「こってますねぇ~」
Tシャツの上から背中をグイッと押す。
しなやかな筋肉の感触が、指の腹を通して伝わってきた。
川上貞代ご自慢の、ヴィクトリア式マッサージ術。
ヴィクトリアとはとある事情で、少し前まで秀尽学園の教師である貞代が、秘密の副業として勤めていた家事代行サービスである。
安定はしているものの、教師の賃金など薄給もいいところだ。
毎月多額の誠意を見せる必要があった貞代には、バイト料といい稼働時間のコストといい渡りに船。
その最大のセールスポイントは丁寧な業務、などでなくフリフリのあざといメイド服だった。
きめ細かい仕事ぶりではなく、下心に訴えかけているのは間違いない。
いかがわしい行為に及ぶのこそNGであったものの、高い場所や屈んでの拭き掃除などで、スカートの奥や胸の谷間が覗くのは折り込み済みだ。
デリバリーを頼むにはそれなりの値段がする。
そうなると指名は必然、若いコに集中してしまうのは仕方ない。
作りすぎたキャラがカワイイでなく、ウザイ方向に傾いているのもマイナスだ。
貞代はハタチより三十路が近い年齢なので、メイド服を着たとき可愛いより痛々しいが前面に出てしまう。
慣れればそれも悪くない。
馴染んでくるとだからこそとなるのだが、その境地に達するには三回は指名してもらわないと無理だ。
そうした物好きを捕まえるために、独学で会得したマッサージ術だったのだが、グレーゾーンぎりぎり過ぎて披露する機会がなかった。
業務を行うのは基本的にご主人様となる男性と、ふたりっきりになってしまう密室である。
まかり間違って襲われでもしたとき、下手をすればこちらの過失を問われかねない。
誘ってきたのは貞代というのも、証言として成り立ってしまうはずだ。
初めての客には性的なサービスは一切ないと説明するが、こちらからオプションにない身体的接触を持ち掛ければ店も庇ってくれないだろう。
「ココとかぁ。ココとかっ。モミモミモミ」
といったわけでこのシークレットなサービスを提供したのは、教え子であり理解者であり恋人となった雨宮蓮だけだった。
そしてなんやかんやあって貞代は、もう誠意を見せる必要はなくなっている。
けれど恋人に好意は見せたい。
教師と生徒。
世間にバレてはいけないレベルは副業うんぬんよりも、より危険度がランクアップしたといえる。
あまりおおぴらにデートすることは、少なくとも蓮が卒業するまで待たなくてはならない。
どうしたって密室での逢瀬にならざるを得なかった。
しなくてもいい我慢をさせているだろう。
ご主人様とメイドという設定は、ビジネスを抜きにすると、けっこう屈辱があったりするが、蓮にはこのぐらいのご褒美があってもいい。
「モミモミモ――」
このあざといフリフリのメイド服がお気に入りだというのなら、これまたあざといツインテールにしてしっかりご奉仕しよう。
べっきぃは頑張るにゃんっ。
どうやっても違和感の抜け切らない媚々のセリフとポーズで、貞代と蓮の関係は教師と生徒からメイドとご主人様にチェンジする。
どこでどのように酷使しているのかバッキバキになっている身体の、内部に沈み眠っている疲れを揺り起こすようにして指圧を施していた。
良薬は口に苦し。
元ネタがナニかわからないアニメのコスプレみたいな、妙齢の女性がするメイドよりはマシだがそれなりに痛い。
しかしじんわりと身体が熱を帯びて、筋肉が解れてくるのを感じると、即席メイドは徐々に篭めていた力を緩めていく。
何事も過ぎたるは及ばざるが如し。
やり過ぎは禁物だ。
なのでここからのボディタッチは半分以上、貞代へのサービスタイムである。
ご主人様の若い肉体は細マッチョというやつで、獲物を狩る野生動物のような獰猛な体つきをしていた。
その見せかけでない機能美の凄まじさを、貞代はもう肌で何度となく感じている。
……感じさせられている。
すぅーすぅー。
ちょっと前から貞代のご主人様は、余程メイドを信頼しているのか安らかな寝息を立てていた。
お触りし放題であちこち際どいタッチをしていたのだが、うつ伏せから仰向けにした瞬間に声と動きがぴたりと止まる。
貞代はそれなりの年齢なので、男の生理現象ぐらい知識もあれば、やはりそれなりに経験もしていた。
疲れて眠っているときなど、逆にアソコは元気に起きてるとか、目にすれば少しは驚くが、まあ男あるあるとして脳内で処理できる。
学校での教室の授業中に居眠りしている男子生徒が、そういう状態になってしまったのを見たのは、一回や二回でなくその都度スルーしてきた。
思春期の女のコみたいに、嫌悪感を抱くようなことはない。
まして元気に起きてるのは恋人のアレである。
いちいち驚くようなことじゃない。
あらあら。
大人の女であればこの程度で済ませてもいいだろう。
が。
「……も、モミ、モミ……」
いけないメイドの不意を突いたご主人様の完璧なサプライズだった。
すぅーすぅー。
寝息は規則正しい。
身体もリラックスして弛緩し切っている。
瞼はもちろん閉じられていた。
眠っている。
こくっ。
生唾を呑んだ貞代はキョロキョロと、ふたりしか居ない部屋の中を見回した。
当たり前ではあるが誰も、居るわけはなかった。
こちらの言葉がわかるみたいに、
「ニャフフフ~」
冷やかすみたいにチラっと視線を送ってから、貞代と入り代わりで出ていた猫の姿もない。
こくっ。
貞代はもう一度唾を呑んだ。
やたら喉が渇く。
もしお店で万引きGメンに目撃されたらアウトな不審さで、貞代は教育者にあるまじき行動を取ろうとしていた。
だって今の私は秀尽学園の先生じゃなくって、ご主人様のメイドのべっきぃだからいいのよっ!!
メチャクチャな理屈を構築すると、貞代は眠れる蓮のズボンのベルトに手をかけた。
「……ご、ご主人様ぁ、ご主人様のココ、なんだか苦しそうですにゃん」
どこかに後ろめたい邪な心があるのを自覚しているのか、起きてても聞こえるか聴こえないか微妙なひそひそ声で、言いわけになってない言いわ
けをしてジーパン、続いてボクサーブリーフをするりと降ろしてしまう。
脱がせる際にふわっと尻が浮いたが、そのようなことは些事であり気にする余裕はない。
寝ているふりしているだけで、本当は起きてるのではないか?
よぎった。
けれどよぎっただけだった。
パンツのゴムに引っかかっていた逞しいペニスが、反動で勢いよく戻ってくると貞代の鼻先をぴっと掠める。
汗と残尿臭の混じった強烈な牡の匂いに、頭がくらくらしてしまってまともな思考が働かなかった。
いや、気づいていたかもしれない。
尻は浮いてる。
気づいていたかもしれないが、無意識に貞代は見て見ぬふりをしていた。
そもそも不自然さなら寝ている蓮の両足はゆるりと開いており、貞代が陣取るのにおあつらえのスペースができている。
ナニかをするには丁度いいぴったりの空間だ。
窮屈な下着から解放された熱く脈打つ牡器官は、グロテスクな裏筋を見せつけて締まった腹筋に張りついている。
意識も視線も釘付けだ。
「ご主人様ぁ~。ココもものスゴ~くこってますねぇ~。……すぐにラクにしてあげますにゃん」
正座の体勢から土下座するみたいに頭が低くなっていき、濃厚な牡臭のする勃起に鼻孔をひくつかせると、シャフトの裏をねっとりとした舌で根元から舐めあげる。
匂いから予想されるよりもさらに濃い牡の味がした。
真夏の太陽の下で溶けかけたソフトクリームの雫をすくうみたいに、太い静脈の浮いた肉茎のあらゆるところに舌を這わせる。
若いだけに汚れの溜まりやすい鋭角に張り出した雁首のくびれや、欲望の貯蔵庫である陰嚢まで厭うことなく唾液を塗り込めていく。
いくらもせずに濡れ光る淫らなコーティングを完成させると、これで御膳立ては整ったとばかり、指の回り切らない勃起を掴み引き寄せて、
あむッ。
温かな口中に亀頭を収めた。
先走りのカウパー腺液でぬめる先端を、わざとチュパチュパ音をさせて吸い立てる。
青臭い味。
もっとも濃い牡のエッセンスがダイレクトに口の中に広がる。
そうやって味のグラデーションを堪能しつつ、唇は滑り降りて根元まであと一息のところで、丸く尖った勃起の穂先で喉の奥を突き上げられた。
「んンッ……」
貞代はやむなく頭部を後退させて、マッサージの効果がまるでないガッチガチの、緊張の極みにあるペニスから口を離す。
無論それでご奉仕を断念したわけではない。
むしろここからだ。
「ご主人様、これ大好きですよねぇ」
学校でしている貞代の普段の格好は、あえてそうしているのだが、やはり贔屓目に見ても少々野暮ったい。
教師としては邪魔でしかないので、女盛りの熟れ頃のプロポーションは巧妙に隠されている。
なのであまりというよりほとんどの男子生徒から、そうした性的な感情を向けられることはなかった。
けれど若者はもっと注意深く、目を凝らしてじっくり観察してみればいい。
腕を回してくれと言わんばかりにくびれたウエスト。
ボリュームのあるヒップ。
サイズの合わないブラジャーで押さえ込んでも、聞き分けなく揺れてしまうバストは、如何に教育上よろしくないものかわかるだろう。
メイクもできるだけシンプルにナチュラルを心がけ、思春期の衝動をいたずらに刺激せぬように計算されていた。
同年代のクラスメイトの女子にはないアダルトな魅力は、実に勿体ないが未熟な半人前のティーンの眼力で見抜くのは難しい。
残念ながら怪盗団のリーダーのように、サードアイでも会得してなければまず不可能。
こんな光景があるなど想像もできない。
メイド服の胸元に手をかける。
グイッと降ろした。
ふるるんッ。
束縛から解放された大きな乳房がまろび出た。
そこにはこれぞオッパイという有無を言わせぬ迫力がある。
肌の張りだったり瑞々しさだったりでは、悔しいが若い女のコに譲るかもしれない。
単純なサイズでさえ貞代よりも、実っている教え子だっているだろう。
しかしナメるな小娘ども。
まるでそう高らかに訴えでもしているかのように、揉み心地を想像するだけで生唾が出そうな熟した果実。
おそらく年を経ることによって失われたものもあるかもしれない。
が。
だからこそ下乳がたぷんっとだらしなく、重たげに弧を描いているオッパイはひたすら淫靡だった。
そのくせ大きく卑猥なプリンの頂きに添えられているチェリーは小さめで、少女のような儚く淡い色をしているのが牡の獣性をそそってくる。
蹂躙したい。
原始の衝動に衝き動かされるまま、メチャクチャにしてやりたくなる乳房だ。
とはいえ、
「失礼しますにゃん」
今回これからメチャクチャにされようとしているのは、無防備な状態で期待にびくんびくんしている勃起の方である。
貞代は両手で柔らかなふくらみを捧げ持つようにすると、のしかかるみたいにしながら身体を寄せて挟み込んだ。
巨乳が形作る谷間はメメントスのように深く、さすがのジョーカーのペニスであっても、かろうじて雁首から上が出ている程度である。
残りは白い肉の狭間に埋没していた。
手でしごくときよりも一体感のある勃起の熱に、自然とメイドの貌も愉悦に綻んでしまう。
鉄の棒に生ゴムを被せたみたいな硬いご主人様のペニスを、ご奉仕できる喜びに嬉々としながらキュムキュムと絞り上げた。
いくらもせずに半分だけ露出している亀頭の先端には、朝露のように透き通った水滴がじんわり浮いている。
自分の肉体が蓮の欲望を刺激しているという事実が、パイズリという下品な行為に及ぶ貞代の積極性を推進させていた。
そしてナニも興奮しているのは、眠っている設定を愉しむ主人だけではない。
乳房をさらに寄せてギュッとペニスを包み込むと、勃起している乳首が擦れてぴりぴりと痺れが走る。
膝をわずかに前ににじらせて、より密着度を高めてから、貞代はおもむろに上体を揺らせ始めた。
限りない柔らかさの奥に、意外な弾力が潜んでいる。
そんな慈母を象徴するには品はないが、母性そのものの巨乳で包みながら、唾液を隈なく塗りたくられた勃起を優しくしごいた。
小刻みな身体の揺れに合わせて、亀頭が乳房の狭間に沈み、顔を出してはまたしても沈み込む。
白く柔らかな肉に埋まったペニスは、そこから這い出そうとでもするかのように、貞代の心臓とシンクロしてドクンドクン脈打っていた。
口とも膣とも違う異質な感触に、溶けるほどたっぷり舐めしゃぶられた亀頭は、チャージにチャージを重ねた欲望を、今すぐにでも暴発させたくて堪らないみたいである。
人間だってアニマル。
……なのだがこのパイズリというプレイは、人間が他の生き物と一線を画す証明でもあるだろう。
セックスが生殖行為でしかない動物では、このような浅ましさは絶対に生み出せない。
霊長類という同じカテゴリーに属するサルだったりは、あきらかに快楽のためだけにある行為も確認されている。
とはいえ人間には遥かに及ばない。
おそらくサルにはどうやってもシンプルであり直截的な、わかり易い快楽にしか価値を見出せないであろう。
肉体のみで感じられる刺激としてなら、パイズリはそれほどのモノでもない。
もどかしいだけだ。
しかし赤子を育てるためだけにあるはずの授乳器官を寄せて、跪きながら勃起を挟み牡に奉仕する有様は滑稽ですらある。
だがその常識があればコミカルと紙一重の行為は、視覚から脳を浸食して理性を蝕み、変態チックなベクトルの興奮を増幅せずにいられない。
このような低俗なことを、自分のためだからしてくれる。
ボディではなくマインドを刺激するからこそ、パイズリというプレイは極上の快楽として昇華されていた。
意識が覚醒していなければ、半分も愉悦を享受できないであろう。
いっそう血潮の色を濃くした勃起が、柔らかなふくらみに包まれながらググっと大きくなった。
また逆に奉仕する側の牝の視点ではどうかといえば、
ねろッ。
受け身なようでいながらアクティブな、主導権を握ったことでの圧倒的な高揚感がある。
ふたりっきりになると忘れがちだが、蓮は十歳近く離れた年下の未成年であり、しかも自分が担任しているクラスの生徒だった。
いつもいつもヤラレっぱなしでは、……それはそれで悪くないが、やはり年上としても教師としても沽券に係わる。
いや、年上としてはともかく、教師としてそれはどうなんだという、そもそも論がそもそもあるが、なんにせよそれはそれこれはこれだ。
ご主人様の快楽をコントロールしている幸せに、いけないメイドのご奉仕にも普段以上の蠱惑的な熱が籠る。
貞代は自分の胸の谷間を覗き込むみたいにして深く顎を引き、尿道口に伸ばした舌で滲んだ前触れの雫を舐めとるようにくすぐった。
ちろちろちろ……。
潤滑油の役割をしていた唾液は早くもところどころ乾きはじめていたが、先端の切れ込みからニュルニュルと裏筋を伝って、白い谷間に絶えずぬらつきを補充している。
徐々にではあるがここ最近の貞代の学校での生徒からの評価、そして認知は遅れてやってきた燃える教育者というものだ。
親しみやすさはそのままに、漠然とではあるが変化を感じ取ったのか、秀尽学園でナメプする者は日に日に減っている。
凛々しいとまではいかなくとも、軽々しく扱えない表情を貞代は備えつつあった。
あったのだが、
「ここ……、ご主人様弱いですよね、……にゃん」
一定のリズムで上体を揺らしながら、規則正しい寝息を時折り乱す蓮を上目遣いで窺いつつ、教師でもあるのをすっかり失念しているメイドは、校内での変化しつつあった評価や認知を、さらに劇的に塗り替える浅ましく淫らな貌をさらしている。
熱血教師どころかエロメイドで固定確定だ。
潔癖な思春期の女のコにない艶と媚びに、色々なモノを日々持て余している男子生徒だけでなく、職員室もざわつくのは請け合いだろう。
よからぬ妄想を実行に移そうとして、人生のレールを踏み外す者が続出するかもしれない。
厳重に秘匿しておくべきだ。
日常には流出できない非常にシークレットな案件である。
ちゅッ・ちゅぶッ・ぢゅるるるるッ……。
年下のご主人様とのこうした関係も含め、この牝の本能を全開にした貌は絶対に、蓮の前でだけに留めておくべきだった。
だからこの秘密が守られている限り、このようなことができるのも、許されるのも望まれるのもひとりだけである。
びゅくんッ!!
避けようもなければ避ける気もない至近距離から、淫蕩に耽るエロメイドの貌に白濁した弾丸がぶちまけられた。
肌が灼け爛れてしまいそうな熱。
ドロリとした質感。
猛烈な生臭さがスキンケアに余念のない二十〇歳の顔面をパックする。
びゅちゅッ・びゅぐッ・びゅびゅびゅぶッ!!
勃起の激しい慄きを胸のふくらみで感じながら、アンチエイジングというワードが気になりだしたメイドは、ご主人様のご褒美でもあり仕打ちでもある若い牡のジェルを甘受していた。
腰がガクガクと震えている。
蓮がそうしてチャージしていた欲望を心ゆくまで迸らせると、貞代は乳房から手を離して前傾させていた上体を起こした。
むせ返るようなザーメンの匂いを纏わせたエロメイドの、うっすらと汗ばんだ胸の谷間を一筋の白濁液が垂れていく。
巨乳のサンドイッチから解放されても蓮のペニスは硬いままで、このまま続けて二回だろうが三回だろうが射精できそうだった。
立ち上がるとスカートの中に手を差し入れる。
ご主人様の硬い勃起をしゃぶりながら、触れられてもいないのに、パブロフの犬のように濡らしていた秘裂から、ショーツの布地が離れる瞬間、ネチャッという音が微かに響いて、小穴を膨らませた鼻から貞代はか細い息を漏らしていた。
ノーパンになったメイドは眠れるご主人様を跨ぐと、膝を折り酔ったみたいにふらつきながら腰を落とす。
ゆっくりだ。
余程の古い造りの家でもなければ、とんと目にするようなことはない。
新築の家で設置するというのは、こだわりがなければまずない選択であろう。
和式便器で用を足すみたいに、腰をゆっくり落としていく。
右手を伸ばし威容を失わないシャフトに指を絡めると、割れた腹筋に張りついた勃起を引き寄せた。
迫力のある大きなヒップの位置を調節し、恥毛を密生させている秘裂にそっと宛がう。
そこからはスピーディーだった。
そして根元までスムーズに、ぐっぷり勃起を呑み込んでしまう。
「はンンッ!?」
切なげな声を上げて貞代は仰け反った。
剥きだしの豊かなバストが、誘うみたいにたぷんと揺れる。
雷に打たれたみたいに痙攣し、眠れるご主人様に跨った躾のなってないメイドは、熟した身体をぶるぶると震わせていた。
もう幾度となくこうしてオシオキされているが、いつもいつも新鮮であり慣れることはない。
ご主人様は毎度毎度いけないメイドの懲りない粗相に、すっかり馴染んだフレッシュな罰を毎度毎度課していた。
時間をかけて味わう。
「はぁはぁ……ン……あッ」
やがて少しずつ痺れが和らいできたのかユルユルと、新たな激しい刺激を欲して腰のピストンを開始した。
腹筋に手を突くと頬ずりしたくなる尻肉をシャフトに沿って持ち上げる。
ぬかるみからナイフみたいに鋭利なペニスが姿を現すにつれ、内臓を引きずり出されるような感覚をメイドは味わっていた。
キュッと締まった膣口が雁首のくびれに達すると折り返し、そこからまた浮き上がった腰を沈めて勃起を深く咥え込む。
強すぎる快楽の味に初めは慎重だったピストン運動も、すぐにもっと強烈な味を求めて、テンポの良いリズミカルなモノに変わっていた。
本能のまま貪欲に咀嚼を続ける。
飢えた媚粘膜がシャフトを揉みしごき、入り口付近の括約筋が、時折り硬度を確かめるようにペニスを締めつけた。
上下動だけでなく淫らなうねりまである腰遣い。
芯を露わにしたクリトリス。
互いの恥毛でチクチク刺されながら、艶を帯びぷっくりいやらしく膨らんでいた。
「んッ……あッ……ひぁッ!!」
その気になれば人間は、いつでも新しいことを覚えられる。
好きなら尚更だ。
ご主人様にメイドとして仕える前までの貞代のセックスはとても淡白なもので、牡を悦ばせるだけののテクニックらしいテクニックはなかった。
「はひッ!!」
教育の現場では生徒に教えられることは多いなどとよく聞くが、あれは嘘ではなく真実なのだと貞代は蓮に教えられていた。
みっちり。
ツインテールと巨乳を揺らすエロメイドは、ご主人様の懇切丁寧なレクチャーを実践し腰を振りたくる。
そのご主人様の目がいつの間にか開いているのにも、蕩けた貌と揺れる巨乳を下から眺められ、愉しまれているのにもメイドは気づいてない。
さらなる腰振りピストンのスピードアップと、悦楽を貪るために貞代は前傾姿勢になる。
どこまでも儚く淡い色をした乳首が、妖しい軌跡を描いて牡を誘っていた。
タイミングを合わせパクッと咥え込む。
ぬらつく舌を絡みつかせた。
「ひゃッ!? って、え? ご、ご主人様、ひッ、ひッ、ぁ、ああッ、あひッ!?」
こねるような動きを見せていた丸いヒップを掴むと、乳首を舐めしゃぶりながら腰を突き上げ粘膜に勃起を叩き込む。
牝を狂わす鋭利な肉のナイフの切っ先が、適齢期という言葉がヘビーな年頃の子宮口を抉っていた。
貞代のテクニックにはまだまだ精進改善の余地があるとばかり、巧みに緩急をつけて媚粘膜の奥の奥まで徹底的に犯していく。
腹筋に力を籠めて、真下から腰をズンズン突き上げた。
ふたりの結合部はお漏らししたみたいに濡れており、極太ペニスが媚粘膜を掻きまわすたびにグチュグチュと卑猥な音をさせている。
「だ、ダメ、んン、ご、ご主人、様、あッ、ン、べっきぃが、あッ、あンッ、気持ちよく、し、しますからぁ!!」
そうやってメイドらしい使命感を口にしつつも、バウンドするヒップからはすでに主体性は失われていた。
イニシアチブはあっさりご主人様に奪われている。
内臓全体を押し上げるかのような刺激に、貞代は堪らず顎を跳ねあげて嬌声を放っていた。
たわわに実ったふくらみがこっちも、と哀願するみたいに蓮の顔面に押しつけられる。
優しいご主人様はいけないメイドのその願いを即座に叶えてくれた。
本来の役割を果たすための準備ができていない未熟な乳腺の、
カリッ。
発達を促すように咬む。
「はひッ!?」
そうあるための前提条件を飛ばしそうな、危険な快楽のパルスが胸の奥から込み上げ、充血してぴんぴんの乳首がまたさらに硬くなった。
齧り転がし吸う。
これがあるかもしれない授乳の予行練習だとすれば、役に立たないどころか禁忌に触れてしまうかもしれない。
完全に似て非なるものだった。
こうやって生まれたんだという性教育としても、間違ってないがもちろん適切であるわけもない。
「あッ、あッ、あッ……ああああッ!!」
アクメの乱舞に翻弄されている母親を認知してしまった場合、子供はたぶん一生癒えないトラウマを抱え込んでしまうだろう。
そしてどんなに優しい父親であっても、牡であるというのも刻み込まれるはずだ。
蓮の瞳が荒々しくサディスティックに光る。
貞代の弾力のある柔らかな左右の尻肉に、跡が残るくらいキツく指先を喰い込ませた。
ふたりの背後から結合部を覗き込むことができるなら、愛液を溢れさせた秘裂が若い勃起を美味そうに咥え込んでいるのも、奥までパックリ割り開かれたアナルの物欲しげなひくつきも、これ以上ないベストのアングルで認知することが可能であろう。
蓮にミスがあったとすれば、姿見を置いてなかったことだ。
「あぁンッ!!」
巧妙に計算しつつもメチャクチャに腰を振って、卑猥に蠢く媚粘膜を快楽という毒を塗った刃で切り裂いていく。
おそらくでなく絶対の確率で貞代が、ペルソナ能力に覚醒することはない。
反逆の意志がないからだ。
「イ、イク、わ、わたし、イ、イッちゃう、あッ、ンゥ、くぅんッ、イ、イク、イッちゃう、も、もう、イク、イッちゃうぅぅぅッ!!」
ご主人様の望むまま、悦んで肉体を狂わされている。
腰遣いがより荒々しいものになり、挿入をくり返し膣道を埋め尽くす勃起のひくつきも、性急なモノに変わりひと回りは大きく膨張していた。
スペルマ発射までのカウントダウンが始まったのはもう明らかで、ワイルドな抽送のスピードが危険なレベルでアップしていく。
「だ、出して、ご主人様の精子、ああッ、せ、精子、べっきぃの、べっきぃのなかで、ドピュッてしてぇぇぇぇッ!!」
おバカなセリフを口にする彼女の、教師としての担当科目は国語。
若者の言葉が乱れるわけだ。
日本の教育水準は大丈夫かと心配になる。
けれど若いご主人様に仕えるメイドとしては、優秀かどうかはともかくとして律儀で健気だ。
こういうときはこうせよという、お願いの形式を取った命令を、忠実に率先し悦んで口にしている。
ただそうやって膣内射精を求める一方、
あ、ゴム……。
いけないメイドであるのと同時に、うっかりドジッ娘メイドでもあった貞代は、未装着であったのをこの期に及んで思い出していた。
マズい。
というのは無論わかっていた。
もしかしたらいずれはそういうことになるかもしれないが、まだ蓮が在校中に妊娠というのはさすがにアレな気がする。
激しすぎる突き込みから熟れた身体を逃がそうとした。
「ダメぇ!? ご、ご主人様、ご、ごめんなさい、今日はべっきぃ、べっきぃダメな日だから、赤ちゃん、赤ちゃんできちゃうからぁ!!」
もっともソレは常識という仮面でしかなく、貞代のペルソナは子宮の奥に精子を浴びせられるのを欲している。
ささやかな抵抗はあくまでもポーズで、興奮を高めるプレイの一環でしかない。
両手で尻肉を掴んでいる蓮が股間に引き寄せると、さしたる腕力を必要とせずとも簡単に、媚粘膜のより深くにまで極太ペニスが突き挿さる。
「ひぃいいいいッ!?」
ドピュッ!!
後ろに倒れそうなほど大きく仰け反って貞代が悲鳴を上げたのと、子宮口に亀頭がぶちあたり弾けたタイミングが完璧に重なった。
煮え滾るスペルマが弾丸となって迸る。
最初の濃い一発目を子宮に直撃されるのと同時に、最初の一発目がもうオーバーダメージの貞代は絶頂に昇り詰めていった。
ご主人様の精液を身体の奥の奥で感じながら、
……まあ、ソレもいいかな。
いけないメイドはめくるめく快楽に意識を飛ばしつつ、ぼんやり公務員の産休制度について考えていた。