「はじめまして、ミランダ。エルシアです。よろしくね」
幼い頃、王宮で開かれた茶会で出会った彼女は幼いながらに気品に溢れていた。
完璧な所作、理知的で聡明、常に笑顔を絶やさず、どんな相手にも平等に接するが、婚約者のカイル殿下と私やエルシア様専属の侍女といった近しい人間には違った面を垣間見せる。
とにかく優しく甘いのだ。懐に入ることを許した人間に対し、エルシア様はどこまでも優しく扱い、ひたすら甘やかすのだ。そして、敵となる相手には人によっては苛烈に対処する。
気高く美しい彼女に私は憧れの念を抱き、恋慕にも似た感情で慕うのには時間はかからなかった。
エルシア様に特別な感情を抱くようになったのは、彼女の屋敷に招かれ、夜伽の前準備と称した女同士のセックスした時だった。
私とエルシア様の立場はかなり複雑だ。
その気になれば他国の王女にも嫁いでもいける出自もそうだが、何よりこの王国の安寧のため、婚約者となる王子との関係を良好に維持しなくてはならない。関係悪化で婚約破棄されれば、隣国との同盟関係が解消されるなんて事態になりかねないからだ。
帝国という脅威に対抗するため、あらゆる手段を用意する大義名分の下、私はエルシア様と性技の練習に臨んだ。
エルシア様はどこからか得た知識を用い、処女膜を破らないという制約の中で私の感じる場所を開発していきました。私もエルシア様に同じ行為をし、お互いに責め合いました。その中には、お尻でする行為もあり、そっちはお互いに初めてを奪い合いました。
その時からでしょうか。
エルシア様は私にとって初めての相手であり、同時に初めての恋をした相手になっていました。
しかし、私の初恋は自覚するより前に終わりを告げました。
エルシア様の婚約者であるカイル殿下を見つめる眼差し、仲睦まじい姿を見た時、衝撃を受けると同時に悲しくなったのを今でも思い出します。
『なんで私じゃなくて貴方なの?』
そして、私にはアルフレッド殿下を婚約者として置かれた。
悪い人ではないと思います。しかし、彼は私の目の前で「エルシアがよかった」などと呟き、事ある毎に私とエルシアを比較してきました。
なんでエルシア様ばかり。
そう思わずにはいられませんでした。
でも、王国のためにも私は我慢してアルフレッド殿下を愛する努力をしました。彼は全く表面上は愛するように見せてくれてはいても、それはエルシア様が近くにいる場合のみです。いなければ仮面も良いところ。将来、結婚するのか疑問視されるような有様でした。
それが決定的に壊れたのが、エルシア様がカイル殿下とセックスした次の日でした。
その日の夜、アルフレッド殿下が部屋に訪れ、戸惑う私を無理やり押し倒すやネグリジェを剥ぎ取りました。
そして、
「やっぱりエルシアじゃないとダメだな。お前なんかより、エルシアこそ我が王妃に相応しい」
そう言ってアルフレッド殿下は自身の衣服の乱れを直すや、早々に部屋を出ていかれました。後で知りましたが、その後の彼はリリアと行為に及んだらしいです。
「ふっ……うぅっ……ぐすっ……」
その後、服を着ることもなくただひたすら涙を流し続けました。
悲嘆に暮れていたところ、別の来訪者が姿を現しました。
「部屋の外から啜り泣く声が聞こえたけど、どうしたのかな?」
帝国のアレックス様が断りもなく入ってきました。
慌ててシーツで体を隠しながら、私は剣呑な眼差しを送る。
「ここが誰の部屋だと知っての狼藉ですか。即刻立ち去ってくださいまし」
「泣いてる女性を放っておけない性分だから、話でも聞こうと思ったんだけど邪魔したかな」
あくまで自然体を崩さず、部屋から出ようとしない彼に苛立ち、キツく突き放そうとする。
「貴方に話すようなことなんて1つもありませんわ。大体、ここは女性用の寮です。男性がおいそれと簡単に出入りできませんわ! どうやったんですの?」
「そこは秘密だ。ミランダ、お前が泣いてる原因はアルフレッドの事だろう?」
「……貴方には関係ありませんわ」
「大方、抱かれなかったことに自信を無くしたようだな。アルフレッドも酷いことするなー。俺だったら、こんなイイ女は放っておかないってのに」
アレックス様は近寄り、ベッドに腰掛けて私の髪をサッと撫で、そして抱き寄せた。
エルシア様とは幾度もした行為であり、アルフレッド殿下は一度もしなかった行為でした。
常であれば拒絶するところですが、この時の私は何故か心地良さを感じていました。
そして、私はいつの間にか自身の胸の内を明かしていました。
エルシア様のこと、アルフレッド殿下のこと、全てを打ち明けていました。
「アレックス様、私はエルシア様が羨ましいですわ。同時に一人の人間としてお慕いしています。エルシア様と共にいるには、アルフレッド殿下と婚約関係を維持するしかありませんわ」
「憎まないんだ?」
「私はエルシア様を一人の女として愛していますわ。エルシア様と共にいられるのであれば、私はいくらでも我慢できますわ」
この時の私はエルシア様を愛している、と思っていなければ自分を保っていられないくらい弱っていたのでしょう。
そこに漬け込まれました。
「勿体ないな」
「え……」
唇を奪われました。
「何を……んむぅ!?」
慌てて唇を離すが、追い討ちとばかりに強引に唇を奪い、舌が捩じ込まれました。
エルシア様はこちらの反応を窺いながら、優しく扱ってくるのに対し、アレックス様は自分の求めたいように求める傍若無人のようでした。
荒々しく、激しく、獣のように蹂躙され、経験したことのない刺激に戸惑いを浮かべました。
婚約者がいるのに別の男に求められ、不思議と拒むという考えは芽生えず、なすがままにアレックス様の行為を受け入れていました。
いつの間にかシーツは剥ぎ取られ、一糸纏わぬ姿を晒していることに気づいたのは、アレックス様が胸を愛撫してからでした。
「あぁっ、だめ……私には婚約者がぁあんっ♡」
乳首を摘まれ、思わず甘い声を漏らしてしまい、羞恥に顔を染める。
ケダモノのように激しく胸を責められ、感じちゃダメなのに体の奥底がズグンと疼いて目の前の男を求め始めました。
駄目だ、これは感じちゃいけないものだ。早く何とかしないと……!
理性がそう訴えるも、体はむしろオスを求めて腰がいやらしく揺らめく。
「今は俺が犯したいから犯すんだ。ミランダはただ俺に犯されてればいい」
ベッドに押し倒され、アレックス様の顔は私のエルシア様にしか見せたことのない秘部へと向かっていた。
私は慌てて両手で熱い視線から守る。
「いや……そこは見ちゃダメ!」
「何故だ? こんなにも綺麗な色してるのに?」
「エルシア様だけですわ。見ていい人は……」
「同じ女ですら虜にするんだな、エルシアは。ますます欲しくなる」
この男はエルシア様をも狙っているのか!
怒りを覚えると同時、半ば自暴自棄にもなっていた私は絶対に提案しないことを持ち掛ける。
「エルシア様には手を出さないでください。私ならいくらでも抱かれますから!」
アレックス様はニヤリと笑みを浮かべる。
「なら、早速相手になってもらおうか」
彼は手をどけると、舌を這わせてくる。
蛇のようにねっとりと絡みつく舐め方は、エルシア様と似たような責め方だ。まるでエルシア様が私のアソコを掻き混ぜてる、そんな錯覚を覚え、またしても体の奥が疼いて愛蜜をダラダラと噴き出す。
「あっ……やぁっ……アレックス様、そこは……!」
指でグチャグチャに掻き混ぜられながら、舌が1番敏感なクリトリスを責め立て、腰が勝手に浮き上がる。
「ほら、イケよ。何度でもイカせてやるからさ」
「そんなの……あぅっ……いくっ♡ いっちゃうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ♡」
一際大きく震えると同時、達した私は腰を浮かせたまま襲いかかる高波に耐えていた。
やがて波が収まり、腰を下ろした私の目の前にアレックス様の大きなアレが顕現していました。
練習で扱った男性器より遙かに大きく、凶悪でグロテスクなんですけど、形は理想を描き、思わず見惚れてしまいました。
それだけじゃありません。
ただ眺めているだけなのにメスの本能が勝手に疼き、この男の精子で孕めと訴えてくるのです。
自然と足を大きく開いた私は、指でアソコを大きく広げ、目の前のオスを誘導するのだった。
「どうぞ、アレックス様♡ 思う存分、処女の私に女を刻み込んでください♡」
その浅ましい姿はどこぞの娼婦がやりそうなもので、とても貴族の子女がやることではありませんが、メスとしてこのオスは絶対に孕まないといけないと思わせるだけの危険な魅力が存在していました。
「堕ちるのは一瞬か。意志が弱かったな」
なんのことか解りませんが、アレックス様のチンポが私のアソコの入り口を優しく擦ります。
初めて感じる男性の熱はマグマのようで、ヤケドするんじゃないかと思うくらいでした。
焦らされているのは解ります。エルシア様が教えてくれた『スマタ』という行為をやらされているのでしょう。ひたすら体を疼かせるばかりで、物足りなくて腰が勝手に揺れ動いてしまいます。
「アレックス様……はやく、はやく挿れてぇ……おかしくなっちゃうぅ」
「そう急かさなくても挿れてやるよ」
限界まで広げた穴にようやく待ち望んでいたモノが侵入してきた。
初めて受け入れる男性のチンポは、恐ろしいケモノでした。
慣れない大きい肉の棒がゆっくりと膣内へと入っていき、必死に受け入れようと激しく蠢く。
やがて、アレックス様の化身は私が本来アルフレッド殿下に捧げなければいけない場所まで到達する。
「後戻りできなくなるけど、それでもいいんだな?」
ここまで来てやめるなんて選択肢は存在しません。
「貴方に全て捧げます! 私をアレックス様の女にしてぇ!」
アレックス様が一気に貫き、ブチッという音が鳴り、血が流れて彼の大事な陰茎を染めます。
痛い。そう感じたのは一瞬だけで、脳天まで突き抜ける快感に仰け反り、声を上げることもなくひたすら押し寄せてくる快感の波に翻弄されました。
ようやく落ち着き、荒い息を吐きながら私はアレックス様へキスをする。
「素敵ですわ、アレックス様。こんなの好きになってしまいますわ」
「建前はどうした? エルシアを守るんじゃなかったのか?」
「え……守る……?」
一瞬だけ戻ってきた理性が、必死に何かを訴える。
脳裏には今にも消え去ってしまいそうな影が映り、何故か必死に手を伸ばそうとする私がいる。
必死に求めて止まなくて、でも決して隣に添い遂げることを許されないただ一人の愛しい人。
凛々しく可憐で気品に溢れた女性だ。決して絶対にアレックス様ではない。
名前。そうだ、名前だ。エルシア様だ。私がこれからもずっと好きで好きで愛しているのはエルシア様ただ一人だ。
でも、この体は既にアレックス様に捧げてしまった。私が自分の意思で受け入れたのだ。エルシア様のために捧げたモノがこの男に奪わせてしまった。
「あ……あぁっ……わたし……わたしは……」
さっきまでの熱が嘘のように引いていき、まだ繋がったままだというのを忘れて私は頭を抱えて激しく取り乱す。
何故、何故だ。いや、これは私が自分から抱かれにいったのだ。何故抱かれようと思った? なんで、どうして。
「いやぁっ……抜いて! 抜いてぇ!」
「自分から誘ってきたクセに都合がいいな。悪いけど、俺も我慢できないからこのままするぞ」
「やだ、やだやだ! エルシア、エルシアぁ!」
「喚くな! 自分から抱かれたんだから、諦めて俺の女になれ!」
「こんな……こんなハズじゃ……いやぁっ、動かないでぇ……あぁん♡」
お腹にズンズンと響き、その度にナカが悦び、勝手に甘い声を出させてくる。
「みとめない……これは何かのまちがいぃひぃん……私が……あぁっ……貴方に体を許すなんてぇ……♡」
「認めろよ! まあ、魅了を少しばかり使わせてもらったが、お前の意思が強ければ拒否できたんだぞ! お前が自分から求めてきたんだ!」
「ちがうちがうぅ! 私が好きなのはエルシア様だけ! 貴方なんかにぃいぃぃぃぃいぃぃんっ♡」
奥深くゴリッと貫かれ、一際甲高い声を上げビクンと体が反応する。
尿意を催した訳もないのに勝手におしっこが流れ始め、ベッドにシミを作る。
「いやぁ! 見ないで見ないでぇ!」
「ずいぶんと悦んでるな! おい!」
「やだやだやだ! 突かないでぇ……こんなのおかしいよぉ♡」
「口ではいやいや言うわりにお前のマンコはギュウギュウに締めつけてくるぞ」
「そんなの知らないぃ♡ 助けて、エルシアぁ!」
「今頃、カイルとよろしくやってるんじゃないか? 残念だったな!」
「いやぁ……あぁん♡」
激しく揺さぶられ、感じたくないのに蹂躙され、涙で顔はグチャグチャ、アソコはもう必死に精液を求めて勝手に蠢く。
そして、また絶頂を迎えようとしていた時だ。
「そろそろ出すぞ!」
「ダメ♡ ぬいて♡ 外に出して♡」
「抜いてほしくなさそうにしやがって! この淫乱が!」
酷い言葉を投げ掛けられたのに、何故か嬉しくて歓喜する自分がいることに泣きたくなる。
この時の私は、蕩けた顔をしているのでしょう。拒否しているハズなのに、いつの間にか抱きついていて離すまいとしています。
このままナカに出されたら堕ちるって何となく解っていますのに、体が本能がこのオスの吐き出す精液で孕みたがっているのです。
こんなの違う! 私が孕まなければいけない相手はアルフレッド殿下だ。エルシア様と約束したのだ。唯一無二の友人と交わした大事な約束を破る訳にはいかないのに……ちゃんと守らないと……。
「ぐっ、出すぞ」
「あぁっ────―!!」
ビュルッ、ビュルルルッ!!
勢いよく発射された精液が子宮口を貫き、内部を灼熱の炎で蹂躙してくる。
今まで感じたことのない快感による絶頂に体が仰け反ったまま硬直し、熱い精液に身を焦がされながら何度も襲ってくる絶頂の荒波に翻弄される。
「あひ……アヘぇ……♡」
ようやく収まってきた頃には舌をだらしなく出し、白目を向く無様な顔を晒していました。
それから程なくして正気を取り戻したのは、私をうつ伏せにしたアレックス様がお尻の穴を弄り始めた時でした。
「しょこはらめぇ♡ エルシアしゃまとのぉ……おひぃっ♡」
思うように動かない体、回らない呂律で拒んだところで意味はありませんでした。
呆れたアレックス様は、お尻の穴に指を挿れながら容赦ない言葉を浴びせます。
「お前ら女同士で掘り合ってたのかよ。変態じゃん」
「ちがい、ますぅ……わらしとエルシアしゃまはぁ……うぁヒィっ♡」
指が2本入り、グリグリと弄り回され、出し入れされる度にアソコから透明な液がボタボタと落ちています。
「うわっ、もう2本入るのかよ。じゃあ、3本目いけるな」
「らめ……んおぉッ!!」
お尻の穴が更に広がり、それはエルシア様とした時だって広げられたことのない未知の領域でした。
指が蠢く都度、アソコからブシャァッと噴き出し、今まで出したことのない汚い悲鳴が漏れました。
「んおぉッ♡ ホぉぉっ……イ゛ク゛! イ゛ン゛ク゛ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」
中に出されてた精液を吐き出しながら、何度目かになる絶頂を味わされました。
で、それでは終わりません。
「せっかくだから、こっちの穴もいただこうか。ずいぶん慣らしてたから、ちょうどいいしな」
「や、めて……わ、たしから……エルシアをうばわないでぇ……」
嫌なのに体が自分のじゃなくなったみたいに思い通りに動かず、アレックス様のチンポが擦り付けられる。
抵抗できない。体が期待からお尻だけ持ち上げ、挿れやすいように手を使って誘導してしまっている。
こんな大きいの挿れたことないのに、絶対にお尻の穴が裂けちゃうと思ってるのにキモチいいんだろうなと期待してしまっている自分がいて、アレックス様から与えられる快楽に悦んでいる自分がいる。
なんだか今はどうでもよくなりました。
「はやくちょうだぁい♡ お尻にぶっといおチンポちょうだぁい♡」
「言われなくても挿れてやる、よ!」
「オォっホぉぉォォォォォォォォォ!!」
キタキタァ! アナルにデカチンポ入ってきたぁ!!
今は快楽を貪ることを考え、他のことは終わってから考えよう。もうキモチよすぎて何も考えられませんから。
パンパンとお尻に打ちつけられる度に激しくお尻の穴が蹂躙され、私は歓喜の雄叫びを上げます。
「おひり、おひりぃ……んぎぃっ♡ すごひっ! イグのとまんらいぃぃぃぃぃぃぃ♡」
「ケツ穴でイクのか? とんだ変態お嬢様だな!」
パシンとお尻を叩かれ、痛みより先にキモチよくてまた嬌声を上げる。
「いわらいれぇ♡ わらし、わらしはぁ……♡」
「今のこの姿を見せたら、エルシアはどう思うかな?」
エルシアに見せたら……?
きっと軽蔑するのでしょう。浅ましい私を罵るのでしょう。王国のために色々頑張ってきたのに、快楽に溺れる私をきっと突き放すでしょう。
悲しいでしょう。辛いでしょう。でも、そんなことより。
「そんなことよりわたしを犯してぇぇぇ!!」
今はこのアレックス様から与えられる快楽に溺れたい。
駄目だって、堕ちてはいけない、なんて心のどこかで囁く存在がいても、今の私に抗うことはできない。きっとアレックス様に隙を、弱みを見せた段階で私がこの人に堕ちるのは確定していたのだ。
「ちゃんと責任はとってやるよ。ほら、ちゃんとケツ穴に力いれてイカせろ」
「はひぃ……わかり、まひたぁ……♡」
肛門に力を入れると、くっきりとアレックス様の極太のチンポの形が解り、エルシア様としてきた練習が子供のお遊びだったと痛感させられます。
同時に誰かが消え去ろうとしています。愛しいあの人、私が恋い焦がれて否応なく諦めさせられてしまった人だ。消えていく……。
「出すぞ!」
「ン゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛!!」
お尻の中に子宮を犯したマグマが注がれ、獣の咆哮を上げました。
誰かが煙のように霧散していくのを幻想し、いつの間にか涙を溢していました。
「ゴメンね、エルシアぁ……」
もう愛しい人はいなくなっていた。
「おいおい、勝手にへばるなよ。朝までたっぷり犯してやるからな」
「はいぃ♡ アレックス様ぁ♡」
奈落の底へ堕ちていくだけだった。
◇◆◇◆▲◆▲◆
後日談。
アレックス様と関係を持ったことは秘されることに合意しました。音を遮断してもいたらしく、誰かが知っているような事態になっていないハズです。
私はまだアルフレッド殿下の婚約者であるから、今回のこの行為は不貞を働いたことになります。でも、それも然るべき時に婚約破棄をされ、私はアレックス様に嫁ぐことが約束されました。エルシア様と共に。
愛しかったあの人は何も知りません。当然です。今度は私が全て奪う番なのですから。
だから、エルシア様。
「一緒に堕ちましょう?」
これから始まる宴に妖しく楽しそうに口端を歪めるのでした。