※この作品はR-18です。

俺っ子TS女子はエロゲ世界のお約束イベントに屈しない!   作:コメディ志望

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頭を空っぽにして読むことをお勧めします。


1話 俺とイケメン幼馴染みと触手凌辱系魔法少女の因果な関係

 俺の名前は石川光(いしかわひかる)。生まれながらにしてモブであると自覚している女子生徒である。

 幸にして家族や友達には恵まれているが、問題があるとすれば俺の方。

 

 俺、実は転生者なんだ。

 それも前世は男で、今も性自認は男のまま。

 

 だもんで最初は女子グループの中へ入って行きづらかったよ。でもなぁ、だからって男と遊ぶと恋愛脳の女子がうるせーしで頑張って女子グループに混ざろうと努力して今がある。

 

 顔は可愛いのにちょっと親父くさい。それが今のグループで生きていくための俺のキャラ付けだった。

 

「ひーかーる!」

「おわっ」

 

 背後から忍び寄り、たくましく育った胸部をワシが育てたと言わんばかりに揉み込むクラスメイトは高城希(たかじょうのぞみ)。

 このエロゲの中でしか見かけたことのないタイプのスキンシップ過剰な女は別にレズというわけではなく、こうやって揶揄いやすい俺に付き纏っている。

 俗に言うお約束キャラ。

 そんな奴に俺はよく巻き込まれる運命を背負っているみたいだ。

 

 そして俺の悩みはそれだけに止まらない。

 ただ胸を揉まれているだけなのに、体全身がとんでもなく暑くなる。要は無茶苦茶感じやすい肉体にあった。それを見てる男子の目が、やたらと突き刺さるのを感じる。

 すげー恥ずい。

 また今日も何処かで俺の身体は男子のズリネタにされているかもしれないと思うとなんだかひどく気分が落ち込んだ。

 

「やめろよー。授業前に……んっ……変な気分になんじゃん」

「そう言ってー、光だって楽しんでるでしょ?」

「ばかやろーが」

 

 そういう問題じゃねーよ。一蹴し、居住まいを正して授業へ。

 そして授業中、真後ろから聞こえる電動音。

 

  ヴヴヴヴヴヴ……ヴヴヴヴヴヴ……

 

 その強いバイブレーションを聞いてもなお、俺以外は誰も何も思わない。

 背後からはくぐもった声すら聞こえてくるのに、だ。

 

(高橋さん、また授業中にオナニーしてる……気持ち良さそうなのがまた、無性に腹立たしい。俺だってなぁ、俺だってなぁ……さっきのいまで結構我慢してるんだぞ!?)

 

 女にだって性欲はある。

 なんだったら男の時よりも強いそれは、一度疼き出したらなかなか抑えられないものなのだ。

 先ほど味わった乳頭責めが今になって来やがった。

 悶々とした時間は授業中ずっと続き、俺の下腹部は決壊寸前!

 チャイムが鳴ったのを確認してすぐさまトイレへ! 

 しかし全ての個室が使用中だった!

 

(クソ! こんな時に限って間が悪いぜ!)

 

 心の中で暴言を吐き、限界が近い事を感じながら1階にある女子トイレへと猛ダッシュ!

 丁度一つ空いてたので滑り込みセーフ!

 おしっこと一緒に溢れた粘っこい汁も垂れ流し、ウォシュレットで洗い流してサッパリする。ふぅと一息ついてトイレを出ると、偶然にしては最高に悪いタイミングで声をかけられた。

 

「ゲッ、新(あらた)」

「ゲッて言い方は酷くないか? 俺だって傷つくんだぜ?」

 

 こいつは月島(つきしま)新(あらた)。

 保育園の時から俺とつるんでる腐れ縁。ガキの頃は気の合ういい奴だったんだが、俺が女とわかるや否やセクハラしてくる様になった。

 うちの親なんかは家が金持ちで成績優秀スポーツ万能のこいつを有料物件だなんて言うが、とんでもない。前世の俺と一緒で女だったら誰でも良いんだ。シチュは拘るけどあとはどれだけ自分がスッキリできるかぐらいしか考えてない最低の男だ。

 まぁ思春期の男はどいつもこいつも女とヤることしか考えてないし俺にも覚えがあった。

 が、その欲求が自分に向けられるとなると話は別で……

 

「相変わらずやわっけー胸してるよな。もしかしてもう誰かと寝ちゃった?」

「んなわけねーだろ。勝手に人の貞操捨てんな。あと、揉み方エロすぎなんだよ」

 

 開幕セクハラ攻撃である。クラスメイトの女子にやられるならまだ許せた。

 だが仮にもこいつは男だ。幼馴染みとは言え、問題しかない。

 特にこいつはテクニシャンで数多くの女をその手で落としている。

 本当だったら俺なんて相手にしなくて良いほどセックスには困ってない。

 けどどういう訳か、俺を見るなりこういう攻撃を仕掛けてくるのが日常茶飯事だ。

 

 そんでもっていつの間にかブラ紐が解けてた。どういう事だよ。

 ただでさえ感じやすい敏感肌なのに、新の手が直に乳輪をなぞりあげる。

 それだけで背筋がビリビリとし、さっき押さえ込んだものが再度こみ上げてきた。

 きっとシミになってしまっているだろう程の放出量に冷や汗と昂る気持ちが抑えきれなくなる。女の体は非常に厄介で、男の精神を置いてけぼりにしてでも男を欲してしまう様だ。

 現に今もこのまま最後まで……とらしくない感情を抱き始めている。

 本当にらしくない。

 だから俺は最後の力を振り絞って抵抗した。

 

「も……やめっ……んっ♡」

「めちゃエロい声出すじゃんひかる。お前の声で勃起しちゃった。責任取ってよ」

「アホ。これ以上したら先生呼ぶから」

「そりゃ困る」

 

 パッと手を離される。

 ようやく解放されたというのに、俺の体はすっかりメスにされてしまった。

 また手で慰めてやらなければいけないほどに溢れている。

 シミになってなければ良いが……

 悶々とした感情を押し殺しながら、さっさとこいつと距離を取ろうと会話を続ける事にする。

 

「それで、ひかるはどうして1階の女子トイレに?」

「上の個室が運悪く全滅でさ」

「ふーん。それにしてはすげー焦ってたじゃん?」

「別にどうだって良いだろ? それよかお前はなんでここにいんだよ?」

「それ、聞いちゃう?」

 

 嫌な予感がした。いつもの新らしくない。

 普段から馬鹿なことしてる奴だが、ここまで真剣な顔で俺に迫ってくる事なんて一度もなかったのに。

 友達の一線を越えようとしている。そんな気配を匂わせていた。

 

「ひかるが悪いんだぞ。お前が、俺をその気にさせたから」

 

 おもむろにチャックを下ろし、痛くなるほど張り上げた男のシンボルを解き放たれた。

 グロテスクに黒光りした男性器が俺の前で生き生きとしていた。

 うっかりガン見しそうになる程それは立派で、幼少期に一緒に風呂に入って見たときとは別物に変貌していた。

 そのデカさたるや将来有望のAV男優の如く。

 だが同時にそれが俺に向けて放たれたことが一番の問題だ。

 犯されるかもしれないという危機感が警鐘を鳴らしている。

 

「おまっ、学校だぞ!?」

「俺は本気だ。本気でお前とそういう関係になりたい。もう我慢ができないんだ」

「彼女はどうするんだ?」

「わかってくれるさ。彼女は俺よりも俺の家柄を気に入っている」

「それは悲しいな」

「まっすぐに俺という人間を見てくれてるのはお前だけなんだ。な、良いだろう光?」

「………良い訳あるか。浮気されたら事情はどうあれ荒れるだろ?」

「その時は俺のテクニックでねじ伏せてやるさ」

 

 壁際に押しつけられる。

 唇を奪われ、舌をねじ込まれた。頭がポーッとして、体に力が入らなくなっていく。

 男とするのなんて嫌な筈なのに、不思議と抵抗できない。

 

「優しくするから、な?」

「…………はぁ、お前がここまで強引な奴とは思わなかったよ。分かった分かった」

「分かってくれるか!」

 

 いつかはこんな日が来るとは思っていた。

 こんな風に直接的な感情をぶつけられて、なし崩し的に戴かれてしまう日が。

 なまじ男だったら影響で、男子に対する距離感の近さを図り損ねていた。

 思春期の男子の妄想力を軽視し、脇の甘さが故に何度もガードの甘い仕草をして見せた。

 胸チラや透けブラ、パンチラなんて日常茶飯事。

 俺の方でも特に気にした風もなく、気を許されてると思われても仕方がなかった。

 

「まったく、しょうがない奴だ。付き合ってやるから個室行くぞ?」

「いいのか?」

「付き合うとは言ったが、少しでも制服に引っ掛けたらぶっ殺すからな?」

「ぜ、善処する」

 

 まぁ、なんだかんだでこいつとは馬が合うのだ。

 ただ性別が違うだけで趣味は一緒。

 AV女優の好みも、シチュエーションの好みも。

 だからかなぁ、あまり憎めないんだ。

 男は生まれ持ってエロい生き物だ。女だってエロさをひた隠してる。

 生殖欲求を日々ごまかして生きてるんだ。

 どちらが主導権を握るかで立ち回っている。

 そんな悲しいやりとりが現代の恋愛事情。

 俺からしたらそれは間違ってるよなって声を大にして言いたい訳だ。

 

 

 

 

「ほら、がんばれ♡ がんばれ♡」

「あ、くぅっ……ひかる、俺、もう……」

「まだまだ我慢できんだろ? ほら、おっぱい背中にくっつけてやるから」

「ああ、くそ。こんな柔らかいおっぱい反則だろ! 出る、出る、出すぞ!」

「おう、思いっきりだせ。他の女に欲情する前に全部スッキリさせちまえ!」

「うあっ……あっ……ふぅううう゛っっ!!」

 

 ビュル、ビュルルルルルッ!

 

 迸る男汁。握り締めた幼馴染みの手の中から伸びた肉棒のその先。

 鈴口から真っ直ぐに便器の中へシュートイン。

 俺は幼馴染みと性交することなく、欲情を吐き出させる事に成功していた。

 要は吐き出させてすっきりさせてやれば良いのだ。それだけで男はいいから楽チンだよな。

 

 ズリネタの提供くらい朝飯前である。

 なんせ現在進行形でそれをしてるからな。

 幼馴染みとは特にそういうことで一歩踏み込む事はなかった。

 俺は幼少の頃から女が好きで、男は同類だと思ってる。

 いわゆるトランジスタジェンダーで通しているからだ。

 ただでさえ男は妄想力が高い。

 背中に張り付いてちょっと後ろから身体を触ってやれば後は勝手にセンズリコく。

 

 危機は去った。今回は非常に危なかった。しかしだ、俺は便器に吐き出されたあまりの射精量にびっくりしていた。よもや両手でも受け取れないほどの白濁液がそこにへばりついている。こんなもん下の口で受け止めようものなら妊娠確定だ。それに匂いもすごい。

 

「めちゃくちゃ出るじゃん。え、なんかの病気か?」

 

 コイツとはAVの品評をし合う仲。

 男優や女優に評価をつけ、どのシチュが良かったなどと語り合っている。

 要はそっちの知識は豊富で、だからこそ、その異常性に気づいた。

 昨今のAVでさえここまで出すか?

 そう思ってしまう程よく出てた。エロゲの様な濃さに量だ。

 前世の俺より出てるんじゃないか? だから病気を疑った。

 

「分かんないんだ。ただひかるの顔を見ると抑えが効かなくなって……」

「んー、お前のことだから彼女さんと本番してるんだろう? 3組のあの子」

「してる。コンビニのトイレや彼女の自室で出なくなるまで何度も」

「お前最低だな。金持ってんだからホテル代くらい出してやれよ」

「彼女がそっちの方が興奮するらしくて、俺だってホテルに誘いたいけど」

「彼女の趣味ならしょうがないな」

「それでひかる、またなんだけど……」

「ったく仕方ねーな。乗り掛かった船だ。最後まで付き合ってやるよ」

 

 新のちんこはすっかり元気を取り戻していた。

 本当に病気じゃないだろうか?

 結局その後二限をサボって幼馴染みの射精サポートに付きあった。

 こんな事を許してしまうからダメなんだよなと思いつつ、それでも俺の日常は回っていく。

 

「ごめん、ひかる。そしてサンキューな? 彼女でもないのに付き合ってもらって」

「いいよ別に。俺とお前の仲だし、それにお前がそうなっちまった原因は俺にも少しある」

「じゃあ今度本番……」

「よし、グーが良いんだな? 面ぁ構えろ」

「ちょっと待て。落ち着け、お前に暴力は似合わない」

「お前がアホなこと言うからだ。昔から言ってるじゃんよ、俺は身体は女だけど心は男だってさ。男と本番なんて死んでもごめんだね!」

「せっかく美人に生まれてきたのにもったいない」

「そうは言うがお前、そんな彼女でもなんでもない幼馴染みの女が、男の趣味に全肯定してくれた上にオナニーサポートまでしてくれるんだぞ? 感謝しかないだろ?」

「本当にそれは助かってる。でもだったらどうしていつまでもフリーなんだ?」

「意外と俺好みの女に出会わないんだよなー。世知辛えよ」

「そりゃご愁傷様」

「そう思うんなら少しはいい女紹介しろよーイケメン君?」

「光に比べちゃうとどれもパッとしないんだよなー」

「んなことねーだろーがよー」

 

 いつも通りの口調で駄弁る。

 シコリ抜いたおかげか、いまではスッキリした表情で、先ほどまでの異常性欲も解消した様だ。事件が解決したら俺の方も少し落ち着いた。ショーツのシミについては今更弁明するだけ無駄だろう。後で隙を見て取り替えるしかない。

 こんな日に限ってナプキンを忘れてくる辺り、俺も女としての自覚がかけてる様だ。

 濡れやすい身体なのにいつまで経っても男の時の感覚が抜けないんだ。困ったもんだよ。

 

 最後にトイレ出ていくときに男汁がへばりついて流れなかった時はしこたま焦った。

 顔を見合わせ、その場から全力で逃げ出して事なきを得る。

 きっと今頃腹抱えて笑ってるだろうな。それくらいの笑い話だ。

 

 と、クラスに帰ってきて早々後ろの席の女から声をかけられる。

 高橋実里(たかはしみのり)。授業中に堂々とオナニーに耽っていた面の皮の厚い女だ。

 普段こそ男口調の俺だが、一応16年間女子をやってきているので幼馴染みの前以外ではそれっぽい口調を心がけている。

 

「あの、石川さん。少し聞きたい事があるのだけど」

「うん、なに?」

 

 普段物静かな彼女の方から俺に話しかけてくるなんて珍しい。

 やや思い詰めた顔で、真っ直ぐにこちらを見据え、絞り出す様な声色で口火を切るお

 

「もしかして貴女も魔法少女?」

「はい?」

 

 

 

 あまりにも唐突に自分の世界観を殴り付けられた気がして、素っ頓狂な声をあげてしまう。

 

「誤魔化さなくても良いわ。貴女、私の魔法結界を知覚していたでしょ? 魔法結界を感知できるのは同じ力を持つ魔法少女だけ。つまり貴女は魔法少女なのよね」

 

 それって授業中にオナニーしてたこと言ってるのか?

 首を傾げながら呆れていると、どうやらシラを切られていると思われたらしい。

 

「そう、あくまでシラを切るつもりね。魔法少女の存在は守秘義務がかけられているから、自分の口からは言えないものね」

「なんのことやらさっぱり」

「誤魔化さなくても良いわ、貴女もこれを使って変身しているのでしょう?」

 

 くすくすと笑いながら高橋さんは自分のテーブルにショッキングピンクの卵形の振動するマッサージ機を取り出した。

 紐がついており、紐の先にはスイッチがある。

 どう見たってピンクローターである。

 まさかドヤ顔でオナニー道具を持ち出されるとは思いもしなかった。

 変に艶があってそれは使用済みである事を強調している。エロい。

 

 普段物静かな文学少女の口から放たれるエロワードは俺の胸に深く刻み込まれる。

 しかしだ、魔法少女なんて小学校低学年で卒業してなきゃいけないものだろうに。

 だが彼女の言い分ではずいぶんアダルティックな変身アイテムだ。

 もしかしてそっち系だろうか?

 魔法少女凌辱系。見目麗しい魔法少女が媚薬漬けにされて女の尊厳を奪われる、そんなストーリー。

 彼女がそのシチュエーション上のヒロインなのかはわからないが、これ以上追求したら巻き込まれそうだったので、話を打ち切る方向で動くことにした。

 

「ごめん、本当に分からないの。高橋さんが授業中にオナニーしてることにはなんとなく気付いてたけど、そんなに我慢できないのかなーくらいにしか。まさかそこから魔法少女なんてパワーワードが出てくるなんて思っても見なくて……ごめんなさい!」

「そう、急におかしな事を言ってごめんなさい。私、てっきりお仲間がクラスにいると思って浮かれてしまっていたみたい。今の話は聞かなかったことにしてもらえる?」

「うん、ちょっと虚言癖があるくらいに思っておくね」

「ありがとう、石川さん」

 

 その日から高橋さんとはよく話す様になった。

 最初こそ関わらない様にしてたんだが、話せば結構気があった。

 赤裸々な情事を知った事による共通項を得たことでの友人関係である。

 

 彼女も年頃なので魔法少女は抜きにしても色々とお悩みが多い様だ。

 俺と同様に妄想力が強く、濡れやすい彼女は多種多様なナプキン関係に詳しかった。

 そこに異様なまでに食いついた俺は、よかったら使ってみる? と話に乗り、今では同性で初めてできた心の友と言っても過言ではないだろう。

 

「実里ちゃんて結構道具使うんだ。あたしそう言うの疎くてさ。今度色々教えてくれる?」

「ひかるちゃんはいつもは手でしてるんだ?」

「うん、クリが勃起し易くてさ、そこでいつも達してるの」

「中は触らないの?」

「うん、そこはまだ早いかなって」

「じゃあ今度新しいの買いに行くから一緒に買い物に行かない?」

「行く行く!」

 

 と、こんな会話を開け透けなく言い合える友達ができたのは俺と言う人間にとって都合のいい事この上ない。早速その週の日曜日に待ち合わせして、見た目なおしゃれなランジェリーショップに偽装した大人のおもちゃの専門店に入った。

 

「うわぁ、結構豊富なんだ」

「そうだね、でもひかるちゃんは経験ないからこっちがいいかな?」

「向こうは経験済みの人用?」

「うん、見た目グロテスクなの多いから目に悪いよ」

「実里ちゃんはもしかして経験者さん?」

「あはは、そんなわけないって。まだまだ魔法少女として実戦もしてないもん。なったのもつい最近だし」

「そうなんだ。あ、これは?」

 

 きゃいきゃいと姦しい会話を続けながら、その日はカラーローターを仕入れて帰宅する。

 しかしその途中、途端に実里ちゃんが急に蹲った。

 まるで突然ローターのスイッチが強に入ったかの様な振動音と共に、実里ちゃんは冷や汗を掻いている。

 

「実里ちゃん?」

「ごめん、ひかるちゃん、敵が出たみたい」

「敵!?」

 

 ある方向をじっと見つめる彼女。その視線の先にはマンホールの下からせり出る一本の触手。

 え、敵って触手?

 

 エロ展開間違いなしのやつじゃん。

 その触手はターゲットの女性を見つけるなり拘束しては着衣を溶かし、複数の触手で身体中を弄っていた。悲鳴というか、女性から聞こえてくる喘ぎ声がなんとも扇情的で、聞いてる方はいけない気分になってくる。

 男はその女性を助けるでもなく、膝を曲げて勃起を隠すのに精一杯の様だ。

 そこへ実里ちゃんが駆けつける。

 まさに変身ヒーローの如く。

 

「すぐに倒してくるから。ここで待ってて!」

 

 威勢よく触手の前に飛び出す実里ちゃん!

 そしてその場で突然身体を光らせ、明らかに布面積の少ないエロ衣装に身を包み込んだ。

 こんなのセクハラしてくれと言ってる様なものだ。

 こぼれそうなおっぱいや、掴みやすい形の良いお尻に、ローターを剥き出しの太ももに括り付けている。ほぼスッピンと言って差し支えない顔に、異様に伸びた後ろ髪。

 頭の上には何故か猫耳をつけ、同様に尻尾も生えていた。

 

「そこまでよ、ここから先は私がお相手するわ!」

 

 そう、文字通り女性の代わりに実里ちゃんが相手をする事になる。

 俺は拘束を解かれた女性を解放し、遠く離れた場所に置いてきた。

 現場に戻ると状況は一変していた。

 より状況が不味くなっているのである。

 大きくお腹を膨らませた実里ちゃんは、口や両乳房、前と後ろの口に触手を突っ込まれ、新しい命の誕生をさせるところだったのだ。

 お腹を凹ませながらドロっと流れでたのは触手の赤ちゃん。

 それがマンホールの中へ入り込み、さらに実里ちゃんを拘束している個体は数を増やそうと根本を大きく膨らませて次の命を育もうとしていた。

 

 そんな彼女を、親しくなったばかりの彼女を俺は見ていられなかった。

 ちょっと羨ましいだなんて思ってないぞ?

 これは悪を許せない正義の心が燃えているのだ。

 そう信じ、駆け出した時身体中が燃える様に熱く昂った。

 

 そう、先ほど購入したカラーローターが俺の正義の心に反応し、俺をもう一人の魔法少女として生まれ変わらせたのだ。

 なんだそりゃ!?

 変身バンクなんてあるはずもなく、突然露出狂も真っ青な衣装に早変わりした俺は羞恥に耐えきれずにその場にしゃがみ込んだ。

 正直ここまで恥ずかしいとは思いもしなかった。

 見る分にはいいが、される側だと、ちょっとなぁ?

 

 だが彼女のお腹が膨らみ始めたのを見て恥ずかしがってる場合じゃないと決意する。

 結果は惨敗。

 なんなのこの魔法少女。力弱すぎない?

 結局俺も実里ちゃんと同じ運命を辿り、元気よく赤ちゃんを産んだ。

 

 終始気持ち良かったのはこの際内緒にしておく。なんか新しいプレイに目覚めた心境だ。

 助けたお姉さんもすごく気持ち良さそうだったもんな。

 

 あれ、もしかして俺たち邪魔をしちゃった?

 そんな風に思ってたわけだけど、突然俺と実里ちゃんの身体が光に包まれて、先ほどまで一方的な凌辱をしていた触手の化け物が一瞬で蒸発した。

 

 何事かと思ったら、これが魔法少女の能力らしい。

 情勢特有に感度の高さをエネルギーに変換し、内側から敵を滅ぼす力が備わってるんだって。

 なんじゃそら。

 つまりそのエネルギーは必殺技だけど、エネルギーを貯めるのに気持ち良くなる必要があるわけで、結局エロい目に合うのかよ。

 どんなエロゲだよそれ、ヒロインに救いが微塵もねーじゃねーか。

 

「実里ちゃん、その事知ってて魔法少女になったの?」

「うん♡」

「とんでもねー変態じゃねーか!」

「そういうひかるちゃんこそ、すごくエッチな声出てたよ? 気持ち良かったんだよね? 触手に身体中弄られて、気持ち悪いお汁ビュービュー引っ掛けられて興奮しちゃってたんでしょ?」

「…………否定はしない」

「良かった♡ これから一緒にたくさん気持ちよくなって敵を倒して行こうね?」

「なっちゃったものはしょうがない。まぁなんとか頑張るさ」

 

 そんな風に割り切っていられていたのも最初の数戦だけ。

 俺にとっての因果はとうとう俺の幼馴染みにまで迫ってしまっていた。

 あれだけ派手に出産を繰り返せば、周囲に散らばったっておかしくない。

 そんな当たり前のことを忘れて、自分たちが気持ち良くなるためだけに戦場を走った。

 そこで触手に寄生されて醜く変貌した幼馴染みに出会った。

 股間からはあの時見た以上に猛々しく張り上がったシンボルと、地面へ垂らした両手からは何本もの触手が生えていた。

 あの時の優しさなど微塵もなく、生殖欲求に正直な生き物になっていた。

 実際にされる事に離れていた俺でも、その相手が知り合いとなると事情が変わってくる。

 

「嘘だろう、今度の相手がお前だなんて」

「知り合い?」

「幼馴染みだ。最近様子がおかしいと思ったら、まさか寄生されてたなんて!」

「どうするの?」

「なんとか説得できないか試みる」

 

 だが俺の説得は無駄に終わり、その圧倒的触手パワーの前に俺と実里ちゃんはあっけなく拘束、蹂躙された。

 おっぱいの揉み方はあいつのままだ。触手が根元から絡みつく様に巻きついてきては執拗に先端を攻め続ける。

 稀に見る強敵だ。それだけで俺たちの防御力はあっけなく決壊した。

 

「くぅうう、強い♡♡♡」

「凄い、今までの敵より攻め方が激しぃ♡ このままじゃ全然持たないよ?」

 

 持たないの意味は、単純に楽しめないという意味だ。

 こんなに早く落ちされたら、どの分エネルギー充填率が上がってしまう。

 それでは非常にもったいないと魔法少女の本能が告げていた。

 実際に人間の男とするのと違い、触手には程よい柔らかさがある。

 俺も実里ちゃんも未だに処女であるのはその柔らかさに秘密があった。

 そして出産される個体は処女膜を通り抜けるくらいに小さく、柔らかい。

 そんな経緯もあって、ただ気持ちが良いだけの状態に体が慣れきっていた。

 

 終わりたくない、もっと味わっていたい。

 ドスケベ極まりない生殖欲求。それこそが魔法少女たり得る条件。

 そんな異種族に果敢に立ち向かえる変態でなければ魔法少女に選ばれない。

 なんだこの拷問は!

 だが体は実に正直で、昂まる絶頂に抗う術は持ち合わせていなかった。

 

 結局何時もより早く決着がつき、救出した幼馴染みは警察機関に無事保護された。

 

「実里ちゃん」

「うん……」

「もう一件行こうか?」

「だね」

 

 本当だったら日に一件やり合えば満足してたのだが、今日はもう一件相手取りたい気分だった。テクが上手過ぎても燃えないことがある。

 イケれば満足なのではない。どちらかといえばシチュエーションの方に非常にこだわりがある。そういう意味では俺も実里ちゃんも極まってる方の変態だった。

 優しくされてもダメなのだ。どうせなら思いっきり激しく乱暴されたいと思ってしまうタチ。

 どうしようもなく救えない。

 魔法少女とはなんとも身勝手な生き物なのだ。




エロゲの世界線の女子って基本的にメンタル強いよね?
主人公はその中でも特に自分本位に動いてます。
だからって触手相手でも良いのかといえば……気持ちよりも肉体感度を優先する。それだけです。この有り様で男と寝るのはちょっとと言ってる彼女の未来はどっちだ!?
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