※この作品はR-18です。

虹の彼方に~NEO~   作:黒須一騎

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はじめまして、黒須一騎(くろす いっき)と申します。

この小説は2004頃 「MACABLE PANDAEMONIUM」様のサイトに投稿させて頂いたSSです。
「MACABLE PANDAEMONIUM」様の閉鎖に伴い、ネットの海から暫くは行方不明となっておりましたが、現在は「Platinum×Platinum」とサイト名を変えて運用されておられるようです。
しかしながら現在、「Platinum×Platinum」様の方では、投稿を受け付けていらっしゃらいません。
連載途中の進捗50%以下の状態で、病気を患ってしまいPCに向かえなくなってしまいました。
せっかく作ったプロットも多くを消失してしまいましたが、一部復活ができたためこれを期にきちんと完結させてあげようかと思いまして、ここへの投稿を思い立った次第です。

以前投稿させて頂いたサイトでは、一般向けとR18の内容をリンクさせ進めていたのですが、はっきり言って非常に面倒なプロットとなりまして、今回このサイトに投稿させていただくについて、このプロットを見直し、すべてR18として一部見直しております。
全100話程度で終われればいいなと思っておりますが、感想次第では「図に乗って延長」もあり得ます。

【小説の内容について】
この小説はエヴアの二次小説の一つです。
基本的にはEOEの後、補完後のお話しとなります。
端的に言えば「ちょいスーパーシンジ君」がハーレムを作る過程とその周りの女たちののお話で、大方シンジ以外の男性はひどい扱いを受けるという内容です。(w

内容には「勝手な解釈」や「ご都合主義」、「現実とは異なる事実」、「ありえない設定」などが多く含まれますが、そこはSSということでご容赦ください。まあ、できるだけ現実に近づけようと努力はしております。

誤字脱字についてはできるだけ見直しておりますが「まだ、あるやんけ!」という場合は感想の方へ書き込んで頂ければ助かります。

内容はかなりハード(とくにあっちの方向ね)なおかつ異常性を持つ内容となります。
性器改造やSM、薬物の不正乱用、その他諸々の法律違反をしています。
もちろんキャラクター破壊は当たり前のように発生していますので、それが許せない方は避けられた方が賢明です。
現実と区別がつかない方がお読みになりますと、激しく「精神汚染」を起こす可能性がございますのでご注意ください。

感想は辛口・甘口も全て拝見させて頂きますが、返答は期待しないでください。
メールはお受けする予定はありませんのでご了承願います。


虹の彼方に~NEO~0 「前書きとプロローグ」

「・・・・・・気持ち悪い」

 

そう一言だけ発して、少女は息を引き取った。

人としての喜びも、生きる喜びも知らず、少年だけが見取って、今その命はひっそりと消えた。

止まった呼吸。

動く事を止めてしまった心臓。

だんだんとと失われていく体温。

すべてが、少女の生命の終わりを示していた。

 

「・・・・・・アスカ・・・・・くっ!うっうぅぅ・・・

 ・・・・アスカぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

力の限り叫んでも、少女の命は帰るものでもなかったが、今は、ただ泣き叫ぶだけが、唯一彼にできる事だった。

その後、少年は、少女の躯にすがり、絞り出すように静かに泣きつづけた。

(もう嫌だ・・・・みんな・・・みんな消えていく・・・・・。)

 

少女の頬に左手をそっと添えた。

 

「・・・・冷たい・・・・」

アスカ・・・アスカに最後まで言えなった・・・・・・言葉・・・・・好きだったんだ・・・

失いたくなかった・・・・それなのに・・・僕は・・

 ・・・アスカに何も・・何もできなかった・・・・」

 

「何もしてあげられなかった・・・・自分が傷つくのが怖くて・・・・」

(だれも傷つかない世界・・・・こんなものが・・・・・僕の望んだものなんて・・・・)

 

「・・・・アスカ・・・僕もそっちへ行けるだろうか・・・・・・」

 

少女の亡骸を少年は、そっと抱き上げた。

少しやつれたその顔には、柔らかな赤みがかった栗色の髪の毛が少しだけかかっていた。

そっとLCLの湖に浮かべ、静かに押し出す。

 

少年は、少女の亡骸が見えなくなるまでずっと見つめていた。

少女の躯は波もないLCLの水面をゆっくりと、しかし確実に湖の向こうへ消えていった。

 

少年は、なにも考えることなく、ただじっと少女の消えていった湖を見ていた。

 

いつまでも・・・・・

ずっと・・・・・・・・・

いつまでも・・・・・

 

 

いつのまにか少年は、LCLのほとりで眠っていた・・・・。

自分を抱き抱えるように交差していた腕を解くと、静かに半身を起こした。

どれだけ眠っていたかも解らない。

少年は、考えていた。

自分の不甲斐なさを、そしてそれを「子供だから」という言葉で許そうとしている自分を。

 

自分を憎むほど後悔した。

最後の戦いまで、自分がエヴァに乗る意味を知ろうともしなかった自分が憎かった。

自分一人だけの事しか考えることができない自分が憎かった。

心の弱い自分が憎かった。

 

『君達は滅びるべきではない・・・・・・だから、僕を消してくれ』

蒼銀色の髪を持つ少女と同じ目を持つ少年の言葉が思い出された。

 

「・・・・・守れなかったよ・・・・・君との約束も・・・・・

 

 

・・・結局、自分だけだったんだ・・・僕は・・・・・

 

 

暫くすると少年は色の抜けた目で、ぼんやりと赤い海を見つめた。

 

 

「・・・・アスカ・・・・・一人にはしないから・・・・僕も一人にはなりたくないから・・・」

(アスカ・・・・一緒に・・・・いくよ・・・・・・・)

 

少年は、ほとんど破壊し尽くされ、残骸としか言いようのない二号機のシートの下にあるサバイバルキットから小型のナイフを取り出した。

少女が消えた方向へと、LCLの海に入っていった。

 

胸までLCLにつかると、少年は左肩からスーツの腕の部分を取り外し、ナイフそっと左手首に刃を当てた。

(思いっきり、引かなくちゃ・・・・)

 

少年は、左手首に思いっきり刃を突き立てるように、一気に引いた。

 

ブリッ!! 

 

腱を何本かと動脈を見事に切られた左手首は、脈動する噴水のようにLCLと同じ色の液体を噴出させ、音を立てて水面に飛び散った。

 

不思議と痛みはほとんどなかった。

ナイフを離すと、上を向いて静かに水面に横になった。

 

左手首から、生暖かい液体が流れる感触と、痺れるような手の平の感覚を覚えた。

 

「アスカ・・・・もうすぐ・・・・・。」

 

静寂だけが世界を支配していた。

意識がゆっくりと沈んでいった。

 

『碇くん・・・・・・・。』

 

『・・・・・碇くん・・・・・・・。』

 

 

『・・・・・だれ・・・・・・・

 ・・・僕を呼ぶのは誰・・・・・・・・その声は、綾波?・・・・・・・・』

 

 

『碇くん、あなたにはまだするべき事があるわ・・・・・・・・・』

『・・・・・・もうすぐ死ぬんだ・・・・・・・ほっといてよ・・・・・』

『・・・・・・・忘れたの?・・・・・・・・・あなたは私が護るといった言・・・』

 

 

『・・・・・・・・・一人は嫌なんだ・・・・・・・』

『一人じゃないわ・・・・・今はLCLに一つになっているだけ・・・・

 ・・・・・・どんな結果にするのかは・・・・・あなたが決めること・・・・・』

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

『また、逃げ出すの?』

 

 

『・・・・・綾波・・・・・・・もうたくさんだよ、お願いだから静かに死なせてよ・・・・・・・・』

『あなたと一緒にいたあの子は、LCLに帰したわ・・・・・・・・

 助けられるのは、あなただけ・・・・・・・・

 

 あの子の魂はロンギヌスの槍で貫かれた。ここで、逃げ出せば、あの子の魂は、永遠に救われない・・・・・・・・・』

 

 

『もう一度会えるというの?・・・・・・・』

『・・・・・・・あなたが望めば・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・心を開いて・・・・・・・』

『・・・・・・・・・・・会いたい・・・・・・・・アスカに、もう一度会えるなら・・・・・・・・』

 

 

 

 

 

『・・・・・・・・・・・・シンジ・・・・ごめんなさいね・・・。』

『・・・・・・・・・・・?母さん?・・・・・・・母さんなの?・・・・・・・・・・』

『お父さんのせいで、あなたにとてもつらい思いをさせてしまったわ・・・・・・・・・

 それは、私の罪でもあるの・・・・・・ほんとうに、ごめんなさい・・・・・・』

 

 

『・・・・・・・・・母さんのせいじゃないさ・・・・・・・・』

『・・・・・・いいえ、あの人・・・・・ゲンドウさんを狂わせてしまったのは、私のせい・・・・・』

 

『・・・・・・・・・・・・・・・』

『シンジ・・・・・・あの子・・・・・アスカちゃんを・・・・・・・好き?』

『・・・・・・・・うん・・・・・・・・・・でも・・・・綾波も好きだった・・・・・・・・・・・』

『・・・・・・・・ええ、リリスの欠片も貴方を好いていた・・・・・・・あなたの優しい魂に引かれていた・・・・・・・・だから、貴方に世界を託したの・・・・・・・・・・・・・』

 

『変だよね・・・・・・・・両方とも好きなんて・・・・・・・・・』

『いいえ、リリスの本質を知れば、誰でも好きになるわ・・・・・・・人の母親みたいなものですもの・・・・・・・・』

 

『母親・・・・・リリンの母・・・・・・・・リリス・・・・』

『そう、貴方のリリスへの心は、母を慕う愛・・・・・・・・・でも、アスカちゃんは違うはずよ・・・・・・・でしょう?』

 

『・・・・・アスカの笑顔が好き・・・・・・・アスカの声が好き・・・・・眠そうな顔・・・・・・

 怒った顔・・・・・笑った顔・・・・・もう一度・・・会いたい・・・・・・・・

 そして、好きだって言いたい・・・・・・・・』

 

『あの子の魂は、今、砕けたまま・・・・・・助けられるのはあなただけなのよ・・・・』

 

『でも、僕は・・・死んでしまったんだ・・・・・・・・・母さん・・・・・・』

『いいえ、リリスがあなたも、LCLに帰したわ・・・・・・・』

『・・・・・・・・帰れると言うの?・・・・・・』

『ええ、あなたが望めば・・・そして各々が望めば・・・・・・』

 

ユイの暖かい魂がシンジの魂を包み込む・・・・・。

 

『・・・・・・・暖かい・・・・』

 

『・・・・・・・・・かわいそうに・・・・こんなに傷ついて・・・・・

 ごめんなさい・・・・・・シンジ・・・・・・・・許してはくれないでしょうけど・・・・・・・

 ・・・・せめて・・あやまらせて・・・・・・・ほんとうに、ごめんなさい・・・・・・・・

 シンジ・・・・・・・・あなたにしてあげられる事は、こんなこものしかできないけど・・・・・』

 

そのとたん、全てがシンジの魂に流れ込んだ。

大きな流れだったが、暖かく、そして力強くシンジを包んでいった。

 

『シンジ・・・・・・・強く・・生きて・・・・・

 それが、リリスの願いでもあるわ・・・・・・

 あなたを愛したリリスの想い・・・・・・・

 リリスに人の心を作ったのはあなた・・・・

 受け止めてあげて・・・・・・・・リリスの想いを・・・』

 

『・・・・・・・・・碇君・・・・・・・』

『・・・・・・・・・綾波?・・・・・・・・・・・リリス?・・・・・・・・そうかっ!

 ・・・そうだったんだ・・・・』

 

少年は全てを理解した。

 

 

 

『ねえ、綾波・・・・・人間は、まだ戻れるのかい?』

『ええ、あなたが望めば・・・・・・・そして各々が望めば・・・・・・・・・』

 

『・・・・・・・・・アスカ・・・アスカは?』

『神殺しの槍で貫かれたあの子は、魂が砕けてしまったの

 ・・・・・・だから、今は散らばってしまっている・・・・』

 

『・・・・・・・・助けられるの?・・・・・・・・・・・・』

『ええ、今ならまだ間に合うの・・・・・キョウコさんの魂に寄り集まっているから・・・・』

 

『アスカはまた生きることを望むのだろうか・・・・・・・・・』

『わからないわ・・・・・・でも、それを決めるのは・・・・あなたよ・・・・』

『・・・・・・・・もう一度・・・・・・・・・・・戻りたい・・・・・アスカに会いたい・・・・・』

 

 

 

 

 

『・・・・・・・・・・・・アスカ・・・』

『・・・・・マ・・・・ママ?・・・・?』

 

『・・・・・頑張ったわね・・・アスカ・・・・・』

『・・・・・・・・・・・・ウン・・・・・・・・デ・・・・・モ・・・・・・』

 

『・・・・・・・・・・・帰りたい?・・・・・・・・・・・』

『・・・・ワ・・カラ・・・・ナ・・・イ・・・・・・・・・・』

『・・・・・・・・・・・デ・・・・・・・・・モ・・・・イ・・ショ・・・・・・・ニ』

 

『・・・・・・・・・・アスカ・・・・・・・・今、ママの心をあげる

 ・・・・・・ママはもうもどれないから・・・・・・』

 

『でも、砕けたあなたの心を私が繋ぎとめてあげることはできるの・・・・・・・・・・』

『・・・・・・・・・・・・マ・・・・・・・・・』

 

 

 

二つの魂は、同化し、一つの魂となった。

 

『ママ!・・・・・・私戻ってる・・・・・・・・みんなを感じる・・・・・・・・・・・

 ママ!・・・・・・・・・・・・ママ????

 返事してよ・・・・ママ!』

 

 

『・・・・アスカさん・・・・』

『・・・・・だれ?・・・・・・・・・・・・』

『・・・・・・・・・碇ユイといいます。』

『シンジのお母さん?』

『・・・・・・ええ・・・・・』

 

『ママはどこ!・・・・・・・』

『キョウコは、コアに取り込まれる前に・・・・・・心が壊れてしまったの

 ・・・・・いま会ったのは僅かな心のかけら・・・・

 ・・・・・・・・キョウコはあなたの心と同化を選んだの・・・・壊れた心を繋ぎ止めるために・・』

『・・・・・・・・うん、・・・・・・ママがいる・・・・・

 わかる・・・・・・・・・でも声が聞こえない・・・・』

 

『・・・・アスカさん良く聞いて・・・・・

 キョウコはあなたと同化するためあなたの砕けた心を拾い集めて自分自身の魂で繋ぎなおしたの

 ・・・・居るのがわかるでしょう?

 でも、そのため同化して話すこともできなくなったの・・・・・

 これから回帰が始まるの・・・・シンジを好き?・・・・・・・生きて会いたい?』

『・・・・・・・たぶん・・・・好きなんだと思う・・・・似ていたから

 ・・・・許せなかったんだと思う・・・・・シンジ・・・・・・もう一度・・・・会いたい・・・・・・。』

 

 

 

『・・・・では、望みなさい・・・・

 シンジと幸せになってね・・・・・・・・・・・』

 

『あなたは?』

『戻れないの・・・・いえ、戻ってはいけないの・・・・・・・

 これは私とあの人が犯した罪の罰だから・・・・・・・・・・』

 

『・・・・・・・・・・・・そう・・・・・・・・・・・・』

『ありがとう・・・・・・ユイさん・・・・・。』

 

『・・・・・・ありがとう・・・・・・・ママ・・・』

 

 

 

 

『・・・・・・・・アスカ・・・・・・・・・帰ろう・・・・・・・』

『シンジ?・・・・・・・シンジなの?』

 

お互いの心が触れ合い、全てを理解した。

 

『シンジ・・・・・・・私・・・・・・・・』

『いいんだよ、アスカ・・・・・僕の方こそ・・・・』

『さあ・・・・・・・・・帰ろう・・・・・・・・』

『ええ・・・・・・・・・・』

 

眩い光が二人を包んでいった。

 

 

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