昔、前世の頃の話だ。
私は露出プレイが苦手だった。
何故、外でコート一枚で出歩くのか。何故、青空の下で全裸で性交するのか。お前ら少しは恥じらいを保て、とその手の動画をうっかり見ちまった時にマジレスしてた記憶がある。
人の羞恥に染まる姿を見て楽しむなんて、とんでもねーサディスティックなヴィレッジの生まれの野郎だぜ。なんて思っていた。
よもや、自分がそれをするとは思うまい。
肩は出しているし、胸元は大胆に開き、ヘソ出しの膝上15センチの太腿を大胆に露出した前世の一昔前のギャルJKでもやってそうな大胆な格好をさせられ、朝まで犯されて疲労困憊だったから、休んで昼から学院に私は赴いていた。
ヤツ……アレックスの趣味でもあるらしい。人を無理やり婚約者にした挙げ句、扱いはどこぞの娼婦の格好だ。水商売をしていないにも関わらず、こんな格好にさせる意味なんぞ皆無だが、人の羞恥を煽り、誰が誰の女になったか解らせるには充分な効果を発揮していた。
おかげで男性諸君には視線で孕むんじゃないかってくらいに見られ、女性には婚約者をあっさり乗り換える股の緩い女だとでも思われてるんじゃないか。笑え、笑えよ。どうせ皆、私がアレックスとのセックスに堕ちたとか思ってるんだろ。言っておくけど、絶対に堕ちてねーからな!
確かに今日の朝まで犯されてたけど、あんなの一時の気の迷いだ。あと5日だ。まだ私は戦える。
そうして、まだ疲れが残っているからベンチに座って休んでいると、何故か喜んでいるミランダが上機嫌に隣に座ってきた。
「エルシア様と同じで嬉しいですわ」
同じデザインの制服。私に勝るとも劣らないふわふわな胸を晒し、深い谷間を見せている。
女性が肌を惜しげも無く晒すのはいいのか、なんて思う。しかし、ここは私からすれば異世界で価値観は違うらしい。冒険者とかこれよりヒデェ格好した女性なんているから、私たちがこんな痴女みたいな格好しても特に問題ない。しかし、普段は隠していたから慣れない。
「エルシア様」
「なに?」
語尾に♪ でもついてそうな上機嫌なミランダが、私に訊ねる。
「昨夜までお楽しみだったようですわね」
「…………死のう」
大丈夫、ちょっと手首を切ってお湯に浸かれば死ねるから。
「嬉しいですわ。私、これでアルフレッド殿下から離れてエルシア様と一緒にいられるのですから」
「そっか」
もはや隠す気が無いらしい。
ミランダは表向きアルフレッド殿下との良好な関係を装い、本来は絶対零度のように冷え切っていた関係だったのが、婚約解消され、アレックスと婚約したからなのか、それまで秘密裏に通じていた関係を大っぴらにできて人目を気にしなくて済むことから、とてつもなく上機嫌だ。具体的には、
「あ、アレックス様ぁ♡」
…………そう、具体的には色気が増してエロくなった。
無理しなくなったのもあるのか、愛して愛されようとしているから、あとはアレックスの逸物によって堕ちて彼を見ただけで発情モードに入るのもあって、女の顔というよりメスの顔してて男の情欲を掻き立てる。ちょうど近くにいた男が、ミランダの色気に当てられてその場に座り込んでしまった。立ってしまったから座らないといけないなんて可哀想に。だが、彼を責められないし蔑むことをしてはいけない。他にも幾人かが彼と同じように座らせてしまっているから、真に責められなければいけない相手は無自覚にフェロモンやら何やらを振り撒く色ボケ令嬢が悪いのだ。
よくもまぁ、隠せていたものだ。貴族だからか。
アレックスの腕に抱きつき、己の魅惑的な肢体をこれでもかと味わさせようと組んでいる姿に辟易とし、私は疲れているのもあって一組の男女のイチャイチャを眺めているのに留めておく。このまま静観していれば、一先ずミランダとの相手が忙しくて私にまで手は回らないだろう。
「あっ、そうだ。カイルに会いに行かなくちゃ」
場所は解っている。王宮の近くに建てられている塔だ。
自由に会いに行っていいのに、昨日はほぼ一日中犯され、午前は疲労回復、午後は……時間が空いてると見るべきだろう。
ならば、取るべき選択は1つだ。
コソコソと目につかないように移動し、学院は申し訳ないと思うけど私は婚約者に会いたいのでサボらせてもらおう。帝国にそっくりそのまま取られちゃったようなものなのに、学院は平常運転である。頭が変わって帝国の属国になったくらいで、後は何も無いというのだから、特に何もなければ授業が行われるのは当然か。ただし、この場にはリリアとカイルとアルフレッド殿下がいないというだけが変わっている。
よし、そんなこんなで庭園を抜ければ門を出ればいいだけだ。門番だったかやってる奴なんて、私の名前を使えば一瞬だ。控えめに言って眼中にない。
そして、庭園を出ようとした時だ。
「こんなところで何をしてるんだ、エルシア」
おい、ふざけんな。
「あら、
「こんなところで抱かれたいのか?」
お腹の奥がキュンッと反応したが、気合と根性で体が発情しそうになるのを捩じ伏せて同性ですら見惚れさせた笑みを向けてやる。
「どうかしましたか?」
「朝までヨガってた女と同一人物に思えないな」
すぐに笑顔が凍りつき、耳から火が出そうなくらい顔が真っ赤になった。
「なんで今ここで言うのかな? ここがどこか解ってる?」
「気にすることないじゃないか。俺とエルシアしかいないんだよ」
「そうだとしても、いきなり言わないでちょうだい」
なんだよ、その新鮮なものでも見てるような目は。
「いつも君は澄ました顔をしていたし、丁寧な言葉遣いだったじゃないか。そうやって素の顔を曝け出すってことは少なくとも憎からず思ってるんじゃないか?」
はぁ、何言ってるんだ?
「アンタ、バカ? ミランダならまだしも、エリィに淫紋つけて脅してるじゃない。それに私からカイルを奪って人を無理やり犯しておいてそんな都合のいいことがある訳がないじゃない」
「まだ3日目だからな。その内、嫌でも求めてくるようになるさ」
「ならねーよ」
この1週間はあくまでアレックスを悦ばせるだけの期間だ。自分から求めるのも求められるのも、あくまでそういうプレイの一環だ。体がアレックスを求めていようと、それは一過性のものだ。カイルが戻ってきてくれれば、後は元通りなのだ。
「大体、ミランダに手を出してエリィにも手を出した。二人の美女から純潔と心を奪っておいて、私まで欲しがるとかどんだけ強欲なの。私、複数の女性を侍らせる男は嫌いなの」
複数の女を一人の男が囲うなんて、倫理的におかしいだろう。ハーレムは男のロマンだが、私がその要員になるのは断固拒否だ。愛する女の一人じゃなくて、愛される唯一の女でありたい。仕方ないと諦める部分があるのは認めるが、自分から進んで囲われるのって自分の価値が下がったような気分だ。
「随分と独占欲が強い女だな」
「自分だけを見てほしいと思うのは当然じゃないですか?」
「ミランダはそうじゃないが?」
「あくまでも私の考えだから、誰にも強要するつもりはない。私は私だけを見て愛してくれる人と抱かれるだけで幸せなの。貴方のセックスはただキモチいいだけ、快楽だけを求めるだけで心は満たされないの」
「随分と虚仮にしてくれるよ」
「貴方に好かれようなんて思ってないから、どうでもいい。私にはカイルだけいてくれれば、それでいいの」
「それで今はカイルに会いに行こうとしてるって訳か」
「お見通しか。自由に会っていいって言ったんなら、会いに行かせてよ」
「まあ、待て」
立ち去ろうとした私の腕を掴み、引き寄せられた私はアレックスの胸にすっぽり収まってしまった。
下腹部に当たる大きく硬いナニかが解り、私はどこでも盛るアホに呆れ顔になる。
「ここは外なんだけど、何で盛ってるんだアホ!」
「エルシアがそんなエロい格好してるのが悪いだろ」
「貴方がそうさせたんだろうが、この変態! 自分で何とかしろ!」
「いつでも、どこでも抱かれる約束したのは誰だったかな?」
「…………わかりました! ヤればいいんでしょう!」
でも、こんな誰に見られるか解らない場所で、カイルに会いに行こうという時にアレックスとして足腰が立たなくなるのは困る。
「口でヌいてあげるから、それで今は許して?」
「今はそれでいい」
木に寄りかかったアレックスの前で膝をつき、ズボンに手をかける。難なくズボンは下ろせたが、次に下着に手をかけて下ろそうとして引っ掛かって下ろせない。
まさか、ナニが大きくて引っ掛かっているとでもいうのか。厄介な。
力任せに下ろすと、ブルンッと勃起した逸物が飛び出して「きゃっ」と小さく悲鳴を上げてしまった。
カイルより大きく、形も最高級品に位置する女を犯して堕とすためだけに存在するかのような凶悪な怪物が、目の前のメスを犯そうと既に臨戦態勢にある。処女のミランダもエリィも堕ちるのは理解できるし、私も処女だったら確実に堕ちていたかもしれない。
本当なら私という女をグチャグチャに犯したいのだろうが、私にも予定があるので今は口で猛った欲望を吐き出させてやる。
いくぞ、次期皇帝チンポ。精子の貯蔵は充分か?
我ながら最低なことを言ったものである。
「まったく、ミランダにでもヌイて貰えばいいじゃない」
「今はエルシアだけを犯したいから、ミランダには我慢してもらっているよ。もちろんエリィにも」
「ふーん。まあ、約束だからしてあげるけど、本当ならカイル以外の男にしてあげたくないからね。セックスなんてもっての外よ」
こんなことはしたくない。不本意だけど、カイルのためにするのだ。早く会いたいし、さっさと出してもらおうか。
先端部分をぴちゃぴちゃと舌で舐め、慣らしたところで一気に口に含んだ。
「んっ……んぐ……んぐぐっ……!」
カイルのチンポですら結構頑張ってたのに、更にデカい野郎なんてメチャクチャ苦しいに決まっていた。早く射精させないといけないから、ここは我慢して激しい口淫を行う。
ジュポジュポ、と溢れた唾液がいやらしい音を鳴らし、舌をグリングリン回して先端をイジメると可愛らしい反応を見せてくれる。
「ぐっ……うぅっ……うぁっ……」
上目遣いで見上げれば、アレックスがキモチよさそうに顔を歪ませて喘いでいる。
男の喘ぎ声なんて邪魔としか思ってなかったが、カイルもだけど、こうして喘いでるのを間近で見るとなんだか楽しいな。
男の亀頭は敏感であるし、そこは不本意ながら気を使って優しく撫でるように扱い、ねっとりと舌を絡みつかせる。
先端を中心に頭を前後に振って、怪物にその欲望の限りを吐き出してもらおうと導く。
もう少し反応を楽しみたいのもあるけど、さっさと出してもら──―
「ゴボッ!?」
アレックスに頭を掴まれ、容赦なく前後に腰を振り始めた。
喉の奥まで突っ込んでするプレイがあるのは知ってるけど、一度練習してみてマジで吐きそうだったのでやめた喉奥フェラをイラマチオでやらされるという上級者向けの鬼プレイをやらされた。
マジで苦しい。息できない。吐きそう。アレックスの膝を何度も叩いて制止を求めているのに、お構いなしに凶悪な怪物は口の中を犯すのを止めない。
「──っ♡♡♡」
そんな鬼畜なことをされて悦ぶ私も普通じゃなくなってきている。
グポグポ、と淫靡な音を立て怪物を口一杯に頬張りなすがままにされ、お腹の奥がキュンッと高鳴って発情の炎を燃やし始める。
早く出せ! とっとと出してくれないと、このままじゃ欲しくなってしまう……!
祈りが通じたのか、アレックスのチンポが震える。
「うっ……出すぞ」
頭を押さえつけられると同時、夥しい量の精液が飲み込むか否の過程をすっ飛ばして直接胃の中へ降り注ぐ。
焼けるような熱さがお腹の中を焦がし、体が朝まで飲み込んだ子種の熱と味を思い出してチンポが欲しくなり、はしたなく蜜を溢れさせ、ショーツが意味をなさなくなるくらいボタボタと地面へ落として合図を送る。
射精が収まり、口から引っこ抜かれたチンポは唾液でヌラヌラと光っていた。
「クソがっ、ふざけやがって! テメェ、人を何だと思ってやがるっ?」
前世の荒い口調に戻ってしまった私は、アレックスを視線で殺せるんじゃないかってくらい睨みつける。
アレックスは笑みを崩さず、飄々と受け流す。
「エルシアにはついついヒドいことをしたくなるんだ。ついこの間まで他人の女だったんだから、その男のことを忘れさせてやりたいと思ったらヒドいことをしたくなるというものだ」
あれだな、人妻に手を出す間男の心情に近いかもしれない。他人の女って、そこはかとなくエロスを感じさせるよな。
私に当て嵌めるなよ。相手が帝国の皇子じゃなかったら、その場で女の子にしてあげているぞ。
垂れた鼻水と唾液、涙で顔がグチャグチャでポケットのハンカチで拭って一先ず落ち着く。
「まあ、いい。とりあえず、終わったんならカイルに会わせてもらうから」
「エルシアのここは我慢できるのか?」
「いや……あん!」
ショーツ越しにお尻を掴まれる。
グニグニと感触を楽しむように揉まれながら、お腹の奥がキュンキュンと高鳴って発情しそうになるのを気合で捩じ伏せ、お尻を揉む手を払いのける。
「ここは学院です。ちょっとは自重して」
「そういえば、カイルとは学院でしたことないのか?」
「当たり前です」
しそうになったけど、私が断固拒否した。サボるのはいけないし、何よりアオカンはコリゴリだった。王宮の騎士とか顔を合わせるのが辛かったし、立ち聞きした猥談では私の痴態がオナネタにされていたのだ。人の喘ぎ声だけでヌけるんだな、と感心したくなる。散々スケベでエロい喘ぎ声を出してた女が視界に入ったら、それが美人であるなら尚更オナネタにしたくなる気持ちは前世は男だったので理解できる。
理解はする。しかし、私はカイルの女であるから、例えオナネタであろうと不特定多数の野郎にサービスする気は一切ない。
まあ、外でするのが単純に嫌なだけだが。
「じゃあ、私はこれで」
「さっきのでエルシアも火がついちゃったんじゃないかな? もうパンツが意味なしてないじゃないか」
「おい、やめろ」
スカートを捲られ、慌てて隠す。
よく見ると、アレックスが飼っている怪物はまだ勃ちあがったままだ。
「どうせ私のアソコを使いたいんでしょう。わかりました」
ショーツをズリ落とし、木に手をついて足を広げる。
「さっさと挿れなさい。そして、とっとと出しなさい」
「生意気だな。気が変わった。態度を改めるまで足腰立たなくなるまでイカせてやるよ」
怪物の先端が子宮へ続く出入り口で接触し、ちょっとだけ漏らしてしまった。
そして、腰を掴んで一挙に怪物が子宮口まで続く穴を開通させる。
「──―っ♡ ──―っ♡♡ ──―っ♡♡♡」
最初からフルスロットで腰を強く打ちつけられ、叫ぶのを必死に我慢してアレックスの責めに翻弄される。
とにかく声を押さえているものの、そればかり必死で怪物が私を孕ませようと何度も子宮に体当たりしてくるのに合わせて何度も達している。
ここが外じゃなかったら、甘くても下品でもはしたなく求めてしまっている。私の子宮が3日目にして、アレックスにチンポの形を上書きされ、はしたなく求めてしまっている。貪欲にこのオスに孕まされようと求めている。
この強烈な快楽に溺れていたい。そう何度も奥底から湧いてくる考えを振り払い、私はカイルを繋ぎ止める。
一時は快楽に溺れてしまったかもしれない。でも、私はカイルのことを愛しているから、どんなことされても決して堕ちることはない。堕ちてはいけない。
「早くイけ♡ ナカでもどこでもいいから、精液出しなさい♡♡」
そう煽るや、アレックスの動きがより一層激しさを増す。
「ん〜〜〜っ! オナカ、ひびいてるっ! ひびいちゃってるからぁ♡♡ イク! イクイク! イクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」
ついに堪えきれなくなってここが外だというのを忘れて叫んでしまい、同時にナカが搾り取ろうとギュウギュウと締めつける。
「ぐっ、出すぞ!」
「ナカでてる! アヒぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいん♡♡♡♡」
舌をだらしなく垂らし、流れ込んでくる熱に仰け反り、何度も絶頂の波に襲われる。
イクのが止まらない。思考が鈍って、どうして学院でセックスしてたか忘れそうになる。
やがてズニュルとチンポが抜け、弛緩した体がペタンとその場に座り込み、股下から精液が溢れ出すのを放心状態の私はのんびりと眺める。
「続きを今すぐにでもしたいから、一旦寮に戻ろうか」
アレックスにそう促され、断われと理性が訴えるのを無視して艶やかな笑みを浮かべて頷く。
次に外でする時はどこでしようかな。
コッソリと覗き見していた守衛に気づき、私はクスリと笑みを浮かべる。
路地裏でするのも楽しいかも♪
理性が崩壊し、すっかり淫乱モードの私は当初の目的は頭から抜け落ちていた。