アズレン夜伽話 作:変幻アズレン屋
でも前二作要素は殆どありません。
久方ぶりの帰宅であった。
KAN-SENを統括しそのメンタルケアを行う指揮官と言う立場は、実に9ヶ月もの間僕から私生活を奪い去っていたのだ。
全く以て信じ難い。
鏡面海域やら何やらで幾らキナ臭い時期だからと言って帰宅する権利すら無いとは何と不自由な職業だろうか。
だがしかし、今日は「違う」。
たった3日とは言え、自宅に帰って執務を忘れる事を許されたのだ。
色狂いになってしまったシュトラッサーやオイゲン達──あれから体を重ねた人数はかなり増えたが、彼女らKAN-SENを「殆ど」置いてくる事にも成功した。
だから休暇中はそれはもうゴロゴロして、ゲームして、ぐぅぐぅ寝て過ごす事が出来る────筈だった。
先にも述べた通り、今回は色々と「違う」のだ。
「────」
「────」
何処か遠くで、じぃじぃと蝉が鳴いている。
ぎらつく陽光を反射した海が、そのうざったらしい程の青を眼下で広げている。
そしてグラスの中で溶ける氷がカランと音を立てた。
「暑ぅーい……暑いよ……」
「暑いね……」
卓袱台に突っ伏し、互いに伸ばした指を絡めながら僕と灰色がかった銀髪の女──鉄血のKAN-SENたる「プリンツ・ハインリヒ」は、理不尽過ぎる世界への不満を述べる。
確かに一年を通じて冷涼な気候の北連に所属する彼女からすれば、このうざったらしい位に暑くじめじめした重桜の夏は厳しいだろう。
ならばエアコンでもつけて涼しい部屋に引きこもっていれば良い──と皆言うだろうが生憎そうは問屋が卸さない。
今現在、我が家にエアコン等という文明の利器は存在しないのだ。
「ねぇ、エアコンは?」
「先週壊れた。直るまでは何にも無いよ」
「そんなぁ……このままだと茹でられちゃうよぉ」
非常に残念な事に、久々に戻ってきた我が家のエアコンは御臨終なさっていた。
キチンとカバーを掛けておかなかったのが悪かったのかそれとも単なる故障なのか、兎に角ウンともスンとも言わないのだ。
そう言う訳で熱中症対策として窓と言う窓を開け放ったのだが、それでもこのうだるような暑さが解消される気配は無い。
それどころか8月の日光は僕らを纏めて焼き払い、無気力に茶を啜る堕落の徒へと変貌させたのだ。
「はぁ……」
「────」
幾らKAN-SENと言えど体温を調節する機能が極端に優れている訳ではないらしく、プリンツ・ハイリンリヒもむっちりとした肢体を汗に濡らしている。
何と言うか、とても艶かしい。
「────」
「────?」
彼女が身に付けているのは本当に短い──精々が乳首辺りまでしか隠せていないセーターとこれまた信じられない位に丈の短いスカート、そして兎の耳のようなカチューシャのみ。
普段はジャケットの部分的に切り抜いたようなモノを羽織っているが、それもこの暑さには堪えかねたのか袖を抜いて腰からぶら下げていた
つまり、今の彼女は中途半端なノースリーブとスカートを着用しただけであり、むちむちした太ももや下乳、汗に濡れた脇やらが丸見えなのだ。
ハッキリ言ってトンでもなくエロい。
しかしそんな下世話な事を考えていると知られるのも何だか嫌で、それとなく視線を逸らしてみてはいるが────
「それ、貰うね」
「え?」
不意にハイリンリヒが飲みかけの──僕が飲んでいたグラスを手に取り、躊躇う事なく口をつける。
そしてそのまま、一気に全部飲み干してしまう。
「んっ……」
「あ、それ僕の────」
「ぷぁ……良いじゃん、別に。指揮官くんも私のを飲めば問題ないよ」
呆然と見守る中、ハイリンリヒの白い喉仏がこくりこくりと上下する。
一気飲みする為に少し背を反らした事で、縦縞のセーターに上部だけ覆われた豊満な乳房が此方に向かって突き出されていた。
「────?」
いや、いや冗談じゃない。
普段からセーターがパツパツで下乳が乳首が見えそうになっていると言うのに、汗で貼り付いた今ではそのボディラインがハッキリと浮き出ているのだ。
最早ドキッとした処の騒ぎではいられない。
(あれ、これは、ひょっとして、もしかすると────?)
夏の暑さにやられてしまった脳みそが、我ながら呆れてしまう位にとんでもなく邪な答えを弾き出す。
──ひょっとして、彼女はセックスしたいのだろうか
「────??」
いや馬鹿な、そんな事は有り得ない。
だってまだ昼だぞ?
確かにそれをするのも全然悪くないどころか毎日だってしたい位だけど、よりにもよって今するのか?
こんなクソ暑くて扇風機も役に立たない真夏の真っ昼間から、本当にするつもりか?
そうして堂々巡りの思考が肉体の制御を手放すと────
「んむッ……♡」
「────!?」
突然身を乗り出してきたハイリンリヒが、その艶のある唇を重ねてきた。
目を白黒させる僕を余所に口内に侵入した舌が縦横無尽に暴れ回り反射的に食い縛ろうとした顎の筋肉を制止すると同時に、生温くなったお茶が流し込まれてくる。
「私のを飲む」って、そう言う事なのか。
普通にハイリンリヒが口をつけたお茶を飲むんじゃなくて口移しで、それも口内を蹂躙されながら流し込まれるものだったのか。
「んッ♡んんッ……♡んちゅ、ちゅりゅっ♡んんぅ♡」
視界一杯に広がるハイリンリヒの端正な美貌。
頬に添えた彼女の手のひらと、柔らかな唇の感触。
お茶は一瞬でなくなったが、そのまま身を竦ませる僕にしなだれかかりねっとりとした唾液を流し込んでくる。
「んむッ……♡んんッ♡んふッ♡んりゅ……♡」
酸素、心の平静、忍耐力──ハイリンリヒは水分と引き換えに色々なモノを僕から吸い上げていく。
理性を失った心臓が早鐘を打ち、少しずつ絡み付いてくる彼女の感触に手足が強張る。
やがて心の吸精を終えた唇が離れると、べっとりと垂れ落ちた唾液の架け橋が僕のシャツに染みを作った。
しどろもどろな僕に、ハイリンリヒが優雅な笑みを向ける。
「んふぁ……♡ふふ、顔が真っ赤だね指揮官くん……♡興奮しちゃった?」
「────!」
図星だった、と言うよりは良いように弄ばれているだけだろう。
彼女はこうやって男を誘惑し、煽てて自分好みに誘導し、それで気持ち良くなるのが大好きな享楽主義のKAN-SENなのだ。
幾ら僕がへっぽこ指揮官だからと言っても、何度か体を重ねれば普段は「陽気なお姉ちゃん」を演じている女が慈愛の下に潜ませた管理願望と独占欲位は見抜ける。
だが、その上で──抗えない。
ハイリンリヒの白く細い指が顔のラインをなぞり、顎を優しく持ち上げるのを為す術もなく受け入れるしかない。
「可愛い……可愛いなぁ指揮官くん……♡本当は私がいないとダメなんだよね?私に甘やかされたいんだよね?」
「────」
「うんうん、何も言わず全部私に任せて……♡」
そう、そうだ。
本来なら大して長くもない「自分1人の時間」であると理解している筈のハイリンリヒが同行を申し出たのも、それを僕が拒否しなかったのもきっとこの為だ。
──僕は彼女に甘やかされたがっている
端的に言ってしまえば、色々と考える事に疲れてしまったのだ。
昨日までの僕は疲労の極致にあった。
仕事や元気なKAN-SEN達も、何もかもを忘れて誰かに委ねてしまいたかった。
どこか深見がある、深紅の瞳がぐぐっと此方を覗き込み僕の思惑を見透かした上で喜悦に歪む。
「此処では問題を起こす子の仲裁に入る必要も無いし、書類仕事に追われる必要も無いんだよ……♡ローンの相手とか大変だもんね……♡」
「────」
「考えてる事をぜーんぶ見抜いて、キモチ良い事、シて欲しい事全部してあげる……♡」
陽気で包容力のある彼女なら、ただ横になってるだけで何もかもをしてくれる──その扱いが理性ある人間相当かと問われれば、きっとそうではないのだろうが。
でもそれで良かった。
「そう……リラックスして横になるの……♡全部私がシてあげるから……♡」
「────」
「喋らなくても大丈夫だよ……♡もっと楽になって喘ぐだけで良いんだ……♡」
だってほら、無作法にも卓袱台を乗り越えたわわな乳房を押し付ける女が、最高に淫靡な微笑を浮かべているじゃないか。
ズボンの下で勃起した陰茎に柔らかい太ももを押し当てて、興奮を煽っているじゃないか。
ハイリンリヒはこの頭がどうにかなってしまいそうな暑さも、それ以上に燃え上がるセックスの熱で忘れさせてくれるつもりなのだ。
だったら──────
「私が、たぁっぷり愛してあげる……♡」
その方が、他の何より良いに決まってる。
■■■
──にち、ぬち、にちち……
「とっても太くて、かたぁい……♡」
理性を蕩かした囁きと共に、粘液に塗れたハイリンリヒの乳肉が両側から肉棒を押し潰す。
隙間なく寄り添う快感に声を震わせれば、鈴を転がすような笑い声が降ってきた。
「指揮官くんのぺニス、こんなになっちゃって……最近はずっと溜めていたんだね♡お仕事頑張って、偉いなぁ……♡」
それはベッドに寝転がった僕の肉棒をKカップにもなる乳房で挟んで、抱きかかえるようにして締め付ける──所謂、パイズリと呼ばれる行為だった。
圧迫感を強める為に敢えてたくしあげられたセーターが寄せ上げられる110cm爆乳の間から、赤黒く膨れ上がった亀頭の先っぽが僅かに覗いている。
これまで基地で交わった際にはしてもらった事は無く、それでいて時折サディスティックな表情をする事から「やったら似合うんだろうなぁ」等と考えていたが、その下劣な妄想が今現実のモノとなって僕に襲いかかっているのだ。
──にちぃ、みち、にちゅっ
「あぁ……♡でも、ちょっと挟まれただけで興奮するなんて悪いんだぁ……♡えっち♡」
両手で抱えた乳房を持ち上げてはストンと落とす、ただそれだけの行為なのに圧倒的な質量が陰茎をくにくにと弄ぶ。
痺れるような未知の体験、幻覚のような未知の快感。
知っているのなら耐えられる感触も、肉棒を扱くのが手から胸に変わっただけでまるで別物だ。
そうしてもどかしい刺激にみっともない喘ぎ声を上げれば、それが益々ハイリンリヒを悦ばせた。
「ふふ、この辺りはどうかな?ほら、ぎゅっ♡ぎゅっ……♡指揮官くんのだらしないおちんぽ、私のおっぱいで治してあげる……♡」
豊満な──あまりにも豊満なもちもちの乳肉は、今や彼女が垂らした唾液と先走りによってどろどろに汚れている。
そしてだからこそ、彼女の乳房はグロテスクな血管が浮き出た肉棒を拒まない。
下着が無くともだらしなく垂れ下がらないだけのハリと同時にスライムのような柔らかさを兼ね備えるKカップ爆乳には、その谷間に亀頭だけを残してぺニスを格納するなど造作もない事だった。
──にちっ、にちゅっ、みちちっ!
「んんッ♡ホントにおっぱいが好きなんだね……♡セックスする度に痕が残る位に揉んでいるもん……♡はぁッ♡指揮官くんは揉んでいるだけで良いのかもしれないけどぉ♡っふ♡あれ、隠すの大変なんだよ……♡」
責めるような口振りとは裏腹に、ハイリンリヒの動きは激しさを増している。
確かに胸が好きだが、そもそもからして普段から交わる時に僕の手を掴んで胸に押し当てているのは彼女だし、あまり力を込めずに揉んだら不満気な表情をするのも彼女──つまり、ハイリンリヒにとってその豊満な乳房は性感帯なのだ。
パイズリをするのは僕だけじゃなくて彼女自身も快感を得たいから。
熱く滾った肉棒に谷間を犯されて、彼女も悦んでいるから。
そう考えると──何だか悪戯したくなってくる。
「ふぁっ♡んぅ──んいィッ!?し、しきかぁぁっ!?」
軽く上体を起こして指の腹で硬くしこった突起を転がせば、ハインリヒは甲高い悲鳴を上げた。
嗜虐的でどこかからかうような色を含んでいた表情が驚愕に歪み、大きく開かれた口から飛んだ唾がシャツの胸元を濡らすが──そんな事はどうでも良い。
もっと彼女を苛めたい。
「っあ♡んぅっ♡あぁッ♡くぅぅッ♡指揮官くん、もっとぉ♡乳首いじめてぇ♡」
大きめの乳輪の中央で尖る乳首を嬲られ動きを封じられたハインリヒは、いやいやをするように首を振りながらおねだりをするしかない。
それに合わせて兎耳のカチューシャもゆらゆらと揺れ、瞬く間に逆転した捕食者と被捕食者の関係性を一層強調する。
ただ、それではつまらない。
ハインリヒがよがっているのを楽しむのも悪くはないが、どうせなら自分も──肉棒も気持ち良くしてもらわねば。
期待を込めて腰を突き上げれば、赤黒く膨れ上がった亀頭がハインリヒの顎をコツンと小突く。
「んぁぁッ♡あぇッ♡こ、これぇ♡ぃう──舐めて欲しいの?ふぅん……なら、いっぱいシてあげる♡」
快楽に流されていたハインリヒが目の色を変えた。
やはり彼女は察しが良い。
奔放で、自由気ままに振る舞っているようで実は言葉にしない他人の機微を感じ取る能力に長けている。
そんな彼女は、優れた能力を快楽の為だけに用いようとしているのだ。
──堪らない
本当に堪らない。
醜悪な肉棒に傅くハインリヒによって与えられた優越感と満足感と虚栄心が、同時に背筋を駆け抜ける。
そして今。
乳首を摘ままれたハインリヒが頬に貼り付いた髪をかき上げ、粘液でぬたつく口腔を此方に見せ付け、ゆっくりと俯き──とろとろと先走りを垂れ流す鈴口にキスを落とした。
「んむッ……♡んちゅっ♡んふっ♡んんッ♡」
先端が艶のある唇と触れ合った次の瞬間、粘液の糸を引きながら離れる。
かと思えば再び瑞々しい唇が亀頭に降り注ぐ。
1回、2回、3回──いきなり奥まで咥えるなんて性急な真似はせずに、ハインリヒは軽く啄むようなバードキスで肉棒を責めた。
「ぷぁッ♡ふぅっ♡指揮官くん、キモチ良い……?んむッ♡私のお口、好き……?ふぶぅッ♡」
蕩けた声音の問い掛けと共にぴりぴりと痺れるような快感が亀頭に走り、みっともない喘ぎ声を上げてしまう。
堪らず乳首を摘まんだ指に力を入れれば、ハインリヒの肢体もびくびくと淫らに波打つ。
せめてもの反撃は有効らしいが──それは此方が感じている事を相手に伝える事と同意義だ。
「んぃィ♡あは、キモチ良いんだ……♡っんぅ♡それならもっと……!」
どうしようもない位にキモチ良い。
そんな言外の返答を受け取ったハインリヒは益々嗜虐的な笑みを深め──今度は谷間から全体の3割露出した肉棒を、一気に咥内に収めてしまう。
敏感な部分が唾液に浸され、蛇のようにうねる舌が絡み付く。
「んじゅるッ♡じゅぼッ♡じゅぷッ♡んぶッ♡」
此方のペースなど一切考慮せず、最初から射精させる事しか考えていない激しいフェラチオ。
いつの間にか両手は僕の太ももに置かれ、自身の乳房に埋めてしまいそうな位に勢いよくハインリヒの美貌が上下する。
それに合わせて揺れる兎耳カチューシャの先端がお腹を擽るが、そんな些細な事を気にしている余裕なんて無い。
「じゅぶッ♡んッんッんッ♡んぶぅ♡じゅぶるるッ♡んじゅぷッ♡」
徐々に快感に堪えきれなくなってきた肉棒が、ハインリヒの咥内で膨張を始める。
それに気付いているのかいないのか、頬をすぼめて過激なフェラチオに耽りながらも深紅の瞳は真っ直ぐに此方を見上げている。
──ここが良いの?それともコッチかな?
そんな風に視線だけで此方の様子を窺いながら、彼女の舌は縦横無尽に暴れ回った。
竿に巻き付いたかと思えばエラの部分をこそぎ、亀頭をちろちろと舐めたかと思えば鈴口を強引に抉じ開けようとしてくるのだ。
すると──本当に偶然、先走りを垂れ流す亀頭が深く咥え込まれた事で喉奥をぐにゅっと擦った。
擦って、しまった。
「────あはぁ♡」
背筋に走った快感に乱れる呼吸を、KAN-SENであるハインリヒが見逃す筈も無い。
ヤバい、と心の中で焦り始めた時にはもう既に遅く彼女は深く──自分の乳房に顔を押し付ける位に、鼻の下を伸ばして深く肉棒を咥え込む。
動から静へ、頭を振るのを止め亀頭に喉奥をぴったりと押し当てながら舌が茎を擽ってくる。
「んんぅ──♡んむッ♡んぷッ♡んッんッんぅ……♡」
ぬめった、熱い肉が鈴口を押し潰す。
竿がうねる肉蛇に締め上げられ、男の欲望を絞り出そうと責め立てる。
いよいよ目前に迫った絶頂に向けて収縮し震える睾丸を、柔らかくハリのある乳房が押し潰す。
僕が仕込んだシュトラッサーも、ツェッペリンも、あのオイゲンですらしないような超絶技巧のフェラチオをハインリヒがしていた。
当然堪えられるワケがなくて。
彼女の乳首を摘まんでいる事など何のアドバンテージにもならなくて────
「んッ♡んぐッ♡んぶぅぅぅ────♡」
──どぶっ、どくっ、どびゅるっ!
唇と乳房の隙間から僅かに覗く肉棒を震わせ、ハインリヒの温かい咥内に精液をぶちまけた。
反射的にえづきそうになるのを目尻に懸命に堪え、吐き出された男の欲望を飲み干そうと女の喉が上下するが──2回、3回と発射される白濁液を受け止めるには彼女の口はあまりにも小さく、収まりきらなくなった分がぶぴッ♡ぶぶッ♡と下品な音を立てて溢れ出す。
しかし、欲望の捌け口にされてなおハインリヒは男の肉棒を頬張ったままだった。
俯せに寝そべって男の下半身にのしかかり、そのスッとした目尻に涙を溜め、乳房とは違って一切快楽を与えられていない下半身をもじもじと擦り合わせながらこくこくと精液を飲んでいる。
そうして何分が経っただろうか。
少なくとも5分はかかったと思われるが──精液を飲み干したハインリヒが唾液との混合液で濡れ光る肉棒を咥内からずるずると引き出したかと思うと、上体をずらして陰嚢に舌を這わせた。
まるで射精を讃えるかのように、或いは労るかのように舌先で皺を伸ばし、頬肉を擦り付け、喜色満面で睾丸を口に含む。
「ふぁ……♡いっぱい射精たね……♡んちゅ♡こんなんじゃ、お口マンコ孕んじゃうよぉ……♡れぇる♡指揮官くんのおちんぽスゴいねぇ……♡」
とろとろに蕩けたハインリヒの美声が耳を衝く。
魂を引き抜かれそうな射精をしたが、依然としてぺニスは硬く屹立しており──寧ろこの程度では足りない、もっと気持ちよくさせろと言わんばかりに反り返っている。
そう、そうだ。
幾らハインリヒのフェラがスゴいからと言って1回射精した程度では物足りない。
それにこの3日の内に彼女を堪能し尽くさねば、2人きりで交わる機会は片手で数えられる位しか残されない筈だ。
何しろシュトラッサー達は貪欲で強かで狡猾だ。
ハインリヒだけを連れて帰宅した理由など当の昔に見抜いているだろうし、だからこそ基地に戻れば箍が外れたように肉棒を求めるに違いない──ハインリヒを巻き込んで。
それはそれで別に悪くないのだが、どうせなら1人ずつじっくり味わいたいと思うのが男の性だった。
「ねぇ、ねえっ!もう良いよねっ!指揮官くんのガチガチおちんぽが欲しいのっ!私のおまんこ疼いちゃってるのぉ!」
そんな此方の思考を見抜いていないのか、それとも見抜いた上で自分の性欲にあっさり敗北したのか──どうやら陰嚢を食むだけでは我慢出来なくなったらしいハインリヒが、最早用を成していない衣服を脱ぎながら立ち上がる。
それはほんの10秒にも満たない、一瞬のストリップ。
先ずは腹の留め具が外され、自由になったジャケットが宙を舞う。
続いて装飾品だらけのスカートがカチャカチャと耳障り金属音を立てながら布団の上に落下し、最後はやはりノースリーブのセーター。
「ああもうっ……!」
だが、最早首回りに貼り付いたそれを脱ぐ事すら億劫になったのか襟を掴むと制止する間も無くビリビリと引き裂いて投げ捨てる。
KAN-SENの腕力だからこそ可能な暴挙だ。
でも──そんな事を気にしている余裕など無い。
「あははっ……♡指揮官くんの目付き怖くなってる……♡っふ♡まるで戦場にいる時のアイゼンくんみたい……♡あっ♡」
淫靡な──あまりにも淫靡な、男の性欲を煽る為だけに造られたとしか思えないありのままの女体が此方を見下ろしている。
支えを失い、重力に負けて垂れたKカップの爆乳が。
足元まで届く灰色の髪が。
むちむちに実り、汗でてらてらと光る両足が。
そしてもぞもぞと蠢く両手の隙間から僅かに覗く、赤い媚肉が──兎耳カチューシャだけを身に付けた鉄血重巡洋艦「プリンツ・ハインリヒ」が寝そべった僕の上に晒されているのだ。
「あは♡おちんぽっ♡指揮官くんの欲張りおちんぽ、食べちゃうよ……♡」
そして、今。
馬乗りになったハインリヒが淫蜜に濡れ光る両手で陰唇を開き、そそり立つ肉棒に向かってゆっくりと腰を下ろしていく。
見詰める先で垂れ落ちた生暖かい愛液が亀頭を濡らし、次いで秘裂が覆い被さり──ちゅぶぶ、と濁った音がして、先端から肉襞に包まれる。
──ず、ち……にちち……
「あぁぁぁぁぁッ♡すごい♡か、かたいよぉッ♡指揮官のおちんぽ、入ってくるぅぅぅッ♡」
待ちに待った肉棒の感触にハインリヒの肢体はぶるぶると震えて歓喜するが、そんな彼女の痴態とは裏腹に挿入するペースはゆっくりと──ぬぶっ、ぬぶっと確かめるように肉襞をぺニスで割り開く。
絶えず湧き上がる愛液が肉棒の切っ先をコーティングし、にゅぐにゅぐと蠢く膣壁が奥へ奥へと誘い込んでくるのだ。
そうして丸みを帯びた尻肉と腰がぴったり重なった次の瞬間──ハインリヒの下半身は暴力的な躍動を始めた。
──ずちゅっ!ばちゅっ!にぢちゅっ!
「あッ♡はッ♡ふぅッ♡きもち、イイッ♡はぁんッ♡しきかんくんの大人ちんぽッ♡あぁッ♡」
蹲踞の姿勢でだらしなく乳房を垂らしながら、ハインリヒの腰が激しく上下する。
それもただの上下運動ではない。
シュトラッサーよりも締まりの良い膣を存分に生かし、先端から根本まで満遍なくねぶるようにして腰がくねるのだ。
──ヤバい。
まだハインリヒが腰を動かし始めてから30秒も経っていないのに、既に絶頂の予感が脳裏を過ってしまう。
それだけ容赦なく責め立てられていると言う事だが、堪らず快感に顔を歪めてしまえば此方を見下ろす彼女の表情はより一層恍惚とした──或いは嗜虐的なモノへと変貌していく。
普段の陽気さをかなぐり捨て、女としての獣性を剥き出しにしたハインリヒが腰を打ち付ける。
──ぱちゅっ、ばちゅっ、ずちゅぅ!
「しッ♡指揮官くんも──あひッ♡キモチイイんだねッ♡んおッ♡やぁん♡おッ♡おッ♡おおおッ♡」
深紅の瞳をキュッと細め、肉棒がもたらす快感に身を委ねながらハインリヒは卑猥なダンスを踊る。
110cmの爆乳が過激な上下運動に合わせて跳ね回り、捕食者の立場にそぐわない兎耳カチューシャがゆらゆらと揺れる。
そして、過剰な快楽に堪らず口を開いて酸素を求めれば──唇が降ってくる。
「んむッ♡ちゅ♡ちゅりゅッ♡ふぁ♡んはッ♡はぁんッ♡」
気が付けば、ハインリヒの上半身は僕のそれにぴったりと重ねられていた。
視界は彼女に占拠され、押し当てられた乳房が撓み、舌で無理矢理こじ開けられた口に唾液が流し込まれる。
一切の抵抗を許されず、ただハインリヒに貪られるだけ。
「ちゅぶッ♡んちゅちゅッ♡はふぁ♡イってぇ♡イって指揮官くぅん♡あむぅ♡」
だが──情熱的なディープキスよりも、膣の方がより熱い。
顔の横に両手を突いて、僕の体にへばりつきながらどろどろの膣肉でぺニスをしごく。
無数の襞が裏筋をぞるぞると撫で上げカリ首にねっとりと貼り付く一方で、亀頭はこそぐような動きでからかってくるのだから抵抗なんて出来るワケがない。
バチバチと脳が白熱し、脊髄がびりびりと痺れる。
結合部から全身に広がる快楽信号が手足を突っ張らせ、一瞬の内に制御を喪失してしまう。
そうすれば──もう射精を止められる者も機能も存在しない。
「あぅぅ♡あえッ♡イっ……!てぇぇ♡おぉッ♡イイッ♡んちゅっ♡イく……っのぉぉ……ぉ♡」
ストッパーを失った事で、精巣から欲望が駆け登ってくる。
密着する僕とハインリヒの感覚が混ざりあって、融け合って1つになっていく。
互いが互いを高めて、絶頂へと導いて────
「あら、抜け駆けとは感心しないわね」
「あぇッ!?」
突如として背後から伸びた白い手が、ハインリヒの乳房を掴んで勢い良く引き剥がす。
乱雑に乳首を摘まれた上に絶頂を台無しにされ、目を白黒させる彼女の後ろに────見覚えのある銀髪。
「オ、オイゲン……!?何すんの──んイィッ♡あぁッ♡」
「何って……黙って抜け駆けした貴女にお仕置きをしているだけじゃない」
そう、鉄血が誇るKAN-SENの1人にして僕と交わった事で色情に狂った女の1人──プリンツ・オイゲンが面積の小さい水着姿で背後からハインリヒの乳房を揉みしだいているのだ。
何をしに来たのかなんて言うまでもない。
如何なる方法かは知らないが、我が家の場所を突き止めてセックスをしに来たのだ。
その証拠として見る者が凍り付くような笑みを浮かべた彼女のショーツは既に溢れた淫蜜を吸って、黒い生地により黒い染みを作っている。
「んぁッ♡えうぅッ♡あ゛ぁッ♡」
「ほら、動きなさいよ……♡アンタが動いてあげなきゃ指揮官が可哀想でしょ……♡それとも私に代わってくれるの?」
「やっ……!あッ♡あッ♡あッ♡あ゛あ゛あッ♡んおッ♡変にぃ♡おほッ♡なっちゃうぅ♡んう゛うッ♡」
耳元で囁くオイゲンの言葉に独占欲を触発されたのか、ハインリヒは再び腰を動かし始めるが──やはり乳首を弄られるのが弱いらしく、先程までとは違って酷く下品な矯声を飛ばしている。
「ちくッ♡あッ♡ひぃッ♡やだッ♡ちくびやめれぇぇぇッ♡あ゛あ゛あ゛ッ♡くあッ!?」
「ふふふ……♡ちょっと乳首を弄られただけでこんなになっちゃうなんて、なっさけなぁい……♡」
「そ、そんなこ──あ゛えッ♡んお゛ッ!?ダメッ♡イっちゃうっ♡イっく♡イくイくイく────♡」
トドメとばかりにオイゲンの指がしこった突起を転がした途端にハインリヒの背中がクンっと反り返り、天井に向かって赤い舌をだらしなく突き出す。
それと同時に膣壁がキュウキュウと締まり、ただでさえ射精寸前だった肉棒をあっという間に暴発へと導く。
「イっちゃえ♡」
「あ゛っ──────」
その感覚は丸っきりさっきまでの焼き直しで、さっきよりももっと酷い。
痺れるなんて領域ではなく、最早焼き切れてしまいそうな程の快楽が全身を突き抜け────
──どびゅっ!どくっ!どくどくっ!どびゅぶっ!
「イっぐぅぅぅぅぅぅ──♡♡♡」
視界が、感覚が一気に弾け飛ぶ。
ぐぶぶっと吸い付いてきた子宮口に向けて、蛇口が壊れた水道管のような勢いで精液をぶちまける。
あまりにも強烈過ぎる快感に堪らず喘ぐが、それを塞いでくれる者はいない。
──ぶびゅ……びゅぶぶ……びゅー……
「んむぅ♡オ、オイゲン──んりゅっ♡ふぁぇ♡えぅぅ♡」
「んふッ♡ちゅッ♡んぇる♡ちゅむ♡」
背後からオイゲンに唇を奪われたハインリヒは、その退廃的に実った肢体を痙攣させながら尚も腰をカクカクと振っていた。
きっと、想定外の絶頂に対して体が勝手に反応してしまうのだろう。
無様に仰け反り110cmのKカップ爆乳を此方に突き出したままふるふると震えるハインリヒは、一周回って神秘的にすら見える。
だが────沈静化し始めた欲求も「彼女」が纏めて台無しにする。
「邪魔よ」
「うぁッ♡あぁぁ────♡」
僕の肉棒を咥え込んだまま未知の悦楽に浸るハインリヒの脇をオイゲンが掴んで、ずりずりと引き摺り下ろす。
ぬぶぶ……と粘ついた水音を立てて外気に曝された竿を追うように、ダマになった精液が零れ落ちた。
予想外のアクシデントによって捕食される側から一転し、ハインリヒを征服してやった証拠だ。
今も彼女の膣内では無数の精子が本能の赴くままに泳ぎ回り、卵子を求めて奔走しているに違いない──人がKAN-SENを孕ませるなど不可能にも近いと知らずに。
何だかとても気分が良い。
人類を守るために造られたKAN-SENを性の捌け口にする事によって得られる背徳感と、絶世の美女を精液中毒にしてやった征服感が脳を刺激する。
増長、と言うヤツなのだろうか。
別に何でも構わないけれど、兎に角まだ性欲は尽きていないのだ。
この不埒な淫乱どもにはもっと頑張って貰わねば気が済まない。
「ほら、其所で暫く寝てなさいよ」
「あ……♡あえぇ……♡」
力の抜けたハインリヒの肢体が、相も変わらず棒切れみたいに寝転がった僕の隣に放り出された。
どて、と横たわったのも束の間、膣に収まりきらない精液を太股に垂れ流しながらのろのろと上体を起こそうとしている彼女を引き寄せ──湿った唇を奪う。
「んんぅ♡ふぁ♡しきかんくぅん……♡んちゅ♡」
「ふぅん……あくまでハインリヒにご執心ってワケ?嫉いちゃうわ……」
目を細めて従順に舌を受け入れるハインリヒの乳房をやわやわと揉む一方で、いつの間にか水着を脱ぎ捨て全裸でニヤニヤしているオイゲンにも横目で命令を下す。
ただ一言、「奉仕しろ」──と。
そう、KAN-SENにとって指揮官の命令は絶対的なモノ。
「ええ♡『指揮官様』の御命令のままに──はぅッ♡ああああああッ♡」
故に性交を命じられたオイゲンは悪戯っぽい笑みを一層深め──M字に開脚してサーモンピンクのクレバスを晒し、後ろに手を突いたままずぶずぶと肉棒を呑み込んだ。
ぴち、と尻肉が腰にぶつかるなり躍動が始まる。
──ぱんっ、ぱんぱんぱんっ!
「あッ♡やッ♡っん♡はぁンッ♡すごいッ♡びゅくびゅく膣内射精したのに指揮官のちんぽ、ごりごりしてるぅ♡んあッ♡これならずっと楽しめそうッ♡あはぁッ♡」
「んんッ♡んふッ♡わらしにもぉ♡ふぁぅ♡もっとしてぇ♡んちゅりゅぅ……♡」
ハインリヒの蕩けた咥内を貪りながら、オイゲンのキツい肉筒に肉棒を貪られる。
耳元で囁かれる淫語が、絡み付く舌のぬめりが、びちっびちっと音を立てて重なりあう肉感が、全てがどろどろに溶けて混ざり合う。
淫蕩に耽る休暇は──まだ始まったばかりだ。