アズレン夜伽話 作:変幻アズレン屋
正直タイトル考えるのめんどくさいんですよね…。
指揮官と駿河がケッコンした。
当然、母港の誰もが祝福した。
天城が、三笠が、島風が、あの赤城でさえ何とも言えぬ形相ではあったが賛辞の言葉を述べた。
──だが、1人だけ祝福出来ぬKAN-SENがいた。
そう、結論から言ってしまえば紀伊には熊野が言う所の「ワンチャン」を棒に振ってしまったのだ。
指揮官と紀伊の付き合いはそれなりにあった。
戦果を挙げて誇らしげな紀伊を、指揮官はよく労っていた。
その個性が際立つ母港にあって明朗快活な性格に好感を得ていたのか、指揮官は紀伊に親身ですらあった。
水着だって褒めてくれたし、何だったら欲望を隠しきれずにチラチラと視線を送ってすらいた。
ワンチャン処ではない。
チャンスは幾らでも、何度でも転がっていたのだ。
しかし、それを不意にしたのは他ならぬ紀伊自身だった。
原因は相応にある。
日和っていた──そうかもしれない。
KAN-SEN皆から人気の指揮官なら、誰か1人の好意に応える事は無い、と高を括っていたのは事実だ。
夢を見すぎていた──それも、そうかもしれない。
紀伊は自分が思っていた以上に、ロマンチストだったのだ。
指揮官ならきっと告白してくれるかもしれない、と少女漫画さながらの期待を抱いていたのもまた事実だ。
そしてその果てに想い人を奪われ──いや、奪われてすらいない。
紀伊は何もしていなかった。
ただ漠然と、今日も明日も明後日もずっとずっとこの関係が続くと信じて、胡座をかいていただけだった。
結局紀伊が己の失敗に気付いたのは、全てが終わってからだったのだ。
こんなにも恋しい。
こんなにも愛おしい。
だけどもう、届かない。
「ッあ♡いッ、指揮官……!」
だからこれも──自室のベッドで仰向けに寝そべって己を慰める行為も、浅ましい自己満足でしかない。
ショーツ等という邪魔者は、とうの昔に脱ぎ捨てている。
M字に開いた脚の付け根、露になった秘所を指先が擦りあげれば、その度に艶やかな喘ぎ声が漏れだしてしまう。
紀伊にとって自慰は特段珍しい行為ではない。
戦闘や鍛練を終えてなお体力を玩ばせていた時はこうして発散する事もあった。
だが、今回は違う。
(こ、声が漏れちゃう……!ウソ、私って「こんな」だったの……!?)
紀伊は、恋い焦がれていた。
寮の壁は薄くはないが、決して厚い訳でもない。
その羞恥心が紀伊に冷や水を幾度となく浴びせるが、その程度で恋心と情欲は止められない。
本人は困惑しているが寧ろ隣室を意識する度に昂り、秘裂から蜜を垂らす淫らな女が其処にはいた。
それもこれも全ては指揮官への想いからだ。
どうしても指揮官の心が、体が、そして肉棒が欲しい。
隠すまでもなく、紀伊は肉欲の虜なのだ。
そうだ、あの指で秘裂を割り開いて欲しい。
陰核を押し潰して欲しい。
膣肉を擦って欲しい────!
「……ッ、んぅッ!」
制御出来ない欲望のままに、紀伊は衣服ごと自らの乳房を揉みしだく。
サラシを破らんばかりに豊かなバストの先端も固くしこっていたが、構いはしなかった。
胸にじわじわと広がる快感が、陰唇を這い回る快感が紀伊の箍を徐々に解き放つ。
この経験は初めてではない。
指揮官がケッコンしてから殆ど毎日、女は昏い悦びに浸っていた。
そうして今日も逆らえずに堕ちていくのだ。
忍耐の限界をあっさり放棄した紀伊は愛液で洪水を起こす己の秘所へと指を差し込んだ。
ぐちゅり、と卑猥な水音が響く。
「あッ♡あぁッ!」
一層高くなった嬌声が質素な部屋にこだましたが、そんな痴態に構う事なく紀伊は指をずぶずぶと沈める。
止めどなく溢れ出す淫液を掻き出すようにして膣内を愛撫すれば、呼応するように乳房の先端も屹立していく。
絡み付く膣肉を擦りあげ自分で自分を責め立てるような行為に、益々興奮が収まらない。
──しかし、足りない。
指揮官の太い指でされる事を想像しながらの自慰は確かに気持ち良い。
だが実際に秘所をまさぐっているのは紀伊自身の細い指であり、登り詰めるには到底不足しているのだ。
この昏い欲求を解消して正気に戻れば今度は自己嫌悪に苛まれる事となるが、だからと言ってそのままにしておける筈もない。
あっさりと淫欲の制御をも放棄した紀伊は、胸を揉んでいた左手を下腹部に運び秘裂の上縁にある陰核を指の腹で押し潰した。
「っあ、んああッ!」
鋭く、痺れるような快感が紀伊を仰け反らせる。
間髪入れずに充血した陰核を摘まみんで人差し指と中指で捏ね回し、女はひたすらに快楽を貪った。
身を包む和装は乱暴な行為に皺を作り、時折ひくつく肢体は汗の雫を光らせている。
くびれたウエスト、雪のように白くシミ1つ無い肌、片手には収まらない程大きな乳房。
KAN-SENとしては珍しくもないが、人間からすれば誰もが求める程豊かで豪奢な肉体が堕落していく。
しかし、今の紀伊はそんな事に気を留めている場合ではないのだ。
「指揮官……しきかん、しきかんッ……!」
彼女が夢想するのは、もう2度と心を繋ぐ事が出来ない男だけだった。
切なくて、苦しい。
官能と恋心が滅茶苦茶に渦を巻いて紀伊を翻弄する。
欲しい。独り寂しく喘ぐだけの唇を塞いで欲しい。
欲しい。女陰に掛かりきりでほったらかしの胸を揉んで欲しい。
だけど──届かない。
「あぁッ!んッ、ふぁッ!指揮官……!」
ぐちゅぐちゅと湿った音を下腹部から鳴らしながら、紀伊は浅ましい妄想に浸る。
自分が選ばれたら!
自分だったら!
自分なら!
思いを募らせる度に女の指は加速し、自らを追い詰める。
「指揮官っ、指揮官!あぁッ!好きぃ!好きよぉっ!愛してるッ!」
ついぞ届けられなかった愛の言葉を紡ぎながら、愛撫でどろどろに蕩けた蜜壺を掻き回し、クリトリスを滅茶苦茶に揉み潰す。
ベッドに広がった濡羽色の髪を波打たせ、女はただ獣のように快楽を貪っていた。
技巧など、何処にもありはしない。
「『あの子』よりも、私がっ!私の方が愛しているのっ!」
届かぬ想いが指に乗って、いよいよ自慰はラストスパートへと突入した。
上の口からは唾液を、下の口からは愛液を溢しながら女の責めが過激化する。
「あぁッ♡指揮官ので、いっぱいにして──んぅッ!?」
白い指を咥え込んだ膣肉が瞬く間に収縮し、女の背筋がガクガクと仰け反る。
同時に妄想も頂点に達する。
雄々しい肉体が紀伊を組み敷いて、強引に足を広げさせるのだ。
そして荒れ狂う思考の荒波に翻弄された女の視界が、激しく明滅して────
「──っああああぁ!」
紀伊は無機質な天井に喉を晒して、絶頂を迎えた。
快感の波に呑まれた紀伊の肢体が激しく痙攣し、ベッドのスプリングが軋んで甲高い音を立てる。
股間に伸ばした両腕の間で寄せあげられたHカップの乳房がふるふると震え、端正な美貌は「戻ってくる」まで淫らに蕩け続ける。
そしてその最中、女はおぼろげな思考で「その言葉」を思い出した。
「恋愛と……んッ、戦争では、手段を選ばない……だっけ……?」
確かロイヤルメイド隊の誰かがそんな事を言っていたような気がするのだ。
今、紀伊はこの諺に心の底から同意していた。
恋愛と戦争で手段を選ばない、それは即ち恋愛と戦争は同列に語るべき行為だという事だ。
戦争──手段を選ばぬ闘争は、紀伊が最も得意とする事である。
「指揮官……私、もう我慢出来ない」
故に、あまりにも卑猥な狩りが始まろうとしていた。
「……ゅ、……る!」
「……?」
下半身で蠢く生暖かい感触と共に、艦隊の主である指揮官は目を覚ました。
どうやら、執務室の重厚な椅子に沈んで居眠りをしていたらしい。
確かに重桜の艦隊はカミの力が関係する以上祭祀や儀式が絡むため、その処理によって深夜まで業務がずれ込む事も珍しくはない。
指揮官は決して無能ではなかったが、ほぼ連日徹夜に近い状態にあるのは間違いなかった。
そしてその為に居眠りをしてしまったと言うなら、いよいよ限界が近い付いていると言う事だ。
折角ケッコンしたばかりなのに駿河ともちゃんと話せていないし、今日くらいは自室に戻ろう。
そう自己分析した指揮官は革張りの椅子から体を引き剥がそうとして────しかし立ち上がれない事に気付く。
「け、結束バンド……?」
顔を下に向けた男の顔が、困惑に歪んだ。
そう、それは物品を梱包する時に使用される結束バンドだった。
今、男の両腕は結束バンドで以て椅子の手摺に縛り付けられているのである。
「え……?」
だが、それだけではない。
寧ろ此方の方が指揮官にとって困惑を引き起こす事象だった。
重厚な執務机の下、開いた足の間に誰かがいる。
そして指揮官はそれが誰であるか、母港の誰よりも知っていた。
「紀伊……?」
「んッ!んッ!ふぁ……あれ、気付いたの指揮官?んれぇる♡」
紀伊──重桜が誇る戦艦の1人が、硬く勃起した男の陰茎をボクサーパンツの上から舐めしゃぶっていた。
男の声に反応してゆらりと顔を上げた、その瑞々しい唇と下着の間に銀色に光る唾液の糸が伸びていく。
そしてどうやら紀伊は相応に長い間陰茎を弄んでいたらしく、指揮官の下着は既に唾液でべっとりと濡れ亀頭に張り付いていた。
「何を、してるの」
「何って……フェラよ。パンツの上からだけど」
「な、なんで……」
「最近忙しくて、溜まってるんじゃない?それこそ駿河とシている暇なんて無いくらい」
図星だった。
確かに、指揮官はケッコンして以来1度も駿河と体を重ねていない。
それはタイミングとか気力の問題だけでなく、気持ちの問題でもある。
生真面目な──と言うよりかは奥手な所のある駿河は、恋愛に対しても非常にプラトニックな価値観を持っていた。
無論駿河とて性行為に対する興味はあるだろうが抱き合ってキスをすれば満足してしまう、謂わば甘ちゃんな所があった訳だ。
指揮官もそれを理解していたから、何も言わなかった。
「指揮官ってば童貞なんでしょ?」
「な、何で分かる……」
「まぁ誠実そうだし、立ち振舞いからも察せるわ。でも──それだと恥を掻いちゃうんじゃない?」
「ぐ……!」
これもまた、図星であった。
指揮官が事に及ばなかったのは駿河の事情を汲んだのもあるが、経験が無い自分に自信を抱けなかったのが非常に大きい。
稚拙な行為で駿河を傷付けてしまわないか、嫌がられてしまうのではないか、そんな思いが指揮官に行動を躊躇わせていた。
「だ・か・ら、私と『特訓』しよ?」
「と、特訓……?」
──故に、紀伊はその弱点を突く。
ゆらりと机の下から這い出た女は、いつか男が褒めた競泳水着を着用していた。
その黒い布地は、豊満な肢体を隠すにはあまりにも無力だった。
正面こそ覆えているものの、横から見ればたわんだMカップの乳房を堪能出来るだろう。
尻に至っては半分も隠す事が出来ず、殆どTバックと変わらない有り様だ。
その肢体を指揮官の強ばった体に押し付け、耳元で囁く。
「そう、駿河を気持ち良くして、駿河の前で恥を掻かない為の特訓。女の子を喜ばせる特訓、しようよ」
「で、でも……」
「浮気じゃないよ、私はただの特訓相手」
「それ、は……」
指揮官の声が震えた。
この男は後一押しで堕ちる。
あまりにもアッサリと、女の手に堕ちるのだ。
童貞に、性欲を溜め続けた男にこの誘惑は効果抜群なのだ。
直感でそう悟った紀伊は指揮官の首筋を舌でねっとりと舐め上げ、パンツに浮かび上がった陰茎を指でなぞった。
「大丈夫、手解きしてあげるから────」
「──私と、セックスしよ?」
「────する」
「やった!」
首筋と下半身から押し付けられた性感が、男の首を問答無用で縦に振らせたのだった。
男の降伏宣言を見届けた紀伊は勝ち誇った笑みを浮かべると、指揮官の下着を引き下ろした。
「うわ、すご。何週間溜めたの?」
「2週間、だけど」
「そっか……。硬くて太くて、きっとこんなの挿れられたら誰でも可笑しくなっちゃうわよ」
いよいよ耐えかねたとばかりに赤黒く充血した陰茎が跳ね、天井に向かって反り返る。
そのサイズは並み大抵のモノではなく、だからこそ紀伊は昂っていた。
これが、この肉棒が欲しかったのだ。この為に親友を裏切ったのだ。
「ふふ、びくびく震えてる。私に咥えて欲しいんだよね?私の口マンコに精液びゅっびゅってしたいんだよね?良いよ、たっくさんフェラしてあげる……」
男の肉棒が限界なように、女の情欲も限界を迎えている。
最早辛抱ならないとばかりに紀伊は白くしなやかな指で肉棒を捕らえると、ゆっくりと亀頭を口内に沈めていった。
「っ、は……!」
「んっ、んじゅる……♡」
蠢く舌が亀頭を滅茶苦茶に擦り、それだけで指揮官は快楽に喘ぐ。
紀伊の美貌にめり込むグロテスクな異形──そのシチュエーションが男を興奮させるのだ。
その様に喜悦を覚えた女は陰茎全体を口内に収めると、亀頭が頬肉を擦るようにして頭を上下に振った。
「んぶッ、んッ、んぇぅ、んちゅりゅッ!」
唇が竿を締め付けながら激しく女の頭がピストンを繰り返したかと思えば、唇が陰毛に埋もれる位に深く咥えこんで亀頭を喉に擦り付ける。
その合間にも両手は陰嚢を揉み、指揮官に速やかな射精を促す。
変幻自在のテクニックが披露される度に、女の黒い髪が海のように波打った。
「んじゅるるッ♡れる♡どうしたの……?」
「や、ヤバい……!」
そんな事をされれば、2週間も溜め込んだ指揮官がどうなるかなど分かりきった事だった。
必死になって湧き上がる射精感を抑え込む指揮官に、肉棒を咥えたまま紀伊が微笑む。
「んぶぅ……いいよ、イって……これから特訓して、んちゅッ♡耐えられるようにすれば良いの……だからイって……2週間溜めた濃厚子種いっぱい射精して……!」
元より紀伊に「耐えさせる」気は無い。
妄想の中でしか咥える事が出来なかった男の肉棒に今、手が届いているのだ。
今や性欲に蕩けた紀伊の秘裂は蜜を溢れさせ、黒一色の競泳水着に染みを作りつつあった。
そして1分1秒でも早く指揮官を射精に導き、精液で喉を潤す為にピストン運動が加速する。
「んぶぁッ!んぐッ!んッんッんッんんぅぅぅ────!」
えづきそうになるほど喉奥に亀頭を押し付け、舌で竿全体を舐め回す。
早く、早く射精して欲しい。
そんな紀伊の意思が指揮官の快感を瞬く間に限界突破させ────
「いっ、イくっ!」
「んぼぁッ♡んぎゅ、んぅぅぅぅぅ────!?」
紀伊の口内で肉棒がどくどくと脈打ち、先端から迸った精液が彼女の口内を満たしていく。
やがて収めきれなくなったのか、黄色がかった白濁液が口の端から溢れては男の陰毛へと垂れていった。
「はぁっ、はぁ……」
「んっ、んっ、んふっ、んじゅりゅりゅ……♡」
大分長い──指揮官の感覚では3分間かかって漸く吐精が終わった事を確認した紀伊は溜め込んだ精液を全て飲み込むと、頬をすぼめて残った精液を絞り出すように吸い上げた。
1滴残らず、男の精なら全て取り込みたいという女の淫欲の表れだった。
「んじゅぅぅぅぅぅ────ちゅぱッ♡上手に、射精出来ました……♡」
余韻に浸り虚ろな表情の指揮官に、紀伊は淫靡な笑みを差し向けた。
ずちゅり、ぬちゅり、と湿った水音が執務室に響き渡る。
「あッ!んぅッ!はぁんッ!」
それなりに豪華な装飾で彩られた部屋の奥、相も変わらず椅子に縛り付けられた男に跨がって女は濡羽色の髪を振り乱していた。
汗と体液で濡れ光る競泳水着を纏ったまま、股間部分の布地だけをずらして露出した秘肉が赤黒い怒張を捕食している。
そして白く肉感的な紀伊の身体は指揮官のそれに満遍なく押し付けられ、腰だけが別の生き物のように上下運動を繰り返していた。
「すごっ、すごぉい♡射精したばっかなのに硬くて、奥まで当たってるぅ!」
2週間溜め続けたのだから当然とも言えるが、たった1度の射精では男の肉棒は満足しなかった。
それどころか此処で全て発散してやると言わんばかりにいきり立ち、今も紀伊の膣肉をごりごりと擦っている。
その絶倫ぶりに当てられたのか紀伊のピストンも最初から激しく、繊細さの欠片も無い野性的な腰の動きで指揮官を責め立てていた。
「……っあ、あぁっ!」
「んれぇる♡あは、可愛い声……もっと聞かせて……んぁあッ!」
本来なら所謂「男らしさ」を見せ付けるべき場面だが、痺れるような快感に指揮官は抵抗すら儘ならない。
口から出るのは意味を成さない喘ぎ声だけであり、それが益々紀伊を昂らせる。
指揮官に力強く犯されるのを夢見ていたが成る程、指揮官の悶える表情を間近で見ながら腰を振るのも悪くない──そんな風に蕩けた頭で考えながら女は男の首筋をねっとりと舐め、吸い上げる。
「あはぁッ♡こんなぶっといので突かれたら、んぅッ駿河もイチコロね──んぁはッ♡」
「駿河、を──」
「そう、駿河。んぐッ♡あの子の前で無様な所見せたくないわよねぇあッ♡きっと駿河より私の方が気持ちよいし♡だから沢山堪えて、濃厚精子限界まで溜めてから射精しよっ♡」
「あぁっ────!」
言葉とは裏腹に紀伊の膣は容赦なく男の竿を締め付け、乳首同士を擦り合わせる。
指揮官に駿河の事を考えさせて──その上で自身を選ばせるのだ。
そうすれば例え今後誰と交わる事があってもその度に紀伊を想起するし、心が誰の手に渡っても体は必ず紀伊の下に帰ってくる。
元より「特訓」など建前でしかない。
紀伊が指揮官を見るだけで股を濡らし、指揮官が紀伊を見るだけで勃起する。
そんな爛れた共依存関係を築く事が女の目的なのだから、加減などする筈も無いのだ。
「うあぁっ、射精るっ!射精るから抜いてっ!」
「やぁだ♡」
「そんな────!」
急激に膨張を始めた肉樹を膣で感じ取りながら、淫靡な笑みを男に向ける。
そうだ、止める理由など何1つ無い。
KAN-SENが孕む確率なんて高が知れているし、待ちに待った膣内射精を今更止めるなんて紀伊自身が耐えられない。
そして指揮官は駿河の事を思いながら、その子種は紀伊が独占する──なんと甘美な響きだろう。
「んんッ♡ホントは射精したいんでしょ?私の膣にびゅっびゅってして、気持ち良くなりたいんでしょ?んぃッ♡こんなに硬くしてるんだから嘘はいけないわ♡」
いよいよ限界を迎えつつある指揮官は、固定された腕と自由な両足を震わせ必死になって射精感に抗っているが、紀伊がそれを許す筈も無い。
その意思表示としてがに股に開いていたしなやかな足が指揮官の腰を挟み、万が一にも抜けないように固定する。
その姿は性交と言うよりは、最早一方的な捕食に近かった。
「んはぁッ♡射精したいんでしょ?だったら『膣内に射精したい』ってちゃんと言わないと──んぐッ♡いきなり射精したら私が可哀想でしょ?言って。あはぁん♡ほら、言いなさい────!」
「あぁっ射精るっ、射精るっ!紀伊の膣内に射精したいっ、射精させてぇ────んむぅっ!?」
言い終えるなり、指揮官の唇を紀伊のそれが襲った。
無理矢理抉じ開けられ舌で口内を蹂躙されると同時に、亀頭ギリギリまで引き抜かれた女の腰がストンと落ち──────破裂。
「んぅぅぅ────────!」
「んぐッ!ぷぁッ!ダメぇ!クるッ、キちゃうッ♡んあぁッ!イくッイくぅぅぅ──────!」
110cm越えの驚異的な大きさを持つ乳房と手のひらには収まらない程豊かな尻をぶるぶると震わせ、紀伊は絶頂を迎えた。
一拍遅れてびゅぐぶ、と亀頭から炸裂した精液が子宮を打ち据え膣を満たす感覚に、女の上半身が仰け反って痙攣する。
紀伊の絶頂と指揮官の射精は信じられない程長く続き、絡み合った2人の肢体は時折小さな絶頂に跳ね回った。
「あっ……あぁ……!」
「あ゛っ……♡お゛ぉッ……!すごぉ、凄い……♡もうお腹タプタプなのにぃ、んい゛ッ♡まだ射精てる……!ホント指揮官の膣内射精、最ッ高よ……」
シてしまった。
愛する駿河の親友に、自分は射精してしまった────!
そんな快感と絶望の混ざった呻き声を上げる指揮官を他所に、汗でてらてら光る上半身を起こした紀伊がうっとりとした表情で呟く。
「大丈夫、これからもっと──そうね、毎日『特訓』すればすぐに私も滅茶苦茶に出来るようになるわ、指揮官にはその素質があるもの」
紀伊は奪った。
親友が愛する男を、指揮官の童貞を奪ってしまったのだ。
この極上の体験を経た今、指揮官は2度と他の女で満足する事はないだろう。
そして何時、何処であろうと指揮官が望みさえすれば紀伊は体を開くのだ。
────例え駿河の眼前だろうと。
「……う」
「──ん?」
そう気付いた瞬間、男の怒張がびくんと震える。
指揮官は、もうどうしようも無い程紀伊に溺れていた。
「んッ……♡また硬くなっちゃった?良いよ、飽きるまでシてあげる……♡」
濡羽色の髪を頬に貼り付けた女が、再び腰を揺らしだす。
あまりにも背徳的で卑猥な「特訓」を、月の光だけが静かに見詰めていた。
毎日更新は次回が最後です。