※この作品はR-18です。

虹の彼方に~NEO~   作:黒須一騎

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虹の彼方に~NEO~32 「混乱」

 

「どうも、ごちそうさまでした。」

「あら、どうしたの相田君ちょっと元気ないわね。ユウカも・・・なんかあったの?」

「ううん。なんでもないわ、それより、ママ・・・彼のとこ・・・・泊まっても・・・良いかな。明日休みだしさ。」

 

「はぁぁぁ、ほんとは賛成したくないけど・・・・。」

「へへっ、ありがと。ママっ!」

 

「ケンスケっ!いこっ!」

「あ、あの。ご馳走様でした。あの、すみません。」

「はいはい。気おつけて行くのよ。」

「は~いっ!」

 

 

 

~ケンスケのアパート~

 

カチャ。

 

「あ~っ、ケンスケッたら、また散らかしてる。」

「ああ、夕べ、徹夜だったんだ。今日までの締め切りの仕事があってさ。」

「うん・・・・そうか・・・。」

「お茶いれるから、そこら辺にでも座ってて。」

「うん。」

 

ユウカは、何気にベットの下をチェックした。

取り出した雑誌は一冊のグラビア雑誌だった。

 

 

「ねえ、ケンスケぇ~。」

「なに。」

 

「この、”スクール水着美少女濡れ濡れ”って、この前、無かったよねぇ~。」

 

ガタンッ!

 

「痛っ・・・・・・・・・あ、そ、そそそれね・・・・・し、資料だよ・・・仕事の・・・うん。」

「こっち来て、すわって・・・・。」

 

「はい。」

 

「じ~~っ。」

「・・・・あ、あの・・・・資料・・・それ・・・。」

「じゃ、なんでベットの下にあるの?」

「うっ・・・・な、ななななんでだろ・・・ねぇ。」

「じい~~~っ。」

 

「・・・・・・・はい、私が悪ろうございました。」

「ん、素直でよろしい。」

 

ユウカが、ぺらぺらと雑誌を捲った。

 

「ふんん・・・やっぱり・・・・・好きなんだ・・・こういうの・・・・ねえ、この格好してあげよっか。」

「・・・・・・ごめんなさい・・・誤ってるじゃないかぁ・・・。」

「別に責めてるわけじゃないの、ケンスケがこういうのを見てするのは仕方ないと思うけど・・・・・

 でも、なんか腹たつのはホントよ。

 でもね、ケンスケ・・・好きなんでしょ。こういうの。ほら白状しなさい。」

「嫌いじゃない・・・・。怒った?」

 

「いいえ。でも、あまり、こっちの方はね・・・ほどほどにしてね。そのかわり、私のいつでも見せてあげるから。」

「・・・・・・・うん。」

 

「じゃ~ん。」

 

ユウカは、スクール水着を袋から取り出した。

それは、最近のスパッツのような下と違い、昔からの旧タイプのスク水だ。

 

「・・・・・ユウカ・・・。」

「ね、これとブルマーとどっちがいい?今日は、体育着の上も持ってきてるよ。」

ケンスケのペニスは、ユウカのスクール水着を見ただけで、硬くなってきていた。

 

「こっち・・・・・。」

ケンスケがスクール水着を指差す。

 

「じゃ、お風呂上りに着たげるね。へへっ。これってさ、もう要らないんだ。前の学校のだし、もう小さいし。なんなら、破いちゃっても良いんだよ。」

「ホント?ほんとにいいのか?」

「うん。」

 

「俺の事・・・嫌いにならない?」

「あまり、誉められた事じゃないけど・・・ケンスケのこと・・・全部知りたいから。」

「・・・うん・・・・ありがと。」

 

「お風呂・・・はいろっか。先に入っていい?」

「ああ、じゃ、お湯張ってくるよ。」

 

 

「ね~、この前言ってた、なんだっけ・・・キャパっていうの見せて。」

「ああ、あれね。これだよ。ただ、結構どぎつい写真もあるから大丈夫?」

「たぶん。」

キャパの写真は、すさまじかった。

ユウカは、涙が溢れてきた。

 

「ぐしっ・・・・ケンスケが・・・・分かるような気がする。」

「はい、ティッシュ。」

「ん、ありんがと。 びぃぃぃ~。」

 

「ん?恥ずかしいからあんまり、見ないで。」

「はいはい。それより、お風呂・・入ったよ。」

「は~い。」

 

 

ユウカは、体を洗うと、バスタオルを巻いて出て来た。

 

「ね、入ってきて。」

「ああ。」

ユウカは、体を拭き、持ってきたスクール水着を身に着けた。

小さめなので、恥丘の部分がすっかり上に引っ張られ、陰唇に食い込んでしまっている。

まるで裸にペイントしたように性器の形まではっきりと浮き出ていた。

 

「あんっ・・・やだ・・・感じちゃう・・・。」

ぐいっと、股を開いて元に戻ると、陰唇にさらに食い込み、ユウカの割れ目は水着の上からはっきりとわかるように深く食い込んだ。

 

「あ・・・・すごい・・・・食い込んでるのが自分でも判る。」

 

カチャ。

 

「・・・・・・・・・・ユウカ・・・・。」

「ね、似合う?ダサくない?ビキニの方が良いんじゃないの?」

「・・・・・ううん、綺麗だよ。」

 

ケンスケは、腰にバスタオルを巻いたまま、ユウカにキスをした。

ケンスケの前は、テントを張ったように、なっていた。

いきなり、ディープキスの応酬が始まる。

 

「ね、ユウカ・・・今日は、それを着たまましてみたいな。」

「・・・・んっ・・・いいよ。」

「水着・・・ホントに破いてもいいの?」

「うん。でも、優しくね、もしかしたら、赤ちゃん居るかもしれないから。」

「うん。もちろんだよ。」

 

「ね、今日は最初に、私に飲ませて・・・・精液・・・。」

「うれしいよ。ユウカ。」

ケンスケは、ベットに座り、バスタオルを取った。

 

弾けるように勃起したペニスが天井を向く。

ユウカの手がケンスケの膝を広げ、その間にケンスケに向かって、床に座った。

右手で、半分ほど顔を出しているペニスの包皮を剥き、ぬろっと顔を出した亀頭のカサの部分を舌を伸ばし、れろっと舐めあげた。

 

「んっ・・・・んっ・・・んっ・・・気持ち良いよ・・すごく・・。」

ユウカの舌が、ペニスの幹を舐めながら、唾液で濡らしていった。

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。」

「けろっ、れろっ、はぐっ、れろっ・・・・ね、気持ちいい?」

「うん・・・・・すごく。」

ケンスケは、凄く興奮していた。

グラビアや週刊誌に載ってた少女がそのまま出てきて、自分のペニスを舐めている感じだ。

 

ユウカの左手は、ケンスケの膝に置かれていたが、今度は、ケンスケの陰嚢をゆっくりと手のひらに載せ優しく弄び始めた。

右手はしっかりとペニスの根本を抑えていて、包皮が完全に根元の方へ引っ張られていた。

 

ケンスケは、スクール水着の上から、ユウカの胸に手を入れた。

けっして小さくない胸の乳首は既に硬くなっており、手のひらで転がそうとするが、小さい水着がそれを邪魔した。

 

くぽっ、かぽっ、くぽっ、くぽっ、くぽっ、くぽっ。

「ユ、ユウカ・・・それ・・・・・いい・・・・出ちゃうよ・・・・」

「ちゅぽっ・・・・だして・・・いっぱい。全部飲んであげる。」

くぽっ、くぽっ、くぽっ、くぽっ、かぽっ、くぽっ、くぽっ、くぽっ、くぽっ。

 

ユウカがケンスケにしたのは、シンジに教えてもらった、唇だけを窄めてするフェラチオだった。

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・ダメだ・・・はぁ、はぁ・・・もう・・・・でるっ!」

 

どびゅうっ!びゅうっ!びゅうっ!びゅうっ!びゅっ!びゅっ!びゅっ!

ごくっ!ごくっ!ごくっ!ごくっ!ごくん。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・。」

ケンスケは喉を鳴らして精液を飲み込むユウカがいとおしくてたまらなかった。

 

「・・・ユウカ・・・・ありがとう・・・とっても気持ちがよかった・・・。」

「はぁ、はぁ・・・・・んふっ、んふふふふっ。すんごく濃かったよ。ケンスケの精液。まだ、喉に絡み付いてる・・・。こくっ・・・・。」

 

「・・・ね、おいしいの?それって・・・。」

「ん~。味は少し、塩味っぽいかな・・・・なんていうか・・・そう、ちょっと薄めのコーンポタージュみたいね。でもね、苦いのよこれって。ケンスケも飲んでみる?」

 

「いや・・・いいよ。」

「でも、私にはおいしく感じるの・・・・。変かな。」

「俺は、ユウカが飲んでくれると、なんか嬉しいし。ユウカがいとおしく感じるけどね。」

 

「ね、次はどうするの?」

「ベットに横になってよく見せて・・・。」

ユウカがベットの上に昇ってあお向けになった。

 

ケンスケの手が、胸を水着の上から撫でながら、別の手で、割れ目を触っている。

 

「あん・・・・ケンスケ・・・感じちゃう・・・。」

「すごい・・・・ユウカのあそこがくっきりと浮き出ている・・・・」

「いやん・・・恥ずかしいから・・・言わないで・・・。」

「ね、腕・・・上に上げてみて。」

 

「こう?」

水着の肩紐に引っ張られ、陰唇への食い込みはさらにきつくなった。

水着の股布は、ユウカの小陰唇の間にきつく食い込み、膣前庭に直接触れていた。

ユウカのクリトリスにも押さえられたような、快感が走る。 

 

「きゃふっ・・・・んはっ・・・・あんっ・・・・きもちいい・・・・」

 

ケンスケの手が、恥丘の上の方にある切り替えし(本来腰の横から伸びている布)の部分に手を入れた。

 

「へえ・・・・ここって開いてるんだ。」

「うん。知らなかった?」

「うん。でも、これって。」

すずっとケンスケの手が水着の中を通って、ユウカの胸に直接触れた。

 

「はあん・・・いきなり・・・」

 

「ね、少し・・・破いてもいいかな。」

「んはっ・・・・うん。」

ケンスケは、机にあった、ハサミを手に取り、まず、胸の部分を丸く切り抜いた。

 

「ああん、すごくエッチな格好・・・・。」

さらに、水着の股布の二重になっている部分に指を入れ持ち上げた。

そこは、既にユウカの愛液でぐっしょりになっていた。

 

「はあんっ!さわってぇぇぇぇ。」

 

ケンスケは、股布の部分だけを回りの縫い返しだけを残して綺麗に切り取った。

ちょうど、小さめの水着から、乳房と性器のみが露出し、水着自体は、形を崩さずに保っていた。

性器の両側に残ったひも状の股布は、ユウカの腿の付け根に食い込み、大陰唇を両側に広げるような格好になった。

 

「すごくいやらしい格好だよ。これから、そのまま、俺のペニスを入れてあげるね。」

「はあん・・・凄くエッチな気分・・・もっとしてえぇぇぇ。」

「そうだ・・・ユウカもみてごらん。」

ケンスケは、部屋の隅にあった、大きなフィルムミラーを持ってきた。

テーブルに立てかけ、ユウカの体を起した。

 

「・・・・い・・・いや・・・恥ずかしい・・・。」

「ほら・・・立って・・・ユウカのおまんこが良く見えるよ。」

ユウカをミラーの前に立たせ、後ろから抱きかかえるように、露出された胸をゆっくりと揉みしだいた。

 

「くっ・・・・・くはっ・・・・ほんと・・・んっ・・・丸見え・・・すごい・・・いやらしい・・・格好・・・私・・・。」

ユウカの小陰唇から、愛液が糸を引いて滴り落ち、蛍光灯に光った。

 

「あん、・・・ね、もう入れて・・・・お願い・・。」

ケンスケは、ユウカの足を少し開かせると、自分の勃起したペニスを後ろから陰唇にそって、突き出した。

 

「あああん・・・入れてぇ・・・このまま・・・・。」

「まただたよ・・・もっといやらしいことしようよ・・・・。これがスマタだよ。ほら、ユウカからペニスがはえてみたいだ。」

 

 

ケンスケは、ペニスを何度か動かうと一旦抜いて、ユウカの足を大きく広げさせ、ユウカのお尻の方から、膣口にむかって、舌を伸ばした。

 

「ひゃうっ!・・・・・・・・あああああん・・・ケンスケが・・・ケンスケが・・・・舐めてる・・」

「どこを舐めてるか言ってごらん。」

「・・・・・ユウカの・・・・ユウカの・・あんっ・・・おまんこ・・・・ああああっ!」

ユウカの膝が、ふるふると震えだした。

 

「さ、ユウカ・・・ベットに。」

ユウカの足をまっすぐにすると、無毛の恥丘から、綺麗な一本線の割れ目がよく見える状態だ。

愛液でヌルヌルになった、割れ目を立てになぞるように指を滑らせながら、ユウカの乳首を舌で転がした。

 

「んっ・・んはぁ・・・あんっ、あんっ、あんっ、あんっ。」

ケンスケの指が、割れ目に深く入っていき、クリトリスに触れる。

そのまま、包皮を救い上げるように、愛撫を始めた。

 

「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんっ・・ダメぇぇぇぇいっちゃうぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・。

 かはっ!」

ユウカの首が大きく仰け反り、ベットのシーツをちぎれんばかりに掴んだ。

 

「かはっ、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、・・・・。」

「とってもかわいいよ。ユウカ・・・愛してる。」

「いっちゃった・・・・・・・・。ああん、私も愛してるぅ・・・。」

ユウカの右手は、ケンスケのペニスを握り締め、カウパー氏液を塗り広げながら、さすっていた。

 

ケンスケは、ユウカの耳元で囁いた。

 

「ユウカ、握っているもの・・・どこにどうして欲しいか言って・・。」

「・・・は、恥ずかしい・・・」

「それまで、お預けだよ。」

ケンスケの指は、膣口の周りを撫でだした。

 

「あんっ・・あんっ、あんっ。入れて・・・これ・・・。」

「なにを・・?」

「ケンスケの・・・・おちんちん・・・・んはっ・・。」

「どこに?」

「お・・・・・おまんこに・・・・・」

「だれの?」

「ユ・・・・・ユウカの・・・・。」

「続けて言って。」

 

「んっ・・・おちんちん・・・あんっ・・・ユウカの・・・んっ・・・おまんこに・・・・・んはっ・・・・入れて・・・・・・あああっ。」

ケンスケが、体を起こし、ユウカの膝を開いた。

ユウカの大陰唇は、ヌメヌメと蛍光灯に光り、陰唇の横の二本のひも状になった股布に引っ張られ、少し小さめの小陰唇と膣口が姿をあらわした。

感じているのか、ヒクヒクと膣口の大きさが変わる。

ケンスケは、ユウカの足を持ちあけると、膣口に向かって、舌を差し込んでいった。

 

「はうぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・感じるぅぅぅぅぅ・・・・またっ・・・・またっ・・・いっちゃう・・

 ・・・・・・・・・・・。」

 

じゅるっ!じるるるっ!

 

ケンスケはユウカの愛液を啜った。

 

「ひゃうんっ!ひゃうっ!ダメぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」

 

 

ケンスケは、ユウカの足から手を離すと、コンドームを取り出しつけようとした。

 

「ね・・・そのままでも・・・。」

「ユウカ、ちゃんとしなさいって、言われたじゃないか。ダメだよ。」

「ね、それより、早くう。」

ケンスケは、最初から、膣奥まで、一気にペニスを差し込んだ。

 

「きゃふうぅぅぅぅぅぅ・・・・

あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!」

ケンスケの激しいピストン運動がはじまり、ユウカの両足は、ケンスケの腰をしっかりと、抱え込んだ。

 

「んあぁっ!んあぁっ!んあぁっ!んあぁっ!・・・・

 いくうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!!」

ケンスケも同時に、これまでに無いほどの大量の精液を、コンドームの中に放出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幸せな生活は1か月も続かなかった。

 

ドンドン。

 

「はあい。ちょっとまってて、今、開けるから。どちら・・・・ユウカ。」

「大切な話があるの・・・・・・。」

「どうしたんだい、ま、とにかく入ってよ。」

 

 

「はい。コーラ。こんなものしかないけど。」

「なにか、有ったの?」

 

「ケンスケ・・・・・・・あたし・・・・・あたし・・・・。」

「ユウカ・・・・・・一人で苦しまないで、大丈夫。ほら話して。」

「・・・・った・・・・。」

 

「へっ?」

「・・・・・・きちゃった・・・。」

「ちゃんと、はなして。ほら。」

 

「・・・・出来ちゃったみたいなの。」

「・・・・・・そうか。わかった。俺・・・ちゃんと話すよ。おれから・・・ユウカのおかあさんに。」

「・・・ご・・・・ごめんね。」

「別に、ユウカだけの責任じゃないさ、元はといえば・・・・。」

「ごんめ、ごめん、ごめん、ごめん、ごめん、ごめん・・・わあぁぁぁぁぁぁぁん。」

「ユウカ・・・・俺・・・言ったよね、必ず守るって。おまえ、と俺の子・・・・守らせてくれるかい?」

「・・・ぐしっ・・・うっ・・・・・うん・・・・ほんとに・・・・ほんとに生んでいいの?」

 

「ああ、もし勘当されたらその時だ。何とかするよ。でも、俺こそ・・・すまなかった。

 出来ればみんなに祝福されて結婚させてやりたかったけど・・・・。でも・・・・・でも、約束する。 たとえ貧しくってもずっと愛するよ。」

「・・・・・うん・・・・ぐしっ。」

 

「今度の土曜日、夜お前の家に行くよ。大切な話があると伝えて。出来れば、冬月さんも。」

「うん・・・・・ね、ほんとうにいいのよね。」

「ああ、お前でなきゃだめなんだ。」

 

 

週末、ケンスケは、ピアスを外し、髪の色を黒く染め直し、冬月邸の門を叩いた。

 

「相田です。」

「あら、・・・・・・いらっしゃい。ま、とにかく上がって。」

これが二度目の客間だった。

 

冬月は、和服で、客間にいた。

 

「ま、すわりたまえ。どうしたんだね、珍しくかしこまって。」

 

「はい。今日は大事なお話が・・ありまして、来ました。」

「ユウカ・・・・・・の事だね。」

「はい。出来れば、ユウカさんのお母さんにも聞いて頂きたくて。」

 

「うむ。すこし待ってなさい。」

冬月は、そう言うと、客間を出て行った。

 

ケンスケは、喉が渇き、お茶に手を伸ばした。

茶碗を持つ手がプルプルと震えているのが判る。

 

そのとき、冬月、綾波ジュンコとユウカも客間に入って来た。

 

「何かしら、相田君。」

「あ、あああああのっ!」

(しまった!声が裏返っている。)

 

「落ち着きたまえ、相田君。」

「はい、・・・・・あの、ユウカさんを下さいっ!」

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・相田君・・・ユウカを好いてくれているのは嬉しいわ。

 でも、あなた達まだ、15歳よ。・・・・・・あ、将来ってことかしら。」

「・・・い、いえ。今です。」

「相田君。確かに、日本の法律は改正され、16歳で結婚できる。しかし・・・」

「わかっていますっ!でも、時間が・・・・時間が無いんです。」

 

「相田君・・・説明・・・してくれますね?」

「・・・はい。・・・・・すみませんっ!ユウカの・・・ユウカのおなかには、子供がいるんですっ!」

 

冬月とジュンコはフリーズした。

気まずい沈黙が、客間を包んだ。

 

「・・・・・・はぁ・・・・・ユウカ・・・そうなの?」

「・・・・うん・・・ママ・・・ごめんなさい。でも・・・・でも私生みたいの。ケンスケの子供生み

 たいの。」

 

「あのね、ユウカ。犬や猫の子供とは訳が違うのよ。子供というのは、命がけで生み、必死になって育てなければならないの。

 安易な気持ちでは、とても育てられるものではないのよ。」

 

「相田君。」

「はい。」

 

「しでかした事は、とやかく言わん。ただ、まだ君達には、早すぎるのではないかね。」

 

「いえ。お・・僕は、ユウカと生きる決心をしました。ユウカを・・・・ユウカと離れたくないんです。たしかに、子供が出来てしまったのは、僕らの誤りです。でも、ユウカは生みたいと言ってくれました。」

 

「ユウカ・・・はっきり言います。堕しなさい。」

 

「・・・・・嫌・・・・いやっ!堕すなんでいやっ!」

「ユウカっ!あなたまだ中学生なのよっ!育てられるわけないのよっ!」

「ユウカのお母さん。そう急いで結論を出さないで下さい。」

 

「相田君。そうは言っても、君には経済力も社会的信用も無いではないか。

 どうやって、ユウカとそして生まれてくる子供を養っていくつもりかね。これは、親としての義務と責任であることは分かるね。出来ないのなら、道はないぞ。」

 

「はい。ではお話します。現在、父が残してくれた遺産といっても、少しばかりの貯金と、家があります。現在は家を貸して、アパートに住んでいますが、これは、僕一人には家が広すぎる為です。

 貯金は、アパートを借りるとき多少使いましたが、以後これには手をつけていません。

 基本的には、家賃と僕がしているアルバイトで生活しています。」

 

「でも、お昼を抜く生活なんでしょう?」

「ああ、あれは、お金が無いからじゃないんです。ただ、朝も食べることが無いし、夜遅くまで仕事をしている事が多いですから、食欲が無いだけです。」

「しかし、アルバイト程度では・・・とても生活には・・・・子供が出来ると何かと出費も多い。

 着せて、食わせて、医者にだって見せなきゃいかん。とても・・」

 

「****では足りませんか。」

ケンスケは、ちょっとした一流企業の給与の金額を言った。

 

「・・・・・アルバイト・・・にしては多いな。」

「はい。インターネットや知り合いから、仕事を結構貰っています。

 以前は本当にカメラを買ったりするために始めたアルバイトでしたが、最近では、インターネットからの依頼が多く、生活には困っていません。」

 

「私は、反対です。とにかく、早すぎます。」

ユウカが、客間を飛び出していった。

 

 

「ユウカっ!」

 

「相田くんは、ここにいて。」

ジュンコはそう言うと、ユウカを追って出て行った。

 

 

 

 

「なにするのっ!」

「ユウカっ!それを離しなさいっ!」

どたどたと、足音が、客間に向かってきた。

 

ケンスケは、驚いた。

ユウカの手には、包丁が握られ、自分の首に当てている。

 

「!!!!」

「ユ、ユウカっ・・・・。」

 

「ママも、おじいちゃんも、よく聞いて。 私はママから生まれて確かに、そんなに長く生きたわけじゃないわ。

 でも、ママも私を生むとき、生きて欲しいって思ったわよね。

 私だってそうなのよっ!この子を殺せというのなら、

 自分の手で、自分の命と一緒に殺すわ。

 それが、私がこの子にしてやれる唯一、最初で最後のことよ。」

「ユウカっ!お願い・・・落ち着いて。」

「ユウカ、とにかくその包丁を下ろすんだ。」

 

ケンスケはすっと立って、ユウカに近づいた。

 

「俺も・・・一緒に。すみません、お母さん、それに冬月さん。こんな事になって・・・。」

「ケンスケ・・・。」

「ユウカ、君が死ぬというのなら、俺も一緒に逝こう。別に悔いはない。」

 

「負けだ・・・ジュンコ・・・我々の。」

「でも・・・。」

「ママっ!わたしママを助けるとき、必死だったの。これ以上人が死ぬのなんて見たくないの

 ・・・それが自分の子供でも・・・・。それをママはっ・・・ママはっ!」

 

「・・・・・・わかったわ・・・・・。二人とも・・・・・・・とにかくユウカ、それ離して・・・。」

 

「・・・私・・・生むわ。いいわね、ママ。」

「もう・・・離して・・・ユウカ。」

 

ケンスケは、ユウカの手をそっと取り、包丁をユウカの手から取った。

 

 

「はぁぁぁ・・・とにかくみんな、座って話をしようではないか。ジュンコ・・・悪いが、お茶を。」

 

「・・・・・・・・・はい。」

 

「君達の決心は、わかった。しかし、これからどうするつもりなのかね。」

「はい。僕が16になったら、すぐにでも籍を入れさせてください。この子を私生児にはしたくありません。」

「学校はどうするつもりかね、あと半年もすれば、おなかが大きくなってくるぞ。」

「休学という形になると思います。その後のことはおいおい考えます。」

 

「君は?」

「中学は卒業します。高校は、定時制あたりで・・・・働きながら行けますから。」

 

ジュンコがお茶を持ってやってきた。

 

「相田君・・・・この子・・・・辛い事が一杯あったの・・・、それでもあなたは・・・」

「知っています。ユウカから聞きました。僕にとって、それは過去のことです。

 これから二人で幸せになっていけば済むことです。いつまでも過去の亡霊にしがみ尽かせはしません。」

「そう・・・。」

 

 

「ひ孫・・・かあ。ふむ。わかった。」

「お、お父様・・・・わかったって、この二人は・・・」

「しかたあるまい。それに前例が無いわけではない。」

 

「碇さんは特別です。」

「いや、相田君もまた、チルドレン候補だったのだよ。碇少佐と同じな。」

「えっ・・・・。」

「それに、ユウカの決心がこうでは、どうにもならん。反対すれば、この子はまたやりかねん。」

「だって・・・・」

 

「相田君。条件がある。いいかね。」

「はい。僕らが呑める物であれば。」

「うむ、先ずちゃんと学校は行く事。そして卒業すること。ユウカも行けるようになったら、きちんと 卒業すること。」

「「はい。」」

 

「それと、相田君。生活できるのは分かるが、あくまでもアルバイトだ。

 まずは、高校、大学へ行、社会的生活での必要な知識と技術を身につけること。

 アルバイトは、縮小していくように。」

 

「冬月さん。学校は分かります。大学も必死になれば仕事しながらなんとかなるでしょう。

 しかし、仕事を縮小することは、生活の基盤が成り立ちませんが。おっしゃっている事が矛盾しています。」

「最後まで、聞きたまえ。相田君は、現在のアパートを引き払い、ここで一緒に住むこと。

そして、きちんと大学まで行く事。仕事はアルバイトの領域なら構わんが、学業に影響の出ない範囲とすること。一切の生活と学費は私が面倒みよう。」

 

「しかし・・・それでは甘えすぎです。」

「いいかね、これが私の条件だ。いやなら・・・・。」

 

「わかったわ。ね、ケンスケ。おじいちゃんがそう言ってくれてるんだし。」

「ああ、でも。」

「ね、ママは?」

「っとに、もう・・・昔っから言い出したら、きかないんだから。この子は。」

「おじいちゃん。本当にありがとう。うれしかった。でも、ママが納得しなきゃ、私ここを出て行きます。」

 

「わかりました。ああ、これで私・・・おばあちゃんなのね。」

「ま、わしは生きてるうちにひ孫が見られるがね。」

「お父様っ!」

 

「「あはははっ(わははははっ)「」」」

 

 

「さて、相田君、メシでも食べて行きたまえ。」

「はい。遠慮なく。」

「はいはい。じゃ、ユウカ手伝ってね。ママまだ足がショックのあまり、ふらつくわ。」

 

「ごめんね、ママ。」

「ん、では、なんか取るか・・・・そうだ、ジュンコ寿司でもとりなさい。たまにはよかろう。」

「はい。そうさせて頂きますわ。」

 

 

客間に豪華な寿司が届いた。

 

「いや~、凄いな。久しぶりだよ、寿司なんて。」

「相田君、生活は楽じゃないのかね。」

「はい。実は、御義母さんには話しましたが、将来は報道写真家になりたいんです。

 日本だけじゃなく、海外に行ってこの眼でそして戦いの愚かしさを撮りたいんです。

 そのための旅費や活動費として、いまから貯めているんです。」

 

「報道写真・・・・・・・ああっ!もしかして、先月の新聞で賞を取らなかったかね。」

「はい、よくご存知で。」

「え、そうだったんですの?」

 

「ああ、彼はね、新聞の写真コンテストの常勝者だよ。たしか、4回連続でトップを取ってたな。」

「先月5回目を取りました。」

「まあ、すごいんですのね。」

「へえ、私もしらなかった。ケンスケったら、全然教えてくれなかったもの。」

「隠してたわけじゃないんだ。」

「来月は、連盟のコンクールに出展するつもりです。これで上位に入れれば、世の中からも認められますから。」

 

「相田君、でも学校も大事よ。」

「あら、ママ知らないでしょうけど、ケンスケいつも30番以内なのよ。」

 

「いつのまにやら、こうやって巣立って行くものなのかね。」

冬月は珍しく晩酌をやり始めた。

 

 

「そうだ、わしがなんとかする。結婚せい。」

「え、でも16になってないですよ、俺。」

「なに、任せておけ。」

「そうね、せめて籍だけでも・・・。」

 

「来月じゃな。細かい事は、後で話そう。それより、二人の苗字はどうするかの。」

「僕は特に苗字に関するこだわりはありません。写真関係や仕事はビジネスネームで行きますから。」

 

「あたしは、相田がいいな。でも、ママ・・・・綾波の名前なくなっちゃうね。」

「あら、綾波の姓はあなたの為よ。実は一度冬月に戻ろうかと思ったこともあったけど、ユウカに話そびれて。ま、綾波の姓はパパとの絆なのよ。ママにとって。」

 

「では、相田の姓にでいいかね。」

「わたし、それがいい。」

「ユウカがそう言うのなら。僕も。」

「はいはい。綾波の姓は、ママが守ります。」

 

 

「お義母さん、以前、綾波という子がいたのをご存知ですか。」

「ええ、サルベージの時分かったわ。でも、どうしてあの子にそんな名前をつけたかまでは・・・」

 

「まだ、碇ゲンドウがいた頃だ・・・綾波博士・・・つまり、ユウカの父親だが、碇とかなり親しくってな。死なせたせめてもの償いなのか分からんが、自分に女の子が生まれたらレイとつけると碇が話していたらしい。

 たぶん、姓を綾波から、名前を娘につけるものを使ったのであろう。」

「そうだったの・・・。」

 

「あの娘は哀れな事をした・・・・この時代でなければ幸せになれたかもしれんのに・・・・。」

 

「おじいちゃん。レイちゃん幸せだったと思うよ。だって、あんなに、碇さんに愛されて・・・。」

「えっ?シンジ、二股だったの?」

「ううん。彼の中では、姉妹・・・そう、姉や妹のような気持ちだったのね、

 もちろん、彼はそんな事しらなかったから、最初は恋愛感情と勘違いしたらしいわ。」

「なんで知ってんのさ。会ったこと無いはずだけど。」

 

「ママをサルベージするとき、碇さんやアスカさんと記憶の共有があったの。ママもそうでしょ。」

「ええ。アスカさんが、とっても碇さんにやきもちを焼いてたことまで知ってるわ。」

 

「ふうん。俺が知ってる惣流って、毎日シンジを引っ叩いていたけどね。」

 

 

 

それから、一ヵ月後。

 

 

綾波ユウカは、相田ユウカとなる日がきた。

 

「おじいちゃん、お母様。短い間ですけど、お世話になりました。私、お嫁にいって、幸せになります。」

 

「・・・・・うむ・・・・ぐしっ・・・・」

「ユウカ・・・・ふえぇぇぇぇん。」

 

「ママ、泣かないで、ずっとこの家にいるんだし。」

「だって・・・・。」

 

「あの、幸せにします。って、お義母さんも冬月さんも・・・実際は俺が婿養子みたいなものじゃありませんか。僕こそ、不束者ですが、宜しくお願いします。」

 

朝のうち、市役所へ届けを出し、内輪だけと言っても、ここにいる家族だけだが、ささやかな祝宴が用意された。

 

 

「そろそろ来る頃かな・・・。」

 

ピンポーン。

 

「あら、来たようね。」

 

 

 

「こんにちわ。碇です。」

「あらあら、いらっしゃい。」

アスカは大きな花束を抱えていた。。

 

「お、よく来てくれた、上がってくれたまえ。」

「はい、では。」

 

「さて、揃ったようだ。始めようか。」

「はい。ユウカちゃん。おめでとう、幸せになってね。」

「あ・・ありがとう・・・アスカさん。」

 

ケンスケはシンジに向かってかしこまった。

 

「シンジ騒がせてすまなかったね、・・・ありがとう。」

「ま、なんにせよ良かったよ、少し心配してたんだよ。でも、早かったな。」

「おまえだって、そうじゃないか。」

「うん、それも、そうだね。あははははっ!」

 

「ね、ユウカちゃんいつ生まれるの?」

「わかんない。」

「へっ?なんで?」

「うん。お医者さん行ってないもの。」

 

「なんと・・・・。それはホントかね、ユウカ。」

「ユウカ、行ってないの?じゃ・・・・・。」

 

「ん、でも、1ヵ月半来てないから、いるよ、赤ちゃん。」

 

「ユウカ・・・・母子手帳も必要だから、明日にでもいこうよ。」

「うん。ケンスケ、そうね。わかった。」

 

「ちっょとまって、あなたたち、そんな大事な事なんで・・・。」

「でも・・・・・。」

「ま、冬月さんいいじゃないですか、今日はおめでたい席なんですし。」

 

「ね、シンジあたしちょっと出かけてくる。すぐに戻るわ。」

「あ、ああいいけど。」

アスカは、近くの薬局に飛び込み、妊娠判定器を買った。

 

「ユウカちゃん。ちょっと来て。」

「なに?アスカさん。」

 

「はい、これ。調べてきなさい。」

「これって・・・・。」

「使ってないでしょ、その様子じゃ。」

 

コクリ。

 

「はい、今すぐよ。」

 

カチャ。

 

「どうだった?」

「これ・・・・。」

「・・・・・シロね。あなた、妊娠してないわ。不順になってるだけね。」

 

「だって、いままで結構正確だったの・・・・それが先月もこなかったし・・・・今月もまだ・・・。」

「遅れてるの一ヶ月半ぐらいでしょ。」

 

「どうしよう・・・・。」

「あんた、バカぁ?言うしかないでしょ。」

「アスカさん、きっつ~い。」

「さ、観念していらっしゃい。アタシも付いててあげるから。」

「うん・・・・」

 

 

 

「お父様、ジュンコ姉さま。ユウカちゃん妊娠してない可能性があります。」

 

「な、なんとっ!それはホントかね、アスカ君。」

「そうなの?アスカ。」

「ええ、さっき薬局で妊娠判定器で調べたから、98%の確立でね。ま、正確には、きちんとお医者さんに行って調べてもらうといいわ。」

 

「アスカ・・・・もしかして、ユウカちゃん調べてなかったの?」

「ええ、そうみたい。」

 

冬月が切れた。

 

「は、・・・・・恥をかかせおってぇ!」

 

 

二日後、ユウカは生理を迎えた。

 

「お父様・・・どうしましょう。」

「ま、籍を入れてしまったものをいまさら・・・・ずいぶん裏で手を回したわしの身にもなってくれ。」

「こまったわ、私、お友達に、おばあちゃんになるのって、知らせちゃったの。」

「うむ。こまったのう。」

 

「ご、ごめんなさい・・・ママ・・・おじいちゃん。」

「すみません、俺がもっとちゃんと聞いてれば・・・。」

 

「そうね、今からあなたたち子作りしなさい。」

 

「「はい?」」

「これこれ、ジュンコそれは本末転倒だぞ。」

 

「・・・・でも、遅かれ早かれ。うん。今からすぐに。さあ、二人ともお部屋にいきなさい。」

「や~よ、私、今、生理だもの。」

「俺もカンベンしてください。痛々しくってちょっと。」

「だめよ。確立は低いけど、なせば成る!!未だ間に合うわ。なんなら、排卵誘発剤を・・・・。」

 

 

「え~ん、どうしようケンスケぇ~、ママ壊れちゃったよぉ。」

「お義母さんしっかしり・・・・んっ?・・・って、うっ・・・・お酒臭い・・・。」

 

「ん、呑んどるのか?ジュンコ。 お、おい!しっかりせんか。」

 

ジュンコの体は今のソファに崩れていった。

 

 

 

 

 

 

 

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