※この作品はR-18です。

虹の彼方に~NEO~   作:黒須一騎

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虹の彼方に~NEO~5 「ただいま」

アスカは、真っ暗な闇の中膝を抱えて座っていた。

(ここは、どこ?・・・・・・・・・・・・・・)

(シンジ・・・・どこにいるの?)

(・・・・・・・・・・・・・どうして誰もいないの?)

 

(私は死んだの?・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

(誰もいない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

(・・・・・・・・・・・・・・・いやっ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

(こんな世界はいやっ!・・・・・・・・・・・・・・・・)

(だれか助けて・・・・・・・・・・・・・・・・)

(・・・・・・・・・・・・・・・・シンジ・・・・・・・・・・・一体あたし・・・・・・・・・・

 どうすれば・・・・・・・・・・)

 

 

 

(・・・・・・・・アスカちゃん・・・・・・・・・・・・・・・・・)

(・・・・・・?ママ?・・・・・・・・・・・・・・)

(どこ?・・・・・・・・・・どこにいるのママっ!!返事してよっ!!  ママぁ・・・・)

 

(・・・・・・・・・・・・・・目覚めなさい・・・・・・・・・アスカ・・・・・)

(あたし・・・・・・・・死んじゃったの?ママ・・・・・・・・・・・)

(いいえ・・・・・・・・・・・・・)

(いらっしゃい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こっちへ・・・・・・・・・・・・)

(ママぁ・・・・・・・・・・・・・・)

 

 

暗闇の中に淡い光が見えた。

オズオズと歩き出すアスカ。

とたんに光は大きくなり、彼女は眩しさに目を瞑った。

 

 

 

気が付くとアスカは一人でベットに寝ていた。

暫く目を開けていなかったせいか、開けているのが辛かった。

 

(・・・・・・・・・帰ってきたんだ・・・・)

 

(シンジ・・・・・・あたし帰ってきたよ・・・・・・・・・・・)

 

うっすらと目を開けると、ベットの衝立の向こうには誰か居るようだった。

 

(目が・・・痛い・・・・・)

 

また、目を閉じた。

 

 

 

 

 

プシッ

 

(だれか入ってきたわね・・・・・・・・・・)

 

パサッ

 

ベットの上になにか覆い被さるように近づいてくる。

(お医者さん?・・・・・・・・敵?・・・・・・・・・・・・)

 

右手を誰かが取った。

手を絡ませるようにあわせ、顔のようなものにあてさせられた。

(だれ?私を知ってる人?)

 

シンジは、アスカの手を握るといつもの様に、額に持っていき祈るようにつぶやいた。

「・・・・・・帰っておいで・・・アスカ・・・・・・アスカ・・・。」

(!!!!シンジっ!!!)

 

アスカの頬が赤く染まるのに時間はかからなかった。

「・・・・?」

「アスカ・・・・・・・・・・・・・・?」

「アスカ・・・もしかして気がついてる?」

 

アスカの両手が、シンジの頭を捕らえ、ゆっくりと引き寄せていった。

「シンジ・・・ただいま。」

「お帰り、アスカ・・・・・よかった・・・」

 

シンジはそれ以上言葉にならなかった。

 

 

「いつから気が付いてたの?」

「ん。シンジが帰ってくるちょっと前から・・・。」

「ひどいや、とても心配してたのに。」

 

「シンジ。・・・あたし帰ってこれたのね・・・・・・・・・。」

「うん。」

 

「なんか、いつものアスカじゃないみたいだね・・・素直なアスカもかわいいよ。」

「なっ、私は私よ、変わっているわけないじゃない。バカシンジ!」

 

「やっとその言葉を聞けたよ・・・もう一度呼んでみて・・・」

「なによ、あんたマゾ?」

「いいから・・・」

 

「バカシンジ・・・ただいま。」

「ありがと・・・帰ってきてくれて・・・うれ・・んっ・・・・」

 

シンジの言葉は、アスカからの口づけで止められた。

 

ちゅぴっ。

 

「ご褒美よ、あたしを助けた。 ありがと・・・シンジ。」

「アスカ・・・・・・。」

 

医務室に夜の帳が下りようとしていた。

 

 

 

「あのう・・・もういいでしょうか?」

看護師が衝立の後ろから恐る恐る声をかけた。

 

「えっ!・・はっはいっ!」

「よかったですね、意識もどって。私もちょっとジンときちゃいました。へへへっ。あっ、それよりドクターに連絡しちゃいますね。」

 

アスカは、シーツを頭の上まで引っ張り上げていた。

(ずるいや、アスカ・・・)

 

 

ドクターの診断の結果、明日まで異常なければ、起きても良いとのことだった。

 

「きゃ~、私ったら患者衣以外スッぽんぽんじゃない!シンジっ!私が意識ない間になんにもしなかったでしょうね!!」

「あたりまえじゃないかっ!そんな卑怯なことしないよ。」

「・・・・ほんとでしょうね!!」

「ほんとだってば。だってここは、ずっと監視カメラが・・・・うっ!さっきの見られたかな・・・・」

「バカシンジ!そういうことは早く言うのよ。相変わらずボケボケねっ!」

「そういうなよ・・・さっきのはアスカから・・・じゃないか・・・」

「ほんとになにもしてないでしょうね?」

(どうして、なにもしないのよっ!)

 

「・・・・アスカ・・・・・信じてよ。」

「ほんとにほんとね?アンタ前科があるんだから今度やったら責任とらせるんだから。」

(一生よっ、一生。)

「うん。アスカの側に居られるのなら、・・・・・・・・・。」

(えっ?なんてこと突然・・・う・・・嬉しいっ!・・・・ポッ)

 

「そ、それより。お腹すいてんだから、とっとと食べ物でも持ってきなさいよ。」

(・・・・・・・・あ、あたしのばかっ!・・・・・なんで素直じゃないのよ・・・・)

「はいはい。お姫様。」

「・・・コーヒーもね・・・」

「では、姫様。食事を調達してまいります。暫しのお待ちを。」

「・・・早く戻ってくるのよ。」

そう言うと、シンジはドアから消えていった。

 

 

 

 

指令所では、喧騒が嘘のように静まり、居合わせた全員がモニターに食い入ってた。

 

「やっるう~、シンちゃん」

「シンジくん、アスカに責任取るようなことしてたんですか!まだ中学生なのに不潔ですっ!」

「日向君!記録は?」

「はい。しっかりと。(にやり)」

 

「アスカ。入るよ。」

「いいわよ。」

「こめんね、まだネルフの機能が全部回復していないから、サンドイッチぐらいしかないけど。」

「それでいいわ。」

「それとね・・・これも調達してきた。」

シンジはそう言うとリンゴを置いた。

「ゆっくり、食べてね・・・確かめるようにして。」

 

「ねえシンジ・・・・あたしどのぐらい寝てたの?」

「うん。1ヶ月ほど。」

「でもここ司令室に近い医務室よね。」

「そう。ちょっと問題があってね・・・・・病院に最初はいたんだけど、セキュリティに問題があるんでここに移してもらったんだ。」

「そう。」

 

「リンゴ・・・食べるでしょ? 今剥いてあげるね。」

シンジは食べやすいように剥いたリンゴを切り分けていった。

「そういうところはあんたあいかわらずマメねぇ。」

「そうかい?」

 

「そう、ほら、前にあたしが風邪で寝込んだときも、おんなじようにしてくれたっけ・・・・。」

「はい。」

シンジの笑顔にアスカは顔が高潮するのがわかる。

「う、うん。ありがと。」

(・・素直になるって・・・・・なんか恥ずかしいけど・・・・・・・・・ここちいい・・・。)

 

「アスカ・・・・素直になったね・・・すごく。」

「どうしてよ・・・」

「だって、いままで言ってくれたこともない言葉をいっぱいくれているよ。知ってた?」

「!!!そ、そうね・・・・ま、シンジも頑張ったから、少しは素直になってやろうかなって・・・・って、あんただってずいぶん変わってくれちゃったじゃない。」

 

「アスカにはどういうふうに見える?」

「そうね、少しは自信がついて、ちょっぴりマシになったかなって。でもまだまだよ。」

「そうか、ありがと、アスカ。そういえば、僕、大検受かったんだよ。」

「へっ?あんたが?」

「そう。」

「雪でも降ってきそうね。」

 

「実はね、今回の使途から補完計画まで全てがゼーレの仕組んだ事なのは理解しているよね?」

「ええ、LCLに溶けていたとき理解したわ。で、それとあんたの大検とどう噛み合うのよ。」

「その一人として僕の父も多くの人々を不幸にし苦しめてきた。」

「ま・・・そうね。」

「僕も危うくそうなるとこだと気づいたんだ。LCLの中でね。」

「僕は、自分のことしか考えちゃいなかった。だからアスカを苦しめ、壊してしまい、結局はサードインパクトを招いた。

 全ては自分の弱さが招いた結果だと思った。失ってから初めてこの大切さに気づいたんだ。」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「だから、今度は僕がそう言う人を救いたいと思ってるんだ。」

「・・・・・・・・・・・・・」

「実は、LCLから補完されるとき、母の記憶を共有したんだ。この知識は持ってるだけじゃ役にたたないし、今度は人を助ける力にしたいんだ。いまでも多くの人たちが苦しんでいる・・・少しでも早くこの人たちの力になりたいんだよ。」

「それで、大検を?」

「そう、医者になるつもりだよ。」

「そう・・・・・・・・・・・・・・。」

「でもね・・・・・・・・・・・・・・まず自分が幸せにならなきゃって思うんだ。それとね、アスカを助けられないようじゃ人なんかとても助けられないと思う。」

 

「あたしは助かったじゃない。こうして存在しているし。」

「ちがうよアスカ、僕が言いたいのは、アスカも幸せになってほしいと言うことだよ。」

「そうね、あたしは、幸せになるわ、だってシンジがせっかくくれた命だもの。今度は全力をかけて幸せになってやるのよ。」

 

「そうだね。」

(んもうっ!シンジ・・・やっぱり鈍感?)

 

プシッ

 

「ちょっちいいかなぁ~?」

「「ミサト!(さん!)」」

 

「アスカ・・・・お帰り。」

「ん、ただいま。・・・・・でもあんた良く生きてたわよね。」

「いや~一度死にかけたてたはずなんだけどね。でもね気が付いたら生き残ってたの。」

「さすが、コキブリなみの生命力ね。」

「ぐっ、相変わらずね。」

 

「アスカ、ミサトさんは僕にとても大切なことを教えてくれたんだ。精一杯生きることを・・・。」

「そうよん、大人のキスのオマケつきでね。」

「・・・・・・・・」

(くっそー、なんか腹立つわね・・・・)

 

「で、約束のつづきの・・・・もがっもかがっ」

シンジは慌ててミサトの口を手でふさいだ。

 

「ミサトっ! あんたシンジになにしたのよっ!!」

「・・・・アスカ。信じて。何も無かったんだよ。

 もう、ミサトさん、アスカはまだ病み上がりなんです。

 からかわないでください。!」

「もかがっが・・・」(こくこく。)

「・・・・・・ぶはっ・・・。」

「そうそう、からかいにきたんじゃないわよ。今後の身の振り方の相談に来たのよ。」

ミサトは、国連軍組み入れのことや少尉に任官したことを話した。

 

「そうね、もう少し考えてから身の振り方を考えるわ。」

「それがそうもいかないのよ、ドイツ支部があなたを返せって言ってきてるの。」

「アスカの才能がなんたらかんたらって言ってきているけど、これは間違いなく嘘ね。

 私は多分ドイツにまだエヴァがあると踏んでるの。」

 

「もう、人の駒にされるのは真っ平ごめんだわ!」

「だから、今総力を上げて探りを入れているわ。それと本部権限で技術要員ぶっこ抜いてるしね。」

「ミサトさん、たしかドイツ支部にはわずかばかりの生体部品しかないって言う話でしたよね。」

「ええ、そう言ってきてるわ。」

「ドイツのMAGIにハックしたら面白いものが出できましたよ。」

 

「ちょっとまって、シンジっ。なんであんたにMAGIがハックできるのよ。」

「言ったろう?母さんと知識共有したって。」

「そっか・・・」

「で、シンちゃん、その面白いって?」

「今だにドイツ支部のアミノ酸の発注量が多いんですよ。エヴァがあったころと同じでね。」

「生体部品の原料ね。」

「・・・・やっぱりね。じゃ、エヴァを隠し持ってる可能性大って訳ね。」

「そうです。その線で当たってみてください。

 それと全ての企業のアミノ酸で使途不明の多い企業を洗っています。

 こっちは、暫くかかりますがね。」

「じゃシンちゃん、私は早速その線で揺さぶりをかけるわ。アスカのことよろしくね。」

 

 

 

「ねえシンジ。」

「なんだい。」

 

「帰りたい。」

「まさか・・・(ドイツに・・・)。」

「ばかね・・・マンションによ。」

「そうだね、多少衰弱はしているけど無理しなきゃ大丈夫かもね。

 わかった、ドクターの許可が出たらということでいいかい?」

「わかったわ。」

 

「ところで、あんたさっきから腰に付けてるのなによ。」

「うん、銃だけど。」

「あんた嫌ってたじゃない。どういう風の吹き回し?」

「アスカを護るためって言ったら、怒るかい?」

「ううん。今まで何度もあたしを助けてきたじゃない。でも、護られるだけじゃあたしは嫌よ。」

「保安部がかなりの打撃を受けたのね、あんたが銃を持たなきゃいけないほど、悪いの?状況。」

「念のためだよ、アスカは僕が護るから。」

「嘘は無しにしてよ、シンジ。」

 

「わかった・・・・実はゼーレの残党なのか、ドイツ支部なのかはわからないけど、刺客が一度ね。」

「・・・・・・そう・・・・・エヴァを降りても、私たちにはその価値があるってことね・・・・。」

「残念ながらね・・・。この世からエヴァが消えない限りはね。」

「しっかり護りなさいよシンジ。あなたが救った命なんだから。ボケボケしてたら蹴っ飛ばすわよ。」

 

「はいはい。お任せ置きを。 じゃちょっと行ってくるね。」

「早くね。シンジ。」

(なによ、シンジったら・・なんか昔の加持さんに似てくるなんて・・・そうか、シンジって雰囲気がなんとなく加持さんに似てたんだ・・・)

 

司令室からシンジが戻ると、アスカは無理やりドクターに話しをつけたみたいで、運動機能が確認できたらすでに帰ってもいいことになっていた。

 

「シンジっ、着替え持ってきてよ。」

「いいよ。他に必要なものは?」

「とりあえず、それだけね。」

 

 

 

シンジがマンションに戻り着替えを探そうとして箪笥を開けるとそこはガラスの破片が多く散らばっていた。

 

「まいったな・・・あれ?タンスの裏板が外れているや・・・。ここまでは見なかったな・・・。」

 

ピルルルルッピルルルルッピルルルルッピルルルルッピルルルルッ。

カチャ。

 

「はい、葛城です」

『あ、シンジ?着替え要らないわよ。ミサトから借りるから。』

「そう。よかったよ、実はアスカの服がガラスだらけでほとんど使えないことが今わかったんだ。」

『なんでよぉ~』

「アスカ窓際に箪笥置いてただろ?」

『ええ、あっちの窓は西日が入るからちょうど日よけによかったのよ。』

「その窓ガラスが割れててね、とどめに箪笥の裏板が外れてガラスだらけだったんだ。」

『しょうがないわね。また買えばいいわ。それより、靴もってきてよ。ミサトのじゃサイズが合わないの。』

「わかった。」

『あたしの部屋の箪笥の上に赤いパンプスがあるからそれもってきて。』

「いいよ。必要なのはもう無い?」

『シンジ、使える下着があったら持ってきてくれる?  

 それとね、あたしの下着で変なことしたら、さめざめとあんたの目の前で、泣いてやるからね。』

(アスカ・・・どこでそんな技を・・・・)

「ん、わかった。今から出るよ。」

 

司令室に戻ると、アスカは、ミサトのものであろうか、真っ白なボディコン姿に唖然とした。

「あ、シンジ!見てよ、ミサトったら、今時こんなのしか持ってないのよ。いったい何時の時代よ。」

「なによ、裸よりマシでしょ。昔流行ってたのよ。宴会用の小道具しか無かったんだから。」

「あ、それでパンプスな訳か・・はい、靴もって来たよ。」

「信じらんないわまったく。これじゃしゃがんだら見えちゃうじゃない。」

「あ~ら、それが似合うようになったら、大人の女よ。アスカにはまだちょっち早かったかなぁ?」

「くっそ~っ、覚えてらっしゃい、ミサト。」

 

「さっ、帰るわよ、シンジ。」

どんどんと先を行くアスカは、エレベーターに向かっていた。

「アスカ!待ってよ。まだエレベーターは使えないんだ。階段になるよ。」

「え~!上まで上るの?かったるいわね~。リハビリ替わりに上るか!」

「しかたないよ。あさってには復旧するらしいから。ま、一部だけどね。」

「しょうがないわね。行くわよシンジ。」

 

「ちょっとシンジ、あたしの前か横を歩きなさいよ。」

「なんでさ。」

「ばっ、あたしの・・・見えちゃうじゃない。」

「でも、そうすると他の人に見えちゃうよ・・・。なんか僕、その方が無性に腹立つんだけど。」

「わかったわ、でもできるだけあたしにくっついてよ。」

(えっ?シンジ・・・もしかしてやきもち?へへへっ、ちょっと嬉しいかな。)

 

帰り道の途中、コンビニで足りないものを買い足すと、シンジたちはマンションに帰ってきていた。

彼女は、箪笥の中の使える衣服をより分けると、着替えをもって出てきた。

 

「シンジ、あたしシャワー浴びちゃうね。」

「うん、その間準備しちゃうよ。」

そういいながら、買ってきたビールを冷蔵庫に放り込んだ。

ぺンペンの冷蔵庫もついでに利用した。

 

「・・・そういや、ペンペン・・生きてるかなぁぁ・・」

 

「どれ。準備しちゃおう。」

 

「ああ、久しぶりにすっきりしたわ。シンジもどう?」

「うん、準備もあるし後ではいるよ。それより、体は大丈夫かい、休んでいれば?」

「うん、こういう時は、体動かした方がいいのよ。着替えたら手伝うわ。」

「アスカ、無理しないでね。」

「きつい時は、勝手に休むから大丈夫よ。」

「そう、それならいいけど。」

 

「ねえ、アスカ。」

「なに。」

「明日、体調良かったら、買い物に行こうか。」

「どういう風の吹き回し?あたしと買い物行くの嫌がってたくせに・・・。」

「うん。たまにはデートもいいかなって。街も少しは復旧してきたみたいだし、それに服も買わなきゃね。」

「あ・・・う、うん。」

(なによ、シンジったら、あんたそう言うことサラッと言えるようになった訳?)

 

「そうね、シンジがあたしとデートしたいなら付き合ってあげるか。ただし荷物持ちはあんたよ。」

「じゃ、明日決まりね。」

 

 

 

 

 

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