ふしだらな娘だと笑いなさい 作:レスリングマン
「あのう、みほさん。その袋は何ですか?」
「今日は華さんに晩御飯をご馳走したいなぁって思って。材料を買ってきたんだ〜」
「まぁ、ありがとうございます。みほさんの手料理が食べられるなんて幸せです」
「そ、そんなぁ。大袈裟だよ。いっぱい作るから沢山食べてね」
私は決心したことがある。
今日、華さんと契りを交わす。つまり彼女を抱くことを決めたのだ。
まずは、健啖家の彼女が満足するくらい沢山食べてもらう。
料理は華さんの好物だが、そこにはありとあらゆる精力がつく食材を入れて
彼女と共に部屋に入り、ビニール袋を置く。
「みほさん……♡んっ♡」
「んっ♡ ちゅっ♡ ちゅっ♡ 好きだよ。華さん……♡」
「わ、わたくしもお慕いしております♡」
うーん。料理で発情までさせなくても良かったかもしれない。
色んな人とキスをした経験からなのか、気持ち良くさせるツボは心得てる。
華さんも私のキスが好きになってくれたみたいだ。
部屋に入るなり強請ってくるなんて、食いしん坊なんだから……。でも、そこが好き♡
「沙織さんみたいに上手く作れないと思うけど」
「わたくしも手伝います。エプロンを貸してください」
「……本当はゆっくりとして欲しいんだけど。華さんのエプロン姿も見たいし……じゃあ、お願いします」
「まぁ、みほさんったら」
それから、華さんのエプロン姿を愛でながら調理を開始した。
とはいえ、彼女は箱入り娘で包丁の持ち方もおぼつかないので……簡単な作業をお願いすることになったが……。
料理自体はそんなに凝ったものではないので、すぐに完成した。
そして、それをモリモリと食べる華さん。
ふふっ、彼女がエッチな気分になったときどんな風になるのか楽しみだ。
ちょっと食べた私でも体が疼くのだから、華さんの量を食べるとどうなるのだろう……。
「み、みほさん。はぁ、はぁ……わたくし、ちょっと熱っぽいかもしれません」
「大丈夫? 私のベッドに横になって、少し休んで」
「はぁ、はぁ……、ご、ごめんなさい。せっかく、みほさんの手料理を頂いたのに」
顔をほんのり赤くなった華さん……ちょっと効きすぎたかな? 健康には問題がないはずだけど。
華さんは私のベッドに横になった。
あーあ、失敗しちゃったか。
――そう思って、私は布団を敷いてそっちで寝ていたんだけど。
「んっ♡ んんっ♡ んああっ♡♡」
「華さん?」
「み、みほさん? え、ええーっと、わ、わたくしは……」
ベッドから華さんの艶声が聞こえたので、私はわざと寝惚けたふりをして彼女に声をかけた。
どうやら、ムラムラして一人でしていたみたいである。
「……キスしてもいい?」
「えっ? あっ……、んんっ♡ ちゅっ♡ ちゅっ♡ ダメです。みほさん……、止まらなくなってしまいます」
いいよ。止まらなくなって。
華さんにだったら、襲われたい。性欲のまま、犯して欲しい。
そう思っていたら、彼女はおもむろに私をベッドの上に引っ張って後ろから抱きしめる。
そして、私の胸を揉みながら首筋から耳にかけて舌を這わせてきた。
何かゾクゾクする。華さんの欲望を受け止めるのって……。
「みほさん♡ 好きです♡ ごめんなさい、わ、わたくし……もうっ♡ んっ♡ 我慢が出来ません♡ ちゅっ♡ れろっ♡ んっ♡ んっ♡」
「んああっ♡ 華さん♡ 私も好き♡ んんっ♡♡ んんんっ♡♡」
そして、何度も何度もキスを繰り返して、舌を絡め合い……お互いの敏感な場所を指で弄り合う。
華さんの胸……、こんな柔らかさだったんだ。
大事に育てられたのが分かるくらい上品できめ細やかな肌……、そしてこの弾力……、触れるだけで人を幸せにする力がある。
これだよ。これを私は求めていたんだ。
心が通じ合った上でこういう行為をずっとシタかったのである。
この日、私と華さんは夜明け前までずっと愛し合った。
気が付いたら、二人とも抱き合って寝ていて……思いっきり朝の練習に遅刻しそうになっていた――。
そして、練習終わりに私たちは目で合図して……今日の夜も愛し合うことを決めたのである――。
◆ ◆ ◆
「西住ちゃ〜ん。最近、機嫌が良さそうじゃん」
「ふふっ、分かりますか? ちょっと良いことがありましたので」
「そりゃあ良かった。あたしらが楽が出来てるってことは……大体察しがつくけど深くは追求しないよ。くれぐれも程々にね」
「心配なさらなくても、明日は勝ちますよ。それも圧倒的に……」
ここ数日、華さんと毎日のようにシテるから生徒会の人たちを抱くことはなくなった。
華さんはエッチなことにハマってしまったのか、性欲がとんでもないことになっており……学校のトイレとかでも求めてくる。
お嬢様って、随分と抑圧されてたんだなぁ。私も一応、彼女と同じような生い立ちだけどお母さんがふしだらな人だから……こうなったのは仕方ないんだよ。
「にしし、西住ちゃんがそう言うなら大丈夫だ。ホント、西住ちゃんはこの学園艦の救いの神だよ。干し芋食べる?」
悪戯っぽい笑みを見せて、角谷先輩は私の肩を抱きながら干し芋を勧める。
この人ほど読めない人はいないかも。
――角谷先輩はこんな私に今まで一度も不快感を示していない。
小山先輩も河嶋先輩も必要以上のことは話さないのにこの人だけは他愛のない会話を普通の顔して振ってくる。意味が分からない……。
「先輩は、こんな私の汚い下衆な部分を見て……何でそんなに平然としてるんですか? 私が居なきゃ戦車道で勝てないから……ですか?」
「ん〜? あたしは生徒会長だからね。学園艦に住む人たちってさ、全部家族じゃん。西住ちゃんも含めてね」
「……角谷先輩って変わってます。お母さんでもこんな私を家族って思うことに抵抗があるって感じなのに」
「変わり者ってのは否定しないよ。まぁ、西住ちゃんの言ったことも半分正解。無理やりでも戦車道をやらせようと決めてたからね。その負い目もあるんだよ。むしろ、西住ちゃんの性格に感謝してる。そういう罪悪感からは逃れられたからさ〜」
間延びしたいつもの口調で先輩は私の質問に答える。
この人はこの学園艦が好き過ぎるんだね。
そして、住んでる人……全員を愛してる。
やっぱり分からない人だな……。
負けた気がするのがイライラするから、今度はもっと激しく虐めてあげる。
もう、契約している日数も少なくなってきたし……。
今度こそ、屈服させてみせるんだから。
――覚悟してくださいね。角谷先輩……。
「ま、お手柔らかに頼むよ」
「顔に出てましたか?」
「何となくね。人の顔色を見るのは得意だからさ」
そして、翌日……私たちは対峙する。
高校戦車道においてナンバー2と言われる強豪校――プラウダ高校と。
◆ ◆ ◆
「あんた、何でこんな弱小校にいるのよ? まぁいいわ。このカチューシャが去年の雪辱を千倍返ししてやるわ!」
か、可愛い〜〜。
プラウダの隊長さん、本当に高校3年生……?
カチューシャさんっていうのかー。角谷先輩や麻子さんや磯部さんと比べても全然小さい。妖精さんみたい……。
しかも、性格もプライドが高くて自分が一番みたいな……そんな尊大な感じ。すごく唆る。
――私のモノにしたい。というより、絶対にする。
さて、どうしたものかな。
ダージリンさんやケイさんと違って、賭けをして負けたとしても多分だけど素直に従わないんだよね。この手のタイプは……。
「す、すみません。私にも色々と事情があってですね。転校することになりました。今日はよろしくお願いします」
猫かぶり作戦を実行して、気弱な女の子のふりをして警戒心を削ぐことにした。
可愛い後輩を演じて、気に入ってもらって二人きりで会う約束をしよう。
――落とすのはその後でいい。
「そ、そう。ノンナぁ、この子が本当にあの時のフラッグ車の車長なの? シベリアの雪うさぎよりも闘争心がないじゃない」
「間違いありません。カチューシャ、油断なさらずに。彼女には
このノンナさんって人……カチューシャさんのこと……。
ふーん。そういう関係か。
寡黙なクール系の美人さん……。この人も中々、楽しませてくれそう。
「とにかく、西住流に偉大なるカチューシャ戦術が上だってことを思い知らせてやるわ。まずは妹! あんたの番よ!」
カチューシャさんはそう言い残すと、ノンナさんと共に自陣へと戻っていった。
泣かしてしまったら、ごめんなさい。カチューシャさん。
私のいる位置には肩車くらいでは到底届きません――。
夜空に手を伸ばして星を掴むなど、どんなに背伸びをしても無駄なこと――。
私に挑むというのはそういうことなんです――。
ノンナとカチューシャは両方書きたい。
どこかで尺を使う予定です。
準決勝が終わったら、もう決勝戦か。
劇場版をやるかどうか……。