人智統合真国で拷問を受けていたら、何故か洋館にいました 作:大罪司教
「すみません。私、迷ってしまいまして………出口を探しているのですが」
言い分はなんでもいい。要は相手が自分を見ればそれでいいのだ。
後は色香で誘い出し良いように操る。
太古より男とはそうすることでいとも簡単に自分の掌で踊って来たのだから。
「…」
男が靴音と声のする方へゆっくり振り向く。コヤンスカヤは余裕の笑みを向けていたが、途端にそれは凍り付いた。
赤い月明かりで分かりづらかったが男の表情にはまったく生気がない。
そればかりか人間の顔にしてはまるで人形のようでもあった。
肌も少しヌルヌルしているようで、気持ちが悪い。
「ウゥゥ……」
小さい呻き声と共に男の両手がコヤンスカヤに伸びて、一歩ずつ近づいていく。
「………フン、やはりモノノ怪の類であったか。肉の人形か?妾に挑むとは良い度胸だ」
過小な魔物と冷めた瞳を向け、弾き飛ばしてしまおうかと思ったが、ここでようやく自分の肉体の変化に気付くことになる。
「へ!?ちょ、体に力が入らな……―――――」
上手く魔力を回せない上に、身体能力も大分落ちている。
この状況に激しく動揺したのかコヤンスカヤは得意の弁舌でなんとかごまかそうとしたときだ。
肉人形の瞳が、空の赤い月のように真っ赤に染まった。
同時にコヤンスカヤの体の自由が利かなくなる。
動きが鈍って手足が拘束されたように動かしづらくなった。
(何…………、体が動かな、い。あの瞳が光った途端に…………まさか魔眼の類?くそ、これでは動けない)
そうこうしている間に男は近づいてくる。
コヤンスカヤは必死に動こうとするが、一歩後ろへ行くのでやっとだ。
「グワァァアア!」
「きゃあああ!!」
肉人形が抱きついてのし掛かってきた。
床に押し倒され、ヌルヌルとした手で彼女の腕をつかんで床に押し付ける。
「な、なにをするのですか! 触らないで!」
グールのように噛みつかれて、その豪腕で殴り飛ばされるかとも思った。
振りあげた腕をみながらコヤンスカヤは防御の構えをとり目をつぶった直後だった。
―――――ぎゅぬ、むに。
(え、何?左胸に違和感が…………まるで、触られて、いる、よう、ーーーな)
目を開いて自分の胸をみてみる。
胸元の下側が開いたチャイナドレス。
そこから覗く下乳の柔らかな肉肌と高級な布地。
荒い呼吸を繰り返しながらその右手でコヤンスカヤの豊満な胸を揉んでいた。
至宝の乳圧が、汚らしい手で自由に形状を変えてはハリのある弾力で元の形状に戻ろうとする。
「ひっ!!なにを、して……ん♡」
乳房に吸い付くように沈む指の感触が、妙に体を刺激する。
まるで感覚が敏感になったように、瞬く間に体が火照った。
ともかく抵抗をと思ったが、まるで鉛のように体が重く、しかも力が入らない。
「なによこれ!いや……んッ、いやぁああッ!」
手つきは荒々しくコヤンスカヤの肉体を撫でまわす。
薄汚い手で肌を蹂躙されていくたびに顔の紅潮は増していった。
「ん……ッ、やめ、て……気持ち悪い……ッ。ハァ、こんなことをして、ぁん、タダで済むとでも」
両手の感触が乳房を伝ってコヤンスカヤの官能を刺激する。
こんな下級とも言えるだろう人外の手で感じている自分に歯軋りした。
如何に勇猛な女武人であっても、傾国の悪女であっても、つまるところ、"女"である。
豊満な胸ともなれば、その柔らかさや弾力性は
コヤンスカヤのそれはまさに神話級とも言える至宝の豊胸。
それをむさぼるように堪能する肉人形。
床の上で交わり合う幾度も二人。
気持ちのいい乳圧と、体に振りかけてある香の香りに更に興奮し肉人形は唇をすぼめてキスを迫る。
コヤンスカヤは顔を抑えて必死に抵抗した。
「ハァ、ハァ…………や、やめなさい!!誰がアナタのなんか……!!」
「うごぉ、ごご、あ゛……う゛ぁぁあ」
性欲の名のもとに攻防が続く。
そしてついにコヤンスカヤが薄っすらと予期していたことがおとずれる。
肉人形はズボンをゴソゴソと降ろし、勃起した男根を露出させた。
推定30cmかそれ以上で筋張った太い肉の棒がドロリと先端から液をたらしている。
(う、うそ………なんですかアレ……?いや、そんなことより…………まさか、本当に!?)
肉人形の動きは速かった。
コヤンスカヤのスラリと伸びる足を広げさせようと体をずらし、スリットのあるスカートをめくり上げる。
紫がかった上品なピンクのショーツに包まれた下半身を見て更に亀頭から液をたらした。
「きゃああああ!!」
思わず叫びなんとしても阻止しようともがく。
だがショーツを横にずらされて露わになった恥部に今にも挿入を試みようとする肉人形にとっては、その抵抗が更に欲情を加速させた。
このまま正常位にでもなれば、最早逃げる術はない。
そこでコヤンスカヤのとった行動は……。
「このぉ!」
露わになった柔らかでしなやかな太ももで、男根を挟み込んだ。
肉人形は一瞬ビクンと体を震わせるも、そこから引き抜こうと必死に足掻く。
「く……、いい加減に!」
コヤンスカヤは男根を挟んで別の方向へと持っていくことで、肉人形を自分から離さそうとしていた。
男根と太もものせめぎ合いで、何度も擦れ合いと締め付けが生じる。
それはまさしく一種の性行為とも言えるだろう。
コヤンスカヤ自身こんな状況でこんなことをするなど思うはずもなかった。
だが、今ここでこの薄汚い筋張った
そして、決着の時は訪れる。
肉人形の様子からして、射精の合図だろう肉体の一時的な硬直が感じ取れた。
「くはぁあ、このぉおおおお!!」
コヤンスカヤは右へツイストをかけるように肉人形をこかせる。
同時に男根を解放し、這うようにして後ろへ退いた直後だった。
―――――――ビュルッ!! ビュルルル! ビチャビチャビチャッッッ!!
吐き出されたのはコヤンスカヤですら見たことのないほどのおびただしい精液。
しかも奇怪なことに、その精液はまるで居場所を探しているかのように、"蠢いている"のだ。
グチュグチュと音を立て、右へ左へと動くも、次第に鈍くなっていき遂にはただの精液のように床にへばりついた状態になっていく。
これを見たコヤンスカヤは怒り以上に、身を震わせるほどの恐怖に襲われた。
もしもこんなものが自分の膣内に入り込んだとしたら…………。
精液特有の異臭が漂う中、生娘のような感覚を抱く。
そしてコヤンスカヤは逃げるようにその場を去った。
自分をこんな風にして来たレイプ魔への怒りよりも、まさか尻尾を巻いて逃げる事を優先する自分に、コヤンスカヤは拭いきれない恐怖と一緒に何とも言えない屈辱感を感じていた。
(なんて場所でしょうか。この私にこんな感情を抱かせるなんて…………絶対に、許さない。この洋館がなんなのか。調べる必要がありそうですね)
倒れたままの肉人形は、まるですべての力を使い果たしたように動かない。
仰向けのまま勃起した男根を天に突き上げていた。
それを背後にコヤンスカヤは別のフロアへと足を運んでいった。