報告番号:SPG-1000-HEAD
名称:ミミズ型害虫(仮称)
危険度指定:極限指定
開示判断:MIDGARDSORMR
代表報告者:
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ちょっと誰よこんなの書庫に入れたの。中身ぐっちゃぐちゃじゃない! 報告番号も「1000」? 「HEAD」? どんな分類してるのよ。大方誰かの悪戯ね。大事な研究結果にこんなものを混ぜるなんていくらなんでも悪質すぎよ。上に報告を上げるわ。ニセカラクサケマン研究員
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あら、このデタラメなレポートまだここに残してたの? 目に付いちゃって気が散って仕方ないわ。しょうがないわね。もう私が捨てちゃうわよ。全く、どうなっているのかしら……。ニセカラクサケマン研究員
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何で……? 何でまたここにあるのよ! 誰っ! 誰なのっ! そんなに私をからかって何が楽しいのっ! 一体どうなっているのよ……。最近は夢の中にまで現れてる……。何で誰もこれがあることに気付かないの……何で誰もこれを見つけられないの……?ニセカラクサケマン研究員
こっちをみろこっちをみろこっちをみろこっちをみろこっちをみろこっちをみろこっちをみろ
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気が狂いそう。私以外の誰も見つけられない。誰かに見せようとしたら消える。手に持っていたはずなのにそれすらいつの間にかどこかに行っている。でも私だけで探すとまた同じ場所に必ずある。でも中に何が書いてあるのかは未だにさっぱり分からない。ニセカラクサケマン研究員
ミミズがたがいちゅう(かしょう)は、せんのあたまのぶんたいです。
せんのあたまはすべてのこたいでひとつのそんざいをなしているぐんたいです。
かれらはこたいとしてわかれていながらいしきとちかくをきょうゆうしており、すべてのぶんたいがせんのあたまのほんたいとしてそんざいしています。
ミミズがたがいちゅう(かしょう)はせんのあたまのなかのいちぶであり、どうじにきりすてられたべつこたいでもあります。
かれらはせんのあたまからふえていながら、みずからふえることができません。
ミミズがたがいちゅう(かしょう)は、せんのあたまのれっかコピーです。
しかしかれらにはちえがあります。
かれらはせんのあたまのれっかぶつであり、できそこないであり、そしてせんのあたまのいちぶです。
せんのあたまはすでにめざめています。
ほりすすみ、かんさつし、ちしきをたくわえ、しゅだんをかんがえています。
よそくふのうのなにかをするには、ミミズがたがいちゅう(かしょう)はじゅうぶんなものをもっています。
なぜなら、かれらもまたふめつとたそがれのしはいしゃなのですから。
ああああああああああ! 意味が分からない! なんで私がこんな意味不明な物に苦しめられなきゃいけないのよ! いいわよ! やってやろうじゃないの! どうせ本当は落書きじゃないんでしょ! 丸裸にして一字一句逃さず全部掲示板に張り出してやるから覚悟しなさい!ニセカラクサケマン研究員
ミミズ型害虫(仮称)は、三大害虫の一体である不滅と黄昏の支配者、千の頭のミズウォルムの分体であるミミズ型の中型害虫です。
ミズウォルムは群体の害虫であり、分体はそれぞれが独立した個体であると同時に意識と知覚を共有しているミズウォルムの一部でもあります。
軍勢としては億を優に超えるその数で非常に強大な力を有していますが、他の三大害虫と違い個としてはさほど強くはないため、復活後しばらくは暗躍していました。
ミズウォルムは分裂による自己増殖で分体の数を増やしますが、ミミズ型害虫(仮称)はその点において致命的な欠陥を抱えています。
ミミズ型害虫(仮称)は数億回に及ぶ分裂で極めて稀に起こるコピーエラーによって自己増殖機能を欠落した個体の集団であり、彼らはミズウォルムの一部である分体でありながら最大の強みである無尽蔵に数を増やすという行為が出来ません。
劣化コピーであり自己増殖能力は持っていませんが、意識と知覚を共有しており他の分体と同等の能力を有しています。
ミミズ型害虫(仮称)は増えることが出来ないため、他のミズウォルムの分体達と共に活動せずミミズ型害虫(仮称)だけで固まって行動します。
これは分体の集団が壊滅してミミズ型害虫(仮称)のみが生き残った場合、そこから自己増殖して数を元通りにすることが出来ないためです。
ミズウォルムの最大の特徴である無限に増える集団が作れないという致命的な欠陥を有していますが、前述の通り自己増殖能力以外は他の分体と遜色ありません。
それが、ミミズ型害虫(仮称)の繁殖方法に大きな影響を与えています。
ミミズ型害虫(仮称)は分裂による自己増殖は出来ませんが、生殖器は有しており、他種族である人間との生殖行為による繁殖が可能です。
ミズウォルムの分体は全ての雄性であるため、ミミズ型害虫(仮称)は人間の女性と交尾することでミズウォルムの分体の幼虫を妊娠させることが出来ます。そのため、自己増殖機能を持たないミミズ型害虫(仮称)は孕み袋にするために積極的に人間の女性を捕獲し、交尾してミミズ型害虫(仮称)の幼虫を妊娠・出産させて分体の数を増やします。
また、ミミズ型害虫(仮称)は交尾をする際に膣内射精した精子によって人間の女性の子宮をミズウォルムの繁殖用の生殖器に作り替えます。
本来は人間の女性の妊娠は人間の精子で卵子が受精し着床することで可能となります。一部の害虫は人間の子宮と卵子を、害虫精子での受精卵の着床及び幼虫の生育を可能な器官に作り替えることで妊娠させます。
しかし、ミミズ型害虫(仮称)は妊娠そのものは後述の理由で女性の身体を改造する必要が無く、害虫の精子で妊娠させることが可能です。
ミミズ害虫(仮称)が人間の子宮に施す改造とは、耐久性向上と卵子生成です。
通常、人間の女性の卵子の数は胎児の時点で決定し、それ以降増えることなく成長と排卵に伴い減少していきます。しかしミミズ害虫は子宮内に精液を注ぎ込み卵巣を改造して卵子の大量生成及び過剰な排卵能力を与えることで、女性は生涯に渡って卵子を作り排卵し続けます。
それに加えて大量の幼虫を何度妊娠出産しても壊れないよう子宮の耐久性を上げることで、ミミズ型害虫(仮称)と交尾し受精した女性は一回の妊娠で数百匹の幼虫を出産することが可能となります。
また、妊娠中は母体と幼虫は物理的には繋がっておらず、幼虫は血の繋がりによる概念的な結びつきで母体から魔力を吸い上げて成長します。受精から出産までの幼虫の成長速度は著しく、母体は短期間で幼虫の成長に合わせて子宮を拡張させ、交尾から一日もかからず出産に至ります。
病気や加齢等により生殖能力を失っていなければミミズ型害虫(仮称)が幼虫の母体とする人間の女性に条件は無く、二次性徴が始まっていない幼い子供であっても交尾して子宮の耐久性向上と排卵促進によって幼虫を妊娠させます。
しかし母体が花騎士であれば、世界花の加護を利用してより多くの幼虫を妊娠させより早く出産させることが可能となり、さらには出産する幼虫の多くは加護の力でコピーエラーが修復され自己増殖機能が復活した個体になります。
この様に花騎士は非常に優れた孕み袋となるため、ミミズ型害虫(仮称)は積極的に花騎士を捕らえて交尾し、幼虫の母体にしようとします。
こうしてミミズ型害虫(仮称)は自己増殖機能が無いにも関わらず繁殖し、ミズウォルムの分体の数を増やします。
現代の人間達の間では失伝していますが、スプリングガーデンの人間とは未来への可能性を求めて『永遠』を捨てて発展と繁殖を選んだ精霊達の末裔です。
遠い先祖が精霊種であるが故に、彼ら彼女らは霊的な要素に大なり小なり影響を受けます。その最たるものこそ、スプリングガーデンの女性達が世界花から授かる『加護』です。
しかし、その霊的な影響とは人にとってプラスの物だけではありません。
女性が加護を得て花騎士となるように、強い影響は物理法則をねじ曲げて肉体にも影響を及ぼします。
世界花に匹敵、あるいは単体の世界花すら超えうる強大な霊的な“格”を持つ存在の三大害虫。その分体たる極限指定級の害虫の“格”と、世界花からほんの僅に分けられた力を授かっているにすぎない花騎士の“格”ではどちらの方が格上であるかなど、もはや語るまでもありません。
上位者たる分体に子種を“注いでいただき”、繁殖のために己の子宮を”使っていただき“、胎に分体の幼虫を“宿させていただく”。
花騎士本人の意思など関係なく女として生まれた身体は本能でそう認識して屈し、蟲と人という概念をねじ伏せられて孕み袋に成り下がるのです。
じゃ、きみもそろそろいっしょにいこっか。
ひっ。ニセカラクサケマン研究員
獣姦!
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