細い血の筋の伝う順の両の耳朶には黒い小さなピアスがはめ込まれた。
「ほーら。段々、言いたくなってきたろ?」
順の胸にまたがり、和也は刺したばかりの左右のピアスを指先で弄んだ。指で弄られるたびにちくりと耳朶に痛みが走る。順は潤んだ目で和也を見つめて恍惚の表情を浮かべた。
だがどんな刺激にも身体はやがて慣れてくる。次第に物足りなくなり、順はぎこちなく腰を揺らして涙に滲んだ目で和也を見上げた。和也が手を伸ばしてベルトの留め具を外す。口を塞いでいたボールが外れ、小さな穴の空いたボールから唾液が伝い、順の口許に落ちた。
「もっと、もっと欲しい……」
陶然と呟いて順は口の周りを舐めた。首を起こして服越しに和也の股間に唇をつける。和也は乾いた声で嗤って順を見下ろした。歯でズボンを挟んで少しだけ持ち上げる。順は口で器用に和也のズボンのボタンを外した。今度は歯でファスナーを噛んで顔を斜めに傾ける。じりじりという音がしてジッパーは少しずつ下がっていった。やがて和也のズボンの股間部分が開く。だがそこで和也はおもむろに腰を上げた。順は甘えた声を零して嫌がって首を振った。
「欲しかったらどこに行ってたか言え」
勝ち誇ったように和也が順を見下ろす。順は焦る気持ちを堪えて口の中に溜まった唾液を飲み込んだ。
「ホテル……海の、傍、の」
「ホテル、ねえ。待てよ。海際?」
途切れがちに告げた順の言葉にそう返して和也が黙り込む。数秒後、和也はなるほどと頷いて口許に薄い笑みを浮かべた。
「あのどでかい高級ホテルか」
そう問われて順は小さく頷いた。いい子だ、と囁いて和也が順の頭を優しく撫でる。触れられたところから柔らかな快感がこみ上げる。順は熱に浮かされたように顔を緩め、目を閉じた。
「で? 誰と?」
「篠塚先生に誘われて……食事を、一緒にって」
静かに和也が順の胸から退く。和也の気配が遠ざかったことに気付き、順は目を開けた。へえ、と嗤って和也が横目に順を見る。もしかして気に入らなかったのだろうか。順は不安に苛まれながら和也をじっと見つめた。
不意に腸壁を強く擦られる。順は声を上げて仰け反った。和也が一気にアナルバイブを引き抜いたのだ。よいしょ、と言いながら和也が順の足元に回る。和也は優しく順の足を撫でながら小さく笑った。
「もうくっついてやがる……。人間離れしてんのは体力だけじゃないってか。さすが化け物だな」
詰られた途端に腹の底が熱くなる。順はため息混じりの掠れた声を漏らして腰を振ってみせた。お願い、と嘆願する。だが和也は順の足を撫でているだけで他の部分には触れようとはしない。
促されるままに順は次々に白状した。美恵と食事の後にホテルの部屋に入ったこと。気がついたら朝になっていたこと。裸で寝ていたこと。血に染まったバスタブの水とごみ箱に溢れていたテッシュ。そして使い終わった後のコンドームと残っていた精液。それらのことを順が告げる合間に和也は時折考え込むような素振りをした。だが快楽に囚われた順には和也の様子は把握できなかった。とにかく早く快感が欲しい。
「よーし、いい子だ。全部吐いたな」
「も、う……我慢が……」
苦しい息をつきながら順は力なく首を振った。焦れきっているからか、下半身は痺れている。よしよしと笑いながら和也は順の尻に手を伸ばした。ひくついていた肛門に和也が指を挿れる。バイブとはまた別の感触に順は身震いした。
「こーんなずるずるになるまで我慢したんだもんな。たっぷり可愛がってやるよ」
「くあっ! んっ……」
節くれだった和也の指が腸壁を強く弄る。だがその指にジェル状の例のものがしっかり塗られていることに順は気付かなかった。
「まあ、コンドーム使ったのは正解だな。間違ってもナマでオンナとすんなよ。オンナが壊れるぞ」
そう言いながら和也が指を根元まで差し込む。確かめるように腸壁を指先でなぞった後、和也は指で抽送を始めた。激しい快楽に理性はもう既に吹き飛んでいる。順はされるがままに情欲を煽られ、その熱に迷うことなく溺れた。
「かんっぺきにそれ用の穴になってんな」
感心の声を漏らして和也が順の股間を覗きこむ。確かめるように何度か指を折り曲げた後、和也は順から手を離した。熱を帯びた肛門に太く硬いものが触れる。順は小さな声を漏らして和也を見つめた。順に圧し掛かりながら和也が嗤う。
「おら。なんて言うんだ?」
「犯して……ください」
うっとりした眼差しで和也を見つめながら順はためらいもなくそう吐き出した。すると和也がよしよしと頷く。あてがわれたペニスが腸内に潜り込んでくる。その感触に順は深い息をついた。
この後、エロシーンが減る……のですが……。
どうしましょうかねー。足しましょうかねー。
と、考え中です。
もしかしたら一度UPしてから間に挟むかも?