※この作品はR-18です。

【完結】色無き少女と深紅の乙女達   作:ウルハーツ

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第2話 操られる身体※

 無垢は困惑していた。みつが泊まる事になり、一緒に3人で眠ろうとした時。突然身体を触られる様な感覚に襲われたのだから当然だろう。姉の姫子が眠り、みつも布団を被ってしまって眠っていると思われる中、無垢は必死でその感覚に耐え続けていた。

 

「(やっぱり、あの時の感覚は気のせいじゃ無かった……!?)」

 

 今に至る少し前、姫子がお風呂へ入っていた時にも彼女は同じ様に誰かから触られた様な感覚に襲われた。肩や頭に誰かの手が触れた様な感覚。眠くも無いのに欠伸も出てしまい、だがその後何も無かった故に気のせいだと深く考えることすらしなかった。しかし、無垢はそれを後悔せずにはいられない。もしあの時みつや姉に相談していれば、この様な事態には至らなかったのかも知れないのだから。

 

「(舐め、られてるっ!)」

 

 元々声が出ないせいで悲鳴を上げる事も出来ない中、誰もいないにも関わらず胸に舌が這い回る。透明人間でも居るのかと必死で胸の前に手を伸ばすが、無垢の手が何かを掴む事も何かに当たる事も無い。……すると、太腿に突然滑りのある何かが這い回り始める。

 

「(嘘……1人じゃ、無い……!?)」

 

 未だに胸を舐められ続けているにも関わらず、明らかに太腿を誰かが舐めている。その事実に無垢は相手が1人では無いと戦慄する。そこで堪らなくなった無垢は姫子を起こそうと手を伸ばすが、突然その頭に誰とも知らない者の声が響いた。

 

『両手を頭の上で交差させて動けなくなる』

 

「(えっ……なん、で……!?)」

 

 その声の通りに無垢は自らの意思とは関係なく、両手を頭の上に移動させて動かせなくなってしまう。声も出ず、身体も動かせなくなった無垢にはもう、姫子やみつを起こして助けてもらう術は無かった。

 

「(助けて、お姉ちゃん! みつさん!)」

 

 心で助けを求めるも、姉とみつに届く事は無い。胸を舐める舌の感覚も増え、太腿を舐めていた舌が徐々に上へ近づいて来る。そして遂にその舌が下着を超え、無垢の秘部を刺激した。

 

「(そんなところ……自分でも触った事、無いのに……っ!)」

 

 下着など存在しないかの様に直接触れて来る舌の感触。学校の授業で勉強はしているため、その部分が女性にとって大事な場所である知識だけは無垢も持っていた。だが自慰など過去にした事が無い彼女にとって、その刺激は未知で強すぎるもの。自分の意思では動かせない身体は僅かに跳ねる事しか出来ず、やがて無垢の思考は白く染まって行く。……そして遂に、その時はやって来た。

 

「(いやっ、何か来ちゃう! いや、いや! いやぁ! ~~~っ!)」

 

 絶頂。身体を震わせて快感の頂点へと到達した無垢の思考はもう、何も考えられなくなっていた。恐怖を感じ涙を流しながら脱力する身体は何時の間にか自由になっており、そのまま無垢は気絶する様に眠りについてしまう。……翌日。無垢は共に起きた2人へ相談するか迷うも、恥ずかしさが先行して結局話す事が出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 その日から一週間、無垢の生活はおかしくなってしまった。

 

「(いやっ、また……ここは学校なのにっ!)」

 

 座学の授業で席に座っている間、その身体は目に見えない何かに弄ばれ続けていた。

 

 自分の胸を後ろから鷲掴みにされて乳首を延々と弄られ続け、太腿を撫でる手と秘部の入り口をなぞる指が嫌悪感と快感を同時に刺激する。だが今は授業中。幸いなのか不幸なのか、声の出ない無垢は喘ぎで気付かれる心配が無かった。が、ノートに黒板の文字を写せる様な余裕は無い。手の止まっていた無垢の姿に、隣に座っていたヒナタが気付いて声を掛ける。

 

「無垢、今は授業中なのよ。集中しなさい」

 

「……(分かってる、けど……ひぁ!)」

 

 ヒナタの言葉に頷くも、その手は快感で思う様に動かない。震えてしまうペンで書ける文字など読める訳も無く、無垢は荒い息でペンを置いた。

 

「無垢? って、どうしたのよ……そう、調子が悪いのね?」

 

「……」

 

 無垢の顔を見てようやく様子がおかしい事に気付いたヒナタは、紙に書かれずとも察した様に質問した。それに無垢が頷いた時、ヒナタは手を上げて無垢の代わりに体調が悪い事を先生へ伝える。そして保険委員付き添いの元、無垢は保健室へ入る事になった。

 

「(もう、いやぁ!)」

 

 だが保健室に来たからと言って、身体に与えられる刺激が消える訳では無い。保健室のベッドの上で、無垢はただひたすら快感に悶え続けた。何度か絶頂する事にもなり、もう学校で授業を受けていられる余裕は無いと判断した無垢は早退する事に。そうして何とか佐伯家へやっとの思いで帰宅した時、その鍵を開けた瞬間に無垢の頭に何時か聞いた声が響いた。

 

『佐伯 無垢は黒羽 みつに抵抗出来ない』

 

「(……えっ)」

 

 頭に声が響いたのもそうだが、無垢が何より驚いたのはみつの名前がその言葉の中に含まれていた事。余りの出来事に困惑する中、そんな彼女の肩に誰かの手が触れる。何度も絶頂した無垢の身体は敏感になっており、それだけでも跳ねてしまった身体。すると振り返るよりも前に背後に立った人物が耳元で口を開いた。

 

「家の中、入ろっか?」

 

「(みつ、さん……? なんで……)」

 

 その声だけで、背後に立ったのがみつだと無垢は分かった。そして先程頭に響いた声の通り、無垢の身体はみつの言葉に逆らえない。自然と身体が歩き始め、姉の居ない家の中へみつを連れて帰宅する。後ろでみつが鍵を掛けてチェーンまで掛ける音を聞き、やがて「リビングに行こう」と言う言葉に身体が従う。

 

「どうして私がここに居るか、気になるよね?」

 

「……」

 

「今日の講義は午後からで、今は時間が開いてるんだ。だから、無垢ちゃんと遊ぼうと思って」

 

 そう言って笑みを浮かべたみつに無垢は何時もの安心とは違う恐怖の様な感情を抱いた。みつの言葉はまるで自分が早退する事を分かっていたかの様で、もしそうなら自分の身に起こった事もみつは知っているという事になる。……その時、無垢は最悪の可能性に気付いてしまった。

 

「一週間、気持ち良かった? 授業は集中出来なかったと思うけど、大分慣れたよね」

 

「っ!」

 

 そしてそれが事実である事が、みつの口から告げられた事で無垢は目を見開いた。今まで自分の身体を弄んでいた原因はみつ。その方法は全く分からないが、少なくとも分かる事が1つだけ無垢にはあった。こうして彼女と2人っきりにで居る事は、きっと良くない事だと。

 

「(動か、ないっ!)」

 

「無駄だよ。今の無垢ちゃんは私から逃げられないの。これの力でね」

 

 しかし家の外で響いた声は未だに無垢の自由を奪い続けている。それでも動こうとする無垢の心がまるで分かっているかの様に告げたみつは、懐から1台のスマホを取り出した。それは以前自分の写真を撮る時に使っていたスマホで、無垢は訳が分からないままみつの持つスマホへ視線を向ける。

 

「これはね、無垢ちゃんの身体を操る事が出来るスマホなんだよ。と言っても、信じられないよね? だから……今ここで使ってあげる」

 

 

「佐伯 無垢は服を脱いで裸になる」

『佐伯 無垢は服を脱いで裸になる』

 

 

「!?」

 

 みつが慣れた手つきでスマホに文字を入力して告げた言葉が、知らない誰かの声で再び再生される。その瞬間、無垢は自分の身体が意思とは関係なく動き出した事に困惑した。そしてその身体は言葉の通り、服を脱ごうと制服のボタンに手を掛け始める。本人が嫌がり、身体を止めようとしても一切思い通りにはいかない。やがて制服もスカートも脱いだ無垢は、下着にまで手を掛けてしまう。……既にその下着は何度かの絶頂で濡れた跡があり、僅かに愛液を付着させながらゆっくりそれは足から外される。そうして無垢は言葉の通り、裸になってしまった。

 

「これで信じられるよね? 実は他にも色々あるんだよ。例えば一番無垢ちゃんにしてた、遠隔操作での愛撫とか」

 

 そう言って再びスマホに触れたみつ。軽くタップする仕草と共に、無垢は乳首を突かれた様な感覚に悶える。もう、無垢は信じるしか無かった。今までの全てがみつの仕業であり、彼女の持つスマホで本当に自分は操られていると。……そして何が目的なのかも想像したくはないが、察しがついてしまう。

 

「姫子先輩は午後まで出席する講義が続いてるから、帰って来ない。だから心配しなくて良いよ」

 

「……」

 

 そういう問題じゃない。そんな思いを込めて睨む様に視線を向けるが、みつは怯えるどころか楽しそうに笑みを浮かべて無垢へ近づき始めた。




常時掲載

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