「じゃーん」
「何これぇ?」
「小豆島旅行のチケットさ。パパの友達がホテルのオーナーだから自由に行けるんだ」
「小豆島ってどんなところ?」
「日本有数の観光地で、自然が凄く綺麗なんだ。のび太には分からないだろうけどね」
「そっか。楽しんでね」
「あらまぁ」
「ドラえもーーん!!どこか日本の観光地に行ける道具出してよー!」
「はぁ。君はもう少し自力でスネ夫たちを見下せるような努力をしてみたらどうかい」
「でも」「でもじゃない!」
「ちぇ」のび太はドアを開けて走っていった。
「どうせすぐ帰ってくる。そしたら宿題をやらせよう」
(でも危険だし、虫の知らせアラームはポケットから出しておこう)
「ちぇ...良いじゃんケチ。でも、ドラえもんを見下せるような凄い旅をしてやる!家出だ家出だ!...ん?」
(見慣れない車だな...こういう車は多分遠くに向かうし、家出にはちょうど良さそうだ。荷台に乗り込もう)
(数時間が経った。あれから車は運転を始めた。まだそれほど遠くには行ってないが、もう少なくとも僕が知らない場所には...)ガタン!
(なんだなんだ!?)
『おい』
『やべぇよやべぇよ...』
『どうすんだよ』『どうすんだよ』『ぶつけてしまったよ..』『朝飯食ったから...』
(何があったんだろう?)
「おいゴルァ!!降りろ、免許もってんのか」「はい」
「ひぃぃ!」
「なんだこのガキ...まぁいい。おいゴルァ免許見せろ、あくしろよ」「はい」
「このガキも連れていくか。お前らクルルァ付いてこい」
「はい」
一方、のび太宅
ピコン!ピコン!
「虫の知らせアラームが鳴ってる...やっぱりか!もう!」ドラえもんはタケコプターでのび太くんの方へ向かった。
戻って下北沢
「免許証、返してください」
「やだよ(常識)」
(この人、暴力団かな...怖いなぁ)
「オナシャス(棒読み)」
「お前それでも謝ってんのかこの野郎」
「オナシャス、免許証...」
「やだっつってんだろ。とりあえず土下座しろこの野郎。オイ!あくしろよ」
3人は土下座した。僕も関係ないけど、その流れに飲まれて僕も土下座した。
「お前、誰のクルルァにぶつけたと思ってんだこの野郎」
「すいません!」
「どう落とし前つけんだよ」
「オナシャス!センセンシャル!」
「返してほしいんなら、お前とりあえず犬の真似してみろ」
「へっ?」僕は、この人は何を言ってるんだろうと思った。でも、だからと言って口を挟めるわけもなく黙っていた。
「犬だよ。ヨツンヴァインになんだよこの野郎。あくしろよ。おい。返さねえぞ」
「やれば返していただけるんですか?」
「おう、考えてやるよ(返すとは言っていない)。あくしろよこの野郎」
「ワン!ワン!」
「助けに来たよ!」
「ドラえもん!!」
「なんだこの狸...おい!こいつを捕まえろ」
「はい」
「やめろ!」
ドラえもんがポケットに手を出そうとすると、暴力団の人がポケットをはずした。
「ドラえもん!」
「何をする!」
「ポケット返してほしいのか」
「今すぐ返せ!」
「よし...お前、猫の真似しろ」
「へっ?」
「猫の真似するんだよ、あくしろよ」
「...ニャ!ニャ!」
...部屋の中は、人の犬の鳴き真似と、猫の猫の鳴き真似と言う阿鼻叫喚な状況になった。誰か、たすけて!!