ゼストはツーリングする予定があったのでそのお供にバサラをつけることになった。
宿は万理亜が取り直してくれており、そこを目的地に変更するだけで良かった。
道中も問題なくいつものように話しかけてもバサラからはそれなりの返事が返ってきた。
彼女はバサラに興味などカケラも無かったが、周囲に違和感を与えないのなら邪魔ではないと思った。
後は適当に場に合わせた会話を盛り込んで万理亜のオーダーに応えていった。
唯一、誤算だったのは宿泊する宿が日本調の高級リゾートホテルだっただけだ。
万理亜に急いで確認すると、日頃のお礼だという。来てしまったものはしかた無いが、
今度こちらも謝礼をしないといけないな、と照れ笑いがこぼれた。
部屋に通されると演出にも力を入れているのか派手さは無いが、高級感が品よく際立たされた部屋だった。窓からは景色は見えないが庭園があり、そこには檜で囲われた個室温泉も見えた。
年季の入った和室というよりも、現代の格式ある高級ホテル部屋に畳や木をトレンドに合わせて融合させた最先端を思わせる部屋だった。
聞けば、芸能人などもお忍びでよく来るという。案内人の人が丁寧に説明をしてくれていた。
きっと背伸びしてきた客だと思われている。ドレスコード自体は大丈夫だと思うが、年齢や身のこなしが
若い(仕える作法は良いが、客としての作法は知らない)のが悪かった。そして、肌の色や髪の色が特徴的でどこか珍しい印象を与えていたのもあったかもしれない。
気恥ずかしさに襲われるも一時の話だ。彼女はすぐに頭を切り替えた。
一週間の休暇であっても、ツーリングは3日と決めていた。
3日もこの豪華な部屋にいるのは正直気が滅入るが、日中はここを拠点に外にいるからとゼストは自らを説得した。夕食も至れり尽くせりで、刃更達と暮らしてある程度の物は知っていたが、上位魔族が口にしているものと遜色ない位素晴らしいものだった。従者として過ごす毎日だったが、万理亜達に気を使わせていたのかもしれない。
お腹を満たし休憩する。明日の予定を立てて、機材をメンテナンスするとあっという間に時間が過ぎた。
さて、とバサラに向き直る。万理亜はこれを使って刃更への奉仕度を上げて欲しいと言っていた。
まぁ、万理亜のことだから夜の奉仕だろうと察しはついていた。
試しにバサラの股間を撫でるとそれだけで勃起した。
「・・・・・・なるほど。やはり人体構造はしっかりと作られていますね」
当たりをつけた彼女はこれをどう使うか改めて考えた。
もう夜の生活においてはほとんど試し尽くしたと言ってよかった。
なぜなら、彼女達と過ごす中で従者としてもセックスに参加すると少なからず彼女達の性癖も知ることになったからだ。
澪なら胸、柚希なら尻、胡桃なら脇など彼女達と自分のテクニックを合わせることで刃更にさらに快楽を与えることができるようになっていた。
そんな自分に他にどんな努力ができるのか。
今の刃更の現状を考えると、彼も一週間の休暇で性欲と疲れも溜めてくるだろう。
マッサージというものが疲労に効果的であることは分かっている。
風俗ではメンズマッサージと呼ばれるものもあるそうで、確かそれはまだ試していなかったはずだ。
「ちょうど人形なのだから試すのにはちょうどいいか・・・・・・」
彼女はバサラにメンズマッサージを施すことに決めたのだった。
まずはバサラと一緒に風呂に入った。
檜の風呂は温泉の成分なのかぬるりとしていて木の香りも合わさってとても極楽だった。
彼の体を洗って、布団にバスタオルを多めに敷いてそこで寝かせた。
ローションはボディーソープで代用して、洗面桶に溶かした。
自分はメイド服を着用し施術を開始した。
最初は本格的に彼の体をほぐしていく。
接触は最小限に、手には力を込めて丹念に筋肉をほぐしていく。
英語教師として人間界に入る前に、どんな職業にも対応できる知識は持ち合わせていた。
主人に最高の奉仕をするために鍛えなおした力だ。
こうしたことで少しでも刃更に恩を返せればと思うと熱が入った。
ツボを刺激し、血行を良くするために拳で叩いたり、多少痛いだろうがその後を考えてしっかりとマッサージを行う。
痛みが治まれば、体が温まり自然と呼吸も深まってくる。
いつの間にかバサラからは寝息が聞こえてきた。
こうなれば頃合いで、ゼストは次の段階へ移行する。
アロマを少し甘く強い匂いのするものに変え、換気を弱める。
彼を膝枕して起きるまで待った。
極度に疲労していなければ、発汗時の睡眠は浅いのでバサラはすぐに目が覚めた。
言葉ではなく彼の体を触って誘導してマッサージを再開する。
今度はメイドのグローブを外して直に少しいやらしく彼の体をほぐしてく。
お互い少し汗ばんだ状態で体の感覚が敏感になっていた。
そんな中で手だけで色香を表すかのように彼女は彼の体を触っていた。
性器はまだ触らないが、彼に体重を預けて重さを感じさせた。
その鈍い感触と手の敏感な刺激のコントラストが彼により蠱惑的な色香を与えるようにしたのだ。
バサラは既に勃起しているが彼女はそれをあえて無視し続けた。
次第に部屋の湿度が上がっていき、互いに汗が流れてきた。
一度起き上がって彼に水分を取らせる。
そして、その間に無言で服を脱いだ。
彼にその様子を見せつけて女の意識を植え付ける。
相当興奮しているのか息は荒く、男根はビクッと跳ねていた。
そのまま最後のマッサージに移る。
体重はかけずに指先で性器を愛撫していった。
ブラを外した胸を静かにゆすって性欲を煽りつつ、爪先で乳首をコリコリとなぶった。
太ももや尻の感触を与えないように中腰で力を込めてあくまでも指先だけで行った。
乳首が終わればそのまま体をなぞって下半身に。
両手の指をイソギンチャクのように揺らめかせて玉袋を刺激する。
射精させないように気をつかって緩急をつけていじめていった。
竿をしごくことはせず、指先でなぞり鬼頭と付け根の往復を繰り返した。
バサラは腰をびくびくと跳ねさせ続け最終的には体に力が入らずに震えていた。
マッサージとしてはまぁこんな所かと彼女は彼に口移しで水を飲ませた。
呼吸が落ち着くようにぐっと抱きしめて、口の中の水がなくなるまでねっとりとキスをした。
荒い鼻呼吸で口元からはよだれや水が垂れ、オスとメスの匂いが発せられていた。
二人とも汗びっしょりで部屋も匂いと湿気で充満していた。
水を飲ませ終わった時、彼女はバサラに妖しく微笑みかけて彼を後ろから抱きしめた。
背後から彼の胸を愛撫しつつ体勢を変えていく。
ナメクジのように体を這わせて感触をバサラに送りつつ彼の股間に顔を近づけていった。
まるでカエルのように足を曲げて彼の胴体に抱き着く格好になった。
彼の眼前には彼女の濡れたれた女性器が惜しげも無く披露されていた。
彼女はそのまま足で彼をゆるく締め上げていった。
足先で首筋を責めながら上半身の刺激を強めていく。
下半身は両手で抑え込んでアナルが丸見えになるくらい開かせた。
しっかり上半身を屈服させたところで、アナルをしゃぶった。
すると力の入らないバサラの下半身はぴくぴくと痙攣して降参するように白濁液が男性器から漏れ出した。
バサラは軽く飛んでしまっていた。
ふぅ、とゼストは満足のいく結果を得られて安堵し、少しの驚きを覚えいてた。
贅沢な時間だったと彼女は感じていたのだ。
夜の生活でお互いの欲求を発散する行為が普通だった。
刃更や澪達もこういった奉仕よりも互いを認め合う事を重んじている。
だから、自分の過去、ゾルギアのように強者が奉仕を強要するようなことは無かった。
もちろんそれは悪で刃更への奉仕は自らの意思で行っている。
しかし、奉仕よりも女としての自分を尊重することが多くなったのも事実だった。
光栄な事で理解もしているが、受けた恩の大きさを考えれば彼女は刃更にならゾルギアが彼の女に強要していたような性の限りをつくした奉仕をしても良いと思っていた。
女を侍らせ、鳴かせ、玩具として奉仕させる。
男と女ではなく、男性器の入れ物、快楽を得るための道具として刃更に扱われる。
彼は拒むだろうが愛ある今なら自分はきっと喜んで彼に尽くすだろう。
今のような彼のためだけの、彼に気持ち良くなってもらうためだけの行為に勤しむ。
ゼストは彼女達とは違うこの価値観を隅においていたが、
実際にバサラのためだけに、自分の中にある恩義を免罪符にして尽くしてみると、
これがどうしても否定できずに充足感を覚えてしまうのだった。
彼女はこの思いに逆らうことができなかった。
ゾルギアとの歪な関係が祟っているのか、それは呪いのように彼女を蝕んでいった。
几帳面な性格がもっと彼に尽くせと自身を苛んだ。
ここには彼女を刃更の女だと諭すものがいなかった。
ゼストは先ほどの安堵感を求めてどこまでも人形に尽くし始めた。
自身を道具として彼の性感を高めるために芋虫のように這っていった。
時に足の指だけをなめしゃぶったり、密着して腰だけを下品に打ち付けてみたり、
四肢に力を入れて彼と触れるか触れないかの距離を保って吐息だけで彼を興奮させたりした。
自分の性欲など気にせず女の汁は垂れ流しとなり、喘ぐこともせずひたすら彼が愛してくれるまで耐え続けた。
彼が挿入を望めばオナホールになるつもりだった。
しかし、彼は自分の欲求を酌んでくれているのか奉仕を望んでいるようだった。
そう勘違いしていった彼女は奉仕に溺れていった。
アロマと汗や白濁液と女汁の匂いが入交って部屋は蒸し風呂のようになっていた。
ぼーっとした頭でゼストの思考はどんどん変質していった。
この奉仕をする安堵感に対しての理由が、もっと奉仕がしたいがために、短絡的に形成され奉仕をするたびにそれが正しい事なのだ、バサラのためなのだと刷り込まれていった。
刃更に尽くしているのは、もちろん好意もあるが過去の贖罪もあったのかもしれないと彼女は思った。
そして、それ以上に見返りが欲しかったのだと彼女は自身の隠れた欲求に気が付いた。
見返り、仕事にはお金を好意には愛を。メイドでいるのは彼からの寵愛を受けたかったから。
奉仕して、奉仕して彼に尽くし、贖罪や好意を差し引いた残りを愛で埋めて欲しかったのだ。
実際、彼のハーレムに加えてもらうことができ、幸せな生活を送れていた。
けれど、それは彼の女としてだ。
彼女は彼の股間を執拗にマッサージし続けた。
バサラも彼女の股をなぶるように舐めはじめた。
奉仕に奉仕で返される。すると、彼女が求める愛はもっと膨らみ続けていく。
決して彼女の方からバサラを求めることは無かった。
何故なら、彼女は先に奉仕してその見返りを求めるやり方しか自分の欲求を通す術を持たないからだ。
それを個性として認めつつも澪達は手を差し伸べ、自身を刃更の女としてくれていたのだが。
しかし、自身はそれだけで良かったのだ。
私は刃更様に救われた。その恩義のためならどんな奉仕も厭わない。
だから、性奴隷としての自分であるだけで良いのだ。
その思いに至った彼女はさらに熱烈に彼に奉仕をした。
彼のモノはびくびくと震え始めた。
射精直前を見計らい彼女はまるで忠誠を誓うかのように喉奥で彼のモノを咥えこんだ。
射精を促さないように静かにゆっくりと咥えこみお尻を振って彼を煽った。
彼は彼女の腰を力強くつかんで腰を思い切り顔に押し込んで射精した。
その横暴さに彼女は歓喜して潮を吹いた。
そこから先、彼女は彼の性奴隷として扱われた。
彼女の耳に入ってくる言葉は彼の命令だけだった。
その幸せに報いるために奉仕をした。
下品に喘げと言われればケモノじみた声を発した。
興奮させろとささやかれれば下品な愛撫を繰り返した。
彼が腰を掴んで来たら尻を広げてマンコの入り口を示した。
挿入されれば膣壁を妖艶に絞めて、口からは媚びた声を出した。
決して嫌ではなく、強要されたものではない、彼を愛していてそれに奉仕できる自分の嬉しさからくる演技。
ゼストがイッても失神しても構わず行為は続いていった。
いつしか朝が来て、昼が過ぎ夜をまたいでいった。
彼女は一度だけフロントに宿泊の延長を求めただけでそれ以外は彼の玩具となった。
優美な部屋も、壮麗な景色も愉しむことなく彼女はバサラに使われ続けた。