西住みほ、溺れる 作:173mm
男にとって、女というものはおしなべて自分を気持ちよくするための穴に過ぎなかった。
ほんの少しの心の隙間をつついてやれば、大抵の女は自分から股を開くようになる。そいつが簡単か、それとも少し難しいか。違いなんてものは、それくらいだった。
そういう意味で言えば、西住みほという少女は簡単な部類だった。ゲームに例えるなら、ベリーイージーだ。
自己評価が低く、追いつめられた精神状態。おそらく、彼でなくとも簡単に心を開くことができただろう。少し話をしてやって、悩みを聞き出し、同調してやるだけでいい。女というのは、誰も他人に解決して欲しいだなんて求めていない。ただ、理解者を欲していて、慰められたいと思っているだけなのだ。
これが難しい相手になると、悩みを隠すのがうまかったり、警戒を解くまでに時間がかかったりする。よっぽどの美人であれば別だが、リターンの割に手間ばかりかかるし、なによりリスキーだ。付き合うだけ時間の無駄である。代わりの女なんて、街に出ればいくらでも見つけられるのだから。
しかし、暗い顔をして一人で歩いていれば、悩みを抱えていますと大声で訴えているようなものだ。むしろ、男にしてみれば、何故誰も彼女に声をかけようとしなかったのか、と疑うほどであった。みほの話を聞けば、あの日たまたまあの様子だったというわけではなさそうである。自分以外の誰かに、もっと早くに食われていたっておかしくなかったのだ。
しかし、考えてみれば、ここは学園艦の上だ。しかも、学園艦に唯一ある学校は女子校ときている。案外、自分のような手合いは少ないのかもしれない。
実にラッキーだ。仕事の都合で大洗なんぞに飛ばされると聞いたときには、手ずから仕込んできたメスオナホ共をしばらく使えなくなると途方に暮れたものだったが、そう日数が経たないうちに新しいオナホ候補を見つけることができた。それも、素材は過去で一番かもしれない。
男にしてみれば、拾いものをしたような気分だった。
みほという少女は、高校生でまだ子供ではあるが、美人だ。男の好みからすれば、化粧っ気もなくて、少しばかり地味にも見えるが、その顔立ちは整っている。それこそ、男が初対面でみほのことを芸能人と称したのは、お世辞やおべっかではない。もう少し大人になってメイクを覚えれば、きっとそこらのアイドルや女優だって目じゃないほどのとびっきりの美人になるはずである。
そして何より、その体は、最高の一言だった。
気弱そうな顔つきの割に、よく鍛えられ、つい最近まで処女だったということを差し引いても締まりがいい。食っちゃ寝しているばかりのインドア女では、顔がどんなによくたってこうはいかない。しかも、女特有の柔らかさを失っていないというのもポイントが高かった。
胸は最近の子供らしくそれなりの大きさに膨らんでいて、腰はほどよくくびれている。それに、少し触ってやるだけで感じていることが分かるほど敏感で、その反応も含めて、いくらヤっても飽きがこない。これが、まだ開発しきっていない、未成熟な子供の体だというのだからたまらない。限りなく、男の理想のような体だった。
「すんすんっ♥すんすんっ♥」
みほが、男の股間に顔を近づけ、雄々しく屹立しているそれに鼻を近づける。自分からみっともない犬みたいな恰好で四つん這いになって、その尻を小高く突き上げるような体勢で、男の肉棒の匂いを嗅ぐ。
ホテルの一室、みほも男も服を脱ぎ捨て、当然のように裸であった。
「ん……っ♥はぁ…♥んくっ♥……へぇ、はぁ♥はぁ♥♥♥」
濃縮された男の匂い。酷く匂いの強い汗のようなそれに鼻腔が犯され、みほの脳はくらくらとしている。決していい匂いとは言えない。そのはずなのに、みほは夢中になって鼻を近づけ、それを吸い込もうとしている。鼻先がもう少しで触れてしまいそうなほどに近づく。
みほのお腹の奥がじくじくと疼いている。誰も手を触れていないというのに、みほの股間からは透明な汁がだらだらと零れる始末だ。
ふりっ♥ふりっ♥ふりっ♥
みほのお尻が小刻みに揺れる。期待しているのだ。
この赤黒く、凶悪に反り返っている肉棒に、自分のあそこが貫かれる瞬間を。自分の腕ほども太いようなそれに、大事なところをむりやりに押し広げられ、体も心も征服し尽くされる至福の時間を今か今かと待ちかねている。
その証拠に、みほの頬は上気し、熱に浮かれたような視線でグロテスクなはずの肉棒に見とれてしまっている。恋をしている乙女だって、ここまで熱心には見つめられないかもしれない。
だからと言って、みほは勝手に男の体に触れることはしなかった。
待てと命じられている犬のように、だらだらと涎を垂らしながらも、みほはその一線を超えようとはしない。
むしろ、男がみほのことを最高だと思ったのは、その体よりも彼女の歪な精神性を評価してのことかもしれなかった。
みほは、あくまで自分を男の道具であると定義しているようだった。
男が気持ちよくなるための穴。まさしく、オナホだ。対等どころの話ではない。
これまで男がオトしてきた女の中には、何度か呼び出してハメてやると、勘違いを起こして男の恋人のようにふるまう馬鹿な女が相当な数いたものだ。男は、そのたびに手ずから調教をしてやって、おまえらは俺を気持ちよくするための穴で、人権なんて微塵もないんだ。ということを懇切丁寧に
病的なまでの依存心と自己肯定感の低さ。みほという少女には、自分がない。おそらくは特殊な環境下によって、歪な形に精神が形成されてしまったのだろう。ともすれば、自分の生き方も幸せの定義すら他人に委ねてしまうような危うさがあった。
そんなみほにとって、最大の理解者であり、唯一の味方が彼だ。世界中、家族を含めたって彼以上の味方は存在しないと言ってもいい。
彼に見捨てられることは、今のみほにとって人生の道しるべを失うことに等しい。ある種、視野が極端に狭くなってそう思い込んでいるだけなのだとしても、みほにとってはそれこそが真実だ。
だから、みほは、彼に捨てられないために自分が都合のいい道具であると定義することも厭わないし、むしろ、彼にとって都合のいい
おそらく、日本中を探したとしても、ここまで
「いいぞ、みほ。舐めても」
すんすんと、男の匂いを堪能していたみほに、ようやく男からのお許しが出た。
すると、みほはごくりと喉を鳴らし、恐る恐るといった様子で、まるで宝物に触るかのような慎重さで近づき、ちゅっ、と口づけをする。そして――
「ご奉仕、させていただきます♥」
濡れた唇からねろりと舌が姿を現し、その幹のような剛直をゆっくりと這いまわっていく。熱くて、硬くて、たくましい。きっと、女の子をめちゃくちゃにするためだけに、こんなにも凶悪な形に育ってしまったのだ。一体、どれだけの女の子をこのちんぽでモノにしてきたのだろうか。自分もその一人なのだと思うと、不思議と誇らしいという気持ちすら湧いてくる。見初められた。選ばれた。そんなふうに思ったのかもしれない。
「んれろぉっ♥れろろろっ♥ちゅぷっ……りゅぷっ♥んるぅっ、るろっ、れろぉっ♥」
気持ちよくなってほしい。その一心で、みほは男の肉棒に奉仕を続ける。竿を舐め、カリの裏に舌のさきっちょを這わせ、ぱんぱんに膨れた亀頭に口づけをする。
「うひょー、いいねぇ。マジ、みほに声かけて正解だったわ。つか、ホントびっくりするくらいうまくなったよなぁ。最初は、マジでなんも分かってなかったのにw」
「ふぅ♥うんっ♥……ちゅぱっ♥れろ♥れろ♥れろ♥……れろぉんっ♥」
男の喜ぶような声に、みほのボルテージはさらに上昇する。
踊るように艶めかしく動くみほの舌。男に仕込まれたということもそうだが、それ以上に、みほが自分で勉強し、学習した舌の動きだった。ネットを使えば、そういう動画を探すのはわけもない。
みほと男が関係を持って、僅かに2週間。体を重ねた回数は、両手の指で数えきれないほどになったとはいえ、たったそれだけの期間で、みほは商売女も真っ青になるほどのどすけべなテクニックを手に入れようとしていた。最初は舌を這わせるのもおっかなびっくりだったということを考えると、驚くべき進歩である。
「あぁ、たまんねっ。……んじゃっ、そろそろ咥えてくれよ」
「…ちゅぱっ♥……ふぁい♥」
男の声に気持ちよさそうな呻きが混ざると、みほは役に立てたのだ、という満足感を得る。そして、お願いをしてくるような声に、ますます興奮を深めていくのだ。
尤も、自分は道具なのだから、もっと乱暴に使ってくれても一向に構わないのだが。
「んぁぁぁあっ♥」
みほは伸ばしていた舌を引っ込めて、口を大きく開いた。鮮やかな桜色の唇の奥に見える舌先は、暗闇のなかにちろちろと物欲しそうに蠢いている。まるで、獲物を待っている捕食者のようだ。そして、亀頭の先端を唇へと迎えて、まずはぱっくりと傘の部分を咥え込む。
男のそれは、巨大と言ってもいいものだった。日本人離れしたサイズである。カリは大きく嵩張っていて、びきびきと血管が浮き出ている。一見したところでは、とてもみほの小さな口には収まりきらないように思えた。しかし、みほは顎が外れてしまうんじゃないかというくらい口を開いて、男のそれを迎え入れる。
息が出来なくなるんじゃないかと思うくらいの圧迫感。しかし、みほはかまわずに奥へ奥へと男の肉棒を迎え入れていく。狭い口内だけではなく、喉の奥まで全部使って、みほは男に奉仕するつもりだ。
「ぐぅぶっ、ごぶぉぉぉっ♥」
やがて当然の帰結として、みほの口の中は男のちんぽでいっぱいになってしまった。あまりの息苦しさに、みほの目じりの端には涙が浮かぶ。しかし、男は何もしていない。だらんと力を抜いてベッドの端に足を開いて座っているだけだ。すべて、みほが自分からやっていることである。喉の奥まで使っているのも、すべてみほの意思だ。命令の一つすら、していないし、されていない。
「んじゅぼっ♥」
みほの頭が少しだけ動く。そして、何か空気が抜けるような、小さく泡か何かが破裂するような音が漏れた。
「んむぁ……♥ゅる……♥ぢゅるっ♥ぢゅるるるっ♥んじゅるぶっ♥」
じゅっぽ♥じゅっぽ♥じゅっぽ♥
ゆっくりと、みほの頭が前後に揺れだして、その太さなど気にせずに一心不乱のストロークを開始する。同時に、口の中では舌を巧みに動かして、男のちんぽに刺激を与えていくことも忘れない。
「んっ、おっ、おっ」
(あはぁ♥)
男の
きっと、今の自分は酷い顔をしているだろう、という自覚もある。写真や動画で見せられたら、たぶん恥ずかしくなって死ねるだろう。けれど、自分は道具なのだ。恥も外聞も気にする必要なんてない。彼に求められるまま、
れろれろれろれろれろ♥
じゅぶっ♥じゅぶっ♥じゅぶっ♥じゅぶっ♥
ぶぼっ♥ぶぼっ♥ぶぼっ♥ぶぼっ♥
肉体も精神も興奮は最高潮にまで高まっていって、みほのあそこは大洪水という有様だ。床には透明な水たまりを作ってしまい、太ももを伝う愛液はてらてらと光っている。
じんじん、とお腹の奥が疼く。
切なくて、切なくて、切なくて。欲しくてたまらない。
誰も手を触れなくたって、分かる。きっと今、『ここ』に突っ込んだら、最高に気持ちがいいに違いない。すっかり出来上がっている。
「そ、そろそろ離せっ……、ったく、口だけで全部吸い出しちまうつもりかよ」
ぱしぱし、とみほの頭がはたかれる。
尤も、力なんてほとんど入っていない。もういいよ、という合図だ。
ぷはぁ、とみほは男のデカちんぽから口を放すと、でろぉ♥と唾液が橋を作る。
みほの唾液に濡れた男のちんぽはぎりぎりのぱんぱんで、今にも破裂してしまいそうになっていた。
「けほっ、えほっ。…このまま、口に出してくれてもよかったのに」
「精液の味を覚えやがって、このビッチが」
「えへへ…」
汚い言葉の割に、男はどこか嬉しそうな声音である。そして、みほの頭を軽く撫でた。言葉自体は明らかな罵倒であるというのに、みほは誉められた犬のような表情で目を細めて喜んでいる始末だ。
「でも、やっぱ、一番濃いのは、こっちに出してやりたいじゃねぇか」
「あっ♥」
男は、撫でるためにみほの頭に乗せたままの右手でぐい、とみほを抱き寄せて、その唇を奪った。男の舌が伸びてきて、みほの口の中に侵入してくる。さっきまでとは、まるで違う異物が飛び込んできた形だが、みほは当たり前のように受け入れて、自分の舌を絡ませ合う。そして、男の左手はみほの大事なところへ伸びた。
「ぷはぁ、……んだよ。とっくにぐちょぐちょだなぁ」
「だってぇ♥」
とろんとしたような表情で、みほは言う。
「あなたのちんぽが素敵すぎて、今日も使ってもらえるんだって思ったら、我慢なんてできないです……っ♥想像するだけで濡れてきちゃって……。だからぁ♥」
みほは、ハイハイのような格好でベッドに上がり、男の脇を通り抜ける。そして、ごろんと仰向けになった。男が首を回し、みほのいる方を向く。すると、自分の大事なところを自らの両手の指で広げ、はー♥はー♥と荒い息を吐きながら誘っているみほの姿があった。
「みほのおまんこはとろとろで、赤ちゃんを孕む準備も万端です♥」
ほんの入り口を広げているだけなのに、指は自分の愛液でびちゃびちゃに濡れてしまうほどで、心臓はどくんどくんと痛いほどに打ち付けている。そして、これから自分の言うことになる言葉を想像して、理性が一瞬だけ鎌首をもたげる。
しかし、今の自分に理性なんてものは必要ない。
今は、この瞬間だけは、恥を感じるような情緒も、細い神経も要らない。常識だって、考える必要はない。
必要なのは、彼に
「みほはあなた専用の肉オナホです♥今日もみほのおまんこに♥あなたのカッコいいヤリチンおちんぽを突っ込んで、大事な大事なちんぽ汁をびゅーびゅーって♥たくさんたくさん、コキ捨ててください♥」
言い切った。
女として、いや、人間として、どうしようもなく終わっている。しかし、みほ自身が納得して、たぶん、これが一番男を興奮させると信じて発した言葉だった。
果たして、それはまたしても正解だったのだろう。
にやりと笑った男が迫る。ぎしっ、ぎしっ、とベッドが軋み、男はみほに覆いかぶさるような体勢になった。
みほの体に影がかかり、びきびきに膨れたそれが、みほの割れ目にゆっくりとあてがわれる。とろっとろの愛液と、男の我慢汁が混ざりあい、ほんの少し腰を落とすだけで、繋がりあうことができる。その寸前で、男の動きが止まった。
みほは、期待に満ちた視線を男に送る。息はさらに荒くなり、自分から腰を浮かして、一刻でも早く男のそれを迎え入れたいという気持ちでいっぱいだ。しかし、それでも待つ。
待つ。
待つ。
待つ。
部屋の中はサウナかと思うくらいに暑かった。いいや、興奮したその体が、熱にやられているせいかもしれない。ともかく、永遠とも思えるおあずけに、喉の渇きが限界になった、その瞬間。
(くる♥️)
男の浅く呼吸する音が聞こえ、頭の中を、びりびりと電気のような衝撃がはしった。
遠慮も思いやりもない、勢いだけの一突き。みちみちと陰唇を押し広げ、中の肉ヒダを一気にかき分けていく。
「あっ…かっ♥️」
待ちわびていた快楽に言葉も出なかった。
しかし、はた目には呆けているように見えても、みほは奉仕を投げ出したりはしない。とろとろの愛液を新たに溢れさせ、きゅうきゅうと膣壁で精一杯ちんぽを締め付ける。
「あう……あ、は……かは♥️……あ……あぁ、おぉ……っ♥️」
言葉にならない声を漏らし続けながらも、みほの膣内は狂ったようにうねうねと動き続け、男の精を欲しがることを止めようとはしなかった。弱くとも、生き物のようにうねる膣壁の刺激は、ぎりぎりのところで耐えている男のちんぽから更に余裕を奪っていく。
「きた…、きたぁ…っ♥️」
やがて、時間と共にほんの少しの余裕を取り戻したみほは、ぎゅっ、ぎゅっっ♥️っと、さらに締め付けを強くした。男の息が加速度的に荒くなる。しかし、それはみほも同じだった。
二人の呼吸の音が混ざりあい、感じる度に漏れる吐息が更なる興奮を二人にもたらす。どちらにも余裕はなく、きっと、フィニッシュはまもなくだ。
しかし、たった一度、精を吐き出した程度で終わるわけがない。これほどの名器、味わい尽くさなければ、男が廃る。二度でも三度でも、二人の体力が続くまで、この時間は終わらない。
「……っ、出すぞっ」
「はい♥️」
夜はまだまだこれからだった。
◇
男は、自分の隣で眠る少女の髪に触れ、軽く撫で付ける。さらさらと、柔らかい感触。自分の髪とは、似ても似つかない感触だ。
すぅすぅと穏やかな寝息をたて、みほはすっかり眠っていた。
みほは、幼いころから戦車道に触れているだけあって、その体力は人並み外れたものがある。一回戦や二回戦をやった程度では到底へばるようなことはない。
しかし、みほも日中は学校に通い、慣れない環境に気力を奪われている。学校のことを語ろうとしないということは、依然として友人もいなければ、楽しみも見いだせていないのだろう。
せめて、学校生活か家庭環境のどちらかがうまくいっていれば、自分のような人間に溺れることはなかっただろうに、と思う。他人事のように、不憫だな、と同情した。
激しい運動をした後ということもあるし、部屋の温度もかなり蒸し暑い。そのため、男もみほも裸のままでベッドに横になり、布団のひとつもかけていない。
そんなみほの体を男は眺める。
虐待の様子は見られない。痣があったり、傷痕のようなものも見あたらない。すべすべと柔らかそうで、実際に柔らかい。実に綺麗な体をしている。
そう。綺麗な体をしているのだ。
男の見た目は、派手である。
髪は脱色されていて、肌は少しやけている。今は邪魔になるからと外しているが、普段はじゃらじゃらと金属製のアクセサリーを好んで身につけているなど、有り体に言えばチャラチャラした格好をしている。それはもう、外見通りの人間だ。だから、女の好みも当然のように派手で、ピアスやタトゥーだって格好いいと思うような人種である。これまでオトしてきた女にも、自身の好みを強要し、自身の色に染めてきた。
だというのに、みほの体は綺麗なままだった。肌の色どころか、髪の色すら地味な色のままである。
きっと、男が一言言えば、次の日には男の言った通りの色に染めてくるだろうし、ピアスだって、耳だけでなく、舌やへそ、乳首だろうと二つ返事に違いない。舌ピアスは、とくに男のお気に入りだ。
だのに、どうしてか、みほに関してはそういう気分になれないのだ。
まだ幼さの残る顔つきの少女に、いっちょまえに罪悪感でも感じているのだろうか。……まさか。そんな人並みの感情があるのだとしたら、最初から手を出したりはしない。
しかし、みほを特別扱いしていることは確かだ。
思えば、彼女の境遇に同情しているということすら珍しいことだった。なにも、家庭環境に問題を抱えているのがみほだけだったというわけではない。むしろ、抱えていない相手のほうが少ないくらいだった。そうでなくては、簡単にはつけ込むことができない。男にとっては、そういう女はカモなのだ。
違うとすれば、男に純粋な好意を向けてくることだろうか。
これまでの女達は、快楽という名前の暴力で支配し、その精神を壊してきた。征服されることの心地よさを教え込み、離れられないようにしてやった。そうすれば必然、女は男に媚びるようになるし、愛を囁くものも出てくるだろう。
けれど、みほは最初から壊れていた。男が何をするでもなく、みほは男を求め、愛するようになった。
男は、みほが自分に溺れている、と表現した。そして、それは間違いではない。
しかし、ほんとうに溺れているのは、みほだけか。
より深く溺れているのは、もしかすると男のほうかもしれない。
出会って、わずか2週間。その間、みほを呼び出した回数は10に迫る。実に、2日に1度以上のペースで呼び出した計算だ。
他にオンナを作ろうという気にもならなかった。普段なら、2人か3人、現地で女を囲うこともざらだった。しかし、みほほどの女は、ここでは見つからないだろうという確信がある。
みほが男のことを好きになったのは、それ以外を知らなかったからだ。刷り込みに近いものがある。
実際、男ほどのデカチンは多くないし、これまで身に付けた性技には卓越したものがある。だからこそ、男は多くの女を虜にすることができたし、仮に女が離れていったとしても、いずれは自らの足で帰ってきて、男の肉便器に戻りたいと望むようにもできた。
しかし、みほは最初から壊れている。だから、自分が離れていけば、しばらくは悲しむだろう。落ち込むだろう。泣きはらすだろう。そして、いつか別の依存先を見つけて、落ち着くことができる。満たされることができる。みほは、男の用意した鎖に縛られているわけではないのだから。
では、自分はどうだ。
他の女が要らなくなるくらい、みほの体に夢中になっている。
僅かに2週間。これが1ヶ月、2ヶ月と経ってくれば、変わるのかもしれない。どんなに美味いステーキだって、ずっと食べていれば飽きてくる。そのうち見るのも嫌になって、他のものが食べたくなる。そういうものだ。
だから、一時の勘違いに過ぎない。
この少女を大事にしたいと思う感情も、きっと。
そのうち、薄れてくるはずだ。
そう思って、男は考えるのを諦めた。
実は、エロゲをやったことがありません。官能小説もほとんど嗜まないので、R-18の描写って難しいなぁって思います。