海賊白兎は闘争と色を好む 作:黒旗
一人の雄が行った蹂躙劇によってテルスキュラに一種の変革が起こった。
それは
その雄が欲するものは全て用意する、それが雄に屈した
その変革が起こり定着したのがほんの数時間前である。
本来であればそんな事はありえない、しかし
そうして、たった一人の雄の為に出来た
「ベル様、林檎でございます♡」
「いらねぇ」
一人のアマゾネスが差し出す林檎を拒否し、雄は金で出来ている
「ベルとやら、話がしたいのじゃが良いであろうか?」
神でありながら目の前にいる雄に伺い立てる姿は他の神からすれば滑稽に映るかもしれない。
しかし、この雄は人間だろうが神であろうが関係なく躊躇なく殺す事が出来る。
自分の眷族が殺されていないのは利用価値を見い出されたからだと
「なんだ、カーリー」
酒を飲み干した雄は次の葡萄酒を注がせながらそう言った。
どうやら今は機嫌が良いと判断したカーリーは言葉を続ける。
「お主は何処の神の眷族なのじゃ?」
その言葉を聞いた雄は葡萄酒の入った金の
「今、なんつった?上手く聞き取れなかったんだが、もう一度言ってくれるよなカーリーィィィ・・・」
たった一言を言っただけで一変する雄にカーリーは困惑した。
自分はただ主神の名を問いかけただけなのに何故こんなにもこれだけの怒気を纏うのか、と。
だが、カーリーは知らない。
「い、一体どうしたというのじゃ・・・!?妾はどの神から恩恵を授かったのか聞きたいだけじゃ!!」
「あ゛ぁ゛?テメェフザケンじゃねぇぞ、こちとらあんな
カーリーの言葉に怒気を強める
「ベル様とカーリーの話が何処か噛み合っていない気がするのは気のせいでしょうか・・・」
そのアマゾネスの一言に
そのアマゾネスは口元を紗幕で隠しているが、露出の激しい衣装に包まれた魅惑的な肢体の持ち主。
名はバーチェ・カリフ、【カーリー・ファミリア】頭領姉妹の妹である。
「どういう事だ、バーチェ?」
雄の問いにバーチェはこう答える。
「はい、カーリーはベル様の所属する
「つまり、ベル様のいた場所では神という存在は理不尽な存在だったのではないかと・・・」
そう言ってくるバーチェの言葉に対して
「
その言葉を聞いてカーリーは誂うこと無く説明を始める。
それから互いの持つ情報を交換しあい情報の統合を行う。
それから数時間が過ぎた頃にはようやく話の流れが繋がるのだった。
「そういう事だったのか、この世界は本物の神がいる世界なんだな」
「そういう事になるのぅ。しかし、お主の言っていたゴミクズ共は本当にどうしようもないのぅ」
お互いの情報を統合した今では何を聞いても納得をするしか無い為受け入れる。
そして、雄はバーチェを隣に座らせる。
「よくぞ気づいた、今夜はお前に褒美をやる」
「ありがとうございます、ベル様!!」
バーチェが雄から寵愛を独り占めするとあって姉のアルガナを筆頭に他のアマゾネス達は恨めしそうにしているが、雄の決定は絶対であるため何も言わない。
雄の言葉にまるで少女のように頬を赤く染めるバーチェの姿を見てカーリーはこう思った。
妾の理想郷はここに潰える、と。
血と闘争の国テルスキュラは完全に潰え、一人の雄の為の酒池肉林の国となったのである。
しかし、ここで終わる訳にはいかないと考えたカーリーはこう言った。
「ベルよ、お主妾の
その言葉に対して
「入ってやっても良いぜ、ただし俺が
そう言ってくる
「安心せい、一番の強者であるお主がこの
こうして、闘争と殺戮の女神の元に一人の海賊が加わった。
ベルのLv.(の表記)はどれがいいですか?
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