら、俺は目を覚ました。

……うっ、結局三十回以上してしまったな。モンモンも途中で限界を迎えていたってのに無理に付き合ってくれて……割りとマジで申し訳ない。

横に眠るモンモランシーに視線を向け──あれ?いない?何処に行ったんだ?朝飯の時間にはまだ早い筈じゃ……。

 

「おはよ、漸く目覚ましたのね」

「もう起きてたのか、おはよー……って何してるの?」

 

声がした方……確か、モンモン曰く『調合台』に視線を向けると、そこには片方の手に試験管を、もう片方の手に黒い粉のようなものを乗せたスプーンを持ったモンモランシーの姿があった。

……初めてみるが、あれが『秘薬』の調合なのだろうか?

 

「今、ちょっとだけ……ううん、だいぶ危ない秘薬の調合中。悪いけど邪魔しないでくれる?」

「危ないってなら邪魔しないけど……いったい何作ってんだ?」

「爆弾」

「へぇー、爆弾………爆弾!?」

 

耳を疑うような言葉を聞き、寝惚けていた頭がスッキリと晴れる。

えっ、爆弾?爆弾って……あれですよね?導火線に火を着けて、暫くしたら辺りが粉微塵になら爆弾ですよね?えっ、なんでそんなもの作ってるの?

 

「私もサイト達の仕事の手伝いしようと思ってね。で、私に出来ることと言ったら……秘薬作りくらいだから」

「……だからって普通、爆弾作るか?」

「まぁ火の秘薬に乾燥させた火竜の糞を混ぜるだけだから、手間はそんなに掛からないし……」

 

何処か遠い目で話すモンモランシー。

よく耳を済ませば「違法」や「一番火力の高い比率は」等々、危険な言葉が聞こえてくる。

……ま、マジで大丈夫なんだろうか?

 

「心配しなくても大丈夫よ、確かに火竜の糞は軍やアカデミー以外が取り扱うのを禁止されてるけど、爆発の威力が凄すぎるから禁止されてるってだけだし」

「威力が凄すぎるって……どれくらい?」

「半径5メイルが吹っ飛ぶくらい?」

 

うん、十分ヤバイ。

試験管の太さは実際に見たことないが、俺の世界のダイナマイトと同じくらいの太さ。

確か、ダイナマイト一本が直径3mに穴が開く程度だから、同じサイズで半径5m(であってるのか?)が吹っ飛ぶのは相当ヤバイ。

 

「心配そうな顔しなくても大丈夫よ、ちょっとやそっとの火花じゃ引火しないし」

 

そういうと、モンモランシーは試験管の中にスプーンを入れ、カチャカチャと中身をかき混ぜ始める。

ある程度、撹拌を終えると、引き出しの中から導火線付きのコルクを取り出すと、試験管の中身が溢れないように蓋をする。

 

「はい、完成。十本作ってあるから全部、持っててちょうだい」

「……ありがと、大切に使わせてもらうよ」

 

……試験管に触れると、すっと『これ』の使い方が頭の中に入り込んでくる。

成る程ね、試験管が割れやすいから投げて使うのではなく、転がして使うか、爆発させたい箇所に固定するのが正しい運用方法……と。

やっぱり、これ相当危険な爆弾みたいだ。使いどころを選んで使わないと。

 

「あ、それと……貴方、これから一週間はミス・マチルダと二人っきりで過ごすことになるのよね?」

「おう、正確に言えば七日間だけど」

「……浮気するにしても、きちんと貴方の“女”にしなさいよ?他の男に靡けないくらい……私みたいにメロメロにしちゃいなさい」

 

頬を優しく撫で、こちらを見つめてくるモンモランシー。

俺の女にする、か。モンモランシー以外の女としたことないから緊張するけど……うんっ、期待には答えなくっちゃな。

 

「分かった。そういうことになったら、マチルダにしっかりと教えてやるよ。俺がお前のご主人様だってな」

「……そっ、なら期待して待ってるわ。お仕事、頑張ってちょうだいね、サイト♪」

 

頬に軽く唇が触れ……何度もキスした筈なのに何故だか、俺の顔は真っ赤に染まる。

あは、ははは……か、顔熱っ。これって……その、なんというか新婚夫婦がするいってらっしゃいのキス……みたいだな。

新婚夫婦がする会話にしては、随分と淫靡な気もするが。

 

「わ、私がキスしたんだし、貴方もキスしなさいよ?これから一週間は会えなくなるんだし、それくらいいいでしょ?」

「……そうだな、いってくる」

 

軽く、モンモランシーの唇にキスをすると俺は部屋を出て、正門へ向かう(正確に言えば、今日の使い魔の仕事終わらせてからだけど)。

モンモンの為にも……これから産まれてくるかもしれない子供の為にも、しっかり稼がなくっちゃな。

 

 

 

「ぐっ……!この薄汚い賊が!直ぐに絞首台へ連行してやるッ!」

「平民のくせして妙な技を使いやがって……これでも食らいやがれ!」

 

そんなわけで俺は現在、戦闘中である。

マチルダの予想では大した宝があるわけでもないし、守衛は皆平民だと予想されていたが……実際は違った。

守備戦力の大半は貴族崩れ……と言った容貌の連中が占めており、皆魔法を使って攻撃してきている。

主な攻撃魔法はキュルケが使っていた火の魔法《フレイムボール》や風の魔法の《エア・カッター》等々……デルフ曰く、ラインクラスのメイジが主戦力だと思われるとのことだ。

数は圧倒的に俺が不利、だが。

 

「相棒、後ろから《ファイア・ストーム》の魔法が迫ってるぜ。着弾まで後5秒、4秒……」

「りょーかいっ!」

 

振り向くと同時に火と風の複合魔法《ファイア・ストーム》をデルフで切り裂く(・・・・)

いや、切り裂くというのは正しい表現ではないか。魔法がデルフに触れた瞬間、まるでデルフに吸い込まれたかのように魔法が消え去る。

 

「また魔法が……!その奇妙な剣の仕業か!?」

「さて、どうだろうね……っと!」

 

魔法が消え去り、唖然としている守衛に向けてデルフを振るう。

出来る限り、殺さないように……とデルフの腹で攻撃したが、同時に伝わるのは骨が折れ、内臓が潰れたのだろうぐちゃりとした嫌な感覚。

……うっ、やっぱり人に向けて剣を振るうのはどうにもなれない。

手がガチガチと震え、人を殺してしまったのかもしれないという恐怖が俺を襲う。

 

「相棒!《エア・ニードル》が迫ってきてるぞ!気ぃ持ち直せ!」

「分かって、るっての!!」

 

だが、今はそんなこと考えている暇はない。

恐怖を押え、デルフを両手に握りしめ、今度は刃の方を振るう。

《エア・ニードル》は杖に風を纏わせて鋭い刃にする魔法だ、攻撃魔法しか吸収できないデルフとはどうしても相性が悪い。

故に狙うは。

 

「ぎぃ……!?がぁぁああっ!??腕が、腕がぁぁああっ!!」

 

杖を持っている右腕。

振るわれた剣はいとも容易く、守衛の右腕を切り裂き、ぼとりっと地面に落ちた。

どくどくと、切り口から溢れる生暖かい血が跳ね、俺の頬にかかる。

生々しい血の香りに思わず、胃の中のものが逆流しそうになるが、ぐっと堪える。

 

「……おい、デルフ?お前、他に思い出したことねぇだろうな?」

 

吐き気と嫌悪感を紛らわすように……この戦いの最中、突然己の能力を思い出したデルフに問いかけた。

どうやらデルフは喋れて知能と自己認識能力が高いだけでなく、見た目よりも鋭い上、攻撃魔法を吸収できるらしい。

この調子ならもう二、三個、能力があっても可笑しくはなさそうだが。

 

「今んところはこれで全部だ、他にも……なんかあったかも知れねぇが覚えてねぇ」

「……とっとと思い出してくれよ、こっちとしては死活問題なんだからさ」

 

どうも、期待できそうにない。

いや、攻撃魔法を防いでくれるだけ十分だと思うが……うん?

 

「……分かった、指示には従おう」「ちっ、リーダーばっかりいい格好つけやがって」「腕がぁ、腕がぁぁあ……」

 

突然、先程まで無秩序に戦っていた守衛達が戦いの手を止め、俺から距離を取り始める。

いったい何が起こるのか……と、思っていると突然、奥の屋敷から一人の人物が現れた。

 

「全く、情けない方々ですね」

 

そいつは荒々しい風貌の他の連中とは違い、真っ黒な燕尾服を纏い、腰には細剣(レイピア)のような細く鋭い杖剣、一見では執事のように見える。

体も随分と細いようで、まだ俺の方ががっしりとしているようにも見えるが……こいつが守衛達のリーダー?

 

「初めまして、盗賊の方。私はこの傭兵隊のリーダーを勤めておりますルネ・ド・オットー・ラ・モーディックと申します、以後お見知り置きを」

「お、おう……」

 

……妙に腰の低い奴だな。盗賊相手にこの口調と態度、何か企んでいるのか?

一応、正体がバレないように……と、更にフードを深く被り、デルフを構える。

すると、ルネは不快そうに眉を潜め。

 

「こちらが名乗ったのです、貴方も名前の一つや二つ、名乗ったらどうなのですか?紳士としてなっていませんよ」

「……えっ?盗賊相手にそれ言ってんのか?」

「……?何か、可笑しいこと言いましたか、私?」

「いや、可笑しいも何も、全部可笑しいが……まぁいいや」

 

名前……名前か、流石に馬鹿正直に平賀才人って名乗っちゃ駄目だろう。

正直、名前を聞かれるだなんて想像もしてなかったから考えてなかった……どうするか。

 

「……ルーヴル、俺の名前はルーヴルだ」

「ルーヴル、良い名前だ。それほど強いのです、きっと名のある剣士なのでしょう」

 

いや、名声なんてこれっぽっちもありませんけど。

咄嗟にガンダールヴ→ルヴ→そーいや、ルーヴル美術館とかあったな、じゃあルーヴルでいいかって名付けた適当な名前ですが。

 

「ではルーヴル様、一つお聞かせ頂きたいのですが……貴方の目的はなんでしょうか?こちらとしても出来れば穏便に運びたいのですが」

「……盗賊がすることと言ったら、一つしかないだろ?」

「成る程、宝物庫が狙いですか。でしたらこちらも引けませんね……申し訳ありませんが、お縄についてもらいましょう」

 

腰に携えていた杖剣を抜き、こちらに構えてくる。

一瞬、魔法を発動するものだと思ったが……その様子はない。

両手に力を込め、いつでも飛び出せるよう体勢を低くし……俺の緊張を知ってか、知らずかルネは更に言葉を重ねてくる。

 

「我が二つ名は『滝壷』、水の恐ろしさ……その身で味わってもらいましょう」

「──やってみやがれ!」

 

その言葉と共に俺は飛び出し……一世一代の戦いが、今始まった。

 

 

 

side マチルダ

 

ド派手な攻撃魔法が放たれる音から、静かな剣劇に変わった頃、私はひっそりと屋敷の中を歩いていた。

目的は勿論、この別荘の宝物庫に眠るお宝『爆炎の喇叭』を領収……もとい盗む為。

『爆炎の喇叭』はその名前の通り、爆炎を放つ喇叭のマジックアイテムであり、一度放てば狙われた者の体は無数の穴が開くという。

そんな強力なマジックアイテムだというのに、この屋敷の主であり持ち主のモンテ爵は宝物庫に保管するだけで使うつもりはないらしく……ならば私が有効活用してやろうって算段だ。

 

さて、そんな考え事をしている内に宝物庫の前まできた。

宝物庫の扉は大きな鉄製であり、例え鍵が掛かってなくても女手一人では開けられそうにはない。……尤も、魔法が使えない場合に限ってだが。

……ふむ、どうやらこの扉には強力な『固定化』の魔法が掛けられているようだね。術者の実力は恐らく、私と同等程度。ならば『錬金』の魔法が通るかは五分五分と言ったところかしら?

懐から杖を取り出し、いつものように『錬金』の魔法を唱えるが、扉に変化は見られない。

……どうやら、僅かであるが相手の方が私より上の腕前らしい。だが、僅かに上程度ならば他に方法はある。

神経を研ぎ澄まさせ、魔法の痕跡を辿りる。『固定化』の効果が薄い場所を探る。そこに『錬金』を掛ければ、宝物庫の中へ侵入できるだろう。

──そして見つけた、扉の中心部分。ここは他よりも『固定化』の掛かりが悪い。

恐らく、他の部分より鉄の密度が高いためだろう。後はここへ『錬金』を掛ければ……おや?随分と外が騒がしいね。

いつの間にかジャバジャバと激しい水音が庭から響く。

雨でも降っているのかしら?と外へ視線を向けると。

 

「…………はっ?」

 

自分の目を一瞬疑った。

……何せ、庭に水が満ち、まるで湖のようになっていたのだ、見間違えと思う方が普通であろう。

しかも湖の中心は渦巻が発生しており、中央には術者と思わしき燕尾服の男。そして溺れ掛けている守衛と思わしきメイジ達と……泳ぎながら戦っているサイトの姿。

い……いったい、何が起こっているんだい?

 

 

 

side サイト

 

「──遅いッ!」

「ぐっ……!」

 

鋭く放たれる杖剣による一撃を回避すると同時にデルフを横凪ぎに振るう。

横薙ぎは当てやすい分、縦斬りよりも威力は落ちるが仕方がない。まずは当てることが先決だ。

……だというのに。

 

「それで攻撃しているつもりですか、もっと踏み込みなさい!」

「これも駄目……かよっ!?」

 

次の瞬間、相手の姿がぶれ、デルフが体を通り過ぎる。

一瞬、幻覚か?と思ってしまう程の神速っぷりに思わず、舌打ちしてしまう。

 

「落ち着け、相棒。水のメイジを相手してるなら相手以上に自分が冷静にならなくちゃいけねぇ。何せ、相手は接近戦のスペシャリストだからな」

「……水のメイジって回復が得意で、戦闘は苦手なんじゃねぇのかよ」

 

愚痴るように言葉を漏らすと、それを聞いてたのか余裕そうにルネは言葉を綴る。

 

「確かに一般的には水のメイジは戦闘が不得意だと言われています。ですが、ルーヴル君?」

 

杖にしては太い杖剣を持つ細い腕を、まるで指揮棒のように右へ左へ、優雅に振る姿に重さは感じられない。

……くそっ、話し言葉も相俟って、余裕綽々って感じだな。実力差ってものが、こうも感じ取れるのは……正直、悔しい。

 

「水のメイジの本領は水の“操作”にあります。そして人体の80%以上は水であり、水のメイジであるのなら“それ”を自由に操れても不思議ではありません」

「相手さんの言う通りだぜ、戦闘に特化した水のメイジの近接戦闘はやべぇ。腹を斬っても内臓が零れることはねぇし、痛みを感じてる様子もない」

 

デルフに続くようにルネは絶望的な言葉を更に紡ぐ。

 

「攻撃魔法という点に置いては確かに他の魔法に劣るでしょう」

「ですが、強化魔法を重ねることで筋力はオーク鬼以上、速度は風竜の飛行速度にも達し、思考速度と反射神経は虫人と同等……近接戦闘に置いて、水のメイジの横に並ぶものは存在しません」

 

……俺の上位互換も良いところじゃねぇか。

しかも俺はただがむしゃらに剣を振ってるだけなのに、多分相手は何かの剣術を習っている物だと思われる。

勝ち目なんてない……と思えるが、一つだけ俺の勝ち目は存在する、それは。

 

「……ありゃ長くなりそうだな」

「全く、素質のある奴を見つけたら、教師ぶって、稽古しようとするのはリーダーの悪い癖だぜ」

「腕がぁ……」

「戦いが終わったら、リーダーにくっ付けてもらおうぜ。切られた腕ならここにあるしよ」

 

……相手が油断していること、それに尽きる。

どうやら、こいつは俺のことを気に入っているようで、稽古をつけてくれているらしい。

だったら、その油断を最大限生かすのみ。

 

「さぁ往きますよ!」

「……っ!」

 

真っ直ぐ、俺の胸を狙ってくる杖剣の一撃をデルフで往なしつつ、隙を探る。

……動きが速すぎてよく分からないが、どうやら相手の攻撃はしっかりと一歩踏み出してからの突きが基本のようだ。

足元に視線を向ければ、ルネが一歩踏み出す度に石畳が割れ、その力強さがひりひりと実感できた。

 

「いいですか?近接戦闘において最も重要なのは足腰の強さです!しっかりと一歩踏み出すことで攻撃はより威力を高め、更には攻撃を受けても倒れにくくなります!」

 

何とか隙を見つけ、デルフを振り下ろすが次の瞬間には相手の姿は消え、土煙を上げるだけに終わる。

そして相手はその隙を逃すような甘い相手ではない、いつの間にか側面に移動したルネは空いた脇腹へ杖剣を突き刺してくる。

 

「更には、こういった素早い平行移動も可能になり、より隙を突きやすくなる」

「今までは才覚と武器に恵まれていたお陰で……ただ剣を振り回すだけでも何とかなっていたようですが、そう幸運は長く続きませんよ!」

 

体を無理矢理、捻ることで何とか回避するがバランスを崩してしまう。

足元がふらつき、その瞬間、右肩に鋭い痛みが走る。

 

「ぐぅぅうう……っ!」

「貴方以上の近接戦闘術の使い手は両手で数えられない程にはいるでしょう。それこそ魔法衛視隊の隊員は皆貴方と同等か、それ以上の剣士であると理解しなさいっ!」

 

……確かに、そうだろうな。俺はあんたよりもずっと弱い。

剣の腕も、戦いの上手さも、多分素の筋力もあんたの方がずっと上だ。

だけどな、そんな俺でもあんたに勝てる部分が一つだけあるんだ。

 

「……っ!?杖が抜けな──」

「舐めんなよ、魔法使い……っ!」

 

ぎゅっ、肩に力を入れ、同時に突き刺さっている杖を左手でしっかり掴みとる。

筋繊維が杖剣に絡み付き……抜こうとする度に筋肉が千切れていくのを感じた。

あぁまた怪我したってルイズに怒られるだろうな、きっとモンモンにも心配かけるに違いない。

──でも、やるしかねぇ。

 

「ズァアアアァァァッ!!」

 

痛みを無視して、デルフを持つ右手を思いっきり、振り下ろす。

さぁどうだ、魔法使い。これがお前の舐めたガンダールヴの一撃だ。

この距離なら──回避できねぇぞ!!

 

「──《アイス・シールド》ッ!」

 

次の瞬間、ルネは右腕で持つ杖剣を離し、懐から短い木の杖を取り出して詠唱する。

俺の放った攻撃は氷の盾により防がれたが……ルネの額には一筋の汗が浮かんでいた。

惜しい、あと少しでその首かっ切れたのに。

 

「……なんともまぁ、恐ろしい戦術で私の杖を奪うとは。正直言いましょう、私は貴方のことを舐めていました。私に勝つことは出来ない子羊であると」

「そりゃどうも。確かに俺はあんたよりも弱いさ、でもな……窮鼠猫を噛むって諺もあるんだぜ?雑魚だからって舐めていると痛い目会うぞ」

 

くすりっ、とルネは小さく笑う。

いったいなんだと言うのだ?杖剣はあいつの手から離れたし、杖を離したことで強化魔法も解けた。

不利なのはあっちの筈なのに……なんでこんなに余裕ぶっているんだ?

 

「確かに。では──貴方の強さに敬意を示し、本気で相手しましょう」

「相棒、ドデカイ魔法が来るぞ!詠唱が完了する前に片付けろ!」

「分かってる……!」

 

直ぐに戦いを終わらせるべく、一歩踏み込み──詠唱は終わった。

詠唱が短い、強力な魔法じゃないのか?そう思った次の瞬間には俺の体は大量の水に襲われ、庭の隅まで流された。

 

「ぐっ……!?」

「──《クリエイト・ウォーター》、精神力を糧に大量に水を産み出す私の最も得意とする魔法です」

 

ぷはぁ……庭の隅に追いやられた時は驚いたが……どうやら、この魔法はあくまで水を産み出すだけの魔法みたいだな。

門が閉じているせいで、腰まで水が溜まり、動きにくいがそれだけだ。

それは相手も同じ筈──。

 

「勿論、水を産み出すだけでは攻撃も何もない。ですが──この魔法を持って、私は『滝壷』と呼ばれる、イル・ウォータル・デル・ワ・プール」

「この詠唱は……!不味い、相棒!直ぐに水から離れろ!」

「上がれっつっても……!」

 

既に、この庭は水浸しだ。逃げ場なんて……ない。

 

「《コントロール・ウォーター》ッ!」

 

杖を振るうと同時に庭に満ちていた水が動き始める。

それはルネを中心に渦巻くように回り始め、どんどん激しくなっていく……っ!

これは……渦潮か!?不味い、渦潮に飲まれたら最後……例え、底が浅くても溺れ死ぬことは必至だ!

 

「ぼ、ボス!?俺達、まだ逃げてな──ごぼぉ!?」「ぼぼぼっ、ぼぉーぶぼっぼ!?ぼうはうっ!?」「溺れ、溺れるっ!?死ぬ、死ぬぅぅうううっ!!」

「……っ、味方も敵も関係なしかよ!」

「私の魔法は加減ができませんので。貴方を倒すためなら味方の一人や二人、死んだって構いませんとも」

 

……間違いない、こいつ本気で言ってやがる。

こいつは間違いなく……俺が死ぬまで魔法を行使し続ける。どうする?どうすれば、この状況を乗り越えられる?

泳ぎながら思考を巡らせ、何とか相手の隙を探していると──突然、ぽちゃんという水音が妙に耳に響いた。

音がした方にしせんをむけると、そこには。

 

「……げっ!?」

 

導火線に火がついたモンモランシー特性の秘薬(ダイナマイト)の姿があった。

俺との距離はおおよそ5m、ギリギリ射程圏内。ヤバイ、逃げないと爆風で死ぬ。

急いでダイナマイトから離れようと泳ぎ……恐らく、爆発まで後3秒、2秒。

 

「何処行くというのですか!渦潮からは逃れられませんよっ!!」

 

1秒、──ゼロ。

 

「さぁ!躍り狂いなさい、水の恐ろしさ、その身に刻みゴボァ!?」

 

──ドッ、バァァアアアアンッ!!!

 

大きな水柱が立ったかと思うとルネの体が爆風に乗り、空へと舞う。

空に舞った体はどしゃりという嫌な音を立てながら、水面に落下し……そのまま動かなくなる。

死んだのだろうか?……いや、今俺が気にするべきことは。

 

「ありがと!助かったよ、マジで!」

「喋り掛けるんじゃないよ、他の連中にバレるでしょうが……って全員気絶しているみたいだね」

 

ダイナマイトを投げ込んでくれたマチルダへお礼を言うことだ。

2階の窓から顔を出しているマチルダに礼をいうと、俺はデルフを軽く握り、ガンダールヴのルーンで身体能力を上昇させて壁を駆け上り、窓から屋敷に侵入して合流する。

近くで見ると、マチルダはまだ驚いたような顔をしており、いったい何故か?と庭の方に視線を向けると。

 

「うわっ、こりゃ酷いな」

 

綺麗だった中庭は水流と爆風により、すっかりと荒れきっており、芝生は水浸しになり、花は萎れ、木は幹から折れ、壁は何年も年月が経ったかのように罅割れ、大穴が空いていた。

(盗賊)がいうのもなんだが……こりゃお気の毒さまだな。

 

「……全く、こんなに威力出るなら、わざわざ《固定化》の掛かりが薄いところを探す意味はなかったね」

「ちょっと待て、何するつもりだ?」

 

マチルダは俺の質問に答えず、床に転がっていたガラスの欠片に《錬金》の魔法を唱え、粘土に作り替える。

そして粘土を片手で持ち、宝物庫と思わしき扉に接着剤代わりか、粘土でダイナマイトを張り付け、導火線に火をつけた。

 

「──離れるよ!」

「了解!」

 

導火線に火をつけた瞬間、俺はマチルダの手を取り、隠れることのできそうな曲がり角まで全力疾走。

 

「わぷっ」

「よっと、大丈夫か?」

 

辿り着くと同時にマチルダを胸で抱き寄せて、同時に爆風で傷つかないように背中で庇い……次の瞬間、けたたましい爆発音と鉄が切り裂かれるような甲高い音が廊下に響き渡る。

……こりゃ成功したようだな。胸の中にいるマチルダに視線を向けると、驚いたような表情をしており、ダイナマイトの威力が予想外だった……という感じかと思ったら。

 

「……あんた、他の女にもこんなことしてるのかい?」

「へっ?いやだって……男なら当然だろ?」

 

よく分からないことをマチルダは言ってきた。

……いや、危ないことから女を守るのは男として当然の義務なんじゃないか?

 

「……天然かい。全く、そんなんじゃ何時かモンモランシーに愛想尽かされても知らないよ?」

「はっ?」

「なんでもない、とっとと『爆炎の喇叭』回収して逃げるよ」

 

何故か、顔を真っ赤にしたマチルダは俺の手を振り払うと宝物庫へ駆け出した。

……俺、何かしただろうか?そりゃ少し、クサいことはしただろうが、嫌われるようなことはしてない……と思う。

まぁ何が悪かったか考えるのは後にしよう、マチルダの後を追い、俺も宝物庫の中へ入る。

 

宝物庫の中は空調が効いているのか、外に比べても涼しく、湿り気を感じさせない。

さて、目的の物……『爆炎の喇叭』は何処にあるのかと視線を巡らせるが、何処にも喇叭らしきものはない。

一瞬、本当にそんなものあるのだろうか?と思ってしまったが、直ぐにマチルダの喜ぶ声が宝物庫に響き、見つかったのだと悟り、声のした方向へ向かうと……へっ?その手に持っている“それ”は……?

 

「こいつが『爆炎の喇叭』……?」

「……はっ?こいつが『爆炎の喇叭』?」

 

いやいや、これが“喇叭”な筈ない。

だってこれはどう見たって……あれ?この間も……と言うか、フーケ事件の時にこんなことあったな。

ともあれ、これは喇叭なんかじゃない。長い銃身に、その先に使い終わった薬莢を排出する為のハンドグリップがついている。

アニメやゲームでたまに見かけるそれの名前を俺は知っていた、その名前は。

 

「──モスバーグM500……だったか?」

「モス、バーグ?もしかして、こいつもあんたの世界の武器かい?じゃあまた一回しか使えない代物か」

「……いや」

 

モスバーグに触れてみると、俺の左手のルーンが眩しいくらい発光し、使い方を教えてくれる。

レバーを180°回転させ、マガジンを引き出すと、弾倉が姿を表す。総弾数は八発、現在四発の弾丸が装填されていた。

モスバーグが入っていただろう木箱に視線を向けると、中には同口経の弾丸が十二発収まっている。

 

「少なくとも十六回は使えるな、弾丸の火薬が湿ってたりしなければだけど」

「……ふーん、成る程ね。ならサイト、これはあんたが使いな」

「いいのか?売れば幾らかにはなると思うけど」

「例え、異世界の武器だろうと“銃”なんてそう高く売れやしないよ。所詮は平民の武器だからね」

 

……えっ、この世界って銃あるのか。

マチルダの様子からして、そこまで性能は良くないみたいだが……まぁ今はどうでもいいか。なら、好意に甘えてありがたく使わせてもらおう。

モスバーグを木箱に戻し、両手に抱えて俺達は小走りで屋敷の外へ向かいながら言葉を重ねる。

 

「とりあえず、あんたがそれ相応に使えるってことは分かった。次の仕事も着いてきてもらうよ」

「マチルダが嫌だって言っても着いていかせてもらうよ。この仕事、結構儲かるみたいだしな」

「……ポケットに入れてる金貨についてはご主人様には黙っておいてやるわ」

「そりゃありがたいね。……つっても、今日の夜に消えるだろうけど」

 

こうして俺の初仕事は一応、“成功”という形で終わりを迎えた。

そして命の危険を犯した後にヤることといったらただ一つ……──。

 

 

 

side マチルダ

 

“仕事”が終わり、私達は例の別荘から遠く離れた酒場で、気分よく杯を交わしていた。

グラスの中身は学院で出る最高品質のワイン……とは比べ物にはならないが、そこそこ質のいいエール。サイトはエールの臭いと苦味が苦手らしく、ゲルマニア産の甘いコマンダリアを飲んでいた。

 

「いや、あの子の秘薬には凄いもんだね。まさかトライアングル級のメイジが掛けた《固定化》を上回る爆発が起きるとは思いもしなかったよ」

「モンモン曰く、あの秘薬は違法の品……らしいし。そりゃ違法にされるわって感じの威力だよな、あれ」

 

違法の品と来たか。

まさか学生の身で犯罪に身を染めるだなんて……どうやら私は、サイトを思うモンモランシーの覚悟を甘くみてたようだ。

でも、そこまでの覚悟があるのなら、これからも彼女の支援は期待できるだろう。

……って、酒の席でこんなこと考えるもんじゃないね。今考えるべきことは。

 

「あんたも頑張ってくれたわ。馬鹿みたいに強い奴を相手に一人で頑張ってくれたんだし、お礼の一つはくれてやらないとね」

「お……お礼、すか?」

 

もう一人の功労者をしっかりと誉めること、だ。

サイトの頭を優しく撫で、よく頑張ったと誉めてやる。アルコールのせいか、それともただただ照れているのか、顔を真っ赤にしてサイトは俯いた。

……全く、仕事では勇ましい姿を見せたと思ったのに、今は随分と可愛いじゃないの。

モンモランシーには悪いと思ってしまうけど……こりゃ味見したくなるわ。

 

「ご褒美は何がいい?お姉さんが膝枕でもしてやろうか?それとも……」

「そ、それとも?」

 

くすりっ、と小さく笑い、唇をサイトの耳元に寄せる。

小娘(モンモランシー)と付き合っていて……もしかしたら何度か体を重ねているのかもしれないが、それでも大人の体の魅力には抗えないのか、サイトは顔を真っ赤にして何か期待するような目差しでこちらを見てくる。

……あぁもう♥仕事(盗み)の後で体が火照っているからなんだろうけど……そんなに求められたら、どうしようもなく私の女の部分が疼いてしまう♥

あの子には悪いけど……♥

 

「あんたには夜のご褒美の方が……いいかしら?」

 

少し、味見させてもらおうかしら♥

私の誘いに悩む素振りを見せるサイト、恐らく浮気をしたらあの子(モンモランシー)に悪いとでも思っているのだろう。

……尤も。

 

「よ、夜のご褒美でお願いしますっ」

「くすりっ、恋人がいるってのに悪い子だね」

 

サイトも命を懸けた戦いの後で体が火照っているのか、直ぐに首を縦に振った。

全く、何が悪い子だね……だい。恋人がいるのを分かっているのに、誘う私の方が悪い大人じゃないか。

酒を飲む手を止め、酒場のマスターに部屋を一室借りると伝える。

食事と部屋の代金を机に無造作に置き、マスターから部屋の鍵を借りて、私達は今夜の寝室に向かう。

……さて♥子供相手だから、そこまで楽しめないとは思うけど……♥私の火照りが収まるまでは頑張ってちょうだいよ?

 

借りた部屋は場末の酒場らしく、こまめな掃除をされていないのかどうも埃っぽく、湿った嫌な臭いがする、どうにも良い部屋だと言えない。

ただ……これから行われるだろう秘事を考えれば、この部屋の雰囲気は酷く似合っていると言えるだろう♥

 

「……っ、マチルダ!」

「きゃっ♥全く……雰囲気もへったくれもないね♥そんなに私の体が待ち遠しかったのかい?」

 

部屋に入ると同時にサイトは酷く興奮した様子で私のことを押し倒してきた。

顔は真っ赤で、まるで初めての交尾を前にした野猿のようだ。

……こりゃ見当違いみたいだね。私はてっきりモンモランシーで童貞捨てたもんだと思ってたけど、この様子だとまだ本番にまでは到ってないのだろう。

 

「……悪い。でも暫くの間、下の方を処理できてなかったから……その、我慢できなくて」

「仕方ない子だね♥ならあんたの初めて、お姉さんがもらってあげるわ♥」

 

片手で下着を脱ぎながら、もう片方の手でサイトのズボンを脱がせる。

さてと、可愛いモグラとご対面しましょ。

 

──ぼろんっ

 

……うん?え、いや……うんっ?えっ?デカくない?

まだ半勃起くらいだっていうのに、30セントはありそうね。えっ?異世界の男って、皆こんなに逸物が立派なの?

 

「──ひゃんっ!?あ、あんたっ♥いきなり何処触って……っ♥」

 

くちゅりっ♥と、サイトの太い指が私の秘部に触れる♥

毎日素振りでもしているのだろう、人指し指の先に出来た豆が秘部に引っ掛かり、ぴくりっ♥と私の体は震えてしまう♥

 

「いや、俺の奴って相当デカいだろ?俺と初めてするなら、しっかり濡れてないと痛いだろうから確認を……って、どうしたんだ?」

「……あんた、もしかして童貞じゃないのかい?私はてっきり」

「そりゃ童貞ならモンモランシーに貰ってもらって、毎日セックスしてるけど……どうしたんだ?急に?」

 

こ……これを毎日?こんなにデカイものを……毎日相手してるってのかい?

 

「……ごくりっ♥」

 

与えられるだろう快楽を想像して、思わず喉がなる♥

……あぁ、こりゃ不味いね♥軽い気持ちで相手してやろうと思ったけど……下手すれば、堕とされるっ♥

私の膣内を作り替えられて、サイト専用のまんこになってしまうかもしれない♥

年上の女として、坊やにいいようにされぉごっ♥

 

──ずぶぶぶぶっ!!

 

「ば……馬鹿っ♥いきなり何挿れて……っ♥」

「……悪いとは思ってる、でも我慢できねぇ!今すぐ……マチルダの膣内(こと)を楽しみたい!マチルダの膣内に、俺の精液ぶち撒けたいんだ!」

「はぁっ!?精液ぶち撒けるってあんた……っ♥ぐひぃいいっ♥」

 

──ぱんぱんぱんっ!ずっぷ、ぐりゅっ!ぐぷぷぷっ!

 

「おっ♥おごぉ♥あっ、あぁぁああっ♥」

 

まずっ♥これは……不味いっ♥ヤバイ、こんなに気持ちいいだなんて想像もしてなかった♥

サイトの逸物が動く度に私はイッてしまう♥

これ……デッカイだけじゃない♥動く度にエグいくらいにエラを張ったカリ首は、ぴったりと絞まっている私の膣肉を広げ♥脈打つ血管は膣肉を削り取る♥

 

「イクッ♥またイクッ♥ぐっ、ぅうううううぅぅぅっ♥」

「おいおい、またイッたのか?俺はまだ一度もイッてないぞ!もっとまんこに意識集中しろ、マチルダっ!」

 

意識集中しろって言っても……ふぐぅ♥

くそ、何が大人の女だ情けないっ♥挿れられてから、もう何度イッたか分かりゃしない♥

だってのに……サイトは一度もイクことはなく、只管私のことを喘がせてくるじゃないか♥

おまけ付きに……んっ♥

 

「そ、そこぉ♥そこダメっ♥奥、クチュクチュされると頭真っ白になる♥馬鹿になるぅううっ♥」

「へぇ?ここが気持ちいいのか、なら……こことかどうだ?」

 

──ぐりゅっ、ぐりゅりゅっ

 

「んぐぅうううぅぅぅぅっ♥子宮、潰しちゃらめえぇぇぇっ♥♥♥」

 

こいつは逸物に頼るだけじゃないっ♥的確に私の弱い部分を見つけて……そこを責めてくる♥

いや……それだけならまだ可愛い方だわ♥弱い部分だけじゃない、隙を見つけては他の部分も開発しようと責め立てる♥

ど……どんだけ女慣れしてるんだい、こいつはっ♥

 

「あっ♥あぁっ♥あーっ♥」

「随分と可愛い声で喘いでいるじゃねぇか、そんなに俺のがいいのか?」

「え……えぇっ♥これ凄、凄い……のっ♥気持ちいい、気持ちよすぎるっ♥オマンコ馬鹿になるっ♥年下ちんぽに屈服しちゃうぅ♥」

「そんなに喜んでくれて何よりだけど……俺としては、まだ堕ちてほしくはないんだけどな」

 

──もみゅっ

 

「ひぃんっ♥おっぱい、触っちゃ駄目っ♥今敏感になってるからぁ♥何処も敏感になってるから……直ぐイッちゃうっ♥」

 

腰を動かしながら、サイトは器用に片手で胸を揉んでくる♥

一突き毎に胸の形が変わり、特に敏感になっている乳首は痛いくらい勃起し♥それを弄られると……それだけで絶頂してしまうっ♥

ヤバイ、堕とされるっ♥確実にサイトの女に……(サイト)に逆らえない雌になってしまうっ♥

クソッ♥嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だっ♥貴族としてのプライドなんて、とっくに捨てているから平民の女にされようとなんとも思わないさ♥

でもこのままじゃ……っ♥私の大切が入れ替わってしまいそう♥テファ達を食わせていく為じゃなくて……サイトを、喜ばせるのが一番に変わりそうだ♥

それだけは絶対に嫌──。

 

「むぐぅぅうっ♥♥♥ちゅ、れろぉ♥じゅるるっ♥」

「……?ろうした、まひるだ?」

 

こ、こいつ……っ♥何勝手に人の唇を奪っているんだいっ!?

私もなに舌動かして……っ♥止まれ、止まれっ♥直ぐに唇を離せ……と脳はそう命令している筈なのに、私の唇はサイトの唇から離れようとしない♥

驚きと快楽で……頭の中が真っ白になってしまう♥

 

「ちゅ♥じゅるるっ、れろれろ……っ♥べろぉおおっ♥にゅる、にゅぢゅううぅぅ♥」

 

……あぁクソ、まさか……私のファーストキスが♥こんなにイヤらしい物になるだなんて♥

そりゃ私はもう生娘ではないさ♥情報を得るために他の男に抱かれたことはあるし……っ♥盗みの現場を目撃されて、黙っている代わりにって犯されたこともある♥

でも……ファーストキスだけは守ってきたのに♥

教会で真っ白なドレスを着て、ファーストキスを花婿に捧げるつもりだったとか、ロマンチックなことは言わないさ。

でも……もう少し、ロマンあるような場面でファーストキスは捧げたかったっ♥こんな形で……ドスケベな口付けで♥奪われるだなんて、想定もしてなかったっ♥

 

「ぷはぁ……っ♥」

 

サイトを誘ったのは……間違いだったかしらね?

一瞬、後悔してしまうが……直ぐにオマンコの一番奥♥子宮がきゅんっ♥と疼き、それを否定する♥

あぁそうだ♥こんなに気持ちいいことを知れたんだ……後悔している筈はない♥

もっと……っ♥

 

「……もっとぉ♥」

「マチルダ?」

 

心の内を叫べともう一人の私が……サイトの雌が言う♥

テファ達の面倒は確かに大事だろう♥家族を世話するのは姉(血は繋がってないけども)である私の役目だ♥

でも……っ♥私は姉である前に一匹の雌なのだ♥姉として働きながら……この雄に、ご主人様(サイト)の雌になることもできると囁いてくる♥

駄目だ、そんな甘言に乗っちゃいけない♥そもそもサイトはモンモランシーの男であって私なんかが間に入っちゃいけない♥

 

「私をっ♥」

 

でも……我慢できない♥もっともっと♥サイトのことが欲しくなる♥

こいつの与えてくれる快楽を、寵愛を受けたくなる♥

駄目だ、考え直せ。私の手は既に汚れているんだ、幸せになる権利なんて……っ♥

 

「マチルダ」

 

……?

 

「お前の望み通り、もっと愛してやるよ!俺の……女になれっ!」

「あぎぃいいぃぃぃぃっ♥♥♥」

 

──どっぢゅううぅぅぅううっ♥

 

あ、これ駄目だ♥こんなに頼もしい姿を見せられたら……求められたら♥サイトの雌になるしかない♥

妾でもいい♥モンモランシーに与える半分の愛でもいい♥

だから……だからっ♥

 

「あ……っ♥愛して♥もっとぉ、もっと私を愛してちょうだい♥あんたの女に、あんたの子孫を残す権利♥私に与えてぇぇええっ♥」

「……っ!マチルダぁああぁぁぁっ!!」

 

──ずぶっ!ずぶずぶっ!!じゅぶっ、ぢゅずずずずっ!!ばちゅん、ばちゅんっ!!ごりゅ、ごりゅりゅりゅっ!!!

 

激し……♥やばっ、これ……もう少しで、射精……るっ?

私の膣内に……っ♥サイトの極太おちんぽからっ♥拳くらいはありそうなデッカイ金玉から作られた精液がぁ♥流し込まれるっ♥

きっと……ううんっ♥絶対に濃い精液だ♥絶対に妊娠する♥サイトの赤ちゃんを妊娠してしまう♥

 

「もぉ……♥モンモランシーが、いるんだろぉ♥なら先にあの子を妊娠させて──んぎぃ♥」

「大丈夫だよ、モンモランシーには毎日暇さえあれば気を失うくらい相手してもらってるから、絶対に妊娠してる」

 

き……気を失うくらい相手してもらってるって……♥どれだけ性欲があるんだい、この子は♥

いや、それよりも絶対に妊娠してる……って♥じゃあ次は──

 

「だから……次はマチルダだ!」

 

──ず、ぢゅっっっっ!!!

 

あっ♥ごっ、ぎぃいいぃぃっ♥

つ、ぶされてる♥しきゅうのなかまでぇ♥さいとのおちんぽ、はいってきてる♥

わたしのあし♥さいとのこしにからめて……はなそうとしないっ♥ぜったいに、にんしん、す……るっ♥

らんしひとつのこらずぅ♥れいぷ、されるのぉ♥

 

「おっ♥ぉぉおおおっ♥イグ、イグゥゥウウゥゥウウウウッッッ♥♥♥」

 

──びゅぶぶぶぶっ!ぶりゅ、ぶびゅびゅびゅぶぅううぅぅぅ!!どっびゅ!どっびゅ!どびゅるるるっ、びゅりゅっ!びゅるるるるるっ!!ぶぼぼぼぼぼぼっ!!!

 

「すぅ……はぁああぁぁぁ♥すぅはぁぁぁっ♥」

 

なんだい、これ……♥こんな風に膣内に射精されたの……初めてだよ♥

まるで水を沢山飲んだみたいに動く度にぽたぽたと腹の中で水が動く音を感じる♥

これが全部精液だなんて、正直信じられなかった♥

 

「あっ……♥」

 

サイトの舌がすっ、と私へ伸びている♥

……あぁ♥これはキスをしろという命令なのだろう♥

多分、この子は知らないだろうけど……セカンドキスを♥私から捧げろと……命令してくる♥

……もう仕方ないね♥

 

「んっ……♥ちゅ、ちゅじゅうっ♥ちゅば、れろっ♥るろぉぉおお♥」

 

自然と私はサイトと唇を重ねていた♥

……あぁ、そうか♥私の体と心はすっかりと……この子が求めれば応じてしまうほどにサイトのものになってしまっているのね♥

この子と体を重ねる前の私なら、そんな女を……男のものになる女を嫌っていただろうけど♥今はそれもいいと思ってしまう♥

心が、体が……目の前の雄に屈服してしまっている♥

 

「……ぷはぁ♥全く、私の体をこんな風にして……いけない子だね♥無責任に膣内射精した挙げ句に妊娠しろだなんて……責任、取ってもらうわよ♥」

「勿論、そのつもりだ。俺は……自分の女を不幸にするような酷い男にはなりたくない」

「くくっ♥口で言うのは簡単だけど……モンモランシーはどうするかしら?あの子、遠目で分かるくらいには嫉妬深いからね♥大目玉食らうんじゃないの?」

 

からかうように言葉を紡ぐ。

確かにあの子は嫉妬深い、けど……あの子が私と同じならば、きっとサイトの浮気を許してしまうだろう♥

(サイト)の寵愛を受けられなくなるのは何よりも辛い、彼女も無理に束縛して相手されなくなるよりは側妻を作るのを認めるだろう……なんて思ったら。

 

「それなら気にしなくていいよ、モンモランシー公認だからな」

「……はい?」

 

予想外の言葉が帰ってきた。

どういうことだろうか?と私が目を丸くしていると、サイトは更に言葉を続ける。

 

「俺ってさ、自分でも気づかなかったけど性欲が異常ってレベルで強いんだ。ぶっちゃけ後最低でも十回は射精さないと収まりそうにないし」

 

……成る程ね♥

私の膣内で、まだまだ元気そうなサイトの逸物を感じ、それが嘘ではないと実感する。

 

「モンモランシーだけじゃ俺の性欲を受け止めるのは無理だってことで、他に女を作れって言われるんだ。だからさ……そのっ」

「私にあんたの妾になれ、と?」

「……はい、その通りっす」

 

……くくっ♥なら丁度いいね♥

照れている様子のサイトの頬を撫でながら私は言う。

 

「……言っとくけど、私は安い女じゃないよ?子供一人二人じゃ満足しないし……何より、私には養うべき家族が他にもいるし。それでもいいってなら妾にでもなんでもしなさい♥」

「勿論だ、マチルダの家族ってことは俺の家族も同義だからな!家族を養うのは男として当然だろ?」

 

その頼もしい言葉を聞き……私の雌の部分は思わず反応する♥

あぁクソ♥どうせ後十回は相手しなくちゃいけないんだろうけど……そんな言葉を聞いたら、直ぐにしたくなるじゃない♥

がばりっ、とサイトのことを押し倒し……今度は私が上になる♥

 

「随分と頼もしいわね、旦那様♥だったら……朝まで付き合ってもらおうかしら?」

「……っ、そっちこそ!途中でギブアップするんじゃねぇぞ!」

 

──こうして夜は更けていく♥




次、どうするか
3P書くか、それともハーレムを拡大するか悩み所です
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