「今度、仮面舞踏会があるんだ」
ある日、ラセールはそういった。
「舞踏会……?」
「そう。まあ舞踏会なんていうのはただの隠語で、実際はボクみたいに色んな女を手籠めにしている男たちが集まって堕とした女を自慢し合う乱交パーティーみたいなもんさ。もちろん男も女も素性は隠しての、だけど」
なんて悪趣味な場だろう。
眉をひそめる春菜だが、それを気にも留めずラセールは続ける。
「本当は一番の大物であるモモを連れていきたいところだけど、顔を隠すとはいえバレたらマズイからね。代わりに一番のお気に入りの春菜を持っていくことにしたんだ」
「お気に入りって……」
思わず春菜は散々嬲られた自分の身体を抱きしめる。
実際、ラセールは多くの時間を春菜に使っていた。割合でいえばセックスにかける時間の半分近くが春菜に割り当てられている。本妻とされているモモよりも長く抱かれているのだ。おかげで春菜の身体は最後に手を出されたにも関わらず他の三人より酷く堕ちきっていた。春菜の膣や子宮といった性器全体のラセールのペニスへの馴染み具合は誰より上で、もはや完全にラセール専用にフィッティングされているといってもいいだろう。腹を撫でただけでポルチオイキするほど媚毒に侵された身体は、丁寧に下処理された食材のようでさえある。
ちんぽケース。
生オナホ。
どう表現しても足りない、ラセール専用にチューニングされた性具。
それがいまの春菜だった。
「フフッ、磨き上げた自慢の逸品を披露できると思うと今から楽しみだよ」
「…………っ♡」
ラセールの指が春菜の頬を撫でる。それだけ身体が熱くなって、息が荒くなる。少しの恐怖と、それを押し流すどうしようもないほどの快感が背筋を駆け上がっていった。秘裂はすぐに愛液を流し始め、無意識に太ももを擦り合わせてしまう。これから自分の身に降りかかる淫靡な宴と……そこで彼が行うだろう行為を想像してしまうと、期待と不安が入り混じる。
(期待……するようになっちゃったんだ、私……)
軽く頬を撫でられただけで絶頂しかけ、乳首とクリトリスを勃起させてしまう。そんな自分がいまなお堕ち続けていることに恐怖しながら、春菜はラセールの求めに応じてその晩も雌穴を差し出した。
【♡】
宇宙を漂う巨大な宇宙船。
その船内に設けられた仮面舞踏会の会場は薄暗く、空気も淀んで感じられた。
淡いピンクの照明が全体を淫らに演出し、その場にいる全員の欲情を掻きたてる。会場にいるのはその多くが男女のペアだが、中には複数の女を侍らせている者もいた。男はみな目元を仮面で覆い、女は仮面だけでなくベールやアイマスクなど様々な形で顔を隠している。
意外だったのは、全体に漂う社交的な雰囲気だ。男たちは女に夢中になっているわけではなく、他の男と気さくな雑談に興じている。
しかし、そんなものは上辺だけだとすぐに分かった。
男は綺麗なスーツで身を固めているのに対し、女は本来隠すべき部分をギリギリ隠せるかどうかの際どい踊り子衣装やドレス、メイド服といった男を愉しませる衣装ばかり。男たちの雑談内容も女体の評価というろくでもないものだった。そして表面上落ち着き払っている男たちだが、その手は自分の傍らに置いた雌の身体を絶えず這いまわっているし、その目は相手方の女をジットリと観察していた。中には早くも人前で挿入し、使い心地を語る者さえいる。
あからさまな男女の格差。
食べる雄と、食べられる雌。
主人と雌奴隷の立場。
「っ……♡」
度重なる調教で植え付けられた春菜の中の被虐心が、その光景に刺激された。会場のそこかしこで寵愛を受ける女性たちの姿に雌奴隷として犯されてきた自分の姿が重なる。よみがえる淫辱の記憶。春菜は軽く絶頂した。思い出しただけで、イッてしまった。
「さすがに美女揃いだね」
「ッ♡ こんな場所……私なん……っ♡ かじゃ……」
「そんなことない。綺麗だよ」
言葉だけなら恋人同士の会話のよう。
しかし実際は違う。ラセールが「綺麗」といった春菜の姿は、他の女性たちと同じく……いや、この異質な空間において一番卑猥といっても過言ではない踊り子衣装だった。もはや服というよりアクセサリーに近いだろう。そのアクセサリーに、顔の下半分を隠すベールと乳房と秘裂を隠す申し訳程度の布が付いているだけだ。そのベールと布もシースルーの薄布。ブラは乳首の形どころか色さえ隠すことができず、布越しに硬く勃ち上がったピンクのシルエットを浮き上がらせているし、下半身に至ってはショーツが存在しないためシースルーの前掛け越しに淫紋が刻まれた下腹部も、その下にある一番大事な場所も、ほぼそのまま晒されている。薄布さえない後ろからなら小ぶりな美尻が丸見えだし、目の良い者なら秘裂から太腿へ流れ落ちる愛液も見えるだろう。
まさに雌奴隷の服。
尊厳は一切なく、ただ雌の美を飾り立てることしか考えていない衣装。こんな人前で行為を行うような淫らな場所でも、さすがにほぼ何も隠していないに等しい衣装を着ているのは春菜くらいだった。
「やあ、久しぶりだね」
「それが今回の雌かい。ずいぶん大人しそうな娘だ」
「また酷い格好をさせて、もう濡らしているじゃないか」
ラセールはこういう場で顔が広いらしい。道すがら、幾人もの男が声をかけ、その度に春菜へ雄の視線を浴びせる。
「っ……♡…………ん♡」
春菜もあの学校で生活しているので、人前で衣服を剥ぎ取られたことはある。ただし、不特定多数の異性の前に堂々とその柔肌を晒したことはさすがにない。好きな人の前でさえ顔から火が出るほど恥ずかしかったのに、いまの自分の周りは初めて会う男だらけ。太った男、細い男、背の高い男、低い男、角や翼や尻尾を持つ男。多種多様な男の目が春菜に突き刺さる。
それがどうしようもなく恥ずかしく、チョーカーを外され発情状態になっている春菜はそんな恥辱さえ興奮に変えてしまう。それがさらに春菜の被虐心を煽いでいく。
「やあやあ、久しぶりだね」
ラセールへ声をかけ、歩み寄ってきたのは他の男たちと同様に目元を仮面で覆った中年男性だった。ツルツルの頭にふくよかな身体。立ち振る舞いからこういう淫靡さと社交性を併せ持った場に慣れた、ろくでもない上流階級なのが窺える。
「どうも。今日の雌は一匹ですか?」
「ああ。二匹いるんだが、片方は立場的に……な?」
女性を「匹」で数えることには、もはや何も感じなかった。
ふくよかな男が連れていたのは、春菜と同じような黒いショートボブの少女だった。目元をアイマスクで覆われ前が見えないのだろう、首輪とリードで主人である男に誘導されている。衣装はメイド服だったが、スカートはほとんどただのフリルとしか言えない超々ミニで、トップスも丈が短く腹部が丸出し。春菜より大振りな乳房はパツパツのシャツに張り付かれ、乳首の突起さえ浮き出ていた。
そして、その下腹部には見覚えのある紋様が輝いている。
「あれって……」
「そう。キミたちに打ち込んだ避妊用ナノマシンだよ」
ラセールが言う。
「この人はボクのスポンサーでね、支援の見返りに開発した技術を還元してるんだ」
「そんな……」
漠然と、被害にあっているのは自分たちだけだと思っていた。しかし被害は想像以上に大きいのだと思い知る。今日、いまこの瞬間も、他の誰かがこの男の生み出した技術で酷い目に遭わされているかもしれない。春菜が考えてもどうしようもないことではあったが、それでも気落ちせずにはいられない事実だった。
「んぁ♡」
そんな春菜の意識を、目の前の少女の嬌声が引き戻す。
リードで引き寄せられた少女は男の手の中で良いように弄ばれていた。全身を撫でまわされ、股の隙間にペニスを捻じ込まれ、秘裂を擦り上げられる。リトとラセール以外のモノを見たのは初めてだが、この男のペニスはその二人のどちらとも違った。まるで巨大なミミズの頭のような丸く太い亀頭が少女の股から顔を出している。
すでにこのペニスに何度も躾けられているのだろう。少女の秘裂はペニスが前後する度に愛液を滴らせ歓迎の準備をしていた。
巨大ミミズが少女の股をゆっくりゆっくり舐り、そのままじっくりと味わうように膣内に潜り込んでいく。
「あっ♡ ああっ♡」
たまらず雌が鳴く。
少女の下腹部がわずかに膨らんだ。それほどまでの太さ、長さ。そしてそれを受け入れるほど慣らされた少女の身体に、戦慄する。愛液を流し、潮を吹きながら少女は男にバックで突かれて喘いでいるその姿は、ラセールに犯されているときの自分たちのようだった。
「ンッ♡ あ、あぁ……オ゙ッ♡ ッア――♡」
「このナノマシンはいいねぇ。肉が柔らかくなって私のサイズにもすぐ馴染んでくれる。それに……」
ゆっくりとした動きで少女の胎内を犯していた男が、力を入れて少女の奥を潰しにかかる。そして――
「遠慮なく中出しできる。ほれ」
「お゙お゙♡ イ゙ッ♡ ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙――――――――――ッ♡♡」
男が射精する。地球人の常識では考えられない射精量。みっちりと埋められた雌穴からわずかに精液が漏れ出すが、大半は胎内に残りすでにペニスだけで許容量を超えていた少女の腹をさらに膨らませた。輝く淫紋。いまあの大量の精液に含まれているおびただしい数の精子が全て快感エネルギーへ変わって少女の脳を焼きにかかっているのだろう。
少女の口から上品さとは程遠い汚い嬌声が漏れ出した。
「お゙ぐ……おぐイ゙グ……♡ イ゙ッでま゙ず……♡」
少女の絶頂報告。自ら「無理矢理犯されてイキました」と宣言させることで自分自身へ雌奴隷としての認識を埋め込む躾け。春菜もラセールに同じように躾けられたので、彼女の心境が――屈辱と絶望と……幸福と快感がよく分かった。
男は少女からペニスを抜いた。途端に溢れ出す精液。解放された少女はその場に崩れ落ち、精液でできた水たまりの上に尻を着いた。
少女の愛液と自らの精液に塗れた男のペニスの全貌が露になる。
「――――ッ」
その偉容に、息をのむ。
長さはラセールと同じくらいだろうが、太さはラセール以上だ。ラセールのペニスが雌を刺し殺す槍なら、この男のペニスは雌を擦り潰す鈍器といったところだろうか。
少女は自分の顔の付近に差し出されたペニスを、匂いを頼りに探し出して口に含む。下品な音を響かせながら、ペニスの表面についた精液と愛液を綺麗に舐めとっていった。
「よく躾けましたね」
「いやいや、この程度は普通でしょう。なぁ?」
「ん……クッ♡……チュッ♡ ぷぁ……♡……はい……」
ペニスから口を離し、頷く少女。
「それで、そっちの雌はどんな具合なのかね?」
「まぁ、こんな感じですよ」
「ァン――ッ♡」
いきなりラセールにお尻を掴まれ、それだけで春菜は軽イキする。おもらしのように一気に溢れた愛液が床に染みを作った。
「ハッハッハ、尻を掴まれただけでその乱れよう。相当仕込まれてるなぁ」
「この娘はボクのコレクションの中でも特にお気に入りなので」
「ふむ。たしかに悪くない娘ではあるが……キミがそこまで入れ込むほどかね?」
ここにいる女性は自慢されるだけあって魅力的な者が多かった。髪や目の色、スタイル、立ち振る舞い。それらを総合した魅力……オーラとでも言おうか。そういう一目で分かる上質な雌の雰囲気がある。
対して春菜は地味だ。細くしなやかな肢体に小ぶりな尻と形の良い美乳。それは非常に魅力的ではあるが、この場において突出して目立つというわけでもない。その程度なら大半が備えている、という程度の魅力。
しかしラセールはそんなことは全く気にせず、春菜を後ろから抱き寄せる。
「確かに彼女の価値は見た目じゃ分かりませんね」
「ア――♡」
剥き出しの秘裂にあてがわれる必殺の肉槍。腰を密着させてクイッと動かすだけで、それは容易く春菜の中へ潜り込んだ。熱くなった媚肉は喜び勇んでご主人様に奉仕する。いつもの肉棒で女の中の“雌”を擦り潰すセックスではない。ゆっくりとした穏やかなセックス。しかしそれでも春菜にとっては鋭敏化した膣内を毒針のついた肉棒が動き回るのだから、極上凶悪なセックスであることに変わりはない。
「ァ、ア♡ い゙♡ いや゙……♡♡ ダ、ベ♡ あ、ン♡ ア゙ァ゙ッ♡♡」
潮を吹き、愛液を滴らせ、いつもよりはマシな乱れ方で喘ぐ。さすがにここまで派手だと、周囲の目を引き始めた。他の雌奴隷たちだって男と交わり、乱れている。しかしそこに人に見せるためのパフォーマンス的なニュアンスを含まない、完全な
「キミは誰のもの?」
「ンン――ッ♡ ッご、ご主じ……ッ♡♡ アアアァ……♡♡ ご……ひゅ、ひん……♡ 様……れすぅ……♡」
ここは仮面舞踏会。素顔も本名も晒せぬ場所。それゆえにこの場では春菜はラセールを名前ではなく「ご主人様」と呼ぶよう厳命されていた。
「キミの子宮は誰のもの?」
「アァ……アァアァ――♡ ご、主人……さまぁ……♡♡」
「キミの卵子は?」
「ごッ――――♡♡ ッご主人様ァァァァ……♡♡ 私のカラダはァ、ぜんぶ……♡ 全部ぅ……♡ ご主人様の――ッ♡――もの、だからァ……♡♡」
乱れながら懇願するように宣言する。許してくださいと。人前でこれ以上乱れさせないでくださいと。もっとも、こうした願いが聞き入れられることはまずない。たいていは無慈悲に、徹底的に、彼が満足するまでオマンコをリンチにされ続ける運命だ。
「じゃあ好きな人は?」
「――――――――――――ッ♡♡♡♡」
声が止まる。絶頂から逃れたくて「ご主人様」と叫びたくなる。媚びて許しを請いたくなる。だが春菜の中に残された最後の理性が、信念が、恋が、愛がそれを拒んだ。
歯を食いしばる。涙や唾液をまき散らしてドロドロの顔。それでも、この一言を言うときだけは、その目に光が宿っていた。
「ッ♡♡ わ……たひのォ♡……ンッ♡ 好き、な……人はァ――アッッ♡♡――――恋人だけですッ!!」
叫ぶように、吐き出すように言った。春菜は正式にはリトとは付き合っていない。だが両想いの春菜にとって、リトはそう呼ぶに値する人だった。もちろん普段は言えない。ララとのことが解決していないのに、勝手に恋人を名乗るなんて許されない。
しかしことこの場において自分の信念を貫くには、そう表現するのが一番だった。
周囲は沈黙に包まれる。
目の前の太った男は、春菜の叫びに仮面の奥の目を丸くしながら茫然とし――
やがて大声で笑い始めた。
「……………………え?」
「ハッハッハッハッハッ! いやいや確かにこれは素晴らしい雌だ! これほどキミに染められていながら、恋人への操は捨てていないとは!」
「そうでしょう。これこそが彼女の素晴らしさですよ。雌を堕とすのは達成感がありますが、完全に屈服されるとそれはそれで面白味がないですからね」
楽しそうに笑う二人に春菜は絶句する。
毒に侵されながらの過酷な調教。ラセールの雌奴隷として染まっていく身体と精神。そんな中で必死に守っていたリトへの愛。最後の矜持。それが、ラセールにとっては娯楽の種でしかなかったという事実に。
(そっか……)
わかった。
わかってしまった。
自分はリトへの愛だけは死守できていたのではない。それだけは捨てずに済むように、彼の掌の上で転がされていただけ。
「彼女の恋人ってボクの狙ってた大本命にも惚れられてたんですよ」
「ほう! キミらのような能力を持たない地球人の男がキミの本命にかね? それはさぞモテる良い男なんだろうな」
「ええ。この娘はそんな男がボクの大本命を断って選ぶような女ですよ。絶対奪ってやりたいじゃないですか」
「ハッハッハ、たしかに。しかし意地悪だなぁキミは」
自分のリトへの想いは、あえて壊されていなかった。その方がラセールにとって満足感を得られるから。『リトを想っている相思相愛の恋人』というステータスこそが、ラセールが春菜を欲しがる最大の魅力だから。
「ぼさっとするなよ」
「オ゙ッ――♡♡」
茫然自失の春菜の最奥を、肉棒が雑に打ち抜く。吹き出す愛液。吹き飛ぶ思考。見開いた瞳からは涙が止まらない。圧倒的な快感によって流す涙ではない。絶望と悲しみで流す涙が。
ラセールは耳元に顔を寄せ、春菜にだけ聞こえる声で言った。
「なぁ春菜。キミは結城リトが好きなんだろう。これからも結城リトを好きでいるよな? 愛し続けるよな? どんなにボクに犯されたって二人の愛は永遠だもんな?」
「……ア……ア……………………」
当たり前よ。
さっきまでならそう答えていただろう。
だが、もうダメだった。
春菜の心は折れていた。
リトへの愛は揺るがない。彼のことはこれからも一生愛し続けるだろう。たとえこの身を穢されたことで彼に振られたとしても、それだけは失わないだろう。
だがダメだ。
どんなに深く、強く愛した所で、この男の前で立つための支えにはもうならない。
「すみません。もうコレが限界みたいなので帰ります」
「おや、そうかい?」
「ええ、例の件は近いうちに、また……」
「ああ、楽しみにしている。頼んだよ」
ラセールに連れられ、春菜はその場を後にする。会場を出るまで注目の的だったが、それも気にする余裕はなかった。
格納庫に積まれたラセールの宇宙船に帰るや否や、春菜はベッドに押し倒される。
「…………ぁ、あぁ……嫌……いやぁ……」
ボロボロと涙をこぼす。初めてを奪われたときも、ここまで心はグシャグシャにはならなかった。いまの春菜は毅然とした態度でモモを救おうとその身を犠牲にした気高い少女ではなく、ただのか弱い女だった。
その唇を、ラセールが塞ぐ。
「ン……♡ むぅ♡……ン♡ んぁ――ン♡♡」
絶頂する。心がどんなに壊れても、躾けられた身体は、絶頂は止まってくれない。唇を塞いだまま、ラセールは肉棒を叩き込む。会場にいたときの控えめなセックスではない本気のセックス。だが、いままで経験したどの本気とも違う。余裕をもって「イケ」と女を嬲るセックスではなく、「堕ちろ! 堕ちろ! 屈服しろ!」と一撃一撃に感情を込めた乱暴なセックス。
それは本命のモモでさえ、経験したことのない種類の責めだった。
「ン゙ン゙ッ♡♡ ン゙ン゙ン゙――ッ♡♡……ぷぁ♡ ァオ゙……♡♡ イ゙、ヤ゙――い゙や゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙――――ッッ♡♡♡♡ ゆ゙ヴぎぐン゙――ッ♡♡ ゆ゙うきぐ――――ン♡♡♡♡♡♡」
絶え間ない絶頂の波に呑まれ、平衡感覚すら失い錯乱状態に陥りながら春菜は狂ったようにリトの名を叫んだ。叫び続けた。それしか春菜が自分の心を守るためにできることは無かった。
ラセールにしがみつき、両足で彼の腰を掴んで、彼の精液を受け止めて彼の精子で脳を焼かれて何もかもをぶち壊されながら、リトの名を叫び続ける。それでもラセールの責めは止まらない。鋭い肉棒が何度も何度も全力で打ち込まれる。気持ちよくしてやろう、なんて気の利いた責め方ではない。問答無用の力技。それでも作り変えられた子宮はサッカーボールを叩き込まれたゴールのように何度もペニスの形にたわんで受け止め、閉じようとする子宮口はその狭さを持ってラセールのペニスに奉仕し続ける。
たっぷり一時間は続いただろうか。
ようやく満足したようにラセールはペニスを引き抜いた。ベッドは汗と涙と尿と潮と精液でメチャクチャ。その真ん中に倒れる春菜は下半身を震わせ、いつまでも止まらない潮を噴射し続けている。壊れんばかりの怒涛の責めを受けた膣はラセールのサイズに広がったまま戻ろうとせず、散々吐き出された精液が垂れ流しになっていた。
半ば白目を剥いているその目には、もう「好きなのは恋人だけ」と宣言した時の光は残っていない。淀み切った瞳。堕ちきった雌の目だ。
「……春菜、キミの好きな人は誰だい?」
ラセールは春菜を見下ろし、訊ねた。
「……オ゙…………ぇ゙♡……ァ♡♡ しゅ、しゅきぃ……ゆーきく、ンッ♡♡ ァ……わたひ……♡♡……ゆーき、く……ん……♡♡ ゆー……き……♡♡♡♡」
壊れたラジオのように春菜は繰り返す。
この日、本当の意味で春菜は堕ちた。結城リトへの想いを持ったまま、それすら含めて完全にラセールの雌奴隷になり果てた。リトへの愛を捨てられもせず、支えにもできない。それがリトへの愛を捨てさせられたモモとは別の形で、モモと同じように完全屈服させられた雌の姿だった。
【♡】
春菜がラセールに完全に壊されている頃。
太った男も少女を連れて自分の宇宙船に戻っていた。
「帰ったぞ」
男が寝室に入ると、そこには会場に連れて行かなかった“もう一匹”が待っていた。いや、待っていた、という表現は適切ではない。
そこにあったのは磔だった。
ベッドの上に、両手を両足に繋ぐ形で拘束された少女が横たわっていた。頭には目隠しとヘッドホン、猿轡が着けられ、耳も聞こえず目も見えず、声を発することさえ許されない。そんな状態で無防備になった乳首とクリトリスとアナルにはローターとバイブが着けられていた。愛液と腸液を垂れ流し「フ――ッ♡ フ――ッ♡」と絶頂の中で息を落ち着かせるように必死の呼吸を繰り返すなか、唯一手付かずで放置されたオマンコは口を開いて肉棒を求めて蠢いている。
そんな痴態を晒す彼女がメモルゼ星の王族、ルン・エルシ・ジュエリアだと、誰が信じられるだろうか。
(ルン……)
メイド服の少女――ルンの親友であり、ルンと共に地球でアイドル活動をしている霧崎恭子は、限界まで焦らされた親友の身を案じながら、その身を焦がす快感に思いを馳せて股を濡らしていた。
二人がこの男の手籠めにされたのは数日前だった。
二人の番組を支援してくれる新しい大物スポンサー。そのたっての願いとあって、ルンと恭子はこの男のセッティングした会食に参加した。太ったオッサンが美少女二人と三人だけでディナーなどと下心見え見えのシチュエーションだったが、大物スポンサーであるのは事実であり無碍に断るわけにもいかず、いざとなれば地球人の中年など炎も扱える恭子が追っ払えばいいと思っていた。
その結果、二人はハーラマ星人のフェロモンを元にした発情ガスで身体を昂らされ、投与された者の身体を作り替えるナノマシンを打ち込まれ、その日の内に彼の雌奴隷にされた。
二人とも結城リトという想い人がいたが、そんなものは関係なかった。
作り変えられた身体は男の常軌を逸したサイズのペニスを難なく飲み込み、発情した身体は男の責めに屈して絶頂しまくった。その光景を動画にも撮られてしまった。身体を好き放題改造されたうえで、もう男無しでは生きられない、逆らえば番組を潰す、撮った動画を流すという脅迫。ただの少女二人が抗うには敵は巨大かつ用意周到だった。
そしていまはこの様だ。
「さぁて、お待ちかねのようだし、そろそろ頂くかな」
男は身動き取れず悶えるルンに歩み寄る。服を脱ぎ、現れる巨大な肉棒。もはや別の生き物が寄生しているのではないかという異常なサイズ。しかしナノマシンの効果で恭子もルンもそのサイズのペニスでもなんとか咥え込めてしまうほど柔軟なオマンコなってしまった。
「いくぞ、ルン!」
興奮した中年は、ドチュッと限界まで焦らされた雌穴を肉棒が貫いた。
「ン゙ン゙ン゙――――――――――――――――――――――――――――ッッ♡♡♡♡♡♡♡♡」
声無き悲鳴がルンの口から響く。ブシュッ、と潮が吹きだした。ずっと絶頂させされっぱなしで放置され、唯一刺激されていなかった膣内をいきなり最大火力で責められる。それは死を感じるほど辛いだろうし、身を焦がすほど“気持ち良い”だろう。彼女の心中を想像すると、とても直視できる光景ではなかった。
恭子は頬を染め、股を濡らしながら目を逸らす。
「ン゙ン゙――――ッ♡♡ ゔ――ッ♡♡ ン゙ン゙ン゙――――ッ♡♡♡♡」
「ああ、じっくり煮込んだだけあっていい具合に蕩けてるじゃないか。いい具合だぞ、ルン」
涙を流し、拘束された身体をガクガクと震わせながらイキっぱなしに追い詰められるルン。頭を振り乱し、絶え間なく潮を吹き続ける。しかしそんな彼女の切羽詰まった様子などお構いなしに、男はルンの膣で何度も肉棒を扱く。女を嬲って遊んでいるわけではない。男にとって二人は本当の意味での生オナホ、ただの性欲処理用の道具でしかなかった。
「~~~~~~~~~~~~~――――――――ッッッ♡♡♡♡♡♡」
もう声にもならない。水でいっぱいのバケツを引っ搔き回しているかのように水分をまき散らすルン。極太の肉棒が膣内を出入りする度、肉を打つ音以外にグチャグチャと湿った音が響く。
「おおッ! 出すぞ!!」
「ッン゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙――――――――――――………ッッ♡♡♡♡♡♡」
バチュン、バチュン、ドビュルルルル……。
そんな音が聞こえるほどに、激しいフィニッシュ。下腹部が膨らむほどの射精量。避妊の代償として快感に脳を焼かれるルンは一際大きく身体を震わせたあと、壊れた蛇口のように潮と精液を吹き出して動かなくなった。僅かな痙攣だけが、彼女が辛うじて生きていることを知らせている。
「ふん。キョーコ、掃除しておけ」
「……はい」
従順に首を垂れる恭子。
その臀部を、男はいきなり鷲掴みにする。
「アン……♡」
「それとも、先に犯して欲しいか?」
「ッ……♡ いえ……そんな、こと……は……♡♡」
親友の痴態に心を痛め、身体を発情させていた恭子。その吐息はとっくに熱くなっていた。
「……悪い子だ」
「ア――♡」
結局、恭子は立ったままバックで犯された。
乱暴に押し付けられる身体。それを快感に変えてしまうマゾヒズムという躾けられた性癖。すでに二度射精しているにもかかわらず男の肉棒は全く衰えておらず、たっぷり時間をかけて子宮をハメ潰す。ルンと同じように体液という体液をまき散らし、死んだように動かなくなるまで恭子は肉棒に突かれ続けた。
「グフフ、もうすぐ。もうすぐだぞ……」
男は一人、ベッドの上で笑みを浮かべる。
あの後も散々弄ばれたルンと恭子は、彼の両隣で死んだように眠っていた。ベッドは一度綺麗にしたが、二回戦のせいでまたベチャベチャになっている。そうまでして二人の少女を酷使し、壊れんばかりに扱っておきながら、男が考えているのは別の雌のこと。
(絶対にワシのものにしてやるぞ、金色の闇)
宇宙の裏社会に生きる者なら知らない者はいないほどの殺し屋、金色の闇。それが男のターゲットであり、本命だった。そのためにラセールに投資し、ナノマシン技術の研究を進めさせたのだ。ルンと恭子に手を出したのは気まぐれと、ナノマシンのテストのためでしかない。
すでに機は熟しつつある。
ヤミはまだ知らない。裏社会の住人が自分に向ける感情が恨みや憎しみではなく、情欲という場合もあるということを。彼女の未成熟な肢体が中年オヤジの弛んだ肉体に融かされる日は、もうそれほど遠くない――
本作は今回で終了になります。
美柑、ララ、ヤミをメインにした続編を書く予定です。