効率的にやる気を出させるには、何か動機が必要だ。
普段から勉強してこなかった人間に勉強を日常的にしてもらうためには、今は勉強へ駆り立てる何か動機が必要だ。
試験で良い点を取ればバスケが出来る……と言えば、恐らく食いつきとしては甘い方だ。現状の学力ならば、部活してても問題ない。高得点を取るには、もっと勉強してもらわなければならないが、動機がない。
勉強したくなる動機をどうやって作るか。
まさか将来、バスケで食い繋いでいく訳でもないだろうから、何とかしなければいけない。
1ヶ月が経って定期試験の結果を見て伸び悩む成績に頭を抱えたのは、昨日のことだった。
マンツーマンで勉強を教えたにも関わらず、高くても70点前半で後はどんぐりの背比べ状態だ。これは由々しき事態である。というのも、これは一夜漬けした結果なのだ。
寝る間も惜しんで詰め込んだにも関わらず、全く成績に表れていない。
何とかして、と頼まれた手前、どうしたものかと悩む。別に斗真の成績がどうなろうと知った範囲ではないのだが、彼の両親にはお世話になったし泣きつかれてしまっては見捨てる訳にもいかない。
進級は何とかなるらしいけど、このままでは部活の方に支障が出るのだとか何とかで部活禁止令及び遊び禁止令が下されて勉強漬けの日々が幕を開ける。そんな事したところで効果はあまり期待できそうにもないし、抑圧し過ぎると返って反抗的になるのだから面倒だ。
適度にストレスを発散させ、勉強を日常的にしてもらう環境を整えなければいけない。
「と言う訳で、何か妙案を出しなさい」
「無茶振りはやめて」
私が通う新発田女子高等学校の生徒会室にて、副会長のクールでキツめの美少女の舞川波留が呆れたように返す。
「なんの事か解らないのに、いきなり妙案なんか出せないわ。先ずは事情から説明して」
「単純に勉強を見てあげたにも関わらず、成績が上がらなかったのよ。たぶん、私がいないと全く勉強してないだろう。如何にやる気を引き出して日常的に勉強させるか妙案を出して」
前世から怠け者してこなかった側の人間なので、こういうあからさまにやる気なしの意欲的に動かない人間を如何にして動かすか、私には方法が無い。そもそも理解できない。必要が迫ってるんだから、集中してやるのが普通の感覚だったので必要が迫ってもやらない人間の気持ちが理解できない。
波留が考えている間、私も書類整理する片手間に考える。
そこへ生徒会室へ来訪者が現れる。
「遅れましたわ。先輩方、いつも早いですわね」
「遅れてすみません」
入ってきたのは、上から会計の一宮愛華と書記の美森和葉。緩い縦ロールお嬢様と合法ロリだった。
ちなみに我が校の生徒会はミスコンみたいな側面も強くて先ず容姿端麗であること、教養面で優秀でなければいけない。私は勉強と料理、弓道の成績が良かったために周りから持ち上げられて生徒会長にさせられてしまった。おかげで近寄り難いイメージがつけられている。
そんな事より、この二人が席についたところで話してみよう。
「スゴくどうでもいいことなんだけど、私が幼少期からお世話になった家の子……幼馴染なんだけど、成績が伸び悩んでて私が監督してないと勉強に集中してないように見受けられたんたけど、二人はこの幼馴染が恒常的に勉強に取り組ませる効果的な案を出してほしい」
「スゴくどうでもいいですわね」
「佐倉先輩の頼みなら喜んで引き受けます!」
対象的だなぁ。
なにはともあれ、四人で考えてそれぞれ意見を出す。
「物欲を刺激する」
「なるべくお金はかけたくない」
「佐倉先輩の手料理で釣るというのはいかが?」
「既に実行済み」
「あわわっ。エ、エッチなことをするというのは……」
「流石にそこまで自分を犠牲にしたくない」
ビックリする程、効果的な手段がない。というか、誰もが真面目に勉強してきた人間なので不真面目な人間のやる気を出させる方法が思いつかないのは仕方ないのかもしれない。
正直な話、美森の案が効果的な気がしなくもない。人間の3大欲求の1つに数えられている性欲は確かに餌として扱うにはちょうど良く、私が覚悟さえ決めれば何とかなるものだ。前例もある。
「ねぇ、夏乃。そもそも、幼馴染って男よね?」
「そうだけど」
「あー、うん。なんか勉強教えてるとか言っても、絶対集中できてなさそうね。そいつ」
「どういう意味?」
波留の言葉に首を傾げるが、他二人は納得した顔をするので困る。
「この際だからハッキリ言うけど、夏乃は無防備過ぎ。目の前でその無駄にでっかい果実を揺らされてるのを見せられる気持ち分かる?」
「どう足掻いたって大きいんだから揺れるに決まってるじゃん。無防備ってどこが? 私ほどガードが堅い女はいないだろう」
「外面は完璧よ。でも、ここにいる時とか気を抜き過ぎよ。どうせ、ここにいるのと同じ感じでいるのだから無防備過ぎるのよ」
「いや、気心の知れた相手だから問題ないんじゃないかな」
「アウト」
なに?
後輩も揃ってアウト判定を下してきて、私の周りには味方がいない。
「夏乃、いくら幼馴染でも相手は男よ。変に隙を見せたり付け入る口実を与えては駄目。その内、処女を散らされるわよ」
貞操が危ないとは言うが、私はおかしくて笑い飛ばす。
「そんな良識のないことはする訳ない。長年一緒にいた私が保障するんだから問題ない」
「賭けてもいいわよ。夏乃がこの1週間以内に幼馴染に処女を散らされることに」
「もし、散らされたら私の奢りでスイーツを食べに行こう。一宮と美森は?」
「私は佐倉先輩が散らされない方に賭けますわ。どうせ散らされるでしょうけど、フェアプレーでいかせていただきますわ」
「私は散らされる方にします! 佐倉先輩、頑張って散らされて来てください」
「その応援はおかしい」
皆して酷くないかな。
貞操観念はしっかりしてる。確かに一度散らされかけたし、胸を揉まれた。だが、それだけだ。斗真が無理やりしてくるなんて有り得ないだろう。
そう高を括っていたのが数時間前の私だ。
で、現在。
「チンポッ! チンポォッ! ナカ、ゴリゴリッて抉るのダメェェッ!! イグッ! イグゥッ!!」
斗真の部屋でよつん這いで膣奥を抉り穿たれてアヘっている私がいた。
どうしてこうなった!?
詳細は次回。