この日、ラセールは学校へ来なかった。最初は安堵したモモだったが、メア曰くモモとアナルセックスしたあと朝までメアとセックスし続けたためにさすがに疲弊して学校をサボって寝ているだけだという。
バカみたいな話だが、そうやって回復した体力でまた今日も調教されるのかと思うと憂鬱だった。
そして放課後。
「ご主人様がお呼びだよ、モモちゃん」
すれ違いざまにメアが耳打ちする。いまや彼女はラセールの伝言役らしい。
今日は会わずに済んだからこのまま帰ってやろうと思っていたモモは、肩を落としながらラセールの宇宙船へ向かった。
「いらっしゃい。待ってたよ」
ラセールが笑顔で迎える。普段の制服姿ではなく、薄手のシャツと短パンというラフな格好だった。
「…………」
宇宙船に入るその足が、強張る。日常と凌辱の境界線。フラッシュバックする肛辱の記憶。入りたくない。そんなモモの逡巡を意に介さず、ラセールは無思慮にモモの手を引いた。
「はやく入って。モモを自由にできる時間は短いんだからさ」
昨日のモモの無様な状態を見たせいか、すでにラサールは敬語を使うのは止めたようだった。自分の方がお前より上だ、と態度で示してきている。
「……気安く呼び捨てにしないで」
「つれないなぁ。さぁ、こっちへ」
モモはまた寝室へ連れていかれた。
大きなベッドのシーツは新品のように綺麗だ。それはつまり、今日取り換えたばかりということ。メアはシーツを取り換えなければならないほど、このベッドの上でこの男に抱かれて、乱れ続けたということ。
その光景が脳裏をよぎった瞬間、子宮が疼いた気がした。
【♡】
ラセールはさっさと服を脱いでいた。
ラセールの身体はすでに浴室で何回か見たが、落ち着いてじっくり見るのは初めてだ。細マッチョというほどでもないが、細身かつ筋肉質で無駄のないスタイル。女子ならその身体つきだけで興奮する娘もいるかもしれない。
その高身長筋肉質な身体にさえ不釣り合いと言えるサイズの逸物は、元気に隆起していた。メアの話では今朝までセックスしていたということだが、そんな気配は微塵も感じさせない。むしろ数日禁欲していたのではないかと疑いたくなるほど威圧感に溢れている。
「どうしたの? そんなにボクの竿が気になる?」
「ッ、そんなわけないでしょう……!」
「じゃあモモも早く脱いで」
それは催促ではなく指示。有無を言わさぬ命令。
情事の最中や抵抗する気力も失せた状態で裸を見られたとはいえ、最初から、まして自分で服を脱いだことはない。
しかし、いまは……。
「わかったわ……」
逆らえない。初日なら棘のある言葉で拒絶して終わっていただろう行為。諦めに胸を支配されながら、制服に手をかける。上着を脱いで、シャツのボタンを外し、スカートと靴下を脱ぐ。薄いピンク色の下着姿になって、そこで手が止まる。
自ら裸体を晒すことへの、最後の一線。
「どうしたの? ボクに脱がしてほしい?」
「……自分で脱ぎます」
一息ついて、モモはブラジャーとショーツを脱いだ。シミひとつない肌に、しなやかで柔らかそうな肢体。身長の割には大きめな胸の先には――桃色の乳首。学校の異性、特にV・M・Cの男子たちなら正気を失うほど興奮しかねない魅力的なそれがラセールの目の前に、モモ自らの手で晒される。
それは明確な屈服の現れ。
また一段階、堕とされた証。
このまま調教が進めば、いずれ彼の望む『自分で処女を捧げるモモ』になってしまうのだろう。
「じゃあ、お腹のなか綺麗にしよっか」
そういってラセールはまたあの触手型生物を取り出す。人の腸内に入り込んで排泄物を食らうおぞましい生物を。
「できれば普通の腸内洗浄がしたいわ……」
「ダメ。ボクの目の前で、今度は自分で入れて」
そういって、ラセールに触手型生物を手渡される。表面を粘液に覆われ、うねうねと動くそれはビジュアル的にも感触的にも気持ち悪い。本来なら肛門に入れるどころか手で触ることすら躊躇うところだ。だがいまのモモは気持ち悪さを感じながらも従う。従ってしまう。
ラセールが端末を操作する。チョーカーの感覚制御が停止し、モモの身体はたちまち淫らに発情し始める。
「ふっ、ん……♡」
触手型生物を肛門にあてがう。触手は匂いか何かで入口を探しているのか頭をあちこちへ振り、モモの桃尻の中央に狙いを定めると自ら潜り込み始めた。
「ひ、ンっ♡」
前回は座薬を入れられたような違和感で済んだ行為は、すでに快感を伴う行為に変わっていた。アナルに潜り込んだ触手が腸内を進み、奥の方まで排泄物を食べていく。その動きさえモモを絶頂に導いていく。
「くっ♡ ン、あ……♡」
十分ほど経っただろうか。
モモが触手に排泄物を食べられながら愛液を滴らせて悶える様を観察していたラセールがいった。
「もういいよ。取り出して」
「ン……♡」
よろよろとおぼつかない足のまま、モモは第二の尻尾のように尻穴からはみ出た触手の先端を握り、ゆっくり引き抜いていく。時折空気が混じり、放屁や脱糞を連想させる下品な音が響く。自分でそれをやらなければならない屈辱。あまりの恥ずかしさに涙すら流れてくる。
だが、それもラセールには不満だったらしい。
「違う違う。一気に引き抜くんだよ。こうやって」
「あ!」
モモが止める前に、ラセールは触手を一気に引き抜いた。全長一メートルを超える触手が敏感になった腸と肛門を舐りながら排泄される。
「……~~~~ッ♡♡」
絶頂。
膝が震え、秘所から愛液があふれていく。
「見てよこれ。腸内に入ってたのに汚れもないし臭いもしない。すごいでしょ。こいつの表面から分泌される粘膜が綺麗にしてくれるんだよ」
「ハァ……♡ ハァ……♡」
「聞く余裕もないか。まぁいいや。じゃあさっそく」
ラセールはベッドに腰掛けた。
「こっちへおいで、モモ」
ラセールが自分の膝を叩いた。
ここに座れということだろう。
後ろから抱かれるのは嫌だが、顔も見たくないので背を向けて座ろうとする。背面座位というやつだ。
「ああ、ちょっと待って」
「……なにか?」
「これ。巻いて?」
ラセールが自分のペニスを指す。前回のように尻尾で巻けということらしい。今度はモモの手で。だがそれは言ってしまえば素手で毛虫を握れというに等しい。すでに何度も刺されているとはいえ、自分から棘まみれの部分に敏感な尻尾を巻き付けるというのは心理的にハードルが高い行為だ。
「ほら。は、や、く」
ラセールの指が乳首を軽く撫でる。
それだけで背筋を快感が駆け抜けていく。
「ッ、ン……♡ わかったわよ……」
逆らえない。
抵抗できない。
モモは尻尾を操ってペニスに巻き付かせた。敏感な尻尾を棒に幾重にも巻き付けるなんて普段はしない動きなので苦労はしたが、なんとか巻き終える。尻尾を絡みつかせるたびに棘が尻尾を刺激し、何度も軽い絶頂を味わうハメになった。今日はほとんど触れられていないのに、もう秘裂はしっかりと濡れてしまっていて愛液が太ももを伝っている。
「じゃあ、入れて」
「っ♡……あなたが入れたら?」
「ダメ。モモが自分で入れるんだ」
服を脱ぐのも、触手による腸内洗浄も、ペニスに尻尾を巻き付けるのも、ペニスをアナルに入れるのも、全てモモ自らの手でやらされる。
モモがすでに屈服していることをモモ自身に見せつけるように。
たった三日でここまで堕とされたと示すように。
ペニスの先端があてがわれる。ビクリッと身体が震える。快感による興奮と、昨日の恐怖がごちゃ混ぜになる感覚。自分が怯えているのか発情しているのか分からない。
腰を下ろす。
ラセールのペニスはゆっくりとアナルに侵入してきた。
「――アッ♡ ア、アァ……ッ♡♡」
ゆっくりと、ゆっくりと腰を下げていく。いつもの一方的なレイプとは違う、敏感になったアナルを敏感な尻尾を嬲られながら挿入される快感がじっくりと伝わってくる。前後不覚の中で快感の荒波に飲まれるのとはまた別の辛さだ。
快感を、噛みしめてしまう。
じわじわとした、それでいて断固とした快感がアナルから全身に広がっていく。
十秒以上かけてモモのアナルは自分の尻尾が巻き付いたペニスを飲み込んだ。
いつもならここから苛烈な責めが始まるところだが、今日のラセールは微動だにしなかった。
「……なんで動かないの?」
「動いてほしい?」
「まさか」
焦らしプレイのつもりかもしれないが、快感が強烈すぎて焦らしにならない。むしろこのまま動かないで欲しいと思うくらい、この状態でも辛かった。ほんの僅かな身じろぎ一つでペニスはアナルの違う場所を刺激し、モモは絶頂へ押し上げられてしまう。
絶対に身体を動かさないように、呼吸を整え興奮を抑えながらなんとか平静を保とうとする。
「今日は恋人らしく一緒に映画鑑賞でもしようと思ってね」
「もっと普通に見れないの……?」
「ほら、始まるよ」
部屋の天井から降りてくる巨大スクリーン。その画面に光りが灯る。
そして映し出されたのは――
「…………メアさん?」
それは触手に拘束された昨日のメアの姿。
つまりこれから見せられるのは、メアが凌辱され、屈服し、軽蔑していたラセールを「ご主人様」と呼ぶようになるまで堕とされる光景。
「題名は『赤毛のメアが壊されるまでの十二時間』ってところかな。正確に十二時間はかったわけじゃないけど」
「あ、悪趣味な……! くぅ……ッ♡」
思わず身体に力がこもり、肛門でペニスを締め付けてしまって軽く達してしまう。
「まぁまぁそういわずに。おもしろいですよ。生意気な女が雌に変わっていくのは」
「ッ……!」
それはまるで「お前もそうなるんだ」と言っているようだった。
そして、映像が始まる。
メアの処刑映像が。
次回はメアの処女喪失とモモのアナル同時進行です