海賊白兎は闘争と色を好む 作:黒旗
全ての
そして、
ガツガツゴクゴクガブガブグビグビッ!!
『・・・・・・・・・・・・』
「おい、肉と酒追加」
「畏まりました」
ベルがエルフの店員に注文をすると入れ替わりで茶髪の
「にゃー、どれだけ喰うのにゃあの白髪頭!?」
「先ほどから絶え間なく料理を運んでいますが衰えることなく食事を続けていますね」
「酒を飲む速度も異常にゃ、ヤバ過ぎにゃー」
「でも、結構可愛いお尻してるにゃ」
「いや、この状況でそのセリフが出てくることが可笑しいよ!!」
「くっちゃべってないで働きな馬鹿娘共!!」
『はい、ミア母ちゃん(さん)!!』
作業しながらも動き続ける店員達に集中するように怒声を放つ女主人、このように店内が戦争状態だった。
そうして、一時間後ようやくベルの食事の手が止まるのだった。
「ごちそうさん」
「や、やっと止まったにゃ・・・」
「もう、動けない・・・」
「マジか、あれだけの料理と酒を完食してるにゃ」
「凄まじい食欲でしたね、本当に終わってくれて良かった」
店員達も食事が終わったことに安堵した。
「良い食いっぷりだったね坊主。私はミア、この店の女主人さ。ここでは私が『法』さね、神だろうと従って貰うよ」
「豪快だな」
「それであんだけの量の飯を完食するとはねぇ」
この店の女主人ミア・グラントがベルに話しかける。
「あぁ、美味かったよ」
「そうかい、そりゃ良かったよ」
「いくらだ?」
「そうさね、72万ヴァリスだよ」
『!?』
豊饒の女主人は他の店よりも割高だがそれでもその金額は凄まじかった。
「ほい」
「ちょっと待ってな、今確認するからね」
ベルはミアにヴァリスの入った袋を渡しその確認を待っていると一人の男が近付いてくる。
「君がベル・クラネルだね」
その声に反応して視線を向けると、金髪碧眼の少年とエルフ、ドワーフ、
「誰だお前」
「てめぇ団長になんて口を!?」
「止めろティオネ、すまない名乗るのが先だったね、僕は【ロキ・ファミリア】団長のフィン・ディムナだ」
「・・・他派閥の
「先の
「そんなことかよ、決まってんだろ戦ってたんだよ」
フィンの問いに事実を答えていくベル。
「どこで?」
「ダンジョンの深層三十七階層」
「ふむ、しかしその階層ならLv.8の君ならば苦戦する相手は居ないだろう。その階層に出現する階層主ウダイオスは
「へぇ、あの四本腕の骸骨ってウダイオスっていうのか」
「なに?」
『!?』
しかし、ベルのこの一言で状況は一変する。
「なんだよその反応、なんか可笑しいとこでもあったか?」
「あぁ、ウダイオスは通常二本腕なんだ」
「つまり、どういうこった?」
「予想するに君の戦ったウダイオスは強化種だ」
「強化種?」
「大量の魔石を喰らって力を増したモンスターのことさ、それに伴って何かしらの変化が起きるんだ」
「ふーん」
フィンの言葉に興味なさげな反応していると長髪巨乳のアマゾネスがキレた。
「テメェさっきから団長に対しての態度がなってねぇぞ!!」
「ちょ、落ち着きなよティオネ!!」
短髪貧乳のアマゾネスが長髪巨乳のアマゾネスを押さえる。
「おい、何か勘違いしてねぇかお前」
「あぁ!?」
「俺達は
「~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!」
歯を剥き出しにしながら長髪巨乳のアマゾネスは敵意剥き出しで睨んでくる。
「そうするんだったら最初から口出すなよ」
「ウチの団員がすまなかったね」
「別に、上のモン同士の話に入ってくる奴が悪い」
そうして、中断された話し合いの再会をしようとした時ミアがやって来る。
「ほれ、坊主おつりの三万ヴァリスだよ」
「あぁ」
ヴァリスの入った袋を受け取り立ち上がる。
「じゃあ、明日は
「あぁ、また君と話す機会を設けたいんだが良いかい?」
「あぁ、良いぜ。ミア」
「なんだい坊主」
「
「!! あいよ、伝えておいてやるよ」
「おう」
そうして、【カーリー・ファミリア】は宿へと帰って行くのだった。