報告番号:SPG-047-AFN
名称:ハリガネムシ型害虫(仮称)
危険度指定:一般
開示判断:閲覧制限→一般非公開→オープン
代表報告者:コダカラソウ研究員
この害虫は、ハリガネムシ型の小型害虫です。
主に川や池、湖に生息する水棲の害虫であり、他の生物を宿主にして体内で成長する寄生性を持ちます。
ハリガネムシ型害虫(仮称)は水中に生息しており、自ら水の外に出ることはありません。
体長は成虫でも小指ほどしかなく、なおかつ直径もその名の通り針金ほどの細さしかない非常に小型の害虫です。
基本的に水底で生活しているため、人目に触れることは滅多にありません。
水中の成虫が何を食料としているかは不明であり、現在調査中です。*1
ハリガネムシ型害虫(仮称)は繁殖期になり雌雄が出会うと、交尾して水中で大量の有精卵を産みます。
数日後に卵が孵化して極めて小さな幼虫が産まれてくると、幼虫達は泳いで周囲に拡散していきます。
そして水ごと他の水棲生物の体内に取り込まれたハリガネムシ型害虫(仮称)の幼虫はそのまま寄生し、成虫になるまで宿主の体内で過ごすことになります。
宿主の体内に入った幼虫は腸に到達するとそこに住み着き、宿主の食事から養分を奪って成長していきます。そのためハリガネムシ型害虫(仮称)に寄生された生物は摂取できる養分が減り、健康な状態と比較して痩せたり体重の減少が確認されます。
そして体内で成長したハリガネムシ型害虫(仮称)が成体になると、排泄と共に体外に出て水中での生活に移行します。
この寄生先には魚のみならず他の水棲害虫も該当しています。
害虫が生息している水辺では大抵の場合は害虫が生態系の頂点に立っているため、捕食した魚の体内にハリガネムシ型害虫(仮称)がいた場合、そこで寄生されてしまうことが多々あります。*2
また捕食による寄生先の移動は水棲生物の間のみならず、鳥や陸上に生息する害虫が相手であっても行われます。
ただし、ハリガネムシ型害虫(仮称)は水棲のため、成虫になり体外に排出された時に周囲に水辺が無ければそのまま乾燥に耐えられず死亡してしまいます。
哺乳類の消化器官とは相性が悪いのか、幼虫が寄生している魚や鳥を食べてもハリガネムシ型害虫(仮称)は腸内に留まらずそのまま体外に排出されます。*3
ハリガネムシ型害虫(仮称)は毒も持っておらず、小型で人間に対して大きな害を与える力も持っていないため、危険性は極めて低いです。
補遺1.成虫になる前にハリガネムシ型害虫(仮称)に寄生された害虫は成長後にやや小柄になるため、ハリガネムシ型害虫(仮称)を種々の害虫に寄生させれば弱体化できる可能性があります。コダカラソウ研究員
補遺2.ハリガネムシ型害虫(仮称)が皮膚を食い破り体内に侵入してくるという俗説が存在しますが、現在そのような事例は確認されていません。コダカラソウ研究員
補遺2-2.同様にハリガネムシ型害虫(仮称)が生息する水辺に女性が入ると膣から侵入して寄生されるという俗説も存在しますが、そのような事例は確認されていません。
補遺3.ハリガネムシ型害虫(仮称)を解剖したところ、雌にのみハリガネムシ型害虫(仮称)の皮膚を溶かす液体を生成する器官が確認されました。
補遺3-2.他の害虫及び動植物に付着しても一切影響を与えませんが、同時にこの液体を体外に排出する機能は確認されていないため、自分自身の皮膚を溶かすことのみにしか使い道がなく用途は不明です。
追記
SPG-047-AFN(以下、カマキリ型害虫(仮称)と呼称)の調査中に、ハリガネムシ型害虫(仮称)の特殊環境下における特性が確認されました。
このレポートを読まれる方は必ず追加された内容を確認してください。
ハリガネムシ型害虫(仮称)は、幼虫時代に同性のカマキリ型害虫(仮称)の幼虫に寄生した際、通常とは大幅に異なる性質を発揮します。
通常のカマキリ型害虫(仮称)は卵生であり、同種同士の雌雄が木に卵嚢を作りその中で卵を受精させることで繁殖します。
しかし、ある地域のカマキリ型害虫(仮称)は雄が人間の女性と交尾して幼虫を妊娠させることで繁殖していました。
元々は別種のカマキリ型と考えられていましたが、繁殖方法以外の類似点があまりにも多かったため再調査したところ、解剖した全ての個体からハリガネムシ型害虫(仮称)が発見されました。
そして調査の結果、このカマキリ型害虫(仮称)の通常とは異なる繁殖方法の原因が寄生したハリガネムシ型害虫(仮称)であったことが判明しました。
ハリガネムシ型害虫(仮称)は通常は水棲の害虫ですが、上記の通り、
1.寄生するハリガネムシ型害虫(仮称)が幼虫
2.宿主がカマキリ型害虫(仮称)の幼虫
3.寄生虫と宿主が同性
以上、三つの条件全てを満たした時にのみ特異な性質を発揮します。
ハリガネムシ型害虫(仮称)による人間の女性とカマキリ型害虫(仮称)を利用した繁殖は、下記のサイクルで行われます。
Phase1:同性のカマキリ害虫の幼虫への寄生
同性のカマキリ型害虫(仮称)の幼虫に寄生したハリガネムシ型害虫(仮称)の幼虫は、体内を掘り進み宿主の生殖器官の中に住み着きます。
そして宿主を操る物質を分泌して、カマキリ型害虫(仮称)は生きながらハリガネムシ型害虫(仮称)の操り人形と化します。
この時点でカマキリ型害虫(仮称)の雌は生殖機能を失っており、卵嚢は生成出来ても卵を作ることはありません。
そのまま成長して寄生虫と宿主の双方が成虫になり性成熟すると、ハリガネムシ型害虫(仮称)によるカマキリ型害虫(仮称)と人間の女性の両方を利用した繁殖が始まります。
Phase2:人間の女性の子宮への移動
まず雌のハリガネムシ型害虫(仮称)に寄生された雌のカマキリ型害虫(仮称)が人間の女性を見つけると、捕まえるべく襲いかかります。
その際、宿主であるカマキリ型害虫(仮称)は寄生虫に操られているため、どんなに反撃されても痛みも感じず致命傷を追っても決して歩みを止めません。
大抵は雌の集団で襲いかかるため女性は逃げることも難しく、また反撃や抵抗も数に圧倒されて最終的に捕まってしまいます。
この時、捕まえた女性の身動きを封じるために強固な卵嚢で手足を固めて逃げられなくします。
そして女性を捕まえたカマキリ型害虫(仮称)は膣に産卵管を挿入させます。
カマキリ型害虫(仮称)の産卵管が子宮口付近まで挿入されると、ハリガネムシ型害虫(仮称)は体内から産卵管を経由して女性の子宮へ移動し、人間を新たな宿主にします。
この時点で古い宿主は用済みであり、エネルギーを全て奪って移動するため雌のカマキリ型害虫(仮称)はここで死亡します。
Phase3:宿主の肉体の害虫繁殖用への最適化
子宮内に侵入したハリガネムシ型害虫(仮称)は自身の身体の表面を溶かして子宮に癒着し、自身と宿主の血管を繋げます。
これにより殆どの運動能力を失いますが、代わりに生きるための養分全てを宿主から吸収するようになり、完全に一体化して寄生が完了します。
こうなると摘出は不可能となり、宿主となった女性はハリガネムシ型害虫(仮称)が死ぬまで子宮内で飼い続けることになります。
寄生したハリガネムシ型害虫(仮称)はそこから女性の身体を自身が繁殖するためのものに変えるべく、様々な体液を分泌して血管を通じて送り込んでいきます。
まず宿主の子宮を作り替え、卵子を大量に排卵するようにさせる上にカマキリ型害虫(仮称)の精子で受精した受精卵が着床できるようにします。
この時に宿主になった女性は人間の精子で妊娠する機能が失われ、生涯カマキリ型害虫(仮称)の精子でのみ妊娠が可能になります。
続いて雄のカマキリ型害虫(仮称)を誘惑するフェロモンを送り込み、女性の全身の肌から発散させて雄を呼びます。
最後に催淫剤を注入して宿主の身体を発情させ、カマキリ型害虫(仮称)との交尾に備えさせます。
ここで雌のハリガネムシ型害虫(仮称)の仕事は一旦終了します。
Phase4:宿主同士の交尾と妊娠
ハリガネムシ型害虫(仮称)が寄生している雄のカマキリ型害虫(仮称)はフェロモンを嗅ぎ取ると、その匂いの出処へと向かいます。
フェロモンの発生源は当然子宮内にハリガネムシ型害虫(仮称)に寄生された女性です。
その結果、興奮した雄は卵嚢で拘束されたフェロモンを漂わせる人間の女性と出会うこととなり、異性とはいえ人間相手に発情して交尾を始めます。
女性側も子宮内のハリガネムシ型害虫(仮称)から注入された催淫剤によって肉体が発情しているため交尾に支障は無く、強い性的快感によって排卵が促進されます。
そして交尾の果てに雄は膣内射精し、女性の子宮にカマキリ型害虫(仮称)の精子が注ぎ込まれます。
交尾している女性の子宮は、寄生したハリガネムシ型害虫(仮称)によってカマキリ型害虫(仮称)の精子で受精及び妊娠するように作り変えられているため、これによって女性は幼虫を妊娠します。
雄のカマキリ型害虫(仮称)に寄生しているハリガネムシ型害虫(仮称)も雄であり、生殖器官の中に住み着いているため膣内射精に合わせて宿主の精液に自らの精子も混ぜます。
そうすることで、雌の寄生虫がいる女性の胎内に雄の寄生虫の精子も注入されます。
女性の子宮を満たしていくカマキリ型害虫(仮称)の精液の中に同種の精子が混じっていることを察知したハリガネムシ型害虫(仮称)は、それに応じて百個前後の卵を産みます。
害虫の精液で満たされた女性の胎内に産み付けられた卵は同種の精子で受精し、しばらくしてから百匹近いハリガネムシ型害虫(仮称)の幼虫が子宮内で孵化します。
Phase5:孵化した幼虫の寄生
カマキリ型害虫(仮称)の精子で受精した卵子が子宮内に着床すると女性は妊娠し、受精卵は幼虫へと成長していきます。
幼虫は胎盤から伸びたへその緒で母体と繋がっており、一般的な人間の妊娠と同様に子宮内を満たす羊水の中でへその緒を通じて女性から栄養を受け取って育ちます。
そして幼虫がある程度の大きさまで育った時期になるとハリガネムシ型害虫(仮称)の卵が孵化し、子宮内をハリガネムシ型害虫(仮称)の幼虫が泳ぎ回ります。
ハリガネムシ型害虫(仮称)は同じ子宮内にいる同性のカマキリ型害虫(仮称)の幼虫の元に辿り着くと、口から体内に侵入して寄生します。
へその緒で母体と繋がっているため動ける範囲が狭く、加えて子宮内は胎児であるカマキリ型害虫(仮称)よりも遥かに多くのハリガネムシ型害虫(仮称)まみれになっているため逃げ場は無く、幼虫はほぼ確実に寄生されてしまいます。
それによって、カマキリ型害虫(仮称)は産まれる前からハリガネムシ型害虫(仮称)に寄生されることになります。
そしてこれはハリガネムシ型害虫(仮称)が特異性を示す三つの条件全てを満たしています。
すなわち人間の女性にカマキリ型害虫(仮称)の幼虫を妊娠させて胎内にいる間に寄生する繁殖法では、何世代経ようとも途切れることなくハリガネムシ型害虫(仮称)は特異性を発揮し続けることを意味します。
Phase6:宿主の出産
カマキリ型害虫(仮称)の幼虫が十分に成長すると、幼虫の身体からへその緒が分離し、破水して膣から羊水が流れ出て出産が始まります。
流れ出てきた羊水の中にはカマキリ型害虫(仮称)の数が足りず寄生し損ねたハリガネムシ型害虫(仮称)の幼虫が混じっており、しばらくすると死亡します。
出産が終わった後も子宮と膣内には流れ出なかったハリガネムシ型害虫(仮称)の幼虫が残留しますが、幼虫には人間への寄生能力が無いため、こちらもしばらくすれば死亡します。
子宮内に寄生している雌のハリガネムシ型害虫(仮称)は宿主の出産が終わり子宮が空になると、再びフェロモンと催淫剤を作り出し血管を通じて宿主の身体に流し込みます。
それによって宿主である女性は出産直後にも関わらず排卵が始まり、フェロモンを嗅ぎ付けた雄のカマキリ型害虫(仮称)に交尾されて膣内射精によって再び妊娠します。
そしてハリガネムシ型害虫(仮称)も再び産卵し、子宮内で孵化させてカマキリ型害虫(仮称)の幼虫に我が子を寄生させます。
雄のカマキリ型害虫(仮称)が死亡しても、女性が解放されることはありません。
他のハリガネムシ型害虫(仮称)に寄生された雄個体が引き継いで女性を妊娠させるため、このサイクルは宿主が死ぬまで繰り返されます。
ハリガネムシ型害虫(仮称)は上記の4〜6を繰り返し、人間の女性を利用してカマキリ型害虫(仮称)と共に繁殖します。
寄生された女性が出産するカマキリ型害虫(仮称)の幼虫にはほぼ確実にハリガネムシ型害虫(仮称)が寄生しているため、2及び3によって宿主を増やしていきます。
また、このサイクルに入っているハリガネムシ型害虫(仮称)は水棲の通常の個体と異なり、卵から死ぬまで全ての期間を人間の女性かカマキリ型害虫(仮称)の体内で過ごすことになります。
カマキリ型害虫(仮称)の群れが森の付近を通過中の騎士団を襲撃し、花騎士の一人が連れ去られる事件が発生しました。
翌日に花騎士は害虫の巣から救出されましたが、当時騎士団は縄張りの外を通過しており、カマキリ型害虫(仮称)が個体ならともかく集団で縄張りの外に出る事例はこれまで一度も確認されませんでした。
調査の結果、連れ去られた花騎士は過去にもカマキリ型害虫(仮称)に敗北して孕み袋にされており、胎内に寄生したままのハリガネムシ型害虫(仮称)によってフェロモンを出していたことが判明しました。
以下にその花騎士へのインタビューの一部を掲載します。
インタビュー対象:AFN-047-A
インタビュアー:コダカラソウ研究員
前記:インタビュー対象の要望により名前は仮称とします。インタビュー対象は救出時にはカマキリ型害虫(仮称)の幼虫を妊娠していましたが、インタビュー時点では出産済みです。
<記録開始>
コダカラソウ研究員:本日はお時間を取っていただきありがとうございます。今日は気分の方はどうですか?
AFN-047-A:はい、先日はお話の最中に取り乱してしまい申し訳ありませんでした。
コダカラソウ研究員:その、取り乱しても仕方ありません。その、あの、お腹の中にまだ……。
AFN-047-A:正直、まだ信じられません……いえ、信じたくありません。私、もう幼虫産んだのに本当にまだ害虫がいるんですか?
コダカラソウ研究員:はい……はい。貴女の子宮の中にはハリガネムシ型の害虫が寄生しています。今回の事件で貴女が真っ先に狙われたのも、そいつが作ったフェロモンがカマキリを引き寄せたのが原因です。
AFN-047-A:うう……なんで、なんで……やっと助かったのに、なんでこんな……。
コダカラソウ研究員:その……。
AFN-047-A:お腹の中の害虫、取り出せないんですか?
コダカラソウ研究員:申し訳ありませんが、寄生したハリガネムシ害虫を摘出する方法はまだ確立していないんです。
AFN-047-A:じゃあ殺す方法は?
コダカラソウ研究員:すみません。そちらもまだ見つかっていません。最近人間への寄生が確認されたばかりでまだ殆どのことが分かっていないんです。
AFN-047-A:そんな……じゃ、じゃあ私……死ぬまで一生お腹の中に害虫を飼うことになるんですか?
コダカラソウ研究員:その……いえ、全力で研究中なんです。きっといつか安全に子宮からハリガネムシ害虫を駆除する方法も、普通に妊赤ちゃんを作れるよう元に戻す方法も見つかります
AFN-047-A:あ、男の人怖いんで妊娠の方は別にいいです。
コダカラソウ研究員:アッハイ。
AFN-047-A:ハリガネムシ、いつ私に寄生したんですか?
コダカラソウ研究員:貴女は数年前、騎士学生の頃に一度カマキリ害虫に捕まって幼虫を妊娠しましたよね? その時に雄と交尾する前段階で雌の身体からハリガネムシ害虫が移動してるんです。本来カマキリ害虫は卵生ですから、そこでハリガネムシ害虫が寄生して貴女の子宮を作り変えたんです。
AFN-047-A:あ、あああ、思い出した……。あの時手足を固められて、おまんこに変なものを挿れられた時に子宮に何かが入ってきて……。
コダカラソウ研究員:その、気をしっかり……。
AFN-047-A:はあぁぁ、ええ、大丈夫、大丈夫です。あの、カマキリ害虫が私を狙ってきたって言ってましたが、どうやって私に狙いを付けたんですか? それに、他にも変な後遺症ってまだ何かあるんですか?
コダカラソウ研究員:子宮の中にいるハリガネムシがカマキリ害虫を誘うフェロモンを作っていて、貴女の全身からそれが放出されています。その匂いに誘われてきたんです。それと、たぶんこれまでずっとエッチな気分になっていたと思いますが、それもハリガネムシが貴女をカマキリと交尾させるために催淫剤を注入してるんです。
AFN-047-A:ええぇ……じゃあ以前カマキリに捕まって以来ずっとお腹の下の方が疼いてたのもハリガネムシのせいだったんですか……。
コダカラソウ研究員:はい……。
AFN-047-A:じゃあ私が男の人苦手なのに団長の息子さんとエッチしちゃったのも、親戚の集まりで男の子達とエッチしちゃったのも、士官学校に行った時に飛び級の子とエッチしちゃったのも全部ハリガネムシのせいってことじゃないですか!
コダカラソウ研究員:はい……はい?
AFN-047-A:カマキリの幼虫を産んでから男の子とエッチしても簡単にイかされちゃって疲れるから朝まで徹夜エッチも出来なくなったし! 母乳が出てるの見たらみんなおちんぽ動かしながら乳首を吸いたがるから中出しされる前に何度もイかされちゃうし! もう散々よ!
コダカラソウ研究員:あー、その……えー……。
AFN-047-A:ひ、酷い……私が何をしたっていうの……。
コダカラソウ研究員:ええと、ハリガネムシ害虫は自分の子供を寄生させるために貴女にカマキリの幼虫を妊娠させようとしてるんです。ですから今後は、ハリガネムシに寄生されたカマキリ害虫の生息圏から離れた国に転属することをお勧めします。ご希望でしたら当研究所からも事情を説明いたしますよ。
AFN-047-A:あ、そっちは初等学校の先生に内定してて花騎士は近々引退予定ですから別にいいです。
コダカラソウ研究員:アッハイ。
AFN-047-A:つまり私は……カマキリ害虫と一緒に何から何まで寄生虫にいいように身体を使われてて、もう一生逃げられないってことなんですね。
コダカラソウ研究員:現段階では……そうです。
AFN-047-A:あなたが気にすることなんて無いですよ。あの時私が負けて寄生されちゃったのが全部悪いんですから。
コダカラソウ研究員:■■さん(プライバシー保護のため削除)……。
AFN-047-A:でも流石にあの娘まで私と同じ身体にしちゃったのは申し訳ないですね。その責任を取るって意味では花騎士を引退するのは遅いくらいだったかも。
コダカラソウ研究員:……はい? あの娘とは? 報告ではあなた一人が攫われたとありますが。
AFN-047-A:え? ああ、今回じゃなくて最初にカマキリに犯された時の話です。ほら、私が学生の時にカマキリ害虫に捕まったのって女の子を助けに行って返り討ちにあったからじゃないですか。
コダカラソウ研究員:……今回の件であなたの経歴を取り寄せましたが、その時の報告には女の子の話は載っていなかったんですが。
AFN-047-A:え、嘘っ。……あ、あの娘確か貴族の御令嬢で一緒に救出された時に傷物がどうこうって泣いてた気がする。もしかして……。
コダカラソウ研究員:御令嬢が害虫を妊娠出産したことを隠すために……親がその部分を報告から消させた?
AFN-047-A:えぇ……権力怖……。
コダカラソウ研究員:いや待って下さいよこれ!? それつまり寄生されたままの娘がいるのに行方も追えないってことじゃないですか! その娘がハリガネムシに寄生されたカマキリ害虫の群れに知らずに近付いたらまた今回みたいな事件が起こりますよ!?
AFN-047-A:私、その娘の名前も知らないんですけど……。あ、確か旅行中にどうこうって言ってたんで遠方の貴族かも知れません。
コダカラソウ研究員:つまり完全に、手がかりなし……。ど、どうしよう……その娘が縄張り近くの村に泊まったりしたら、誘われたカマキリの群れが襲撃して村の女性みんな犯されてハリガネムシ害虫に寄生される可能性も……。うわー、なんでこんなヤバい案件が出てきてるのぉ。
AFN-047-A:き、騎士団に戻ったら知ってる人がいないか調べてみますよ……。
コダカラソウ研究員:お、お願いします! お願いしますーっ!
AFN-047-A:あの……ところで代わりと言ってはなんですけど、さっき廊下ですれ違った可愛……背の低い男の子って誰なんですか? いやまあ私男の人が苦手なんで、ちょっと、ちょーっと気になっただけなんですが。
コダカラソウ研究員:……あー……。まあ……ああ……あ、あの子は最近入った見習いの子ですから、後学のためにも……そう、あの子の後学のためにも、今度紹介してあげますよ。ええ、はい、花騎士の方とお話するのはいい経験ですしねはい……。
AFN-047-A:本当ですか! いやー、男の人は苦手なんですけど花騎士を引退したら男性と触れ合う機会も増えるでしょうからね! いやー、でも今のうちから少しでも慣れないといけませんしねー! あ、今すぐ騎士団に手紙を送って当時のことを調べてもらうようにお願いしておきますね!
コダカラソウ研究員:アッハイ。
<記録終了>
<終了報告>:この翌朝にインタビュー対象と会ったところ、妙に肌に艶がありました。■■研究員見習い(プライバシー保護のため削除)も何故か少し顔つきが男らしくなっていました。コダカラソウ研究員
補遺4.寄生されたカマキリ型害虫(仮称)の雌は生殖機能を失いますが、雄は寄生されても機能が残ります。コダカラソウ研究員
補遺4-2.寄生された雄の生成する精子には機能の変化は無く、卵にかけると有精卵となり幼虫が孵化します。
補遺5.ハリガネムシ型害虫(仮称)に寄生された女性は子宮をカマキリ型害虫(仮称)の精子での妊娠専用に作り変えられ、人間の男性の精子で妊娠する機能を失います。コダカラソウ研究員
補遺5-2.催淫剤による発情及び雄のカマキリ型害虫(仮称)を誘引するフェロモンの飛散はハリガネムシ型害虫(仮称)が生成する物質によるため、何らかの理由で胎内の寄生虫が死亡すればその症状は無くなります。しかし子宮の改造は既に終了しているため、ハリガネムシ型害虫(仮称)が死亡しても男性の精子で妊娠することはありません。
補遺5-3.二次性徴前の女性が寄生された場合も、ハリガネムシ型害虫(仮称)によって排卵するように作り変えられてカマキリ型害虫(仮称)の精子で妊娠するようになります。
補遺6.捕まった女性を妊娠させていたカマキリ型害虫(仮称)が死亡した場合、多くの例では女性が出産した子供の中の雄個体が引き継ぎます。すなわち、自分の血の繋がった子供と交尾して妊娠及び出産することになります。コダカラソウ研究員
補遺6-2.子供に寄生している雄のハリガネムシ型害虫(仮称)は女性の胎内にいる寄生虫の子供のため、寄生虫も自分の子供の精子で受精卵を作ることになります。
補遺7.寄生された女性の胎内からハリガネムシ型害虫(仮称)を摘出する方法は今のところ存在しません。コダカラソウ研究員
補遺7-2.寄生したハリガネムシ型害虫(仮称)を殺す方法及び子宮を元に戻す方法も今のところ存在しません。
補遺7-3.胎内に寄生したハリガネムシ型害虫(仮称)が寿命等で死んでも子宮が元の機能を取り戻すことはありません。
補遺8.これまで繁殖方法が卵生のみ確認されていたバッタ型の害虫が、人間の女性の子宮を用いた胎生で繁殖していたと報告がありました。解剖の結果、バッタ型の害虫の生殖器付近にハリガネムシ型害虫(仮称)が寄生していました。コダカラソウ研究員
補遺8-2.バッタ型の害虫の精子で受精し幼虫を妊娠した女性の子宮内にもハリガネムシ型害虫(仮称)が寄生していることが確認されました。
補遺8-3.今後、ハリガネムシ型害虫(仮称)が寄生先として選ぶ害虫の種類が増えていく可能性があります。
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