23:59:00
『――それでは、俺はこの辺で…今までお疲れさまでした、モモンガさん。そしてありがとう』
『こちらこそありがとうございました、アオイさん。また、どこかで』
《メッセージ/伝言》を終了する。もう、恐らく二度と聞くことはできない声。
だが感傷に浸る時間はもう残されていない。一瞬の瞑目の後、改めて正面――シャルティアを見つめる。
「シャルティア…」
友の忘れ形見。最愛の妻。俺のすべて。
銀糸の髪に紅玉の瞳。幾度となく吸い込まれた、その白蝋の頬に手を添える。
「今まで、ありがとう」
そっと目を閉じる。
23:59:58、59――
「愛してる」
その唇を重ね――
0:00:00……1、2、3
薔薇の香り、柔らかな感触。
「……ん?」
目を開けば、シャルティアだった。
「ッ!?」
動揺のあまり顔を放す。サービスの終了時間では?18禁規制は?いやそもそもVRでなぜ匂いが、触感が?
数多浮かぶ当然の疑問。だがそれらすべては
「アオイさま…」
瞳を潤ませながら再び吸い付いてくるシャルティアの前に泡と消えた。
「シャル、ティア…ッ」
「ん…ぁ…れぁろ…」
唇を割り、シャルティアの舌が口内を這いまわる。
「ぁー…んぁ…ちゅる…」
「あ…あぁ…」
歯を舐め
「れぇ…っちゅ…じゅ…」
「んんぅ」
歯茎を辿り
「じゅっ…ちゅぅ…れる」
「しゃる…てぃあ…」
舌を絡める。
一体どれほどの時が経ったのだろう。
自身の理想、願望、欲望。すべてが形になった少女に求められ続け、息継ぎに顔を放したときにはすでに思考能力は失われていた。
「はぁ…ふぅ…んぅ、あおいさま…んっ!」
口から零れ落ち、粘度の高い唾液に塗れたその舌に正面から舌を擦り付ける。
深い、深いシャルティアの匂い。シャルティアの味。
「んあぁっ…あっ…ぁー…」
「はぁっ…はぁっ…しゃるてぃあっ!」
薔薇の香りに唾液のツンとくる臭いが交わり鼻を刺す。
不快な筈のそれは異様な興奮となって理性を燃やす。
「んくっ…はぁ、はぁ、シャルティア、もう…」
「んはぁ…はい…あおいさま…」
ペースト状になった唾液を飲み干し、もはやどちらの物かも分からぬ臭いの息を放った頃には、はち切れんばかりに膨れ上がった股間に痛みを覚えるほどだった。
「シャルティア…ふく…」
「はい…」
女性の服を脱がせた経験等一切無い、ましてやシャルティアのようなボールガウンなどと。
自身で描いた物といえど、自分には荷が重すぎた。
手慣れた手付きで脱ぎだしたシャルティアだが、胸部を抑え凍り付いた。
「あ、あぁぁあの、アオイ様っ!」
「なに?」
限界が近い。
「その、その、わたしの、むね、なのでありんすが!」
「おっきくてかわいいね」
ロリ巨乳は正義。
「うぐぅ!じ、じつは…」
「うん」
何故か狼狽えているシャルティアもかわいいな。
思考を桃色に染めながら一瞬で服を脱ぎ捨てる。シャルティアに合わせて小柄に作り直したアバターにはやや不釣り合いな大きさの物が天を突いた。
「わ、わ…アオイ様の…」
「シャルティア、もうがまんできないんだ」
アオイのソレを凝視しながらも、覚悟を決めたように一つ頷くと勢いよく脱ぎ去った。
零れ落ちる胸。
いやほんとに零れ落ちた。
「??????」
「あ、あぅ…その…もうしわけございんせん、アオイ様…」
ぺったんぺったん。
彼方まで続く平野に小さく添えられた二つの桜。
凝視しながら、かつての友との会話が朧げに浮かび上がった。
♦
「っちょっちょっちょっとアオイさん!なんすかこれはっ!」
「は?何か不満が?もう可愛いが過ぎるでしょうが、やばいですよこれは」
「確かに超可愛いけど胸!おっぱい!貧乳吸血鬼っつったでしょうが!」
「ロリ巨乳は正義。分かるだろ?」
「俺の正義は貧乳。お願い、ここだけヘコましてください、後は完璧ですはい」
「え~でもなぁ…俺、実はただのロリはあんまり…」
「なんでだよ!」
♦
──延々と続く泥沼の討論、もはやこれまでと思われた時突如として良い顔で巨乳絵を受け入れた我が友。
当時は思いが通じたのだと固い握手を交わしたのだったが…
「胸が、小さいのが恥ずかしくて…ペロロンチーノ様には、大変な失礼だと分かってはおりんしたが…どうしても…」
つまりはまぁ、そういう設定にしたんだろう。俺の正義は通じていなかったのだ。
「……」
「アオイ様…お、お怒りでしょうか…?」
先ほどまでの甘い空気は霧散していた。
限界まで隆起していたはずの逸物は──
「ぁ…すごい…」
なお一層の膨張を見せ自身の腹を抉っていた。
「シャルティア…」
拙く隠す両の手。恥じらいに染まるかんばせ。それでいて何かを期待する瞳。
嗚呼、友よ…君が、正義だったのだ。
そっと、そっと腕を回しシャルティアの身を掻き抱く。
「きれいだ…」
「あぁっ…アオイ様…」
頬を包まれ、ゆっくりと顔が近づく。
穏やかな、だが確かな愛情を感じるキスを続ける。
密着し、互いの体温まで交換するそれは幸福の具現だった。
そして
「シャルティア…入るね」
「はい…わたしのはじめて…もらってください」
瞬間、腰から下が消滅した。
そう認識してしまうほどの快感に飲まれ、たまらずベッドに座り込み、対面座位に移行した。
「あはぁっ!すごいぃ、これがっあおいさまのぉ!」
「あっあっあっ!これ、やば、あぁっ!」
あまりの快楽に動くこともできない自身を後目に、激しく腰をくねらせ膣奥に擦り付けるシャルティア。
溶けあう肢体に硬く尖った小さな乳首だけが互いの存在を認識させた。
「ご、ごめん、しゃるてぃあっ!もう出るっ!」
「はいっ!ぁぁ、どうぞっ、あっ!お好きなだけっ!」
文字通り人の身を超えた交わりに限界は即座に訪れた。
シャルティアの両足がしっかりと背中に回される。外になどと思考にも上らない。
押しつけ、飲み込み、限りなく境目を無くした両者が瞬間、弾けた。
「──シャルティアッ!」
「あぁぁぁぁ!」
夥しい量の射精。やはり人外である故か、それともシャルティアへの愛か。
恐ろしいほど大量の精液がしみ込んだ膣からは、漏れ出た白濁が呼吸と共に噴き出ていた。
いや、真に恐ろしいのは
「シャルティア…まだ、いいよね?」
「ふぇ…?」
これほどの射精を行ってなお、一切の衰えを見せない、自身の欲棒か。
「ぁ…」
繋がったままシャルティアを寝かせ、正常位へと。
「うっ…くぅ…!」
一突き、また一突きと腰を突き入れる。暴力的なまでの快感にまるで拷問を受けているかのような苦悶の声が漏れ出る。
突く毎に溢れ出る愛液は、意思を持つかのように動く膣壁と共に絡みつく。
引く毎により強く締まる膣口は、カリ首をしっかりと咥え込み二度と引き抜くことは出来ないのではないかと錯覚する。
下を見れば、白い肌を紅く染め、一心に自身を見つめ続ける最愛の少女。
止められない。止めるはずがない。
「はぁ…はぁ…きもち…いい…うっ!」
「ぁんっ!ぁ…すごい、また…」
5分と持たぬ2度目の射精。それを恥とは思わない。
むしろこれほどの、史上類を見ない生ける芸術のような少女と交わりこれだけ持ったことを誇りに思うべきだろう。
「あぁ…しゃるてぃあ…きもちよかった…?」
「はい…はいっ…とっても…とってもしあわせでありんす…」
とはいえ2度の射精により多少は落ち着いたか、シャルティアを想う余裕が出来た。
だからという訳でもないが、その白い肢体の中で強く自己主張する桜色の突起に目が移る。
友の、そして今や自分にとっても同様の正義。
固く尖ったそれを強く摘み、擦り上げた。
「ひぎぃっ!」
「ぅわっごめん!大丈夫?」
今までの嬌声とは違う叫び声に力が強すぎたかと反省するが
「ぁ…ぅぁぁ…もっと…してぇ…」
「…大丈夫そうだね」
舌を突き出し、唾液と涙を零しながら溶け切った表情を浮かべるシャルティア。瞳にハートマークが浮かんでいてもおかしくはない有様だ。
どうやらかなりの性感帯だったらしい。通常、女性でも開発しなければ左程快感を感じない場所であったはずなのだが
「ひゃるてぃあがひてないはずないふぁ…んっ」
「ふあぁぁぁ!ぁっイクっ!イッ──!」
コリコリした乳首を味わい、甘噛み。体を跳ね上げ、勢いよく潮が噴き出した。
引き千切らんばかりに収縮する膣口に合わせ、俺も噴き出した。3度目、当然の結果である。
「はぁ…はぁ…力が…抜ける…」
怒涛のような3連続の射精により、流石に我が息子も落ち着きを取り戻した。シャルティアの横に寝転がる。
「……ぁ…終わり…でありんすか…?」
「ちょっと、休憩…すごく、気持ちよかった。幸せだった…ありがとう、シャルティア。ってお礼言うのはおかしいかな…シャルティア…大好きだ…」
「──ッ!わ、わたしも、わたしもお慕い申してありんす…!あぁっ…!」
強く抱き合い、口を吸い合う。感情が先行し、口回りを唾液で汚しながら、糊付けするかの如く唇を塗り付ける。
「じゅる!っはむ!じゅぅぅぅ!ぁむ…あおいさま…んぁーれろ…んに…んんっ」
舌を突き出せば、強く強く引き込まれ、甘噛みで唾液を絞り出し、シャルティアの唾液を染み込ませられた。
「はぁっはぁっ!シャルティア!シャルティア!うぅぅ…!」
瞬く間に取り戻される強烈な性欲。
だが感情の急激な高ぶりに身体はついていかず、ペニスは未だ半勃ちといったところで些かみっともなくシャルティアの秘所に打ち付けられていた。
「うーっ!しゃるてぃあ…入りたいのに…」
「んっ…アオイ様、わらわにお任せくださいでありんす!」
「んぇ?」
視界から消える最愛の少女。
「あおいさまの…すてきでありんす……はぁ~~」
「ふぅわっ!ぁ、シャルティア…」
股間に感じる温かな風。視界を降ろせばそこは桃源郷だった。
「あ~…んんあっ。ん~~なっ。れろ、れろ…ん、はぁ…ぷちゅ…っちゅ…熱い…ちゅる、ちゅっ。んれぇぁ…しゅき…ぇろれろ…あむ…ぁむ、はぁ~」
「──────」
おい、そこ変われ。
自分自身に対して嫉妬すら覚えるほどの愛情溢れる口淫だった。竿に張り付いたまま這いまわる舌。甘噛みされるカリ首、丁寧に、何度も何度も唾液を塗され精液をぬぐい取られる亀頭。
いや、冷静になればこれに近いものをすでに自身の口に受けていたはずなのだが。遠目から見るそれはあまりにも煽情的で…
「れるれる…んぁ…かたく、なりんしたね…ちゅぅ…わたしのおくちで…んふぁ…れぇー…」
力強くテカり輝くソレはまさに新品同様。すぐにでも射精できそうだ。というか我慢できない。
「シャルティアっ!くちっ開けたままで!舌出してっ!それでっ…!」
「っはいっアオイ様っ!あー──」
シャルティアの白魚のような指で激しく扱かれながら、大きく開いた口から差し出された舌に鈴口を擦り付ける。
俺が興奮していた事に気づいていたのか、常に息を吹きかけ続けるのも忘れない。もっとこの夢のような光景を、快感を味わっていたい。
そんな願いも叶わず、繰り返された吐息と同時にこの日一番の量の精子をぶちまけるのだった。
「んぅっ!?あっだめっ、あっふあぁ…」
「っふぅぅぅぅ!あぁぁ……」
口に射精する時は言うのが礼儀であり先人の知恵だったに違いない。
舌に押し当てていたとはいえ、手淫も同時に受けていたペニスはあらぬ方向まで精子をぶちまけ…端的に換言すると、顔中が精子塗れになってしまった。
「ご、ごめん、シャルティア…あぁ、髪にもついちゃった、今取るから──」
「あっだめでありんすっ!」
咄嗟に拭った俺の指を掴んでしゃぶりつかれる。
「わ、しゃ、シャルティア!?」
「じゅぅぅぅぅ!ちゅる…おいひぃ…ちゅる、じゅぅぅ…」
「おぉぅ…」
俺の指をしゃぶりながらも、顔を垂れる精子を拭っては共に味わわれていく。
そんな姿を見せられれば、徐々に力を取り戻すは我が半身。
「ぁ、また…」
とはいえ流石に半勃ちである。
「では、今度は、私の得意な…」
「と、得意なだって…!?」
これまでを、超えるということか。
淫靡な笑みを浮かべたシャルティアに震えるような期待を滲ませ見つめる。
「んしょ、と…これで…」
「お、おぉぉぉぉ…!」
得意、即ち騎乗位であった。ペニスの上でM字開脚の状態になり、俺とペニスにその愛液が漏れ続ける秘所を見せつけながらゆっくりと腰を下ろす。
「ふふっ…今…元気にして差し上げますからね…っ」
少しからかうような声色。
半勃ちのペニスが外陰部に触れると、ぎゅっと両足を閉じ粘膜に包まれた。
「うぅわっ…」
膣内とは違うその感触に思わず声が漏れる。
「これから、ですよ…」
俺の肩に両手をついて体を支えると体を前後に大きく揺すりだす。
ぬめぬめした粘膜の肉びらが吸い付くように、丹念にペニスを撫で続ける。
「これは…やば…らめ…」
「うふふ、女の子みたいなお声が出ちゃいましたね?」
シャルティアの興奮が伝わってくる。いやらしくうねるような動きに変化し、顎先から滴る汗と唾液が顔に雨を降らした。
「しゃるてぃあっ…!もう大きくなったから…っ」
「入れたいんでありんすか?わたしはこのまま射精して頂いてもかまいんせんっ」
「そんなっ…しゃるてぃあぁ…」
騎乗位によりSっ気を発揮しだしたシャルティアに弄ばれる。このままでは自身の腹に空しく無駄撃ちすることになってしまう。
嘲笑うシャルティアの姿が目に浮かんできた。これも有りかも…いやいや。
「これで、どうだっ」
「ひあぁぁぁ!」
シャルティアの弱点、両の乳首を思い切り摘み上げた。
倒れ込んできたシャルティアで見えないが、股間の温かみからまた大量の潮を吹いてしまったようだ。
「ふぅ…ふぅぅ…ふふふ、俺の勝ちだっ…ということで、入れさせてくださいっ」
「あぅ…はふ…はひ…どうぞ、あおいさま…」
なぜか敬語になってしまったが、少し浮かんだ腰を目掛け、ペニスでなぞりながら挿入を果たす。
「はぁー…はぁぁ…ん…きもちい…すき…しゃるてぃあ…」
「ん…すき…すきです…ん、ちゅ…」
過度な興奮状態を過ぎたことで互いに体力の限界を自覚していた。
のろのろとした接合。あらゆる体液に塗れた体からは数多の糸が引かれ、まるで溶け合っているかのようだった。
これが最後の性交になる。言葉にすることなく定まった終わりに備え、持てる全ての想いを持って愛し合う。
「ちゅぅ…くちゅるっ…」
「んんっ…!ちゅうっ!れりゅ…くちゅっちゅぅぅ…」
舌を絡ませ、唾液を啜り。上も下も、何もかもを混ぜ合わせる。
「あぁ……キスしながら…きもちい…もっと……んちゅ…もっとからませて…くだ、んんんっ」
「じゅぅ…しゃるてぃあ…おいしい…ひゃるてぃぁ…ぅん…」
精子が登ってくるのを感じた。舌を強く吸うことで合図する。
「んんんんんんっ!つよくっ!もっとつよくだいてっ!んちゅっ、あっあ、はなさ、ないで、あぁっ!」
「しゃるてぃあっ!はなさないっ!んくっ、はなさない!っくぅ!」
どくどく、びゅるびゅる!
そんな擬音が聞こえるような凄まじい射精。一呼吸毎に、次から次へと精子が吐き出された。
「あぁぁぁぁ!ふあぁぁ…!あっ、あぁぁぁぁ…!」
射精の度に、体を震わせイキ続けるシャルティア。
「ふぅ…ふぅ…ふぅぅぅ…」
永遠に続くのではないのかと思われた射精が止まる。
精根ともに、尽き果てた。
「あ…ぅ…すぅ……すぅ……」
シャルティアも限界だったのだろう、気絶のような眠りへと落ちたようだった。
シャルティアを比較的キレイな部分で楽な姿勢にしてやり、改めてその肢体を見渡すと、ふとその指に目が止まった。
「そういえば……」
俺たちは父親公認(引退時)の夫婦でありながら、アレをしていないではないか。
「やっぱり、これだよな」
リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン。
自身に割り当てられた予備のそれを、そっと枕元に忍ばせる。
「喜んでくれるといいんだけど」
そして、最早数えられぬほどの射精により、とうとう欲棒も完全に萎え切った。
いわゆる賢者タイムを迎え、ようやくまともに物事を考えられるようになった俺は
「…………GMコールが効かないようだ」
あまりに遅い出足であった。
『アオイさん、モモンガです!今ログインされてますか!?』
『ちゅぅ…くちゅるっ…』
『!?』