極寒の冬。
好き勝手に冷気を振りまくあの龍のせいなのだが、それでも毎日を過ごせない程でもない。
それに、恩……と言って良いのかどうかは分からないが、あの超危険なデカ猿を龍が殺していなかったら、俺は今頃生きていなかったのかもしれないし。
モモンガトカゲ達にもいい加減名前も付けた。電気モモンガトカゲはライチ。由来は某電気ネズミから。毒モモンガトカゲはニュート。由来は某毒エロトカゲから。
……由来は教えてないけど。
そんな今日は外でモモンガトカゲ達と焼き芋をする事にした。
暖房の効いている屋内でじっとし続けているのも流石に飽きたし。
芋の他にも、鉄鍋やらパンやらチーズやら色々準備して。
薪や枯れ枝などを寄せて、火を起こす。
次第にぱち、ぱちちと音を立てながら火が強くなっていけば、暖房の効いた屋内で未だ丸まっていたライチとニュートも外に出てくる。
扉を開けるのももうお手の物だった。
濡れた新聞紙とアルミホイルに包んだサツマイモやジャガイモを焚き火の中に放り込み、鉄鍋の中にチーズと白ワインを入れて、焚き火の上に吊るす。
すれば、段々といい匂いが立ち込めてくる。
ライチとニュートも鼻をひくひくとさせて。そんな様子に、スマホを取り出して写真を何枚か撮った。
……こうして暮らしているだけで金が貰えるようになったのはとても良い身分だ。
一応、命の危険がある場所だからなのだけど。
「あ……こんな匂い出してたらマズいかな……?」
今更ながらにそう呟けば、ライチとニュート辺りを見回して。二匹とも俺の後ろの空を見上げた。
「え?」
振り向けば、その極寒を作り出してる当の龍がやって来ていた。
「……おーい」
ただ、ライチとニュートは警戒する素振りもなく。
というかニュートが起き上がって走っていく。氷の龍が着地したのに親しげに擦り寄っているのを見れば、もうニュートはヤってる事が見て取れた。
氷の龍は俺に近付いて来れば、纏っている冷気が防寒具越しにも強く伝わってくる。
興味は、俺の持っているスマホにあるようだった。
画面にはライチが鼻をひくつかせている写真があった。
見比べて。
試しにまたライチを撮って見せてみれば、更に目を近付けて。
そして一旦離れた。
何か嫌な予感がする……と思った瞬間、更に強い冷気が氷の龍から発せられた。
「うわっ」
厚着していても寒くて体が一気に縮こまる。けれど一度瞑った目を開ければ、言葉を失った。
……綺麗だ。
溶岩を凍らせて纏っているとかいう鎧の上に、更に氷を纏っている。纏い方も、ただ表面に氷を張っているだけではなく、頭には冠のように、また四肢には具足のように。芸術品? いや、もっと高尚な……天に愛されたというような。
幻獣というのは、正にこのような生き物の事を言うのではないだろうか。
そんな唖然とした俺に、氷の龍もまんざらでない様子で、くるりと一回り。
けれど……とてつもなく寒い。スマホ対応の手袋をしていても、耳あてをしていても。気付けばニュートもライチも焚き火に触れる程に近付いて身を寄せ合っている。その目は、さっさと撮れと言わんばかりで。
「じゃあ、撮るぞ」
そう言えば、まるで撮られた事があるかのようにポーズを決めた。
いや、単純にこいつはエゴイストでナルシストなだけだろう。そうじゃなきゃ、自分が陵辱する姿を人に見せつけたりするもんか。
翼を広げたり、くるりと旋回しながら飛び上がったり。
パシャ、パシャ。
二枚、三枚。
背中のラインを見せつけたり、頭を高く掲げたり。
人だったらウザくて仕方がないし、友達もきっといないタイプだ、こいつ。
七枚、八枚。
…………。
結局、二十枚以上撮ってから、やっとその状態を解いた。
…………早く夏になってくんねえかな。
見惚れる程の美しさも、この性格のせいで台無しですよ。
思わず文句を言ってしまいそうになるのを、必死で抑えながら。
今度は撮った写真を何度も何度も繰り返し見るのに手伝わされた。
「芋、焼いているんですけど……」
言っても、聞いてやくれない。こういうのって、ある程度無視しても良い気もするんだけど、そんな度胸がある訳でもなく。
結局、解放された時には芋もチーズも黒焦げになってしまっていた。
はぁ。
それからもちょいちょいその龍はやって来た。研究者と自衛隊がやって来ている時でさえ普通に姿を見せてきて、動画なんてものを知ってしまえばそれこそ何時間でも付き合わされた。
更にその動画が全世界で共有出来る事を知られれば急かしてくるし、案の定それには大量の閲覧数が付いた。ぶっちゃけ、それだけでかなりの金になった。
挙げ句の果てには生配信で自分がニュートとヤってるところを見せつけろだなんて要求してきやがって、流石に一度断ったら凄い不服そうな顔をしながら去っていった後に、翌日火の竜の死体が置かれていた。
「えぇ……」
オードソックスな形をしたワイバーン。生きて空を飛んでいるところを見たかったのだけれど、目の前にあるのは、胸を一突きにされて、新鮮なままに息絶えている姿。
このまま野放しにしてると、何匹でも狩ってきそうだし、正直駆除対象になってもおかしくないと思うんだが。
そう思いながら、エロ動画配信サイトのアカウントを取った。
寒さには辟易としていたものの、ニュートも嫌がってはなかったというか、俺が一度断った後にはその龍に付いていって、まんざらでもない顔で夜中に帰ってきていたし。
何でこんな事やってんだかと思いながら、配信を始めれば、龍も映っている事を確認してくる。
この前生配信を見ていた場所と違うようだが? なんて事にも目ざとく気付いて。
「エロにこっちの世界はそんな寛容じゃないの。あんたの居た世界と一緒にしないでくれ」
そう答えたら、ライチが凄い不服そうな顔で見てきた。
……そうだよな。こいつだけだよな。
ついでにこいつ、妙に人間の文明への飲み込みが早いんだが、もしかして元の世界でも似たような事やってたんじゃねえの?
そんな事を思っている数分の内に、どこから聞きつけてきたのか、閲覧者数もばんばん増えてきて。
「ほら、人も増えてるからさっさとやっちまえ」
そう言って、仰向けになりながらワクワクとしているニュートと一度軽く鼻を合わせてから跨ると、ぬるりと陰茎をスリットから出した。
舌と同じような青白い色をした、太くもすらりと尖っている均整の取れた陰茎。
前、あのデカ猿を犯している時はちゃんと見れなかったのだが、案の定、俺なんかのとは大違い。
そして、もう何度もヤってるんだろう。目と目を合わせたまま、ニュートのスリットにずっぽりと入れた。
「キャウッ!」
それだけでニュートはかん高い嬌声を上げた。
あのデカ猿を犯していた時とは違う、悦びに溢れた鳴き声。
どうやら、体躯の違う相手に手加減するだけの器量も持ち合わせているようで。
種族が違うんだから仕方がないと思いながらも、どうしても自分が哀れに思えてくる。
「キュウ、キュウ!」
そんなに勢いを乗せていない、柔らかい腰振り。
それでもニュートはもう絶頂しそうな程になっている。もう既に四肢をピンと伸ばして悶えている。
けれど、龍はそう大して興奮しているようには思えなかった。鼻息も荒くなく、何というかいつもの芸術品らしさが微塵にも乱れていない。
……そりゃそうだよな。
全力でやったら壊れちまう。全力でやれるのは、あのデカ猿のように壊しても良いと見做している時か、もっとデカい奴とやる時だろう。
そしてふと画面を見れば、視聴者数はうなぎ登り。
龍がやや強く押し込んで、ぐり、ぐりとその最奥をまさぐっている。
「ヒューッ、ヒューーッ!! ハッ……ハッ……」
涎が口から地面に垂れている。四肢は伸び切っているばかりじゃなくて、何というか快楽のままに脳のリミッターも外されて自分の力で骨も折ってしまいそうな程だ。
多分というか、もう既に絶頂に達しているだろう。いつも俺だけ絶頂させているニュートが一方的に絶頂させられているのを見るのは、……うん、良い気分より、みすぼらしくなる気分の方が強い。
そんな事を思っているのが察せられたのか、ライチが俺に擦り寄ってくる。
「クルルッ」
いや、うーん。お前だって結局何で俺に寄り添ったんだ?
今となれば好いてくれてはいるんだと思うけれど、最初は下心ありきだったんだろうな。別の世界からやって来たであろう生き物の中では弱い方なんだろうから、人にくっついて狩られないようにしたかっただとか。
それに、俺の粗チンじゃやっぱり満足出来ないだろう。……ニュートと違って、あんな目にも遭いたくもないんだろうけど。
視聴者数が一万人を越えた頃。
すぅ、と龍が息を吸った音が聞こえた。特別大きい音でもないのに、どうしてか。
僅かに落ち着いたニュートと目を合わせて、ニュートがこれから来る衝撃に唾を飲もうとしたその瞬間。
ぐぐっ、とニュートをより強く突き上げた。
「〜〜〜〜ッッ!!??」
流石に苦痛の方が大きくなったのか、悲鳴のような声を上げる。
龍の方も何だかんだで我慢していたのかもしれない。腰に少しだけ力を込めて、ぐい、ぐい、と押し込んでいく。それに連れてニュートの方もずり、ずりとずれていくのに対し、龍がその肩を前脚で抑えた。
ぐりゅ、ぐりゅりゅ。
その巨大な陰茎は流石に入り切らない。その状態で抑え込まれれば、突きあげられれば、その度に背中がぐにゅりと反り返って龍の腹と触れ合う。
「ギュアッ! ギュアッ!?」
柔軟な体をしているから、そこまでされても体が壊れてしまうなんて事はないのだろう。けれど、唾を吐き散らしながら叫ぶその声には、快楽よりも苦痛の方が勝っているようにしか思えなかった。
そして、龍は一度腰を引き。
「ハーッハーッ……ヒューッ、ハーッァアア゛ッ!!」
息を整えているその最中に、容赦なく突き上げ、固まった。
根本までは入り切らない、その見えている部分がびくんびくんと震えている。
龍が少しばかり口を開けて、白い息を浅く吐いていく。
「ア゛ア゛ア゛ア゛ーーーー…………」
ただ、澄ました顔は相変わらず。これでも一応壊さない程度に抑えているのだろう。
それからもう一度、二度、最後まで出し切ろうとするように軽く突き上げれば、ニュートの膣から、見るからに濃い精液がどろ、どろりと溢れ出してきて、股間から地面へと液が落ちてくる頃に引き抜いた。
ニュートの上からも離れるころ、ふとパソコンを見れば三万人を越えていた。
……普通にこいつの性行為流してるだけでとんでもない金が稼げそうだな……。
そして、陰茎を出したまま、龍がこっちに歩いてくる。
…………?
「……あ、あの?」
ぺろりと舌舐めずりをして。
「ちょっと、な、なにを?」
ライチも立ち上がったものの、逆らう気など起きなくて。
こんななら、銃持ってても……いや、無理だろ。
え、マジで? マジでマジで?
「え、あの、いや、あの?」
歩いてきて、そのまま目の前で止まると。
「クフッ」
鼻で笑った後に翼を大きく広げると、思い切り羽ばたきながら旋回して、飛び去っていった。
ぽたり、と俺の頭に生暖かい液体を落としながら。
「…………あん畜生」
カメラも倒れて、配信を止めて。
「……風呂、浴びようか」
「……キュウ」
ライチが精根尽き果てたニュートの首根っこを加えて、一足先に風呂へと引き摺っていった。
あー、この火の竜、どうしよう。
とりあえず、風呂に入ってから自衛隊に連絡しようか。
*
数日後。
あの龍の事をだらだらと調べていると、ふとSNSで怪しげな生配信のリンクに行き当たった。
……後で色々反響とか見てたら、こういう感じで広まってたんだよな。
そう思いながら開いてみると。
『ああ゛っ。いやっ、やだっ、見ないでっ、ごめんなざい゛っ、いだい゛っ』
「…………」
森の中。あの龍が人間を犯しているのが見えた。背中を下にして、四肢で人間を抑えつけながら、服を破ってその尻に陰茎を強引に押し込んでいる。尻尾でビデオカメラを持っているのか、画面は結構揺れている。
うん、絶対あの龍だよ。この龍の種族がどれもこれもあんな変態だなんて思いたくないというか……。
配信者の名前は迷惑系として悪名が知れ渡っている人で、地面の端には手製の爆弾のようなものだったり、熊避けのスプレーだったりが転がっていた。
『お、お゛まえ゛っ、こ、こんな事じでっ、ただで済むどぉっ!? お、おもっでんのがっ!!』
言葉は分かってないだろうけど、きっと殺す気も、壊す気もないのだろう。
ただ、悪意を持ってやってきたこの人間の尊厳を好き勝手に破壊するだけで、その位なら許されるだろうとか思ってそうだ。
顔も、あのデカ猿を犯していた時のように愉悦に浸っていた。
コメントも、自業自得だとか、お前の好きな視聴者数だぞ、とか真っ当な意見ばかりで。
……羨ましいだとかもちょっと見えたけど。
『グルル……』
『あ゛っ、やめ゛っ、いや、やだやだやだやだごめんなさいごめんなさい、あやまるからだから出さないでお願いしますお願いしますお願いしますうううううううううう』
ぶつっ。
この配信は規約に違反した為視聴できません。
「…………寝ようか」
「……クゥ」
竜にまで呆れ果てられる人間なんて居て欲しくはなかったなぁ。
イヴェルカーナのちんちんは舌と同じ色だと思ってます。
ゴシャハギの好きな芋煮
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醤油・牛肉
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醤油・豚肉
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味噌・牛肉
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味噌・豚肉
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カレー