※この作品はR-18です。

虹の彼方に~NEO~   作:黒須一騎

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虹の彼方に~NEO~28 「再燃」

 

アスカの協力の下、シンクロ値をたたき出した三人は、ユウカの母、キョウコのサルベージを終え、

ネルフの食堂で軽食を取っていた。

 

『(キョロロン!)碇中尉、碇少尉及び綾波ユウカさんは司令執務室まで出頭願います。くりか・・』

「さて、報告に行かなくちゃ。」

「やれやれ。ご飯ぐらいゆっくり食べさせてよね。」

 

 

「碇中尉、少尉、及び綾波ユウカ出頭しました。」

 

プシュ。

 

「・・・・・・・・ユウカ・・・・・よかった・・・・」

冬月司令は、涙で顔をぐしゃぐしゃにして、ユウカを抱きしめた。

 

「・・・・・・おじいちゃん・・・・・ただいま・・。」

「ささ、みんな、座ってくれ・・・・。」

 

「碇中尉・・・いや、シンジ君、アスカ君・・・・ほんとうに・・・ほんとうにありがとう・・・。」

「頭を上げて下さい。司令。」

「そうよ、お義父さま。」

「いや、せめてもの礼を言わせてくれ・・・。ほんとうに、ありがとう・・。」

 

「ユウカさんのお母さんはどうですか?」

「うん。娘も意識を取り戻し、休んでいるところだ。検査が終われば明日にでも会える。」

「おじいちゃん・・・・お母さんに会える?」

「んむ、すぐに連絡を取ってみよう。」

冬月は病院に連絡を取ると、嬉々としていた。

 

「ユウカ、会っていいそうだ。」

「じゃ、僕達は・・・・。」

 

「ああ、まってくれ、二人とも。礼といってはなんだが・・・・これを。」

冬月は指令書をシンジとアスカに渡した。

それには、シンジが少佐、アスカが大尉に任官することの書類だった。

 

「こんなことしか、できんが・・・・。」

「早すぎます、司令・・・これは・・・。」

「いや、それは、ゼーレ討伐を認められての正式な物なのだよ。わしの一任でやってるわけじゃない。 おめでとう。ふたりとも、そして、ありがとう。」

 

「ねえ、シンジ・・・あたし達もお見舞いできるかしら・・・。」

「そうだ、是非君達も来てくれ、家族じゃないか。」

「「はい。」」

 

病院に行くと、綾波ジュンコは起きていた。

 

「ジュンコ・・・長かったね・・・・苦労をかけた・・・すまん・・。」

「お父さん、いいのよ。こうして無事に帰ってきたし・・・それに娘も・・。」

「ママぁっ!」

 

「ぐすっ・・・なんか最近涙脆いよね・・・・僕って・・。」

「・・・・ぐしっ・・・いいのよ、こんなときだからこそ、泣いていいのっ!」

 

「あなたが、新しい妹ね・・・。ありがとう。」

「・・・・ううん、お礼なんかは言わないで・・・。無事でよかったわ。」

「碇さん・・・ありがとう・・・ユウカによくしてくれて・・・・。」

 

「あの・・・話が見えないんだが・・・・・。」

「司令・・・僕達は・・・サルベージで全て共有したんです・・・記憶を・・・。」

「・・・・なんてことだ・・・では・・・。」

「そうよ。 ま、かわいい姪の為、お義姉さんの為ね。」

 

「本当に、ごめんなさい・・・・碇さんたちには、謝っても謝りきれないわ・・。」

「気にしないのよ。お義姉さん。ま、ちっと関係はドロドロだけどね。」

「碇さん・・・・。」

「シンジでいいですよ。僕にとっても儀姉ですから。」

 

「そうね、あたしもお姉さんが欲しかったの。ね、あたしも、そう呼んでいい?あたしは、アスカでいいわ。」

「え、じゃ私から見たら、叔母さんね・・。」

「ユウカ、それはダメよ、アスカって呼んでいいから、それだけは絶対に嫌ッ。」

「は~いっ、叔母様。」

「ユウカっ、失礼でしょ。」

「は~い、ごめんなさい。」

 

「「「あはははっ」」」

「お、叔母さんなんて嫌よおぉぉぉぉぉぉ。」

 

 

一週間後、冬月邸には新しい表札がかかっていた。

 

# 綾波ジュンコ  

#     ユウカ

 

 

 

「おじいちゃん!ごはんだよォ」

庭の植木に水をやっていた冬月は、水道を止めると、靴脱ぎ石にサンダルを脱ぎ、ダイニングに向かった。

 

「はい、おじいちゃん、ごはんだよ。」

「うむ、ありがとう。」

「お父さん・・・あの話ですが、私なんかで、勤まるのですかね。」

「ああ、赤木博士の病状も悪化していく・・・・・碇少佐はまだ医師ではないし。」

「確かに、医師ですけど、あの、エヴァを・・・私には荷が重過ぎるわ。」

「にな、ありゃでっっかい人間と同じでな・・・ま、多少違うところはあるが基本的にはおんなじだ。 ま、碇少佐や碇大尉も・・二人もおるから、大丈夫じゃよ。」

 

「ま、それなら・・・・。」

「ね、ママ、ネルフで働くの?」

「まだ、決まってないけどね。どうして?」

「う、べっ、別に・・・ね、あたしも時々行っていいかな・・。」

 

「あなたの目的はシンジさんね・・・・だめよ。あなたあの家庭を壊す気?諦めなさい。」

 

「だってえ・・・・・。」

「いい、あなたが、シンジさんと・・・ま、いろいろあった事はママも知ってるわ、愛してしまったこともね・・。でも、あなたが大事なように、あの二人も大事なのママにとって・・・。だから・・・・ ね、わかって。」

「うん・・・・。そうする・・・・。」

「ユウカ・・・・新しい恋だってきっと一杯あるわ、あなたの人生は、これからなのよ。」

 

「あ、いっけないっ!!ママっ!時間っ時間!」

「あらあら、初日から遅刻じゃね。急ぎましょう。お父さんも、リニアの時間よ。」

「むむ、いかん。」

 

 

 

 

 

「おはよっ、アスカ。」

「うぅぅん、おはよ~~ん・・・・シンジぃ・・・・・ぐぅ・・・・・・」

「アスカ・・・・起きて・・・遅刻するよ。」

「・・・・・・なによお・・・今日は講義も実習も・・・・無いわよぉ・・・・・」

「今日は、朝からネルフでしょ。」

 

・・・・・・・・・・・がばっ!

「そうだった・・・・・んもう!」

「さ、早くご飯食べて。」

 

 

同じ頃。

 

「ミサトさぁん・・・・いいかげん起きてくださいよぉ・・・・・。」

「ん~、日向君・・・あと5分・・・むにゃむにゃ・・・・。」

ミサトはTシャツにショーツ一枚という姿で眠っていた。

寝相が悪い所為か、シャツはすっかり肌蹴て、大きな胸が乳首まですっかり見えてしまっている。

 

「葛城少佐っ!」

「ひゃいっ!な、なにっ!」

「さ、ご飯食べてください。それに、ちゃんと寝巻きぐらい着てくださいね、シンジくんと違って、次は襲いますよ。」

「ひゃい・・・・。・・・・・・あっいっけないっ!もうこんな時間・・・・・。」

 

「はあぁぁぁぁ。シンジ君・・・助けてくれ・・・。」

 

 

シンジ達が慌てて玄関から出ると、マコトとミサトもちょうど出て来たところだった。

 

「あら、シンちゃんたち、一緒に乗ってく?」

「ナイスよ、ミサト。乗せてって。」

「すみません、日向さん、宜しく。」

 

四人は日向の車でネルフに向かった。

 

「あれ?ミサトさん、車どうしたんですか?車庫にありませんでしたけど。」

「あ、あれね、もうあちこちガッタガタで廃車ね。暫くは日向君の車があるからいいけど。」

 

「ミサトさん、まさか車買っちゃダメですよ。ちゃんとお金貯めてくださいね。」

「なんでよ。日向君。」

「僕らの結婚資金です。碇少佐からも何か言ってやって下さい。」

 

「日向さん、その碇少佐ってのやめてくださいよぉ。今まで通りでいいです。」

「シンジくん、僕らがいるのは、軍なんだよ、ネルフにいるときはきちんとした階級で成り立てるんだ。」

「はい。」

「そうね、あたしもきちんとするわ。はい、碇少佐。今日の帰り買い物付き合ってね。」

「あ、アスカまで・・・ひどいや。」

 

「あ、二人とも、今日は制服でお願いね。」

「でも、なんで突然国連総長が来る事になったんですかね。」

「あら、時折あるみたいよ、視察は。司令が忘れてたみたい。それより、日向中尉、飛ばして。」

「アイアイサー。」

 

ネルフの駐車状に車を止め、四人は、ネルフのゲートをくぐった。

ゲートの兵士に軽く敬礼を返し、エレベーターへと向かう。

 

「じゃ、碇少佐、後で。」

「はい、葛城少佐。」

 

シンジとアスカは自分達の執務室に向かった。

 

「さあてと、今日の予定は・・・・。」

「碇少佐・・・・コーヒーでもいれましょうか?」

「アスカ・・・・二人っきりの時は、それやめようよ。」

「うふふっ・・・いいわ。但し、あたしもアスカって今まで通り呼んでよ。」

「もちろん、ま、他の人が居るときはしょうがないけどね。」

 

 

プルルルッ、プルルルッ、プルルルッ。

 

「はい、碇です。」

『おはよう、碇少佐、冬月だがちょっときてくれるかね。』

「はい、すぐに。」

 

「だれ?」

「うん、司令から呼び出し。ちっょと行って来るね。」

「はい、いってらっしゃい。」

 

 

「碇少佐、入ります。」

 

プシッ。

 

「ああ、ご苦労。ま、そこに掛けてくれ。コーヒー・・・どうかね。」

「いえ、さっき飲んできましたから。」

 

「実は、君に保安課に戻って欲しいんだ。」

「なにか問題でも?」

「いや、君も少佐、いわば上級士官なんだよ、会社で言えば、かなり上の管理職に相当する。で、保安課を纏めて欲しいんだ。ま、実務は課長クラスの士官が担当するから、相談役というところかな。」

「わかりました。ただ、学生でも有る身です、常勤はできませんが・・・。」

「ん、問題ないよ。」

「正式な組織に組み込まれるということですね。」

「そうだ。君の役職は、保安課担当上級士官、碇少佐となる。」

「わかりました。さてと、速急に問題となるのは、今日の総長視察ですね。」

「うむ。宜しく頼むよ。」

 

「あの、アスカ・・・碇大尉は・・。」

「職務は君の補佐官となる。」

「後で辞令書を出しておこう。」

「はい。ではこれで・・・。」

 

プシッ。

 

「あ、お帰りシンジ。」

「アスカ、今日から保安課勤務になったよ。」

そう言って、アスカに書類を渡した。

 

「保安課担当上級士官、碇少佐・・・・あら、あたしのも?なになに、保安課担当上級士官補佐官・・・。」

 

シンジは既に電話を取り、仕事を始めていた。

 

「碇少佐です。早々ですが、今日の総長視察の保安担当士官に私のところへ出頭するように伝えて下さい。」

『はっ、復唱します。保安担当士官は、碇少佐まで出頭。あ、あの、時間は・・。』

「出来るだけ早くで構わない。宜しく。」

『はっ。』

 

 

コンコン。

 

「高梨大尉、出頭しました。」

「どうぞ。」

 

プシッ。

 

「忙しいところすみません。今度、保安課担当上級士官を拝命した碇少佐です。ま、掛けてください。」

 

「初めてですよね、お会いするの。」

アスカがコーヒーを出して言った。

 

「はっ、自分は、保安課に志願してまして、先月から着任しました。」

「まあ、そう硬くならないでください。こちらは、碇アスカ大尉、僕の補佐官です。」

 

「はっ、お二人のお噂はかねがね、お聞きしております。」

「ま、よくない噂かしら・・・。」

「い、いえ。二人の天才と・・・それと、ネルフはおろか、国連軍でも随一の戦闘力の碇少佐と。」

「ふう、ずいぶんと買ってくれたもんだな、でも、戦闘能力なら、碇大尉もすごいですよ、最初なんか僕はぜんぜん敵わなかったもの。」

 

「はい存じております、碇大尉は、時折、保安課のトレーニングを見てくれてますから。」

「あれ、そうだったんだ。」

 

「えっ・・・ええ。(やば、シンジに憂さ晴らししてたのばれちゃう。)」

「碇大尉は、保安課では、赤い疾風と呼ばれておりますので・・・。」

「こ、こほんっ!それより、今日の保安体制の状況報告を。でしょ、大尉っ!」

 

「はっ、それでは。」

 

現状と計画が報告された。

 

「ありがとう、大体わかったよ。指揮はこのまま高梨大尉が取ってください。

 僕らは、議長との会見が終わったら、バックアップに回ります。後で、インカムを貰いに行きます。」

「いえ、もう持ってきてあります。これをお使いください。」

高梨は、小型のインナーイヤータイプのインカムを二つ出した。

 

「ありがとう、では。」

「はっ、失礼します。」

 

プシッ。

 

「ねえ、あたし達、会見てあるの?」

「うん、Mailで入ってたでしょ。正午からの昼食会兼ねて午後の1時まで。」

「ケージは?」

「あ、ミサトさんが案内するらしらしいよ。」

 

シンジは、保安課のサーバーにアクセスしながら言った。

 

「アスカ、コードネーム・・・・何がいい?」

「シンジのは、なんていうの?」

「ん、僕は前居た頃のを使っているよ。”ケルベロス”だよ。」

 

「地獄の番犬・・・すごい呼び名ね・・・あたしは・・・どうしょうかな・・・。」

「ねえ、”サラマンダー”なんてどうかな、火の精霊・・・・。情熱的にアスカにはぴったりだと思うけど・・。」

「・・・・・・・うん気にいったわ、それにする。」

後日、サラマンダーの名は、闇の世界の者達は当然ながら、ネルフの保安課からも、恐れられる事となる。

シンジは、すばやくキーボードを叩きながら言った。

 

「じゃ、登録しとくね。」

 

それから、暫く書類を片付けた後、二人は制服に着替えた。

シンジは、ムースで髪を整えた。

 

「シンジ・・・バックの方が、大人っぽく見えていいわよ。」

「そう?・・・・・こう?」

「うん・・・・決まってる・・・かっこいいわよ。」

「ありがと、じゃ行こうか。」

 

二人は、インカムを耳に差し込むと、執務室を出て、司令室に向かった。

 

「あ、二人ともナイスタイミングよ。」

「あ、葛城少佐、出迎えでしよ。ここ換わりますよ。」

「じゃ、お願いします。」

「はい、気おつけて。」

 

「いまから、碇少佐がここの指揮を取ります。」

「「「はいっ」」」

「みなさん、宜しく。とくに変更となる指示はありません。青葉中尉、議長の視察ルート以外の場所を適当にスキャンして不審者が居たら知らせてください。 あとは、通常業務です。」

 

 

 

「はあ・・・なんとか無事に終わったわね・・。」

「ああ、今日は、外食にしようか、アスカ。」

「そうね、そうしましょ。」

二人は、一日中走りまわり、疲れていた。

 

「さて、着替えて上がろうか。」

「そうね、あたしシャワー浴びて来るわ。」

 

プルルルッ、プルルルッ、プルルルッ。

 

「はい、碇です。」

『あ、シンちゃん、打ち上げに司令がおごってくれるらしいわ、一緒にどう?』

「あ、いいですね、アスカが戻ってきたら、連絡します。」

『はいは~い。じゃ、1730時までにあたしに連絡頂戴。』

「はい。ミサトさん。」

 

ピッ、プシユッ。

 

「はあぁ、すっきりした。さて、シンジ何処へいく?」

「ああ、今連絡があってさ。ミサトさんが打ち上げに一緒にどうかって。司令がおごってくれるらしいよ。」

「あら、いいわね、行きましょうよ、シンジ。」

「わかった。」

シンジは、携帯でミサトに出席を連絡した。

 

『じゃ、シンちゃん、1730時に車庫でね。』

「はい。」

打ち上げというか、宴会というか、何故か盛り上がりながら、みんな楽しい時間を過ごした。

 

保安課からも、高梨が出席していた。

もちろん、シンジ達と、日向はウーロン茶だ。

 

「あー、おいしかった。」

「楽しめた?アスカ。じゃ、そろそろ帰ろうか。」

「そうね。」

 

「じゃ、僕は葛城少佐を送っていきますんで。」

「マコトぉ、今晩当り決めちまえよぉ。」

「シゲル・・・酔ってても、言っていい事と悪い事があるぞ。」

「まぁ~、そういうなって・・・ひっく・・・お前をみてるとな・・・うぃっ・・・辛そうでよ・・・・。」

「シゲル・・・今日はもうお前も、帰れ・・・。」

「な・・・ひっく・・・んだよ、人が・・・せっかく・・・・。」

 

マコトは、酔いつぶれた、ミサトを背負い、店を出て行った。

 

「ほほう・・・そろそろ観念したのかな。」

「どういう事ですか?先輩。」

 

「マヤ、ミサトは、あたし達や、加持君以外に、送ってもらうほど酔った事あった?」

「あっ・・・・・。そういえば・・。」

「ふふっ、あの二人もそろそろかしらね。」

 

「さ、ミサトさん・・・・ほら、乗って・・・・よっこいしょっと。」

「うん・・・・・・・酔ってないわよぉぉぉぉ、次いこっ!次ぃぃぃ・・・・・。」

「はいはい。・・・・・・ったく・・・酔ってなきゃかわいいんだけどな・・・・。」

「あ~に言ってんのよぉ・・・・おい、日向・・・カラオケ行こうっ!」

「ダメです。さ、帰りましょうね。」

「くぉ~ら、上司の言う事がきけないのかぁ~。」

「今は、プライベートですよ。」

「抱きたいんでしょ~。この、あたしを。いいわよぉ~、抱かれたげる。」

 

そういって、運転しているマコトにしがみつく。

 

ブォンッ!キィ!

 

マコトは、左に寄って車を止めた。ハザードを入れ、ルームライトを点ける。

 

「葛城さん、忘れてもいいです。はっきりと言います。確かに、僕は、あなたを愛してます。抱きたいことだって、いつも頭にあります。

 でも、今のあなたを抱く気にはなりません。僕は、あなたと一生歩むつもりでいます。

 あなたに、加持を忘れろとは言いません、ただ、あなたの中で、僕が加持より大きな存在となったとき、抱かせていただきます。

 これだけは、言わせてください・・・僕は、本気で好きなんです。だから・・・今は、抱きません・・いえ、抱きたくありません。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「車・・・出します。」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「バカ・・・・・・・・・。」

ミサトは小さく呟いたが、その言葉は、車の走行音にかき消された。

 

 

 

「さ、ミサトさん・・・着きましたよ。」

「・・・・・・・・・・・・・・ええ。」

「・・・・・・・・・・・」

二人は、言葉少なに、マンションへと入っていった。

 

「今日は、もう寝たほうがいいですよ。」

「日向君・・・・お茶・・・・飲みたいな・・・喉渇いちゃって・・・・。」

「はいはい。」

日向が、お茶を入れてるあいだ、バスルームから、シャワーの音がした。

(汗でも流したいのか・・。)

 

ガチャ・・。

 

シャワーを浴びたミサトが、いつもは淡い薄手の半袖パジャマまのだがバスタオルを巻いたままでで出て来た。

 

「はい。お茶です。」

マコトは、自分もソファに座ってお茶を啜った。

 

「・・・・・・・・・」

ポフッ。

ミサトがマコトの隣に座った。

風呂上りの腰がマコトの腰に触れ、ミサトの体温が伝わってくる。

 

「ど、どうしたんですか・・・お茶・・・冷めますよ。」

「・・・・・・・・・あたしも・・・アスカみたいに素直になってみようかな・・・。」

「・・・・・・・・酔ってますね、さあ、お茶飲んだら、着替えてベットに行ってくださいね。」

 

「・・・・・・・・・・ね、キス・・・・しよっか。」

「酒くさいのは、嫌いです。それに、加持の換わりもごめんです。」

 

「・・・・・・・・怒ってんの?・・・・・・。」

「あたりまえです。ぼっ、僕がどんなに・・・・・・・・・・・・もういいです。さあ、寝てくださいね、僕はシャワー浴びてきますから。」

 

マコトは、着替えを持って、バスルームへと向かった。

(くっ・・・解ってた事だ・・・・・・・・・彼女の加持への思いは・・・・。)

 

マコトは、シャワーを水に切替えた・・・。

冷たい水道の水が心地よく、マコトの体を流れていった・・・。

(マコト・・・・お前は、わかってた筈じゃないか・・・・・・・・いまさら・・・・・・・)

 

わかってても、辛い事には変わりはなかった。

 

カラララッ。

 

マコトは、バスルームのドアが開けられたことに気が着かなかった。

シャワーの強い水の勢いをまともに顔から浴びていたからだ。

 

マコトの背中に、ふと柔らかく暖かい二つのものが押し付けられる。

驚いたマコトは、一瞬びくっとしたが、そのまま、シャワーを浴びつづけた。

 

「ミサトさん・・・・・酔って・・・うむっ・・・・」

マコトの言葉は、前に回って来たミサトの唇で塞がれた。

酒くさい匂いは、ミサトからはしなかった。

 

冷たいシャワーが二人を叩き続けた。

抱き合ったまま、ミサトが話し出す。

 

「飲んだくれよ・・・わたし・・。」

「僕が、そんなに飲ませません。」

 

「イビキだってかくわよ・・・・。」

「子守唄です、そんなもの。」

 

「寝相悪いわよ・・・・・・。」

「大きなベットを買います。」

 

「掃除も整理も下手だわ・・・・。」

「僕がやります。」

 

「料理も出来ないわ・・・・。」

「僕ができます。」

 

「あなたより、年上よ・・・・・。」

「構いません、歳で妻を決めるわけじゃありませんから。」

 

「上司と部下よ・・・・・・。」

「あなたが嫌なら、職を変えます。僕は、何の躊躇もありません。」

 

「すぐには忘れきれない諦めの悪い女よ・・・・。」

「僕が忘れさせます。出来なくても、ずっと側に居て、支えてあげます。」

 

「わがままよ・・・・・・。」

「嫁の我儘は男の甲斐性です。」

 

 

「・・・・・・・・・・・・・もう無いわ・・・。」

「愛してます。ミサトさん。」

「忘れさせて・・・・・。全て・・・・。もう・・・疲れたの・・・。」

「ベットで待っててください。」

「ええ。」

 

 

 

 

~居酒屋~

 

「にゃに~もう・・・お酒無いのぉ?」

「先輩・・・飲みすぎですってば・・・・もお・・・他の人帰っちゃいましたよ。」

「あんた達も、帰りなさいよぉ・・・・ほら、青葉君・・・起きて、マヤ送っていきなさいっ!命令よっ!」

 

「・・・ん?・・・んがっ・・・・あ、ハイッスす。」

「ね、最後の一杯・・・・どうせもうすぐ飲めなくなるんだから・・・・マヤ、そのミサトの残した

 グラス取って。」

「・・・・ほんとに最後ですよ。はい。」

 

グラスをぐいっとあおると、笑った。

「・・・・・・・・・・なによ、これ、水で薄めたウーロン茶じゃない・・・・・・・・・そっか・・・・・あっはっはっははははははっ!」

 

「ど、どうしたんですか?先輩っ!」

「あはっ・・・大丈夫よ、そうか・・・そう言うことね・・・・ミサトもねえ・・・・。」

「えっ、どういう事ですか?」

「いいのよ・・・・さあ、帰るわよ。」

「はぁ・・・・はい。」

 

 

 

~コンフォート17~

 

「酔った振りしてましたね。」

「・・・・ばれちゃったか・・・。」

 

「・・・・・・待ってるつもりでした・・・・ずっと・・・・。」

「・・・・・・・・・諦めの悪いひとね・・・・。」

「粘り強いと言って下さい。」

 

どちらともなく、二人の大人のキスが始まる。

 

「ちゅむっ・・・・ぴちゃっ・・・・・んっ・・・・んっ、んっ・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・ミサト・・・・・・さん・・・・・。」

「だめよ・・・んむっ・・・・・・・。名前・・・呼び捨てにして・・・二人だけのときは・・・・」

マコトは、ミサトのバスタオルを取り去った。

マコトの手がミサトの乳房を愛撫し、片手はクリトリスを撫でながら、濡れた膣口へと伸びた。

マコトの中指が熱いミサトの膣へと入っていった。

 

ぴちゃ、にちゃっ、ぴちゅっ。

 

「んっ・・・・・はあっ・・・・んはっ・・・・あああっ!・・・・・あんっ・・・・・。」

「もっと、・・・・もっと声を聞かせて・・・・。」

「んっ・・・んあっ、あんっ・・・・あっ、あっ、あっ、あっ、あっ。」

 

 

 

 

 

シンジは、冷えた麦茶を持って、ベランダから夜空を眺めていた。

 

「ね、シンジっ、何してんの?」

「ん、星を見てるんだよ・・。」

「そう。今日も綺麗ね・・・。」

 

「うん・・・・・・あれ?」

「なに?どうし・・」

「しっ、静かに。」

 

「・・・・・・・・・・・な、なに、ミサトの家から?」

「そうみたい・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・・やっ、やだ・・・・外まで聞こえてるじゃない。」

「うん、窓開けっ放しみたいだね。」

 

「やっと、ミサトも・・・・ふうん、そっか。」

「あれ?知らなかったの、今日ミサトさんずっとウーロン茶だったんだよ。」

「えっ?酔ってたみたいだったのに・・。なんで知ってるの?」

「グラスの泡の立ち方・・・・違うんだよ・・・水割りとはね。」

「へえ・・・。そうなんだ・・・あんたって、意外とスパイ向きかもね。」

「ははっ、それはお褒めに預かりまして、恐縮です。」

「でも、加持さんみたいに、死んじゃダメよ。」

「あれ、僕の立場は一番安全なんだよ。・・・・ん、でもスパイもいいな。」

「ダァメ・・・・危ない事しちゃ。」

「はいはい。」

 

 

 

 

 

「あんっ・・・あんっっ・・・・日向くん・・・ダメぇぇぇぇ・・・・・。」

「・・・・・・・・・・ミサ・・・ト・・・もう・・・・。」

「・・あ、ダメぇ、今日は・・・あんっ・・・・危険日なの・・・。赤ちゃんできちゃう・・・・。」

「欲しくないの?」

 

「うっ・・・・ちゃんと結婚してから・・・あんっ。突き上げないで・・・・ダメッ・・・・あうっ・・・・。」

「じゃ、結婚しよう・・・・愛してる・・。」

「はうっ・・・おっきい・・・だめ・・・・いくっ・・・・・

 あ、あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!」

 

 

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。」

「ミサト・・・・・・・結婚・・・・・。」

「あんっ・・・お、願い・・・す・・・あんっ・・・少し、休ませてよ・・・。」

「・・・・ダメ・・・・・・・。」

「あんっ・・・・あんっ、あんっ・・・い・・・・いじわるうぅぅぅ・・・・あっ、あっ、あっ、あっ、あっ・・ダメッ・・・また・・・あんっ、あんっ、あんっ、あんっ・・・

 ああああぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!」

「・・・・くっ・・・・出すよ・・・・ミサト・・・・・・。」

「・・・・・・・来てぇぇぇぇぇぇぇぇぇ・・・・

 中に出してぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。」

ミサトの爪がマコトの背中に食い込むと同時にマコトは精液をミサトの膣奥に放った。。

 

どくうっ!どくうっ!どくうっ!どくうっ!どぷっ・・・・。

 

「・・・・・・・う・・・・うんっ・・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・・・はぁ・・・・出来ちゃったらどうするのよ・・・。」

「いいんです、お腹目立たないうちに、結婚しますから。」

「・・・・・・マジ?・・・・・・・・」

「マジです。」

 

「ほんとに、後悔しない?捨てたりしない?」

「ずっと一緒です。死ぬまで。」

 

「愛想・・・・尽かさない?」

「変えて、あげます。」

 

「・・・・・・・ネルフ・・・どうすんのよ・・・」

「ま、とりあえず、ゼーレの危険性は去りましたし、特に問題はないでしょ?」

「うっ・・・・まあ・・そりゃそうだけど。」

 

「じゃ、産休取っても大丈夫ですね。」

「はう・・・・・・・。」

 

「それに、早く子供生まないと、丸高出産になりますよ。」

「あによ、それ。」

「母子手帳に、赤いハンコで、丸い円に高齢の高。つまり高齢出産の意味です。」

「はうっ・・・・・・」

 

 

 

 

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