抜きゲーみたいな島に住んでるロリビッチ好きはどうすりゃいいですか? 作:鳴らない警鐘
ぬきたし、ぬきたし2のネタバレがあります。
回想含め、奈々瀬の小学校時代のCGがなかったので、その腹いせに書きます。ごめんなさい。
宙に舞うそれは、一振りのバイブであった。
無論、ただのバイブ──自慰器具ではない。
そして、共に数多の戦場を駆け抜けてきた愛用の武器“穿き丸”でもない。
一度強い衝撃を受ければ、分子同士が結合し、鋼と化す特殊溶液“d10o”──
更にそれが改良され、衝撃を受けるとより強く、そして分子が膨張し質量を増す“d10oZ”が流し込まれた一振りのバイブ──
──騎士の光剣(ライト・性バー)
それは、小さくなったこの体で戦うための必殺の武器であった。
淳之介「ふっ──!!」
俺は、宙に舞いながら光の弧を描いている剣に向かって手を伸ばす。
???「無駄だ!届くわけがない!」
淳之介「──それはどうかな!」
嘲る“奴”に言葉を吐き捨て、目を閉じる。
──集中しろ。
これまで幾度となく妄想し、オナニーをしてきた。
数え切れない程、想像の世界を創り出してきた。
なればこそ──!!
こんな“魔王との決戦”の状況下であろうと、妄想出来ないことはない……!!
俺は宙に舞う光剣を手元に引き寄せるイメージを強く思い描く。
???「──これで、終わりだぁぁあああ!!!!」
淳之介「まだぁあああ!!」
奴が振るう木刀が迫る寸前、宙に舞っていた光剣が“何か”に引っ張られるようにして、俺の手元に収まる。
???「なっーー!?」
淳之介「ふはははは!!決め損ねたなあーー!?」
木刀を振りかぶり、がら空きになった奴の腹に向かい、右手に握った光剣を突き出す。
???「ぐっ!?」
奴は咄嗟に回避を試みるも、時既に遅く、突き出した光剣には確かな手応えがあった。
???「──まさか、この土壇場で“不雄(フォース)”を使いこなすとは…!!」
淳之介「ふっ…伊達にオナ禁をしていたわけではないからなぁ…!!」
この小さな体では、秘奥義である“漢勃ち”は使えない。
加えて、射精することも出来ないため、“立体亀頭装置”で空を駆けることもできない。
であれば、長期に渡るオナ禁により得られし、摩訶不思議な力──
“不雄(フォース)”
これしか“奴”に対抗する手段がない。
だが──
???「どんな力を持っていたとしても!!私は負けるわけにはいかない!!」
淳之介「くっ!!」
“奴”は直ぐ様立ち上がり、木刀を振るう。
フォースを使い、その攻撃を予測するも、その剣を防ぐことしかできない。
あまりの防戦に、下唇を噛みながら、しかし勝利のために冷静さは捨てない。
???「ほう、これも防ぐか!!やはり面白いな、お前はっ!!」
淳之介「上から目線でぇえええ!!!」
木刀の振り上げから振り下ろしの間隙を縫い、光剣を横凪ぎに振るう。
しかし──
???「甘いっ!!」
淳之介「がぁっ!?!?」
光剣の軌道から外れるように、身を反らしながらの逆胴一閃──
気づけば、俺は地面に転がっていた。
淳之介「くそっ……!!」
だが、諦めない。
今するべきことは、絶望でも憐憫でもない。
地面に転がる光剣を拾い上げ、光剣を杖にし、立ち上がる。
???「ほう。まだ立ち上がるのか」
ここ最近で、何度聞いたかわからない宿敵の声に恐怖を覚えながらも、心だけは折らない。
──当たり前だ。
淳之介「お前を倒さないと、俺の初恋の人は帰ってこないんだからなぁーーー!!!!」
──そう。
俺は、今の俺と同じく小さくなってしまった初恋の人──
いつ、いかなる世界であっても、俺の隣で戦ってくれた相棒──
“片桐奈々瀬”を取り戻す為に戦っているのだから。