夜。王宮のカイルの寝室に私は訪れていた。
学院の制服を着たままだ。着用義務はこの学院に通うなら発生するものだが、値は張るがオーダーメイド可能な代物だ。特に制限を設けていないが、私の場合は特にイジってないので肌の露出は一切ない。ちなみにリリアは肩出しのミニスカニーソ、ミランダは胸元を大きく露出している。
カイルの温もり、匂いが残っているような気がしてベッドに寝そべる。
早めに対処していればよかった、なんて今更考えても遅いだろう。たらればの話だ。リリアを早々に排除していれば、カイルと一緒に逃げたら、なんて思っても全て後の祭りだ。
後悔ばかりが押し寄せ、締めつけるように胸が苦しい。
「……カイル」
シーツを抱き寄せ、ほのかに残っているカイルの匂いを嗅ぎながら、カイルとした事を思い出しながら私は胸を優しく揉み始めた。
恋人のようにするプレイをする時、最初は優しい手つきでカイルは求め始めるのだった。キュッと乳首を摘まれたりしながら、私が興奮して目を細めると強く荒々しいものに変わるのだ。
「ふぁん……あっ、ダメェ……カイルゥ……」
執拗に胸を弄られ、体の奥が切なくなってきて堪らなくなった私は声を上げると、カイルはゆっくりと手を下へと這わせていくのだ。
触れてるか触れてないかのギリギリのライン。くすぐったいような手の這わせ方に悶え、やがてカイルの手は私が産毛程度に生えた陰毛に触れる。
サワサワと撫でられ、くすぐったくもあり本来触れてほしい場所を触ってくれない焦れったがあって、堪らず私は自ら腰を上げてカイルの手が私のアソコに触れることを望むのだ。
その時には既にいつでも受け入れれる体勢は整っており、ダラダラとはしたない蜜がシーツを汚す。
「んぅ……ダメ……触っちゃ……」
自分から触れてほしそうにしておきながら?
形ばかりの抵抗を見せた私を責めながら、カイルは入り口をサッと撫でる。
「ひゃんっ」
目の前がチカチカと明滅し、すぐに達しそうになった感じやすい私を容赦なくカイルは敏感なクリトリスを容赦なく責め始める。
「あっあっ……もうイクッ……イッちゃうからぁ……!」
腰がガクガクと震え、絶頂しそうな私にトドメどばかりに乳首を甘噛み、クリトリスをキュッと摘んだ。
「ああっ! イクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」
ビシュッ、と一本の線を描いて潮を吹きながら私は1度目の絶頂を迎えた。
ハァハァと息を整えていると、次にカイルは私の股に顔をうずめるや舌を這わせ──―。
「カイル……」
不意に我に返った。
脱ぎ散らかした衣服に噴射した自身の体液、昂ぶった本能が続きを求めて止まないけど、そういう気分には戻れない。
カイルは今どうしているだろうか。ちゃんとご飯を食べれてるのか、寒くないのか、何かされていないか、など上げたらキリが無いくらい様々なことが思い浮かぶ。
何もやる気が起きない。会いたいのに会えない。アレックスに抱かれれば会えるし、大勢の男に輪姦される覚悟を決めれば会いに行けるだろう。
でも、自分で抱かれる宣言をしておきながらアレだけど、奴にも誰にも体を許したくない。私に触れていいのはカイルだけだ。
「あー、やっぱりここにいたか」
噂をすれば何とやら。
アレックス様が現れた。
裸でいることに気づき、シーツで隠すも全裸を見られたのは確実で恥ずかしさから顔が真っ赤になる。
ギロっと睨む。
「帰れ。約束はしたが、今は貴様と話すことはない」
「つれないな。君の態度次第では、カイルを生かすことも殺すことも出来るのに」
「どういうつもり?」
「話した通りだ。俺に抱かれて会うだけじゃ不公平だと思うから、期限を設けようと思ってね」
「期限?」
ヤツは愉快そうに頷く。
「1週間の猶予を与えよう」
「なに?」
「1週間、俺に所構わず抱かれ続けても君がカイルのことを愛していたら、カイルを解放して君と暮らすことを保証しよう。もちろん、この1週間の猶予の間は自由にカイルと会ってもいい」
「変な道具とか使ったりしないだろうな?」
「そんな事しないさ」
正直に申し上げて嫌だ。
まるで寝取られ系エロゲーみたいな展開じゃないか。人質を取られ、関係を強要される。前世の私は、その手のジャンルは忌避してきただけにいざ自分がその状況に置かれてると解った時、さっきまでの昂ぶりが一瞬で冷めて恐怖から全身が震える。
でも、この1週間さえ耐え切れればカイルと一緒にいられる。カイルに愛してもらえる。いや、なんで抱かれようとしている。
結論は出た。
「不本意だけど、受け入れるわ。どうせ貴様なんぞカイルの足下にも及ばないだろうからな」
「賢明だな。なら、早速──―」
アレックス様が上半身だけ衣服を脱ぎ去り、鍛え抜かれた半身を晒しながらベッドの上がる。
思い出を汚された! ここはカイルと私が求め合った場所だ!
「このベッドに上がるな!」
「どこででも抱かれないといけないんだから、そこがどんな場所であろうとエルシアには拒否権は無い」
「せめて別の場所にしろ。今から、私の部屋でもいい。そこでなら抱かれてもいい。カイルの部屋と私の花園以外ならどこでもいいから! お願いだから、思い出を汚さないで……!」
「うーん……」
涙ながらに懇願してもどうせ受け入れられないだろう。
ならば、自分から動くしかあるまい。
シーツを体に巻いてベッドから降りようとする。
「決めた。ここでヤろう」
腕を掴まれて引き寄せられ、私はアレックス様に後ろから抱き寄せられていた。
カッコいい部類に入る顔が近くにあり、普通ならときめいても私の場合はひたすらに不快だった。
「拒んだらどうなるか解ってる?」
「この悪魔! なんで私から全てを奪おうとする?」
「もちろん、君のことを愛しているからだ。愛する人の全てを手に入れようとするのは当然だろう?」
「死んでしまえ!」
私の願いは聞き入れられず、体を隠していたシーツは取っ払われ、一糸纏わぬ姿となった私は両手で胸をキツく隠し、太ももをギュッと閉じた。
「ふーん、そうやって拒んでてもいいのか?」
コイツ……!
悔しいけど腕を下ろした。
私の体を舐めるように視姦したヤツは笑みを浮かべる。
「イイ体してるね。ミランダもそうだけど、さすが美姫に例えられるだけあって一級品だな。高級娼婦でもお目にかかれないよ」
「貴様に褒められても嬉しくない」
「そっか」
そっぽを向いたら、顔を無理やり向かされた私はアレックス様にキスされた。
「いやっ」
拒んでも、また無理やり唇を奪われ、息が苦しくなって口を開けたら舌が捩じ込まれた。
ジュッ、ジュルッ!
下品な音を立てる激しく口の中を犯され、不快なハズなのに興奮して頭の中が溶かされていくような気がして理性と本能が乖離していくような気がした。
いつの間にか這わされた手は私の胸を乱暴に揉みしだく。
最初は優しく触ってくるカイルとは違い、荒々しく激しい獣のような触り方をしてくる。
漢というかオスというか、コイツは野獣だ。とても愛する人にするようなものじゃない。
そして、これに反応する私は異常だ。有り得ない。必死に拒んで反応してない、感じてないことを理性では訴えている。
嘘だ、カイル以外の男に感じるハズがない。これは不快だから、体が拒否してるんだ。
「あっ……ふあぁっ……」
口腔内を獣のように蹂躙され、漏れ出た声は甘かった。何故かそんな声が出た。いや、これは私の声じゃないハズだ。
「嫌だと言う割に感じてるんじゃないか」
「違う。感じてなんか……!」
「じゃあ、これにはどう言い訳するんだ?」
ヤツが私のアソコに手を触れ、ビクッと跳ねた私に微笑を浮かべながらなぞった指を見せつける。
粘ついたドロッとした液が垂れ、私は羞恥に顔を赤らめ目を逸らした。
「認めるんだな?」
「自分の唾液を見せつけられても困る」
「認めないのか。まあ、今はそれでいい」
ヤツの指が入り口を撫で、やがて内部へ侵入してくる。
「あっ、やだっ……!」
グチュグチュといやらしい音が奏でられ、ヤツの指によって膣内が蹂躙される。
まるでカイルの手の感触を上書きしていくようなやり方だ。このまま許せば作り変えられてしまう……!
「やめて……お願いだから……これ以上はダメ」
胸を獰猛に揉みしだかれながら、アソコも蹂躙され、目の前が明滅し始めた。奥がキュンと高鳴り、さっきまでの自慰よりも液を溢れさせる。
ダメだ、このままではイカされてしまう。カイル以外の男の手でイカされてしまう。それは嫌だ。嫌なのに。
トドメとばかりに1番敏感なクリトリスを押し潰された。
「いやぁァァァァァァァァァァァ!!」
ブシュッ!! プシュッ!
腰が跳ねる度、アソコから透明な液が発射された。
無理やりイカされた影響からか、酷く疲れたような気がしてぐったりとヤツにもたれかかって脱力した。
「もう言い訳できないよな?」
「うっ……うぅぅっ……」
認めざるを得なくて涙が出てきた。
だから、どうした。
「たかが1回だ」
「強情だな。とりあえず、この後はどうしたいか知ってるよな?」
「クソッタレ、地獄に落ちろ」
そうだ、これは仕方ないことなんだと思おう。この1週間さえ乗り切れれば、それでカイルと一緒にいられる。
この程度で屈したりしない。
さっさと終わらせるためにも、私は脚を広げ、そっと入り口を開いた。
「早く挿れて。それで終わりにしろ」
「強がって。本当は挿れてほしくて堪らないのだろ?」
「何とでも言えばいい。私の気持ちは絶対に変わることはない」
「強情な女は嫌いじゃないぜ」
ヤツがスボンを下ろし、自慢の分身が曝け出される。
私は……不覚にもヤツの分身に見惚れてしまった。
カイルより大きく、形が整っており、女を征服するために存在するかのような凶悪なソレは見ただけでどんな女も魅了し、そしてメスへと変えてしまう恐ろしい怪物だった。
ダメだ、これには勝てない。
そう思わせるには充分に強力で凶悪で、本能は完全に屈服してしまい、理性が必死に「逃げろ」と訴えて私はすぐに体勢を変えて無様に背を向けて逃げようとする。
「逃げるなよ」
静かで低い声に止められ、腰を掴まれた。
入り口に怪物の先端が触れ、それだけで腰がゾクゾクと震える。
「ヤダ、お願いだから……挿れないで……」
懇願する私を無視し、怪物が押し入ってくる。
「ヤダヤダ! こんなのダメッ! 挿れないで!」
ズブズブとゆっくりと形を覚えさせるかのように侵入してくる怪物に恐怖し、私は嫌々と首を振るも、腰は怪物を求めていやらしく揺れ動き、膣内が押し入ってくるオスに孕ませてほしくて襞が絡みつく。
理性では屈してはいけない、逃げろと訴え、体は既にアレックスの怪物に傅いていた。
やがて怪物は最奥に当たるところまで貫き、子宮口にコツンと触れた。
その刹那、
「い、イクイクッ! イグぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
体が仰け反り、白目を向いて絶頂していた。
「はひっ、はひっ……こんなの、みとめないぃ……♡」
倒れる私の腰だけ持ち上げ、ヤツは先ず1突き目をいれた。
「おひゅっ……♡」
また絶頂を迎えそうになり、寸でのところで耐え忍ぶ。
そして、次へ次へと耐える間もなくピストン運動が始まる。
緩急をつけた掻き回すような獣のハズなのに、技巧をこらした的確な責めだ。ミランダが堕ちるのも解る。でも、だからといって私が堕ちることはない。
「ハハッ、凄い締めつけだ。すぐに出してしまいそうだ」
「は、やく出せ……終わらせてぇ……」
「遊びはナシだ。たっぷりイカせてやるよ」
本気モードに入った怪物がナカを蹂躙し、女を孕ませようと更に大きくなる。
「いやぁ……なんでこんなぁ♡ あぁん……またイクぅ♡」
嫌なのに勝手に甘い声で喘ぎ、打ちつけられる度に淫らに腰が揺れて求めてしまっている。
「強情だった割にもう堕ちるのか?」
「まだ堕ちてないからぁ……きさまなんかにぃ♡ 負けてないからぁ……わたしはカイルのことがぁ♡」
「あっそ。その減らず口が聞けなくなるまで今日は犯してやるよ」
怪物の動きが一段と早くなり、声を上げる間もなく膣内どころか子宮まで蹂躙してくる。
これ……体が上書きされていく。カイルとの思い出がどんどん消えていく。
獣のような交わりに、獣になった声を上げ、すっかり抵抗するのもやめてただ与えられる快感に泣き叫ぶメスになっていた。
「そろそろ出すぞ」
このまま中に出されたら、カイルとの思い出が消えるかもしれない。
そんなの──―。
「やだ! 消えちゃやだぁ……!」
射精する直前、私はアレックスを蹴飛ばして怪物から脱出した。
飛び散った精液が体にかかり、熱く身を焦がすも私は気にしている余裕は今はなかった。
「まだ……負けてないん……らからぁ♡」
息も絶え絶えに呟きながら、私は意識が遠退いていき目を閉じた。
なんで私はカイル以外の男に触られて平気なんだ、という疑問を残して。