「ん……」
ほんの数か月前までは美人ではあるものの、生真面目で融通の利かない優等生というのが、おそらく新島真に抱くイメージであっただろう。
堅っくるしくて取っつきにくい生徒会長。
小造りな卵型をした顔の輪郭の中に、カタチのいい目鼻がバランスよく配置されている。
キレイにセットされているショートカットは、武道を嗜んでいるからなのか、凛とした雰囲気を醸し出すのに一役買っていた。
またそうしたバックボーンを考慮して肢体を眺めてみると、なるほどやっている人らしい引き締まったしなやかさがあるのがわかる。
そのくせスレンダーでありながらも、年頃の男子が年頃の女子に求める要素、バストだったりヒップだったりにも、実に効率良く栄養を受け取っているみたいだ。
自分が牡であるという自覚があるのなら、じっくりと吟味したい熟れ頃な旬の身体をしている。
もっともあまりにも露骨で不躾な視線には、鉄拳制裁がお見舞いされることになるのでオススメはしない。
「ハァ、ン、んふッ」
ただこれまではそもそも、そうした心配をする必要はなかった。
真はそういう対象として周囲に捉えられてない。
文武両道。
しっくりくるのはこっちだろう。
成績はもう当たり前のように学年トップクラスであり、進学するのならどこを選んでも間違いなく推薦がもらえる。
隙がない。
無さすぎる。
多かれ少なかれ秀尽学園の生徒の、いや、教職員の間でも例外なくで、才があるのに異論はないものの、色を意識されることはほとんどなかった。ることはほとんどなかった。
遊びもない。
息苦しいほどだ。
一目も二目も置くが同時に煙たい存在。
高品質であるのは誰しもが太鼓判を押すところである。
そして面白味があるのかないのかと問われれば、ないという答えになるのも全会一致の認知で保証できた。
……だがそんな答えを認められるのは、新島真という少女のペルソナしか知らないからだ。
美人であるというのは以前から変わっていないが、ドキッとさせるオンナとしてのスキルをここ数ヶ月で獲得している。
無意識ではあったろうが真には、プレッシャーでイッパイイッパイになっている者特有の圧があった。
ここ最近は余裕ができたからなのか、性格が程よく柔らかくなっている。
ランクアップした魅力が解禁されていた。
今日も放課後の生徒会室で。
「んンッ……」
風紀の乱れを見逃さないとばかり、自主的に校内を巡回していた真の姿はそこにない。
おかげで学園のあちらにもこちらにも、アレコレしたい生徒のセーフルームが発生している。
しかもそれを連日のように利用し活用しているのが生徒会長だった。
イロイロ嫌な事件が続いていた秀尽学園ではあったが、結果オーライでいい具合に緩み負の空気は払われつつある。
雨宮蓮。
またの名をジョーカーの暗躍によって。
まさかだ。
想像できないだろう。
「ン、ンゥ」
あの新島真がこうして男と密会しキスしているのも、それが舌を絡めて唾液を啜る貪るようなモノであるのも。
きっと妄想すらしなかったであろう。
腕を回してくれと言わんばかりのくびれた腰を、力強くグッと引き寄せられ、制服のスカートを纏いつかせた下腹部が、制服のズボン越しに隆起した股間と密着しているのも。
ガッチガチにチャージされているペニスを起点にして、不正確な円を描くようにヒップを妖しく蠢かせているのも。
埒外。
生まれたときから知っているはずの姉や、ある意味それ以上に知っている怪盗団の仲間でも、いや、本人すら認知しえなかったペルソナだった。
我は汝、汝は我。
裂け目にぴったりフィットした裏筋の感触を、まるで嫌がる素振りがないどころか、むしろ歓迎するみたいに親しげに擦りつけている。
年上の少女の柔らかな乳房が、年下の少年の逞しい胸板で潰れ、お互いを求めてやまない恋人同士の間でせめぎ合っていた。
「ン、ハァ……、もう、だ、ダメよ、こんな、カギも、かかってない部屋で」
ここがもし仮に誰かのパレスであったとしても、べつに怪盗のスキルなんて出番なしで容易く侵入できる。
危ないセーフルームだった。
言葉でこそ品行方正な、生徒会長の体裁を保っている。
けれど息が苦しくなったので唇は離れたものの、しかし腰に添えらた手が離れることはなかった。
くっつき合ったままのふたりの髪の生え際や、腋の下にはじっとりと汗が滲んでいる。
普段なら不快な臭いなのかもしれないが、少女の甘酸っぱさが混ざった香りは、理性を麻痺させる不思議なフローラルになっていた。
臭いではなく匂い。
自分のこれまで認知していた世界は本当に狭い。
汗のニオイの中にこんなにも人を興奮させるモノがあることを、真は蓮と肌を重ねることでたっぷり教えられていた。
人間だってアニマルで思春期は発情期。
ふたりは西日の差し込む生徒会室に、互いに互いを興奮させるフェロモンを充満させていた。
潤み濡れた瞳で蓮を見つめながら、肌を夕暮れよりも赤くさせた真の呼吸が、静かにゆるやかに狂おしいほど乱れていく。
吐息まで悩ましくかぐわしい。
くらくら酩酊しそうになりつつ、蓮はホールドをそっと解いた。
二歩、三歩と後退し、突っ立たままの真から距離を取る。
恋人たちの視線が交錯した。
阿吽で通じ合う。
蕩けるように熱っぽく、目でふたりは会話していた。
制服は真の性格を顕わすかのように、襟元まできっちりボタンを留められている。
眼鏡のレンズ越しにある恋人の双眸を、無言の哀願を籠めた瞳で見詰めながら、窓を背にして生徒会長は立ち尽くしていた。
黄昏どきの儚く淡い光に彩られて、羞恥に染まっている少女はよく映える。
何事も確認は大事だ。
もう百パーセントそうに決まっているのだが、そうでなかったら乙女としてダメージが大き過ぎる。
そして、
「……ッ」
予想が裏切られなかったのを真は確認した。
口角を微かに上げて蓮は微笑む。
怪盗団の仲間でさえ知らないことだが、それは地下にある尋問室で浮かべたモノだった。
不敵である。
こうなるとヴィジュアルこそ無気力な草食系であるが、意外に頑固なところのある蓮が自分を曲げることはない。
諦めの気持ちと恥ずかしさ――密かな期待で胸を高鳴らせ、覚悟を決めるために真はいったん瞼を閉じた。
ゆっくりと開く。
震える覚束ない手で制服のボタンが、一つ一つ不器用に外されていった。
日頃から万能感漂うデキる女のポンコツな面というのは、これがギャップ萌えというものなのかひどく可愛い。
ましてそれを自分だけが認知しているというのは、男の持つ独占欲をくすぐらずにいられなかった。
ボタンを外す指の動きはモタモタしていたが、それを眺める蓮はせかすこともなく、どころか焦らされるのを愉しんでいる風すらある。
本当は望んでいるからだ。
なるだけ蓮の視線を意識しないことを意識しながら、自分の部屋で着替えているような気軽さ、を演出しようとやけに思い切りよく制服を脱ぐ。
大根。
真は女子高生としても怪盗としても比較的オールマイティだ。
なにをさせてもソツなくこなす。
でも役者としては実を結びそうにもない。
ただ普通に何気ない日常のワンカットを演じてるにしては、女優さんから初々しいエロティシズムが溢れ過ぎていた。
持ち主の性格を反映してか真のブラジャーのデザインは、派手さのないとてもシンプルなものである。
しかしその清楚さとは裏腹に、白いカップに詰め込まれた乳白色のふくらみは、牡を誘う挑発的な熟れ具合を見せていた。
逡巡してしまえばそれだけ覚悟が鈍る。
怪盗団の参謀も務める真はそう判断したようで、そのまま動きを止めずにスカートの中に手を差し入れた。
黒いタイツをスルスル剥き下ろす。
間を置かずスカートもバサリと、オレンジに包まれつつある生徒会室の床に落ちた。
無駄な贅肉はどこにも付いてないが、女性らしい脂がノッている脚は、かぶりつきたくなるような原始的な獣性を煽ってくる。
そうした恋人のケダモノな視線を感じているからだろう。
目を合わせない。
羞恥に灼かれて小刻みに震えている指先を、背中にあるブラジャーのホックに真は無言で伸ばした。
カチッという音が響く。
窮屈だった戒めがふわっと緩んだ。
蓮と付き合うようになってから、真は急激にサイズが合わなくなっている。
余裕のできたストラップが両肩から引き抜かれた。
入れ替わるみたいに素早く左手が乳房を隠す。
四軒茶屋のホームラン王と称えられる蓮の動体視力を持ってすれば、柔らかなふくらみの先端の色や形状がどのようなモノか認知するのは容易い。
だが敢えてそれをしなかった。
熟した果実は落ちてくる。
ここで無粋な木登りをする必要はなかった。
怪盗なので奪うべきかもしれない。
しかしそれもダンディズムという本分を追求してこそだろう。
チョロまかすのは小悪党のすることだ。
手ブラも乙である。
真は身を屈めると今度はショーツに手を伸ばした。
「くッ」
あらゆる実戦を想定して武道で体幹を鍛えているらしいが、それでもこういうシチュエーションはシミュレーションしてないらしい。
抱え込むように左腕で胸を押さえた姿勢では、どうしても不安定になってしまうみたいだ。
可愛い。
ブラジャーとお揃いのシンプルなデザインのショーツを抜こうと、頭を垂れて前後左右にぴょんぴょん飛び跳ねている。
くるくる回りだした。
そうなると左腕のガードが徐々に疎かになっていき、柔らかに揺れるふくらみの先端がチラチラ覗いてしまう。
「……んッ、とッ」
やってる本人は至って真剣なのだが、尻たぶを半ばまで露出させて腰を振り、股間に密生する艶やかな黒い恥毛まで認知できた。
キュートで淫らなダンス。
尊敬される生徒会長でもなければ、信頼される怪盗団のクィーンでもない。
「あっ!?」
背を向けたタイミングで為す術なくパタンッと、無様な四つん這いになって転がる年上の少女。
この滑稽というか天然なエロさを堪能できるのが、世界で自分だけだという幸せに蓮は打ち震えていた。
瑞々しい張りのあるヒップも、その谷間の奥にある禁断の窄まりも、ヴァージンのピンクのままの初な媚粘膜まで、自分のためにだけさらされ捧げられている。
ここまでされて歓びを感じなければ男ではない。
いや、牡ではない。
表情にこそ変化はないが蓮は必死に、このまま襲いかかりたい衝動を抑えていた。
「ひゃッ!?」
両手でお尻を隠しながら甲高い声をあげて、ぴょこんっと真は立ち上がると、さっきまでが嘘みたいに流れるような動作で振り返る。
乳房と股間を左右の手でガードしつつ、鋭い視線でキッと蓮を睨むが、そこに迫力なんてものがあるわけもない。
ひたすらに可愛いだけだ。
こんなときでも背筋をぴんっと真っすぐ伸ばしているのは、持って生まれた性格としか言いようがなく可愛さに拍車を掛ける。
拒否されることはおそらくない。
だがそれが百パーセント確定の認知であったとしても、ここまで焦らしたからにはここで爆発させるのは沽券に係わる。
欲望のまま蹂躙したい想いを、内心では歯軋りしながら制御し、
こくっ。
男にしては目立たない喉仏を上下させ、唾を呑み込むと蓮は小さく頷いた。
シンクロするみたいに真も喉を鳴らすと、険しい表情のまま顔をさらに羞恥で赤らめ、左手をスローモーションで下ろしていく。
左腕と右の二の腕が形作る枠の中に押し込められていたふくらみが、その若さに裏打ちされた弾力を誇示するかのようにしてまろび出た。
これもやはり武道をやっていたおかげなんだろう。
最近になってやや平均を上回るようになったが、真のバストのサイズは巨乳というほどではない。
それでも骨組みの華奢な薄い肩には重そうにも映るのだが、鍛えられ発達した大胸筋が乳房を支えて素晴らしい隆起を作り上げていた。
続いて右手が左手よりもさらに、スローモーションでどけられる。
髪と同じで艶やかな、黒の恥毛に彩られた秘裂が現れた。
後ろで両手を組み、足を肩幅に合わせて開く。
綻んだ媚粘膜の奥が微かに窺えた。
内腿を滴る粘液。
「ああ……」
濡れている。
カギのかかってない生徒会室で、全裸にされるというシチュエーションに興奮しているのかもしれない。
自分でも自分の身体の目を背けられない顕著な変化に、恋人の目から隠すために触れていた真だって気づいていたはずだ。
だからより恥ずかしい。
もう一つの欲情のバロメーターである乳首も、当然のようにピンピンにしこり勃っていた。
どのような言い訳も利かない。
弁護士に転職した敏腕の真の姉でも、不起訴にすることは不可能だろう。
貪るような濃厚なキスで官能の火を灯され、野外でないとはいえ露出癖の痴女のように扱われて、品行方正な生徒会長の身体は燃え上がっていた。
許容量を超えた羞恥に顔を伏せ項垂れながら真は、新たなペルソナを覚醒させそうな淫らな欲望の炎に灼かれている。
ポタ……ポタ……ポタ……。
飢えた犬が垂らす涎のように浅ましく、媚粘膜から滲む愛液が床に落ちていた。
いずれ水溜まりになるだろう。
そしてそのいずれを早める意図があるわけではないだろうが、ぶるりと身体を震わせた真は跪くみたいにして腰を下ろした。
知っているからだ。
もうこれはふたりに共通の認知である。
まだだ。
蓮の身体はまだ耐えられたし心もまだ堪えられた。
悦びというオタカラを頂戴するには認知を変える必要がある。
もっともっと真はそそらなければ、望むオタカラを頂戴することはけっしてできない。
恋人を攻略するためのルート確保の方法がわかっているのに、それにチャレンジしないなどというのは怪盗失格であろう。
小さく丸まり体育座りの格好で蹲って、膝に顔を埋めていた真だったが、何度目かの決意を固めたみたいだ。
実際にはそこからさらに時間を要したのだが、羞恥に灼かれ震えている恋人を、不敵に微笑みながら眺める蓮がせかすことはない。
ひどく怒っているかのようにも映ったが、けれどどこか泣きそうなようにも映る。
そんな貌をする恋人のアクションを辛抱強く、そしてぞくぞくする震えを背筋に走らせながら蓮は待った。
「ハァ……」
悩ましい吐息。
両腕で抱え込むようにしていた脚から組んでいた左右の手を離すと、真は上体を色っぽくしどけないアンニュイな仕草で後ろに倒した。
物心つくようになってからは誰の目にも、思春期の少女の白いドームはさらされたことがない。
たったひとりだけだ。
その揉めばゴムまりのように反発する柔らかさを好き放題に愉しめるのも、頂にある硬く尖ったピンクの乳首を咬んで味わえるのも。
真から授けられて蓮にだけ許された特権だった。
「ハァ……」
ふたたびの蠱惑的な吐息とともに、立てていた膝がじりじり開かれる。
まるでカモシカのような。
そうした古典というのか伝統というのかとにかく王道の、クラッシックな比喩表現を遣いたくなる太腿の付け根が露わになる。
年相応に繁った恥毛に彩られている少女の裂け目は、まだ触れられたわけでもないというのに、肉襞の狭間から透明な粘液を滲ませて濡れていた。
――べっとり。
みんなに望まれるイイコちゃんの固定概念をぶち壊したい。
真がペルソナを覚醒させるキーとなったのは、他にもファクターがあったにせよ詰まるところソレだ。
しかし蓮にだけ魅せる覚醒したペルソナの姿は、謂わば完全にソレとは逆ベクトルで発現している。
いや、表も裏も対であり一体。
誰にでもなく蓮にならという絶対の前提条件はあるが辱められ、メチャクチャにされたいという願望がいつの頃からか芽生えていた。
被虐の虜。
秀尽学園の生徒会長という肩書も、怪盗団のクィーンというコードネームも、ふたりっきりのときには価値のないモノだった。
ただ恋人のためだけに望むまま、どこまでもいやらしいオンナになれる。
淫らな自分になれる。
マゾヒスティックな興奮に媚粘膜がひくっと収縮した。
羞恥心を抱けば抱くほど、真の興奮は激しく昂ぶり、牝の裸身を熱く疼かせている。
もちろん蓮もそのことに気づいていた。
そして気づかれていることに、もちろん真だって気づいている。
だからこそ品性の欠片もないような、浅ましくも卑猥なことができた。
うっとりした恍惚の貌で真の左手はふるんっと揺れる乳房に、右手は妖しい収縮をくり返している秘唇に伸ばされる。
「……んッ、ふッ、……あッ、あンッ」
慣れることはなくとも馴染んでしまっている指戯により、すぐに生徒会室には切ない喘ぎ声が流れ始めた。
恋人の視線を浴びながら乳房を揉みしだき、中指がふやけそうなほど潤み濡れそぼった媚粘膜に触れたその瞬間、
「アアッ!!」
喉をさらし色っぽい悲鳴をあげて真は仰け反る。
左の人差し指と親指が憐憫を誘うほど尖り勃っている乳首を摘まみ、右の中指の腹でぷくんっと充血したクリトリスを嬲るように擦った。
僅かではあったものの、蓮の爪先が動き前のめりになる。
最初こそ真の指は優しい静かなタッチで、膨らんでいる乳首とクリトリスを刺激していた。
「くうんッ、ああッ!!」
秘裂から透明な粘液をすくい取って、過剰に敏感な肉芽に円を描くように塗りたくった。
丹念に丁寧にコーティングされていく。
如才のない性格が窺えた。
ふくらみの先端でぴんぴんになって自己主張する蕾も、放ったらかしにされることなく執拗に転がされている。
「んふぅッ!?」
キツく捻った。
同期するみたいにクリトリスも、強くグニュッと押し潰されこねられる。
せりあげられた快楽に、女体がピクッピクッと痙攣していた。
乳首を苛めクリトリスを弄ぶ指の動きが、少しずつ確実に性急なモノに変わっていく。
「……ハッ……あッ……、あ、ンぁッ……ひッ……あ、んぅ……あふぁッ!!」
牝そのものの恍惚の貌で嬌声を奏でている真の、羞恥や興奮といった快感のボルテージが、どんどん高まっているのは誰の目にもあきらかだった。
優しいタッチでは我慢できなくなってきたみたいで、ヌチュヌチュと激しい音を立ててグチュグチュの媚粘膜を擦る。
蓮の前でだけならイイコちゃんは返上だ。
生徒会長でもクィーンでもなく、愛欲の奴隷となって真は愉悦に酔い痴れていた。
指先が滑るみたいにヌルッと、媚粘膜の奥へと潜り込む。
貪るように咥え込んだ。
「ンッ、ンッ……ふぅッ……はぁ……んぁッ……、あ……ン……はふぁ……あ!? ……はああぁンッ!!」
愛液を派手に飛び散らせながら真は、視姦されることの悦びを味わいつつ指を抜き挿しする。
そうやって媚粘膜の奥深くを突き挿しピストンをさせながら、乳首を苛めていた左手も参戦させてクリトリスも弄び始めた。
ブリッジでもするみたいに腰を持ち上げ、盛りのついた瑞々しい肢体を乱れ悶えさせる。
そして色欲に支配され、服従した愛奴に禁忌はない。
あっても犯すのに躊躇はない。
フロントから秘裂を責めていた右手は変わらずだったものの、左手は背中からバックに回り込んで、キュッと引き締まった美臀に伸ばされた。
会陰部を伝って滴ってきた愛液で指先を濡らし、……谷間の奥底で密かにひくついていたアナルに突き挿す。
「ひンッ!?」
可愛らしいスレイヴの喉からこの日、何度目かになる歓喜の声が迸った。
模範的なイイコちゃんであることを望まれ、これまで周囲のリクエスト通りのイイコちゃんを演じてきた。
いきなり大黒柱になった姉の、重荷にならないイイコちゃん。
みんなから信頼されるだけでなく、オマケに尊敬までされてしまうイイコちゃん。
新島真という少女にはそれができてしまった。
完璧に。
「……ンッ、ンッ……ふぅッ……はぁ……んぁッ……ぅああッ!! ……あ!? ……ああッ……んぁああッ!!」
けれど人間の欲望にゴールなんてない。
イイコちゃんという役に対する真の、演技のクオリティが高ければ高いほど、さらにその上を求められてしまうジレンマ。
溜まった過度のストレスはどこかでガス抜きさせなければ、限界まで膨れあがった風船みたいに破裂するしかない。
真がオナニーを覚えたのは、小学五年生のときだった。
母は幼い頃亡くしている。
刑事だった父はもうすでに殉職しており、そのときから出世ゲームに憑りつかれた姉は、真がイイコちゃんなのもあり家を空けることが多かった。
少女がイケナイ指遊びに耽るのに、お誂え向きの環境が整っていて、ハマッてしまうのは必然であったのだろう。
日記とオナニーで新島真の一日はリセットされる。
初めのうちこそ下着の上から軽く撫でるだけの可愛いものであったが、中学生になる頃には粘膜の奥に指を咥え込んでズボズボしていた。
もっともそれは終わったあと新たな自己嫌悪を生むだけで、根本的な解決には高校三年生のある出会いと事件を待たねばならない。
が。
とにかく、
「はひッ……ひッ……、あッ……あふぁッ!!」
NO.オナニー NO.ライフの病んだジャンキーだったのは間違いない。
しかしここには触れなかった。
ここをそういうことをするところとして認知していなかった。
真のオナニーのルーティーンにアナルが欠かせなくなったのは、雨宮蓮と付き合い肌を交わすようになってからのことである。
禁忌の悦びを教えられてしまった。
虜になってしまった。
「あひッ!?」
外国人に向かって立てたら鉄拳制裁でブチギレられる指を、真は肛門に根元までズッポリ挿入している。
前も後ろもだ。
欲張り。
ヌチュリと引いてはグチュリと押し込むをくり返し、真は二穴を同時にピストンしていた。
視姦する恋人に魅せつけるようにしながら、より激しく膣と肛門の媚粘膜を抉る。
可憐なヴァージンのホールをヌチュヌチュ擦り、中指だけでなく人差し指まで加えてヌプヌプ尻穴を掻きまわした。
肛虐への素養があったんだろう。
「うぁあぅぁッ!?」
でなければいくら蓮が情熱を篭めて開発したとしても、これだけ早期に望むままの結果を出すというのは難しい。
二穴責めでのオナニーの快感に悶え喘ぐ真に、蓮の余裕ぶった態度と我慢はついに限界に達した。
とくに怪盗のスキルを用いることもなく、足音を殺さずに近づくが、媚粘膜をピストンするのに夢中の恋人は気づきそうにない。
愛液の飛沫がかかる距離に立ってもだ。
ジィーッ。
大きな音じゃない。
でもけっして聞き逃すことのないその卑猥な音に、悦楽に狂っていた真の身体は硬直し、淫らな水溜まりのできた床に尻がゆっくりと落ちた。
指を前の穴にも後ろの穴にも咥えさせたまま蕩けた瞳で恋人を見る。
正確には恋人の……欲望でバッキバキに猛る勃起を見ていた。
蓮はオナニーに溺れる真のうなじに手を廻すと、優しくそっと身体を起こしてフルチャージされているペニスを突きつける。
指が回り切らないほど太い肉茎には、幾筋もの血管が這っており、汗と先走りのカウパー腺液が混ざって、ツーンと濃いセックスのニオイがした。
牝を欲情させずにいられない牡のフェロモン。
こくっ。
はしたなく喉を鳴らし潤みっぱなしの瞳で真が窺うと、それに応えて蓮はとびっきりのスマイルで頷いてやる。
ひさびさの餌に飛びつく飢えた野良犬みたいに、前の穴も後ろの穴もズボズボしつつ、三つ目の穴でもズボズボしようとむしゃぶりついてきた。
「んッ……」
真の口の中に青臭い味が広がる。
フェラチオ初体験のときにはエグみしか感じられなかったが、今ではそれがイイと思えるまでに馴染んだクセになる味だった。
ちゅぶッ・ちゅくッ・ちゅぷぷッ……。
あの頃は口内に収めるのがやっとで舌も満足に動かせなかったのに、シャフトを往復する唇にはすっかりぎこちなさがなくなっている。
滑らかなものだ。
首をねじっての奉仕は、思った以上に重労働である。
が。
顎がだるくなっていくのも息が苦しいのも、真にはすべて快楽に変換され認知されていた。
もし許されるものなら、このままずっとしゃぶっていたい。
「んッ……むッ……んーッ……、ン……んッ……ふッ……もぉおおッ……んふッ……」
けれどどんなモノにも終わりがあって、そのラストを自分で選択できるのなら、リクエストできるのなら真には希望がある。
喉の奥を突き犯して絡みつく、粘っこいスペルマを浴びせて欲しかった。
呑ませて欲しい。
するとそんな真の心を読んだように、……ではなく読んだのだろう。
難しくない。
恋人の声なき注文通りに、
「むぐッ!?」
蓮は健気に揺れる頭を押さえつけると、深々と挿し入れられた勃起の先端で、したたかに喉のデリケートな部分を突き上げた。
尖り勃った乳首を抓る。
何度経験しても完璧な不意撃ち。
電流を受けたかのようにびくんっと腰が撥ね、驚愕で目を見開いた真の口に白濁液がぶちまけられる。
前触れの雫とは比較にならないエグい味が、瞬く間に浸食し蹂躙し支配していった。
この蓮の所業に真はまったく抗うつもりはないが、それでも抵抗できないようにガッチリ、逃げられないように頭を押さえつけられている。
幸せだった。
束縛されることでしか得られない悦び。
全身が痺れるような熱い愉楽に、恍惚とせずにはいられなかった。
「ンもおおおおッ!!」
処女粘膜が裂けるぎりぎりを見極め撫で擦りながら、そのフラストレーションを発散させるみたいに肛門の奥深くへ指をねじ込み抉る。
まだ純潔を奪われる痛みを知らない女体が甘い快感に包まれ、燃え盛る欲情に灼かれ真の視界は真っ白になっていった。
まさに才色兼備。
脈打つ勃起に口唇を塞がれながらも、教えられた言葉を告げるのを忘れない。
「イむッ、イむッ、い、イむううううッ!!」
鼓膜が捉えたのはくぐもった音でしかなかったが、蓮の脳は明確な認知として真の言葉を受け取っていた。
もはやDNAどころか魂に刷り込まれているレベルかもしれない。
後始末も忘れない。
意識を朦朧とさせながらも
んッ・んッ・んッ……。
雁首のくびれに真はぴっちり唇を巻き付け、哺乳瓶に吸いついた赤ん坊のように、尿道の中に残っていたスペルマまで呑み込んでいく。
ハイクオリティのお掃除フェラ。
真空になるほどの強過ぎる吸引に、蓮は痛みを感じていたが、それは不快ではなく悦びをもたらすものだった。
おでこに手をやって、
チュポンッ。
無理やり引き剥がすみたいにして亀頭から口唇を離す。
マヌケ可愛い。
鼻の穴からザーメンをでろっと垂らし、だらしない貌をさらしている真に、普段感じさせる凛々しさは微塵もない。
しかしずっとキュートでチャーミングである。
冷めやらぬ絶頂の余韻に身体をぶるぶる痙攣させ、尖り勃った乳首を揺らしながら、前と後ろの穴に指を咥え込んだままのハレンチな痴態。
認知できるのは自分だけだ。
こんな新島真という少女を目にすることは、歪んだ欲望を持つパレス所有者でもできやしない。
萎える気配すらない若いペニスは、真のさらなる可愛さを拝むため、まだ虚脱状態の続いている身体を引き起こした。
「はンッ」
ふらふらしている真の両手を窓の縁に置かせて、ヒップを後ろに突き出させるような格好を取らせる。
よく鍛えられ締まったストイックな筋肉であったが、それでも男にはない皮下脂肪を削ぎ落すことはできない。
不摂生で付加される弛んだ肉とは違う。
自分だけに捧げられた妖しい贄。
牝として牡を誘うためにある優美で、淫猥な肉づきを蓮はひとしきり愉しんだ。
そしてもちろん犯りたい盛りの十七歳が、前も後ろもひくつかせている孔を前にして、眺めているだけで満足できるはずもない。
指を咥え唾液を塗す。
「あはぁッ!!」
異物の挿入を待ち望んでいる粘膜を弄り回した。
ニヤリと不敵に微笑みながら舌なめずりをし、それぞれに指を咥え込んで離さない牝穴を覗き込む。
俄然鼻息が荒くなっていた。
もうクールなジョーカーはお役御免である。
こうして蓮が指を咥え込ませるまで、真の穴は前も後ろも排泄器官でしかなかった。
「ひッ!? ひッ……ひッ……あッ……あふぁッ!!」
お堅い彼女の固定概念を根底から変えてしまうほど感じさせて、快楽器官として認知させられたのはたゆまぬ努力の賜物であろう。
でなければいくらホスト遊びにハマっていた後輩を通し、今どきの恋人を学んだ真であってもここまで赦しはしない。
男にしては蓮の指は細くてキレイではあるものの、すんなり受け入れるのにはやはり無骨である。
なので当初はキツいばかりでしかなかったが、時間を掛けてじっくりねっとり、初々しくも固かった牝肉を刻々と柔らかくしていった。
まだ処女膜を破るつもりがないので前の穴には、第二関節くらいまでしか埋めてないが、後ろの穴には根元までズッポリ二本も咥え込ませている。
「……そこ、んンッ……くぅううッ……そんな……はぁ……だ……ッ……、め……ハ……うくッ……、ふぅ……ううッ……ああッ!!」
奥の方を擦ってやると、あきらかな快楽に真は悶えていた。
キュキュッと肛門の括約筋が収縮する。
千切られてしまいそうなほど締めつけられている指を、左右にねじりながらゆっくり引き抜いていった。
関節がそこらじゅうに引っかかり、圧迫と摩擦が真の直腸でバチバチと弾ける。
「アヒィィイイッ!!」
それは性的な快感に細胞があげる歓喜の悲鳴だった。
ダメなのに……こんなの……、こんなところで……き、気持ちイイだなんて……、ぜったいに……ぜったいにダメなのに……。
健康であれば毎朝行うだろう排便となんら変わらないはずなのに、
「はひッ!!」
犬の遠吠えのように背を反らし、高々と啼いてしまうほど気持ちがいい。
滑稽というよりコミカルという表現をしたくなってしまうほど、カモシカのような脚は仔馬のようにガクガクし膝は大爆笑していた。
もう今にも崩れてしまいそう。
この後にある展開を真が予想し期待し裏切られないのがわかっていなければ、とても耐えられるモノでも堪えられるモノでもなかっただろう。
「ひゃッ!?」
臀裂に予想してた通り期待してた通りの、慣れないが馴染みのある生温かい風を感じた。
わかり切っている。
尻の谷間に蓮が口を寄せているのだ。
「ああああッ!!」
ぐいっと割り開かれる。
間を置かずにニュルッとした感触が肛門を襲った。
放射状に広がった可憐なアナルのリングを、蓮の舌先がくすぐるみたいにして舐めしゃぶる。
いつの間にか訪れた黄昏どきは、いつの間にか夜空に変わっていた。
舌が直腸の粘膜に潜り込んでくる。
「……やっ……ンッ……やはぁッ……、あ……んぅッ……あ、ンぁッ……はぁ……んぁッ……、はふぁ……ぅあッ……は……んぅッ!!」
ぞくりと全身を粟立てた真は反射的に身体をよじらせるが、尻たぶをがっしり掴まれて舌をさらに奥深く埋め込まれた。
そうすることでしか満たせないナニかがあるように、蓮は夢中になってアナルをふやけるほど舐めまわす。
真はヒィヒィ泣き喘ぐことしかできなかったし、そもそもそれ以外をしようという気が起こらなかった。
こうして立って悶えることさえできれば、蓮はいつもみたいにオタカラをきっとくれる。
「ンあぁッ……はぅッ……んンッ……はぁ……んンッ、ひッ、あ…あぁんッ……ふぁッ、あッ……くぅんッ!!」
わかっているから真は喘ぎ悶え立っていた。
立っていられた。
「ひィ!?」
そしてそのときは黄昏よりも唐突に、舌と入れ替わった硬い感触として訪れる。
全身の筋肉を真は硬直させた。
肉のナイフの切っ先が獰猛な牙を剥き、禁忌であるはずの窄まりを押し開かれていく。
大人にいいように利用された挙句、食い物にされる寸前だった頃の真なら、どれだけ力説されても認知するのは到底無理だ。
肛門という器官が排便するためだけにあるわけでなく、勃起を受け入れるためにも存在しているなどというのは……。
「あッ……、ふッ、うぁああッ……あッ、あンッ、あ、ンぅううッ」
アブノーマルであるという認知こそ変わらないが、だからこそという悦びとともに亀頭がどんどん埋没する。
真の全身から大量の脂汗が噴き出していた。
窓の縁を掴む手が握り締められる。
泥濘に沈み込むようにいとも容易く根元まで、すっかり開発の進んだ直腸粘膜は呑み込んでいった。
尻たぶがたわむほど腰が叩きつけられ、ズンッという衝撃に真はつんのめりそうになる。
「アアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
牝犬のように吠えた。
捧げられた双臀が官能の波にさらされて震えている。
グロテスクな欲望の塊で、可憐なアナルは無残にも穿たれていた。
肛交にハマってしまった恋人たちの、常道を外れた願望のまま犯されている。
膣内の粘膜とはまた異なる熱いぬめりに、蓮は少しの間恍惚としていたが、ゆっくり腰を引いて凶悪な勃起を露わにした。
抜け落ちそうになるぎりぎりまで後退させる。
ヒップが妖しくくねった。
愛でるように優しい手つきで撫でると、ねっとりとしたスローペースでまた勃起を押し込む。
アイドリングでもするように蓮は、焦れるようなピストンを何度かくり返した。
「んゥッ、うぁッ、やッ、あッ、あッ、あッ……」
極太の鋭利な肉のナイフが肛門に潜り込んでは排泄されていく。
ハァ~……ハァ……ハァ~……ハァ……。
そうやってじっくり延々と責められ、真の息が絶え絶えになってきた頃合いを計りながら、腰を振るスピードをワンランクずつ上げていった。
肉と肉がぶつかって奏でるパンッパンッパンッというリズミカルで乾いた打擲音。
恋人から与えられた特権を活かして蓮は、犯りたい放題好き放題でアナルを掻きまわす。
「ひッ……あッ……はひッ!!」
認知させられてしまった真の被虐感が、疼きとともに否応なくいっそう燃えあがった。
狂おしい愉悦に身を焦がす。
真の全神経は快楽を味わうためだけに機能を制限し始めた。
「ひッ、ひッ、ひッ、……あッ……あふぁッ!!」
交尾する犬のようなポーズで背筋を反らしながら、凛としていたはずの美貌を淫らに歪め甘い声を響かせる。
生徒会室の窓ガラスは閉まっているが、べつに防音になっているわけではない。
とりあえず不純なのかどうかはさておき、疑いなく異性交遊真っ最中なフルボリュームの、いかがわしい声はちょっと耳を澄ませば聴こえてくる。
「はぁンッ!?」
しかしそんなことは生徒会長という、イイコちゃんの代表格のような肩書も、クィーンという世を騒がす怪盗団のコードネームも投げ捨てて、自分でも認知してなかったありのままを解放した少女は、あられもない嬌声を撒き散らしていた。
忍ぶ気ゼロ。
待つだけでなく迎え撃つのは性格だった。
「あッ、あッ、あァ――ッ!!」
むっちりしたヒップを真は自分でも振りたくり、窓ガラスを震わせてあらん限りの絶叫を放っている。
アナルセックスで昇り詰めていくその様は、普段が普段なだけに背徳感で満ち溢れていた。
抜き挿しされる勃起を合気道と、恋人に鍛えられた括約筋でギチギチと締めつける。
オルガスムスに達しようとしている牝の貌は誰の目から見ても、……蓮にしか目にすることは許されてないがゾクッとするほど妖艶だ。
虚ろな視線が宙を彷徨う。
窓ガラスに映る恋人を見失っては探し、見つけてはハグレるのくり返しだ。
真のアナルに締めつけられながら、自分でも歯を喰いしばり、肛門を締めて堪えていた蓮にも、いよいよ発砲への限界が迫ってくる。
ダウンを奪う最後のひと突き。
ぬかるみの奥に煮え滾る欲望の銃弾を連続して叩き込んだ。
バレルを刹那で駆け抜けた熱いバレットが、マズルから閃光のように放たれるのと同時に、
「イクッ!! ま、また、またイッちゃううッ!! ひッ、ひッ、あッ!? ああああああああッ!!」
喉を無防備にさらして仰け反った真の顎は天井を指し、直腸の粘膜に包まれながら咆哮を轟かす勃起をキツく締め上げる。
星が瞬くように瞳の奥で、たくさんのフラッシュが焚かれていた。
そしてそれはすぐにビッグバンと化す。
「はぁッ……ぅッ……んッ……ンッ、……んンッ……ふぅ……ああッ……」
出てる……こんなにいっぱい……蓮の……精子……出てる……お尻に……出されてる……。
渇望していた禁忌の高みについに昇り詰めた真は、断末魔のように叫び震えながら、真の意識は深い闇の中に吸い込まれ崩れ堕ちていった。
跡が残るほど尻たぶをキツく握り締めたまま、蓮は恋人のアナルに心ゆくまで、濃厚な白濁液を浴びせ注ぎ込む。
似た者同士。
未練がましく収縮と弛緩をくり返す媚粘膜に纏いつかれた勃起は、スペルマを撃ち出すのに合わせて何度も何度もしゃくりあげていた。
ようやく全弾撃ち尽くしたところで、ノロノロ気怠げに蓮は腰を後退させ、クールタイムが必要になったペニスを引き抜く。
張り出した雁首が肛門を通過する瞬間、ぐったりとしていた真の身体が、艶めかしくぴくんっと痙攣した。
栓の役割を果たしていた勃起が抜き取られると、粘膜の狭間の奥から吐き出されたばかりの白濁液が、ぶくぶく泡立たちながら溢れてくる。
やがてドロリと垂れてきて、内腿を伝って愛液と混ざり、卑猥な航跡を引きながら床に落ちた。
無残に犯し荒らされ、それでも可憐なアナル。
ひくついていた。
誘うように。
妖しく。
……こくっ。
喉が鳴った。
悪魔のような優しい凄味のある笑みを蓮はニヤリと浮かべる。
銃でもありナイフでもある凶器の回復は早かった。
ぬちゅり……。
茫然自失のカオス状態だった真の尻たぶを、またしても左右に割り開いて、怪盗らしく裏口から断りなく侵入する。
「んぁッ!?」
なんだかんだで二回戦三回戦プラス、証拠隠滅で部屋の掃除までしたふたりが、コソコソ下校したのは夜もかなり更けてからだった。