海賊白兎は闘争と色を好む 作:黒旗
戦いの火蓋は切って落とされた。
敗北が確定している戦いだったとしてもただで負けるつもりはないと【イシュタル・ファミリア】の団員達は戦闘態勢に入る。
しかし、その瞬間一人を残して全員の意識が暗転した。
『えっ、なにが・・・何が起きたんだぁ!?突然、【イシュタル・ファミリア】が団長のフリュネ・ジャミールを残して全員が倒れたぞ!?』
『ふむ・・・、これは気を失っているな!!』
『えっ!?』
解説の
『それはどういう事でしょうか、ガネーシャ?』
『どうやったのかは知らんが威圧して気絶させたのではないかと俺は思う』
『威圧って・・・そんな馬鹿な・・・』
『しかし、馬鹿にも出来んぞ。スキルによるものの可能性も十二分にありえる』
『確かに・・・』
『それよりも、【カーリー・ファミリア】が動いたぞ』
ガネーシャの視線の先、神の鏡には城砦に向かうベルの姿があった。
「おい、お前ら何寝てんだい!?」
突如倒れた団員達に団長のフリュネは動揺する。
「なにが起こったっていうんだい、アイシャそんな狸寝入りしてんじゃないよ!!」
フリュネはそう言いながらアイシャの腹に蹴りを入れる。
その光景を見ていたオラリオの人間は顔を顰める。
「ったく、役立たずが!!」
そう吐き捨てるフリュネの前に
ベルの登場によってフリュネはようやく気がつく。
「まさか、これはお前がやったのかい!?
「くせぇ」
吠えるフリュネに対してベルはそう言った。
「お前口クセェから喋んな。あと、近寄んな」
ベルはそうフリュネに吐き捨てると手を
その瞬間、フリュネの足が弾け血が飛び出した。
「んぎゃぁあああああああああああああああっ!?」
「クセェ上にうるせぇ、救いようがねぇな」
「{なんだい今のは!?あの男が指を弾いただけであたいの足から血が出た!!何かの魔法か!?}」
フリュネが思考を巡らせて入るが無駄なのだ。
さっきの攻撃は魔法ではない、六式と呼ばれる
「前に遊んでやった女が使ってたのを真似してみたんだが・・・、結構良いなこれ」
その発言にフリュネは魔法ではないと知らされる。
「そんな技がある訳無いだろうが、あたいを馬鹿にしてんのかい!!」
激昂するフリュネに対してベルは興味なさげに指を弾いた。
そして、それはフリュネの肩・肘・手首・手の甲・腹・膝・足の甲を正確に射抜いていく。
「あぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」
その度にフリュネは絶叫しベルはそれに顔を顰める。
「お前で遊ぶの飽きたから終わらせるわ」
そう言いながらベルはフリュネに近付く。
その瞬間、フリュネが飛び上がり二振りの斧を振り上げる。
「油断したねぇ!!」
起死回生の一手に出たフリュネに対してベルは退屈な顔をしている、まるで最初から解っていたかのように・・・。
「死になぁ!!」
その言葉と共に振り下ろされた斧はベルの体に触れた瞬間、無惨に砕け散った。
「は?」『は?』
その光景を目にしたフリュネと神々、オラリオの住民は呆けた声を出す。
「それがお前の最後の手段か?だったら、潰れろ」
その瞬間、ベルが蹴りを放ちフリュネの顎を的確に撃ち抜いた。
その威力は凄まじくフリュネは宙を舞うとともに天井を貫き大空に打ち上がるのだった。
『はっ、すみません!!あまりの衝撃的な光景に呆然としていました!!【イシュタル・ファミリア】団長フリュネ・ジャミール戦闘不能!!よって、今回の
その